W.W.O | 豊田 前記者【1998年03月31日(火) 23時59分】→記事にジャンプ |
AFW | YAN記者【1998年03月31日(火) 21時48分】→記事にジャンプ |
カドモン・本部 | ワンダラー・KYOU記者【1998年03月31日(火) 15時34分】→記事にジャンプ |
ゼーレ・R−X | キング・ザ・100t記者【1998年03月31日(火) 07時49分】→記事にジャンプ |
ICBM | 赤場 クレア記者【1998年03月31日(火) 03時50分】→記事にジャンプ |
R.R.R | アートクラブマガジン記者【1998年03月31日(火) 02時04分】→記事にジャンプ |
W.W.O | 豊田 前記者【1998年03月30日(月) 23時58分】→記事にジャンプ |
黒龍会 | 緋色記者【1998年03月30日(月) 10時04分】→記事にジャンプ |
M.O.W | 大スポ 谷町一徳記者【1998年03月30日(月) 08時34分】→記事にジャンプ |
カドモン・本部 | ワンダラー・KYOU記者【1998年03月30日(月) 00時45分】→記事にジャンプ |
W.W.O | 豊田 前記者【1998年03月30日(月) 00時16分】→記事にジャンプ |
ECVV | 伊東豪記者【1998年03月29日(日) 16時40分】→記事にジャンプ |
ECVV | ビーエル記者【1998年03月29日(日) 16時37分】→記事にジャンプ |
横プロ | ヒロト記者【1998年03月29日(日) 02時16分】→記事にジャンプ |
NEO GONGS(元) | KATA関東記者【1998年03月28日(土) 15時04分】→記事にジャンプ |
帝国プロレス@WWWWA | 八女記者【1998年03月28日(土) 02時41分】→記事にジャンプ |
アスリーツリーグ | 舞田 憲作記者【1998年03月28日(土) 01時10分】→記事にジャンプ |
横プロ | ヒロト記者【1998年03月27日(金) 01時31分】→記事にジャンプ |
R.R.R | アートクラブマガジン記者【1998年03月26日(木) 02時08分】→記事にジャンプ |
アスリーツリーグ | 舞田 憲作記者【1998年03月25日(水) 01時08分】→記事にジャンプ |
ゼーレ | ホークマン記者【1998年03月24日(火) 04時26分】→記事にジャンプ |
ICBM | たかだなおや記者【1998年03月24日(火) 01時42分】→記事にジャンプ |
カドモン・南蛮帝国 | ワンダラー・KYOU記者【1998年03月23日(月) 15時36分】→記事にジャンプ |
WSCプロレス | 林内 合助記者【1998年03月23日(月) 14時10分】→記事にジャンプ |
横プロ | サックマン記者【1998年03月23日(月) 09時35分】→記事にジャンプ |
M.O.W | 大スポ 谷町一徳記者【1998年03月23日(月) 07時25分】→記事にジャンプ |
JRA | 信子記者【1998年03月23日(月) 03時31分】→記事にジャンプ |
NEO GONGS | KATA記者【1998年03月22日(日) 13時30分】→記事にジャンプ |
ECVV | ビーエル記者【1998年03月22日(日) 12時00分】→記事にジャンプ |
WWWWA | 八女記者【1998年03月22日(日) 05時42分】→記事にジャンプ |
R.R.R | 週刊Fプロ記者【1998年03月22日(日) 04時45分】→記事にジャンプ |
HFA | ぴろき記者【1998年03月22日(日) 03時29分】→記事にジャンプ |
WWWWA | 小野田記者【1998年03月21日(土) 16時40分】→記事にジャンプ |
WWWWA | 八女記者【1998年03月21日(土) 16時23分】→記事にジャンプ |
NEO GONGS | KATA記者【1998年03月21日(土) 14時22分】→記事にジャンプ |
NEO GONGS | KATA記者【1998年03月21日(土) 14時14分】→記事にジャンプ |
JRA(CB企画) | 信子記者【1998年03月21日(土) 03時53分】→記事にジャンプ |
JRA | 信子記者【1998年03月21日(土) 03時46分】→記事にジャンプ |
JRA | 信子記者【1998年03月21日(土) 03時41分】→記事にジャンプ |
帝国プロレス@WWWWA | 八女記者【1998年03月21日(土) 03時15分】→記事にジャンプ |
帝国プロレス | 八女記者【1998年03月21日(土) 02時39分】→記事にジャンプ |
ゼーレ | ホークマン記者【1998年03月19日(木) 02時05分】→記事にジャンプ |
W.W.O | 豊田 前記者【1998年03月19日(木) 01時31分】→記事にジャンプ |
WSCプロレス | 林内 合助記者【1998年03月18日(水) 10時40分】→記事にジャンプ |
帝国プロレス@WWWWA | 八女記者【1998年03月18日(水) 02時42分】→記事にジャンプ |
NEO GONGS | KATA記者【1998年03月17日(火) 20時22分】→記事にジャンプ |
WSCプロレス | 林内 合助記者【1998年03月17日(火) 17時51分】→記事にジャンプ |
M.O.W | 大スポ 谷町一徳記者【1998年03月17日(火) 09時36分】→記事にジャンプ |
横プロ | サックマン記者【1998年03月17日(火) 04時04分】→記事にジャンプ |
NEO GONGS | カタ記者【1998年03月16日(月) 23時58分】→記事にジャンプ |
NEO GONGS | カタ記者【1998年03月16日(月) 23時36分】→記事にジャンプ |
アスリーツリーグ | 舞田 憲作記者【1998年03月16日(月) 13時20分】→記事にジャンプ |
W.W.O | 豊田 前記者【1998年03月16日(月) 00時45分】→記事にジャンプ |
W.W.O | (豊田 前記者)【1998年03月31日(火) 23時59分】 |
.W.O選手会主催興行「End of sorrow」 1998.3.21神奈川・荻野運動公園体育館←トップに戻る
第二試合が謎の乱入者によってブチ壊され会場内が騒然とする中トーナメントが開始された。参加選手は6名。代表枠は1つ。
第一試合 エル・ルナソルvsシヴァルツ・ティーゲル
青コーナーからルナソルの入場。息子達の試合をブチ壊されたため、頭に相当血が上っている感じ。試合前に行なう観客へのアピールも忘れ、じっと対角を見つめる。
続いて、コールに乗って入場してくるティーゲル。会場の雰囲気が一新される。
観客の差し出す手に応えつつ、その目には闘志が漲る。
試合序盤からティーゲルのペース。殴り、投げ、締め上げる。だが、ルナソルも得意のインサイドワークで決してやられっぱなしではいない。ジャンプして落差十分のブレーンバスターを連発、ポストから華麗に舞ってティーゲルを攻め込む。が、中盤にティーゲルのSSDを食らい動きが止まってしまう。機を見たティーゲル、投げっ放しのパワーボムでルナソルを投げ捨てる。反撃のオクラホマスタンピートを食らうも意に介せず。高々とルナソルを抱え上げ、SSDからジャックナイフに固めてピン。
●ルナソル(6分7秒 ジャックナイフ固め)ティーゲル○
ルナソル「あんな技(SSD)受けたのは始めてだよ。私の時代には無かった技だ。このままではいつか死人が出るよ。大切なのは技術じゃない。ハートだよ」
ティーゲル「まだだァ!やっとエンジンかかって来たゼ!全員ブッ潰して俺が代表だ!文句は言わせネェ!!」
第二試合 ハイパー・タイガーvsバサラ
ワンナイトのトーナメントを乗り切るには、出来るだけ体力を温存しておきたいところ。早い時間で試合を決めるのが鉄則だ。バサラはグラウンド、タイガーは打撃。自分の得意分野に相手を引き込みたい。
まずは両者とも相手の様子をうかがう。先に動いたのはバサラ。のっけから全開でタイガーを丸め込みに行く。飛びつき前方回転エビ、グランドコブラでタイガーの肩を付けに行く。予想していた以上に鋭い攻めだったか、バサラの動きに翻弄されるタイガー。不用意に組みに行ったところをスッと懐に入られ、電光石火の飛びつき腕ひしぎ!必死で耐えるもリングの中央で成すすべも無く、ギブアップ。
両の拳を握り、高々と差し上げるバサラ。まさに会心の勝利。
●タイガー(2分10秒 飛びつき腕ひしぎ逆十字固め)バサラ○
タイガー「早い時間で仕掛けてくるのはわかってたし、クラッチかサブミッションで勝負を賭けてくるのも予想していた。けど・・・バサラさん、底が見えないね。今日は完敗。悔しいよ」
バサラ 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
第三試合 ハンマーヘッド笹塚vsアイアンメイデン
この試合の勝者は前の2試合の勝者に比べ、圧倒的に有利に立てる。この試合で余程体力を消耗しない限り、トーナメント優勝に一番近い位置にいる。
ハンマーヘッドの入場。花道脇に陣取る観客が一斉にハンマーヘッドのメットをペチペチ叩く。ハンマーヘッドはリングへ上がると、雄叫びを上げポージング。
メイデンはヴィーヴルを従え、ゆっくりとリングへ歩を進める。その姿は死刑執行人を思わせる。ヴィーヴルは一足先にリングへ上がると、ハンマーヘッドを何やら挑発する。吠えるハンマーヘッドをメイデンが急襲しそのまま試合開始。
お互いに力任せに拳を叩き付けていく。ガードも関係なし。特にメイデンは額目掛けた攻撃を繰り出す。流血戦は必至か。
ハンマーヘッドは試合序盤から積極的にケツを叩き付ける。試合序盤に脳天くい打ちでメイデンをピヨらせると、必殺のバーミヤンスタンプ!ケツが華麗に宙を舞う。メイデンも負けてはいない。ダウンしたハンマーヘッドにナックルを叩き込み流血させると、流血の滴るネックハンギングツリー。トニィ戦の再来か。だが、ハンマーヘッドの火事場のバカ力が突如火を噴いた!ランニングパワーボム2連発、アバランシュホールドでラッシュをかける。メイデンも噛み付き、ヘッドバットなどで反撃し、お互いに一歩も譲らない。
勝負を決したのはハンマーヘッドの黄金のケツだった。ランニングしてのヒップアタックを決め、そのままエルボーを落しホールド。
○笹塚(8分47秒 エルボードロップホールド)メイデン●
ハンマーヘッド:額の傷が思ったより深く、治療の為医務室へ。ノーコメント。
ヴィーヴル「信じられない・・・ノーコメントよッ!!」
第四試合 シヴァルツ・ティーゲルvsバサラ
お互いの温存している体力を考えると、タイガーを秒殺したバサラが圧倒的に有利。
ティーゲルはこの試合でもブチ切れファイトを見せられるか。
やはりバサラの技にキレがあり、脚、腕と面白い様に関節が決まる。ニアロープで命からがら助かるもティーゲルには後が無い。しかし、バサラの攻撃をコツコツと返し技で返し、隙を見てSSD!途中、バサラの飛びつき腕ひしぎを食らうもニアロープで命拾い。バサラをロープへ降り斧爆弾からストラングルホールドで締め上げると、バサラたまらずタップ。後一歩で決勝進出を逃したバサラだった。
○ティーゲル(7分19秒 ストラングルホールドγ)バサラ●
ティーゲル:ノーコメントで控え室へ。
バサラ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何も言うことはない」
第五試合決勝 シヴァルツ・ティーゲルvsハンマーヘッド笹塚
2試合を乗り切ったティーゲルと、長丁場とはいえ、一試合に勝利を収めたハンマーヘッド。泣いても笑っても、これで最後の試合だ。
やはり速攻で畳み掛けるのはハンマーヘッド。ケツを駆使し、もはや気力だけのティーゲルを追いつめて行く。が、ティーゲル、投げっ放しのパワーボムを皮切りに、SSD、ストラングルホールドを返し、止めとばかりに強烈な投げっ放しパワーボム!虫の息となったハンマーヘッドを拷問ロメロで締め上げ、息の根を止めた。
○ティーゲル(1分43秒 拷問ロメロスペシャル)笹塚●
笹塚は担架で控え室に。優勝者となったティーゲルもまともにコメント出来ないほどの試合だった。
第2回ONL大会W.W.O代表はシヴァルツ・ティーゲルに決定した。
AFW | (YAN記者)【1998年03月31日(火) 21時48分】 |
第2回ONL大会出場者決定ミニトーナメントが秘めやかに行われた。←トップに戻る
参加選手は自薦他薦の4選手で、
ラスト・テンプラー 「お茶の間のヒーロー」 195cm 125kg
必殺技 フライング・エビフリャ〜
村上 隆 「いぶし銀」 184cm 108kg
必殺技 変形四の字固め
スカル・ゲレーラ 「ファントム」 186cm 109kg
必殺技 スカルミッション
ファイヤー・モスキートン 「バンパイヤ」 176cm 91kg
必殺技 飛びつき逆十字
以上である。
試合結果は、
○村上 隆 (変形四の字固め 10分12秒) ●ラスト・テンプラー
○スカル・ゲレーラ (ボーン・ダンス 9分31秒) ●ファイヤー・モスキートン
そして決定戦・・・、
村上 隆 VS スカル・ゲレーラ
お互い手の内を読もうと静かな立ち上がりとなった。
その静寂を破ったのは村上、ロープに振り助走をつけてのジャンピングニーそれをスカルかわしヘッドロックからタイガースピンへ倒した相手に間髪いれずギロチンドロップ引き起こしてロープへ振りアームホイップ。
開始して2分もたたずにスカルはストレッチプラムで締め上げる、村上それを振りほどく。攻めていこうとするスカルだが村上は要所要所でフロントネックロックを使い流れを断ち切り細かいエルボーでダメージを与えていく。
焦れたのかスカル強引にボディスラムからファイヤーバードスプラッシュ。村上はエルボーや逆片エビで反撃する。
スカルはコーナーへ振りサマーサルトキックそしてジャンピングDDTへエプロンに出て村上の立ち上がるのを待ちウルトラ・ウラカン・ラナに!!だが目測を誤り明後日の方向に!
村上それを逃さず反撃にネックブリーカーから低空ドロップキックをしてコーナーに振り何かしようとするがスカルこれをカットしステップキックへ観客にアピールしてからダイビングヘッドバットそしてマンハッタンドロップ2連発から必殺のスカルミッション(春樹スペシャル)へ村上は必死にこれをクリアーする。
村上はフロントネックロックで呼吸を整えダブルアームスープレックスへそしてコーナーへ振り低空ドロップキック、ニークラッシャーへと移行する。
足を押さえて悶絶するスカル、村上ここぞとばかりに必殺の変形四の字固めに入る。スカル声をあげながらもロープに必死に逃げる、なんとかロープブレイク両者分けられる。
立ち上がり足を引きずるスカルかさにかかり攻めようとする村上、スカルのピンチかと思った瞬間スカルのトーキック止まる村上そこから一気にボーン・ダンス(アルゼンチン・バックブリーカー)へ村上なんとかこれをはずすも動きが鈍い、スカル再度とらえて今日二度目のストレッチプラム。
村上の体がへし曲がっていき村上たまらずギブアップ!!
その瞬間ONL大会出場者はスカルとなった、トロフィーの前で開脚ジャンプそしてダンスも踊って見せた。こうしてミニトーナメントもスカルの優勝で幕を閉じた。
試合後控え室でのスカルのコメント
「フー!!最高の気分だね大会では一番俺がめだってやるから楽しみにしててくれ。しかし、ニークラッシャーってあんなに効くもんだったんだやばかったねロープが近くて助かったよ。ささ祝杯を挙げに行きたいんだもういいだろこの辺で今日はこの気分に浸りたいんだ無粋な事はやめてくれ。はい、解散解散。」
カドモン・本部 | (ワンダラー・KYOU記者)【1998年03月31日(火) 15時34分】 |
相変わらず事務所設立でしっちゃめっちゃかの大騒ぎをしているカドモンだが、そんな中、私、ワンダラーの家のFAXに1枚の通信が届いていた。←トップに戻る
内容は英語で書かれた文に、日本語で翻訳がなされている物であった。
差出人は、「L・G」と書かれていた。
【FAX文の内容】
カドモン番記者、ワンダラー・KYOU殿
第2回ONL記念興行に、我々から1人を送る事が会合で決定した。カドモン事務所にある参加選手申し込み書を入手して、以下のように記すように。
参加選手:Sportster 883
なお、いかなる事情であれ、参加できない事態に陥った場合は、我らなりの賠償をさせてもらう。
L・G Los Angeles U.S.A
そこには極めて簡潔な内容の文が書かれていた。
……差出人のL・G……番記者である私は、とっさにある軍団を思い出した。
Loony Goon。
カドモンの2.5nd興行のメインイベントをブチ壊したバイカー軍団である。彼らの行動は私にも補足できなかったが、ここにきてようやくその姿を見せる時が来たようである。
大事な参加申し込み書を勝手に持ち出し、なおかつ般若と南蛮帝国双方に敵対すると思われる軍団を大舞台に送り込む事は、カドモン番記者としてはタブーかもしれない。
だが、それを上回る期待を彼らに抱いている自分を、抑える事はできなかった。
あらゆるプロレス関係者は、常にスリルと興奮を求める心がどこかにあるのだから。
私は事務所から書類を入手すると、指定された氏名を書いて投函した。
パンドラの箱の中から、どのような魔物がでてくるか、楽しみである。
ゼーレ・R−X | (キング・ザ・100t記者)【1998年03月31日(火) 07時49分】 |
突然ですが私、キング・ザ・100tは今日付けでR−Xの担当記者となりました。よろしくお願いします。←トップに戻る
2・3ドイツ大会でR−X(リストラ組X)が結成されてから約2ヶ月。まだ青田が1試合行っただけだが(VS吉川 竜二)、昔ながらのストロングスタイルを愛する昭和世代のファンの注目を早くも集めているという。そこで、青田 昇、源 静夫、シャルルマーニュ部長の三人にインタビューを試みた。そこで、注目の発言が!なんと、第二回ONL大会にR−Xから代表を出すというのだ・・・
―はじめまして
青田「はじめまして。100tさんは昔、プロレスの記者をしていたんですよね?」
―ちょうどUWHができる時までVIEW担当記者でした。その後、人事異動でベーマガやって、ボーマガやって、格通やって、そして今回、源さんたちがもう一度ストロングスタイルに光を当ててくれると聞いてどうにかプロレスのほうに戻してもらいました。
源「なつかしいなあ、100t」
―お久しぶりです、源さん。
源「私がVIEWからUWHに移ったときに、ちょうどプロレスから外されたんだっけ?」
―そうですね、ちょうどそのときです。
源「その時以来だから・・・・10年ぶりぐらいかな?」
―13年ぐらいですね。ホントに懐かしいですよ、あのころが。
青田「まだ、僕が源さんのファンだったころですね。」
―青田選手はそのころおいくつでしたか?
青田「僕がプロレス見始めたのは大阪府立で武蔵さんがハリーテキサンJrとフルタイムやったときからですね。」
源「えっ?」
―30年前じゃないですか!まだ、20代ですよね!?
青田「25(笑)。源さん、そんなにびっくりしないでくださいよ。ホントのこというと力丸さんが大和さんを倒してインター王座を取ったときですかね、はっきり覚えているのは。まあ、僕は武蔵さんと大和さんが好きだったのでショックでしたよ。たぶん10歳ぐらいかな。」
源「武蔵、ハリー戦って聞いてちょっと考えてしまったよ。私もまだプロレスやってないころだからねぇ。」
―小4ぐらいからプロレスファンなんですか?すごいですね。
青田「それでちょうど冴刃さんが凱旋帰国したんですよ。いきなりコーヤドーフ倒しちゃって。それで一気に冴刃ファンになりましたよ。」
源「私のファンじゃなかったのか(笑)?」
青田「好きだったのは源、武蔵、大和、冴刃でしたね、その当時は。」
源「4番目でいいよ。最初にもってこないで。」
―私も好きでしたね。武蔵さんはもちろん当時も別格で、そして大和VS力丸があって、若い冴刃が頭角を現してきた。いい時代でしたよ。源さんはいつの時代もきっちり前座で見せてくれて。
源「私は私の試合ができれば満足なもので」
青田「源さんにが源さんのよさがありましたからね。前座できっちりした試合を見せてくれたから、そのあとに行われる武蔵さんや力丸さんの試合が映えるわけですよ。」
源「私は目立とうとか全然思わなかったからね、あの当時から」
―欲がなかったですからね、源さんは
部長「・・・・・・・・ワシにも話を振れ・・・」
―あっすいません。部長にもいろいろお聞きしたいことがありまして・・・
青田「いじけてますね、部長」
部長「日本の昔のプロレスの話をされてもわからんからね、ワシは。フランスで柔道バカやってたから。」
―私が昔、プロレス記者やってたころはまだレスラーになってなかったですよね。柔道やっていたのはもちろん知っていますが。
注)シャルルマーニュ部長は当時、欧州選手権3連覇を達成した柔道界では知らない人はいないほどの大物なのだ。
部長「実を言うと昔はプロレスなんて大嫌いだった。」
源「すごかったですよ、部長のプロレス嫌いは。」
―なぜですか?
部長「当ててみて」
青田「・・・・・・・・柔道とプロレス」
―ん?まさか
青田「武蔵さんが絡んでますよね?」
部長「そう!昔はV武蔵がだいっきらいだった。」
―ズバリ武蔵VS W・ルーカスですね。
部長「そうだ。あのときは武蔵が憎くてね。柔道王ルーカスが武蔵に投げ飛ばされてKOされたんだぞ。いままで柔道やってきて、ルーカスとも2回戦ったよ。だけど一回も勝てなかった。ルーカスの強さを身を持って知ってたんだよ、ワシは。そのルーカスがプロレスラーに負けてしまった・・・」
青田「最初の異種格闘技戦、見たかったなあ。」
源「こっちとしてはもう、最高だった。武蔵さんのバックドロップが決まったときは。」
―当時は源さんと部長は敵だったわけですね。
部長「敵だったね。」
源「そうだね。」
青田「まだプロレス見始めてない・・・」
―じゃあ、どうしてプロレスを始めたんですか?
部長「問題はその後なんだよ。ルーカスが負けた後、わざわざフランスから日本のVIEWまで行ったんだ。そして『武蔵、俺とやれ!』って言いに。若かったなあ、ワシも。青田ぐらいの年だったな。」
―単身、乗り込んだんですか!?初耳ですよ!!
青田「僕も初耳ですよ!!そっ、それでどうなったんですか?」
部長「もちろん断られたよ、その場で。いろいろ理由つけられてね。ワシはオリンピックにも出てなかったし(注、最終選考会は怪我のため欠場だった)、これといって知名度なかったのも理由だったみたいだった。それに武蔵にはアリ戦があったから、今考えてみると本当に無理だったんだけどね。だけど、どうしてもやりたかった、柔道が強い、柔道が正しいことを自分で確かめたかった。プロレスに負けるはずがないとおもってたからね。で、オフィスに乗り込んでも無理だったから、今度は道場に乗り込んだよ」
―どっ、道場破りじゃないですか!?
源「ほんと、ビックリしたけどね、その時は。」
―まさか、その時道場には源さんが・・・
部長「いたんだよね。源さんが。だけど武蔵以外のプロレスラーなんて知らなかったからもちろん意識なんてしなかったよ。でも、肝心の武蔵がここにもいなかったんだ。だから・・」
青田「!?」
―!?
源「やりましたよ、私が。」
―おおおおお!!!!!
青田「おおおおお!!!!!」
部長「そうなんだよ。ワシと道場で戦ったのが源さんだったのだ。」
源「道場破りを退治するのはもっぱら私の役目だったからね。だから部長が来たときも・・もちろん、そのときは部長じゃなかったけどね。ただのガイジンさんだと思ってたから。まあ、よくいたからね、昔は、勘違いした輩が。たくさん来たよ、道場破り。腕の一本や二本折ってたからね、そういう馬鹿なやつらの。」
―・・・・なんかすごい事実が明らかになってきましたね。
青田「で、どうなったんですか!?!?」
部長、源「引き分け」
―引き分け?
青田「引き分け?」
部長「どちらもボロボロだったね。」
源「どっちが勝ったというよりはどっちも負けてたというか。お互いに骨折れても我慢してたから相当な時間、かかった記憶がありますよ。」
部長「少なくとも1時間はやったね。」
源「そのくらいかな・・・・まず、テイクダウンするまで時間がかかったのはよく覚えてる。」
部長「柔道の欧州王者のワシが仕掛けても粘るんだよ、源さんは。」
源「私が負けたら乗っ取られるわけだからね。そう簡単に投げられるわけにはいかないですよ。」
―むむむ・・・すごいですよ、この事実は。
部長「最初の3分でプロレスラーをなめちゃいけないことに気づいたね。」
源「私は組んだ瞬間にこのガイジンはなめちゃいけないなってわかりましたけど(笑)。結局、大外刈りで倒されちゃいましたよ。」
部長「倒したら勝つ自信はあったんだけど、これがまた源さん、強い、強い。倒してからもこう着状態がずーっとで。」
源「いまでいうガードポジションかな。ずっと耐えてたよ。投げなら負けるけど関節じゃ、わたりあえるからね。」
―ビデオはないんですか??見たいなぁ!!ニクソンVS安藤のビデオなんて目じゃないくらいですよ。
青田「見たいなぁ。」
源「ないですよ、そんなの。道場破りの度にビデオでとってたらテープが何本あってもたりないよ。」
部長「時間内に入らないくらいやってたぞ、多分。」
―で、最後はどうなったんですか!?
