ONLニュース(98年05月後半分)
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キール会長はバカです。
ゼーレ ホークマン記者【1998年05月31日(日) 22時28分】→記事にジャンプ

こズルイ男・加藤驚は殺っちゃえ!! OK!! 週刊卓八郎・創刊号
×××× 卓八郎記者【1998年05月30日(土) 23時59分】→記事にジャンプ

もっと目立たんかい! 本家弘樹がnWo弘樹にいちゃもん!
HFA ぴろき記者【1998年05月30日(土) 22時53分】→記事にジャンプ

優勝厳命! スコータイ、流星にエール!
HFA ぴろき記者【1998年05月30日(土) 10時33分】→記事にジャンプ

最後の旅立ち 新生NEOが動き出す…まずは第四回トーナメントだ!
プロフェッショナル・レスリングNEO 川崎勉造記者【1998年05月29日(金) 16時52分】→記事にジャンプ

静かなる男の反逆 『グローリィ・イントゥ・ライド』第4戦結果
M.O.W 大スポ 谷町一徳記者【1998年05月29日(金) 07時27分】→記事にジャンプ

ワンダラー「死ぬかと思った」 ワンダラー・KYOU記者、入院していた事が判明
カドモン (代役)斉藤多夏史記者【1998年05月29日(金) 02時06分】→記事にジャンプ

たどりついたらいつも横浜! サックのどうでもいいインタビューを添えて・・
横プロ ヒロト記者【1998年05月29日(金) 01時57分】→記事にジャンプ

A.L.5月大会詳報(前編) 驚異の新人か?高村 序盤2試合は荒れ模様
アスリーツリーグ 舞田 憲作記者【1998年05月29日(金) 00時53分】→記事にジャンプ

第2回ONL大会、1週間延期! 6月6日に「うふぉ」が、あっちいってこっちいって落っこち…
ONL キロヒッチ・マッハー(日本人)記者【1998年05月25日(月) 23時19分】→記事にジャンプ

ECVV連勝 蝶極&カシーン(@nVVo)ほえる!
ECVV 工藤豪記者【1998年05月23日(土) 13時12分】→記事にジャンプ

熱戦、続出!! ぶる、首チョンパ カドモン・3nd興行第3夜 試合結果報告(前半)
カドモン ワンダラー・KYOU記者【1998年05月22日(金) 01時33分】→記事にジャンプ

それぞれの確認 『グローリィ・イントゥ・ライド』5.12第3戦結果
M.O.W 大スポ 谷町一徳記者【1998年05月21日(木) 05時50分】→記事にジャンプ

いよいよONL大会へ −魅惑のテンカウント− ベルトを、友を、ONL大会をテリーが語る
ICBM 赤場クレア記者【1998年05月21日(木) 03時21分】→記事にジャンプ

A.L.5月大会カード発表 門仲と八島、再び激突。新田の相手は「X」
アスリーツリーグ 舞田 憲作記者【1998年05月19日(火) 23時58分】→記事にジャンプ

黒龍会の第2のボス、大阪吉邦の過去
黒龍会 緋色記者【1998年05月16日(土) 09時30分】→記事にジャンプ


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キール会長はバカです。
ゼーレ (ホークマン記者)【1998年05月31日(日) 22時28分】

 ONL大会にゼーレから出場するのは源静夫。ストロングスタイルを標榜するR−Xの重鎮的存在である。その源は、大会直前に若き怪物、藤堂君とともにサイパンキャンプを決行。心身共に完全な状態に仕上げてくるという。

それはまあいいとして、問題発生!!
ゼーレのバカ会長キールローレンツ氏がアホアホなんのである。それほど問題でもないか。
今日午前9時ごろに突然電話がかかってきた。最初から壊れ気味なのだが、まあ再現してみよう。

