ONLニュース(98年05月前半分)
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「んを」の終わりは「うふぉ」の始まり!? 「んを」旗揚げ戦で消滅!!ガイツ、懲りずに新軍団?
んを ホークマン記者【1998年05月15日(金) 02時22分】→記事にジャンプ

閑話休題――カドモンの新星たち カドモン 新人プロテストの話
ワンダラー・記者【1998年05月14日(木) 12時04分】→記事にジャンプ

猛鬼、覚醒 『グローリィ・イントゥ・ライド』5.9第2戦結果
M.O.W 大スポ 谷町一徳記者【1998年05月14日(木) 09時15分】→記事にジャンプ

WSC各選手権試合発表&来日外国人選手発表
WSCプロレス 林内 合助記者【1998年05月14日(木) 00時55分】→記事にジャンプ

告知コーナー
横プロ ローカル新聞『はまがぜ』記者記者【1998年05月13日(水) 03時24分】→記事にジャンプ

さよならコーポ・ミヨシ! 突然の引退表明、でもその理由は?
横プロ ヒロト記者【1998年05月13日(水) 03時10分】→記事にジャンプ

新田、プチ注目発言? A.L.ミニインタビュー
アスリーツリーグ 舞田 憲作記者【1998年05月13日(水) 00時03分】→記事にジャンプ

WSC二大タッグ統一戦決定! WSC次期「1998パワーエキサイトシリーズ」日程決定!
WSCプロレス 林内 合助記者【1998年05月11日(月) 23時31分】→記事にジャンプ

ストロング猛鬼、退団! 『グローリィ・イントゥ・ライド』5.7開幕戦/第4・5試合
M.O.W 大スポ 谷町一徳記者【1998年05月11日(月) 10時40分】→記事にジャンプ

水と油 これぞ真のミスマッチ!? んをメインエベント!
んを KATA記者【1998年05月10日(日) 19時35分】→記事にジャンプ

MWA軍団、快勝! 『グローリィ・イントゥ・ライド』5.9開幕戦/第1・2・3試合
M.O.W 大スポ 谷町一徳記者【1998年05月10日(日) 07時50分】→記事にジャンプ

「お前は小林だろう!」 「んを」第2試合。 へぇ、小林っていうんだぁ。
んを ホークマン記者【1998年05月09日(土) 01時28分】→記事にジャンプ

岡ちゃん監督 スマイル絶やさず!! 「んを」自主興行第三試合結果報告
んを ワンダラー・KYOU記者【1998年05月08日(金) 01時22分】→記事にジャンプ

そろそろ蚊の出るお日柄ですが カドモン3nd興行結果報告・第2夜(第7〜12試合)
カドモン ワンダラー・KYOU記者【1998年05月07日(木) 16時04分】→記事にジャンプ

大変長らくお待たせしました カドモン3nd興行、結果報告・第1夜
カドモン ワンダラー・KYOU記者【1998年05月06日(水) 02時20分】→記事にジャンプ

黒船来襲! 『グローリィ・イントゥ・ライド』シリーズ カード&参戦選手発表
M.O.W 大スポ 谷町一徳記者【1998年05月05日(火) 11時01分】→記事にジャンプ

A.L.4月興行詳報(後編) キース・ガードナー、ONL大会出場に暗雲か?
アスリーツリーグ 舞田 憲作記者【1998年05月05日(火) 00時16分】→記事にジャンプ

メヒコの桃豹 ピンクパンサー、HFA女子部に登場!
HFA ぴろき記者【1998年05月04日(月) 20時16分】→記事にジャンプ

満身創痍だけど帰ってきたぞ! マウント富士、復活!
HFA ぴろき記者【1998年05月04日(月) 20時16分】→記事にジャンプ

第一試合はNEO色に んを興行で中田敗れる…ガイツ戦への作戦か!?
んを KATA記者【1998年05月04日(月) 12時54分】→記事にジャンプ

明日は「んを」の日!! 迷わず来いよ、来ればわかるさっ!!
んを ホークマン記者【1998年05月03日(日) 23時24分】→記事にジャンプ

アスカ、言いたい放題! メルビィに文句を言えるのはあなただけです。
ゼーレ ホークマン記者【1998年05月03日(日) 21時05分】→記事にジャンプ

A.L.4月興行詳報(前編) カドモン吉田、他団体修行白星発進・アマレスコンビも危なげない勝利
アスリーツリーグ 舞田 憲作記者【1998年05月01日(金) 00時46分】→記事にジャンプ


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「んを」の終わりは「うふぉ」の始まり!?
「んを」旗揚げ戦で消滅!!ガイツ、懲りずに新軍団?
んを (ホークマン記者)【1998年05月15日(金) 02時22分】

 ぐわっ、自称「んを」のエース、エアガイツが旗揚げ戦で負けてしまった。

 勝っても全く笑顔を見せない中田。冷静そのものである。中田にとってはガイツ戦も当たり前の勝利でしかないのか!?そこにはリアルで非常なまでの「ま、こんなもんでしょ」の世界があった・・・。
 敗者ガイツはリングに横たわったままである。極められたヒジを押さえたまま。
 セコンドについていたセルジオとまことがリングに上がる。セルジオは中田の腕を持ち高々と上げる。ここでも中田に笑顔はなく、上げた腕もすぐに降ろした。まことは迷いながらも仕方なく、起き上がらないガイツに駆け寄り、「大丈夫ですか?」と声をかけると、ガイツは一言「強いね」と呟いたという。
 エアガイツが作った軍団「んを」の旗揚げ戦、メインの試合で作った本人が完敗してしまったのである。・・・おそらくガイツは後でVIEWを作った武蔵が旗揚げ戦でクラウザーに負けたのと同じだよ、というであろうが、笑いのない「んを」を見せられた観客はちょっと戸惑い気味である。

遊楽園ホールはシーン・・・・としたまま。なかなか立たないガイツに中田とセルジオが冷たい視線を落とす。うーん、重苦しい空気だ。「んを」ファンがもっとも苦手な雰囲気だろう。なんかヤバイなぁ・・・大丈夫なの?
ようやく立ち上がったガイツは中田に近寄り・・・・張り手か!?っと思ったが、ただ単に握手。ここで中田も握手を拒否するか、と思われたがここはすんなりと右手を差し出す。あれっ?二人とも期待を裏切るなぁ・・・・。なんなんだ、この雰囲気?なんだかよくわからーん。仲いいのか、悪いのか?
リング中央でガイツ、中田、セルジオ、まことが向かい合う。ガイツは中田とセルジオの腕をとって「んを!バンザーイ!!」と雄叫びをあげながら、腕を振り上げる。それには中田もセルジオもまことも応じる。やはり仲間割れはないのか?

 マイクと使わずにはいられない、ガイツ。ここでマイクを掴む。
 「今日は本当にありがとうございました。プロレスに再び大ブームを起こすことが私の長年の夢であり、プロレス、スポーツを通じて世界の平和に貢献していきたいと思います。」
とらしからぬ真面目な前置き。
 「5830人、私一人の力で集めました。やはり私はプロレス界になくてはならないスーパースターだということを改めて実感しております!」
と、やはり的外れな発言。ようやくガイツらしさが出てきたか。
 「えー、今日は負けてしまいました。スイマセン。本当にこいつらも強くなってきました。今日は立ってるのがやっとの状態です。でも、命の続く限り戦い続けます!」
やはりここでも「武蔵る」ことを忘れない。その後も勘違いの武蔵化が進行
「いくら私でも負けることはあります。これは宿命なんです。私も今日のような試合をしていたら本当なら10年持つ選手生活も1年で終わってしまうかもしれない。しかし、それがファンに対しての私エアガイツの義務だと思うんです。だから、だれが挑戦しても私の勝てない選手がいるかもしれない。しかし、受けて勝つ!!私は負けても悔いはないです。」
いつまで続くんだ、ガイツの独演会。控え室でしゃべれよ、おい。
「で、話は変わりますが・・・・みなさん、この腕はなんのために使いますか?ナイフを持つためなんかじゃない!!僕の右腕は中田に折られるために・・・・ではなく、デッカイ夢を、ずーっと上のほうにあるデッカイ夢をつかむためにあるんです・・・・・ってのもウソで、実はアレをつかむため・・・・とここでひとつ下ネタを挟んでおいて、本当は・・・・・ダァーをやるためにあるんです!!」
ここまでくると、もうお手上げです。だんだんと中田の顔に不快感があらわになってくる。それにさらに追い討ちをかけるように、
 「おい、お前たち!(他の3人を指差す)姑息なことはするな!誰でもいい、俺の首をカッ斬ってみろ!!」
武蔵化も頂点まで達したところで、中田の怒りも頂点に。誰も姑息なことはしてないし、しかも4,5分前にガイツの首はすでにカッ斬られているのだ。で、ガイツの発言は中田に向けられて・・・
「中田ぁ、お前はまだまだ甘すぎる。なぜ、俺の腕を折らねぇんだ。ギブアップしてねえぞ、俺は。そんな甘い根性で本当の勝負に勝てると思ってんのかぁ!テメエはシュートなことしかできねえけど、俺から言わせたらそれさえも全然ダメッ。『プロレス』もろくにできねぇくせにシュートなことやってんじゃねえよ!違うか、おい!ど〜ですか、お客さん!?」
と観客席を見回していると、ガイツの背後から中田が・・・・顔面にハイキック!!完全に顔をえぐった。ガイツが放したマイクをつかみ中田が口を開く。
「・・・・強い奴は強い。弱い奴は弱い。だたそれだけのこと。」
それを言うと静かにマイクを置きリングを降りる中田。倒れたガイツには目を向けることなく・・・。見たかったシーンといえばそうなんだが、ここまで強烈すぎると笑いに来たお客さんも笑えない。
コミックなガイツとシリアスな中田の間に確執があったのは当然と言えば当然である。中田が「んを」のリングに帰ってくることは、もうないであろう。
しかし、もう戻ってこないのは中田だけではないようだ。そう、セルジオ越前。ここまで「んを」では出番の少なかったセルジオの不満もここで爆発!セルジオもマイクをつかんで、
 「ガイツ!俺の出番が少ないぞ。岡野よりも少ない!!出番が少ないから最後はおいしいところ持っていけるかな?と思ったけど、おいしいところは全部自分で持ってっちゃうし。・・・・それに!なんで南蛮と仲いいわけ?オノーと連絡とったり熊と仲良かったりさぁ。これじゃあ、『んを』入った意味ないんだよね。打倒南蛮なのに、アンタが南蛮と仲良くてどうすんの。俺もやってらんねえ。フランス行かなくちゃ行けないしね。この辺でやめさせてもらうよ、『んを』を。」
と言い残し、リングを下りるセルジオ。セルジオの怒りももっともである。カナダで南蛮の変熊と戯れていたガイツといっしょにはやっていけないはずである。
 中田とセルジオがリングを下り、とうとうリング上はガイツとまことだけになった。中田に蹴り倒されたままのガイツと、わけもわからずオドオドしているまこと・・・。 
 倒れたままマイクをつかみガイツが一言
 「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・・(ファンに向かって)おまえらがぁ、おまえらが、いる限りぃ・・・・『んを』を・・ぜっ・・たいに!・・つぶ!さん!!」(マイクをバコーン!)
キャラまで変わってしまったようだ。かわいそうに。で、もっと可哀相なことにそのファン達までもがどんどんと席を立って帰っていくではないか!引き止めるためにまたガイツが
 「お前たちがいなくなったらぁ・・・『んを』は潰れるんじゃぁ・・・」
どんどん、帰っていく客。『んを』はやはり潰れるのか?
 「あぁ、わかったよ!!テメエらには俺のプロレスはまだまだ理解できねえんだよ!バカ過ぎるからなぁ。とっとと帰れ、このバカ!」
ついに逆ギレである。そして、
 「はいはい、『んを』解散!!平成10年5月4日、遊楽園ホール5830人満員札止めをもって、『んを』は解散いたします。長い間、御声援、ありがとうございました。」

んを旗揚げ戦で解散宣言が飛び出すとは誰も想像できなかった。できるか?
このころにはほとんど客席に人影は見えず・・・・。
 「きれいに掃除できたな・・・がはははははは・・」
ガイツの笑い声が誰もいないホールに空しく響く。
 「俺を見捨てていったテメエら!テメエら、よく聞け!『んを』は解散する!だけどなぁ、俺はこのリングから降りん!聞いてるのか、テメエらぁ!」
この話を聞いているのはもはや私とまことだけである・・・。
 「『んを』は解散するけどなぁ・・・・俺にはなぁ、まだやらなくちゃいけないことがあるんだよ!!・・だから・・・新軍団結成!!」
えぇ!?!?いま「んを」が解散したばかりなのに、早くも新軍団なのかぁ!?
 「『んを』なんてな、もう捨てようと思ってたんじゃ、こっちから。あんなくだらねえ名前。かっちょわるいしね。誰が考えたんだよ。「んを」って最悪だな。バカらしー!」
アンタだよ、アンタ。
 「新軍団・・・その名は『うふぉ』だ!!」

ん?『んを』と似てるじゃねえかよ。似すぎだろ。変わんねえじゃねえかよ、オイ!!相変わらず言いにくいし。
 「それじゃあ、例の奴いきますかぁ!?」
それじゃあ、ってどういうことだよ?
 「元気ですかぁ!?」
私は元気だけど。たぶん、まことも。
 「いーっち、にー、さんー!ダァー!!」
そのまんまじゃん。最後ぐらいひねってよね。とりあえず、ダァー!!


「んを」、終わってしまった・・・・。早かったなぁ、思ったよりも。
中田とガイツなんて最初から無理だったからね。十分かな、ここまでもてば。
中田とセルジオはそれぞれの道を歩むんだろうな。ガイツとはまったく逆方向だろうね。
それぞれ自分の信じた道を進めばいいんだよ!中田は中田の道、セルジオはセルジオの道、ガイツはガイツの道。踏み出さなきゃ道はできないのよね。あ、あとまこと君はどうなんだろ?ガイツが連れてくのかな?