部長「正直いって負けたのはワシのほうだね、今考えると。」
青田「ん?」
部長「最初に極められたのはワシだよな、源さん。」
源「まあ、最初に膝を極めたのは私ですけど、その後、膝靭帯切れてる部長に腕折られましたからね。」
―聞けば聞くほどすごい事実が・・・・。膝極めて腕極めて・・・・・
部長「足関節は苦手だったからなあ。膝十字、極められたけど耐えようとがんばったんだけどね。」
源「部長恐かったですよー。膝十字で明らかに靭帯イッたのわかったんで力弱めたら、すぐに私の腕を取って腕がらみでボキッですよ。」
青田「・・・・・・」
―・・・・・・・
源「で、その後、二人とも倒れたまま。」
部長「ダブルノックアウト状態。」
源「二人いっしょに救急車で運ばれました。」
部長「いっしょにね。二人とも極限での戦いだったからね。終わった後でプロレスが嫌いだって気持ちはすっかりなくなったよ。学ぶべきものがあることに気づいたからね。」
源「私も自分の中でなんかうれしくなってね、なぜだか。」
部長「どういうわけか退院するまでに妙に仲良くなっちゃいましたよ、源さんと。」
源「膝がイッてるのに私の腕を極める執念。この執念には敬服せざるを得ないですよ。柔道とかプロレスとか関係なしに尊敬できるものは尊敬できると。」
部長「道場破りを道場を守るほう。どっちも死ぬ気で、全力で戦ってるんでね。そのなかでなにか心通う物を見つけたっていうか、なんていうか。」
―戦った者にしかわからない何かがあったんですね。
源「まあ、そういうことですね。」
―そんなすごいことがあっていまのお二人があるわけですね。なんか信じられないですね、いっしょにR−Xつくってるのが。
部長「まったくその通りだよ。武蔵VSルーカスがあって道場破りをしたあとに、自分が50近くになった時にプロレスのストロングスタイルを守る、なんてことになるとはこれっぽっちも思わなかったな。」
源「変な話ですよね、ほんとに。」
青田「途中経過がまったくわからないんですけど・・・。」
―そうですね。部長がプロレスを始めたのがいつだとかはまだわからないんですけど。
部長「退院してすぐ帰ったんだけど、フランスに帰る飛行機のなかであることを思い付いたんだ。『プロ柔道』をね。そしてプロレスと技術的な交流を図りつつ強さを目指そうと。だけど、協会といざこざがあって、やっぱりこれも無理になって。だったら自分だけでもプロレスの技術を取り入れていこうかなって思って。イギリスに行ったんだ。そこで何かを見つけたんだよ。分かりやすくいうとクラウザーイズムの源流をね。」
―ランカシャーレスリング、ですね。
部長「道場破りから4年後に柔道は引退したんだ。また、オリンピックに行けなかったからね。もう、いいだろうと。そしてフランスのスポーツ用品会社に入社して、国内ではまあ知名度あったから3年で広報部長になったんだよ。」
―だから部長なんですか。
部長「部長になった後もトレーニングは毎日してたんだよ、柔道とプロレスの両方のトレーニングの仕方で。で、やっぱり試合がしたくなってね。フランスじゃできないから、またイギリスにいったんだ。そしたら丁度、源さんと再会したんだよ。まったくの偶然にね。」
源「キャッチの雰囲気を味わいたくて、たまにいってたんだけどだんだんイギリスのプロレスも衰退してしまって、最後にしようとおもっていったらたまたま再会したんですよ。笑顔での再会でしたね。」
部長「イギリスで語りあいましたよ、ストロングスタイルについて。源さんの変わらぬ元気な姿を見てますますプロレスがやりたくなりまして」
源「まったくわだかまりは無くなってました。ああ、私と同じ方向性なんだなって再確認しましたね。じゃあ、いっしょにやろうってことに発展していったんですよ。」
部長「帰国したらゼーレの加持とかいう人から誘われたんですよ。ウチにこないかって。プロレスができると思って喜んでいったら、またもや広報部長をやらされまして。」
青田「僕の知ってる部長はそのころからですね。」
源「私がコーチとして加持君に誘われたのは部長より後になるんですよ。イギリスで再会してから1年後ぐらいたってからでした。」
部長「ワシが加地君に頼んでよんでもらったんだよ。」
青田「僕はみっちりこの二人から教わりました。ふたりともきびしいのなんの。」
部長「どうにかワシもプロレスさせてくれるように頼んでどうにかやらせてもらったら、リストラだよ。」
源「ゼーレという会社は理解できませんよ、ほんとに。」
青田「僕までリストラですよ。」
―で、R−Xをつくるに至ったと・・・・・長いですねえ。
部長「やりたいことをやれるようになるまで時間かかったね。」
源「ストロングスタイルを前面に出していきますよ、これからは。たまには自分も前に出ないと行けないときもあるんです。」
部長「と、いうことで源さんが第二回ONL大会に出ます!!」
―え!?源さん、ONL大会に出るんですか??会社の承諾はあるんですか?
青田「あと1日しかないんですよ、登録まで。誰も出るって言わないじゃないですか、正規軍の人は。じゃあ、R−Xが出ますよ!」
―本人としてはどうなんでしょうか?源さん。
源「はい。出させていただきます!みんなが注目するONL大会がストロングスタイルが見直されるきっかけになるならば・・・・私が出て自分なりのストロングスタイルで他団体の選手に対抗していきたいです。」
部長「さすが!源!!」
青田「頑張ってください!源さん!」
―ぜひONL大会でもストロングスタイルを見せてください。私も期待してます。
部長「で、ストロングスタイル復興のためにR−X自主興行も急遽決定だ!!」
―自主興行、やるんですか?
青田「日時はもちろんあの日です。」
―あの日とは?
源「本家ストロングスタイルがリングを去る日に私たちがしっかり受け継いでいこうということで・・・」
―4・4ですか!!場所は!?
部長「消えていく横でしっかり受け継ぐのがR−Xの考えです。ドームの・・」
―遊楽園!
青田「4月4日、遊楽園ホールで『再生』を行います。もちろんストロングスタイルの『再生』です。」
部長「ということで4・4の自主興行、そして源さんのONL参戦を発表いたしまする。R−X全開で行きます。」
源「ONL大会ではしっかりストロングスタイルの存在感を残してきます。よろしくお願いします!」
―R−X発展のために頑張ってください。今日は本当にありがとうございました。
源「100tさんも頑張ってください。ありがとうございました。」
ついにゼーレから第二回ONL大会に出る選手が決定した!正規軍でも『んを』でもなく、新軍団R−Xから源 静夫が出るのだ!うーん、渋すぎじゃねえか、とも思いますが「らしさ」は伝わるだろうと私は思うのだがどうだろうか。まあ、いい試合をしてくれることを願う。
あと4・4遊楽園大会も急遽決定。3人で何試合やるんだ?という素朴な疑問はさておき、まずは暖かく見守ろう。
ICBM | (赤場 クレア記者)【1998年03月31日(火) 03時50分】 |
前日の”前哨戦”タッグマッチで不覚にもKOされた初挑戦のテリー。←トップに戻る
出血した傷も浅かったようで、タイトル戦の今日も、いつもの
”エコ・スマイル”でファンに応えながら、控え室へ入っていった。
一方のマサムネはテリーより2時間早く会場入りし入念なウォームアップ。
いつも軽口絶好調の男だが、今日はいつもと違う。大口が災いして、前回の
防衛に失敗してからのマサムネ叩きがあっただけに、二の舞は避けたい。
▼第四試合 メインイベント
ICBMヘビー級選手権試合 時間無制限一本勝負
挑戦者 選手権者
テリー・ダックス VS マサムネ
今日のマサムネはいつものマサムネではなかった。十八番の反則攻撃を
出さない。いや、出てこないのか。マスク越しの彼の目は今までで一番真剣
でひたむきで、輝いていた。その輝きがそうさせたのだろうか。わずか参戦
3ヶ月でタイトルに挑戦したテリーの華麗なスープレックス対マサムネの
ラフファイト。私だけでなく多くの人がそう思ったに違いない。しかし、
たった今眼前で展開するのは力と技、技と力の真っ向勝負。序盤から双方、
フェイバリットの応酬だった。テリーがワイルドボムを出せば、マサムネは
カミカゼボム。マサムネがマシーンスープレックスを繰り出せば、テリーは
”金門橋”高角度ジャーマン。2人の気迫は長時間の泥沼の攻防戦を予想
させた。
しかし、そのひたむきさがマサムネの歯車を狂わせたのか、6分過ぎ、場外で
の3連続ワイルドボムから完全にテリーの主導となってしまった。バックを
取られても金的を出さないマサムネ。いつしか彼は心の中の葛藤の主導権さえも
取れなくなってしまった。今までの自分と今いる自分。リングへ戻ると一転、
迷いのあるあいまいなファイト、それを見逃さないテリーの串刺しDDT。3カウント。
こうして彼の初防衛はまたも霧散した。
挑戦者 選手権者
○ テリーダックス (9分20秒 体固め) マサムネ ×
*マサムネが初防衛に失敗。テリーが第9代王者に。
(試合後のテリーのコメント。)
今日はマサムネの心を見た気がするよ。あのファイティングスピリッツこそが本当
彼だと思うよ。あれをサムライダマシイと言うのかな。今日の試合で彼は確実に変わる
と思う。
■その他の試合結果■
▼第一試合(シングルマッチ 15分一本勝負)
○ザ・サイバー・コムリンク
(11分39秒 飛びつき腕ひしぎ逆十字固め固め)
ブラザー・伊狩×
▼第二試合(シングルマッチ 15分一本勝負)
○赤沢 ハヤト(5分34秒 アイアンクロー) ヴァンドルング・シュテイン×
▼ 第三試合 セミファイナル(タッグマッチ 60分一本勝負)
ケン・ジェネレイツ( 16分17秒 )タイガー・ファントム×
○嘉勢戸 巧次 (飛びつきクロスヒールホールド)パペットマン・ゼロ
****************************************
表彰式後、近く行われる第2回ONL大会のICBMからの出場2選手が発表された。
1人はたった今ICBMの王者となったテリーダックス。そしてもう1人はケンが確実視
されていたが、一転、ヴァンドルング・シュテインと発表された。ケンが家庭の事情を理由
に出場を辞退したらしい(また離婚騒動か?!)。
ともあれICBMの顔の1人であるシュテインと正に今が旬の王者テリー。ONL大会でも
存分なファイトで観客を沸かせるであろう。
<ICBMホームページ>
R.R.R | (アートクラブマガジン記者)【1998年03月31日(火) 02時04分】 |
R.R.R自主興業第3回(後編)←トップに戻る
ブンブン丸・ガーディアンの公開スパーリングが終了し、いよいよタイトルマッチである第三試合が始まった。
タイトルマッチ(タッグ)15分一本勝負
ブンブン丸・パワード 熊殺しウエリー
ブンブン丸・G(ギガ) VS なんだこりゃ馬の助
いよいよ始まったタッグ戦タイトルマッチ、下馬評はウエリー&馬の助組圧倒的有利であった。なんといってもヘビー級タイトルを逃したとはいえ実力的には一級品のウエリー、そして噂ではR.R.Rの守護神、ガーディアンでさえかなわないと言われているなんだこりゃ馬の助のタッグである。だれもが勝利は動かないと思っていたが・・・・試合が始まったとたんに観客は驚いた・・・・両チームとも作戦もへったくれも無いのである。おたがいにリング内を動き回り、連係プレーはあるにはあるが、勝利とは無関係な物ばかり・・・対戦相手だろうとだれだろうと場外戦を繰り広げ、試合序盤から大技連発。一歩間違えば凡戦だが、今回はあまりのど迫力に観客はタイトルマッチだというのも忘れて楽しんでいたようだ。しかしあまりにも試合が長くなりすぎた・・・R.R.Rのルールではタッグ戦は15分間であるためタイトルマッチにもかかわらず引き分けになってしまったのだ。(リーグ戦ではうちらの方が7ポイントリードしていた!暫定王者のチームがチャンピオンだ!)とウエリーが吠えれば、(リーグ戦の直接対決ではうちらが勝っている!さらに今回は引き分けだ、強いのはこっちだ!)とパワードが言い返す。結局収集がつがずこの裁定はコミッション預かりとなり、後日発表されることとなった。
パワード (時間切れ引き分け) 熊殺しウエリー
G(ギガ) なんだこりゃ馬の助
すべての試合が終わり観客が席を立とうとしたとき、マイクを持った一人の男がリングに上がった。
(スパイダーJ)みんな聞いてくれ!
(観客)???
(スパイダーJ)今回の興業ではサック万太郎氏を招いた。これからも第一試合では出来る限りゲストを呼びたいと思う。
(観客)パチパチパチ(拍手)
(スパイダーJ)そしてR.R.Rを発展させるとともに、各団体の活性化にも役立ちたいと思うんだ、どうだろうか。
(観客)ここが一番活性化しなくちゃいけないんじゃないのかー?(スパイダーJ)その通りだ!そこで各リーグ戦の後に自主興業を行ってきたが、それとは別にもう一つ興業を起こしたいと思う。興業の名前が決まり次第発表したいが、まだ具体的なことはなにも決まっていない。
(観客)できるのかー?
(スパイダーJ)やらなくてはいけない!そして活性化と各団体の交流のために開かれるイベントにも参加しなくては真のR.R.R(リング.リング.リング)にはなれないと思う。みんなもイベントのうわさは聞いていると思うが・・・
(観客)ONL大会かー!
(スパイダーJ)そうだ!オーナーとしてではなく1選手として交流を図ってきたいと思う。
(観客)パチパチパチッ!
(スパイダーJ)勝利を度外視した(もちろん勝利は大事だが)良い試合をしてきたいと思う、みんなも応援してくれ!
(観客)オーーーーーー!パチパチパチッ!
観客と団体がまとまった雰囲気で最高のクライマックスを迎え、だれもが良い興業であったと思ったその時・・・一人のレスラーがリングに駆け上がりスパイダーマン(J)にいきなりエルボーを浴びせた。
(グレート)おいオーナー!俺はあんたのことを尊敬している。レスリングを重視するスタイルは大好きだ、しかし試合が組まれないのはなっとくがいかねぇ!あんたが本当にこの団体を大事にしたいのなら俺を試合に出せ!もし出さないのなら俺は闘いのテーマを他団体に求める!
グレートはスパイダーマン(J)をとどめのキャプチュードでKOすると観客席に向かって吠えた。
(グレート)弟子(ガーディアン)が活躍してるのに、 俺だけ引っ込んでいられるか!なんのためのマスターズなんだ!
ONL大会、特別興業、自主興業、グレートの反発、R.R.Rのまとめ役としてのうづきはどうでるのか?
<週刊Fプロ>
W.W.O | (豊田 前記者)【1998年03月30日(月) 23時58分】 |
W.W.O選手会主催興行「End of sorrow」 1998.3.21神奈川・荻野運動公園体育館←トップに戻る
第一試合が終了した。観客席を見回すが代表を見つけることは出来なかった。会場整理係のバイト君が入場者の確認をしたところ、それらしき人物も見かけなかったという。やはり、姿を現す気はないのか。第二試合の選手のテーマが鳴り、入場が始まった。
▼第二試合(タッグマッチ30分一本勝負)
エル・イホ・デル・ルナ&エル・イホ・デル・ソル
VS
ハイパー・タイガー ツヴァイ&プロレスマン
青コーナーからソル、ルナ組の入場。花道の奥で父であるエル・ルナソルが二人の試合を見守っている。次は自分の試合が組まれていると言うのに、むっちゃ親バカという噂はどうやらホントのようだ。前回は入場のときからおちゃらけモードだった双子、今回は人が変わったような堂々とした入場。いったいどうした。
赤コーナーからはツヴァイ、プロレスマン組。プロレスマンは今回が初参戦となる。
ボディチェックも済み、いよいよ試合開始。とその時、二階のバルコニーからまるでターザンの様にロープを使い宙を舞う黒い影が!!
リングに降り立った影は、黒ずくめの怪人だった。怪人はぐるりとリングを見回すと、視線をプロレスマンに。怪人は「むぅ。」と低くうなると素早く組み付き、そのままロープにホイップ。律義に帰ってくるプロレスマンにニールキック!!踵が顔面に入ったか、プロレスマンはその場にうずくまったまま。
いきなりの乱入者に、プロレスマンを除く3人が突っかかっていく。3対1ではさすがに勝ち目無しと見たか、とっとと逃げの体勢に。観客をかき分け、2階へと走り去っていく。そのまま2階の窓から逃げ去る怪人。「イェ〜イ!!」の声を残して・・・。
黒い怪人はあの男なのか?だとしたら、一体この行動の意味は?
プロレスマンが試合続行不可能となり、会場は大荒れ。タイガーが何とか場を収め、トーナメントを開始することに。
その日、会場の裏にある遊歩道では足を引き摺りよたよた歩く黒尽くめの怪人が目撃された。何が何やら・・・
黒龍会 | (緋色記者)【1998年03月30日(月) 10時04分】 |
まだ、デビューしたてのコブドータケ・ムがHWAに参戦することを決意した。ジュニアでどこまでやれるかといのがコブドーの参戦のきっかけとなったらしい。だが、まだまだ新人ということもあって、体力、進め方はまだ足りない。現在のコブドーの結果は以下の通りである。←トップに戻る
○コブドー(腕ひしぎ逆十字固め)フライングタイガー×
8分8秒
阿修羅・王(引き分け)コブドー・タケ・ム
30分
○ブルーマスク(ウラカン・ラナ)コブドー×
15分05秒
なお、この選手はすべて黒龍会の選手である。
「コブドーの強さはまだまだですよ」とヒイロ社長は話している。
M.O.W | (大スポ 谷町一徳記者)【1998年03月30日(月) 08時34分】 |
ヨォ!ゲンキしてた?まあいいや。←トップに戻る
はてさて、M.O.WからFAXが届いた。内容は初のシリーズ終了後、ようやく次期シリーズの発表があるとの事で、指定の時間通りにM.O.W事務所に馳せ参じたのだ。
そして、何故か記者を迎えてくれたのはあの東京ZINだった。
ZIN「オ!このクソ記者ッ。オセェゾ!39秒遅刻〜」
谷町「何ぬかしてますか?だいたい、事務所に人いないじゃないですか」
ZIN「あたりめぇだろボケ!今何時だと思ってんだ?夜中の3時だぞ!つまるとこ午前3時!」
谷町「そっちが指定したんじゃないですか。夜中の3時に」
ZIN「キミィ〜、相当アホンダラだね。普通、そんなの真に受けるか?」
谷町「でも、そっちだってちゃんと来てるじゃない」
ZIN「お、痛いとこ突くね。キミィ〜。アハ?んなこたぁいいんだよ。今日はだ、M.O.Wの次期シリーズの話とね、今度のONLの記念大会の代表の話だ、コノヤロー」
谷町「はぁ、なんでZIN選手がそれについての事を言うのかがわかりませんけど、聞きましょう」
ZIN「次期シリーズはね、タイトルぐらいしか決まってねぇよ。『イントゥ・グローリー・ライド』ってタイトル。全3戦か4戦を予定してる。大和のとっつあんのルートで外人が数人参戦するかもしれんけど、まだわからん。他団体選手の招聘は未定。多分、呼ばんけど」
谷町「ほー、鎖国に入る?」
ZIN「な訳ねぇだろ。門仲なんかA.L.にコンスタントに出てるだろ?そういう部分で、一度、ヤッシーに出てもらってるけどさ、今後も機会があればこっちから行くだけじゃなくてウチのリングにまた上がって貰いたいしね」
谷町「海崎選手のAOAヘヴィへの挑戦者もまだ決まってないの?」
ZIN「土門の兄さんか、イカレマッチョのトニィかな。土門兄さんは最近、道場で一緒に練習したから肌で今乗ってるなって感じたね。まあ、どっちにするかはフロントと話して決めるよ」
谷町「さいですか。あとですね。「バトルヒムズ」の最終戦が延期になりましたよね?そこら辺の事情ってのはなんだったんですか?」
ZIN「ああ、いろいろあんだけどさ、実はフロントの一部がごっそり辞めてね。それの処理に時間がかかりそうだったんで延期した。実際、ある程度時間が掛かったからね」
谷町「そんな理由ですか?しかし、フロントが全部いなくなった訳ではないなら、予定通りに最終戦を行なえたんじゃないですか?」
ZIN「かもな。けど、そうはいかん理由があった。決定的だったのはウチの取った武闘館の入り日が予備日みたいだったんで、何かの追加公演が優先的に入っちまった。まあ、ちょうど良かったよ。俺樣にとっては。色々考える事が出来たし。考えたくもない事も考えさせられたりしたけどな。辞めたフロントってのはまあ、引き抜かれたんだわ。違う業種らしいけど。まあ、心からサポート出来ないならそれは引き止めても無駄だろ。引き止めたけどな、実際は」
谷町「結構色々重なってたんですな。いつものZIN選手らしくなく支離滅裂な事言わないし」
ZIN「人間、結局は1人なんだなぁって思ったよ。信頼してた人間が手のひら返して、簡単に側からいなくなった。はかねえよな」
谷町「何だか、ちょっぴり切ないハートブレイカー?けど、M.O.Wにはファンがいるでしょう。選手が辞めた訳ではないし。それにまだ団体は死んでないんだし、これからもM.O.WはM.OWでしょ?」
ZIN「団体が潰れるとは言ってねぇだろがッ!このウンコタレがッ。まあ、仕切り直しの意味で次期シリーズは純血だと思うわ。内部充実を計るためにな」
谷町「しかし、ここまでの発言は何か団体オーナーのようですね。新人のくせに団体内部事情に詳しいし」
ZIN「だから俺樣がオーナーだっつってんだよッ!ボケナスッ!オーナーでもねぇのにこんな事、外部にしゃべるか?少しは考えろ、その凝固しかかった脳みそでヨォ!」
谷町「またまたァ〜、ベタベタのボケしちゃってぇ〜。まあいいや。で、ONL記念大会の代表は誰ですか?」
ZIN「代表?よおおく聞いてくれた。まあ、これ見てみ。ほれ。(と言って記者に紙切れを渡す)」
そして、その紙切れには試合結果のみが記載されていた。特に説明らしき文章は見当たらない。
-ザ・ドージョートーナメント・オヴ・ダイヒョウ-
▼一回戦
フレデー◯(7分13秒 ジャックナイフ固め)×鹿嶋
ZIN◯(5分3秒 ジャーマンスープレックス)×トニィ
伝奇◯(4分8秒 三角絞め)×ピッコロ
魚頭◯(5分49秒 ビックバディボム)×番斎
▼ニ回戦
ZIN◯(2分38秒 ステップオーバーフェイスロック)×フレデー
伝奇◯(2分26秒 フィッシュストレッチスリーパー)×魚頭
▼決勝戦
ZIN◯(4分45秒 スモールパッケージホールド)×伝奇
谷町「何これ?」
ZIN「キミィ〜、みてわかんないの〜。つまるとこだな、ONLでもっとも熱く、もっとも輝度の高いこの俺樣がウチからの記念大会の代表として相応しいのにも関わらず、わざわざトーナメントした結果、やはりこの俺樣が代表になったって事じゃねぇか?アハ?」
谷町「はぁ〜、そうなんだ〜。あ、トニィに勝ってるじゃない!これ偽造書類でしょ?」
ZIN「んな訳ねぇだろがッ、偽造も糞もあるかッ、このウンコタレ!」
谷町「ハァ〜、結構、波瀾があったみたいですね。ピッコロはいいや。別に。けど魚頭選手が番斎選手に勝ったのが本当なら凄い事ですね」
ZIN「ああ、それはだな。今の左近番斎なら俺樣でも勝てるよ。なんだか抜け殻だよ。今のあの人は。海崎が記念大会に出させて何か現状打破のきっかけを掴ませようとこのトーナメントに無理矢理参加させたんだけど、結果はこれだ。デビュー間もない弟子に負けたんじゃ、肩身せめぇよな」
谷町「相当、猛鬼戦が響いてるんですね。これは深いとこに彷徨ってしまってるんですな。しかし、ZIN選手もトニィに勝てるとは思わなかったでしょう」
ZIN「ヌハハ、愚問だな。俺様の輝度は並じゃねぇんだよ。特上なんだよ。松竹梅で言えば、松だよ!キミィ〜。だからして俺様が勝っても不思議ではないわッ」
谷町「説明になってませんよ。まあいいや。で、何か抱負ある?」
ZIN「なんなのよッ!その愛想のない聞き方!ムカミよ!ムカミッ!まあいいや言うなッ!!」
谷町「じゃあ、抱負は特になしね。はい」
ZIN「クワッ!待てッ、えとね、うんとね、ぬゥゥゥ、か、輝きの違いを知れッ!」
谷町「はァ?それ抱負?まあいいや。じゃ帰る。バイナラ」
ZIN「あ、ちょい待ちッ、何か今のカッチョ悪い。もう一度ォ、あ、あれ帰っちゃうの?ねぇ。あれ?」
と、かなり本来のZINに戻ってきたのでさっさと切り上げた。しかし、M.O.W代表があの支離滅裂野郎こと、東京ZINとは不安でもあるが期待してみたくもなる気がしないでもない。
果たして、その輝度が本物なのか試される!その輝きは明日を照らすのか?
まあいいや。
カドモン・本部 | (ワンダラー・KYOU記者)【1998年03月30日(月) 00時45分】 |
近頃、事務所の設立で獅子てんわ瀬戸わんやなカドモンだが、その間にも大御所のONL実行委員会主催の第2回ONL主催興行の参加申し込み期限が刻一刻と迫ってきていた。春というより初夏を想わせる陽気の3月29日、そんなカドモンから出場選手の発表が行われた。←トップに戻る
代表その1:ぶるうたす(南蛮帝国)
代表その2:現在交渉中
南蛮枠の代表として選ばれたぶるうたす選手は、その抜群のアピール力と、大試合向きのキャラクターを認められてエントリーとなった。現在、南蛮帝国地下職業安定所で調整中のぶるうたす選手から、以下のようなコメントが入っている。
【ぶるうたす選手のコメント】
HAHAHAHAHA!! 諸君、私がエーゲ海の至宝にして、偉大なるマッチョマンことぶるうたすだ。諸君らも私の活躍を地中海の風の噂で聞いているだろう。今回は我が親愛なるマネージャー、P・サミー・オノー氏の推挙の元、初めてONLの諸君らにこのアルカイックな白き肉体美を披露する事になった。これは非常にお目出度い事だっ!!
HAHAHAHAHA!!