会長「あ、俺だけど〜、今日ヒマ〜?」
− 暇じゃないですよ
会長「そう切り返すとは思わなかったね。一本取られた!さすがはフォークマン!
役者が違うねぇ。」
− あ、キール会長ですね。今日はなんですか?
会長「しずおーーーっ!どこいったんだぁー!」
− は?源さんになにかがあったんですか!?
会長「どうもこうもないよ。帰ってこないのよ、静夫ちゃん。」
− 帰ってこないってどこからですか?
会長「帰国してないんだよー。間に合わないじゃないかぁ」
− え!?いまいち状況がわからないんですけど・・・
会長「今日になっても来ないのよ、静夫ちゃん。なにやってるんだ!あのやろう!」
− 今日帰ってこなきゃいけないんですか?その辺が私にはよくわからないんですけど
会長「君ぃ、バカかぁ!?アホ!マヌケ!マリモ!」
−マリモって・・けなしてるの?
会長「君ぃ、記者のくせに今日が何の日か知らないのかぁ?」
− 5月30日・・・ONL大会は・・
会長「そうだよ、知ってるじゃないかい!そう、ONL大会があるのにまだ帰国してないんだよ!問題だろ、これは!」
− あの、会長知らないんですか?
会長「だから知ってるっていってるじゃないか、君!知らないのは静夫ちゃんだよ。またリストラされたいのか、あいつはぁ!」
− 聞いてくださいよ、会長。あのですね・・
会長「君の話を聞くほど暇じゃないんだよ、私は。立場をわきまえたまえ!」
− (自分から電話してきて・・・)いや、会長!ONL大会は今日・・
会長「だから今日、ここに静夫が来てないんだよ!どこいったんだよ、あのオヤジはぁ!」
− だから6月6日に・・
会長「6月6日?んなもん、どうでもいいよ。今日出れなかったらゼーレの恥だよ!私の顔に泥を塗る気か?」
− (あんたが泥塗ってんだろ!)だから今日じゃなくて6月6日に延期なんですよ!
会長「君、何いってんだよ!なんの話か分からないよ、僕には。」
− だからぁ、ONL大会は・・
会長「そうだ!ONL大会の話だよ。で、当日になっても源静夫の野郎は帰ってきてないんだよ!」
− あーイライラするなぁ!
会長「だろっ?そりゃイライラするよね。ひどいやつだよね、静夫ってやつは。」
−・・・・会長、あなたにですよ!
会長「君に言われるまでもなく、私はゼーレの会長だよ。まだボケちゃいないよ。ハッハッハッハ!」
− ちっ!(舌打ち)
会長「ちっ!じゃないだろ、君!・・・・静夫!緊急帰国しなさい!」
− (この会長と会話したくない)・・・静夫さんはわかってるんですよ。だから帰ってこないんです。
会長「3日前から連絡も取れないんだよ。どういうことだい?連絡も取れないし、しかも帰国してない
というではないか!本当に解雇してやるぞ、私は権力者だぞ!」
− ONL大会は延期です!!
会長「緊急指令!源静夫は直ちに帰国しなさい!!」
− だから今日じゃないんですよ、大会は!
会長「君もあいかわらずバカだねぇ。カードに穴を開けた責任は誰が取るんだよう!」
− だからぁ!カードに穴開けてないじゃないですか!6月6日までに帰ってくればいいんですよ。
会長「第一試合がしっかりしなきゃいけないんだよ!興行ってのをわかってるのかい、君?」
− わかってないのはあなたです!
会長「ああ、うちの選手が第二回ONL大会に傷をつけてしまった・・・・・・。」
− もういいです!電話切りますよ!
会長「源ぉ!濱池氏にしっかり筋を通せ!」
− ・・・・・・電話で私に言われても困るんですよ!
会長「加持と葛城に急遽サイパンにいってもらう!この責任は重いぞ、源ぉ!最悪の場合、本当に解雇だぞ!」
− もう、好きなようにやってちょうだい!
会長「このことに関してフォークマン、君なにか知ってるんじゃないのか?」
− だからONL大会は6月6日に延期になったので、静夫さんが今日帰国してなくても問題ないんですよ!
会長「君、言っていいことと悪いことがあるだろ!バカにするのもいいかげんにしろっ!」
−・・・・・
会長「もう落ちます。おやすみー。ガチャッ!」
−・・・・アホが!