しかし「んを」のあとは「うふぉ」かい。進歩してないのね。やっぱ、君はバカガイツです。バカ道を歩んでください。
懲りないねぇ、ガイツも。
うふぉ!!
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閑話休題――カドモンの新星たち
カドモン 新人プロテストの話
(ワンダラー・記者)【1998年05月14日(木) 12時04分】

 3nd興行、メインの第3夜の中継の前に、ここでバリ島興行の3日前に行われたプロテストの話をしておきたいと思う。
 ご存じの通り、このプロテストで合格したメンバーの中に、デビュー戦でセルジオ越前を破った脅威の新人・朝羽直人がいる。今までカドモンで新人と言えば斉藤多夏史と吉田装甲車の2人だったが、この2人はもう実績を考慮しても「新人」という呼び名はもう相応しくない。カドモンは常に新しい情熱を求めていた。
 
 プロテストには、カドモン所属の練習生数名がチャレンジ。加藤驚、ロクサス会長、道場長のオーシャン津軽の3人の審査の元、厳密な試験が行われた。プロテストに合格したのは次の4人。

・朝羽直人(あさば・なおと)
 174cm 89kg 18歳 佐賀県唐津市出身 ITFテコンドー

・日下 晶(くさか・あきら)
 180cm 91kg 19歳 福島県会津若松市出身 レスリング(グレコローマン)

・マヌエル・アギーレ
 177cm 86kg 21歳 プエルトリコ・サンファン出身 カポエラ

・リッキー・フー(虎 天漢)
 172cm 87kg 24歳 マレーシア・クアラルンプール出身 詠春拳

 
 邪道路線のカドモンにしては意外にも、格闘技の下地がある選手が揃った。
 朝羽は既にバリ島興行で活躍しているので説明はいらないだろう。1つ年上だが同期である日下はグレコローマン出身だけに、スープレックス技を特技としている。朝羽にデビュー戦を先取りされただけに、ライバル意識は相当あると見てもいいだろう。
 マヌエルは、ゴンサロ・アルヴァレス主催の格闘道場、トルナド・ジムから派遣されたカポエラ戦士である。例え海外出身でもプロテストに合格しないとリングに上げないのがカドモンの方針だったが、ゴンサロの期待に答えて見事に合格した。
 この中で変わり種なのが、経済危機からなる失業を恐れて来日・転職を試みたマレーシアの元・警察官、リッキーである。突然カドモンの事務所を訪れて、プロレスをやらせてくれと嘆願。持ち前のクンフーを披露して、即戦力になるという評価を得た。
 
 朝羽以外の3人のデビュー戦は3nd興行終了後の純血興行で行う予定。
 
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猛鬼、覚醒
『グローリィ・イントゥ・ライド』5.9第2戦結果
M.O.W (大スポ 谷町一徳記者)【1998年05月14日(木) 09時15分】

開幕戦の猛鬼退団という事態から2日後、シリーズ第2戦が品川区民ホールで行われた。気絶者続出のこの第2戦。そして、MWA軍団は今日も大暴れだった。

◆5月9日・第2戦 品川区民ホール----------------------------------
▼第1試合 タッグマッチ・15分1本勝負
 魚頭 玉三朗 & 鹿嶋 嘉晃
       VS
 ゴウジャス・ベンジャミン三世 & J・桑平

第2戦の第1試合もM.O.W対MWAから。魚頭&鹿嶋の連携はハイジャックパイルをはじめ、まずまずだったが“華麗すぎる三世”GB三世のチンクラッシャーから、エルボードロップホールドという、ゴウジャスマジックに鹿嶋がピンフォール負け。桑平もまだ、全てを見せた訳ではないようだ。
にしても未だ負け無し、MWA軍団。

□試合結果
 鹿嶋×(9分28秒 エルボードロップホールド)◯GB三世

▼第2試合 タッグマッチ・30分1本勝負
 門仲 伝奇 & ソウルフライ
       VS
 ジェシー・ペイガンJr & フレデー・M

開幕戦ではいいところが無かった門仲だったが、この試合では持ち味爆発。特に猛威を振るったのがフルネルソンスープレックス。
2分前後にまず爆発した一発。喰らったペイガンJrはその一発でフレデーにスイッチ。その後、フォローでキャプチュードを放ち、ソウルフライに託す等の場面もあったが、それに尽きてもフィニッシュまでの流れは圧巻だった。

8分過ぎにフレデーを雪崩れ式フロントスープレックスでリング中央へ投げ捨て、そして、高速フルネルソンスープレックス2連発!
大型のペイガンJrが一発でフラフラになってしまうようなものを2発も喰らっては、いくら受け身が巧いとは言え、軽量のフレデーは成す術はない。轟沈。

試合後、門仲にA.L.4.24の感想を聞くとこう返ってきた。
「あの試合、自分は特に何をしたって訳じゃないすよ。何度も出させて貰って、彼等がどういうスタイルか、予備知識も出来ましたしね。そういやこの前、フレデーさんにラ・マヒストラルを教わったんすよ。まだ教わったばかりで試合で出す自信はないすけど、チャンスがあれば狙ってこうと思います。タイガースープレックスも投げっ放すだけでなく、フェイントと言うかホールドで、がっちり決めるのもいいかな。と思ってます。はあ?八島選手が僕がリターンマッチをやりたがるんじゃないかって?ああ、そう言って貰えると楽に言えますね。八島選手とのリターンマッチを望みます。リングはどっちでもいいすよ」

スタイルの模索をする門仲はここで八島との再戦を口にした。インサイドワークに長ける八島との再戦は門仲の中でまた化学反応を起こす事になるだろうか?それ以前に実現するかが問題だが。

□試合結果
 門仲◯(8分25秒 高速フルネルソンS→K.O.)×フレデー

▼第3試合 シングルマッチ・30分1本勝負
 ピッコロ・ザ・スーパースター VS 東京ZIN

初の師弟対決。タッグでは2日前に勝ち星をあげ、シングルも勢いに乗っていくかと思われたZINだが、さすがピッコロ師匠。終止圧倒し、ゆきドラ2×3、フィッシャーマンバスター×2等々、かなりの猛攻。ZINが見せたのは熱血チョップとDDTくらい。
4分すぎに炸裂したドラスクで事実上勝負あり。リバースフランケンという荒技から、狙いすましてピッコロ・ワンダフル!ピッコロ、完全勝利。

初の師弟対決を征したピッコロは「ワタシに勝とうなんて半年早いネ!ウンコタレがッ!それと桑平!あのメヒコでの屈辱ハラサデオクベキカッ!」との事。どうやらメヒコで因縁があったらしいね!第3戦のメーンが楽しみだ。

そして、東京はこういう。
「てへ!あがっちゃった。って糞野郎!まさにシット!俺樣の負けか?まあ、輝度には影響ないよね。俺樣の輝度は鈍らないのだからな!イオンクォートでつるピカさ!オウリでもいいぞ!別に。しっかし、英国紳士の鏡はどうしてっかな。車のボンネットでステーキ焼くなッ、糞イワン!PTAのヤリ玉にあげられちまうゾ!ブヒャヒャ!アハ?」
とかなり興奮気味。まさに支離滅裂!

□試合結果
 ピッコロ◯(5分45秒 ピッコロ・ワンダフル)×ZIN

▼第4試合 タッグマッチ・30分1本勝負
 音無 誠次 & 土門 康平
       VS
 トニィ・リトゥル & ペイトリ・ザ・ナイスガイ

この試合、どう考えてもミスマッチである。しかし、それは良い意味で、観客の心を捉えたようだった。
コマンドサンビスト対アメリカンレスラー。この構図がこの試合のカラー。秒殺されるんじゃないかとヒヤヒヤしたが、トニィ&ペイトリはそのマッチョバデーで体当たりで挑んだ。
しかし、土門か音無に的を絞れなかったため、ワンハンドチョークスラムからダイビングギロチンと音無に決めるも、土門に替わられるや、サンドバック状態に。
必殺ラグナロック(デンジャラスDDT)でマットに垂直に突き刺さる。そして、ダメ出しの後頭部へのハイキックから脇固めでトニィ、ギブアップ。

防衛戦を控えたチームが早くも痛恨の2連敗。ミスマッチではあったが試合は湧いた。序盤から終盤まで湧きまくる凄い試合だった。しかし、あまり勝ち目のない試合はミステイクである。実際、レスラーデビューして1年前後のトニィには重荷になってしまったのだろうか?どうしたトニィ?

トニィのコメント
「フロックだったのかな。ボクたち。このままじゃフェイクチャンプだね。ソウリィ、ペイトリ。ボビやヤンキーに自慢したかったんだけど、これじゃダメだね。HAHA」
と重い口調で淡々と話すトニィ。巻き返しはあるのか?

□試合結果
 土門◯(9分44秒 脇固め)×トニィ

▼第5試合 シングルマッチ・45分1本勝負
 ストロング猛鬼 VS 稲葉 開山

衝撃の退団宣言をした猛鬼。最後のシリーズを全力疾走する構えである事がこの試合で証明された。
このスーパーヘヴィ対決はこれまでの稲葉のサイレント・コアとしての活躍を考えれば、超弩級の激突になる事は予想出来た。だが、その予想とは猛鬼と稲葉が派手にやり合うという事だ。
猛鬼はあの稲葉を圧倒し、やり合う事なく処刑してしまった。反撃をほぼ許さずに。
SSD、猛鬼ファイナルジャッジメント(Jボム)、そして必殺の猛鬼独式三連殺と自分のレパートリーを十分に見せつけて、ハイアングルのパワーボムホイップで稲葉を完全処刑。ピクリとも動かなくなった稲葉が意識を戻したのは担荷で控室に運ばれてからだった。

ただ、暴れていた訳ではなく、自分のレスリングをした上での処刑は衝撃的だった。悠々と控室に戻って来た猛鬼は「どっちが強いか証明しただけ。不言実行って言うんでしたっけ?日本のことわざかなんかで。12日は海崎との最後の試合でしょう。タッグですが、最後のお別れ。残り3試合、がんばります。ありがと」とコメントした。

あの退団発言でリミッターが外れたような怪物性を露にした猛鬼。12日のメーンは注目である。

□試合結果
 猛鬼◯(4分21秒 高角度P.Bホイップ→K.O.)×稲葉

▼第6試合 タッグマッチ・60分1本勝負
 海崎 礼爾 & 左近 番斎
        VS
 ドン・ギャラガー & ジンク・チャンドラー

開幕戦での秒殺劇に猛鬼退団とネガティブな話題から始まったこのシリーズ。加えて、MWA世界タッグの王者でもあるトニィ自らの2連敗と続く。

海崎の右腕はぐるぐるにテーピングされていた。詳しくは公表されてないがおそらく骨折してるハズである。にも関わらず、欠場を拒んだのはこれ以上最悪の結果はだせないからだろう。
だが、この試合には懸念事項がある。番斎との関係である。番斎は誰よりも打倒海崎の狙う男である。それに追い討ちをかけるような秒殺劇と来ては、ぎくしゃくするなと言う方が無理な話である。

先発は番斎とギャラガー。MWAに於いて、短期の遠征を行った番斎は開始早々からギャラガーの頭をかち割り、流血させるやコーナーに振り、ゼロ戦キックと快調に飛ばす。遠征の効果があった事を証明するファイトである。

2分前後に少々渋ってから海崎にタッチ。暫くするとやはり懸念だった問題が噴出するのだった。
海崎がギャラガーにドラゴンスリーパーをかけるが、チャンドラーがカットに入って来る。番斎もリングインするのだが、フォローするでなく、自陣のコーナーに佇んでるだけ。簡単にカットされてしまうのは当然で、中盤は完全にMWA軍団に支配される事になった。

だが、敵陣に捕まり押される海崎を見ていられなくなった番斎は猛然とカットに入ってゆく。あえなく返されてしまったが、ギャラガー相手にW.バックドロップに挑戦するなど、ギクシャクではあるがチームとして機能しだしてきた。
番斎の裏投げから海崎のサマーソルトドロップという連携を成功させ、遂に波を掴む。そして、試合権利が動いた後だったが、リング内にいたギャラガーの巨体を抱え上げ、必殺の“Hail and Kill”(DKボム)でKOに追い込む。一人になったチャンドラーをロープに振り、逆一本背負いからバンザイ・サルトでフィニッシュだ!

と思われた。だが、何とチャンドラーはそれを自力でキックアウト。裏投げで番斎をグロッキーに追い込むや、一気に必殺の“ピルグミリッジ”(フィッシャーマンDDT)へ。受け身の取れないその技はついさっきギャラガーをKOした番斎を失神KOという形で葬る事となった。

試合後、海崎が何とか起き上がった番斎に手を貸そうとするが、それを番斎は何か言い、ひとりで歩けると拒否。
メーンで、失神者2名という壮絶な試合になったが、海崎と番斎の関係がポジティブな方向に動いた事は今後の流れに望みを与える筈。しかし、土門の仕上がりの良さ。チャンドラーの粘りと勝負感。これは海崎にとっては有り難い事ではない。だが、よろよろと花道を引き上げていく番斎のあとに続く海崎には暗い表情はない。

海崎とのファーストコンタクトを果たしたチャンドラーは
「彼の強さ?満喫は出来なかったが、味見は出来たと思う。勝機は多いにあるね。難攻不落ではないよ。彼は」と感想を述べた。

試合後の海崎
「番斎は心配ないな。挑戦者はあいつにすれば良かったな。けど、土門にしろ、チャンドラーにせよ不足はない。右腕?さあねぇ。選手権がある身だからね。ま、大して問題はねぇよ。12日のメーン?ああ、猛鬼には借りを作らせておくよ。そっちのほうが後々、ね」

□試合結果
 番斎×(10分18秒 ピルグミリッジ→K.O.)チャンドラー
------------------------------------------------------
M.O.Wにとってあまり良い話題のない開幕戦だったが、第2戦は門仲の八島との再戦要求発言や、海崎にいつもの調子が戻った事が少なくとも未来に繋ぐ、良い話題であった気がする。第2試合でペイガンJr&フレデー組が黒星をカウントしたが、これはフレデーが落とした星でMWAの選手ではない。いつまでその快進撃は続くのか?まずはそれを止めるのが先決だ。
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WSC各選手権試合発表&来日外国人選手発表
WSCプロレス (林内 合助記者)【1998年05月14日(木) 00時55分】

   来日外国人選手
 ダークレイザー
 ザ・ベルガー
 S・ハッセン
 ピースフィールド
 ルチャマシーン
 ブラックジャガー
 ラ・ニラック
___________________________________
6.2熊本県体育館
>WSCヘビー級選手権試合
 西川 慎二 対 S・ハッセン
>ジャパンタッグ選手権試合
 ピースフィールド&ルチャマシーン 対 小西 健太郎&田中 広光
6.10後楽園ホール
>インターナショナルヘビー級選手権試合
 ダークレイザー 対 沖 孝澄
>WSCジュニアヘビー級選手権試合
 加山 靖 対 ブラックジャガー
6.16東京体育館
>WSC&インターナショナルタッグ選手権試合
 ダークレイザー&ザ・ベルガー 対 小島 健次&塚田 政男
   (インタータッグ王者)      (WSCタッグ王者)
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告知コーナー
横プロ (ローカル新聞『はまがぜ』記者記者)【1998年05月13日(水) 03時24分】

=ここは、『はまかぜ』告知コーナーです。一行200円から。=

■茶道を学びながらのチームワーク作り。
 みんなで創るダンシング。
    神奈川県立青少年センター  締切5月末日

■フロアレディー募集 時給2.900円〜
    パブ シクラメン   (桜木町)045-*▲○♯
  
■横プロ興行「たどり着いたらいつも横浜’98」来週シリーズ開幕。

 開催日予定 5/17,20,24
 会場    横浜文花体育館他

***他団体特別参戦予定選手************
"エコロジカルファイター"テリー・ダックス(ICBM) 
"黒き華"フウマ(HFA)
"さすらいのU戦士"富士見 壮(フリー)
**************************
なお、カードその他詳細に関するお問い合わせは横プロ事務所まで(広報部)

■ 子猫もらって!
ドアを開けっ放しで暮らしていたら、いつのまにか野良猫が押入に子猫を生みやがりました。こげ茶シマ、3匹。生後約1ヶ月。 −サック万太郎−
 

<横プロ興行パンフレットはこちら>
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さよならコーポ・ミヨシ!
突然の引退表明、でもその理由は?
横プロ (ヒロト記者)【1998年05月13日(水) 03時10分】

おまけキャラ的存在として、常にファンを爆笑の渦に誘い続けた横プロ所属レスラー、コーポ・ミヨシが突然の引退表明をしました。

ヒロト「えっと、引退表明を決意した一番の理由はなんですか?」
ミヨシ「ヒャ?・・・ヤマモトこんなとこで何してんだぁ?」
ヒロト「う・・もう最後のインタビューだと思うのではっきりさせときますけど僕はヒロトです。で、引退の理由は?」
サック「引っ越したから。」
ヒロト「誰が?」
サック「俺が。」
ヒロト「あ、そうですか。で、ミヨシさん」
サック「おい、ヤマモト、俺の話を聞けってばさ。」
ヒロト「カドモン参戦の話はまたの機会にちゃんとインタビューしますから。今日はミヨシさんに、」
トミー「ズバリ、体力の限界だそうだよ。これが。」
ヒロト「あ、会長。でもミヨシさんてまだ22才ですよね。」
サック「ってゆうか、それは立前でさっきも言ったようにこの俺サック万太郎が」
トミー「お前はどけっ!」

ブワッ、ポイッ!!(会長のアトミックホイップでサック飛んでく)

ミヨシ「ヒャ?・・・ヤマモト今度の同窓会出席する?」
トミー「と、まあいろいろあって今日はこれくらいで。ほいじゃ。」
ヒロト「え?まだ何も・・・」

 確かに実力の面ではこの先続けていったところで先は見えているかもしれないが、前座でファンを楽しませる彼のキャラクターはプロレスラーとしても十分に魅力的であった。少なくとも横プロにおいては。
 まあそれはともかく、あまりにも早すぎる引退については謎が残るばかりである。

*)なお契約の都合上、横プロ次回興行までは参戦するとのこと。
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新田、プチ注目発言?
A.L.ミニインタビュー
アスリーツリーグ (舞田 憲作記者)【1998年05月13日(水) 00時03分】

 ゴールデンウィークが終わったばかりだというのに、早くも梅雨の到来かと思わせるような雨空の中を、A.L.ジャパンジムへ取材に出向いた。湿気が高く、ジムの中は不快指数が高そうだが、選手たちは相変わらず黙々と各自の練習に取り組んでいる。今日は、新田、小峰、成田の三人がインタビューに応じてくれた。