なお、もう1枠の「交渉中」については、別記事でレポートします。
W.W.O | (豊田 前記者)【1998年03月30日(月) 00時16分】 |
W.W.O選手会主催興行「End of sorrow」 1998.3.21神奈川・荻野運動公園体育館←トップに戻る
興行の前夜、それまで何も冠されていなかった今回の興行に名前がつけられた。End of sorrow・・・願わくば、世の悲しみに終焉が齎されんことを・・・との思いを込めて。
開場まで後30分程に迫った。会場の準備はほぼ整い、体育館の入り口の方からは観客を整理する係員の声が響く。体育館全体を見渡せる2回通路から、ウオーミングアップの途中のハイパータイガーが下を見下ろしている。代表の行方が分からなくなって一月近く。普段は代表がウォーミングアップの傍らに会場設営の指示の声を飛ばす。しかし、今日は会場に代表の姿は無い。タイガーは天窓へ視線を移し小さく溜息をつくと、体を冷やさない様にウォーミングアップを再開した。
▼第一試合 (15分一本勝負)小鳥遊(たかなし) 勇馬 VSデヴィッド・シーマン
デビュー2戦目となる両者。記者の目から見ると両者ほぼ互角の力に見えるが、お互いに自分の方が勝っていると信じて疑わない。まぁ、若いといえばそれまでだが、熱い試合の原動力となっているのもまた事実だ。
試合開始。小鳥遊のラフな攻撃を食らいつつもシーマンがスープレックスから小鳥遊の腕を狙っていく。小鳥遊の手数も決して少なくはなかったが、的確に繰り出されるサブミッションに翻弄される。小鳥遊が仕掛けていったジャーマン合戦もシーマンに軍配が上がり、6分過ぎには必殺の首極め腕卍に完全に腕が上がらない状態に。
小鳥遊も延髄斬り、ボディブローなどで反撃を試みるが、時既に遅し。リング中央で脇固めをガッチリ極められタップ。
去っていく小鳥遊にリング上のシーマンが声をかける。「Aren't you about ready to go home now?」
小鳥遊には英語はサッパリだった様だがなんとなく意味を理解したようだ。
制止を振り切りリングへ戻ろうとする。が、シーマンは薄笑いを浮かべると、さっさとリングを降りていってしまった。
●小鳥遊(7分13秒 脇固め)シーマン○
両者のコメント
小鳥遊「アンダァ?!コラァ!!見せモンじゃねぇぞ!!ノーコメントだ!消え失せろや!!畜生ォォ!!!」
シーマン「この間の敗北はフロックでしたねェ。彼と私の関係は本来こうあるべきなのですよ。まぁ、何度でもかかってくれば良いのです。私に挑むことが無意味な事だと理解できるまで、ね(英語)」
ECVV | (伊東豪記者)【1998年03月29日(日) 16時40分】 |
第2回ONL大会の選出枠の残る一つは以下の経緯を経て決定された。←トップに戻る
3月27日。迫る期限を前にしてオーナー・潮崎_春樹は悩んでいた。
あと一人をどうするか。「業務連絡」では「ストーリー調整をします」などと豪語
していたわりにはそのストーリー作りに難儀している。
副業の会社勤めも職種がガラリと変わることになった。その物質的および精神的な
準備、そして先のリーグ戦に参加した「調整中」選手の仕上げの段取りなど、やるこ
とが山積しているのだ。
そんな最中、全勝で代表を決めたミスチェーン・長島がやってきた。
「潮崎ちゃん、あたしは何から何までお見通しよ。もう一人、出られるそうじゃな
い。まだ決めてないんじゃないの?」
「げげっ、みっちゃん、なんでそれを知ってるんだ……!? 確かにそうだけど」
「あたしらInd'は私立探偵を雇ってるのよ。彼が、情報を流してくれているってわけ
よ。ま、このオフィスには300人もいるし、あなたの今の状態じゃ調べるってわけには
いかないわよねぇ、うふふふ!」
「…………」
「あたしはチャンピオンよ。チャンピオンはマッチメイクに口を出す権利があるの
よ。あたしに任せなさいよ」
「う〜む。確かに、リーグ戦の後ダーク・マッチであんたは今回リーグ戦に出なかっ
たnVVoの3人と試合して、どれも圧勝したからなぁ。
わかったよ! 誰を推薦するんだ?」
「あたし以外には負けていないシーノのオジサンを連れていこうと思うの。
負けそうでなかなか負けないじゃない、あの人。反則で粘ることも両リンに持ち込
むこともできる、あの技術はなかなかだわよね。何か面白いことをやってくれそう
じゃない。
仮に負けたとしても、いいじゃない、大会は勝敗重視、って堅苦しく謳ってるわけ
じゃないんでしょ? ちょっとでも流血させられれば彼は満足するでしょうし。彼は
負けることはなんとも思っていないのよ。記録より記憶ってのが40年以上のモットー
らしいわ。まあ、あたしは勝つからいいんだけどね」
「……わかった。シーノにしよう。結果的にInd'独り勝ちか……仕方ない」
渡りに船。もう一人の代表はザ・シーノに決定された。これが「ストーリー」その
ものなんじゃないか、という声も聞こえてきそうだが、それは黙殺しよう。(笑)
<リーグ戦の結果確認されたければ>
ECVV | (ビーエル記者)【1998年03月29日(日) 16時37分】 |
遠征を終えて某所で静養中の武藤剃辞をキャッチ、話を聞いた。(2月2日付「伝言←トップに戻る
板」でのインタビュー要望にたいへん遅まきながら応えることができた)
◆遠征の結果は?
「勝敗っていうのはたかだか3試合4試合がどうだからといってそれだけで判断するも
んじゃない。どれだけ自分のポリシーを主張できたか、どれだけ周りの人間の記憶に
訴えることができたか、それが重要だと思う。その点ではおれは勝利したといえるん
じゃないかな。ミスター・プロレスがミスター・プロレスとしての仕事はしたという
こと。その辺はみんな解ったようだ。ま、あとは何も話さないよ」
◆おいくつなんですか?
「1962年、昭和37年の12月23日。だから年末で36の年男。もうオッサンだよ。もう膝
がボロボロだから、99年か2000年か、そこいらで引退しようと考えてる。テリー・
ファンクのファーストよりはちょっと早いけど。ふふふ! ……ま、そういうこと
だ」
◆名前の由来は『剃るのを辞める』と考えられるのですが,本当なのですか?
「本名は別にあるけど、話すまでのことじゃない。剃るどうこうっていうのは知らな
い。まあ、特に考えてない。考えてない。考えてない」
◆雅比呂選手との関係は?
「おれのデビュー戦の相手であり、よきライバルであり、ファミリー」
◆今後の目標は?
「まず一つは、改造すること。今のスタイルには確かに絶対的な誇りをもってるけ
ど、最近、自分の中で新たな“声”がするんだな。やれ、って。プロレスを守るん
だったらやるべきだとおれは思っている。
もう一つは、ファミリーを増やすこと。蝶極とも話したんだけど、nVVoを要にし
て、その裏組織として『ナルシストリスト』ってのを考えてる。まあ考えてるだけで
ね、今のところは。それがどこでどのように現れるか、おれにも判らないよ。へへへ
へ!」
なんとも不可解なキーワードを残して取材はシャットアウトされた。
武藤の「ヴァージョンアップ」はいつの日になるのだろうか?
横プロ | (ヒロト記者)【1998年03月29日(日) 02時16分】 |
−− では、『英雄にあこがれてツアー』から振り返って、←トップに戻る
(サック)「とくになし。」
−− は?、っでもシングルマッチも多く組まれていたし、A.L.の新田英字との一騎打ちも実現させてなかなか充実したシリーズだったように思ったけども・・
(サック)「あ、充実したシリーズと思った。以上。」
−− 新田とは以前タッグを組んだことがありましたがやってみての感想は、 (なんだってんだ、せっかく時間さいてインタビューしてんのに・・・)
(サック)「エイチャンのキックはチャンドルのよか痛かった。でもまあ、ほぼ互角だったね。互角の実力だったね。次は勝てるね。でもまあ、エイチャンも忙しいだろうから今度は高村とかいうやつでもいいけどさ。俺は誰の挑戦でも受ける!!」
−− はあ、そーですか。(面倒なのでつっこまない)
(サック)「ところでここにこんなモノがあるんだけどさあ。(と言って『週刊Fプロ』を見せる。)」
−− はいはい。ではR.R.R参戦、スパイディとの対戦について、
(サック)「う〜ん、そうだなあ、俺はプロレスラーとして試合の駆け引きとバンブの大切さを伝えたかったのだよ。(まんま記事のパクリ)」
−− それはともかく、きちんとレスリングをやったようですね。相手がその道の熟練者だったというのが大きいとは思いますけど。
(サック)「だからお前はいつまでたってもヘッポコ三流ヤマモト記者と言われるんだよ。ここを見て見ろ!(と言ってFプロの自分出てるページを指さす)」
−− ・・・うれしそうにアピールしてますね。それがなんだと?
(サック)「こん時の観客の熱狂といったらなかったねー、ホント。つまり俺は受け身一つで観客を満足させた!!」
−− それ、引用するとこ間違ってるし・・・
(サック)「フフン。君にはわからないようだね。まあいいさ。ウッチャン(スパイディのことらしい)との戦いは始まったばかり。あの試合も一本目は俺の判定勝ちとして、つまり引き分けだから、」
−− あっ、もういいです。そろそろ時間なので、
(サック)「えっ、こっちはまだ時間あるけど?まだ半分も、」
−− あっ、ではこのへんでー。
スパイディがサックにとても感謝していたようだが、感謝するべきはやはりサックのほうであったようだ。スパイディの基本にそったしっかりしたレスリングはとても勉強になったはずである。今回の貴重な経験が、今後横プロにていかされることをチョシトだけ期待したい。
−− っとそうだ、大事なこと忘れるとこだった。サックさん、これをトミー会長に渡しておいて下さい。
(サック)「ふん。俺のインタビューをおざなりにするやつの言うことなん聞けんのぉーん。」
−− うっ、重要書類なので・・。先日福岡まで第2回ONL大会の取材に行ったとき、実行委員会からついでに頼まれた出場選手登録用紙なんですよ。
(サック)「何それ、聞いてないよ。何、ONL大会?」
−− あ、会長に渡してくれればいいですから。もうすぐ受付締め切りなんで早めにお願いしますと伝えておいて下さいね。それから横プロの枠は1名というのもよろしく。では。
(サック)「・・・。」
びりびりびりっ!(封筒を破く音・・・)
NEO GONGS(元) | (KATA関東記者)【1998年03月28日(土) 15時04分】 |
フリー宣言後、横浜プロレスのメインという大役を見事に果たしたメルビィ。現在はリゾート地で休養している、とのことだった。←トップに戻る
わざわざ向かった記者にメルビィの冷たい視線が送られていたが…記者にはとっておきの秘策があったのだ。
記者(以下−)「どうも。今日は横浜参戦と今後の展望を語っていただきたいと思いまして」
メルビィ(以下司令)「………」
−「あ、あの…」
司令「貴公は休養の意味が分かっているのか? 戦士にも休息は必要だ。だからこそ、このように人込みから離れたところに来ていたのだぞ。それを…」
−「まあ、そこをなんとか」
司令「………」
−「これを、どうぞ。つまらないものですが」
司令「…純米大吟醸『舞姫』…ふ、気が利くではないか」
−「はい。それで、お願いしますよ」
司令「ふ。まあいいだろう。なんでも答えてやる。質問は?」
−「それでは、横浜の感想から」
司令「そうだな。思ったよりやるではないか、ということだ」
−「(またそんな高飛車なこと言って…)」
司令「正直、驚いたぞ。(NEOの)外にも面白い選手がいるものだ」
−「確かに、メルビィ選手のベストバウトでは、との評判もあります。今までに存在感はあったものの、これといったライバル不在だったメルビィ選手にとって、ピース選手はうってつけの逸材と言えます」
司令「そうか? …まあ、そうなる可能性はあるかもしれんな」
−「では、試合を振り返ってもらいましょう。試合開始直後にタイガースープレックスを仕掛けるなど、積極的でしたね」
司令「ああ。じっくり攻めることは考えてはいなかった。どの程度の選手かは聞いていたが、噂に過ぎんからな。一気に攻めて、これで潰れるようだったらそれまでの相手…と思ってラッシュしたわけだ。だが、期待に応えてくれたな」
−「スワンダイブ式ミサイルをはじめ、様々な飛び技も繰り出しました」
司令「うむ。しかし…何と言うのか、掌の上で踊らされている、とまでは言わぬが私自身のペースだったとは思えぬな。あちらが『来てみろ!』といった空間だったのでそれに応えた、というところか」
−「そうですね。中盤からのピース選手の反撃はすごかったですから。雪崩式フィッシャーマンという離れ業も出ましたし」
司令「認めたくはないが、あれは利いたぞ。NEOであの手の技を使う選手はいないからな」
−「場外戦も初ですね」
司令「…スペースフライングタイガーアタック、か。ただのギミックだと思っていたのだがな。あの側転でより多くの勢いをつけていたわけだな。なにごとも経験、というわけだな。しかし、場外戦か。慣れてはいないが…なにか、新しいものを見つけた気がするな」
−「最後は腕ひしぎでした」
司令「ああ。クロスアームブリーカー、ニークロスホールド。この二つのどちらかで極めるつもりでいた」
−「ピース選手のコメントに、『借りは次の機会に返す』とありましたが」
司令「ああ。何度でもかかってくるがいい。ただ…横浜はベルトを新設するのか? 奴がそれを獲得しての防衛戦に指名してくれれば何も言うことはない。それよりも、奴とは組んでみたいな。一つ考えていることがあるので、それに加わってもらえば奴の空間も広がるだろう」
−「それは?」
司令「まだ具体的に話せる段階ではないがな。ゼーレで眠っている選手がいるだろう」
−「…エアガイツ選手ですか?」
司令「馬鹿を言うな。あれは寝ぼけているだけだ」
−「…では…はて?」
司令「惣流・アスカ・ラングレー。いつまでも団体や記者にぼやいてばかりでいいのか? 可能性の是非を私が見極めてやる。いきなりシングルでは心細いだろうから、タッグで構わないぞ。そこにピースが加わればよかろう」
−「実現すればかなり魅力的な組み合わせですが…現実的な可能性は?」
司令「さあな。シンジにしても放任主義ではいかんだろう。あれは上から厳しく言わないと動きはしない。ま、いずれにしても動かぬことには夢も実現しないし、選手も羽ばたけない。団体の枠に縛られて満足か? 各選手の勇気次第、だな」
−「そうですね(その高飛車さを抑えれば可能性が広がるんじゃないかい?)」
司令「ま、固い話はここまでにするか。一杯飲むとするか。貴公も、どうだ?」
−「あ、自分はまったくの下戸でして…」
司令「まさかとは思うが…私の酒が飲めないとでもいうのか?」
−「いえ、飲ませていただきます(俺の酒じゃねぇかよぅ)」
帝国プロレス@WWWWA | (八女記者)【1998年03月28日(土) 02時41分】 |
少し遅れてしまったが、3月21日に氷上スカイレーン特設会場で開催された帝国プロレス大会メインイベントをお送りしよう。←トップに戻る
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B.ヴァレンタイン&W.J.ダニエル VS B.羽賀&C.市来
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試合前控室:
羽賀の談話
「先週の試合では、市来君に対して大人げないことをしてしまった。彼がよかれと思ってやったことが裏目に出ただけだと思うので、先週のことは忘れて外人組を倒すことに集中したい」
市来の談話
「先週はお客さんに対して申し訳ないことをした。先週の汚名返上のためにも今日の試合は頑張って、お客さんを満足させるよ。」
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先週、市来の不注意でフェンスアウト負けとなり、すわ仲間割れかと思われた二大エース羽賀の言うように雨降って地固まるとなるか。いよいよ試合開始。ダニエルと市来が先発だ。
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ダニエルと市来、最初から派手な殴り合い。やや不利と見た市来、アームホイップで投げ連発の作戦に切り替える。しかしダニエルもやられてばかりではない。後ろにまわりこんでのスレッジハンマー、キャメルクラッチ。これを羽賀がカットして合体ブレーンバスター。ダニエルが場外に落ちた。そしてヴァレンタインにも日本人組の合体ブレーンバスター。ダニエルがリングに戻ったところで両軍選手交代。ヴァレンタインと羽賀だ。
羽賀投げを連発。かなり効いているようだ。ヴァレンタインもエルボーで反撃するが羽賀の優位はかわらない。ここで体固め。ダニエルがカット。続けて合体ドロップキック。市来は入ってこない。これもパートナーを信用した上での無言の連係と言うやつか?フラフラのヴァレンタインのやけくそ気味のジャンピングパイルドライバー。ダニエルにタッチ。羽賀もパイルドライバーが効いたのか、市来にタッチ。
いきなり卍固め、カットされるもジャーマンスープレックス、卍固め。すでに試合を決めにかかったか?しかしボニーのカット。そして外人組の合体ブレーンバスター。場外に落ちた市来をワフウが追う。場外で殴り合ったあと、市来の人間風車をダニエルがショルダースルーできりかえす。ああ、市来は場外フェンスの外に!
× W.J.ダニエル(11分40秒 場外フェンスアウト)C.市来 ○
アスリーツリーグ | (舞田 憲作記者)【1998年03月28日(土) 01時10分】 |
A.L.Prometheus〜預言〜 '98年 3月21日(土) 於・岡山遊楽園ホール←トップに戻る
第4試合 氷野 将也(I) & 有倉 雅史(C) 対 キース・ガードナー(J) & 小峰 広志(E)
トーナメントもいよいよ大詰め、ここまで残ったのは有倉、氷野、小峰、キースの4人。このうち有倉は、実に今日3試合目ということで、さすがに疲労の色が濃い。一方赤コーナーに目を移すと、キースは新田との打撃戦によっていくらかダメージがあるようだが、小峰の方は2回戦を比較的少ないダメージで勝ち上がっており、まだまだ元気な様子だ。このあたりのトーナメントの綾が、試合にどう影響してくるか。決勝戦のゴングが鳴った。
試合は最初から荒れ模様となった。開始10秒、氷野の後転ネックロックがキースに極まると、小峰がカットに入る。それを見た有倉もノータッチでリング内へ。氷野が小峰に気を取られている間に体勢を整えんとするキースに掴みかかる。そして20秒、氷野を呼んで2人掛かりでのブレーンバスターへ。序盤は青コーナーペースか。
1分15秒、柔道式の裏投げ(=元祖バックドロップ)でキースを投げ飛ばした氷野がサソリ固めに入る。ポジション的にもまずまずだったが、小峰のカットにあったところで有倉にタッチ。ここで有倉は、いきなり必殺の踵落としを炸裂させる。完全に不意をつかれたキースはこれをまともに食らってしまい、一気に深刻なダメージを抱えてしまった。
そのキースは、2分40秒ごろ、ようやく最初のタッチを行なう。満を持してリングインした小峰は、有倉と大打撃戦を展開。手数の多さもさることながら、何より注目すべきはそのタイミングの良さ。巧妙なヒット&アウェイで有倉をきりきり舞いさせた。
3分40秒、再び4人が入り乱れての乱闘となった。ここで青コーナーサイドは、ダブルのブレーンバスターでキースを場外に放り出す。そして後を追うのは有倉。リング上では、小峰が氷野の裸絞めに捕まっている。赤コーナーピンチか!?
場外戦、キースが有倉の裏アキレス腱固めを返したところで、カウントは12。ここで有倉は、キースをなぎ倒すと馬乗りになっての掌打を叩き込んでいく。しかし、青コーナーの試合権利があるのはその有倉。早くリングに復帰しなければまずい。カウントは16、17、18。ようやく我に返った有倉がリングに向かうが、そこに一瞬の隙が出来た。瀕死のはずのキースが、最後の力を振り絞るようにして背後からしがみつく。カウント19、…20。レフェリーのバット若部が、無情にもゴングを要請した。
■有倉{4分31秒 リングアウト}□キース
有倉のコメント:
完全に勝ち試合だったんやけど…。頭に血が昇ってしまった。口惜しいとかなんとか言うよりも、信じられん、という気持ち。なんぼ後悔しても、後の祭りやしな…。氷野にもすまんことをした。
氷野のコメント:
小峰の方に気を取られてしまって、有倉を呼び戻すところまで気が回らなかったス。そういう意味で、半分ぐらいは、自分の責任スね。あくまでもタッグマッチなんだから、全体にもっと気を配らなきゃいけなかった。試合に負けたのは口惜しいスけど、いい勉強をしたと思って、今後に活かします。
第5試合 小峰 広志 対 キース・ガードナー
「昨日の友は今日の敵」を地で行く今大会。過酷なタッグトーナメントを制した両者が、いよいよONL大会出場権を賭けての最終戦に挑む。10分間の休憩をはさんで、青コーナーから小峰、赤コーナーからキースが入場。軽く握手を交わしたあと、両コーナーに別れて試合開始。
ここまでともに2試合を消化した両者だが、しかしその疲労度にはかなりの開きがある。小峰の方は比較的あっさりと勝ち上がってきたが、対するキースは特に前の試合でのダメージが相当に目立つ。
そのキースは、開始直後から脇固めを連発。寝技に持ち込み、体力の消費をなるべく押さえる作戦なのだろう。先手を取られた小峰だが、特に焦る様子はない。キースの作戦に勘付くと、そうは問屋が卸さないと打撃戦に持ち込み、掌打やローキックを小気味よく入れていく。開始1分20秒、ネックブリーカードロップからフォールに入るが、これはカウント1。
スタンドの展開に付き合わされる格好となったキースだが、ここから驚異的な踏ん張りを見せた。2分前にダブルリストアームサルトからクルックヘッドシザースにとり、形勢逆転。そしてハイキックからヒールホールド、ローリングソバットから再びヒールホールドと、じわじわ小峰を痛ぶる。このあたりのトータルバランスでは、キースの方が一歩優っていたようだ。
予想外の苦戦に、徐々に焦り始めた小峰は、大技で反撃の糸口をつかもうとするが、これが裏目に出た。ロープに振ってのスピンキックをガッチリとガードしたキースは、そのままテイクダウンすると膝十字に入る。小峰の脚に狙いを絞ったようだ。これを小峰が自力で返すと、続いてコーナーからのフットスタンプ。この一発が水月を捕らえ、小峰は悶絶。苦しむ小峰を立ち上がらせ、さらにボディブローを打っていく。容赦のない攻撃。
4分40秒、小峰を肩に担ぎ上げたキースは、助走をつけてのパワーボム。説得力充分の一発で、堂々の3カウントを奪って見せた。終わってみれば試合はほとんど一方的なペース。キースが、晴れて第2回ONL大会への出場権をもぎ取った。
●小峰{4分47秒 ランニングパワーボム}○キース
小峰のコメント:
最後の試合は、完敗でした。今更言ってもしょうがないんだけど、気持ちで負けていたと思う。油断したとか、そういうわけじゃなくて、キースのド根性に負けました。それにしても、今日はとにかく疲れた。しばらくゆっくりと休みたいです。
キースのコメント:
苦しかった。ONL大会が懸かっていなければ、最後の試合は辞退したかったぐらいだよ。ONL大会に出るのを目標にして、今日それを実現させた。この大会では、大きな自信がついたと思う。
(ONL大会に向けての抱負は?)まだ、どこからどんな選手が出てくるのかもよくわからないし、具体的なことは言えない。しかし、大きな大会になるだろうし、貴重な体験になると思う。今からとても楽しみにしている。
横プロ | (ヒロト記者)【1998年03月27日(金) 01時31分】 |
他団体参戦が続いたジョンボビさんにインタビューをしました。←トップに戻る
−− そしたらまずはゼーレ、ドイツ大会のハワイ選手権挑戦から、
(ボビ)「ハワイチャンプは魅力的なベルトだ。ジェシーメイビアは子供の頃から憧れていたレスラーだしな。だから俺も彼が巻いたベルトを巻いてみたいという気持ちはあった。俺が巻くのがふさわしいと思ったんだよ。いきなり挑戦権をくれたゼーレには感謝してる。」
−− 試合内容について、あと一歩というところまでチャンピオンを追い込みましたが、
(ボビ)「相手が誰だろうと俺は俺のプロレスをするだけだ。正直言って中盤まではこっちのペースだったと思うけど、あの歳であそこまで俺の攻撃を受け止めるとは、おっさんといえどもさすがにハワイチャンプだな。俺は全力のファイトをしたが、相手はそれ以上だった。」
−− では、完全に負けを認めると、
(ボビ)「スリーとられたほうが負けだろう?(アメリカンスマイル)」
−− そうですね。試合終了後にアランテスのほうからもう一度やろうというアピールがあったようですが、
ボビ「ああ。次に挑戦するまでそのベルトはしっかり守っていてくれって頼んどいたよ。」
−− 続いて、2月に入ってM.O.Wへシリーズ参戦しましたね。M.O.Wの印象から、
(サック)「ねえねえヤマモト君はさあ、『週刊?Fプロ』もう読んだ?」
−− あっ、サックさんはあとでちゃんと時間とってますから・・
(サック)「えっ、なに、読んだの?それだけ答えろよなあ。」
−− もちろん仕事の一つですから・・・じゃ、そういうことで。
(サック)「フフのフ。まあ、なんでも聞いてよね。」(サックやけにうれしそうに去っていく)
−− で、M.O.W、そして親友のトニィについて、
(ボビ)「トニィが活躍しているM.O.Wには以前からチャンスがあればあがりたいと思っていた。選手層が厚いのとレベルの高さはさすがだと思った。トニィとはプライベートでよく飲みに行ったりしてるんだけど、以前はいまいち自分の居場所がないって言って悩んでいたっけなあ。それじゃあ、一緒に暴れるか、なんて話をしてたんだけど行ってみりゃトップにおとらぬ大人気だったぞい。あいつはホントいいやつだからな。俺にできることならなんでも協力してやりたいね。もちろん戦うときは容赦しないけどな。」
−− 試合のほうを振り返ってみると、戦績のほうは負け越してしまいました。
(ボビ)「まあ結果的にはな。運がなかっただけだろ。俺のアピールは十分やったぜ。最初はほとんどトニィしか興味なかった。他のレスラーはあまり知らないからな。なって言ったけ、あの緑の丸くてへんてこな動きするやつ、」
−− ピッコロですね。
(ボビ)「ああ、そうそう。ピッコロは横プロに来たことあるだろ。だから見たことはあったけど戦うとは思わなかったよ。あのスピードにはついてけないな。」
−− トニィとは横プロでB.O.Sデビューした翌日に一騎打ちをしましたね。
(ボビ)「前節のM.O.W興行の6メンであいつにとられたから、借りを返してやろうと思っていたけど、あんにゃろう場外でキレやがったからなあ、ハッハッハッ。でもそれぐらいの気持ちでこないと張り合えないしな。ふだん俺がケンカをするとトニィが止めに入るんだけど、あいつが切れたら誰も止めにはいんねえよ。もちろん俺はもっとやれやれだしな。ハッハッハッハッー。まあ、借りはそのうち返すよ。」
−− では、最後に今後のジョンボビさんの目標など、
(ボビ)「横プロでもそろそろ誰が最強なのかをはっきりさせないとな。ツェッペリンがベルト創設を裏に頼んでるみたいだから。そしたら俺が最初に巻かせてもらうよ。アイム、ナンバーワンッ!!(スマイル)」
(サック)「ボビは終わったの?早くしろよな、俺は忙しいんだからさあ。」
R.R.R | (アートクラブマガジン記者)【1998年03月26日(木) 02時08分】 |
R.R.R第三弾興業、葛飾橋病院体育館大会←トップに戻る
第一試合が終わって、スパイディ卯月がインタビューの後にすぐに戻ってきた、会場では簡易型のオクタゴンリングが組み立てられている。
どうやら次のスパーリング三本勝負が始まるようだ。
ガーディアンのセコンドについた卯月がなにやらつぶやいている・・・それを黙って頷くガーディアン・・・この師弟の信頼関係は結構深いようである。
スパーリング一本目
ブンブン丸・ガーディアン VS ブンブン丸・グレート
スパーリング開始と同時にファイヤーマンズキャリー、フライングメイヤー、ボディスラムなどでグレートが責め立てる。ガーディアンは独特の動きで間合いを取ろうとしているが、グレートはどんどん間合いを詰めてくる。散々投げられまくったあげく、膝蹴りでなんとか突破口を開くが後が続かない、結局ガーディアンは勝つには勝ったが投げ技は完封され、打撃で勝ったに過ぎなかった。
次回の対戦相手は投げのプロフェッショナルである・・・不安が隠せない。
スパーリング二本目
ブンブン丸・ガーディアン VS ブンブン丸・マスター
マスターズの創始者・マスターは関節技のエキスパートである、ガーディアンにとってはオクタゴン戦を続ける以上さけては通れない闘い方をする者だ。しかしスパーリングが始まって3分ジャスト、ガーディアンの完勝であった・・・・一本目のスパーリングで学んだのか、距離をおいて掌打、ハイマン蹴り、組んだらフロントスープレックス、相手が弱ったらタックルから立たせてドラゴンスープレックス、とどめにSTF、チョークスリーパー等々文句のつけようがない闘い方であった。マスターの攻撃を受けたのはわずかに二回、いずれも脇固めであったが、これくらいの回数にとどめておかないと、いつ腕を持っていかれるかわかった物ではない。
スパーリング三本目
ブンブン丸・ガーディアン VS ブンブン丸・シュート
さてスパーリング最後の相手はR.R.Rのヘビー級チャンプであるシュートだ。スパーリング開始直後から両者全く譲らない展開になった、お互いのワザは全部膝蹴りでブロック、スタンドの時は掌打、ストレート掌打、ミドルレンジではハイマン蹴り、ミドルキックが飛び交うすさまじい展開となった。しかし2分過ぎ、体力に勝るガーディアンが投げ技を決め始め、元祖バックドロップからドラゴンをつなげる必勝パターンを4回きめ、さらに立ってきたシュートにハイマン蹴りで勝利をもぎ取った。しかしあれだけドラゴンをくらって立ってきたシュートもとんでもない選手である、R.R.Rのチャンプはだてではなかった。
スパーリング後・・・・。
(記者)すごいですね、三縦ですよ。
(ガーディアン)いえいえ、それぞれのワザではやはり専門の人にはかないませんでした。結局突破口を開いたのは各選手にないワザですから・・・まだまだです。
(記者)でもオクタゴンは記録と勝負がすべてですよ、スパーリングといえども勝利は勝利です。
(ガーディアン)確かにそうですけどね・・・・うーん、何て言うんでしょう・・・・勝利への最短コースも良いかもしれないんですけど、そのために選手としての(引き出し)を小さくしてもいけないと思うんですよ。若さで勝ってもうれしくないです、僕はうまさで勝ちたいですね。
(記者)・・・・ほんと、ガーディアン選手を見ているとスパイディ選手と師弟だってのがよくわかりますよ。
(ガーディアン)あはは、そうですか?