とっととやめちまえ、クソ会長!延期になったのも知らないのか、このボケ!
静夫さん、可哀相ですねぇ。
で、連絡とれないかといえばそうではなく、しっかり連絡とれるんですよ。嫌われてんだよ、会長は。
もちろん延期になったのは知っていて2日に帰国する模様。
きっちりONL大会に向けての静夫さんのコメントをとったので、それはまたのちほど!
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こズルイ男・加藤驚は殺っちゃえ!! OK!!
週刊卓八郎・創刊号
×××× (卓八郎記者)【1998年05月30日(土) 23時59分】

 ドモ、みんな元気にヲタクしてるかい!? ボクだよ、卓だよ、分かる!? みんな久しぶりだね……って、初めての人もいるか。ボクはお茶の間のアイドルこと、ヲタク研究家の卓八郎だよ。みんなよろしくね。
 今回、とある人のご厚意に預かり、ここONLニュースでプロレスに関する記事を書かせてもらう事になった。正直ね、ボクはヲタクだけどプロレス詳しいよ。何たってボクはヲタク界の権威だし、超一流のライターだと自負してるからね。任せなさいって。
 まず、ボクがこのONLニュースに登場するワケをお教えしよう。これはある2人のこズルい男への制裁処置なんだよ。こいつらはプロレス界全体を根底から破壊する大悪党であり、同時に社会の秩序を乱しているレッドカード野郎たちだ。
 君たちはカドモンという団体を知ってるかい!? そう、あの世間をナメきった肉体バカたちの集団だ。まぁ、南蛮はボクも許そう。同じヲタク仲間のストッキングマン1号がいる。
 だが、この2人は許せないね。
 加藤驚と、ワンダラー・KYOUね。
 あの2人はプロレスをナメくさっているとしか思えない。何なのアイツら!? このボクを差し置いて「遊び人」などとうそぶいている加藤驚は、人間の中でも最悪最低の奴だ。前回の2.5ndといい、今回の3ndといい、最近のアイツはマトモに試合した事がない。みんな乱入劇でノーコンテストにしている。アイツ卑怯だよ。こんな後出しジャンケン野郎に大きな顔させるのはイカンね。
 同時に、ワンダラー・KYOUも死罪に値するA級戦犯記者だ。何がツッコミの上手い辛口記者だよ。アイツは絶対、裏でレスラーと繋がってるに決まっている。アイツの意向でカドモンの試合が動いている事だってあるんだよ。ホントだよ。
 そんなワケで、このプロレス界史上最低最悪の生物であるこの2人に、このボク卓八郎が処刑宣言を下す。
 この2匹のゴキブリを駆除するまで、当方はあらゆる手段を使って徹底攻撃を加える所存だ。
 読者のみなさんはボクがやられると思われているだろう。確かに加藤驚は野蛮な奴だ。だけど心配無用……同好の志であるストッキングマン1号と、彼の上司であるP・サミー・オノー氏の好意により、南蛮帝国地下職業安定所で肉体改造を行っているのだよ。外見は昔のままだが、中の筋肉は常人の3倍ほどの凝縮率をもっているのだ。
 そんなワケで、近々この卓八郎自らカドモンの腐った真相を暴き、この2人に正義の鉄槌を下す時がくる。読者のみなさんはぜひとも楽しみにしてくれ。

 【急募!!】
 ズル抜け男・加藤驚とワンダラー・KYOUに関するプライベート情報求む。
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もっと目立たんかい!
本家弘樹がnWo弘樹にいちゃもん!
HFA (ぴろき記者)【1998年05月30日(土) 22時53分】

HFAの社長兼エースのファイプラー弘樹(25)が、カドモン・南蛮帝国のnWo弘樹にいちゃもんをつけた。

【ファイプラーのコメント】
「おい!nWo弘樹!お前は俺の偽者のくせに全然目立ってないやん!仮にもおいらはONLのMIPをとった男だっちゅうに。その偽者にしてはちょっとおとなしすぎじゃないか?南蛮のエースになってみろよ!

今のままなら“弘樹”を名乗らせるわけにはいかんなあ。というわけで、お前をテストする。うち(HFA)に来い!対戦相手は…えーと、そうだなあ…。以前まだ未熟だったおいらに勝ったことのあるポイズンでどうだ?ポイズンに負けたら“弘樹”を名乗るのはやめとくれ。ポイズンに勝てたら、その次の相手を指名する。自信がなかったら来なくていいぞ。そんときは“nWo弘樹”というレスラーはいなくなったと判断する。」


というわけだ。つまりはnWo弘樹が今のリングネームを続けるには、まずはHFAのポイズン・ジャイアントに勝って、その次の相手にも勝つしかない。もっとも南蛮帝国のことだ。ファイプラーの発言を無視してリングネームを使いつづける恐れも十分ある…。
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優勝厳命!
スコータイ、流星にエール!
HFA (ぴろき記者)【1998年05月30日(土) 10時33分】