−「4月の興行の時にも思ったんだけど、なんか時期はずれに日に焼けてるね」
新「あ、これですか…これねぇ、バリ島焼け。でへ」

 バリ島と言えば、先日カドモンが興行を行ったはずだ。そして、そこで行なわれた敗者懲罰マッチの結果、A.L.が、吉田装甲車という新しい顔を迎えることになったのは記憶に新しい。

−「ふーん、そうするとカドモンのツアーに、君たちも参加してたの?」
新「ええ。やっぱりほら、斎藤君がどうなるか、すごく気になりましたからね」
小「よく言うなあ。その斎藤に、『安くしてよ〜斎藤く〜ん』って、しつこくからんでたじゃないか」
成「大事な試合が控えてる選手なのに、気を遣わせて…。迷惑そうだったよ、斎藤君」
新「…。そんなこと言って、しっかり行ってたじゃんか、あんたたちも」
小「な!俺たちは違うよ、俺たちは、ちゃんと、試合を見に行ったんだから」
成「そ、そうだよ。失礼なこと言うなよ」

 結局、みんな遊び目的だったようだ。

−「えっと、ジャパンの7人揃って行ったわけ?」
成「いえ、ちょうどこの3人でしたね。氷野君は、家庭がありますから。そう簡単に海外旅行とか出来ないらしいですよ」
小「八島は同窓会かなんかで行けないって言ってましたね。唯希は知らないけど…」
新「有倉くんは…えーと、練習で忙しいですから」
小「って、ちゃんと誘ったの?」
新「いや誘ってないけどさ」

 昨年末の横浜に続き、今回も有倉は声すらかけてもらえなかったようだ。新田と有倉の2人、こんなに仲が悪くて大丈夫なんだろうか。

−「斎藤選手は、ああいうことになっちゃったわけだけど」
小「残念でしたね。俺、まだやってなかったんで。でもまあ、またいつか闘れる機会もあると思うし、それまでの楽しみにしておきます」
成「僕はデビュー戦の相手でしたから、特別な思い入れと言うか、そういうのがありますんで。ほんと残念でしたね。僕もやっぱり、またいつか試合をしたい相手だと思ってます」

−「それから、新田君は5月の3日に、カドモンで吉田選手との一騎打ちがあったね」
新「はい。あのー、負けちゃいました」
−「どんな印象だった?」
新「うーん。あの、バリ島でも試合を見たんだけど、頑丈そうと言うか…」
小「それ、名前だけで判断してないか?」
新「そういうわけじゃないけどさ。力も強かったし、やりにくかった。バリ島の時から、ちょっとやばそうかなーっていう気はしてたんだけどね。ああいうタイプは、俺、苦手みたいね」
−「新田君は、シングルでは横浜プロレスのチンピラ選手に負けて以来、これが2敗目なんだけど」
新「なんだか、やけに調子よく勝ちが続いてたんで、ある意味ほっとしたような…。でもやっぱり口惜しいな。口惜しい、うん。雪辱戦はもちろん考えてますよ」

−「そろそろ、次の大会が発表になると思うんだけど、それに向けて一言」
小「そうですね。まだ対戦カードも決まってないし、どうなるんだかわからないけど。まあ、いつもどおりにやりますよ。いつもどおり一生懸命」
成「今回はオズマが怪我で欠場、それからキースもONL大会が近いので欠場になると思うんです。また他の団体さんの力を借りないといけないんですけど、まあ、いい試合ができるといいなと思っています」
新「俺はですね…あのー、これ、まだ会長にお願いしただけで、どうなるかわからないんですけど、大一番になるかも知んない。ちょっとやってみたい選手がいるんで、できれば呼んでもらうつもりです」
小「おっ、聞いてないぞ、それ。なに、誰とやりたいの?」
新「だからまだ言えないってば」

 今回のインタビューはここで終わりだ。さて、新田が漏らした「闘いたい相手」とは誰なのか?正式発表を楽しみに待ちたい。
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WSC二大タッグ統一戦決定!
WSC次期「1998パワーエキサイトシリーズ」日程決定!
WSCプロレス (林内 合助記者)【1998年05月11日(月) 23時31分】

「1998パワーエキサイトシリーズ」日程
5/29・鹿児島県体育館
6/2・熊本県体育館
6/5・博多スターレーン
6/7・今治市体育館
6/10・後楽園ホール
6/12・大田区体育館
6/16・東京体育館
___________________________________
「1998スプリングファイトシリーズ」の主な結果
5/8・後楽園ホール大会
>WSCタッグ選手権60分一本勝負
 ○(王者組)小島健次&塚田政男(1−0)西川慎二&沖秀憲(挑戦者組)●
 ◎塚田(エビ固め、18分4秒)西川
 *ジャンピングパワーボムからフォール
 ※2度目の防衛に成功
>ジャパンタッグ選手権60分一本勝負
 ○(王者組)ピースフィールド&ルチャマシーン(1−0)ブラックジャガー&  R・ダム(挑戦者組)●
 ◎ピース(片エビ固め、8分46秒)ダム
 *マシーンのフィッシャーマンバスターからフォール
>30分1本勝負
 ○エアガイツ(原爆固め、11分57秒)網岡徹●
***********************************
5/5・横浜文化体育館大会
>WSCジュニアヘビー級選手権60分1本勝負
○(王者)加山靖(K.O、8分43秒)岡村修志(挑戦者)●
*バックドロップにて
※初防衛に成功
***********************************
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ストロング猛鬼、退団!
『グローリィ・イントゥ・ライド』5.7開幕戦/第4・5試合
M.O.W (大スポ 谷町一徳記者)【1998年05月11日(月) 10時40分】

▽第4試合 タッグマッチ・45分1本勝負
 トニィ・リトゥル & ペイトリ・ザ・ナイスガイ
          VS
 ドン・ギャラガー & ゴウジャス・ベンジャミン三世

正直、あのトニィ・リトゥルがベルトを持って凱旋してくるとは思いもしなかった。しかもパートナーがペイトリ。ドン・ギャラガーというレスラーはMWAのトップレスラーで、20年戦士である。パートナー、ペイガンJrがトニィのストラングルHγに耐えていればベルトを追って、この異国の地に足を踏み入れる事はなかっただろう。

前哨戦の第1戦は正パートナーのペウガンJrではなく、ゴウジャス・ベンジャミン三世なる男を従えて来た。しかし、このゴウジャス・ベンジャミン三世(以下GB三世)は偉く、豪華なガウンを纏って入場してきたではないか。聞く所によると、そのような豪勢豪華なガウンを256着所持してる模様で、今回の来日にあたってその自慢のコレクションの中から50着を持参してきたそうだ。全5戦しかねぇのに。

トニィと組んだ事によりベルトのみならず、タナボタ式に今シリーズ参戦の切符まで手中にしたペイトリ・ザ・ナイスガイ。
前回の来日時にはレガースなどつけていなかったが、なんでも来日時にハイパー・タイガーのビデオを観る機会があったそうで、ハイパーのその動き、スタイルに感銘を受け帰国後に猛特訓し、それを自分なりにアレンジし、ペンタゴン殺法を体得した。らしい。
トニィもジョンボビとのマブダチ熱血バトルを経て、MWA世界タッグを奪取するという充実振り。簡単にベルトを手放すつまりはないだろう。お馴染みの超音波「トニィ」コールがトニィニョと思われる女性ファンから吐き出される。

試合開始のゴングが鳴ると、怒りにまかせてギャラガーがトニィを襲う。小型のトニィは約2メートルの凶獣の咽目掛けてチョップをかますが、ビクともしない。逆に軽くヘッドバット一発でダウンさせられてしまうと早くも観客席からどよめきが起きた。
変わったペイトリはペンタゴン殺法の片鱗というべきかアップスタンドの構えから、豪快なミドルキックをギャラガーのドテッ腹にブチ込み、ダウンを奪うやドタバタとポストに上がるや、シューティングスタープレスだ!
だが、敵陣のポストでやってはカットしてくれと言ってるようなもの。言うまでもなくGB三世にカットされ、ギャラガーからGB三世に試合権利が動いただけだった。

張り切って出て来たGB三世だが、恐ろしく豪華なガウンと裏腹にその中身は猛烈に地味なレスリングを展開する。
しかし、ペース配分もヘッタクレもないペイトリに対してGB三世はある意味堅実な攻めを仕掛けるため、ペースを掴ませない。チンクラッシャーやマンハッタンドロップでペイトリを青息吐息にさせていく。
ローリングソバットラッシュを決めるも、しばらくしてペイトリの動きはピタリと止まる。案の定、膝に手をやり肩で息をするというエンスト状態に陥ってしまったのだ。
トニィのフォローでなんとか盛りかえすも、ギャラガーに変わるとそれも続かず。

逃げるようにトニィにタッチ。
が、そのトニィもワンハンドチョークスラムからダイビングセントーン、そして足4の字固めと反撃するも、拷問コブラツイストで勢いを削がれ、投げ捨てパワーボム、ショートレンジからの剛腕ラリアット、すでに朦朧としたところで延髄にもラリアットを喰らってしまう。
フラフラと立ち上がるトニィのバックを取ったギャラガーはもう一度拷問コブラで仕上げにかかった。もはやこれまで。そのままトニィ轟沈。

グウの音も出ないとはまさにこういう事か。
初戦を圧勝という形で迎えたギャラガーは
「まさかこんなに弱い奴等だとは思わなかったぞ。俺は遊びにジャパンに来た訳じゃないんだ。まあ、楽にしていいなら結構。準備運動程度でベルトは返して頂くぜ。だがよぉ、せめて決め技くらい出させてくれよ。その前に試合を終わらせられたら困るんだよ!死活問題だぜ(もちろん英語)」
と多いに不満を漏らした。

ギャラガーの必殺技、「ラッシング・ジャギュレイター(Wラリアット)」を温存させたままの勝利。これがどういう事なのかはトニィ自身が一番身に染みてわかってる事だろう。
あのトニィがノーコメントを通すと言う事は相当なショックなのだ。
やはりあの奪取劇はフロックだったのか?防衛戦に赤信号がいきなり点ることになったトニィ&ペイトリ。フロックでなかった事を証明するにはもう負ける事は許されない。

□試合結果
 トニィ×(13分45秒 拷問コブラツイスト)◯ギャラガー


▽第5試合 6人タッグマッチ・60分1本勝負
 海崎 礼爾 & ストロング猛鬼 & 左近 番斎
        VS
 音無 誠次 & 稲葉 開山 & 土門 康平

ある意味この事態は予期されていたのかもしれない。このタッグが組まれた時点、
あの3人が同じコーナーに立つ時点で。

海崎礼爾、ストロング猛鬼、左近番斎。この3人はBWPを揃って離脱し、ピッコロ・ザ・スーパースター、ピーター・パニッシャー(当時のソウルフライ)の手を借り、新人達(門仲伝奇、東京ZIN、魚頭玉三朗、鹿嶋晃嘉)を育成しこのM.O.Wを旗揚げした。
元々、海崎と猛鬼をBWP時代もライバル関係にあったため、揃っての離脱はそのライバルストーリーが継続、加速することを示していた。ジュニア戦士だった番斎は屈辱のデビュー戦の相手、海崎を追って離脱、そして彼等に合流したのだ。
ちなみに大和もBWPに所属してたいた。ただ、3人の離脱の3ケ月前に息子、太宰陸帝が単身修業中のアメリカマット(MWA)に活動の場を移したのだが。

旗揚げ当時、選手数が少なかったのもあり彼等3人が同じコーナーに立つ事はなかった。それ以前に組む必要はなかったのだ。競い合うためにM.O.Wを旗揚げしたのだから。
だが、番斎は度々アンダーカードで試合をさせられる事から、不満を募らせ大和と『漢』を結成し、海崎、猛鬼に対して同じ眼の高さで闘うことを望んだ。
先シリーズで番斎は猛鬼とのAOAヘヴィ王座挑戦決定戦に臨み、惨敗した。年越し興行では海崎にも敗北していたため、この2人との差をまざまざと体感し、自分を大きく見失うハメになった。
しかし、海崎にしても猛鬼にしても番斎がそこから立ち上がるだろうとコメントしていた。ここに見えない絆を感じずにはいられなかった。

このカードが組まれた背景には先シリーズ最終戦後の音無の発言が大きく影響している。要約すれば、3人が組む以外にサイレント・コアと釣り合う相手は存在しないとしたのだ。実際、対サイコア戦績は海崎が音無にAOAヘヴィ王座決定トーナメントの決勝で勝利しているだけである。
これを止めるために3人が組むことになるのだ。3人の心はバラバラなのにだ。

両チームがリングに揃うと、遊楽園ホール中に歓声が轟いた。この試合の後に待つものを知らずに、観客達は海崎、猛鬼、番斎に声援を送る。

先発が海崎と音無と決まると運命のゴングが打鳴らされた。
猛鬼と並ぶ宿敵である音無は牽制の裏拳を放つが、海崎に組付かれロックアップ状態なる。ここで海崎はカニ挟み。
とくになにもなく再び組み合うと今度は音無が大外刈りからチキンウイングフェイスロックへ。開始早々、両軍がリング内に雪崩れ込む。猛鬼と番斎が岩石喉輪の連携を見せ、この試合が凄いものになるだろうと期待させた。

だが、物事はおうおうにして思い通りにならないものなのだ。

音無のヘッドロックからのエルボーでうつ伏せにダウンさせられたところに、腕拉ぎ逆十字固めが待っていた。
数秒後、ほんの2秒後だろうか。海崎が音無の腕を叩く仕草を見せたのである。初め、これはその音無の腕を外そうとしているのだと思った。

そして、レフェリーがゴングを要請した。
まさかと思った。何故なら、まだ試合開始から1分も経っていないのだから。にも関わらず、ゴングは打鳴らされた。タイムレコードは59秒。
ホール内が一瞬の内に静まり返る。土門や稲葉がレフェリーに問い掛けるが、レフェリーは試合は終わりだと言っている。番斎はホールの天井を仰ぐとエプロンに座り込んだ。猛鬼はと言えば、ただ、その光景を観ているだけだった。

事態を掴んだ観客から一斉に罵声を含んだブーイングが起きる。腕拉ぎを決めた音無は渋い表情を浮かべ、稲葉、土門に「行くぞ」と言い勝ち名乗りを受ける事なく花道を引き上げて行く。変わりにセコンドが海崎の手当てをするためリング内に入る。

ブーイングが一層大きくなる中、暴動になるのか?と記者の心に危険警報が鳴る。その時、猛鬼がマイクを握り、何か言おうとする光景が眼の前に映った。
ブーイングから猛鬼コールに変わった。喜ばしい事だ。暴動は免れた。
猛鬼は観客、番斎、そして海崎と視線を送ると、遂に喋り出した。

「この試合を期待していた皆さん、こんな結果になってしまって何も言う事はありません。私も出来る限り、力を出すつもりでした。しかし、試合は終わってしまいました。申し訳ありませんでした」
ここで暫く沈黙するが、海崎の方を見て。それから猛鬼は再び口を開いた。
「私は、決めました。このシリーズ限りでM.O.Wから退団します。すでに、ここは私のいるべき場所ではありません。今後は私が闘いたいところへ行きます。束縛される事無く、闘える場所へ。だから、M.O.Wでの最後の試合まで頑張ります。応援して下さい。お願いします。海崎、貴様には失望した…。友よさらば。…だ」
マイクをマットに静かに置くと、猛鬼はリングを去った。それを聞いていた番斎は驚くでもなく、猛鬼と同じように海崎に視線を送り、無言で花道を歩いていく。

残された海崎は右腕を抱えながら、重くるしい空気の充満したホールの観客に向けて語り出した。
「あいつ、猛鬼の言った事が全てです。今日はろくでもない試合しちまいました。何言っても言い訳になります。AOAヘヴィは絶対防衛します。今日は申し訳ありませんでした」
引き上げていく海崎の背中には屈辱が滲み出してした。

勝者である、音無は「最悪の結果だな。おまけに細胞分裂か?まあ、細胞分裂ってのは悪い事じゃない。寧ろ、活発になるって徴さ。が、我々も今回の(シリーズ)で最後だ。こことは離れる。食い物には喰い時ってのがあるだろ。それと同じだ。まだここは熟れてないんだよ。時が来れば、狩りに戻るかもな」