(記者)まぁ、それだけ考えがしっかりとあるのなら安心です。他団体戦も頑張って下さいね。
(ガーディアン)はい、頑張ります。
第三弾興業、メインイベント(タイトルマッチ)はまた後日
アスリーツリーグ | (舞田 憲作記者)【1998年03月25日(水) 01時08分】 |
A.L.Prometheus〜預言〜 '98年 3月21日(土) 於・岡山遊楽園ホール←トップに戻る
先日発表があったとおり、今回の興行は第2回ONL大会の出場権を賭けての変則タッグトーナメント。試合に先立って、組み合わせを決定するくじ引きが行われた。その結果は以下のとおり。
A:オズマ B:八島 C:有倉 D:成田 E:小峰 F:ルティ G:高村 H:新田 I:氷野 J:キース
これにより、1回戦の組み合わせは オズマ・八島組 対 有倉・成田組と決定した。また2回戦の第1試合は、高村・新田組 対 氷野・キース組、小峰とルティはシードとなった。
第1試合 アデミール・オズマ(A) & 八島 康彦(B) 対 有倉 雅史(C) & 成田 順(D)
1回戦の組み合わせは、因縁の対決となった。1月の興行(A.L.Artemis)でオズマは有倉と、八島は成田とシングルマッチを行っており、この時は有倉と八島がそれぞれ勝利を収めている。また2月末の横浜プロレスでの興行において、勝敗には絡まなかったものの、成田とオズマがタッグマッチで対戦している。
序盤から好連携を見せたのは有倉・成田組。オズマに対してはダブルのブレーンバスター(3分直前)、八島にはダブルでのドロップキック(3分半)を見せ、まずは流れを支配した。一方のオズマ・八島組も、成田を合体パワーボムで叩きつける(4分ちょうど)など連携は決して悪くはないが、八島のグラウンド中心というスタイルのためか、なかなか合体攻撃を繰り出すチャンスに恵まれない。
中盤からは、4選手がリング内に入り乱れての乱戦模様となった。そんな中でも、有倉・成田組は機会を見て巧みにタッチを行なっていくが、八島はオズマに交代することができず、次第に捕まり始める。孤軍奮闘の八島は、時折得意の関節技を仕掛けて反撃を試みるが、いずれもニアロープであったり敵陣である赤コーナーに近かったりと、決め手にならない。
10分を超えた頃から、八島はとうとうサンドバッグと化した。有倉の正拳突き、廻し蹴り、後ろ廻し蹴りなどを1ダース以上もまとめてもらってしまう。八島も必死の形相で耐えるが、結果的にはこのあたりが勝負の分かれ目となった。
17分直前、八島渾身のフィッシュストレッチスリーパーが極まるが、これを有倉がカット。そのまま返す刀でオズマを分断している隙に、成田が八島をジャパニーズレッグロールで丸め込み、A.L.では異例とも言えるマラソンマッチを制した。
●八島{17分4秒 ジャパニーズレッグロールクラッチ}○成田
オズマのコメント:
口惜しいデス。私がヤシマをフォローできなかっタ。試合経験ソノモノもまだ少なイし、ましてやタッグマッチは難しいデス。これから、まだまだ勉強シて、もっともっと強くなりタイ。
八島のコメント:
うーん。やっぱり、チームワークで負けてたね。こっちもそんなに悪かったとは思わないんだけど、向こうの方が一枚上手だったな。ちょっと、俺が出しゃばりすぎたかも知れないね。
それにしても有倉の野郎とは、次、シングルでやりたくなった。俺は、やっぱりシングルマッチの方が向いているんで。今度はシングルで、もちろん俺が勝ちます。
第2試合 高村 唯希(G) & 新田 英二(H) 対 氷野 将也(I) & キース・ガードナー(J)
第2試合では、これがデビュー戦となるA.L.ジャパンの新人、高村 唯希(たかむら・ゆうき)が登場。暫定エースの新田とのコンビで、氷野・キース組に挑んだ。心配して先発を買って出ようとする新田をコーナーに押し戻し、力強くうなずく。緊張感は隠せないが、萎縮している様子ではない。それを見て新田がエプロンに出たところで、試合開始のゴング。対する赤コーナーの先発は氷野だ。
まずは手四つの体勢から力比べ。格闘技のキャリアこそないものの、子供のころからプロレスラーになることを夢見て鍛え上げてきた高村の筋肉が浮き彫りになる。ここから氷野がヘッドロックにとろうとすると、その腰に腕を回して、いきなりのバックドロップにいく。なかなか順調なスタートだ。その後氷野の投げ技で何度かマットに叩きつけられてしまったが、エルボーからニークラッシャーにつないだところで、新田にスイッチ(1分半)。コーナーに退がると、さすがにホッとした表情を見せた。
新田が登場したところで、赤コーナーも氷野からキースにタッチ。新田とキース、この2人も1月の A.L.Artemis で対戦している。前回同様、手の内を知り尽くした者ならではの激しい打撃戦が展開された。
4分を経過したところで、新田から再び高村に交替。新田の指示に従い、キースを2人掛かりのブレーンバスターで場外に放り出す。そして5分が過ぎると、今度は氷野に対してユウキ・スペシャル1(=タイガーネックチャンスリー)からチキンウイング・フェイスロックへ。まったく物怖じしない積極果敢な攻撃に、観客もひときわ大きな声援を送った。
ここまではなかなか新人離れした動きを見せた高村だったが、なんと言ってもやはりまだデビュー戦。試合の組み立てやペース配分という点で、経験の無さを露呈してしまった。キースの膝十字、氷野の腕ひしぎ逆十字やサソリ固めが立て続けに極まり始めると、なす術がない。新田も懸命にカットに入るが、ジリ貧の感は否めない。
結局最後は、キースが新田を膝十字に捕らえるのを確認してから、氷野が必殺のストラングルホールドγを極め、高村はついにギブアップ。デビュー戦を白星で飾ることはできなかった。
●高村{7分14秒 ストラングルホールドγ}○氷野
新田のコメント:
唯希は、デビュー戦にしてはよくやったんじゃないですかね。さすがに結果までは出せなかったけど、まあ、これからもっと良くなってくれるでしょう。長い目で見てやりたい。後はもう、こいつに聞いてやってください。
(第2回ONL大会出場が消えたが?)そうですね…まあ、残念だけど仕方ない。A.L.では、選手全員に、平等にチャンスがあって欲しい。今回は他の奴に任せます。
高村のコメント:
夢中でやりました。技術とかでは敵うわけないとわかってたんで、とにかく気持ちだけは負けないつもりで。自己採点ですか?うーん…。持ってる物は全部出しましたから。85点ぐらいかな。今の気持ちを忘れないように、これからもがんばります。ありがとうございました。
第3試合 有倉 雅史(C) & 小峰 広志(E) 対 成田 順(D) & ルティ・バロア(F)
1回戦を勝ち上がった有倉と成田が、今度は敵味方に別れての準決勝戦。有倉のパートナーは小峰、そして成田のパートナーは新設されたA.L.フランスから初出場のルティ・バロア。第一印象としては、まず上背がある。資料によると181cmとのことなので実際にはそれほど大きいわけではないのだが、A.L.の小柄な選手たちの中に入ると、やはり一回り大きく見えてしまう。
先発は、青コーナー有倉、赤コーナーは成田。得意のフットワークで距離をとろうとする成田に対し、有倉は直線的に前に出て掌底を振り回していく。これはなかなかヒットしないが、威嚇攻撃としては充分なものだ。対する赤コーナーサイドは、開始20秒でルティに、そして1分過ぎに再び成田にとクイックタッチ。この後も、試合を通してタッチワーク、合体攻撃と好連携を見せていた。
注目のルティは、中段・上段の廻し蹴りからサイドキックと、多彩な蹴り技中心に攻める。体の線は細いが、そのぶんしなやかでスピードも乗ったいい蹴りだった。
一方の青コーナーは、2分近くが経過したところで小峰が登場。この小峰、クセもなく、また派手なアピールもないため、これまでのところ目立たない存在だが、実は打撃の技術に関してはA.L.でもトップを狙えるものを持っている。グラウンドも決して苦手ではない。今後もっと出てきていい選手だろう。ここでも余裕のある闘いぶりながら成田を圧倒していた。
両陣営がタッチを行い、有倉とルティの局面になったところでアクシデントが発生した。有倉の掌打でルティが鼻から出血(3分半)。量はたいしたことはなかったが、肌の色が特に白いルティだけに、普通以上に凄惨な印象を植えつけた。
場外戦を経てリング内に戦場を戻した6分ごろから、青コーナー側が攻勢に出る。成田組も2人掛かりで必死に抵抗するが、有倉も小峰も動じない。「1+1>2」というタッグマッチのセオリーを覆すように、1人で2人を蹴散らし、成田組に一方的にダメージを与えていく。
有倉の馬乗り掌打で死に体となった成田に、最後は小峰がボディブロー連打から一気にストラングルホールドαを極め、体力をしっかりと温存しつつ決勝戦に進出した。
○小峰{9分20秒 ストラングルホールドα}●成田
ルティのコメント:
しばらく実戦から遠ざかっていたので、最後まで調子が出なかった。しかしそれ以上に、アリクラもコミネも強かった。今日は残念な結果に終わったが、A.L.のリングはやり甲斐がある。次は本当の私を見てもらえるよう頑張りたい。
成田のコメント:
やっぱり、1日2試合は僕にはキツイですね。ちょっと、後半はバテてしまって、動けませんでした。結果は、まあ、しょうがないです。
ゼーレ | (ホークマン記者)【1998年03月24日(火) 04時26分】 |
先ほど、弊社にピンク色のかわいい電報が届いた。←トップに戻る
なんともかわいらしいキティちゃん電報である。
誰かと思えば、あのエアガイツからだ!!
2万人突破の祝福のようだ。
内容は
2万人、おめでとう。そして、ありがとう。いえいえ、どういたしまして。
という、またもや全く面白味のない、質素でかつ意味不明なものであった。
そして
俺が出なくても盛り上がるだろう
とある。
何のことについてなのかはっりきとはわからないが、おそらくONL大会のことであろう。ある意味あぶない発言だ・・・
最初の大会で、「替え玉事件」を起こしたエアガイツ。この事件が今後の彼の方向性は決まったといってもいい。
その方向性というのは本人が正式デビューする前に結成してしまった『んを』である。
目立ちたがり屋のエアガイツのことだからONL大会には参戦を表明すると私としては思っていたが、この電報を見る限り不参加のようだ。
大会を成功させるにはそっちのほうがいいだろう。
果たしてゼーレからは誰がONL大会に参戦するのだろうか?
正規軍からか?はたまたR−Xからか?
エアガイツが不参加表明の電報を出したからといってそれを鵜呑みにしてはならないのは担当記者として十分承知である。
31日までに参加表明しないと出れないぞ!!
ICBM | (たかだなおや記者)【1998年03月24日(火) 01時42分】 |
さて、HFA参入後、初の(遅い!)興行となるICBM。←トップに戻る
記者陣へのお披露目、観客には再アピールということで、リング上に総勢
20名の所属レスラーが上がった。
記者もこうして全員を一同に見るのは初めてだ。ちょっと見渡してみよう。
ケンがまたマスクを新調している。これで3度目。メインがああもコロコロ顔
を変えてはファンもたまらないだろうに。「もう変えないよ」とは本人の弁。
そのセリフ、2回目だぞ。
やはり目立つのは色違いのお揃いコスチュームで身を包んだサムライ軍団
「日之本四人衆」。黒猫の2人、コムリンクとプロセッサーのロシアン2人組
も独特の雰囲気だ。それに対して正規軍は皆、思い思いの様相である。
Tanimura社長と選手代表(垂水選手)の挨拶が終わったところで早速第一試合
といこう。
***********************************
▼第一試合(シングルマッチ 15分一本勝負)
○垂水 丞太郎(11分10秒 逆片エビ固め)ブラザー・伊狩×
垂水は老体に鞭打ちサイドスープレックス。さらにはあの年でジャーマン
を敢行するなど1試合目から観客を沸かせた。伊狩はベアハッグを執拗に
繰り返し、ご老体の腰をねらうが過剰な筋肉アピールが祟って後半息切れ。
最後は、ニークラッシャー→片エビの連携であっさりとギブアップ。
▼第二試合(シングルマッチ 15分一本勝負)
○鹿賀 郷介(9分56秒 ピースクラッシャーK.O.) 嵐 浩二郎×
嵐の敗因を考えるとすれば、それは鹿賀を「流血」させた事であろう。彼
ほど血の似合う選手がいるだろうか。流血後の鹿賀は正に水を得た魚。外見
からは想像のつかない身軽さで翻弄。嵐のローリングエルボーにひるむ場面も
見られたが、スクリューハイキック、ピースクラッシャーで嵐の頭を粉砕。
失神した嵐の頭を踏んで大見得を切ると、鹿賀コールの中、サラシを真っ赤に
染めた極道軽業師は退場していった。
▼ 第三試合(タッグマッチ 60分一本勝負)
○マサムネ( 13分57秒 )テリー・ダックス×
マサカド(カミカゼボムK.0.)タイガー・ファントム
マサムネとテリーにとっては明日のヘビー級タイトルマッチの前哨戦となる。
11分過ぎマサカドの大鎌攻撃でテリーが流血。さらには治療してやると
言わんばかりにビッグファイヤー!明日のマサムネのベルト防衛を援護する形
となった。タイガーも必死でテリーをかばうが、あの細身ではスタミナ不足。
最後はマサムネのカミカゼボムが、流血で朦朧とするテリーを夢の世界へ誘った。
果たしてこの結果が明日のタイトル戦にどう影響するか。
▼ 第四試合メインイベント(シングルマッチ 60分一本勝負)
○ケン・ジェネレイツ
(10分9秒 スリーパーホールド)
ヴァンドルング・シュテイン×
前半試合を組み立てたシュテインでが、3分過ぎに受けたドラゴンスクリューが痛手となり、
ペースを崩した。6分過ぎには飛龍原爆、ジャパニーズレッグロールを2.9で返すのがやっと。
スイングDDTでケンに勝負に出られ、スリーパーで敢えなくギブアップ。
**************************************
★次回のみどころ
ICBMヘビー級タイトルマッチ 無制限一本勝負
挑戦者 選手権者
テリー・ダックス VS マサムネ
タイトル初挑戦となるテリーだが、今日の前哨試合で流血の末、負けを喫してしまった。試合までにどうコンディションを立て直していくかがカギとなる。
一方のマサムネはこれまでの2度のタイトルいずれも防衛に失敗しているだけに初挑戦の
テリーは退けておきたいところ。
<ICBMホームページへ>
カドモン・南蛮帝国 | (ワンダラー・KYOU記者)【1998年03月23日(月) 15時36分】 |
97年8月25日から始まったONLの活動もはや7ヶ月が経とうとしている。そして、今日ついに訪問者が2万人を突破するという快挙を達成した。本来ならONLの主旨には反する行為ではあるが、なんとカドモンのお笑いヒール軍団・南蛮帝国からお祝いのメッセージがあるという事なので、急遽インタビューをする事になってしまった。←トップに戻る
K「あんたねぇ、HIT数なら本来なら伝言板に書くべき事だよ」
オ「いいって事ネ」
熊「マキマキー!!」
K「……それになんか今日は人数多いぞ。俺を取って喰らう気か!?」
ニ「とんでもありません。これからの人間は家畜以外はゴキブリでも食べてはいけません」
ブ「キシャシャシャー!!」
K「こいつ(ほぼブラジル)は喰いそうだけど」
オ「おひおひ、脱線しないネ」
1「そうだよ。もうちょっと注目してね、ルックアップ」
2「君はまずそうだからダメね、ノーグッド」
K「あっ、ストッキングマンズが初めて喋った」
オ「それぐらいいいでしょ」
ぶ「HAHAHAHAHA!! 今日はおめでたい日なんだ。無礼講でいこうではないか。いやーめでたい!! HAHAHAHAHA!!」
カ「オイも嬉しか〜」
ス「…………」
K「はいはい。分かったから分かったから。今日はお祝いのメッセージ送りたいんでしょ。さっさと言ってくれよ。俺だって忙しいんだ」
オ「ハイハイ。それでは……」
弘「nWoは俺が守る!!」
信「南蛮は不滅どす!!」
K「うるせー!! 怪人ども退場じゃー!!」
オ「……しょうがないネ。下っぱクン、連れていってネ」
下「ウィー!!(2327人の声)」
K「さて、始めようか」
オ「ハイハイ」
K「んじゃ、まずはONLの皆さんに向けてメッセージを」
オ「ハイ、ドーモ!! ワタシが南蛮帝国のP・サミー・オノー アルネ。みなさんもワタシのカドモンでの活躍ぶりはよく知ってるネ」
K「分からんぞ。最近は新しい人も多いから、南蛮の悪行を知らない人だって多くいるハズだぞ」
オ「Oh!! それは残念ネ」
K「新規加入団体も、ここんトコ多く出てるからね」
オ「彼らは不幸ネ。南蛮のすばらしさがまだ分かってないとはネ」
K「知らない方がいいって」
オ「何をいうネ。今度の興行で、新入りのみなさんにも南蛮のすばらしさをとくと堪能してもらうネ」
今度の興行とは、「魚(「んを」のバッタモン)」&「nWo(南蛮ワールドオーダーメイド、バッタモンレスラー専科)」自主興行、「もう誰も(以下略)」である。
K「はいはい。とりあえず、早く興行しよーね」
オ「うるさいネ!! いいでしょーが」
K「そうそう。もう1つカドモン本部から聞いてこいちゅー話があったわ」
オ「n!? 何ネ」
K「ONL記念興行の南蛮枠の代表選手だよ」
オ「……そうだったネ」
K「誰が代表なんだい」
オ「今回は餡抜き温泉饅頭野郎のピッコロがこなくてハッピーネ」
K「……誰だよ」
オ「決まってないネ」
K「……ふざけんな、クソヤロー!!」
オ「まあまあ。短気はいけないネ、短気は」
K「早漏よりはマシだ。どーするのさ、今月中だぜ」
オ「それネ。我らが怪人たちはどれもチャーミングネ。誰かを立てると、他の怪人が立たないネ。管理職は辛いのネ。そこで、いっその事、ONLのみなさんの意見も聞こうかと思ってたネ。今から怪人たちにアピールさせるから、みなさんの忌憚なき意見を待っているヨロシ」
K「まったく……」
そんなワケで、南蛮帝国の怪人のアタウンタビリティをする事になった。今の所は以下の10人いるから、参考にしてくれ。
☆“みんなの人気者”どすこい熊吾郎
直感と感覚で動く極楽ヒールマシーン!! 熊の顔にまわしにルーズソックス。無軌道な言動と怪しい熊ロシア語が今日もリングに冴え渡る!!
☆“シャイなあいつ”インビジブル・ストーカー
お馴染み透明人間!! 場外弾ならこの男。見えないメリットを生かしまくる今は絶滅寸前の見えない追跡者だ!!
☆“熊殺し自然愛好家”C・W・ニコルズ
南蛮帝国教官で、一番人間味のある男!! 熊を殺す怪力と、黒姫を駆けずり廻る体力はなかなかの物だ。自然のために、人間の敵になる!!
☆“アルカイック・マッチョマン”ぶるうたす
生年は紀元前!! ギリシアの忘れ去られた遺跡に眠る大理石像が、神秘の力で現代に甦った!! 若奥様を魅了する白い筋肉美とパワー殺法は、近所の子供の落書きの的だ!!
☆“お魚くわえた巨魚”ほぼブラジル
アマゾン河の奥地に住んでた天然半魚人!! ペルーとの国境にいたから「ほぼ」ブラジルなのだ!! ジャイアントなんで参戦は困難か。
☆“電柱影の怪人”ストッキングマン1号
ストッキングをかぶった南蛮の技巧派!! ガインくんな喋りとは裏腹に、身ごなしの軽さと渋いレスリングで若手衆を盛り上げる。
☆“電柱上の怪人”ストッキングマン2号
1号よりもさらに強い南蛮のカラス!! 空中殺法とラフファイトはお手の物の仕事人なのだ。タックルで客を沸かせるのはストッキングマンズだけ!!
☆“ケンタッキーのオッサン”カーネル・サンダーソン
なぜか薩摩弁を喋る南蛮一のグルメ!! その無害な外見とは裏腹に、置物を装って女子高生に抱きついた経験もある極悪なオヤジだ!!
☆“バッタモン管理人”nWo弘樹
あのファイプラー弘樹が南蛮帝国に加入して変身したレスラー(本当はバッタモンだぞ)!! どっちが本家か、それは神の味噌汁!!
☆“京都のバッタモン”nWo信太郎
nWoの副将格!! 偏屈な京都人根性剥き出しのヒールファイトが売りのホンマにムカツく奴だ!!