先日の新生NEOの記者会見を受けて、ゴッド結盟軍のスコータイ・サムットワット(39)が流星 満潮(新生NEO)にトーナメントでの優勝を厳命した。

【スコータイのコメント】
「そろそろあいつにも結果が要求されるだろう。あいつ自身が言っているように、もしトーナメントで優勝できたら、もう一度手合わせをしてやってもいいだろう。だが、もし1・2回戦で負けるようなことがあれば私と戦う資格はない。最低でも決勝に出てくるんだ。そうしたらもう一度だけ最後の戦うチャンスを与えてやる。」

若き流星に課せられた大きな使命。果たして達成することはできるか!?
1回戦の相手は雨宮雷だ!
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最後の旅立ち
新生NEOが動き出す…まずは第四回トーナメントだ!
プロフェッショナル・レスリングNEO (川崎勉造記者)【1998年05月29日(金) 16時52分】

「START!」
■1998年6月14日=東京・遊楽園ホール

▽第四回NEOトーナメント一回戦15分一本勝負
流星満潮 vs 雨宮雷<雨宮道場>
加藤圭司 vs 神城潤一
鶴波力一郎 vs 山小屋勇一
中田慎吾 vs 雨宮五月<雨宮道場>


 NEO GONGS崩壊から約2ヶ月。ついに新生NEOが動き出した。
 某所で記者会見を行ったNEO。旗揚げ戦は新人2人を含めた8人によるトーナメントの一回戦、全4試合。
 なお、旗揚げ第二戦でトーナメント準決勝と決勝が行われ、優勝者にはNEO認定無差別級ベルトが贈られる。また、新しい試みとしてランキングも制定されることとなった。
 カードは別表の通りだが、まずは各選手の会見での発言を取り上げてみよう。

圭司「色々ありましたけど、こうして新生NEOを形として皆さんにお見せすることができるようになりました。世界一格好よくあるべく努力していきますので、ご支援のほど、よろしくお願いします」
記者「旗揚げ戦は日本人のみのトーナメントですね。NEO GONGS時代もそうだったわけですが」
圭司「あの時とは時代も違います。僕らは常に進化しながらより格闘技のよさを追求したいと思っていますので。今更過去を振り返るつもりはありませんし、戻ることもできません。全然違ったものになると思います」
記者「ルールの変更などはどうなりますか?」
圭司「基本的に、前と同じです。ただ、急所攻撃は禁止になります」
記者「新人の紹介をしてもらえますか」
圭司「はい。まずは、雨宮雷(あまみや・いかずち)。五月雨(雨宮五月)の叔父です。35で、年齢的にはもうロートルですけど、アマレスのテクニックがどこまで通じるのか試してみたいと(デビューが決まった)。この、二人の雨宮についてはNEO所属ではなく、本人達の道場…雨宮道場の選手として契約しました。
   次に、山小屋勇一(やまごや・ゆういち)。まあ、生え抜きってやつですかね。線もまだ細いんですけど、試合をしながらレベルアップしてもらおうと、トーナメントをデビュー戦にしました。
   そして…うーん、新人っていうのは変なんですけど、中田慎吾。また新しくやり直してみようということで、NEOに帰ってきました」
記者「中田選手とは感情のしこりみたいなものはないのですか?」
圭司「あります(きっぱり)。僕だけじゃなくて、ジュン(神城潤一)とか流星とかもそうでしょうし。でも、格闘技になあなあの関係はいらないので、これでいいと思ってます」

ここで、各選手が抱負を述べることになった。

雨宮雷「雨宮道場の雨宮雷ちゅうもんや。別によろしゅうしなくてもええから、てきとーにやってんか? 優勝? さあ、やってみんとわからんわ」
流星「自分は、とにかく強くなりたくてここにいます。NEOがプロレスだろうが格闘技だろうが、そんなことはどうでもいいです。優勝して、もう一度スコータイと戦います。押忍」

神城「えーと、頑張ります」
記者「そう言えって言われたんですか?」
神城「はい(笑)」
圭司「…またスタートラインに戻ったわけで。ランキングとか対外試合とか色々やりたいことはあるんでね。皆色んなモノを背負って戦うと思うんですけど…僕は一試合一試合プライドと愛をかけて戦います」