AOAヘヴィ挑戦決定戦を控える土門は「勝負の世界、情けは無用。無駄なステップがありますけど、あのベルトは貰います」と語った。

□試合結果
 海崎×(59秒 腕拉ぎ逆十字固め)◯音無

猛鬼退団といううねりがM.O.Wを変えるのは確かである。爆弾でもあった右肘の故障がこのうねりの引き金になったのか?
いや、そうなのだろうか?猛鬼は海崎のベルトを奪取出来なかった時点で何かが起きていたのではないか?このままここにいたら海崎の下になってしまうのではないかと言う危機感がそうさせたのではないのか?
「束縛される事なく闘える場所へ」という発言は見えない鎖から逃れ、本能に赴くまま闘いたいという願望なのではないか?
しかし、これは憶測でしかない。我々はそれがどうにせよ、彼等を見守るしかないのだから。
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水と油
これぞ真のミスマッチ!? んをメインエベント!
んを (KATA記者)【1998年05月10日(日) 19時35分】

「『んを!!』5・4 遊楽園ホール」

第四試合(メイン) エアガイツ vs 中田慎吾

 中田慎吾。第一回記念大会での敗戦以来、一切の発言権を奪われ閑職扱いだったが、「んを」入りと同時にNEOに反逆の牙を剥き、圭司と激闘を展開。存在をアピールしつつ今日にいたる。
 エアガイツ。デビュー前から偽者騒動、「んを」設立など毎度毎度のお騒がせ。「何が飛び出すかわからない」というより、「何を考えているのかわからない」プロレスを実践。おかげでついたあだ名はバカガイツ。クラウザーもフロリダで嘆いていることだろう。

 キャットパックをアピールしながら入場のガイツ。5000(?)を超すホ−ルの観衆は大歓声…のわけはなく、勿論親指を下に向けての大ブーイング。「んを」ファンは今が楽しければそれでいいのだろう。コンセプトなど何もない。
 一方の中田が入場すると、ホールからどよめきが。いつものレフェリーのようなコスチュームではなく、純白の空手着である。第一試合で圭司に敗れたショックはさほどないような氷の視線で、リングに上がった。

 ゴング前に当然のようにガイツがマイクを握った。
「中田ァーッ! いいか、俺たちの決着は、KO、ギブアップ、3カウント、リングアウト、反則のどれかの決め技限定マッチで勝負だコノヤロー!」
 限定になってないんですけど…。中田があっさりと無視してしまったために、記者が突っ込むしかない。トホホ…。

 とっても不安を残しつつ、「んを」メインのゴング。
 ガイツは大外刈りからの「タテコノヤロー」エルボー&ストンピングを連発。中田は膝蹴り、ロー、ミドルのキックで試合を組みたてていく。先に仕掛けたのはガイツ。エルボー3連発からそそくさとトップロープに登り、ニードロップを決める。勿論、「ダァーッ」の叫び付きだ。
 しかし、中田の反撃はシリアスそのもの。逆に言うと、暗い。片羽絞め、アキレス腱固め。黙々と仕事師ぶりを見せ付ける。
 目立ちたがり屋のガイツがそんな地味な展開で黙っているわけがない。中田が繰り出したハイキックを飛び越えての延髄斬りがヒット! ん? まともに試合で目立ったのはこれが初か!? すかさずトップロープから二発目のニードロップ爆弾を降下し、スリーパーへ。

 ガイツとしては、ここで中田に舌を出して苦しげな表情をして欲しかったところだが、中田はU系選手。いたってごくまともにスリーパーから逃れる。
 これで不機嫌になったかガイツはこれでもかと意地を張ってのスリーパー。そして、中田が初めて苦しい顔にになった瞬間にバックドロップ! 道着の選手を投げたガイツは至上の喜びだろう。もう一度バックを取ると鮮やかなブリッジでジャーマン!
 これはメルビィも倒したガイツ入魂の一撃。なんとかカウント3直前でブリッジのバランスを崩した中田。ガイツはガイツは指を三本立てて「3つ入ったのか!? 俺が勝ったのか!?」とレフェリーに確認。終わってないって…。
 今夜の中田は厳しかった。アピールしているガイツを蹴り飛ばし、フラフラ起き上がったガイツにスタンディングでドラゴンスリーパー…いや、ガラ空きとなった胸板に肘を落とした。俗にコマンドエルボーと呼ばれる動きだが、中田が見せたのは初である。
 そのまま、中田がアームロックをガッチリと極めて、勝利をモノにした。

中田慎吾(6分42秒 アームロック)エアガイツ

 そして、セコンドについていたセルジオ、チキンがリングに上がった……。
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MWA軍団、快勝!
『グローリィ・イントゥ・ライド』5.9開幕戦/第1・2・3試合
M.O.W (大スポ 谷町一徳記者)【1998年05月10日(日) 07時50分】

3月4日から約2ヶ月ぶりに動き出すM.O.W。その間に常連外人のトニィ・リトゥルがペイトリをパートナーにMWA世界タッグを奪取するなど、第2回ONL記念大会代表選手選出トーナメント(ザ・ドージョートーナメント・オヴ・ダイヒョウ)で東京ZINが選出されたりとあったが、M.O.Wとしての正式の興業はなかった。
先シリーズ後に全選手契約更改するなど、団体の体制を立て直しを計る事を優先したためとも聞くが、ようやく試合が出来るようになったのは選手にとっては喜ばしい事だろう。
だが、開幕戦早々うねりを起こす選手がいた。そのうねりが必然であるように。
一つの時代が終わり、新しい時代が始まる。

◆5月7日・開幕戦--------------------------------------------
▽第1試合 シングルマッチ・15分1本勝負
 鹿嶋 嘉晃 VS J・桑平

デビュー以来、がむしゃらさを売りに前進を続ける鹿嶋。シングルでの初勝利もすでに果たした。デビュー直後にA.L.に出場するなどチャンスに恵まれているが今回はMWAからの刺客、J・桑平。詳しいプロフィールは不明だがその肉体はかなり研ぎすまされているようだ。
試合は桑平がスリーパーで決めたが、ある程度鹿嶋の技を受けていたにも関わらず、まったく息のあがってない状態を見る限り、慣らし運転だったようだ。

負けた鹿嶋は「テメェゴノヤロ〜言われたッス。攻めてても攻めてる気しなかったス」と感想を漏らした。シングル2勝目はまだ遠い。
勝者桑平は「あんなヒヨッコの相手でイインですカッ?って聞くまでもないんじゃない?クゥゥゥゥ」だそうだ。

□試合結果
 鹿嶋×(6分3秒 スリーパーホールド)◯桑平

▽第2試合 タッグマッチ・30分1本勝負
 門仲 伝奇 & 魚頭 玉三朗
       VS
 ジンク・チャンドラー & ジェシー・ペイガンJr

伝奇、魚頭の生粋のM.O.Wコンビとチャンドラー、ペイガンJrのMWAコンビ。上背で言えばMWA側に軍配が上がるが、若さでは上だ。それだけじゃ困るが。正味な話し。

さて、ペイガンJrは2世レスラーで、父は著明なレスラーだ。アメフトからレスラーへと転向したらしく、身体も活かしたパワー殺法が売り。らしい。ギャラガーのタッグパートナーでもある。ちなみにペイガンJrのオヤジがMWA会長。らしい。
チャンドラーだが、カナダ出身で元騎馬警察官で、騎馬警察時代に趣味でやっていた古武道(主に骨法らしいがどうも柔道とかごたまぜのチャンポンらしい)をベースにレスラーに転向。カルガリー地区の衰退とともにアメリカマットに転戦し、現在のMWAに落ち着くといった運びらしい。

先発は門仲とチャンドラー。AOAヘヴィ挑戦決定戦に望むチャンドラーだが、その佇まいは確かに強そうだ。しかし、この試合は前半はペイガンJrを中心に動いていた。とくに魚頭との絡みでは、オクラホマスタンピート、必殺のブルドッキングヘッドロックで圧倒。しかし、スタンドプレーが目立つ。そして奴のオツユも!
門仲&魚頭は連携をいくつか決め、スムースなタッチワーク。魚頭のオツユをまき散らしながらのJ・ネックブリーカーから伝奇の三角絞め。そして強烈なジャーマンで3カウント寸前までペイガンJrを追い詰めるが、チャンドラーがカット。
その後も魚頭との連携を見せ、いいところまでいくがチャンドラーがそれを阻止するという光景が続いた。そして、そんな攻防がいつまでも続く訳がない。フォローに入ってきたペイガンJrに気を取られた伝奇に背後からチャンドラーの浴びせ蹴りが炸裂!チャンドラーはすかさずストラングルホールドαを完全に極めッ!堪らず門仲はギブアップ。

門仲は、先日のA.L.4.24大会ではまずまずの仕上がりだったが、事この試合に関しては、相手が大型であったためか、持ち味の『強気な仕掛け』が出せず、チャンドラーにキャプチュードを放つのがやっとだった。連携に関してはMWA組よりうまくこなしていたが、個々の力では押され気味だったのは否めない。この空回りから、強気なだけでなく、試合も組み立てるインサイドワークをもっと学ぶ必要があるだろう。

チャンドラーはAOAヘヴィに挑戦出来る素材なのか試合前までまったく評価出来なかったが、この試合を見ればその資格を有してるように思える。第2戦ではメーンで早くもタッグながら海崎と当たるため、己の力を示す絶好の機会である。

□試合結果
 門仲×(9分57秒 ストラングルホールドα)◯チャンドラー

▽第3試合 ジュニアタッグマッチ・30分1本勝負
 ピッコロ・ザ・スーパースター & フレデー・M
         VS
 ソウルフライ & 東京ZIN

ソウルフライ、東京ZIN組が入場してくる。以前の宙ぶらりんの状況には2度と戻らないと言う決意を胸にリングに上がる。『ソウルフライ』の名が最後だと。
改名と併せてコスチュームも変えたため、観客席からはどよめきが起こるが、その外見に反応してるのだ。試合で言わせねば、この改名は無意味になってしまうだろう。
それをよそに東京ZINは『東京』コールをせき立てながら入場してくる。しかし、『東京』コールは起きず。却ってくるのは「少し落ち着け!ボケッ!」という声くらいのものだった。リングに上がっても一人で「トーキョッ!トーキョッ!トーキョッ!」と何故か「キョッ」の部分にアクセントを置き連呼している。

カドモン3rdでひと足早く来日、そしてそのまま開幕戦に突入という、言葉にすると結構大袈裟だが、大して忙しい風でもなかったピッコロ・ザ・スーパースター。カドモンのほうでは新進気鋭(なのか?)のF・ガーディアンに敗れるも、時差ボケを理由に「負けてナンボのレスラー稼業ネ!負けても眩しいのがスターダヨ!」と戯言を抜かしていた。最近、師・ピッコロと弟子・ZINの言動がシンクロしてるような気がするのは気のせいだろうか?それだけZINはピッコロの技巧を盗んでると言う事だろう。良く言えば吸収してる。になるんだろうけど。
フレデーはいつものようにとろけた眼差しで若いツバメを値踏みしている。

先シリーズで三行半を突き付けられたソウルフライとつけた本人ピッコロが向かい合う。ピッコロのドラゴンスクリューが口火を切った。先手を取られたが冷静に攻めようとするが簡単にいなされてしまう。ジャイアントスイングで振り回され、フラりと起き上がるとフレデーのチンクラッシャーが待っていた。

が、ZINにタッチした直後、ピッコロをコーナーに叩き付け、コーナーを背にZINに肩車するように指示すると、合体ブルドッキングヘッドロック!
続け様にZINが必殺の裏DDTで追い討ちとペースを掴んだかに思えたが、それもフレデーの登場で振出しへ。ここからはまさにフレデータイムだ。

フレデーのネチッコいレスリングにまったくペースをつかめず、15分過ぎまでピッコロ&フレデーの円熟コンビの牙城を崩すのは不可能かと思えた。しかし、シャープな攻めを見せるソウルフライが遂にその牙城を切り崩す事に成功。リバースフランケンシュタイナーでピッコロをマットに這いつくばらせると、ZINにスイッチ。
しつこくステップオーバーフェイスロックを仕掛け、いいかげんにくたばりゃとばかりに裏DDTへ。「これで、極めーーッ!!」の咆哮をあげてステップオーバーフェイスロォォック。空を泳ぐピッコロの手がパタリと崩れ落ちた。レフェリーはゴングを要請。ピッコロ、ギブアップ!これは金星?なのかッ?

今度の負けも時差ボケのせいにするのか?ピッコロはこう言う。
「時差ボケ?それはチガウネ!カドモンのケータリングのどら焼きネ!あれにきっとイリーガルでデッドリーなアンコが入っていたに違いないネ!ぬな?そんな事言ってると訴えらる?このウンコタレ!納豆背中にいれるヨ!ソウルフライ?技だけネ!何がソウルネ!笑かすワイネ!ソウルなんてノットでウンコタレネ!腐れZINにも言ってクネ!輝度ってなにヨ!アホンダラッ!」
とのこと。

して、ソウルフライは「これからです」と一言述べた。

で、トーキョッZIN。
「腐れ?それはどっかの黒いアレじゃねぇかコノヤロー。アレか?さて、どうだい俺様の輝度具合。失明しちゃった?アハ?プッコロのおっさんに勝ったのが金星?おいおいさすがウンコ垂れの谷町!君には失望の念力を送らざるを得ないなぁ。アハ?転がる石は止まらないのさ。新陳代謝とも言うな。適者生存が世の中の常だよ。ヨォアンダスタン?谷町君。まあ、まだ導火線に火が付いた程度なのかもな。実際。アハ?俺のサクセス、脳に刻んどき。しかし、輝度ってなんだろうね。誰だよ言いだしたの。アハ?」

ソウルフライとしての新たな船出は成功した。が、ソウルフライという名を浸透させるにはまだまだこれからだ。ZINがピッコロに勝利した事が大きい流れになるかは定かではない。けど、皆にくそったれって言われてとってもブルーだね。まあいいや。

□試合結果
 ピッコロ×(18分13秒 ステップオーバーフェイスロック)◯ZIN

さて、まずはここまででおじゃる。残るはセミ、そして衝撃のメーン。
こう御期待!しといてね。

▽セミ 第4試合 タッグマッチ・45分1本勝負
 トニィ・リトゥル & ペイトリ・ザ・ナイスガイ
          VS
 ドン・ギャラガー & ゴウジャス・ベンジャミン三世

▽メーン 第5試合 6人タッグマッチ・60分1本勝負
 海崎 礼爾 & ストロング猛鬼 & 左近 番斎
        VS
 音無 誠次 & 稲葉 開山 & 土門 康平
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「お前は小林だろう!」
「んを」第2試合。 へぇ、小林っていうんだぁ。
んを (ホークマン記者)【1998年05月09日(土) 01時28分】

  おまたせ!「んを」旗揚げ戦。
主催者のエアガイツの発表によると5830人(超満員札止め)らしい。もうちょっとうまいウソをついてくれい。ここは遊楽園ホールだぞ。せめて2200だろ。5830って、おい!

 第一試合は「んを」の重鎮、中田が因縁のライバル加藤圭司と激突。シリアスなファイトで観客を引き付けた。残念ながら中田は負けてしまったが、メインではどのような試合を見せてくれるのか。

 シリアスの後にコミックマッチ(失礼!)をおひとつ。
第二試合は「んを」総帥エアガイツVSチキンタイガー。
チキンタイガーは言うまでもなく、まこと君である。入場時からオドオドしまくり。
一方、名義上「んを」のリーダーのエアガイツははりきっているのか、いないのか、いつにも増してアホな格好で入場。なんと、昔はよく見かけたが今は浅草でも売っていないようなビクトリー武蔵のゴム製のマスクを被って入ってきた(わかりますよね?)。妙に顔がデカくみえて気持ち悪い。チキンもさらにビビッているようだ。
しかもTシャツを着ているではないか。どこかで見たことあるTシャツなのだが、ガイツいわく「ローマ字 んを Tシャツ」らしい。どうみてもアレにしか見えないのけど。そんなことよりも基本的に武蔵にTシャツは似合わないと思うのだが、その辺のセンスに脱帽である。さらにコーナーに登って、またしてもどこかで見たようなアピール。指差してTシャツを投げるポーズを取っている。方向が決まったのかTシャツを脱ごうとするも、誰もが想像できることだがやはり武蔵マスクのアゴにTシャツが引っかかってなかなか脱ぐことができない。強引に脱いで投げたが、観客席とはまったく違う方向に。真横に投げたのでロープに引っかかりエプロンサイドに落ちている・・・・・。一体なにがしたかったのか・・・キャラの統一もなしにただやりたいことを並べた入場シーンである。とことん、しょっぱい入場シーンをありがとーっ!