以上が南蛮帝国の怪人衆だ。
オ「みなさん、よろしくネ」
K「自分で決めろっつーの」
(この辺りで打ち切り)
WSCプロレス | (林内 合助記者)【1998年03月23日(月) 14時10分】 |
1998スーパーチャンピオンシリーズ 岡山武道館大会←トップに戻る
1998.3.18
>第8試合第3回チャンピオンカップ公式戦30分1本勝負
○西川慎二(エビ固め、12分39秒)塚田政男●
西川8戦6勝2敗(12点)、塚田7戦4勝3敗(8点)
*タイガードライバーからフォール
>第7試合タッグマッチ45分1本勝負
○中村富男&沖孝澄(1−0)沖秀憲&田中広光●
◎沖孝(北斗原爆固め、27分39秒)田中
>第6試合第3回チャンピオンカップ公式戦30分1本勝負
○ローレル(体固め、10分17秒)小西健太郎●
ローレル9戦5勝4敗(10点)、小西8戦2勝6敗(4点)
*ブレーンバスターからフォール
>第5試合第3回チャンピオンカップ公式戦30分1本勝負
○ピースフィールド(リングアウト、3分47秒)プロレスマスク●
ピース8戦4勝4敗(8点)、Pマスク8戦1勝6敗1分(3点)
>第4試合第3回チャンピオンカップ公式戦30分1本勝負
○ダークレイザー(体固め、6分21秒)古賀基靖●
レイザー7戦7勝(14点)、古賀9戦2勝7敗(4点)
*袈裟斬りチョップからフォール
>第3試合タッグマッチ30分1本勝負
○ザ・ベルガー&ルチャマシーン(1−0)ブラックジャガー&ランディ・ダム●
◎ベルガー(体固め、4分53秒)ダム
*ジャンピングブレーンバスターからフォール
>第2試合タッグマッチ30分1本勝負
○秋光龍&岡村修志(1−0)村田隆男&加山靖●
◎岡村(体固め、15分23秒)加山
*フォールを返してからフォール
>第1試合タッグマッチ30分1本勝負
○ラ・ニラック&網岡徹(1−0)高野章一&中尾浩介●
◎網岡(片エビ固め、8分41秒)高野
*網岡式バックブリーカーからフォール
横プロ | (サックマン記者)【1998年03月23日(月) 09時35分】 |
『98'英雄にあこがれてツアー』3/3(火)←トップに戻る
横浜文花体育館 =横浜CATV収録=
詳細記事ができあがりました。
トニィ・リトゥル(M.O.W)、ヤンキー・スミス(HFA)、バサラ(W.W.O)、メルビィ・ニムガーレン(NEO→フリー)と他団体選手多数出場、盛りだくさんのカードでお送りしました。
<関係者の皆さん大変遅くなってどうもすいません>
M.O.W | (大スポ 谷町一徳記者)【1998年03月23日(月) 07時25分】 |
▼第5試合 6人タッグマッチ・60分1本勝負←トップに戻る
音無 誠次 & 稲葉 開山 & 土門 康平
VS
左近 番斎 & 大和 鉄之助 & フレデー・M
サイレント・コアと『漢』、2度目のコンタクト。その『漢』、開幕戦では門中伝奇を追加した訳だが、今回はフレデーを起用。
このチームの戦力を分析すると明らかにS・コアの方が上である。特に稲葉の活躍は他を圧倒する。そして番斎はあの一戦で、「歩み」を止めてしまった。
剛腕から繰り出される打撃、スープレックス。『漢』の面々もやり返す事場面は多少あるもののまったく続かない。土門に変わっても中盤までいいところがない『漢』。この試合でポイントは大和の調子の悪さだった。前半は稲葉に、中盤は土門にいいようにやられ、番斎にタッチするものの、カットに入っても精細を欠き、逆にノされる場面が目についた。
9分台にフレデーがあの音無を手玉にとるような攻めを見せてくれたが番斎に変わるとそれも無に帰ってしまう。音無は番斎に得意のヒールハンマーコンビネーションをぶち込み一気に形勢を逆転させ、それを継続させる形で稲葉に託す。
正拳突きを猛連打し、強烈なパワーボム、必殺のガイエスブルグで番斎をマットに叩きつける。大和に続いて番斎までもが。どうした?番斎。
第3戦において海崎の持つAOAヘヴィ挑戦者決定戦で惨敗。それを考えると番斎の中で「心」と「体」の歯車が噛み合わなくなってしまったのだろう。
再び大和に出番が廻ってくる。ここに来て序盤の失態を取り戻すように元祖パワーボム、カミカゼ・ドリラーで稲葉を追い込む。土門を相手にも力押しで行く。
しかし、ダメージの蓄積はいかんともしがたかった。サンドバック状態になり、よんどころ行かなくなったところで、土門はSTFへ。
深いダメージに加えて、前日に持病の腰痛が再発していた大和にはこれを耐える術はなかった。
土門をはじめとするS・コアの面々も不満顔のままリングを降りる。
動けない大和を介抱するのはフレデーだけで、番斎はと言えばそれをコーナーに寄り掛かりしばらく見ている。ターンバックルに思いきり拳を叩きつけると、ややあってから大和のもとへいき手を貸そうとするのだが、大和はそれを拒否し、フレデーに支えられ退場してゆく。
そう、これは挑戦者決定戦で番斎が大和に対してした事と同じなのだ。しかし、まったく同じではない。試合後にコメントは取れなかったが、大和は再発した腰痛の具合が思わしくないため、休養にはいると言う事柄が暗に噂されている。
音無の口からも「そろそろ潰しに入るかね。この団体は対立概念がうまく成り立ってない。個人でやるのは結構だが、お客はそれで楽しいのかね?それとだな山猿はあそこにいるべきじゃないな。あれじゃ相手にならん。海崎、猛鬼と組め。そうでもなきゃ我々とつり合うような相手はいない。この団体にはな。まあ、いい。そうせざるを得ない方向に持っていくだけだ。労せずにな」というコメントが出て来た。
大和の言わんとしてる事。それは、いるべき場所にゆけと言う事なのだろうか?
しかし、だからと言って番斎はそれに従う訳にはいかない。己のためにそこから飛び出し、歩みだしたのだから。番斎が出す答えはM.O.Wの未来でもある。その答えが出る日はいつか?
今は番斎を待つしかない。また歩きだすのを・・・。
□試合結果
土門◯(13分 STF)×大和
▼メーンイベント AOAヘヴィ級王座選手権試合・60分1本勝負
王者・海崎 礼爾 vs 挑戦者・ストロング猛鬼
王者対エース。この様相はよくある事なのかもしれない。しかし、本来は王者がエースでなければならない。王者がその団体の顔でなければならないのだ。
海崎初の防衛戦の相手はM.O.Wにおいて最強にして最大のチャレンジャー、ストロング猛鬼。
旗揚げ当時、エース決定トーナメントの決勝で両者は激突した。準決勝で番斎との消耗戦を経た海崎と、ほぼ無傷で決勝に上がった猛鬼とでは初めから決着は着いていたようなものだった。2分33秒、猛鬼ファイナルジャッジメントでエースの座は猛鬼が射止めたのである。
だが、ベルトは海崎が手負いの状態ながら番斎、音無を破り手中に収めた。
ここで重要なのは現エースである猛鬼には勝たずして王者になった。海崎にしてみれば、『王者=エース』という図式を完成させるためには猛鬼に勝たねば成し得ない事なのだ。
今日の猛鬼はただの猛鬼ではない。ストロング「リアル」猛鬼だ。番斎に試合をまったくさせずに挑戦権を手中に収めたのは誰でもない、己のためである。
第3戦での全試合終了後に海崎はそれに応えねばならないと発言しており、海崎自身も最大の敵である猛鬼に勝つために持てる力を最大限使うだけだ。
大猛鬼コールに後押しされ、真剣な面もちでリングインする挑戦者猛鬼。さあ、海崎だ。花道の途中で立ち止まり廻りを見渡す。そして目指す先リング上にいる猛鬼に視線を向けると再び歩みを進めた。
海崎がリングインすると会場にはその闘いが始まるのを待切れない観客の熱気が充満してきたのがわかった。認定書が読まれる間両者は胸を突き合わせ視殺戦を開始。
そして、闘いの開始を告げるゴングは打ち鳴らされた!
まずは海崎が動いた。膝を鋭く猛鬼のボデーに突き立て、セントーン。続けて2回膝から同様にセントーンとそつなく決める。猛鬼もボディスラムから強烈なサッカーボールキック。
猛鬼、流れを無視しツームストンにいこうとするが海崎はこれを見事に切り返す。海崎は虚を付くように水面蹴りへ。ダウンした猛鬼に馬乗りになり掌打を連打していく。強い。
海崎と猛鬼の実力は一般的に猛鬼の方が、やや上と言われている。
猛鬼の攻めはともかくナチュラルパワーに任せた強引な技を多用し、最後にアイアンクローで押し切るというのが定番ムーブ。そして、時には対戦相手をそのままKOしてしまう事もしばしばで、処刑人の名がフェイクではない事を示している。
それに対して海崎はキック、サブミッションを主軸にオールラウンドのファイトを見せてくれる。他団体で言うとW.W.Oのハイパータイガーにも共通する「華麗でいて強い」というイメージを持つレスラーである。
エース決定トーナメント決勝では海崎は何も出来ずに猛鬼に敗れた。2連敗は出来ない。そんな思いが伝わって来る。ともかく攻めまくる海崎。猛鬼もその猛攻に押され出した。流れを変えようと大技を狙うが海崎は冷静にそれを返し、対角線に猛鬼を振り、コーナーにもたれ掛かる猛鬼にニールキックを放つ。
猛鬼も海崎をロープに振りカウンターを狙うがまたも海崎は的確にスライディングで猛鬼を躱して逆にロープに振り脇固めへ。
ブレイクになっても海崎はその勢いを持続させる。マシンガンストマックニーで猛鬼をダウンさせるとポストに駆け登り、うつ伏せの猛鬼に対してカンクーントルネード!まるでスキがない。
だが、猛鬼は猛鬼だった。この流れを強引に変えてしまうのだ。水車落としでマットに叩きつけ、ポストに登ると一瞬のウチにラウンディングボディプレス!速い。
直後に飛びつき腕ひしぎを喰らうも強引に振り解くと得意の殺人パワーボム!ここで猛鬼は息が切れたのか、動きが止まる。が、数秒後には起き上がってきた海崎のどてっぱらにジャイアントキックをブチ込み、次に繰り出すはKドリラー、2度目のラウンディングボディとラッシュ。M.O.W内でずば抜けたスタミナを持つのもこの猛鬼である。だが、それを切りくずせるのは現状で言うところ海崎と音無。この2人だけであろう。
猛鬼は調子に乗ってパワーボムを狙うが海崎は見事にフランケンで返し、右のミドル2発から左右Wのハイキックでマットに這いつくばらせるとポストからサマーソルトドロップで爆撃!
止まらない海崎はバックを取りタイガースープレックスで投げっぱなし。
危険な角度で猛鬼の首がマットに叩き付けられる。しかし、猛鬼の眼は死んでいない。むしろ、その光は反骨心から輝きを増したのか、野獣のそれに近いものにあるようだ。海崎に引き摺られ起こされるが先に動いたのは猛鬼だった。「ベルトは私のもの」猛鬼が誰のためでもなく己のために海崎の腰から奪い取ると宣言した。その手で。
海崎の身体をグイとブレーンバスターの要領で引き上げ、抱え込むように一気にマットに突き立てた!悲鳴が上がる。
しかもセットでアイアンクロー!が、これは海崎の脚がサードロープにかかっていたためブレイク。もしこれがリング中央であったらおそらく海崎の命運は尽きていたやも知れないと思わせるインパクトがあった。
ブレイク後に咄嗟に飛びつき腕ひしぎを成功させるが同様にロープブレイク。流れは猛鬼へと傾いた!
万を持して放たれた「猛鬼ファイナルジャッジメント」。
海崎の頭が約3メートルの高さまで上がり、一瞬静止したと思うと次の瞬間にはその高さからマットに打ちつけられていた。リング全体が大きく揺れた。レフェリーがカウントを数える。
1、2、・・・3? いや、返した!レフェリーが指を二つ立て2カウントを示す。猛鬼はまさかの表情。この凄まじきシーソーゲームに観客達は蜂の巣を突いたように沸き上がる。
そして、事態は終局へ向かっていく。猛鬼は強引に仕掛けるが、完全に自分を失ってしまった猛鬼の動きを封じるのは海崎に取っては赤子を捻るのも同じ事だった。
ニーリフトをブチ込み、膝を突き崩れ落ちた猛鬼を引き起こすと側頭部に眼の飛び出る様な鮮やかなハイキック!!加えて得意の裏STF。これで決まってもおかしくなかったが猛鬼は耐え切った。
海崎はあくまで冷静だった。すでに死に体の猛鬼のバックに廻り込むや肩に飛び乗り腕を取りつつ巻き付くようにビクトル腕十字へ。
試合中、海崎は密かに猛鬼の腕を狙っていた。猛鬼の腕は幾度も海崎の腕ひしぎを耐えた。だが、自信の一撃を返されたショックでそれを耐える、いや耐えていたものがボーダーラインを超えてしまったのだろう。
試合時間は6分8秒。猛鬼は海崎の身体を2度程叩き、その意志表示をする。レフェリーをそれを確認すると試合終了を告げた。
ギブアップ!初防衛成功セリ!!
技を解いた海崎も大の字になり眼を閉じている。レフェリーに呈されて海崎は立ち上がり、勝者としてその腕を天にかざす。ベルトが付き人の伝奇によって、再び海崎の腰に巻かれる。そう、海崎は最強の挑戦者を退け初防衛に成功したのだ!
猛鬼が立ち上がり海崎に右手を差し出す。「次は私の勝ち、今日はあなたの勝ち。必ずリベンジ、します」そう言ったかと思うと海崎を腕を上げ勝者を称えた。
そのままリングで海崎にマイクが渡された。
「ベルト守りました。まず1人ね。あ、ありがとうございます(海崎コールに応える)。日程が急に変更なってしまった事はほんと申し訳ありませんでした。今日、来ていただいた方々に深く、深く感謝致します。ありがとう! ふぅ、まあ、ともはかくにもコイツは(ベルトを指差す)ガラクタじゃあなくなったと思う。相手が一巡するまでは負けるつもりない!今後ともM.O.Wをよろしくお願いします」
敗れた猛鬼は試合後に「私、海崎の懐の深さに驚きました。私、悔しいです。とても悔しいです。ベルトも手に入らなかったし・・・。ネクストは私が勝ちます。最後に・・海崎、おめでとう」
と切な気な表情で語ってくれた。
海崎も控え室で「正面から行ってたように見えた?いや、それははじめだけだよ。あんなバケモン相手に馬鹿正直に前から攻めたってこっちが押し切られるに決まってるよ。だから少々、ポイントをずらしてね。ある意味作戦勝ちとも言えるかな。エースになれたかって?さあねぇ、それはわからねぇな。自覚するもんでもあるだろうし、当然客に認められなきゃね。まずそこら辺が問題だよ。次の相手?そうなんだよ。いきなり猛鬼だろ。考えてみるとその後に続くいい相手がスグに思い浮かばねぇんだよ。でも、やってみたい奴はいる。土門だ。奴がどこまで出来るかはまだ判らん。まあ、手当たり次第に見えるかもしれんが奴には可能性がある。俺に勝てるかって?負けはせんよ。まだね。しばらくしたらそれは正式にリリースするよ」
と、次期挑戦者にS・コアの土門の名を上げた海崎。果たして実現するのか?
□試合結果 -AOAヘヴィ級王座選手権試合-
王者・海崎◯(6分8秒 ビクトル式腕十字固め)×挑戦者・猛鬼
-海崎、初防衛に成功!-
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ようやく初のシリーズ「バトルヒムズ」を終えたM.O.W。最終戦の日程変更、マッチメイクの部分で不満点を残してしまったが、今回の反省点を踏まえて次期シリーズに取り組む。JRA、横浜プロレスからの協力もあった。突如参戦した2人の新外人の起用なだも含んだ次期シリーズの発表は後日になるそうだが、期待して待とうではないか。
そこで第2回ONL記念大会に出場するM.O.W代表選手も併せて発表されるとの事。
JRA | (信子記者)【1998年03月23日(月) 03時31分】 |
JRAみゆき広報と新山信太郎が記者会見を行った。先日のCBとの関係やWWWWAのく〜り〜ST選手への騒動を受け手の見解を発表するとの事だ。←トップに戻る
記者「今回は(第2回興業)いろいろな問題が発生しましたね。」
みゆき「そうですね。何から話しましょうか?」
記者「まず、WWWWAのく〜り〜選手に対するCB一家の暴挙に関してお願いします。」
みゆき「う〜ん、いきなり難問ですね〜。」
記者「一部ではJRAの広報が仕掛けたという噂が飛んでおりますが?」
みゆき「えっ?私。私がけしかける訳ないじゃないですか!初めて呼んだ他団体選手の選手ですよ。しかも、いつも優しい、美人の私がなんでそんな事をする必要があるの!」
記者「い、いや、噂ですよ、噂。それじゃなんでCB一家はく〜り〜選手に暴挙をはたらいたんですか?」
みゆき「実は信ちゃんを狙ったみたいですね。CB一家の参戦はこの信ちゃんの欠場前から決まってたんですが、信ちゃんとの対戦を希望してたんですよ。ところが、皆さん御存知の通りA.L.戦で怪我して出場できなくなったじゃないですか。それで、CBサイドの言い分としてはく〜り〜さんが信ちゃんの代わりに出場すると聞いてたんで、じゃあ代わりに殺ったれってなったみたいですね。」
記者「なるほど、A.L.戦での負傷がこんなとこにも出ていたんですね。私はてっきり広報の差し金かと・・・。」
みゆき「なんやて!私に罪きせる気か!」
記者「い、いや、それじゃ話題を変えてCBからのビデオが送られてきましたね。」
みゆき「そうなんよ。あのビデオじゃ一方的に好きな事言ってるけど、うち(JRA)にも言い分はあるんよ。」
記者「言い分?」
みゆき「そう、だってく〜り〜さんの件でアットホームな団体を目指すJRAの方針に反するような真似したわけ出し、こっちも契約を辞めようと思ってたぐらいよ。あんなんの為にJRAとの契約してくれる他団体さんに迷惑かけたりしたらJRAとの付き合いもしてもらえなくなるし、うちでやるにしてもあんな事繰り返されたら、ファンにも見放されちゃうしね。」
記者「なるほど。それじゃ、CB一家とは完全に決別って事ですね。」
みゆき「そうやね。だから、あいつの行動にはJRAは一切関与しない方針です。」
記者「わかりました。それじゃ、CB一家の件はこれまでとしてJRAの今後の動きについて教えて頂きたいんですけど。」
みゆき「まあ、こないだの件(く〜り〜リンチ事件)があるんで会場の主催者側からも怒られちゃいましたからね。会長も『当分は興業を見合わせたら』って言ってますね。」
記者「じゃあ、JRAの活動は中止ですか?」
みゆき「活動は内部の体制とか選手の契約の問題もあるんで内々では行いますけどね。表だって記事になるような事は当面ないですね。」
記者「それじゃ、第2回ONL大会への出場は?」
みゆき「ONLの方には報告しておきましたが、今回は不参加になりますね。まあ会長もああ言ってますしね。」
記者「カドモンのさん3rd興業に新山選手は参加するって情報を聞いてたんですが、そちらの方は?」
みゆき「信ちゃん、どうすんの?」
新山「ぼ、僕はフロントじゃないんで、飯食っていかないといけないし、出たいですよ。」
みゆき「ああ、言ってるんでカドモンさんには出さしてもらいます。ただし、フリーとしての参加にしてもらいたいですね。とりあえず、内部の収拾がつくまでは信ちゃんはじめ、桜、日曜、魔矢野選手とも契約しないですから。」
記者「と、なると団体は解散ですか?」
みゆき「だから、会長も言ってたんですけど、解散っていうより立て直しなんですよ。フロントとか内部のね。もちろん情況次第ではあるけど、契約選手の選定からはじめないと、CBみたいなのが出てきても困りますからね。」
記者「なるほど、それじゃまとめてみると、JRA自体は存続するけど選手との契約は現時点ではしない。って事ですね。」
みゆき「まあ、そんとこです。資金が無くなって倒産とかじゃないですからね。間違えないように。」
記者「わかりました。後、K選手達はどうなるんですか?」
みゆき「うん、彼らとも契約の組み直しですね。KをONLに持ち込むのに内部的には反対派もいましたしね。」
記者「そうですか。それでは一日も早い復帰をお願いします。」
みゆき「はい。」
JRA内部には様々な問題があるようだ。行方不明のCB一家といい、JRA内部問題が片付いてからのJRAに期待をしよう。
NEO GONGS | (KATA記者)【1998年03月22日(日) 13時30分】 |
「NEOの野望 −天翔記・皆の章−←トップに戻る
1998.4.10 横浜アレナ」
NEO四月大会の記者会見、並びに調印式が行われた。
対戦カードは以下の三試合。いずれも格闘技色濃い組み合わせだ。
なお、NEO GONGSは同大会でGONGSの名前を卒業。新たに「プロフェッショナル レスリングNEO」 として活動していくことが発表された。
▼グルーサムファイト 時間無制限一本勝負
“第三回NEOトーナメント覇者”
雨宮五月
VS
“米国マーシャルアーツ・ヘビー級2位”
ゴーストマン<フリー>
▼JRA−K特別ルール 5分10回戦
“第二回NEOトーナメント準優勝者”
流星満潮
VS
“元HFAジュニアヘビー級王者”
スコータイ・サムットワット<HFA>
▼NEOルール 15分一本勝負 −最終章−
“NEO風雲児”
加藤圭司
VS
“米国マーシャルアーツライト級1位”
ジェット・ユミーデ
第一試合の圭司vsユミーデは圭司が望んだ一戦。この試合がNEO GONGSルール最後の試合となる。壮絶な中田戦を経た圭司が、マーシャルアーツ中量級の雄・ユミーデに立ち向かう。ユミーデが斎藤戦で見せた打撃ラッシュに対抗するには、圭司の気迫の関節技しかないだろう。
圭司「NEO GONGSの終わりの始まりを、務めさせてもらいます。中田戦では観客不在の、プロ失格の試合をやってしまったので…ユミーデとの試合、全てのNEOファンの方々に捧げます」
ユミーデ「ケージのことは尊敬している。フロントと選手を兼ねているのだから、気苦労も多いだろう。しかし、尊敬しているからこそ、私はケージに勝ちたいと思う。勝つために努力しているし、試合終了の時には私の腕が上がることを信じている」
第二試合は流星念願のリターンマッチ。ONL記念大会オープニングを飾ったあのスコータイ戦である。流星地獄変を2勝1敗で勝ち越したことを理由に、流星が直訴したものだ。記念大会ではスコータイがスリーパーで勝利を収めているが、今回は圭司とJRAのラインでKルールの使用が許可された。Kルールにラウンド制が追加されたこの試合、KO決着は必至だ。
流星「最初オーナーに頼んだ時は、他団体の選手とはやらせないと断られました。だったら、NEOを辞めてフリーになると再度お願いしたところ、まだフリーになってやっていけるほどの実力も知名度もないだろう、と。でも、NEOの名に恥じぬ戦いをしろ、と(許可された)。やるからには、必ず勝てと言われましたが、言われるまでもなく、勝つつもりでリングに上がります。押忍」
スコータイ「この半年間の彼(流星)の挑戦を見てきた。彼がそこで培ったものをすべて私にぶつけてきてほしいと思っている。だが、ルールがJRA-Kルールと聞いている。立ち技では私は負けない。彼が立ち技にこだわるのなら、私は常に彼の高い壁であり続けよう」
そして、NEO GONGS最後の試合。S猛鬼戦で圧勝、プロレスをイージーと言いきったゴーストマンに、NEOと己の全てを賭けて雨宮がぶつかる。もはや余計な説明は必要ないだろう。NEOに巣食う亡霊を消すべく、グルーサムが用意される。
雨宮「俺はプロレスってなんなのか、よく分かりません。俺のスタイルはプロレスじゃないって言う人もいます。でも、現実にプロレスが馬鹿にされてるんです。オーナーはNEOはプロレスだって言ってます。だから、NEOを、プロレスを守るために、俺は勝ちます」
ゴーストマン「本当は、もっと早く試合がやりたかったんだぜ。前回の100倍のギャラを要求したら、返事が『もう少し待ってくれ』の一点張りだ。やる気が本当にあるのかと怪しく思っていたが、どうやら本気だったみたいだな。ジャパンのファンはこのゴーストマンがキング・オブ・キングスになる瞬間を目撃して、ハッピーな気分でマイホームに帰れるだろう。100%勝つ。こんな小僧には負けないさ。安心して会場に来い」
ECVV | (ビーエル記者)【1998年03月22日(日) 12時00分】 |
当ECVVにて開催されていた「第2回ONL大会出場者決定リーグ戦」が全日程を終了した。←トップに戻る
ECVVからの出場枠は「2」。そのうちの一人が決定した。
ただ、もう一人については、もう一週間ほど待たれたし。(すべて決まったら『業務連絡』にて報告いたします)
<リーグ戦の軌跡>
WWWWA | (八女記者)【1998年03月22日(日) 05時42分】 |
きくところによると、く〜り〜STの行方がわからないという。←トップに戻る
私はあのインタビューから、く〜り〜の足取りを追った。看護婦さんが私と同じ範囲の(階段で転びまくって、どこかに出ていった)こと知っているくらいで、その後のことを知る者はいなかった。警察も、いつものことだと取り合ってくれない。
彼がケガをおしてでも出かけなくてはならない約束とは何だったんだ?猛烈に気になった私は、く〜り〜の家族の許可を得て、彼の荷物を確認させてもらった。確か彼は簡単なメモ代わりにポストイットを愛用している。カラオケ屋で気に入った曲のチェックに書き込んでいるのをよく見かけたものだ。確認すると「小野田千歳」という名前と電話番号と思われる数字が書きこまれた付せん紙が一番上にあった。
彼女のところに行っているのではないか、約束とはこのことに違いない。試しに電話をしてみた。おかしい…小野田という人は出てこない…出てくるのは別の苗字の人で、小野田という人は知らないとのことだ。間違えた番号をチェックしていたのか?どうしても気になる私は帝国新聞京都支社に事情を話して、この名前を問い合わせてみた。
「昭和63年3月7日…お姉さんの万葉さんと一緒に交通事故に遭う。翌日死去となっています。」
「え、今そっちに行きます。それまでに関連記事を集めてください。」
どうして、そんな人間の名前と電話番号を控えていたんだ?支社に到着し、資料を見たところ、彼女の住所、電話番号と年齢、写真、事故の場所だけがわかった。一致している…
まず彼女の住んでいたところに出向いた。当時は建てることのできなかった大きさのビルが建っていた。10年かあ、そりゃそうだ。なんで来てしまったんだ?そう思いながらも、次は事故のあった場所に向かうことにした。
現場についた。といっても、ここに来て何がわかるということは、もちろんない。俺は何しにきたんだ…また、そう思って車を走らせた。100m走って信号待ち。ここの道は本当に混む。バックミラーをチラリと見ると、小野田千歳の写真そっくりの女性と白いバンダナを着けたく〜り〜ソックリの男が小さい通りから出てきて、事故現場と言われる場所の近くで消えていくのが映った。いや消えたのだから映っていないと言うのが正しいのか?
私は、あわててUターンしたが、どこを探しても二人の姿はすでになかった。
ひょっとしたら、彼は小野田千歳のところに…そう思えてきた私はインタビューの後、彼を止めなかったことを猛烈に後悔するとともに調査を打ち切ることにした。真実を知るのが怖かったのかもしれない。
いや、私はこう信じたい。きっと、どこかの地元の名産品のところで何かを食っているだけに違いない。彼はきっと帰ってくる。きっと。
(WWWWA編第一部完)
R.R.R | (週刊Fプロ記者)【1998年03月22日(日) 04時45分】 |
3月14日葛飾橋病院体育館、観衆358人←トップに戻る
はい週刊Fプロです。今日はR.R.R自主興業第三弾のリポートにやってきました。今までと違い最後までカードが正式発表されなかったところが現在のR.R.Rの台所事情を物語っているようです。(オーナーは絶対違うと行ってますが・・・)
当日の対戦カード(当日発表)
第一試合(3本勝負)
スパイディうづき VS 招待選手X
第二試合(公開スパーリング)
ブンブン丸・ガーディアン VS ブンブン丸・マスター
同 VS ブンブン丸・グレート
同 VS ブンブン丸・シュート
第三試合(タイトルマッチ)
ブンブン丸・パワード VS なんだこりゃ馬の助
ブンブン丸・G(ギガ) VS 熊殺しウエリー
第一試合(3本勝負)
最後まで正式発表されなかった対戦相手、リング上で待つスパイディはなぜかにこにこしているようだ。観客がいったいだれなんだとざわつき始めた時テーマソングが聞こえ始めた・・・・。
あっ!と言う声、曲を聴いてすぐに気がついた観客もいたようだ。
そして観客の目が入場口に一斉に向いたとき・・・・・サック万太郎だ、招待選手は横浜からの旅人であった!