山小屋「まだ若造なんですけど、一生懸命頑張りますので、よろしくお願いします。あと…記事では名字じゃなくて名前で書いて欲しいんですけど…ダメですか?」
鶴波「(所用のため出席せず)」

雨宮五月「ボク、負けず嫌いなんで。ベルトが一番相応しいのはボクだとも思ってますんで、優勝してベルトももらいますわ。ハイ」
中田「ちと無駄な試合はしたくなかったんでね。こいつらが新しくやり直してみたいって言うから。どんなもんなのかな、と。やるからには、生半可なことはしたくないし。ま、見てて下さい」

 優勝=NEOのトップ。王者。最初で全てを決めるべく、NEOが動く。悩みも挫折ももう無用だ。戦士はただ、リングで勝負する。
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静かなる男の反逆
『グローリィ・イントゥ・ライド』第4戦結果
M.O.W (大スポ 谷町一徳記者)【1998年05月29日(金) 07時27分】

海崎が秒殺され、猛鬼が退団を宣言した開幕戦。そのうねりは団体の今後を左右する大きな引き金になるだろうと記者は感じた。そして、うねりは確実に形になってきている。それがこの日、証明された…。

◆5月14日・第4戦 新浦安市民ホール-----------------------------
▼第1試合 シングルマッチ・10分1本勝負
 鹿嶋 嘉晃 VS フレデー・M

先日の第3戦で先輩・魚頭からタッグでの初白星をあげた鹿嶋だが、何と今度はベテラン、フレデーから3カウント奪取に成功。
試合は鹿嶋がインパクトの強い技を連発し、それをフレデーがセクシーマンダム(ミトクラッチ)のような絶妙な返し技で切り返していくという流れだったが、フレデーの思惑を超える鹿嶋の猛攻についにダウン。ミドルキック連打からがっちり両手でフォールされ、そのまま3カウントを許してしまった。
まさかの敗北を喫したフレデーだったが、存分に鹿嶋の股間を楽しんだせいか特に不満顔ではなかった。

 □試合結果
  鹿嶋◯(8分58秒 体固め)×フレデー

▼第2試合 タッグマッチ・30分1本勝負
 ピッコロ・ザ・スーパースター & 東京ZIN
         VS
 ソウルフライ & J・桑平

この試合で何となくだが、わかった事がある。ピッコロはタッグに弱い。のである。
ではいってみようか諸君!

東京とソウルフライから試合ははじまる。が、東京、一瞬でピッコロにタッチ。
因縁の相手は桑平だが、ピッコロはソウルフライにたいして大鎌攻撃!これは桑平への牽制だろう。ソウルフライが低空ドロップキックでピッコロの手から逃れ、桑平にスイッチ。
遺恨再燃と、激しくやり合う2人。まず序盤は桑平が先取した。再三に渡るスリーパーでピッコロは息絶え絶えで東京にタッチ。すでにここで弱さ発覚!

そして、もうひとつ試合が進む内に認識せざるを得ない事があった。全てが東京を上回る桑平。おそらくピッコロに迫る実力者であるという事実がおぼろげに見えて来た。
ソウルフライが何もしなかった訳ではない。寧ろ桑平よりも動きは良かった。フォロー面ではピッコロにノーザンライトボム、東京には必殺モアニ・モアナ(火の玉ボム)等を放つなどし、もちろん自分の出番でも得意な技を連発し、遂にはピッコロからインヴィクタス(魔童クラッチ)で初のピンフォールを奪ったのである。
が、試合を決めた直接的な要因はやはり桑平だった。終盤、ピッコロと揉み合い、ゆきドラ2を喰らってしまうのだが、それを帳消しにするように串刺しDDT!ソウルフライに「決めろッ!」と怒鳴りつけ、試合を決めさせたのである。

試合後、ピッコロは「侮辱ヨ!侮辱!あんなヒヨっこに決めさせるなんてッ!キィー!」とお怒り模様。
横で聞いてた東京は「フンズバラ!シット!つまるとこ糞!あのソウルフライのスカタン、俺樣より派手に動くなッつに。影に隠れちゃったじゃないか!ズラワバガッ!いささかまいったので今度、輝度、かち喰らわすゾ!アハ?」
ちなみにこの日も『明後日ウルトラ・ウラカン・ラナ』が炸裂していたヨ!