 試合開始のゴングが鳴っても武蔵マスクを脱がないガイツ。まことよりちょっとは積極的になったのか、チキンは開始早々、必殺チキンクラッチα。これはすぐにガイツに返されるが、負けじともう一回。クルリッ・・・。これもなんなく返すガイツだが、身体だけでなくマスクもクルリ。なんとガイツの武蔵マスクがズレてしまった。
 いまが、チャンス!もう一回、丸め込め!と誰もがチキンに期待したのだが、ズレてしまって横を向いている武蔵のアゴを見てさらにビビッてしまったようだ・・・。横向きの武蔵の顔を見て完全に引いてしまったチキンタイガー、せっかくのチャンスになにもできず。
 ガイツも急いでマスクを直そうとするが、急ぎすぎてさらに武蔵の顔が回転。完全に顔の向きが逆になってしまった。ガイツは突然「ど〜ですか、お客さん!?」と叫び出したが声が完全にこもってしまってまったく聞こえない。やさしいお客さんが「ど〜もこ〜もないでしょ!」と突っ込んであげる。
 そしてガイツは闇雲に延髄斬りを放ったら、これがまさにクリーンヒット!チキン、なぜ避けないんだぁ!?ようやく、武蔵マスクを脱いだガイツ。ナックルをチキンに打ち込んでいく。狂ったかのように何発も・・・・。よだれを垂らしながら虎の仮面に拳をブチ込んでいくのだ。ダァー、ダァー、ダァー・・・・・なんじゃこの試合。
 チキンは最初に丸め込んだだけで、後はなにもできず。ガイツは今日は殴るのが中心。ナックル、ナックル、ジャブ、ジャブ、パーンチッ!!吹っ飛ぶチキンタイガァァー!!
チキンタイガーになったところで二人の関係は、いじめっ子といじめられっ子のままのようだ。
 目立った攻防もないまま、終盤に。いじめつづけたガイツは最後にチキンのマスクを反転。さっき自分の武蔵マスクがそうだったように、チキンタイガーの顔が後頭部に・・・。そしてガイツはチキンタイガーの後頭部に延髄斬り!!ということはまことの顔面に延髄斬り!!ってことなのだぁ。ひどいよっ。で、胴絞めスリーパーで終わり。

   ○エアガイツ(3分44秒 胴絞めスリーパー)チキンタイガー×

やはり、チキンタイガーもエアガイツの噛ませ犬でしかないのか!?
試合後、恒例のマイクターイム。そこでガイツ君、やはりこの台詞を吐いてしまったぁ!!やめとけよ、それだけは。

エアガイツ「おい!チキンタイガー!!お前は、小林だろう!!いつでも挑戦受けてやるからマスクを脱げ!」

ってアンタがあげたんじゃないか、チキンタイガーのマスクは!正体は誰でも知ってるよ!!だけど小林なのかぁ、へぇー知らんかった。
まぁ、大和の歴史的迷言が言いたかっただけなんだろうけどね。

と、やりたいことやって言いたいこといって控え室にガイツは帰っていきました。
なぜか、足を引き摺りながら・・・・途中で「んを」ギブスつけてた。
ただ、それがやりたかったみたい・・。

かわいそうだなぁ、チキンタイガー。

ガイツはそんなことでメインは大丈夫なのかい!?
まあ、中田は死闘をして負けた。ガイツは楽して勝った。
この差は明らかにあると思うが・・・・
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岡ちゃん監督 スマイル絶やさず!!
「んを」自主興行第三試合結果報告
んを (ワンダラー・KYOU記者)【1998年05月08日(金) 01時22分】

 5月4日、後楽園ホールで行われた「んを」自主興行の第三試合はカドモン勢の出場となる。セルジオ越前vsどすこい熊吾郎の一戦である。
 南蛮憎しの一念で「んを」入りしたセルジオであった(「んを」入り直後に、ぶるうたすとの一騎打ちで失神KO負けを喰らい、さらに恨みを募らせている)が、ふと振り向けば、新人若手衆がセルジオのポジションを狙える所にまで成長し、いつまでも南蛮にこだわっている場合ではなくなってきた感じがする。
 一方の変熊……コイツに限っては、どうでもいいのかもしれない。

 まず変熊が入場。お約束通り、P・サミー・オノーがマネージャーにつき、セコンド陣も南蛮勢が勢揃いした。お前ら、これから夜には3nd興行が控えてるってのに。
 そしてセルジオ越前が入場……
 n!? こちらもセコンドとおぼしき人物が1人いる。
 青いジャージに、魚類を思わせる離れた瞳。出っ歯に眼鏡。見るからに貧相なこの男は……!?
 そう、この男がセルジオを指揮する「岡ちゃん監督」である。セルジオの不調を立て直さんと、フランス行きの前に自ら監督の役目を買って出たのである。観客の前で国民的なスマイルを見せている。
 
 試合開始。
 いきなり南蛮勢が岡ちゃん監督に襲いかかる!! 逃げる岡ちゃん監督。追う南蛮勢!! ストッキングマンズやnWo弘樹、カーネル・サンダーソンらが連続ではたいてくるが、岡ちゃん監督はなやも国民的なスマイルを絶やさない。
 おおっと、ぶるうたすが金タライで岡ちゃん監督の頭頂部を直撃!!
 続いて、ほぼブラジルの青汁が岡ちゃん監督に降り掛かる!!
 ああっ、オノーが手にしてるのは生クリームパイではないか!!
 とうとう客席からも、ストーカーが配った卵が監督に投げつけられる!!
 それでも絶やさない……国民的なスマイルを絶やさない監督!!
 ……分かったから、エプロンサイドに逃げないでくれ。レフェリーがそっちにかかりっきりではないか。
 ゴンッ!!
 ロープに振られたセルジオがレフェリーを直撃。その反動でエプロンサイドの岡ちゃん監督が横っ飛び!! 南蛮勢がまとめて倒された。もちろん岡ちゃん監督自身はただはじき飛ばされただけである。
 怒る岡ちゃん監督!! エプロンサイドに詰め寄ってはレフェリーにイエローカードの提示を要求する!! しかしレフェリーは倒れたままだ。そこへジリジリとにじり寄る変熊……、そして監督の背後に金タライを持ったオノーが!!
 オノーが金タライを振りかぶって……、
 
 ゴォォォンッ!!

 なんてこった。岡ちゃん監督、絶妙の感覚で転んだ!! そして金タライは変熊の頭部を直撃!! もんどり打って倒れる熊……、そして唖然とするオノー目掛けて、セルジオがダイビングボレーッ!!
 そして熊にそのままドルフィン・クラッチ。岡ちゃん監督がレフェリーを起こした……1・2・3――セルジオ、勝ちましたー!!

 ◯セルジオ越前 (?分?秒 ドルフィン・クラッチ) 変熊×

 その時、ホールは感動の渦に巻き込まれた。セルジオ越前、カドモンでの栄光ある初勝利の瞬間……観客が一斉に怒濤の喚声を挙げ、ホールの床を踏みならした。
 セルジオに抱きかかえられながら退場する岡ちゃん監督……去り際でも国民的ななスマイルは絶やさなかった。もちろん、帰りも観客にはたかれていた。
 
 ……今まで散々珍妙な試合を見続け来た自分も、さすがの事にレポートする気になれなかった。申し訳ない。

 
 
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そろそろ蚊の出るお日柄ですが
カドモン3nd興行結果報告・第2夜(第7〜12試合)
カドモン (ワンダラー・KYOU記者)【1998年05月07日(木) 16時04分】

 今年のゴールデンウィークはジトジトした天気で、江戸っ子の加藤驚なんかは、「これで連休明けでカラッと晴れると、一気に蚊が沸いてくるんだよな」と言っていたが、そんな事はカドモンには問題にならない。
 今日は三夜連続のカドモン3nd興行の第2夜を、ここ――東京・練馬のアリーナ・カドモンからお送りします。

▼第7試合
 【C・W・ニコルズ vs グリン・ピース(横浜プロレス)】

 第2夜のオープニングマッチは、黒姫から出張してきたニコルズと、横浜から到来したピースの自然環境保護派レスラー同士の対決である。
 軽量級主体の横プロの中心人物であるピースは、当然ながらジュニアヘビーなのに対して、ニコルズは上背は平均的だが横幅のあるれっきとしたヘビー級戦士である。自然と、スピードとパワーの興味深い激突がテーマになる。
 序盤から中盤にかけてジュニアのテクニックを見せたピースだったが、ニコルズはダイナミックなオクラホマ・スタンピードで情勢を覆すと、得意のパワー溢れる熊殺し自然愛好家ファイト(何だソレ)でピースを攻め立て、最後は自らの躰を豪快に落として、粘るピースからピンフォールを奪った。
 試合後、互いの健闘を讃え合った両者。次はタッグでの共闘も見たい物だ。
 
 ◯ニコルズ (4分43秒 超肉弾プレス) ピース×

▼第8試合
 【ストッキングマン2号 vs 伊吹神楽(WWWWA)】

 デビュー以来、吉田装甲車と“天軍”という苦手レスラーを前に苦渋の日々が続いていた2号。今夜の相手は、4WAから来た荒くれ者――アイ・フライヤーズの伊吹神楽である。
 メヒコマットも最近はラフ殺法の横行で荒れているようだが、そんな暗黒面を如実に現したのが、この2人かもしれない。開始早々、神楽が鎌を取り出して2号の額を切り裂いたと思ったら、次の瞬間には2号は手にしたフォークでお返しとばかりに神楽を流血させている。2人とも無法松である。
 試合はとにかく殴る蹴るの神楽が優勢に進める。コーナーに追いつめてのストレート掌打の連打は、般若勢もよくやる喧嘩の手ほどきである。2号も負けじと、主に急所を狙った攻撃、特に釣り鐘ヘッドドロップを何発も打ち込んでいく。
 試合は神楽がコブラクローなどで2号を追いつめていたが、突如2号の奥の手・フランケンシュタイナーが完璧に決まり、不意を突かれた神楽はそのまま丸め込まれてしまった。
 2号はようやく初白星である。

 ◯S・2号 (6分44秒 フランケンシュタイナー) 伊吹×

▼第9試合
 【フライング・ガーディアン vs ピッコロ・ザ・スーパースター(M.O.W】

 第三試合は空中戦の得意な2人の一戦。最近、活動の活発化したガーディアンはセルジオ、ニコルズを破って波にのっている。久しぶりのカドモン登場となったピッコロはすっかりスリムバディに変身しており、カドモンフリークたちを改めて驚かした。
 2人ともリズム感のある空中戦士だが、実はこの試合の目玉は、2人揃ってドラゴンスクリューの名手であるちという事だ。試合は、どちらが相手の腱を捻るかに注目が集まった。
 結果として、ピッコロが7回、2種類のドラ・スクを使い分けるガーディアンは12回出したが、どちらの腱も無事だった。だけど、やはりピッコロは鎌を持ち出したり、火を吹いたりしてガーディアンを責め立てていく。
 試合はマハトマ・チャンドーラZ世もビックリ(何でって!? 彼はインド人だからさ♪)の好勝負。難易度の高い空中殺法のオンパレードで観客を大いに湧かせ続けた。最後はガーディアンがミラー・ミラー(弓矢固め)で辛くも逃げ切ったが、どちらとも限界にまで達していただけに、次も勝てるとは思えない接戦だった。
 
 ◯F・ガーディアン (10分23秒 ミラー・ミラー) ピッコロ・T・SS×

▼第10試合
 【どすこい熊吾郎 vs 吉川竜司(AFW)】

 第四試合は、南蛮帝国でもすっかり人気者と化してしまった変熊の登場。日中に行われた「んを」自主興行に続いてのダブルヘッダーである。相手は新星・AFWのエース、吉川である。上半身の筋肉の付き具合は、とても新規団体の選手とは思えない上質の物である。
 ちなみに、変熊がいかにらぶりぃな外見をしてようが、チビッ子にファンが多い人気者であろうが、コイツがお子様向けのファイトをする正義の味方だと思いこむのはやめた方がいい。開始早々の噛み付きと鎌で、早くも吉川の顔面が紅く汚れていく。
 考えてみれば、さっきからコレで3試合連続の、鎌が飛び交う流血試合である。だけど、やはり変熊はその中でも際だっている。とにかくラフ&ピースの精神で吉川に次々と鎌とフォークと牙と火と尻を当てていく。
 しかし、試合はどちらかというと吉川ペース。パワー、空中戦、打撃とそつなくこなす吉川は器用貧乏な感はしないではないけど、変熊相手にエースとしての意地を見せつける。最後も、必殺のドラゴン・スープレックスで変熊を下した。
 なお、試合後吉川は出血がひどく(そりゃ鎌4回、フォーク約20刺し以上、噛み付き多数、火5回も喰らえば)、即座に救急車で病院送りとなった。ゼーレのアスカ・ラングレーに続いて、他団体では2人目の被害者である。

 ×変熊 (5分17秒 ドラゴンスープレックス) 吉川◯

▼第11試合
 【セルジオ越前 vs ハイパータイガー(W.W.O)】

 第1夜で斉藤多夏史に、vs美咲大和(4WA)戦を譲ったセルジオが代価として要求したのは、W.W.Oのエース、ハイパータイガーとの一騎打ちである。変熊と同じくダブルヘッダーのセルジオであるが(この試合は「んを」の興行の欄で別に報告しよう)、寧ろコンディションはバリ島の時よりも良くなっている。カードは協議の結果、本来タイガーが戦う予定だったほぼブラジル戦を別カードに変更しての一戦となった。
 セルジオが不利な闘いを強いられている一番の原因は、やはり「関節技を一切使用しない」という自らに科せられた鉄則のためである。だが、それを上回る蹴りで伝説を超えた虎に敢然と挑んでいく。
 事実、セルジオは主にタイガーの腕関節技に苦しめられたが、得意のダイビングボレーを今回は控え、その代わりにキック技を多用してタイガーの胸板や首筋に容赦ない一撃を加えていく。
 試合はセルジオの戦歴でも最高のベストバウトになった。この一戦でセルジオはようやくスランプから抜け出していったようである。最後は、それらを全て受け止めたタイガーのチキンウイングフェイスロックで決着した。
 試合後にタイガーに頭を下げたセルジオ。セルジオはこの試合を最後に、岡ちゃん監督や日本代表メンバーらと共にフランス遠征に旅路につく――。

 ×セルジオ (8分31秒 C・W・F・R) タイガー◯

▼第12試合(本日メイン)
 【インビジブル・ストーカー vs フウマ(HFA正規軍)】

 一旦は流れてしまった一戦であるが、興行が延期している間にエース決定リーグ戦が終了したので、無理にきて貰った。この件に関して、責任者の加藤驚は「どうしても見たかったの。HFAさん許して♪」とコメント。宜しければ、代償としてHFAの興行に選手を1名、経費カドモン払いで派遣する事を発表した。
 前々回の興行で、“武骨”と熱戦を演じたフウマ。当時はハイマスターでだったが、カドモンフリークは彼の試合の忘却を許さなかった。会場にもHFAのフウマグッズ持参の観客が目立った。
 逆に、どうあっても目立ってない、目立とうとしない、目立とうと考えていないのがストーカー。そりゃ透明人間だから仕方がない。お決まりの通り、リング上はフウマ1人に見える。
 やはり忍者であるフウマは気配で気付いたのか、空中に脳天唐竹割りを見舞う。これでストーカーは流血。これで後はフウマの物かと思われたが、生憎ながらストーカーは見えてても実力者である。得意のテクニックで忍者に真っ向から勝負を仕掛ける。
 だが、ここでフウマは頭脳プレイを見せる。コーナーの角に陣取ったフウマは、ブレーンバスター攻撃を喰らっても、場外弾の届かぬ死角に落ちてストーカーの攻撃を封じていった。この試合、ストーカーは場外弾を打てず仕舞いだった。
 そうなるとフウマの方に試合は傾いていく。手刀や三次元的な蹴り技を多用したフウマが、最後はジャンピングネックブリーカーからの逆片エビ固めでストーカーからギブアップ勝ちした。

 ×ストーカー (8分4秒 逆片エビ固め) フウマ◯


 第2夜の興行はこまである。
 第1夜と合わせ、朝羽の混じった第2試合を除くと……カドモン勢は5勝6敗と負け越している。今日の試合はほとんど接戦だっただけに、カドモン勢がこれからどう巻き返すか注目である。
 明日はとうとう注目の第3夜。カドモンのエースたちが登場する。
 どうぞお楽しみに!! 
 