リングにサック万太郎が上がると珍しくうづきはマイクを持った。(今日は私のかってで第一試合から三本勝負にいたしました。この試合は前々から希望していた試合です。皆さん、この試合で何かを感じて下さい。)そう言うと、うづきはマイクを返しゴングを要請した。
(一本目)
リング中央で握手をすると、おたがいにちょっと離れた・・・そしてうづきが(さぁ、始めましょうか)とでも言うようににやりと笑うと、リング中央でがっぷりと組み合った、まずは卯月のフライングメイヤー、チョップ、カニ挟みが立て続けに決まる。卯月の(どした、どしたー!)の声に、負けじとサック万太郎がボディスラム、ファイヤーマンズキャリーで返す、リング上にはきれいに投げる側と、きれいに投げられる側とが交互にきれいなバンブを取っていた。
2分過ぎ、卯月のジャパニーズレッグロールクラッチ、しかし当然ながら返される。今度はサック万太郎の片エビ固め、リング中央でがっちり決まっている。これも当然ながらはずされる。しかしこうしてみるとかなり基本の出来た選手のようだ、わざわざ呼んだ分けがわかる気がする。
3分過ぎ、ついにサック万太郎のバックドロップが炸裂!卯月の体が空中高く舞った。序盤の地味なレスリングを目撃していた観客はサック万太郎のオーバーアクション気味のバックドロップに驚きの声を上げた。そしてここぞとばかりにリング下に卯月を投げ捨て観客に向かって手を振るサック万太郎、観客は素直にサック万太郎に歓声を上げた。
リング下でそれを見ていたスパイディ卯月はにやりと笑うとリングに上がり、お返しとばかりにバックドロップを炸裂、さらにすぐに立たせてサイドスープレックス2連発、そしてとどめに元祖ジャーマンスープレックスを決める。いきなりの大技構成に驚く観客。ところがこれを受けきったサック万太郎は、エルボーの連続から一本背追い2連発、そしてロープに振って帰ってきたところをまたもう一発、バックを取ってきた卯月に返し技でまたまた一発、計4連発の一本背追いを決める。これで卯月は完全にグロッキー、なんとか単発で技を返すが、すぐにバックドロップで放り投げられる。
だれの目にも卯月の敗戦は明らかだったが、ここで残り1分!のアナウンス、とどめとばかりにサック万太郎はブレーンバスターをねらうが、卯月はこれを後ろで着地し卍固め一閃!、返されるやいなや、今度はコブラツイスト、グランドコブラで責め立てる。そんな力が残ってたなら早く勝て!との声が飛んだが、卯月の体力はもう底をつきかけていた・・・。
結局1本目は10分間引き分け、2本目で決着をつけることとなった。
(2本目)
試合開始からおたがいにスパート!卯月がジャンピングブレーンバスター、元祖ジャーマン、蛙落としで責め立てると、サック万太郎はエルボー連打、ローリングエルボー、コーナーへのジャンピングエルボーとアグレッシブな攻撃で責め立てる。おたがいにいつフォールをとってもおかしくない状態の中で、最後の最後で卯月のSTFがリング中央でがっちり決まった。
スパイディ卯月○ (3分12秒STF) サック万太郎×
(記者)良い試合でしたね。
(卯月)ありがとうございます、そしてサック万太郎選手にもありがとうと言いたいです。
(記者)どう言った意味でですか?
(卯月)もともとラフが売りの一つである万太郎選手なのに、序盤はしっかりとレスリングにつきあってもらいましたからね、ほんと、今日は私のわがままでした。
(記者)なるほど、何かねらいがあったのですか?
(卯月)観客、うちの選手、両方に試合の駆け引き、バンブの大切さを知って欲しかったんです。その気になれば首投げ一つ、受け身一つでも観客を満足させることは出来ます。試合中版の万太郎選手のバックドロップで観客が沸きましたよね、あれですよ。
(記者)そうですね、確かに歓声が上がりましたね。
(卯月)ああいう試合があるからこそ、メインの試合が派手に見えるんですよ、今日はそれを示したくてワザとやりました。
あ、あと言っておきますけど、ほかの試合が悪いって言ってるんじゃないですよ、全部今みたいな試合だったら興行的にも全然お客さんなんか入らなくなってすぐに飽きられちゃいますからね。
(記者)それはわかります。
(卯月)さて、ガーディアンのセコンドにつかないと・・・これで失礼します。
(記者)ありがとうございました。
<週刊Fプロ>
HFA | (ぴろき記者)【1998年03月22日(日) 03時29分】 |
今月末に締め切りを控えた第2回ONL大会・HFA代表選手が田所大介(28)に決定したとの連絡を当人から受けた。田所とファイプラー弘樹との口論から始まった「HFAエース決定リーグ戦」も残すところ最終戦のみ。優勝の可能性を残しているのはキリアコフ、フウマ、ファイプラーの3人だ。ここで「なぜ田所なのか?」という疑問が残るが、それはおいといてリーグ戦4日目までのおさらいをしよう。←トップに戻る
まずは、ここまで全勝のキリアコフ。事前予想ではダークホース的存在だったが、妥協のないサブミッションでファイプラーをも破り全勝優勝に王手をかけている。しかしキリアコフのプロレスを否定するファイトのため、キリアコフがエースになることに反対の意見も多い。
キリアコフを1敗で追うのが魔神衆から移籍した元ハイマスターことフウマ。前節では疑惑の3カウントの前にファイプラーに敗れ去っているが実力的にはナンバーワンとの呼び声が高い。
キリアコフとフウマ。この2人は最終戦で激突する。
戦前はたいそう吠えていた田所はここまでクラッチャーに勝っただけ。最終戦のファイプラー戦ではONL大会出場に向けてアピールしておきたいところだ。一方のファイプラーは田所に勝てばまだ優勝の望みはでてくる。是非勝っておきたい。
残るヤンキーとクラッチャーは師弟関係にある。両者ともに成績は振るわなかったが、最終戦の師弟対決でなにかを掴んで欲しいものである。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
次回予告!「エース決定リーグ戦」ファイナル!
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
リーグ戦3試合の他に、鬼神衆VS魔神衆の超ヘビー級対決と、スコータイVS金の対戦が行われる。スコータイと金は互いに近々他団体との試合を控えているということで、壮行試合的な意味合いで両者が試合を行うとのこと。金の相手はカドモンのカポエラ戦士あるバレスということは分かっているが、スコータイが対戦する他団体選手はまだ明らかにされていない。どの団体のどの選手と戦うのか期待して待っていよう。
当初、リーグ戦で3人が同点になった場合は巴戦を行う予定だったが、3人でのリーグ戦に変更された。
▼リーグ戦・15分1本勝負
ヤンキー・スミス【5点】 VS クラッチャーまこと【0点】
▼ノールールトルネードデスマッチ・30分1本勝負
ヘル・リーダー & ブラッディ・マスク(鬼神衆)
VS
ゴールドスタチュー & ワータイガー(魔神衆)
▼特別マッチ・10分1本勝負
スコータイ・サムットワット(結盟軍) VS 金 韓宇(結盟軍)
▼リーグ戦・15分1本勝負
ファイプラー弘樹【15点】 VS 田所 大介【5点】
▼リーグ戦・15分1本勝負
ビクトル・キリアコフ【20点】 VS フウマ【15点】
★乞うご期待!★
WWWWA | (小野田記者)【1998年03月21日(土) 16時40分】 |
今まで意識を失っていたようだ。全身が痛い…特に頭痛がする。←トップに戻る
どっかで転んだんだろうか。
周りを見ると、人通りの多いところだということはわかる。ここはどこだ?
何故ここにいる?それよりも自分は何者だ?
無意識に何か歌っているようだ。「赤い靴はいてた女の子」…いったいなんなんだ?
あれ?赤い靴はいてる女性が、こっちに手をふって、近づいてきたぞ。
「待ったよー。予想より早かったね。」
「どなたでしたか?」
「え…どうしたの?」
「俺、自分が誰だったかさえも憶えていないんだ。」
「え…」
彼女は俺をジッと見つめた。俺も彼女を見つめた。
「あ…思い出した。ライブハウスで出会って、生駒山に遊びに行ったり…でも泣きながら君が走っていってからの記憶がない…」
「…それからは会ってないです。次の日、いろいろ考え直すために姉妹で旅に出かけたの。でも帰ってきたときにはあなたがいなくなっていた…もう10年経っているよ。」
「じゃあ、君と会ってから会わなくなるまでの記憶しか甦ってきてないってことか…
「名前は?」
「思い出せない。“ししお”って君は呼んでいたみたいだけど。」
「本当に思い出せないんね。」
「うん。まあ、いいや。ところで考え直した結果は?」
「結果?今言ってもいいの?」
「うん。それからの俺はないものと思っていいよ。」
「もう一度やり直さない?今度こそ、おねえちゃんも許してくれると思うの…」
「…」
「イヤですか…」
「イヤじゃない…」
「うん。よかった…」
彼女は、ちょっと切なげな笑顔でそう言った。
もう何も思い出さなくていい、そんな気持ちにさせてくれた。
電車が来た。俺たちが乗った電車は誰も乗っていなかった。
駅の人通りはあんなに多かったのに。
二人を乗せた電車が走り出した。
(BGM:Ded Chaplin 1st 限られた時の中で)
WWWWA | (八女記者)【1998年03月21日(土) 16時23分】 |
3・8 JRAでのCB軍団との勝負後、病院に担ぎ込まれたく〜り〜STにインタビューだ。←トップに戻る
八「まず試合前の行動の意味をお聞かせ願いますか。」
く「ハッキリ言って、遅刻です。前日の夜更かしが過ぎました。」
八「…あーた、真剣にひどいやつですな。JRAの人があんなに温かく迎えてくれたと言うのに、そっちは夜更かしですか。」
く「いや、いろいろあってね。遊んでいたわけじゃないけど…まあ言い訳はよしておくか。」
八「そうですね。期待を裏切ったヒドイヤツと見出しには書いておきましょう。菱選手によると、JRA-Kルールの感想を聞かせて欲しいってことなんですが、無駄ですね…」
く「陸王聡が最初から見てると思いますよ。興味があるっていうからチケットを渡してたんだよね。私も興味があったけど、あいつは実践したいとか言ってたから、感想とかその辺りは聞いてみて。その辺りをウロウロしていると思うけど。」
八「って、あの人無表情で怖いんですけど。」
く「大丈夫、大丈夫。ワガママで卑劣だけど、気に入った質問ならチャンと答えてくれると思いますよ。試合スタイルは前からあんなもんです。前半はじわじわと絞め技でスタミナを奪うってのがバーン!マニア流らしいから。」
八「卑劣でワガママって、く〜り〜STとかいう選手に似てますね。」
く「なんでやねん!」
八「へへ。えーとじゃあ、怖いのでチャンスがあったら聞いてみます。えと、それとですね、試合自体の感想ですけど」
く「あれほどの大口を叩いておきながら、遅れてきて、さらに醜態をお見せしてしまった。期待していたお客さんやJRAフロントの方には申し訳ないことをした。特に介抱してくださった新山さんには感謝している。まあ、彼に無理をさせるわけにはいかんので、陸王に合図したんだ。何かあったら出てこいよ、いい機会だからと言ってたから、陸王も新山のことをきづかって登場したんだろうね。」
八「これからの展開ですが…」
く「陸王の方は、JRA-Kルールの試合を見て、顔見せをやるってことは出場したいとか思っているんじゃないかな。コスイやつだけど悪気はないので、機会があったら出してやってください、JRAさん。今回の埋め合わせの意味でも。それと、CB一家がコレから何処に行くのかわからんけど、一部メンバーでおっかけて行きたいね。」
八「えと次の質問ですが…」
く「あ、もう五時前だ!ごめん!ちょっと約束があるので、コレから出かける。」
八「え、全治三カ月で安静にしてなきゃダメですよぉ。」
く「いや、出かけねばならぬ。では。」
と言い残すと彼は走っていった。ガタガタの体のせいか、階段で転ぶ音が何度も聞こえてきたが、大丈夫なんだろうか。
NEO GONGS | (KATA記者)【1998年03月21日(土) 14時22分】 |
中田戦から三週間。退院したばかりの圭司にインタビューを申し込んだところ、渋りながらもOK。圭司の気性からいってさぞかし落ち込んでいるだろうと想像していたのだが…意外にも表情はサバサバ。明るく、NEOの未来を語ったのだ。←トップに戻る
記者(以下−)「退院、おめでとうございます」
圭司(以下K)「ども。膝と腰もだいぶ悪かったんで、そっちの治療もしてたら、けっこう長引いちゃいました」
−「文体大会を振り返ってもらえますか」
K「うん…」
−「やっぱり、中田戦が印象深い?」
K「そうだね。言葉にできない…ね」
−「フィニッシュは首締めでしたが、あれは反則にすべきという声も出ています」
K「まあ、かけられたのは僕の未熟だから。でもね…あの技…技じゃないけど、ああいった攻撃をしてきた中田の気持ち、よく分かってたから。悔しさとか、惨めな気持ち。自分を打破したい気持ちとかね。僕を信じて協力してくれたのに、僕が裏切った形になったわけだから。だから、喉絞められながら、もっと絞めろと思ったし、これで気が済むなら…ってね。中田はなんか(試合後に)言ったの?」
−「何かが終わったような気がする、とだけコメントしてます」
K「なるほどね…僕もそう思う。何かって何だって言われても説明できないけど」
−「会場は野次の嵐でした」
K[はい。こんな試合、こんな結末になってしまって申し訳ないです。でも、そのファンの声は、中田の声であり、僕の声だったと思います。本当、中田の気持ち、伝わってきましたから。心の中で泣き叫んでいたと思います」
−「…」
K「病院で、目が覚めたら、花束が置いてあったんですよ」
−「花束、ですか」
K「うちの選手もフロントも知らないって言うし、メルビィも違うって。中田からなんじゃないかなぁ…って思ってます」
−「あの中田選手が、花束ですか」
K「うん。違うかも知れないけど、中田だと思う。まあ、そうだったとしても中田が言うわけないし、わかんないですけどね」
−「次は、横浜アレナです」
K「ん。NEO GONGSはアレナで終わりです」
−「ええっ!?」
K「今までに、GONGSの名前をたくさん汚してきました。そして、もう一つ大きくなるために、GONGSの名前に頼るのをやめようと思います。もちろん、この名前には愛着もありますし、感謝もしています。でも、卒業します。これからは僕が作ったNEOの名前で生きていこうと思います」
−「新団体、ですか」
K「う〜ん、新装開店かな(笑)」
−「スタイルやルールは変わるのですか?」
K「いや、僕にはこのスタイルで培ってきたものがあるし、無理にゼロから始める必要はないでしょう。ルールはちょこっと変わるかな。ちょこっと」
−「メンバーは、現状のままですか?」
K「そう。でも、五月雨(雨宮)の叔父が、年甲斐もなくやりたいって言ってるんで、デビューするかもしれないですね。アマレス経験があるみたいなんで」
−「新しい団体名は決定しているのですか?」
K「うん」
−「教えてもらえますか」
K「プロフェッショナル レスリングNEO(仮)」
−「決定してないじゃないですか」
K「あはは。プロフェッショナルとレスリングの間に全角スペースを入れてね。レスリングとNEOの間にスペースは無し。でも、NEOでいいよ」
−「言われなくても、そんな長い名前入力する人いませんよ…」
(都内某所にて収録)
NEO GONGS | (KATA記者)【1998年03月21日(土) 14時14分】 |
「NEOの野望 −覇王伝・者の賞−←トップに戻る
1998.3.1 横浜文花体育館」
第六試合(メイン) 15分一本勝負
雨宮五月 vs ダルブ・プリック
当初、雨宮の対戦相手はロシアのアマレス戦士であったが、怪我の為来日できず。代わりにやってきたのは、カナダのアマレス経験者。その実力の程が注目されたが…
雨宮は相手になにもさせなかった。
緩慢なフットワークで間合いを取るプリックに、前蹴りで一気に距離を縮めた雨宮は大外刈りで叩き付け、アームロックをガッチリ極めて完勝。
雨宮五月(E0)(25秒 アームロック)ダルブ・プリック(E0)
雨宮「ふざけんな! あんな素人メインに上げやがって! …いや、すいません。仕方ないですよね。期間無かったし。まあ、こういう事もたまにはありますよ。年中あったら駄目だけど」
記者「次はいよいよゴーストマンです」
雨宮「そうですね。ある人の所に行って、練習したいと…思ってます。許してもらえるかどうか分からないですけど…」
記者「ある人、とは?」
雨宮「俺の、師匠だった人です。いや、過去形では失礼ですね。俺は今でも師匠だと思っています。拳の誓い、忘れてはいませんから、だから、サイレント・コアに、音無さんの所に行っておきたいと思います」
今となっては、書いてもいいだろう。
雨宮がかつてサイレント・コアの一員であったということは業界内では公然の秘密であった。が、公の場で雨宮自身がそれについて発言したことはなかった。それをついに口にした雨宮。それだけ、ゴーストマンと戦うというプレッシャーは大きいのだろう。
だが、もう後には引けない。
四月、NEOと雨宮に最大の試練、到来!
JRA(CB企画) | (信子記者)【1998年03月21日(土) 03時53分】 |
JRAから一本のビデオが記者あてに送られてきた。表題はない。下の方にCB企画の文字が入っている。「ひょっとしてあのミスターCBから?」と、記者はビデオを慌ててセットして見入る事にした。思えばJRAマットでは散々の悪事を働き、WWWWAのく〜り〜選手を負傷に追い込んだCB一家の首領。更にM.O.Wマットでも魚頭選手をお家芸ともいえるリングアウトで葬ったあのCBが今度はJRAに対して何を要求してきたのか。記者は楽しみ半分、怖さ半分でビデオに食い入った。←トップに戻る
画面にはCBを中心に背後にあのカイザー、タッチ、クリークなどが立っている。ふぃふぅみぃ・・・数えれば7人も背後に控えている。後のは見覚えのない選手だ。体は皆でかくあのCBでさえも小さく見える。これがCB一家なのか。一部の報道ではM.O.W以外の他団体にも進出するのではないかって噂の一家のようだ。この軍団が他団体に行くと思うと他団体のメイン級にも対抗していくつもりなのであろうか。
記者は武者震いをしてしまった。
その時ビデオのCBがマイクを掴み、話し始めた。「次はどこに現れるのか?」と期待しつつ画面を見ると、
CB「こりゃ、JRAの馬鹿フロント共、お前らとの付き合いもこれまでだがや。お前らと組んでもメリットが無いだがや。JRAとの契約は破棄するだがや。わしらはわしらの事務所でやっていくだがや。ある某団体に協力を依頼しただがや。ONLとの関係も当分はないだがや。M.O.Wのオーナーには感謝しとるがな、わしらを引き立ててくれるマッチメイクといい、面白い奴と組ませてくれただがや。けど、当分は顔を合わす事もないだがや。魚頭が再戦を望んでる?あほぬかせだがや、わしが顔を立ててリングアウトに葬ってやっただがや。お前がM.O.Wのエースになれたら家の事務所に来いだがや。まあ、永久にないだろうだがや。わしらも新事務所を設けてからオファーが多すぎるだがや。子分共の契約の取り付けもあるし、だが、トニィ&ボブってのにはいつか恨みを晴らしてやるだがや。何の恨みだが?あほぬかせだが、あいつらはアメリカンだがや。そやのに、日本の団体に吸収されよってからに、アメリカの恥だがや。いずれ、家の事務所から打診するだがや。首洗って待っておけだがや。今はそれだけだが、時期も一家の出場も事務所の開設次第だがや。しかし二度とJRAとは組まんだがや。あいつらわしらを馬鹿にしとるだがや。以上だがや。」
CBの一方的なしゃべりは終わった。ONL他団体参戦の噂、JRAを絡めた悪質極まりない暴挙を行いながら、後への継続をしない意向のようだ。記者もいささか拍子抜けしてしまった。M.O.Wサイドとしても同じように感じられるだろう。以降の参戦も危うい訳だが、CBの言う新事務所やJRAとの決別はあるようだが、いずれトニィ&ボブとも戦う意向があるのは事実のようだ。全く予想のカドモンシングル戦への出場も拒否したとの情報も入っているし、噂されたONL第2回大会への参加も拒否した事もJRA関係者筋からの情報が入っている。全く予期しない行動に出たCBだが新事務所の開設と本人が直接契約した某団体の動きが出た時にはCBの動きにも注目していきたい。
JRA | (信子記者)【1998年03月21日(土) 03時46分】 |
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第5試合 30分1本勝負(Kルール)
ルドルフ神堀
VS
菱 勝
通常のJRAの試合を2試合はさんで、JRAファンが俄然盛り上がってきた。いよいよ、K最高峰の無差別級のJRAK−1の試合だ。格闘技といえば、大きい方が有利だが共に2M以上の巨体だけに序盤は破壊力満点の打撃系の技を駆使してどこで投げ、叩き付けに移行するかがカギとなる。
先にリングに上がったのは菱。軽く片手をあげて歓声に応えようとするがちょっと、雰囲気の違いになじめないのか硬い感じだ。続いて97年にKリングでは無敗のルドルフの入場。サイボーグ馬と呼ばれるだけあり、無表情でのリングイン。こちらは硬さもへったくりも無いといったところか。
試合が始まると序盤から激しい打ち合いだ。パンチ、キックが交差するように乱れ飛ぶ。細かい駆け引きなどお構いなしだ。激しい乱打戦の中、パンチ力に劣る菱に疲れが溜まってきたのか、徐々に間を取り始める。追い討ちをかけるように膝蹴りを入れるルドルフ。相変わらず、無表情だ。更にダウンを奪ったところで最初のフォールへ。しかし、カウント1で菱も跳ね返す。同級ランクの選手の中でも実力差があるのか、やや一方的な展開になってきた。序盤のパンチ攻撃が効いているのか菱のパンチにも今一つ切れがないように見える。
この雰囲気はやはり第1回興業では見られなかった雰囲気だ。JRAファンも序盤の打ち合いの時の大歓声から一転して静けさが漂っている。やはり、JRAファンにKは融合しないのだろうか?いや違う、私の周りのファンは皆、拳を握りしめているではないか。固唾を飲んで見守っているのだ。
試合は進み、7分が経過していた。ここでルドルフが水面斬りを多用しはじめた。菱の巨体を足から崩す作戦である。逆に菱も膝討ちで反撃の狼煙をあげるが、連打を狙うと水面蹴りを叩き込まれる。連打の出せない菱の焦りに乗じ、一瞬の隙をついて体に巻き付くルドルフ。卍固めだ。観客からも「うお〜」と、言ったどよめきが起きる。辛くも脱出した菱にジャーマンを仕掛けるルドルフだが、これは菱が読んでおり逆転の脇固めに捕らえる。しかし、あっさり脱出したルドルフは再び卍固めだ。苦悶の表情を浮かべる菱。危うくギブアップかと思われた時レフェリーがブレイクを命じる。しかし、辛くも逃れた菱に待っていたのは原爆固めだ。1度目はカウント2.8で脱出したものの2度目の原爆固めを食らった時に菱に返す力は残っていなかった。
○ルドルフ神堀
(10分22秒 原爆固め)
● 菱 勝
神堀「(JRAリングの初試合に)俺はどこでやっても同じだ」
菱「JRAの広報もひどいね。いきなり俺と神堀さんじゃ格差ありすぎやん。まあ、自分のやられっぷりからKの怖さが伝わればいいんだけどね。あ、そやWWWWAの人が来てたんやろ。Kの感想聞きたいなー。え、会場に来てない?一体どういう事?」
第6試合 セミファイナル30分1本勝負
く〜り〜ST(WWWWA)
(無効試合)
スーパークリーク(フリー)
試合前からハプニングの前兆はあった。Kの試合に関心を示してたく〜り〜選手が会場にいない。本日のKの試合も全て終わってしまったのだ。いや、それ以上に問題なのは第6試合に出場するのだ。裏舞台ではJRA関係者が慌ただしい動きをしている。
初めてJRA傘下でない選手を見るとあって、ファンの熱気はすごかった。しかも、新山の代打となれば格別の扱いだ。しかし、入場がいっこう進まない。手違いだったのか?リングサイドにいた新山も控え室へ駆け込んでいった。初の他団体選手出場で手はずを間違えたのか?それとも某メキシカンルードのように敵前逃亡したのであろうか?しかし、弱小団体のJRAの試合に敵前逃亡などしたら二度と他団体に参加する事などできなくなるだろう。全く不可解なく〜り〜の行動だ。
ファンもざわめき出した時にようやくリングアナウンサーがリング上に姿をあらわした。
「く〜り〜ST選手の入場です」と共に近くで見ようとするファンが入場通路を塞ぐ大賑わいだ。やっとの思いでリングに上がったく〜り〜に聊かの照れがあったのか苦笑いといったところだ。試合後にこの行動の意味を説明してもらうとして、紙テープの嵐が止まぬ間に、スーパークリークの入場が告げられた。
ところがここでまたしてもハプニングが発生した。スーパークリークは入場してこずに現れたのは、試合を終えた直後のミスターCBではないか。しかも、後ろに従えてるのは同試合に出場したロイヤルタッチとメインに予定されているクライムカイザーだ。3人はリングにあがると、情況のわからないく〜り〜に襲い掛かった。誰が何を仕掛けているのか解からない大混戦。く〜り〜も背後を取られた時にエルボーで返したりと反撃をするもののいかんせん、多勢無勢だ。大ブーイングの中をお構い無しにエルボードロップホールドを落とすCB。アルゼンチンバックブリーカーでく〜り〜を抱えあげるカイザーとやりたい放題だ。く〜り〜必死の奮戦も4分過ぎに完全にダウンさせられた所でCB一家は逃げるように退散だ。
ふらふらと起き上がったく〜り〜にこの日負傷欠場している新山が近づき介抱に当たっているが、く〜り〜の目はリング下に向けられていた。納得いかないファンに新山が「CB出てこい!ここで決着をつけたる。」と叫ぶ。会場の新山コールが起こる中、一旦CBが現れる。が、その背後の大きな男に目配せをすると、再び消えた。