 □試合結果
  ピッコロ×(13分42秒 インヴィクタス)◯ソウルフライ

▼第3試合 シングルマッチ・15分1本勝負
 魚頭 玉三朗 VS ゴウジャス・ベンジャミン三世

オツユ戦士が華麗すぎる男に挑む!
ガウンは相変わらず豪勢だ!しかし、試合は基本的な技の応酬だった。恐ろしく地味な技の数々が魚頭を襲う。戦慄のショルダースルーで魚頭が舞う!
が、魚頭が手数で上回った。延髄斬りを連発し、キャメルクラッチでフィニッシュ!
この試合でM.O.W正規軍がようやくMWA勢に勝利した。

試合後の魚頭
「あのオッサン、目の下にシャドー入ってたですぅ。LAメタル系ですか?あれもペイントなの一種ですか?あう、とと、取りあえず次も頑張りマッスル!ナハ?」

 □試合結果
  魚頭◯(8分50秒 キャメルクラッチ)×GB三世

▼第4試合 タッグマッチ・45分1本勝負
 左近 番斎 & トニィ・リトゥル & ペイトリ・ザ・ナイスガイ
         VS
 ストロング猛鬼 & ドン・ギャラガー & ジェシー・ペイガンJr

トニィ&ペイトリにとって最後の前哨戦となったこの試合、それに猛鬼と番斎が加わるという見どころが追加され、この日のベストバウトといってもおかしくないものになった。

いきなりトニィvsギャラガーとなったが、トニィはチョップ、ギャラガーはエルボーと両者譲らず。ギャラガーから猛鬼、トニィからペイトリに移ると試合が動き出す。重いサッカーボールキックや、合体パワーボムを喰らい、はや失速かと思われたが、ペイトリは止まらなかった。ペンタゴン殺法で猛鬼を苦しめ、良い形で番斎につなぐ。

番斎は出てくるなりペイトリと合体パワーボム。さすがに効いたか猛鬼はペイガンJrにスイッチ。番斎はその後も場外で猛鬼、ギャラガーを手玉に取る活躍を見せた。
そして、この日一番のハイライトはトニィのラッシュだった。
7分過ぎにペイガンJrを捕獲、そして必殺のキャリフォルニア・クルシファイド(雪崩式DKボム)爆発!が、これは敵陣の目の前だったため、あえなくカットされるが、その混乱に乗じて、何ともう一度キャリフォルニア!
これは決まったかと思われたが、ペイガンJrはなんとか2.9で返した。さすがは元王者と言った所か。

やはり6人タッグは混戦になるのは避けられない。そんな中でも番斎と猛鬼は激しくぶつかり合う。高角度P.B.Hをもろに喰らった直後に直ぐさま反撃のローリングエルボーで猛鬼をマットに這わせた番斎はこれまでになく逞しく見えた。
お次はペイトリ。猛鬼相手にDKボム、必殺ランニン'USAでニアフォ−ル連発し、ただのインチキマスクマンではない事を証明してみせた。
猛鬼に変わったギャラガ−だが、結局この3人にまんまとやられてしまった。ペイトリを場外に落とし、場外戦を仕掛けたはいいが、番斎、トニィが瞬く間に駆け付け、それを阻止。逆に痛めつけようとしたペイトリに番斎とのW.バックドロップを喰らった上、トニィのアルゼンチンバックブリーカー(ドロップ)のおまけ付き。しかもトニィはペイトリがリングに戻っても絞め続け、カウントが18のところでようやく技を解き、自身はリングへ帰還。カウント20が告げられた時、ギャラガーはまだリング下だったのは言うまでもない。

リング上で得意のマッスルポーズを炸裂させ、グッドスマイルを見せたトニィ。リングアウト勝ちという形ではあったが、この勝ちはベルト防衛に好印象を与えてくれた。トニィの復調、ペイトリの予想以上のポテンシャル。後は、本番を待つのみだ!