 

 
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大変長らくお待たせしました
カドモン3nd興行、結果報告・第1夜
カドモン (ワンダラー・KYOU記者)【1998年05月06日(水) 02時20分】

 バリ島興行の興奮も冷めやらぬカドモンは、ゴールデンウィークの3、4、5日の三日連夜を利用して待望の3nd興行を敢行した。カドモン内部や諸団体の事情により、かなりのカードに変更があり、タッグ戦も行う事になった。
 場所は今回からホームグラウンドとして、東京・練馬のクラブハウス「THE AFTER LIMITs」地下の多目的ホール「アリーナ・カドモン」が利用される。普段はクラブダンスなどに使用される場所で、全席立席ではあるが、収容人数は約2千人の、プロレス会場としては手頃な場所である。
 本日は第1夜、全20試合のうちの第1〜6試合が行われた。

▼第一試合
 【ストッキングマン1号 vs スパイディうづき(R.R.R)】

 第一試合は「永遠の第一試合」の異名を生かすべく、R.R.Rのうづき選手の試合が最初になった。対するのは、リングネームを「電柱裏のマイブーマー」に変えたストッキングマン1号。実は1号はマイブーマーである事が発覚。最近のマイブームは鳴子こけしの批評らしい。
 試合は序盤から河津掛けを仕掛けるうづきと、片足タックルで客を湧かす1号の技巧派バカシブ対決。初顔合わせにしては実によく噛み合う前座向きの(失礼)試合である。
 6分過ぎに、1号の旋回式ボディスラムを自爆させたうづきがジャーマンの連打でラッシュをかけ、最後はサイドスープレックスからの逆さ押さえ込みで1号を下した。最後までシブかった……。

 ×S・1号(6分27秒 逆さ押さえ込み)S・うづき○

▼第2試合(タッグマッチ)
 【オーシャン津軽 v サック万太郎(横浜プロレス)
  キャメル向山   s 朝羽直人           】

 第二試合は、横プロからサック万太郎が出場。急遽、カドモン第3の新人・朝羽と組んでオヤジ部との試合に臨んだ。
 まず先発は津軽と朝羽。地道な投げ技を披露する津軽に、朝羽は序盤から得意のフェースクラッシャーを連発して津軽を引っ込め、代わった向山へも小気味のいい蹴り技を見せつけた。パートナー・サックに対して負けん気を見せつけんばかりである。そうなるとサックも、得意のエルボーでオヤジ部に敢然と挑んでいく。
 試合の見せ場は、向山とサックのお互いに拳骨をぶつけあう「親子喧嘩対決」。ステテコ姿の向山が、色抜けGパンのサックと戦っている様子は、なんだか家庭を想像してほほえましい。
 そのまま場外戦にもつれこんだ2人がやり合っている間に、朝羽が得意の水月蹴りからのサソリ固めで津軽を倒した。サックも場外で向山を鉄柵にぶつけて、分断作戦に成功していただけに、まずは若者の勝利である。
 なお、オヤジ部と対戦した者は後で飲み会につき合わされるのが通例である。

 ×O・津軽 (13分10秒 サソリ固め)サック
  C・向山             朝羽  ◯

▼第三試合
 【カーネル・サンダーソン vs チキンタイガー(HFA)】

 一応、「んを」vs南蛮帝国となる一戦。この試合に限り、KFC練馬店から勝利者賞が送られる模様。まぁ、そんな懸賞がかかってようとも、チキンの取る行動は周知の通りである。会場中を逃げるチキンと追うカーネル。いつの間にかエニウェア・マッチに変質していた。何しろ追いながら火を吹いて、チキンをカーネル・クリスピーにしようとするオッサンである。逃げるのも無理はない。
 試合も、4度目の場外戦の時……カウント15の時にカーネルのケンタッキーボム(ストレッチボム)がチキンを捕獲。そのままリング内に戻ったカーネルのリングアウト勝ちで終了。チキンは丸焼けを免れた。

 □K・サンダーソン(4分7秒 リングアウト勝ち)チキンタイガー■

▼第四試合
 【nWo弘樹 vs オペラ・ザ・カシーン(ECVV)】

 カドモンフリーク注目のECVV勢。まず最初に登場したのは技巧派で怪人……ストッキングマンと似ているが似ていない男、オペラ・ザ・カシーン。大人の匂いのするレスラーである。
 そのカシーン。いきなりnWo弘樹の反則攻撃に遭う。同じ怪人としてのメンツとして負けられないと思っているnWo弘樹は、序盤からフォーク攻撃、鎌、そして背後に廻ったカシーンをエルボーで突くと、戦慄のファイアーを見舞う。
 自分のレスリングにポリシーを持っているカシーンは、流血のショックでキレてしまった。nWo弘樹の背後を突くや、電光石火のビクトル腕拉ぎ逆十字!! nWo弘樹の右腕が完全に伸びきってしまったのを確認したレフェリーが試合をストップ…… 118秒の秒殺劇は、大人のポリシーを貫徹した証である。
 オペラ・ザ・カシーン。興味深い男である。

 ×nWo弘樹 (1分58秒 ビクトル腕拉ぎ逆十字)O・T・カシーン◯

▼第五試合
 【吉田装甲車 vs 新田英二(アスリーツ・リーグ)】

 本興行前に行われたアスリーツ・リーグ興行に於いて、ルディ・バロワ選手を血祭りにしたばかりの吉田。バリ島興行で、ストッキングマン2号、そして斉藤多夏史を葬ったばかり……今、カドモンでも出世頭である。
 対する新田も、アスリーツのエースなだけに名誉がかかっていたが、数日前に対戦した多夏史とよく似た選手……吉田には強さの予測がついてしまっていた。
 蹴り技を多用する新田に対し、吉田は落ち着いた捌きを見せては、延髄にラリアートをブチこんでいく。かといって、新田の蹴りはそんなに甘くはなく、吉田の足に次々とローを刻んでは、足関節で責め立てていく。
 試合は4分過ぎに、裏投げ、フランケンシュタイナーを凌いだ吉田が投げ捨てパワーボム、トーチャラック(アルゼンチンバックブリーガードロップ)といった高さのあるパワー技でラッシュをかけ、最後は18番のドクターボムで新田を粉砕した。吉田、シングル4連勝である。

 ◯吉田 (5分15秒 ドクターボム)新田 ×

▼第六試合(本日メイン)
 【セルジオ越前 vs 美咲大和(WWWWA)】

 ……の、はずだったが……。
 メーンの会場に姿を現したのは……何と謹慎中だったはずの斉藤多夏史である。
多夏史はいきなり放送席のマイクを掴むと、
 「……誠に申し訳ありませんが、自らの道の追求のために、美咲選手とのシングルの権利……僕に譲ってください。既にセルジオさんの許可は頂いています」
 いきなりのカード変更要求をしてきた。格闘路線の中核に食い込もうとする多夏史にしてみれば、まだ見た事なくとも、噂に聞きし美咲大和とのシングルはまさに自分の新しい門出に相応しい一戦……そうふんだ上での要求である。
 コミッショナーのイグナティウス・デ・ロクサス会長は最初は多夏史を窘めていたが、渉外担当部長で多夏史の直接の親分である加藤驚がGOサインを出した事で、カード変更を承認した。
 赤コーナーでじっと対角線を見つめる多夏史の目線に、4WA・裏虎月道場の修士、美咲大和が現れる。2m近い日本人離れした風貌の男は、確かな手練をこなした肉体を見せつけ、カドモンの観客に唾を飲ませる。
 格闘家として、両者の実力差は歴然としている。
 ただ、多夏史がこの一戦で何を得るのか……組みする事になった美咲は本能的に己の役割を悟った様子である。
 ともかく、美咲の攻撃は一点の曇りも遊びもない。柔道有段者の多夏史を素人同然に投げ捨てていく。多夏史はただ投げられ、蹴られ、極められていった。多夏史の執念の腰投げが決まった頃には、既にグロッキー寸前だったが……多夏史はあくまでも前のめりに向かっていく。
 腰投げ2発。膝6発。掌打無数。
 多夏史に許された攻撃はこれっきりであった。だが、そのこれっきりに多夏史は自分の未来を賭けていた。美咲もそれに答えるように、裏虎月流秘伝の技・裏虎月落とし(捻り式バックドロップ)からのドラゴンで多夏史の死力に報いた。
 
 ×多夏史 (3分36秒 ドラゴンスープレックス) 美咲◯

 
 3日の興行はこれで終了した。
 続いては4日……中盤戦のリポートをします。
 お楽しみに!! 
 
 
 
 
 
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黒船来襲!
『グローリィ・イントゥ・ライド』シリーズ カード&参戦選手発表
M.O.W (大スポ 谷町一徳記者)【1998年05月05日(火) 11時01分】

ヤ!君は、昼夜逆転してるか?!
一度サイクルぶっ壊れるとナカナカ正常に戻らないよね!脳は酸素不足でオーバーヒートするし、胃は壊れるしで好い事ないヨ!でも、大丈夫!正常に戻すもっとも効率的な策はこれッ!「翌日寝ろ」これでバッチシ!取りあえず36時間以上は起きとけ。でも20代後半になると、結構フィードバックというかお釣が来るんだヨネ。どっちにしても好い事ないネ!まあいいや。

やけに長いインターバルを取ったM.O.Wが『グローリィ・イントゥ・ライド』シリーズのカード発表、及び今シリーズの台風の目になるだろう、アメリカはMWAからの刺客の陣容も発表された。
加えて、第2回ONL記念大会に出場する東京ZINの意気込みとやらも発表された。

『自称オーナー』東京ZINは、まず今シリーズについて切り出した。
「ヨォ!うんとね、あー、えー、今シリーズ『グローリィ・イントゥ・ライド』は以前の予定では全3戦から4戦を予定していたが、その予定を覆し全5戦を敢行する事に決定したズラ。今回、目玉と言えるものはMWA軍団なんだけど、まあそれ踏まえてMWA世界タッグ戦だべ。これもそうなんだけど最終戦で防衛戦を組む。海崎のAOAヘヴィにはサイレント・コアの土門康平とMWAからジンク・チャンドラーで決定戦をし勝者が挑戦する。でも、例によって最終戦のカードは後日ダヨ!とりあえずこんなとこだなぁ、アハ?」

とシリーズの概要を簡単に述べると、ZINはまた喋り出した。

「お、大事な事があったんだコノヤロー。先シリーズ終了後に全選手の契約を破棄し、で更改し直したんだが現段階で日本人選手、及び外国人選手にいずれも長期契約を結んだ選手はいない。今のとこワンシリーズ契約って奴だべ。理由はいろいろあるんだがまあ事業のスリム化だわな。しっかし、削減のせいかは謎だが今回の招聘外人は9人と外人天国だな。まあ、いずれにしてもどいつも輝度は俺樣以下だがな。あ、あとモータル・アベンジャーが3度目の改名をしやがるんだ。これが。今度は『ソウルフライ』だと。幾ら変えても俺樣の輝度には到底及ばないのにネ!アハ?」

そして、第2回ONL記念大会の話題へと突き進む。

「輝度といえばコノヤロー、今度の記念大会の相手はなんなんだコノヤロー。骨か?俺のお袋がよぉ、ホワイトシチューに毎日骨ブトいれるんだよ。なんかスゥゲェ粉っぽいんだ。これが。で、この骨野郎はチルド(ちびっこ)どもに人気があるらしいな?アハ?が、奴の輝度はチルド限定輝度なんだよ。ヨォアンダスタン?アハ?そこに来てどうだ、俺樣の輝度はオールレンジ輝度だ!つまるとこ老若男女問わずなんだよね。何つうか眩しすぎて眼が眩むって言うか、失明しちゃうヨネ!そこでだ、スカル・ゲレーラとやらと輝度バトルする訳だが、ハッキリ言って奴は強そうだよ。俺様、馴染みのタレコミ屋によると『おまえ、敗北、濃厚、かなり』だそうだ。だって、通称ファントムだよ。強そウじゃン。なんか。ちょっと憂鬱ーー!!アハ?」

とのことだった。相変わらず地に足が着いてない発言であったが、記念大会に関してはちと弱きな発言である。大丈夫か?参戦選手と全カードは以下の通りである。

◇参戦予定選手◇
▼フリー(いつもの人たち)
 トニィ・リトゥル、ペイトリ・ザ・ナイスガイ、
 ピッコロ・ザ・スーパースター、フレデー・M

▼MWA(初参戦のためニックネームも紹介)
 “マッドブル44”ドン・ギャラガー
 “猛牛オレアイダ”ジェシー・ペイガンJr
 “スティグマータ”ジンク・チャンドラー
 “華麗すぎる三世”ゴウジャス・ベンジャミン三世
 “アジアントルネード”J・桑平

▼サイレント・コア
 音無 誠次、稲葉 開山、土門 康平


◆5月7日・開幕戦--------------------------------------------
▽第1試合 シングルマッチ・15分1本勝負
 鹿嶋 嘉晃 VS J・桑平

▽第2試合 タッグマッチ・30分1本勝負
 門仲 伝奇 & 魚頭 玉三朗
       VS
 ジンク・チャンドラー & ジェシー・ペイガンJr

▽第3試合 ジュニアタッグマッチ・30分1本勝負
 ピッコロ・ザ・スーパースター & フレデー・M
         VS
 ソウルフライ & 東京ZIN

▽第4試合 タッグマッチ・45分1本勝負
 トニィ・リトゥル & ペイトリ・ザ・ナイスガイ
          VS
 ドン・ギャラガー & ゴウジャス・ベンジャミン三世

▽第5試合 6人タッグマッチ・60分1本勝負
 海崎 礼爾 & ストロング猛鬼 & 左近 番斎
        VS
 音無 誠次 & 稲葉 開山 & 土門 康平

◆5月9日・第2戦--------------------------------------------
▽第1試合 タッグマッチ・15分1本勝負
 魚頭 玉三朗 & 鹿嶋 嘉晃
       VS
 ゴウジャス・ベンジャミン三世 & J・桑平

▽第2試合 タッグマッチ・30分1本勝負
 門仲 伝奇 & ソウルフライ
       VS
 ジェシー・ペイガンJr & フレデー・M

▽第3試合 シングルマッチ・30分1本勝負
 ピッコロ・ザ・スーパースター VS 東京ZIN

▽第4試合 タッグマッチ・30分1本勝負
 音無 誠次 & 土門 康平
       VS
 トニィ・リトゥル & ペイトリ・ザ・ナイスガイ

▽第5試合 シングルマッチ・45分1本勝負
 ストロング猛鬼 VS 稲葉 開山

▽第6試合 タッグマッチ・60分1本勝負
 海崎 礼爾 & 左近 番斎
        VS
 ドン・ギャラガー & ジンク・チャンドラー

◆5月12日・第3戦--------------------------------------------
▽第1試合 タッグマッチ・15分1本勝負
 門仲 伝奇 & 鹿嶋 嘉晃
      VS
 東京ZIN & 魚頭 玉三朗

▽第2試合 シングルマッチ・30分1本勝負
 ペイトリ・ザ・ナイスガイ VS ジェシー・ペイガンJr

▽第3試合 タッグマッチ・30分1本勝負
 稲葉 開山 & 土門 康平
      VS
 ジンク・チャンドラー & ゴウジャス・ベンジャミン三世

▽第4試合 タッグマッチ・30分1本勝負
 トニィ・リトゥル & ソウルフライ
          VS
 ドン・ギャラガー & フレデー・M

▽第5試合 シングルマッチ・時間無制限1本勝負
 左近 番斎 VS 音無 誠次

▽第6試合 タッグマッチ・60分1本勝負
 海崎 礼爾 & ピッコロ・ザ・スーパースター
        VS
 ストロング猛鬼 & J・桑平

◆5月14日・第4戦--------------------------------------------
▽第1試合 シングルマッチ・10分1本勝負
 鹿嶋 嘉晃 VS フレデー・M