リングに向かってきた大男こそスーパークリークだ。当初はCB一家に属してなかったはずのクリークを控え室でCBが勧誘したのか。新山も臨戦態勢にはいるが、試合ができる状態ではないはずだ。そんな時に新山を制して現れた男とは・・・・。
特別試合 30分1本勝負
陸王 聡
VS
スーパークリーク
WWWWAの陸王聡。く〜り〜が見つめてたリング下にはこの男がいたのだ。WWWWAに売られた喧嘩はこっちでカタをつけるとばかりに新山を睨み付けると無言のままリングへ。気押された新山と陸王が二言、三言かわすと、新山がリングアナウンサーの元へ。これで、急遽陸王vsクリークが決定した。ファンの大陸王コールに押されながらも無表情の陸王。大きさだけなら、はるかにでかいクリークだがこの展開にいささか困惑しているようだ。
かくして、急遽組まれたこの試合。先制攻撃をかけたのは陸王だ。序盤から掌打の連打。まだ、困惑気味のクリークに確実にヒットしていく。更に組んではお得意のネックスマッシュを浴びせクリークを翻弄していく。大陸王コールは鳴り止まない。CB一家の暴挙に怒りの陸王が爆発したのか。しかし、クリークも負けてはいなかった。1分過ぎから巨体に物を言わせた反撃に出る。ハンマーブローからアームホイップとテクニックもあるところを見せると、ハードストンピングでラフ攻撃に移行していく。クリークは隠れたテクニシャンだったのか、さすがはCB一家に加入するだけの事はあるのか。陸王はといえば、相変わらず掌打をこまめに出し、更にネックスマッシュ、組めば首投げや払い腰で投げて三角締めで絞りあげる。体の小さい陸王が巨体のクリークに力技で攻めて大丈夫なのか?と不安を抱く展開だ。
3分過ぎになっても例の掌打がなりやまない。しかし、パワーを有効に使いたいクリークは不用意に近づき的確にヒットしていく。クリークも反撃にでようとするが、単発な攻撃に終止しているようだ。ようやく、ゴリラスラムを出せた時には5分が経過している。ここで、陸王が一気に勝負に出たのか、ショートエルボーに攻撃を移行。更にファイヤーマンズキャリーで投げると再び三角締め。さすがに場内もこの攻撃にはざわめき出した。
しかし、勝負はあっけない幕切れとなった。クリークのキックも決まりだし、ブレーンバスタースラム、リバースツームストンも決まりだした。ようやく、クリークのペースにもちこむ展開なのかと誰もが思ったその時、クリークがゴリラスラムで投げた場所が悪かった。陸王は真逆さまに場外へ。CB一家お得意の場外戦にもつれでる。場外戦は不利とみたか、陸王はリングインをもくろむが逃げ焦ったか、クリークのパイルドライバーに捕らえられる、場外カウントの進む中クリークは更にスリーパーに捕らえた。
起き上がった所にデンジャラスDDTか?と、思った瞬間、掌打一閃。カウント20がカウントされた時には静かにたたずむ陸王だけがリングに残っていた。
しかし、陸王流の攻撃といい、CB一家のお家芸のリングアウトで勝負を決めたのは、WWWWAの怒りの攻撃だったのであろうか、試合後は陸王自身が無言でく〜り〜の運ばれた病院に向かっただけコメントは取れなかった。ただ、JRAファンは大陸王コールとく〜り〜の安否を気遣っていた。
両者共にコメントはなし。く〜り〜選手の入場が遅れた理由もわからないままJRA初の他団体選手の出場は幕を閉じた。
○陸王 聡
( 6分10秒リングアウト)
●スーパークリーク
第7試合 メインイベント
トップガン魔矢野(第1回JRAミニチュアトーナメント優勝/JRA)
VS
クライムカイザー(CB一家)
とりあえず、陸王のお陰でCB一家に一矢報いたもののJRA本隊としては、この魔矢野でカイザーの首を取って鼻を明かしたいところだ。逆にカイザーはクリークが敗れているだけに勝ってJRA本隊に完全勝利を得たいところか。あの暴挙からしていつCB一家が現れるか分からないだけにリングサイドのカイザー組のリング脇には新山をはじめ日曜、桜、北斗と本隊全員が乱入阻止に必死だ。
ゴングと共に一斉に魔矢野コールが巻き起こる。カイザーと魔矢野では体格差がありすぎる。しかし、魔矢野は離れては打撃のヒット&ウェイ戦法でカイザーに捕らえられないよう動く。第1回大会で桜と戦った為か巨人対策も心得ているようだ。カイザーのジャイアントキックをかわして一気に中に潜り込むと得意の関節攻撃を狙う。まるで、蝶を追いかけるように捕らえられずにいたカイザーだが、懐に飛び込んで来るのを待っていたかのように捕まえると、ゴリラスラム。更にハードストンピングを容赦なく食らわせる。巨体に踏みつけられて白目を向く魔矢野だったが何とか脱出すると、再びヒット&ウェイに切り替える。やはりこの攻撃が有効的なのかと思ったその時、カイザーは強引に魔矢野を捕まえると、電光石火のパワーボム。JRAファンの悲鳴が上がる中、一撃でぐったりとなった魔矢野を再び抱えあげるとリバース式ブレーンバスターに捕らえる。奇声を発しながらのハードストンピングラッシュを受け息絶え絶えの魔矢野だったが第1回トーナメントの覇者である意地で飛びつきヒールホールドを決める。しかしこれも有効打にはならず、必殺のアルゼンチン式バックブリーカーに。負けられない意地からか3度も食らいながら必死に脱出した魔矢野も4度目を食らうとさすがに返す力はなく、カイザーのパワーに潰されてしまった。カイザーの4度目のバックブリーカーが決まった時にファンの「もうやめてー」と言った言葉がJRA本隊の力の無さを象徴していた。
●トップガン魔矢野(第1回JRAミニチュアトーナメント優勝/JRA)
(7分18秒 アルゼンチンバックブリーカー)
○クライムカイザー(CB一家)
魔矢野「悔しいですよ。本隊はあいつら(CB一家)に完敗ですからね。あんな理不尽な奴等にですよ。信ちゃんにもファンにもく〜り〜さんにも申し訳たたないですよ。」
以上でJRA第2回興業は終了した。帰路で数人のJRAファンと出会ったが、話題はKの話しばかりだった。いや、CBの悪質な行為やJRA本隊の不甲斐なさにあえて目を背けていたのかもしれない。試合後のJRAフロント陣や本隊の控え室は暗かった。大会を行う前の活気が無くなっていた。今後のJRAの課題が山積みとなった大会であった。
JRA | (信子記者)【1998年03月21日(土) 03時41分】 |
3・8JRA自主興行2についての詳細が届いたので、お届けしましょう〜。←トップに戻る
第1試合 15分1本勝負(Kルール)
東海 太郎
vs
飛行機 雲
エキビションながら、ONL初のJRA−Kルールで行われたこの試合、どのような試合になるのかが注目されたが、序盤は共にダウンに至らない小技を繰出してくる。東海はパンチとローキックを主体にむやみにダウンは奪わない。ダウンを奪うと攻撃権が無いKルールの序盤の基本といったところか。5分を過ぎても小技の応酬が続いていた。
最初に仕掛けたのは東海で5分過ぎに間を詰めると一気にたたみかけた。膝連打で最初のダウンを奪うと引き起こしてのハイキック。逆に飛行機もサイドスープレックスで反撃だ。ここまで静観していたJRAプロレスファンからも感嘆の声が漏れた。東海はすぐ様起き上がるとテキサスジャブから頭突き攻撃だ。ダウンしていなければ荒っぽい攻撃もどんどん出てくる。中盤の技の応酬から一気にヒートアップしてきたのが、11分過ぎ。お互いに勝負を仕掛けて東海はバックドロップホールドをたて続けに決める。飛行機はバックフリップからの体固めを狙っていく。しかし、技から直接ホールドに移行できる強みか東海の方が旗色がよい。ここで、一気にラッシュをかける東海はコブラツイストで揺さぶり、引き起こすと再びバックドロップホールドへ。半死半生の飛行機がカウント2・8で返したが、ハイキックラッシュから体固めへ。これで、JRAのリングでの初のJRA−Kの試合は終わった。前半のしつこいまでの小技、中盤の技のつなぎ方、最後はひつようなまでのフォールという独特の攻撃スタイルは第1回大会でJRAファンが見たものとは違った競技に移ったかもしれないが、試合後のファンの反応は上々だった。
○東海 太郎
(13分15秒 体固め)
●飛行機 雲
東海「まあ、ここの連中は俺らの試合しらんから、それなりの試合になって良かったよ。ONLの団体、知らないよ。強いのがごろごろいるって?彼らのルールで強いんでしょ。俺らは俺らのルールで強いんだよ。」
飛行機「東海さんはきついス。前にもやった事あるんすけどね。まだ、差は大きいですね。え?ONLの人にKのアピール?僕からは言えないですね。個人的には興味のある人もいますけど、今日はやめときましょう。」
第2試合 15分1本勝負(Kルール)
サイクロン槙場
vs
白 石
第1試合で結構盛り上がったK−3の試合だったが、更にレベルが高いと言われるK−2の試合だ。K−3で勝ち上がった人しか来れないK−2レベルになるとどうなるのかが注目された。
やはりKの基本に乗っ取った、ダウンを奪わない攻撃に出た両者。彼ら流の基本と言った所か。しかし、K−2と言われるレベルでは攻撃力が高い為か意外と小技の応酬が短く、3分過ぎにはちらほらと相手をダウンさせる投げ技が出始めた。
まずは、槙場お得意と言われるサイクロンホイップで白石を攻め込む。しかし、白石は起き上がり様にトラースキックで反撃。牧場の攻撃を分断する。ここで、白石は裏拳をぶち込むと一気に打撃攻撃でラッシュ。更に白石連打(頭突き連打)で流血に追い込むと一方的に攻めまくる。フロントスープレックスから起き上がり様に右ハイキック。再び引き起こすと、飛びつき膝十字。反則かと思ったファンもいたようだが、スタンディングの状態から技が入っていた場合はそのまま続行されるのがKルールである。槙場もギブアップこそ逃れたものの立ち上がった時にはふらふらの状態だ。ここで、白石はなんと、飛びつき回転エビ固め。意表をつかれた槙場に返す気力は残っていなかった。
●サイクロン槙場
(12分27秒 飛びつき回転エビ固め)
○ 白 石
白石「今日は余裕があった。槙場の序盤の攻めがあまり効いてなかったからな。最後にはKにはこんなのもありだって見せたかったから、良い終わり方できたと思ってる。」
槙場「今日は白石さん、のってたね。俺、初めての会場で緊張しちゃったよ。しかもランキングでも負けてる白石さん相手で。もうちょっと良い試合してアピールしたかったんだけどなー)
第3試合 10分1本勝負
北斗 ヴェガ
VS
リーダー雷電
JRA正規軍唯一のJrレスラーの北斗。戦う相手にも恵まれない為、何とかONLにアピールする為には負けられない。しかも、今大会はK戦士の登場、く〜り〜選手の登場、CB一家のJRA上陸と話題をすっかり持って行かれてるだけに何とかアピールしたいところだ。
その意気込みがそのまま試合に表れた。今回は前回の雪野と違いラフプレーの少ない雷電だった事もあり、序盤の打撃攻撃で先手を取ると、ロープに振ってのエルボーが早くも炸裂。2分過ぎまで一方的に攻め込んだ。しかし、雷電も負けてはいない、ONLにアピールするチャンスの少ない立場だけに、この試合にかける意気込みもあった。サイクロンホイップの連続で自分の体勢に持ち込み、ブラッシングエルボー更にボディスラムとたたみかける。しかし、試合運びの甘さか経験不足か、いっきに攻め込めない。スワンダイブ狙いのエプロン攻撃を狙うが距離を置かれて渋々、リングに戻ってくる。やや、しょっぱいか。
この隙をついて北斗がペースを握ってしまう。サイドスープレックス、ブレーンバスターでダウンを奪って、足四の字を繰り返し、試合は終盤へ。パワーボムを狙った瞬間に切り替えされてのフォールを狙われたものの低空ドロップキックで攻撃を断ち切り最後はダイビングヘッドバットからのムーンサルトフォールで完勝した。
○北斗 ヴェガ
(7分5秒 ムーンサルトフォール)
●リーダー雷電
北斗「今日は軽かったですね。早くフリー選手との対戦を終えて、ONLの他団体選手とも戦いたいですね。」
雷電「とりあえず、今日は完敗。出直します。」
第4試合 タッグマッチ30分1本勝負
マーベラス日曜 ローレル桜
vs
ミスターCB ロイヤルタッチ
いよいよJRAに初出場のCB一家。M.O.Wでも存在感はアピールしたようだが、JRA相手にどういう戦いをするのか。また、M.O.Wでは不慣れなパートナーでのタッグだったが、CB一家はどのような連携を使うのかが注目されたが、入場と同時に大ブーイングが巻き起こる。典型的なヒールへの反応だ。
先発は日曜とCB。互いにエルボーを放つと静かなスタートだ。しかし、1分30秒過ぎにバックを取られたCBが急所攻撃から釣り鐘ヘッドを落として一転荒れた展開へ。すばやく、日曜が桜と変わって流れを変えようとするがヘッドバッドの連発で桜も追い込まれる。CBはもて遊ぶようにタッチと変わると、タッチの怒涛の攻撃だ。巨体の桜を軽々と持ち上げてニークラッシャーからの膝へのストンピング攻撃。更にゴリラスラムに抱えあげてCB一家のトレードマークのエルボードロップホールドへ。しかし、ここは桜もカウント1で返して反撃の機を伺う。ボディスラムにタッチを捕らえると一気にパワーボム、カウント1で返されるとベアハッグに捕らえる。これには苦悶の表情を浮かべたタッチだったが、エルボースタンプで切り抜けるとフェイスバスター気味に叩き付ける。ここで一気にトップロープからの急降下エルボードロップ(背面エルボー)。JRAファンの悲痛な叫び声が館内に響きわたった。が、これは自爆。この隙に桜は日曜とチェンジして難を逃れる。
日曜は一気にたたみかけようとするが、タッチの巨体に思うように攻撃ができない。逆にタッチのブレーンバスターで場外に落とされる。いよいよ、CB一家お得意の場外戦だ。しかも、鈍足桜にはあまりにも遠いCB陣営での場外戦だ。場外での合体攻撃こそ見られなかったが、場外でカウント15までいたぶったタッチはリングへ生還。カウント19の際どいタイミングで辛くも生還した日曜に大歓声が送られる。しかし、この喜びもつかの間の出来事だった。ふと気づくとタッチはCBとチェンジしてるではないか。CBのバックを取った日曜だが、これはCBの罠。案の定、急所キックを食らわせ、更に急所ヘッド。ふらふらと起き上がったお得意のフェイントショートレンジラリアットから、お家芸のエルボードロップホールドで完全なカウント3を奪ってしまった。更にリングインしてきた桜にも急所蹴りを決めて、意気揚々と引き上げるCBとタッチ。JRAファンからの野次が飛び交う中、振り返ったCBが不敵な笑みをもらして帰っていった。
●マーベラス日曜 ローレル桜(JRA)
(14分35秒 エルボードロップホールド)
○ミスターCB ロイヤルタッチ(CB一家)
日曜「ちくしょ〜、やられちゃいました。あいつら、顔面ひっかいたり、急所攻撃ばっかりじゃないですか。あんなの家(JRA)のリングに合わないっすよ。信ちゃんが帰ってきたら、今度はやってやりますよ。」
桜 「(日曜の股間を覗きながら)日ちゃんのタマ大丈夫かなー。」
第5試合以降は次へ
帝国プロレス@WWWWA | (八女記者)【1998年03月21日(土) 03時15分】 |
セミファイナル(30分一本勝負)←トップに戻る
陸王聡 VS J.取手
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試合前に以下のような発表があった。
1.インターナショナルジュニア選手権のリーグを来月開催する。
2.トーナメントは4人で行われる。
3.伊吹舞、ロス地区で活躍中のロジャー=オースチンが参加予定。
4.残り2名の出場者をフィーバー、取手、陸王の中から選定する。
それにあわせて、来週のフィーバーVS取手戦がフィーバーVS陸王戦に変更。結果として巴戦で脱落者を決定することとなった。
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さあ、試合開始。
陸王、間合いを取ってからの掌打、ハイマンキックで攻撃。ヘッドシザース、首四の字のでセオリー通りスタミナを奪う。
しかしいつまでもやられている取手ではない。ボディスラム、ショートパンチ、スレッジハンマー、パイルドライバーで反撃。手をあげてパフォーマンス!客席からもOH!コールだ。この隙を陸王が逃さなかった。さっと組みついて、ローリングエルボー!押さえ込んだ!
陸王聡(8分41秒 回転肘爆弾→片エビ固め)J.取手
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この結果、現在の成績は以下のようになった。
陸王 1勝、取手 1勝1敗、フィーバー 1敗
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(その他の試合結果)
第三試合
W.F.クラシック&F.インテグラ VS 越村道明&川田上明
× F.インテグラ(10分37秒 ジャックナイフ固め)越村道明 ○
第二試合 ヴー&光本隆一 VS B.小島、大倉元
○ ヴー(8分41秒 K.O.だがフェンスアウトによる反則負け)大倉元 ×
第一試合 伊吹羅生門 VS 力士徹
○ 伊吹羅生門(5分57秒 正面ドロップキック→体固め)力士徹 ×
帝国プロレス | (八女記者)【1998年03月21日(土) 02時39分】 |
少し遅れたが3月15日三木西高校体育館メインイベントの模様をお送りしよう。←トップに戻る
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B.ヴァレンタイン,W.J.ダニエル&W.F.クラシック VS B.羽賀,C.市来&越村道明
越村とクラシックでスタート。外人組最初から合体攻撃で越村を痛めつける。そしてクイックタッチでヴァレンタインに。エルボー連発ではやくも越村フラフラ。なんとか逃げのびた越村、羽賀にタッチ。羽賀がボディスラムでヴァレンタインを場外に落とす。市来が場外に降りて、ボニーにブレーンバスター!ってフェンスをこえてしまったぞ。
○ B.ヴァレンタイン(1分53秒 場外フェンスアウト)C.市来 ×
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消化不良になったメインイベントに、やや騒然となる会場。しかし怒りに震える外人組が客席で大暴れしたのにごまかされたのか、なんとか事なきを得たようだ。
そんな中、羽賀と市来は全く目を合わさない険悪な状態で退場。来週、3月21日の大会ではタッグを組む二人。対戦相手はB.ヴァレンタイン&W.J.ダニエル。こんな状態で大丈夫か?何か一波乱ありそうだ。
ゼーレ | (ホークマン記者)【1998年03月19日(木) 02時05分】 |
2・3ゼーレ ドイツ大会から約1ヶ月半が過ぎた。惣流・アスカ・ラングレーは第一試合で碇シンジと戦った。が、無効試合となった。その真相は一体何なのか?久しぶりにアスカに語ってもらった。←トップに戻る
(3月18日、第三新東京某所にて収録。聞き手/ホークマン)
−お久しぶりです。
アスカ「ちょっとあんたねぇ、最近ぜんぜん私の記事がないじゃん。どういうこと?」
−あっ、すいません。これからは・・・
アスカ「これからは、じゃないのよ!大体なんで私の試合記事がないわけ!!」
−試合記事っていっても試合してないじゃないですか。
アスカ「仕方ないじゃない!だってシンジが試合やりたくないって言うんだもん。あのバカのせいでせっかくの私のためのドイツ大会が台無しよ。」
そう、なぜ無効試合になったかと言えばそれは碇シンジが試合を拒否したからだ。
第一試合の前に私服で現れたシンジはリングに上がることを拒否。強引に上げようとするもこれでは試合ができるはずもなく無効に。
アスカ「試合したくないなら最初からやらなきゃよかったのよ。試合前に急にきて、『試合したくないよ』ってほんとバカとしか思えない!」
−シンジ君は南蛮帝国に負けて大やけどを受けた後、失踪してましたよね。アスカさんも南蛮帝国の熊五郎とストーカーに負けたショックが少なからずあったのではないですか?
アスカ「あれはシンジがひとりで負けただけで私は負けてないもん!!あんな変な熊とストーカーでしょ?あんな奴等に負けるシンジはやっぱりバカよ。誘拐されるミサトもバカ。」
−で、負けて以来はじめてシンジ君は公共の場に出てきたわけですが、その前に連絡とかあったんですか?
アスカ「ないない、そんなの。病院から勝手に逃げ出してその後なんの連絡もなかったよ。ミサトとかファーストが一生懸命探してたみたい。私は探そうとも思わなかったけどね。」
−それはシンジ君が帰ってくると信じてたから?
アスカ「アンタねぇ!!」
−はははは、照れなくていいですよ。シンジ君のこと一番心配してたのはアスカさんだって情報が入ってますよ。
アスカ「ホントに怒るわよ!!」
−ところでなんでシンジ君は試合を拒否したんですかね?
アスカ「逃げてるだけでしょ。ハワイ大会でやけどしてビビってるのよ。リングに上がるのが恐いとかそういうことでしょ。」
−そんな感じだと思いますけどね。
アスカ「あんな熊に負けたぐらいでもう辞めるなんておかしいのよ、シンジは」
−一回負けたぐらいで逃げる必要はありませんよね。ドイツ大会の後はシンジ君はどこに?
アスカ「ミサトの家よ。試合しないでまたどっかに逃げようとしたみたいだけど強制的に連れ戻されてたわ。結局は部屋に閉じこもりっきりだけどね。」
−会話とかは?
アスカ「あるわけないじゃん。出てこないもん、部屋から。1ヶ月以上ずっとね。食事もあんま食べてないんじゃないかな。」
だが、シンジ君がハワイ大会からドイツ大会までの間、どこにいってたかはアスカにも一切わからないという。
−アスカさんはこれからはどのような活動をしていくんですか?
アスカ「さあ?」
−なにか目標とかはないんですか?
アスカ「このアスカ様がみんなの目標であって私から目標をつくる必要はないわ!!」
−さすがはアスカ様!!
アスカ「あったりまえじゃない!!」
−シンジ君のほうは?
アスカ「バカのことまで考えてる暇はないのよ。」
−じゃあ謎のE計画のことについて聞きたいんですけど
アスカ「聞きたいのはこっちよ!なんなのよ、あの時代錯誤のマスクは。かっこわるい!コリントも負けてんじゃないわよ、あんなかっこ悪いマスクに。」
−アスカさんもなにも知らないんですか?
アスカ「知らないっていってるでしょ。会社はなに考えてるかわからないから信用できないわ。E計画だかなんだか知らないけど、もっとこの私を前面に出しなさいよ。会社もマスコミも。そうしたら雑誌がもっと売れて観客も倍増は間違いなしね!」
−はい。次回はいいカードが組まれればいいですけどね。
アスカ「戦いたいって人がいれば誰とでも戦うわ。」
−というわけで期待してますんで頑張ってください
アスカ「期待してなくても頑張るわよ」
ドイツ大会で試合ができなかったアスカはもっと怒っているかと思いきや意外に穏やかに話してくれた。その分、アスカらしさがイマイチだったような・・・まぁ次回はきっといい試合をしてくれるであろう。
問題のシンジ君だが、まだリングに上がるのを恐れているようだ。今も部屋に閉じこもりっきりということだが、リングに戻ってくる日はいつか?
W.W.O | (豊田 前記者)【1998年03月19日(木) 01時31分】 |
抽選の結果、以下の組み合わせに決定した。←トップに戻る
A:エル・ルナソルvsシヴァルツ・ティーゲル
B:ハイパー・タイガーvsバサラ
C:ハンマーヘッド笹塚vsアイアンメイデン
D:Aの勝者vsBの勝者
E:Cの勝者vsDの勝者
Eの勝者が第2回ONL大会のW.W.O代表選手となる。
あまりにもC組有利なこの編成に何か意味はあるのか?いや、無い。
WSCプロレス | (林内 合助記者)【1998年03月18日(水) 10時40分】 |
◎WSCヘビー級選手権←トップに戻る
(第16代)西川慎二
*昨年遂にハッセンを倒し王座に就く。
◎AWFインターナショナルヘビー級選手権
(第6代)スティービー・ウィリス
*ウイリアムスのパクりレスラー。エース小島を破って王座に就く。
◎WSCタッグ選手権
(第18代)小島健次&塚田政男
*塚田はWSCタッグ初戴冠。小島は96年にプロレスマスクとのコンビで獲得以来。
◎AWFインターナショナルタッグ選手権
(第5代)スターン・ハッセン&ブルドーザ・フルディ
*超獣コンビのパクリ(パクリキャラといえばあとはテッド・ゴリアス(テリー・ゴディ)とスウィング(スティング)他・・・・・・結構あるな・・・。)現在7連続防衛中。
◎ジャパンタッグ選手権(アジアタッグのパクリ)
(第18代)ピースフィールド&ルチャマシーン
*ピースはウルフに似てる(外見)がタイプはちと違う。ちなみに初代王者にプロレスマスクの名が・・・。
◎WSCジュニアヘビー級選手権
(第18代)加山 靖
*初代王者が久々にころころ変わってた王座に返り咲き。
帝国プロレス@WWWWA | (八女記者)【1998年03月18日(水) 02時42分】 |
3月15日に行われた帝国プロレス三木西高校体育館大会セミファイナルの模様を簡単にお伝えしよう。きたる四月シリーズでインターナショナルジュニア選手権者決定戦が開催されるが、その予選がセミファイナルで予選が行われた。ただしこの予選がどのように反映されるかは全くの未定。←トップに戻る
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セミファイナル30分1本勝負
F.インテグラ VS J.取手
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フライングメイヤーを繰り返すフィーバー。しかし取手は全く動じない。ボディスラム、サイドスープレックス、ボストンクラブなどで一気にフィーバーにダメージを与える。フィーバーが取手のパイルドライバーやブレーンバスターを返し技でかわしているうちに、取手にも疲労が見えてきた。そして一気にフィーバー固め!って決まらない。起き上がった取手、ショックで起き上がれないフィーバーを起こしてドロップキック!