試合後のコメント
トニィ「HAHAHA!ボルテージが上がってきたヨ!ボク達がリアルチャンプさ!待ってろボビ、ヤンキー!HAHAHA!」

番斎「特にねぇなァ。誰が抜けようがァ、俺は、俺の闘いを続けるだけだからな!」

猛鬼「あと1試合、どんなカードがまだ聞いてませんが、最後の試合。きっちり仕事をします。どうもありがとうございました」

ギャラガー「ガッデェェェッムッ!せこい真似してくれるぜ。ベルトを返して貰うだけじゃなく、完全に潰してやる!いいかッ?無様に奴が、這いつくばる樣をしっかり見届けさせてやる!(英語)」

 □試合結果
  ペイトリ◯(11分59秒 リングアウト勝ち)×ギャラガー

▼第5試合 AOAヘヴィ級王座挑戦者決定戦・時間無制限1本勝負
 土門 康平 VS ジンク・チャンドラー

土門は、この一戦を「無駄なステップ」と言い切っていた。だが、試合はその言葉を覆し、どちらが勝ってもおかしくないものになったのである。

立ち上がりは両者とも間合いを取り、土門はローキック、チャンドラーは掌打で探り合り、そのまま中盤まで一進一退の攻防が繰り広げられた。
投げの比重がやや大きいチャンドラーが勝負を掛けてきたのは5分過ぎだった。裏投げ、必殺ピルグミリッジ(フィッシャーマンDDT)とラッシュで決め、直後には土門をリング下に叩き落とし、エルボースイシーダ!
だが、リングに戻った土門はこだわりの脚殺しを開始。裏アキレス腱、アンクルホールド、ドラゴンスクリューからSTF。大車輪キックを喰らった時に流血したせいもあるのか、ついにはチャンドラーは顔を歪めてリング下にエスケープ。
土門はこれをただ見ている訳ではなかった。助走をつけ、宇宙人プランチャで追い討ち!
両者リングに戻ると、土門は決めにかかる。ハイキックでチャンドラーをダウンさせ、ポストに飛び乗り火の鳥スプラッシュ。しかし、チャンドラーはうつ伏せで、フォールは出来ない。精魂尽きたか、土門もそのまま起き上がれない。
先に起きたチャンドラーは裏投げ一閃。チャンドラーはうつろな眼でダウンする土門を引導を渡さんとばかりに無理矢理引き起こしバックを取ろうとする。万事休す。もうダメかと思った瞬間、土門はチャンドラーの右足に絡み付いていた。
ここまでなんとか耐えていたチャンドラーだが、すでに力は使い果たしていた。マットを2度叩き、タップアウト。土門、辛勝。

控室で土門はこう語った。
「無駄なステップなんて大きな口叩いちゃいましたね。チャンドラーは強いですよ。かぁぁ、挑戦者のほうがキツイですよ。決定戦を越さなきゃいけないんだから。言うなれば選手権を2度やってるようなもんですよ。まったく…。ただ、簡単に負けるつもりもなければ、善戦するつもりもありませんよ。勝ちますよ!」

今度は海崎に牙城に挑む訳だが、それは正真正銘の決戦である。チャンドラーと海崎は別である。どこまで土門がやれるか見届けようではないか。

 □試合結果
  土門◯(8分51秒 前転裏膝十字固め)×チャンドラー

▼第6試合 タッグマッチ・60分1本勝負
 海崎 礼爾 & 門仲 伝奇
      VS
 音無 誠次 & 稲葉 開山

開幕戦のメーンの秒殺劇がよぎるこのカード。音無はシングルで海崎と2度闘っているが、その2度とも敗北に終わっている。それが、開幕戦の秒殺に繋がったのかは定かではない。
タッグでは無類の強さを発揮してきたS・コアだが、特に音無&稲葉は今まで試合からして、M.O.W最強のタッグであると言っても過言ではない。よって、秒殺劇も重なり、海崎にはいささか厄介な試合に挑まねばならなかった。
そこでポイントになってくるのがパートナーの門仲である。またもメインに抜てきされた訳だが、このメンバーの中で存在感をだせるかがこの試合の鍵なると記者は感じていた。門仲がどこまで出来るか?団体の中でもっとも練習量の多い彼の身体は今シリーズもまた大きくなっている。丸太のような両腕と太ももはそれを物語るものだ。では、技術面・精神面はどうかと言うと、それも成長を続けている。それはこの試合でも垣間見る事が出来た。

開幕戦の事態を踏んでのことか、まずは稲葉vs門仲から進行して行く。稲葉は組付くやいなや殴り倒すようにショートレンジラリアットで門仲をダウンさせ、続けてDDTからチョークスリーパー。あっという間に門仲をいなしてしまった稲葉だが、海崎が出てくると無難に音無にタッチし、戦況を見守る。