▽第2試合 タッグマッチ・30分1本勝負
 ピッコロ・ザ・スーパースター & 東京ZIN
         VS
 ソウルフライ & J・桑平

▽第3試合 シングルマッチ・15分1本勝負
 魚頭 玉三朗 VS ゴウジャス・ベンジャミン三世

▽第4試合 タッグマッチ・45分1本勝負
 左近 番斎 & トニィ・リトゥル & ペイトリ・ザ・ナイスガイ
         VS
 ストロング猛鬼 & ドン・ギャラガー & ジェシー・ペイガンJr

▽第5試合 AOAヘヴィ級王座挑戦者決定戦・時間無制限1本勝負
 土門 康平 VS ジンク・チャンドラー

▽第6試合 タッグマッチ・60分1本勝負
 海崎 礼爾 & 門仲 伝奇
      VS
 音無 誠次 & 稲葉 開山
-------------------------------------------------------------
以上であるが、例のごとく最終戦のカード詳細は後日発表。
開幕戦のメーンに創立者3人が組んだり、第2戦は海崎とMWAのトップレスラー、ドン・ギャラガーがタッグながら対峙する。第3戦では「ヤマザル」番斎と音無の一騎討ち、第4戦、MWA世界タッグ戦の前哨戦でもある試合に猛鬼がMWAサイドに加わり番斎、トニィ&ペイトリと合いまみえるなど、細かいところで見どころがある。
また、契約の問題がZINの口から出ていたが、このシリーズで何か動きを見せる選手が現れやもしれない、しかし、蓋を開けてみなければ何もわからない。
この2度目のシリーズの後に待つものは…。
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A.L.4月興行詳報(後編)
キース・ガードナー、ONL大会出場に暗雲か?
アスリーツリーグ (舞田 憲作記者)【1998年05月05日(火) 00時16分】

A.L.MEDUSA〜紅輝〜  4月24日(金) 於・岡山市営体育館サブアリーナ

第4試合 新田 英二 対 氷野 将也

 本日のセミファイナル。青コーナーから入場の氷野は、昨年末、A.L.C'97でのデビュー戦こそM.O.Wの門仲にKO敗けを喫しているが、その後1月にカドモンの斎藤、2月には同門八島を連破しており、上り調子だ。対する赤コーナーは新田、A.L.不動のエースとしての地位を確立するためにも、ここで敗けてはいられない。
 試合が始まると、まずは氷野のペース。新田の打撃を喰らう前に、うまく懐に入って投げを打っていく。そしてグラウンドの状態に持ち込むと、片羽絞め、ネックロック、卍固めなど珍しく多彩な技を繰り出し、新田のスタミナを奪いにかかる。新田も距離をとって得意のキックを放っていくが、氷野はぎこちないながらもこれをブロック。なかなか有効打を許さない。
 新田がようやく攻勢に転じたのは、3分過ぎ。ミドルキック2連発を叩き込むと、今度は氷野のお株を奪うかのような首投げを3連発。さらにボディブローからハイキックで鮮やかにダウンを奪った。この集中打で戦況は完全にひっくり返った。この後試合はほとんど一方的な新田ペースで進み、結局最後は強烈な顔面蹴りからジャーマンで3カウントが入った。
 セミファイナルにしてはあっけない展開に、観客もやや不満気味。氷野には「打たれ弱さ」という課題が残された。

   ○新田{5分13秒 元祖ジャーマンスープレックス}氷野●

氷野のコメント:
 ちょっと、欲を出しすぎたスね。いろんな技を試してみようと思ってたんだけど、それが結果的に、相手のダメージを分散させてしまったス。打たれ弱い?…そうスね、それは確かに感じてます。今日は反省点が多いスね。

新田のコメント:
 実は、氷野が一番苦手な相手なんですよね、うちの中では。今日はなんか、あいつ集中力がなかったような気がしますね。いつものようなしつこさが感じられなかった。ちょっと消化不良な試合でしたかね。


第5試合 キース・ガードナー 対 成田 順

 今大会のメインイベントを務めるのは、キースと成田の2人。A.L.オーストラリアジムの代表でもあるキースは、5月31日(日)に正式に開催が決定した第2回ONL大会への出場が決定している。入場の時から、若干緊張しつつも、引き締まったいい表情を見せる。先に入場した成田も、キースを快く送り出したいところではあるが、それと勝負は別。リングインしたキースを正面からじっと見据えた。
 ゴングが鳴ると、キースは積極的に掌打とローキックを打っていく。まずは手数を出してペースを握る作戦か。やや下から伸びる掌打の一発が顎を捕らえ、成田が開始早々口の中を切るアクシデントに見舞われた。出血量はかなり多いが、成田はめげずにキースに向かっていく。
 キースの脇固め、成田のドラゴンスリーパーなどグラウンドでの攻防を織り交ぜつつ、一進一退の展開となった試合が傾き始めたのは、4分直前。巧みなフェイントから後ろ廻し蹴りをクリーンヒットさせた成田は、キースを引きずり起こすと危険な角度のフィッシャーマンDDT、さらにビクトル腕十字でキースを追い込む。これを逃れスタンドに戻ったキースだが、焦りが生じたのか、この後キックの集中砲火を浴び、深刻なダメージを抱えた。なんとか反撃に転じようとするキースだったが、その心理状態をスカすように、成田は一瞬の丸め込み。不意を衝かれたキースはこれを返すことができず、そのままカウント3が数えられた。
 キースはここで勝って景気よくONL大会に駒を進めたいところだったが、思わぬところで足元をすくわれる結果となった。

   ●キース{5分24秒 飛びつき後方回転エビ固め}成田○

キースのコメント:
 今日は、普段よりも緊張してしまった。それが悪い方に出た。自分の力、自分の闘い方を、最後まで信じることができなかったのが敗因だ。ONL大会まであと1か月ちょっとあるので、早く気持ちを切り替えて、次の試合に臨みたい。

成田のコメント:
 うちの代表なので、キースには勝ってほしかったんですが…だからって僕も負けたくはありませんから、今日の試合は複雑な気持ちでしたね。始まってすぐに怪我をしてしまって、かなり焦りました。最後の技は一瞬のひらめき。体が咄嗟に動いたという感じでした。僕が言うのもなんですが、キースには、気を取り直して、気持ち良くONL大会に出てほしいと思います。
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メヒコの桃豹
ピンクパンサー、HFA女子部に登場!
HFA (ぴろき記者)【1998年05月04日(月) 20時16分】

HFA女子部に新たなレスラーが登場する。その名もピンクパンサー。メキシコマット界のヒロインの参戦により、HFA女子部もさらなる盛り上がりをみせることだろう。

【ピンクパンサープロフィール】
本名:不明
国籍:不明
生年月日:不明
とにかく不明

メキシコでの実力は中の上といったところか(OLIVE JAPANでいうなら大林・本間クラスか?)。しかし派手なコスチューム、華麗な空中殺法のおかげで、人気だけはNO.1だ。

【海野 幸のコメント】
え?あのピンクパンサーが来るんですか?うわぁー、わたしファンなんですよ。空中殺法を教えてもらおっと。

【相川こずえのコメント】
ピンクパンサーってチャラチャラしてるだけでしょ?実力ないくせにかっこばかりつけてる人って嫌いだな。

【マダム有明のコメント】
やっと4人目がそろったわね。これでタッグマッチもできるし、私も新人の相手ばかりしなくてもよくなるわね。でもピンクパンサーじゃ役不足だわ。会社にはもっともっと女子選手を探してくれるように頼んでみるわ。

----------
ピンクパンサーの登場により、次回大会では初の女子部タッグマッチが行われる。
 また、あのゴッドが昨年の12月24日以来、久々に参戦する。そこでは魔神衆相手の4人掛けを行い、魔神衆副将のゴールドスタチューに大苦戦した。ゴールドスタチューといえば、前大会(3月31日)で鬼神衆を圧倒的パワーで粉砕したこともあり、実はかなりの実力者との声も高い。OGREの分裂騒動により、“闘神”オーガへの道が開けてきたゴッド。「結盟軍 VS OGRE 最終章」に向けて勝ち続けるのみ!

【次回大会予定カード:6月開催予定】

▼マダム有明&相川こずえ
      VS
 ピンクパンサー&海野 幸

▼ヘル・リーダー&ポーカーフェイス(鬼神衆)
       VS
 ヤンキー・スミス&チキンタイガー(正規軍)

▼ファイプラー弘樹(正規軍) VS マウント富士(正規軍)

▼ゴッド(結盟軍) VS ゴールドスタチュー(OGRE魔神衆)

(他団体のみなさまへ:HFAはいつでも他団体からの参戦を受け付けています。)

<HFA女子部紹介>
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満身創痍だけど帰ってきたぞ!
マウント富士、復活!
HFA (ぴろき記者)【1998年05月04日(月) 20時16分】

あのマウント富士(42)が帰ってきた。富士は、HFA創成期からエースとして正規軍を支えていたが、内臓疾患と交通事故により長らく入院中だった。富士のことを知らない読者も多いだろうから、ここで富士の紹介をしておこう。

マウント富士、本名は富士 通(ふじ とおる)。背丈はそれほどでもないが(184cm)、安定した足腰・力強さから、いつしか「山」と評されるようになった。HFA創成期には、持ち前の精神力を活かしてエースとして活躍。しかしONL設立前に、持病の内臓疾患に加えて交通事故による全身骨折のために入院。長い間欠場していたが、この度退院して、久々にリングに戻ってくる。

ONLが設立される以前のHFAのメンバーは、たった5人だった。5人とは、大相撲出身の田所大介、アメリカからの助っ人ヤンキー・スミス、ロシアのマスクマンのボリショイ・ウルフ(現ビクトル・キリアコフ)、デビューしたてのチキンまこと(〜クラッチャーまこと、現チキンタイガー)、そしてエースのマウント富士である。富士がエースとして活躍していた頃のHFAは弱小団体ゆえ、プロレスファンおよびマスコミの注目度も低かった。

しかし、欠場した富士を尻目に、HFAは大きく発展していった。ゴッド結盟軍の参戦に始まり、鬼神衆の参戦、社長のファイプラー弘樹のレスラーデビュー、魔神衆の参戦、女子部の設立、そして闘神四天王の参戦である。そういった発展の流れから、HFAはONLの中でもトップクラスの大団体へと移り変わっていった。現在はファイプラー弘樹、フウマ(元ハイマスター)、ビクトル・キリアコフがトリプルエースとしてHFAを代表するレスラーとなっている。富士はこれら3人に打ち勝ち、再びエースの座に君臨することはできるのだろうか?

【マウント富士のコメント】
長い間、戦えんかって歯がゆかったなあ。なんや俺が入院してる間に、ボリショイがマスク脱いだり、弘樹がデビューしたり、いろいろあったようやんけ。で、今はそいつらがエースなわけ?はあ…、HFAも落ちたもんやなあ。俺がまたHFAを再建してやるから見ときや。

【ファイプラー弘樹のコメント】
富士のおっさんが復活してめでたいなあ。っていうか、あれじゃ戦えんやろ!まだギブスしてるじゃん!ドクターストップだっちゅうに!あんなのをリングに上げたらHFAの管理体制が疑われるじゃんか。まったく…。
 そりゃあ、HFAが出来たてのころ、富士のおっさんにはお世話になったよ。でも、今はもう戦えないじゃん、あんな体じゃあ。残念だけど、時代は無情に流れているんだよ。もうマウント富士の時代は終わったんだよ。まあ、それを分からせるために、一回だけ戦ってやるよ。それがマウント富士の引退試合さ!

----------
というわけで、次回大会で「ファイプラー VS 富士」のカードが決定した。果たして、富士のレスラー生命やいかに?

<HFA正規軍紹介>
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第一試合はNEO色に
んを興行で中田敗れる…ガイツ戦への作戦か!?
んを (KATA記者)【1998年05月04日(月) 12時54分】

「『んを!!』 1998.5.4  遊楽園ホール」

第一試合  中田慎吾 vs 加藤圭司

 怒涛のローキック7連発をすべてガードした圭司がハイクックでダウンを奪い、「んを」のリングはいきなりNEOの雰囲気が漂った。

 先月の4・10で終わりを告げたNEO GONGS。「俺がNEOだ」「団体を潰した奴が偉そうな口を叩くな」二人の再戦は必然であった。
 しかし、ファンは前回のような感情のみで試合を進める勝負を期待してはいない。心・技・体。全ての要素で戦い、どちらが強いのか。プロとしての戦いが見たいのである。
 はたして、二人が見せたものは。

 中田のロー、ミドルを落ち着いて捌くと、掌打を的確に顔面に叩き込み、ニールキックで吹き飛ばす。中田はバックブローで反撃。首投げでマットに叩き付けると、アームロック、腕拉ぎとねちっこいグラウンドテクニックで攻め込んでゆき、次々とエスケープさせる。
 だが、ここは「んを」のリング。ルールは通常のプロレスルールである。エスケープを許すというのは美徳ではない。アキレス腱、裏アキレスもエスケープされてしまい、中田に焦りの色が見えてきた。ならばと前回試合を決めたコブラクロー…いや、首締めをロープ際で繰り出した。
 結果として、これが試合の分岐点であった。レフェリーのブレイク後に圭司は無表情で起き上がると、頭突きのラッシュ。ドロップキックを中田の膝の真正面にヒットさせ、場内をどよめかせる。
 中田渾身のバックブローをグッとこらえた圭司は一気にブレーンバスターへ。だが、空中で停止すると中田の体をターンさせ、まっ逆さまにマットに叩き付けた。いわゆるSSD、シュタイナースクリュードライバーである。そして、気合の咆哮を発してのクロスヒールホールドへ。この試合初のクロスヒールが、フィニッシュホールドとなった。

加藤圭司<フリー>(5分48秒 クロスヒールホールド)中田慎吾

 試合後、両者ノーコメント。
 満足できたのか、不満が残ったのか、両者の表情からは読み取れなかったが…まだこの二人の戦いにピリオドは打たれてはいない。そう思える一戦であった。
 そして、中田は黙ってメインの時を待っていた…。
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明日は「んを」の日!!
迷わず来いよ、来ればわかるさっ!!
んを (ホークマン記者)【1998年05月03日(日) 23時24分】