× F.インテグラ(11分08秒 ドロップキック→片エビ固め)J.取手 ○
第三試合 陸王聡 VS 川田上明
× 陸王聡(5分27秒 喉輪落とし→パワーボム)川田上明 ○
第二試合 ヴー&光本隆一 VS B.小島、大倉元
× ヴー(14分44秒 場外リングアウト)大倉元 ○
第一試合 伊吹羅生門 VS 力士徹
× 伊吹羅生門(7分14秒 ドロップキック→高角度前方回転エビ固め)力士徹 ○
NEO GONGS | (KATA記者)【1998年03月17日(火) 20時22分】 |
「NEOの野望 −覇王伝・者の章−←トップに戻る
1998.3.1 横浜文花体育館」
第五試合(セミファイナル)15分一本勝負
加藤圭司 vs 中田慎吾<んを>
二人がリング上で睨み合っているのを見て、記者はぼんやりと昔のことを思い出していた。
圭司がNEO GONGSを設立するために奔走していた時のことだ。白崎格闘技スクールから流星を移籍させ、米国マーシャルアーツ協会とコンタクトを取った。そして…優秀なブレーンが欲しいと、神戸で中田と出会った。既に一線を退き、格闘技界からは足を洗ったと言い張る中田に、圭司は自分の理想と夢を数時間にわたって話し、中田の首を縦に振らせたのだ。
軌道に乗りかけた喫茶店を売り渡し、NEO旗揚げの資金にあてた中田。圭司の夢に、自分の人生を託したのである。
新鮮な希望を胸に、ONLという大海に船出したNEO。そして…運命の女神は残酷に二人を引き裂いた。
「NEOは腐っている」と反逆の狼煙をあげ、エアガイツの『んを』と行動を共にした中田。
誰よりもその実力を認めていながら、「『んを』も中田も邪魔!」とまで言い切った圭司。
熱くNEOの未来を語り合った二人はもういない。
入場花道でNEOのジャージをナイフで切り裂く中田。
大きく「刑死」と刺繍されたガウンで入場した圭司。
圭司の、鬼の形相。中田の氷の視線。
メルビィの言う「空間」にたとえれば、愛憎渦巻く混沌。観客の入り込む余地の無い息苦しい「空間」がリングを支配した。
いきなり中田がレフェリーチェックを無視してのミドルキック。圭司はそれを捕えると一気にアキレス腱固めへ。
NEOのリングでは許されない行為も、二人の雰囲気が認めさせてしまった。レフェリーは試合開始の合図。
得意の払い腰で投げつける中田。一方の圭司は膝蹴りで体勢を崩させておいてのドライビング・エルボーを連発。中田のローキック三連発もすべてガードしてみせた。
先にエスケープを奪ったのは圭司。飛びついてのネックロックでさすがに中田もサードロープに手を伸ばした。ここで三分が経過。
圭司が頭突きのラッシュ。雄叫びをあげながら15発もの頭突きを叩き込むと、中田も圭司の髪をわしづかみにしての頭突きで反撃。
エキサイトを超えた圭司がスパート。SSDを二連発で炸裂させ、ハイキックでダウンを奪う。そのままクロスヒールホールドを決めたが、これは中田がエスケープ。
中田のネチネチした腕ひしぎや裏アキレスが効いてきたのか…圭司はバックブローをモロに食らってしまう。
中田のアームロック、圭司の脇固め。ハイキックが交錯して、倒れたのは圭司。それでも、すぐにハイキックでダウンを取り返す。
何発もの顔面パンチを浴びせる中田に、圭司はとにかく膝狙いの関節技で勝負を賭ける。
肉体はとっくに限界を超えているであろう。後は気力の勝負…よく使われる言葉ではあるが、実際に見かけることはほとんどない。
だが、この二人は明らかに意地だけで動いていたように、記者には見えた。
「ちきしょう!」
中田の打撃ラッシュを受けて、なお立ち上がろうとする圭司の叫びで、中田の何かが切れた。
喉を掴んで、締め上げる。
プロレス技で言うところのコブラクローだろうか。そう、NEOでは反則とはされていない技。だが、そんな生半可なものではなかった。圭司の腕から、力が抜けていく。レフェリーがストップをかけ、試合は終わった。
レフェリーのストップは遅すぎた。セコンドの流星や神城がタオルを投入しなかったのにも不満は残る。まったく動かない圭司。更に力を込める中田。リングに飛び込んだ流星が中田を突き飛ばす。神城が「担架だ! 早く!」と怒鳴る。
本部席の発表は「レフェリーストップ」あまりにも後味の悪いこの試合。
「こんなものを見に来たんじゃねぇ!」
「喧嘩は路地裏でやるものなんじゃなかったのか!?」
涙混じりの野次も聞こえた。
しかし、それも次第に小さくなっていく。
担架で運ばれていく圭司。いつのまにか中田はリング上から姿を消していた。
「なんでこうなっちまったんだよ!」
静まり返った会場で、観客が叫んだ一言。
この一言が、加藤圭司と中田慎吾の関係の全てであった。
圭司「失神状態のまま病院に運ばれたためノーコメント」
中田「何かが終わったような気がする」
中田慎吾(E4)(10分24秒 レフェリーストップ)加藤圭司(E4)
WSCプロレス | (林内 合助記者)【1998年03月17日(火) 17時51分】 |
次期スプリングファイトシリーズで行われるWSCタッグ選手権の挑戦者は西川 慎二&沖 秀憲のWSC新世代軍の二人に決定!現在WSCタッグ選手権者で欠場中の小島 健次は現在開催中の「スーパーチャンピオンシリーズ」最終戦で復帰予定。 WSCヘビー級選手権はチャンピオンカップ優勝者、AWFインターナショナルヘビー級選手権はチャンピオンカップ準優勝者にそれぞれ挑戦権があたえられる。なお、WSCヘビー級選手権者の西川が優勝したら、準優勝者以下のものをくりあげて挑戦させる予定。←トップに戻る
M.O.W | (大スポ 谷町一徳記者)【1998年03月17日(火) 09時36分】 |
▼第3試合 シングルマッチ・60分1本勝負←トップに戻る
魚頭 玉三朗 vs ミスターCB
一騎討ちが昨年の暮れから流れるも、このシリーズで3戦の前哨戦をこなした両雄。第3戦はトニィとボビの影に隠れてしまったが開幕戦、第2戦と激突してきて分かった事はCBのインサイドワークは本物であるとい事実だった。
開幕戦は魚頭がうまくCBからリングアウト勝ちを拾うが、第2戦で新山が餌食になり、次は貴様の番だと無言の内に宣告される。そう、地獄の扉は開かれたのだ。
例のごとく魚頭はオツユをバラ捲きながら入場。気合いは相当なものだろう。あの飛距離から想定するにネ。
CBが入場してくる方向にビシっと指差し、とりあえずシャウト!
一方、リングインしたCBは笑うでもなく、ただ不愉快そうな表情のままである。しかし、試合開始のゴングが鳴ると、両者は引き付けられるように組み付いた。先手をとったのはCB。アームホイップで魚頭からダウンを取り釣り鐘ヘッドドロップで牽制するが、魚頭はこれに対して引く事なく突っ込んでいく。
腿キック、ボディスラムなど基本的な技で攻めるのだが、1分40秒過ぎにCBが仕掛けた。魚頭の身体をヒョイとツームストンの体制に持っていきその場で大きくジャンプ!脳天をシコタマ打ちつけた魚頭は早くもケイレンだ!ややオツユ飛び散る。
CBはそこからマンハッタンドロップで魚頭の下のとても大事な部分にもダメージを与える。脂汗が魚頭の額からしたたり落ちるのが判った。オツユもばっちり!
CBはインサイドワークで魚頭を遥かに上回るだけでなく、パワーの面でも魚頭以上。こうなると魚頭には成す術がないように思える。
が、魚頭は開幕戦でCBからリングアウト勝ちという結果を残している。あの時はガムシャラさでCBのパイルを返してリングに帰還出来た。
そして今度はCBが魚頭を無理矢理引き起こした時、ガムシャラなのかひらめきなのかは判断出来ないが魚頭はCBの顔面を掻きむしる!掻きむしる!。怯んだCBの肩を掴んだ魚頭は延髄蹴りを繰り出し、現状打破に成功。したと思ったのだが、数秒後にはCBの必殺リバースパイルドライバー(本来の名称はコードに引っ掛かる恐れがあるのでこの名称を使用)が魚頭の脳天に大打撃を与える。再びケイレンする魚頭。口元からはオツユがしたたりおちているぞ!
しばらく防戦一方になり、3分34秒過ぎにはCBのフィニッシュムーブの一つでもあるエルボードロップホールドでカウント3寸前まで追い込まれ、かなり目が座って来た。これは危険だ。オツユの量もかなりレッドゾーンだ。
この一戦が実現するまで長い時間がかかった。まだ自分は十分に力を発揮していない。怒羅え門を破った時、魚頭は誓ったのだ。CBとの一戦を実現させ、それを多くの人に見てもらうのだと。
CBの猛攻を白眼を剥きつつ、耐え、時には反撃のジャンピングネックブリーカー、アバランシュプレスから超肉弾固めでフォールに行く。返されたらもっと攻める。
ならばと必殺1本釣り固めを決めた!だが、これもカウント2。3には届かない。
魚頭最大の攻め場だったアバランシュプレス、ジャンピングネックブリーカー、高角度抱え式バックドロップ。最後のキャメルクラッチはすでにCBの脚がロープを越してるのに気付かずに仕掛けてしまったのがまずかった。当然ブレイクになってしまう。
焦る魚頭は次にブレンバスターを掛けようとするが、ロープを背にしていたCBは逆に魚頭をブレンバスターで場外へと叩き落としてしまう。
CBはここまで計算していたのだろう。何故なら「場外」がCBがもっとも能力を発揮する場、つまりは「聖域」だからだ!
場外に魚頭を追って追い討ちを仕掛けようとバックを取るのだが、やけにワザとらしいのだ。まんまと魚頭のエルボーで簡単にダウン。ここで場外カウントは7。
今度は魚頭がゆっくりと起き上がったCBに追い討ちをせんとばかりに組み付こうとした。だが、これはCBの罠だった。
CBは魚頭よりも先に動き出し、本来の狙いだったと思われるジャンピングパイルドライバーで場外マットに魚頭の脳天を串刺しに!
しかし、魚頭は魚頭だった。そのパイルのダメージなど素振りも見せずにリングへと本能的に戻ろうとしたのである。カウントは14経過。CBも一瞬「なんだコイツは?」という表情を見せるが、とっさに魚頭を捕まえハンマースルー。
哀れ、魚頭。場外フェンスに激突し、虚しく崩れ落ちる。CBは最後の仕上げと、魚頭の股間目掛けて、ヘッドドロップ!魚頭の口からオツユが飛び散る!カウントは17経過。
股間を押さえ悶絶する魚頭にマンダムな笑みを浮かべお別れの挨拶をし急ぐでもなくリングへと歩み出すCB。カウントは18経過。
エプロンに上がり、タラコ唇をペロリを舌舐めずりしたCB。股間の痛みで動けない魚頭。カウントは19経過。
最後のカウントがレフェリーの口から発せられる。運命の20カウントが宣告された。
リング中央で勝ち名乗りを受けるCB。それをリングの下から、見上げる魚頭。詰めの甘さから最後は相手の得意とする戦法で負けてしまった。
CBはさっさとリングを降り、花道の奥へと消えていく。多くの報道陣がCBが今後「CB一家」としてファミリーを引き連れ他団体に打って出るという情報を確かめるためにその後を追っていく。それを見た魚頭は鼻水を猛烈に垂らしつつ、滝の様に涙を流しながら自分が入場して来た花道を下がってゆく。
この試合は魚頭が一方的に負けた試合ではない。しかし、この試合はまさしく場外を使って勝つという「CBの試合」だったのだ。大方の報道陣とは逆に記者は魚頭の控え室へ向かった。
憔悴した表情の魚頭は多くは語らなかったがこう言った。
「この股間の痛み。決して忘れませんッッッ!きっとリベンジしまスッ!やるっす!」
そうだ。魚頭、その股間の痛みを忘れるな。オツユ戦士のリベンジロードはここから始まるのだ!
□試合結果
魚頭×(7分 リングアウト勝ち)◯CB
▼第4試合 シングルマッチ・時間無制限1本勝負
トニィ・リトゥル vs ボン・ジョンボビ
トニィ・リトゥルと、ボン・ジョンボビ。この2人は所属する団体は異なるが、親友であり、ライバルでもある。彼らは言う。「闘っても組んでも熱い関係」それが俺達だと。
今シリーズでは全試合タッグだったが対戦したのが2回、組んだのが1回だったが、その言葉通り、2人は時には熱い攻防をそして時には熱い連携を我々に魅せてくれた。
彼等2人にHFAのヤンキー・スミスが加わるとそれは、B.O.S、「ブラッド・オブ・スターエンブレム」という熱き血潮のメリケン魂のチームになるのだ!
第1試合に出場したペイトリがB.O.Sに参入するかは現段階では未定のようだが、いずれにしろ何らかの形で関わってくるだろう。
ボビからの入場。ここはM.O.W。つまりは敵地でもある。しかし、迎える観衆はボビに対して熱い声援を送る。これはボビがM.O.Wファンにそれだけ認知されているという証拠である。
さあ、トニィが入場だ!万雷のトニィコールが武闘館にこだまする。そして、一際デカク、超音波のごとくつんざくトニィコール!おそらくトニィニョのその人の声だろう。
最初にしかけたのはトニィだ。マシンガン逆水平チョップがボビの胸板に突き刺さる。そこからギロチンドロップ行く訳だが、今度はボビがトニィをボディスラムでマットに叩きつけてギロチン。
この2人の使う技はともかく似ている。ボビはともかくパワーを全面に押し出したスタイルで、リフトアップスラムや、ワンハンドバックブリーカー、ダブルアームホイップなどダイナミックな攻めを見せる。トニィの場合、パワーが売りではあるもののボビように大型の選手ではない。そのためトニィはボビのように直球勝負ではなく、ある程度変化球で勝負に出る。サンセットフリップやフライングラリアットでアクロバチックな動きを見せ、ストラングルホールドγなどの絞め技でキッチリと流れを作り、ボビを何度もロープに振りスタミナ切れを誘う。
それが功をそうしたかボビは3分30秒前後に膝を突いて呼吸を整える姿をみせる。ここで一気に攻めたいトニィだが、ボビに一杯食わされてしまった。
クロスアーム式のバッド・メディシン、そしてノーマルのバッド・メディシンと3カウントは許さなかったものの、連続でマットに突き立てられれてしまう。
何とかローリングエルボーから足4の字と反撃するが直後にダブルアームホイップ、2発目のバッド・メディシンを返すも、かなりダメージが蓄積しているはずだ。一方元気なボビはマッチョポーズで気合いを入れ、3発目のバッドメディシンへ!
だが、トニィは返す。起き上がったトニィの顔にはその技では負けたくない!そんな情念が現れていた。
一度目の場外戦はボビが仕掛けた。低空のジャーマンでトニィをぶん投げる。しかし、トニィはものともせずに立ち上がり、ボビをアルンゼンチンバックブリーカーに捕らえ程よく絞めるとそのまま膝の上に。腰を押さえ悶絶するボビをよそにトニィはナイスポーズ!
勢い付いたはトニィはリングに戻って、咽笛チョップの連打、ローリングエルボーと打撃で活路を見い出す。ここでトニィはメルトダウナーで決めんとボビの腕をクロスさせ、その巨体を持ち上げようとするがボビが膝を落として粘る。逆にトニィの身体を宙に浮かせ背後に落とし、流れを変える。
トニィを引き起こしロープに振り、戻ってくるところをスパインボム。が、これはトニィの手がロープを掴んだ。ブレイクだ。
今度はトニィが場外にボビを叩き落とした。トニィは流れを無視して場外でのびているボビをストラングルで絞め上げる。
頃合、カウントは8。次はボビ。パンチをトニィの顔面に叩き込む!ダメージの深いトニィのそれだけで崩れ落ちる。ボビはトニィを引き起こしバックを取るがエルボーで阻止される。
だったら男は直球勝負!とばかりに何と場外でバッド・メディシン。これでノーマルのが4発、クロスアーム式の含めれば計5発というまさに大判振る舞い。
が、仕掛けたボビがそのままダウンンン。カウントは15だぞ。
しかし、トニィの耳にはそんなカウントなんぞ聞こえていなかった。熱くなり過ぎなのか、ただ単に見境がつかなくなたのかは定かではないが、トニィは何故かSTFへ。
絞めるトニィ、絞める。当然、カウントは18まで進行してしまった。まはや手後れ。2人がエプロンに着いた頃には20カウント。
が、試合終了のゴングが打鳴らされるも両者はまだブチ切れていた!リングに上がるとボビがトニィを対角線に振って青コーナーに打ちつけ雪崩技か何かを狙うが、トニィはその手は喰うかと片手でボビの巨体をフワリと宙に浮かせるや思いきりマットに叩きつける!それでも尽きないマックスなボルテージはポストからのギロチン爆撃という形で表わされたのだ。
ここで若手にストップを掛けられトニィのそのボルテージも下がったか、その場に尻餅を付くようにヘタリ込む。ギロチンを喰らったボビもしばらく喉元を押さえていたが、ややあって起き上がるとトニィの側に歩み寄った。
スワッ。乱闘に突入か?と不安が過ったが、ボビは何と、グッドスマイルでさあ立つんだ!と右手を繰り出した。それを見たトニィの顔はあふれんばかりの笑みを浮かべのその手を握り返す。そう、まさに音にするならば、グワシコッッ!!(握る音)ギュォオォォォオン!!(そして効果音)
眩しい。眩し過ぎる。トニィは「キミのファイトはとてもアグレッシブだ!つい熱くなってしまったヨ!今日の結果は明日への扉なんだね!また熱い闘いを繰り広げよう!!」とボビに告げるとボビは無言でうなずく。そう熱き魂の繋がりは兄弟のそれよりも深く、家族のそれより暖かいのだ!言葉はいらない。
両者の握られた手から何か熱いものが漏れているようだ。おそらくこれは熱気の一種だろう。つまるとこ熱血メルトダウンとでも言ったところか?その熱い光景を見た観衆は拳を握る事しか許されない。いや、それが奴等のパワー!恐るべし熱血メルトダウン。ナイスポーズ(もちろんグッドスマイリー)をしながら2人でトニィ側の入出場口へと吸い込まれてゆく。
試合後はトニィは「今日も熱かったネ!ボビはとってもデンジャラスで、パワフル。ボクも久しぶりにブチ切れちゃったよ!HAHAHA!! 明日も熱い一日が送れそうだね!じゃあ、今日のアイテムはこれだ!!『トニィ・リトゥルズ アメリケンズパーソネルトレイナァ(TM) ゴウズ イタラクチブ ウィズ アイベーエム』だ!でもまだ開発中なんだ!HAHAHA!!」
だそうだ。
□試合結果
トニィ(7分25秒 両者リングアウト)ジョンボビ
と、ようやくセミとメーンを残すのみとなった。
次号をマツベシ!君は熱血汚染しているかイ?
▼第5試合 6人タッグマッチ・60分1本勝負
音無 誠次 & 稲葉 開山 & 土門 康平
VS
左近 番斎 & 大和 鉄之助 & フレデー・M
▼メーンイベント AOAヘヴィ級王座選手権試合・60分1本勝負
王者・海崎 礼爾 vs 挑戦者・ストロング猛鬼
横プロ | (サックマン記者)【1998年03月17日(火) 04時04分】 |
『98'英雄にあこがれてツアー』(3/2)←トップに戻る
港南区スポーツセンター体育館
の試合結果記事掲載。文体大会を明日にひかえての純血興行でした。
<ここから飛んでみてみ>
NEO GONGS | (カタ記者)【1998年03月16日(月) 23時58分】 |
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1998.3.1 横浜文花体育館」
第四試合後 −メルビィのコメント−
「リング上で展開された事がすべてだ。AFWの志…見せてもらった。それだけだ。(フリーとしてAFW参戦?)あちらがそう望めば、な。私から断る道理はない。(二日後には同じ文体で横浜プロレスのメインが決定していますが)光栄だな。メインに恥じぬ試合が出来れば、それでいい。質問は終わりか? なら、私から。第二回ONL大会…フリーとして、メルビィ・ニムガーレンが参加する。半年前の借りは忘れてはいない。あれから半年、私がやってきたことを確認するために…出場する。
対戦相手はどうなるのだ?(抽選です)そうか。別に誰と当たっても文句は言わぬが…これだけは言わせてもらう。このONL大会がどれだけ大きいものか、よく理解してくるがいい。報道もされない、存在しているのかいないのかも分からぬ団体と試合をするほど、私は落ちぶれてはいない。今からでも遅くはない。きちんとした記者を見つけ、正しく報道してもらうことだ。
ONLの冠をつけた大会に、どこの馬の骨かも分からぬ輩が並ばぬことを期待する。以上だ。解散!」
相変わらずの高飛車ぶりとONL古参としてのプライドを示したメルビィ。NEOの枠から離れ、一層の存在感を持ってONL大会に出てくるだろう。成り行きを注目したい。
NEO GONGS | (カタ記者)【1998年03月16日(月) 23時36分】 |
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1998.3.1 横浜文花体育館」
第四試合 メルビィ・ニムガーレン<フリー> vs 吉川竜司<AFW>
フリー宣言で決意も新たなメルビィ。記者会見での毅然とした口調からも、「一人で生きていく」という覚悟が見て取れた。
一方の吉川は、AFWの若きエース。立場的には雨宮のようなものだろう。ビルドアップされた上半身、猛々しい長髪。颯爽とNEOのリングに立った。
同じAFWのB・モアは第一試合で流星にいいところなく敗れていることもある。ここでAFWの意地を見せておきたいところだ。
フリーソルジャーvs若き覇王。
絵になる二人の試合は…始まった。
メルビィが先手を取った。鮮やかなアームホイップからのヒールホールド、膝十字固め。マウントポジションからの掌打で二つのポイントを奪う。吉川は隙をみてのソバット、力強いジャンピングエルボーを連発。
3分過ぎ、メルビィの赤きラッシュ。ボディブローの連発でダウンさせると、シューティングスタープレスを炸裂させる。攻め手を休めずにスクリュー式のハイキック、スワンダイブのミサイルキックが決まる。
しかし、吉川も反撃。強烈なフロントスープレックス二連発で叩き付けると、軽量のメルビィを一気にリフトアップスラム。続いての後頭部を狙ったドロップキックは自分のバネを活かした見事なものだった。会場が、震える。
メルビィのスクリューハイ、ジャスティスソード。吉川のロメロスペシャル、危険な角度のバックドロップ。掌打を連発してからのDDTも危ない角度で決まった。メルビィも高角度のタイガースープレックス、ムーンサルトプレスを繰り出すが、3カウントにはいたらない。
5分過ぎ、メルビィの蹴り足を掴んでの吉川のドラゴンスクリューが決まる。フィニッシュを狙って仕掛けようとしたが…待っていたのはカウンターのエルボーであった。メルビィはフォールしてそのまま3カウント。
華麗で重厚な試合の終焉は、意外にも単純な技であった。
頬を抑えたまま、うなだれる吉川。
厳しい表情のメルビィが近づいて、話し掛けた。
「悔しいか? 悔しいと思え。ここで生きていきたかったら、生半可な覚悟では来ないことだ」
実に厳しい台詞だった。「クッ!」さすがに吉川も怒りの形相を見せる。
と、メルビィはふっと笑みを浮かべた。
「その意気だ。その心を忘れなければ、もっと強くなる。AFWの吉川竜司。その名は覚えておこう。また、戦おう。今度は私がそちらのリングに行くぞ」
「はい!」
「…今日はよくやったぞ。頑張ったな」
最後に、今まで見せたことの無いような笑顔を見せたメルビィ。吉川と握手すると、敬礼を残してリングを降りた。
吉川竜司、23歳。
メルビィが作り出したメルビィの世界、「宇宙空間」で吉川もまた、「吉川竜司の世界」を展開してみせた。結果、予想以上の好勝負となったのである。
再戦があるのかないのか、定かではない。AFWの、吉川の道がメルビィやNEOと同じ方向とは限らない。
それでも、期待しようではないか。我々が、これ以上の好勝負を近い日に目撃できることを。
そんな夢が、ONLにはあるのだから。
メルビィ・ニムガーレン(E0) (6分10秒 フォール)吉川竜司(E3)
アスリーツリーグ | (舞田 憲作記者)【1998年03月16日(月) 13時20分】 |
アスリーツリーグ3月興行、「A.L.Prometheus〜預言〜」の概要が発表された。←トップに戻る
今回の興行では、5月頃に予定されている「第2回ONL大会」出場権を賭け、変則タッグトーナメントが行われることとなった。小磯会長によると、「第2回大会では、他団体の選手とタッグを組む可能性もある。それを考慮して、即席タッグでも実力を出せる者を代表として送り出したい」との意向によるもの。開催日時は3月21日(土)、会場は岡山遊楽園ホール。
以下に大まかな対戦方式を記す。
@参加10選手により当日抽選を行い、1回戦1試合を行う
(A〜Jのくじ引き、A・B組 と C・D組 が対戦。E〜Jは不戦勝)。
この試合でA・B組が勝ったと仮定する。
A下記の組み合わせにより、2回戦2試合を行う。
A・E組 対 B・F組、G・H組 対 I・J組
この試合でA・E組、G・H組がそれぞれ勝ったと仮定する。
B下記の組み合わせにより、トーナメント決勝戦を行う。
A・G組 対 E・H組
この試合でA・G組が勝ったと仮定する。
CA・Gの両選手により、代表者決定戦(シングルマッチ)を行う。
文章にするとややこしいが、つまり勝ち上がるたびにパートナーが入れ替わり、前の試合で組んでいた選手とは必ず対戦することになる仕組みだ。そしてタッグトーナメントを制した選手同士が、今度は代表権を賭けてのシングルマッチを行う。
なお、アスリーツリーグでは通常タッグマッチにおけるカットプレイは禁止されているが、今回に限っては解禁となる。
最後に、出場選手をあらためて紹介しておこう。今大回が初登場となる2選手にも注目したい。
[アスリーツリーグ・ジャパン]
新田 英二、八島 康彦、有倉 雅史、小峰 広志、氷野 将也、成田 順、高村 唯希(新人)
[アスリーツリーグ・オーストラリア]
キース・ガードナー、アデミール・オズマ
[アスリーツリーグ・フランス(新設)]
ルティ・バロア(新人)
W.W.O | (豊田 前記者)【1998年03月16日(月) 00時45分】 |
3月21日に開催されるW.W.O選手会主催興行のカードが発表された。←トップに戻る
▼第一試合(15分一本勝負)
"轟瑠電暴威"小鳥遊(たかなし) 勇馬 VS"ブリティッシュ・ブラッド" デイヴィッド・シーマン
▼第二試合(タッグマッチ30分一本勝負)
"魔性の月" エル・イホ・デル・ルナ&"赤熱の太陽" エル・イホ・デル・ソル
VS
"荒ぶる若虎" ハイパー・タイガー ツヴァイ&"宇宙最強戦士"プロレスマン
▼第2回ONL大会 代表選手決定トーナメント(各30分一本勝負)
参加選手
"天空の聖者"エル・ルナソル
"ドカチンファイター"ハンマーヘッド笹塚
"鋼鉄の惨殺処刑台" アイアンメイデン
"地獄の虎"シヴァルツ・ティーゲル
"孤高の餓狼"バサラ
"伝説を越える虎"ハイパー・タイガー
なお、対戦の組み合わせは明日抽選で決定される。