インタビュー第二弾はエアガイツ。大会がを明日に控えて急遽電話インタビュー。
今日もくだらないことを連発のエアガイツ。まあ、聞いてやってください。


−ついに明日、遊楽園で旗揚げですね。
エアガイツ 「ガハハハハ!!ファンも待ちに待ったことだろう。ついに明日だよ、明日。」
−明日から「んを」は本格的に始動するわけですが、いったいなにをしてくれるんでしょうか。「んを」のことだから面白いものを見せてくれると期待してますよ。
ガイツ 「迷わず来いよ。来ればわかるさ!!」
−そういえば、ガイツさんは4・4はドームには行ったんですか?
ガイツ 「4月4日、エアガイツはどこに・・・・」
−いやなフレーズですねぇ。で、どこにいたんですか?
ガイツ 「横浜道場でいつも通り練習」
−ゼーレは横浜に道場持ってません。
ガイツ 「冴刃が恐くて・・・・っていうのはウソで、行ったのだよ、ドームに。だけど入れてくれねえんだよ。」
−えっ!?入れてくれなかったんですか?
ガイツ 「まったく、あそこのフロントは頭固いよ。関係者受付から入ろうとしたら、追い出されたよ。いくらマスク被ってなかったからってねぇ。ひどいよっ!!」
−マスクかぶってなかったんですか?そりゃ、わかりませんよ、エアガイツさんだって。
ガイツ 「被ってても追い出されてだろうな、ガハハハハ。」
−自分で言わないでくださいよ(笑)。今日のガイツさんは陽気ですねぇ。
ガイツ 「なんでもいいじゃねえか。で、普通の入り口から入ったら今度は『チケット持ってますか?』だってよ。バカじゃねえか!!チケット売り切れなのにチケット持ってるわけねえじゃん!!」
−そりゃそうだ。普通の人はチケット買わなきゃ入れませんよ。
ガイツ 「普通の人じゃないだろ、俺は!一般人よりはるかにバカだっちゅーの」
−結局、どうしたんですか?
ガイツ 「帰った。」
−武蔵さんの引退試合、生で見てないんですか。
ガイツ 「俺はねぇ、花束贈呈頼まれてたのよ、ほんとは。だけど、冴刃が来るからって社長がダメっていったのさ。」
−碇社長がですか?そんな話聞いてませんよ。
ガイツ 「いいじゃねえか、細かいことは。迷わず来いよ、明日!!(張り手、バシッ!!)」
−イタっ
ガイツ 「で、ドームは入れないから遊楽園いったらさ、そこでも入れてくれねえんだよ。ゼーレでしょ、R−Xって言ったてさ。そこでもチケット持ってますか?だよ。狂ってるよ、世の中!!」
−だってガイツさんは誰にも素顔明かしてないんですよね?
ガイツ 「そうだよ。だけど自分の会社の興行になんでチケット買って入らなきゃいけないんだよ!!オマエ!!」
−そんなに興奮しなくても・・。素顔知らないんだからしょうがないじゃないですか。
ガイツ 「オーラでわかれよ、オーラで!!スターのオーラが出てるだろ。」
−オーラって・・・。んなもんわかりません。
ガイツ 「武蔵なんか、どーでもいいんだよ。いつまでも武蔵、武蔵っていってんじゃねえよ。R−Xもバカじゃねえのか、なにがストロングスタイルを受け継ぐ、だよ。くだらねぇ。あいつらは俺から言わせたら全然わかっちゃいねえよ、武蔵のこと。明日、違いを見せ付けてやるよ。」
−そうでした、そうでした。明日のこと聞きましょう。
ガイツ 「てめえ、記者だろ。記者が聞くこと忘れてどうすんダァ!!」
−・・・・
ガイツ 「ふてくされてんじゃねえよ!!(ナックル!!)」
−イタッ
ガイツ 「明日はなぁ、俺の神髄を見せるよ。チキンタイガー戦と中田戦でね。」
−そうだ、聞きたいことがあったんですけど。なんで5月4日なんですか?中途半端ですよね。
ガイツ 「おまえはなぁ、思い出したことをそのまま聞くな。話の順序があるだろ!このバカ記者がぁ!!(頭突き!!)」
−イタッ
ガイツ 「リアクションも、もうちょっとなんかあるだろ!イタッ!だけじゃねえかよ、さっきから。」
−アタタタタッ!!
ガイツ 「遅せえよ!・・・・で、なんで5月4日かって言うとな、それは・・・5月4日を『んを』の日にするためだよ。ムフフフフ。3日が憲法記念日だろ。5日が子供の日。じゃあ4日は?」
−国民の休日
ガイツ 「だからぁ、それを『んを』の日にするんだよ。なんだよ、国民の休日ってよ。どうせ、まともな名前ついてないんだったら『んを』の日にしなさい。」
−憲法記念日の次の日は『んを』の日ですか。いやあ、すばらしい考えです。
ガイツ 「そういうことでわざと4日にしたのさっ。」
−でも、強引なこじ付けですよねぇ。ほんとは5日だったんじゃないですか。極秘情報によると。
ガイツ 「ゴチャゴチャいわんと明日見に来ればええんや!!」
−慣れない大阪弁、ありがとうございます
ガイツ 「でな、何が見どころかと言うと、まずチキンタイ・・・・ププッププッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ププッププッ・・・・ルジオが、くま・・・・・・・・・・・・・・・・ププッププッ・・・・・・・・・プチッ!」

プーップーップーップーッ・・・・

突然、携帯が切れた。あっちの電波が悪いらしい。
聞きたいことも聞いたし、めんどくさいのでかけ直すのやめた。明日また会うし。
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アスカ、言いたい放題!
メルビィに文句を言えるのはあなただけです。
ゼーレ (ホークマン記者)【1998年05月03日(日) 21時05分】

最近、めっきり興行を行なっていないゼーレ。このところR−X(リストラ組X)ばかりが注目されている。それが理由でゼーレ本隊の選手は不満タラタラらしい。
そこで久しぶりに選手の声を聞いてみよう。まずは惣流アスカ・ラングレーから。


−最近、めっきり試合から遠ざかるってますね
アスカ 「と〜ぜんじゃない!!私と対等に試合ができる選手なんてここ(ゼーレ)には、いないのよ!それに会社だって興行やんないし。」
−アスカさんは、せっかく知名度あるんですからもっと出て行こうって気があれば、どんどん活躍できると思うんですが・・・
アスカ 「なんでアンタなんかに、そんなこと言われなくちゃならないのよ!」
−あのメルビィ選手もアスカさんは埋もれているようなことを言ってましたが。
アスカ 「めるびい?誰、それ?」
−し、知らないんですか?元NEO、今はフリーのメルビィ選手ですよ
アスカ 「ああ、あの高飛車なやつね。で、なにをいったわけ?」
−高飛車さではアスカさんのほうが上だと思うんですが・・。で、メルビィ選手はアスカさんは埋もれたままじゃもったいない、だからいっしょに組んでやろう、みたいなことを言ってましたよ。
アスカ 「アンタだけじゃなくて、メルビィなんかに同情されるとは私もヤキがまわったわね。」
−アスカさんのためを思っていってるんじゃないでしょうか?
アスカ 「あいつに言われなくても、活躍ぐらいできるわよ。おせっかいもいいところだわ。もともと、あいつの高飛車な態度は好きじゃないのよね。」
−せっかくメルビィ選手に声かけてもらってるのに、そんな言い方はないんじゃないでしょうか。
アスカ 「せっかく ってなによ!メルビィーってそんなに偉いわけ?」
−偉い、偉くないとか言ってるのではなく、いろいろな団体の選手と戦ってたメルビィー選手がアスカさんを誘ってるんじゃないですか。メルビィ選手といっしょにやれば活躍の場も広がりますよ。
アスカ 「いろんな団体のやつと戦ってれば、なんでも言っていいわけ?」
−なんでもって・・・・別にメルビィー選手は間違ったこといってるわけじゃないですし。私としてもアスカさんの活躍がみたいわけですよ。そのためにはメルビィー選手と組んだほうが・・・
アスカ 「(遮るように)うるさいわねぇ!!メルビィぐらいなんなのよ!だって、バカガイツに負けてんじゃん。そんなやつの話、聞きたくもないわ!」
−エアガイツ選手に負けたこと知ってるじゃないですか。メルビィって誰?って言いつつも
アスカ 「あんな大バカに負けたのよ!信じられる!?メルビィなんてバカ以下よ。」
−・・・・・メルビィ選手にバカなんて言えるのはアスカさんぐらいですよ。
アスカ 「まだまだアイツに言いたいことあるわ。だいたいねぇ、なんでコスチュームを赤に変えたのよ。私とかぶるじゃない。まぁ、かっこよさでは私の100分の1にも及ばないわよ。いや1000分の1ね。赤が似合うのはこのアスカ様だけよっ!!!」
−・・・
アスカ 「それにねぇ、なんなのあの髪型は。あんなダサダサの七三ぽいの。見てるこっちが恥ずかしくなるじゃない。」
−・・・それはどうすることもできない部分なので・・・
アスカ 「そんなやつとなんでいっしょにやんなきゃいけないのよ。」
−そこまで言ったらメルビィ選手も怒るでしょうね。そういえば、アスカさんとはまずタッグで戦ってからだと、言ってましたよ。
アスカ 「そういうことは早く言いなさいよ!そんなもん、受けてたつに決まってるじゃない。それだったら口でいうまでもないじゃん。差を見せ付けるわよ。で、タッグってだれと組むわけ?」
−アスカさんはシンジ君でしょうね。シンジ君のこともメルビィ選手は誘ってましたし。
アスカ 「シンジを誘うほど困ってるのね、かわいそうに。シンジなんて私の足引っ張るだけじゃん。まあ、私が強すぎるからハンデね、シンジは。」
−高飛車決定戦ですね、まるで。
アスカ 「私は高飛車じゃないわよ!私のどこが高圧的なのよ。私は普通に振る舞ってるだけじゃない!なにが悪いの!!」
−いや、悪くないです・・・
アスカ 「まぁ、戦ってからね。いっしょにやるかどうかは。だけど実際戦ったら、ビビっちゃうんじゃないの?メルビィが」
−なんだかんだ言っても、いっしょにやる気あるんじゃないですか。
アスカ 「だから戦ってからっていってるでしょ。やったとしてもメルビィの下につく気は、これっぽっちもないわよ!」
−下につかないことぐらいメルビィ選手だって最初からわかってますよ。まあ、頑張ってくださいよ。アスカさんが活躍する姿をみんな見たがってるわけですから。
アスカ 「みんなが見たがってるなんて、いまさら言うまでもないじゃない!なんたってこのアスカ様よ!!」
−はいはい、そうですね。


あのメルビィにあそこまで言えるのは、世界中でアスカだけであろう。よけいなことまで言い過ぎだが。
メルビィの言う通り、このままではアスカの良さが活かされない。アスカにとってメルビィと組むのはいいことだと思うのだが、どうなることやら・・。
「異空間格闘技連盟」は無事、結成されるのか!?
まずはタッグで戦ってからだ。

次回は「んを」エアガイツのバカインタビュー。
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A.L.4月興行詳報(前編)
カドモン吉田、他団体修行白星発進・アマレスコンビも危なげない勝利
アスリーツリーグ (舞田 憲作記者)【1998年05月01日(金) 00時46分】

A.L.MEDUSA〜紅輝〜  4月24日(金) 於・岡山市営体育館サブアリーナ


第1試合 アデミール・オズマ 対 高村 唯希

 この日の第1試合は、A.L.3月大会でデビューした高村が、初のシングルマッチに挑んだ。対するはオーストラリアのオズマ。これまで、オズマのシングルでの戦績は2戦して2敗。そろそろ結果が欲しいところだ。
 どちらかと言えばテクニックよりもパワーに頼る両者だけに、試合は序盤からゴツゴツとした展開になった。高村はエルボー、オズマはボディスラムを中心に攻めていく。開始1分半、早くも得意のユウキスペシャルI(タイガーネックチャンスリー)でペースを掴んだのは高村。思い切りのいい低空ドロップキックやコーナーに押し込んでの串刺しドロップキックから、グラウンドでオズマにギブアップを迫る。一方のオズマも、必殺のオズマ・クラッシュ(ダブルアームホイップ)や奥の手の投げっぱなしドラゴンスープレックスを繰り出すなど負けられないところを見せるが、最後は高村のユウキスペシャルII(マシーンスープレックス)がズバリと決まり、無念のTKO負けを喫した。
 なお、決まり手となったユウキスペシャルIIにより、オズマは左肩と左肘を亞脱臼し、全治2か月。5月大会の欠場はほぼ確定的となった。6月大会に間に合うかは微妙なところ。

   ●オズマ{4分56秒 レフェリーストップ}高村○

高村のコメント:
 あの技は、投げよりも関節を極めることに重点をおいているんです。怪我をさせるつもりはなかったんですが…、申しわけないことをしたと思っています。試合に勝てたことは、嬉しいと言うよりも、ホッとしたという感じですね。

オズマのコメント(大会終了後、収容先の病院にて):
 格闘技やってルのでスから、怪我するのは仕方ありまセン。それよりも、負けタことがとても悔しいでス。これでは次の試合に出られナイのはもちろん、練習もできまセンし…。まあ、今は早く治るコト考えて、しっかり休みまス。


第2試合 吉田 装甲車(カドモン) 対 ルティ・バロア

 本大会の数日前に、バリ島で行なわれたカドモン興行の敗者懲罰マッチにおいて、既報のとおり斎藤多夏史が敗北。これを受けて急遽参戦となった吉田。カドモン以外の興行に出場するのはこれが初めてということもあり、ファンの注目を集めた。
 入場時からいくらか気負いの感じられた吉田は、地獄突き、トーキックなどA.L.にしてはラフな技を多用するルティに戸惑った様子で、試合開始直後はまったく手が出なかった。しかし2分前後、アルゼンチンバックブリーカードロップからのヘッドバットでルティを流血させると、徐々に調子を取り戻し始める。投げっぱなしのパワーボムや、相手を一回転させるほどの力強いラリアートを叩き込み、完全に主導権を奪った。ルティもパンチ、キックで逆襲を試みるが、鼻血の量がひどく、呼吸を乱したようで後が続かなかった。
 試合は、コーナーからのファイヤーバードスプラッシュなど意外なテクニシャンぶりをも披露した吉田が、豪快なアトミックドロップからヘッドドロップにつなぎ、最後はがっちりとエビに丸め込んだ。
 吉田が継続的にA.L.のリングに上がるかどうかは今のところ未定だが、もし今後も参戦するとなれば、決して侮れない存在になりそうだ。

   ○吉田{5分9秒 エビ固め}ルティ●
        ※ヘッドドロップから

ルティのコメント:
 吉田選手は、体の割りにパワーがあったようだ。私もこの出血がなければ、もう少しいい試合を見せることが出来たと思う。再戦?もちろん、いつかまたやりたい。それから、今回は実現しなかったが、斎藤選手とも機会があれば闘いたいと思っている。


第3試合 門仲 伝奇(M.O.W)・八島 康彦 対 小峰 広志・有倉 雅史

 第3試合には、M.O.Wからお馴染みの門仲が登場。八島とのアマレスコンビが、ここにきてようやく実現した。対する青コーナーは小峰と有倉。A.L.でも特に打撃に秀でた2人だ。剛と柔の真っ向勝負が期待された。
 先発は門仲と小峰。定石どおりローキックから丁寧に入る小峰に対し、門仲は首投げ。このところますますパワーアップした感のある門仲だが、こういった細かい動きにもそれが表れている。すぐに交替して入ってきた有倉を、今度は三角絞めでグイグイと締め上げる。
 赤コーナーの最初のタッチは2分ちょうど。八島は例によってマイペースでグラウンドに持っていくが、今日は普段よりも技の連携がスムーズなようだ。派手さはあまりないが、いい位置での関節技がよく極まり、青コーナーに着実にダメージを与えていった。
 一方の小峰と有倉だが、前回の変則タッグトーナメントでも1度組んでいるだけに、連携は悪くなかった。比較的早めのスイッチワークを見せるが、しかし2人揃ってコンディションがあまりよくないのか、いつもより手数が少ない。試合をとおして、全体的に攻めあぐねている印象だった。
 6分前後、2度めのタッチで登場した門仲が、有倉の蹴り足を捕らえてのアキレス腱固め。さらにキャプチュードから、引きずり起こしての延髄斬りを狙う。これを咄嗟にかわそうとした有倉だったが、逆にカウンター気味に入ってしまい、苦しい展開を強いられる。
 終盤に入ると、八島が本領を発揮した。有倉に対して飛びつき腕ひしぎ、ビクトル膝十字を立て続けに見舞っていく。有倉もなんとかロープに逃げるが、最後はリング中央での胴絞めスリーパーががっちりと極まり、ついにタップアウト。
 門仲はこの日必殺のキリング・エッジ(元祖バックドロップ)を温存したが、それでも内容的には圧勝。この2人が本格的にタッグチームを組むことを、個人的に期待したい。

   ○八島{10分32秒 胴絞めスリーパー}有倉●

小峰のコメント:
 門仲選手とは前に1回試合をしたんだけど、その時より強くなってたね。なんて言うかな、全身から伝わってくる、迫力みたいなものが前と違ってた。

有倉のコメント:
 門仲選手、強いですワ。投げられんように踏ん張ってるんやけど、なんや風にさらわれるみたいに持ってかれてしまう。彼から取られたんならある意味納得できるんやけど…、最後は八島やったからね。それが何よりも悔しいです。

八島のコメント:
 いやあ、やりやすかったねぇ。少々やばくなっても大丈夫、ていう安心感があったんで、今日はいつもより積極的にいけた。今後も機会があれば、俺の方はもちろん組んでもいいよ。でも彼の方はどうかな?組むよりもまずシングルでやりたいって言うかもね。それはまあ、彼の方に聞いてみてよ。
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