海崎-音無の絡みは激しい打撃戦からの関節技の取り合いとなった。打撃では海崎が上のようだが、音無は要所要所で的確に打ち込み、そこから脚関節を取りに行く。
海崎がファントムバイツ(ハイマン蹴り)で、ダウンを奪いテスタメント(フィッシュストレッチスリーパー)に行くが当然稲葉がカットに遭ってしまう。ここで、フォローに入った伝奇は海崎の変わりとばかりに音無に必殺キリング・エッジ!海崎はそこから腕拉ぎ逆十字へ。
だが、これも稲葉のカットで不発。再びフォローに入ってきた門仲。今度は音無に捕まってしまったが、音無のローキックが襲わんとした時、門仲はそのローキックを捕獲し、アキレス腱固めに移行したではないか!おまけにアキレス腱固めの後は連続ベリートゥバックで音無をダウンさせ、海崎がサマーソルトドロップ弾という好連携を見せてくれたのだ。

しかし、やはり最強チームと呼ばれるだけの事はある。音無はバックスピンラッシュで海崎をダウンさせ、流れを止めずにそこで稲葉にスイッチし、延髄ラリアット、剛腕正拳突きラッシュ!
海崎はこれは危険だと察したのか、エクスプロイダーで脱出に成功。ダブルのドロップキックの連携を見せ、そのまま門仲に試合を託した。
サイドスープレックスで勢い良くブッコ抜く門仲。乗っているようだ。稲葉が無理矢理必殺ガイエスブルグを狙うも、それを水車落としで返し片エビ固めでフォールにいく。しかもその後のガイエスブルグも阻止し、何と、連続ベリートゥバック×2、計4発もの豪快な投げを喰らわしたのだ!

にも拘わらず、稲葉はこれを遂にガイエスブルグを爆発させ、一気に形成逆転。剛腕正拳突きでさらに追い討ちを掛け、締めの音無にタッチ完了。
マウントパンチ連打、一本足頭突きからチキンウイングフェイスロック!海崎のカットで危機から脱すも、海崎がコーナーに戻っていく瞬間を見逃さなかった音無は容赦なくヒールホールドへ。最後は完璧にサイレント・コアの術中にはまってしまったのだ。

音無、稲葉は無言でリングを後にし、海崎もまた門仲を労い、リングから降りた。リングに残ったのは門仲だけだったが、門仲はゆらゆらと立ち上がりマイクを手にした。
「負けた試合の後に、こんな事言うのはおかしいとは思います。でも、言わせて下さい!猛鬼さん…、いや!ストロング猛鬼!あんたのここでの最後試合は俺が務めます!ただでは行かせん!勝ちにいきます!このマットの味を忘れられないように、あんたをこのマットに沈めてやる!以上です!」と言い放ったのだ。東京、魚頭に比べ、口数が少なく、寡黙な男のイメージがあった門仲があの猛鬼に挑戦状を叩き付けたのである。
今シリーズ、以前よりも口数が多くなったとは感じていたが、ここまで大きく出るとは思ってもいなかった。最終戦のカードは未だに未定である。だからこそ、門仲は名乗りを上げたのだ。

控室で聞いていた海崎は「おい、聞いたか今の?伝奇があんな派手な事やらかすとはねぇ。まあ楽しみが増えたよ。伝奇が猛鬼に勝てるかって?いどうかねぇ。世の中何が起きるかわからんからな。あんたらはああいうのを玉砕覚悟のって捉えるんだろうな。ま、確かにそうだがね。ハハッ。土門?ああ、良い感じじゃないの?が、俺はあそこまで付合わんぜ。締めるとこ締めてくよ」と門仲の可能性について語ると共に、防衛宣言をやんわりとしてくれた。
控室に戻ってきた門仲に詳しく話しを聞いたが、多くは語らなかった。だが、「あの人の何か、重圧感ってのは半端じゃないんですよ。僕はそれに潰されるつもりはありません。考えがあります。まずは毒を身に纏う事にしますよ。ヒントはこれだけです」と何か秘策を持って、猛鬼に挑むようだ。
この静なる男の反逆はうねりが生じた開幕戦の本当の答えのかもしれない-。

 □試合結果
  門仲×(9分16秒 ヒールホールド)◯音無
----------------------------------------
いよいよ、最終戦へ。近日中にカード発表されるというが、どんなカードなのだろうか?目玉のMWA世界タッグ、AOAヘヴィだが、情報によれば、他団体選手がスポット参戦するという話も舞い込んでいる。発表は間近。期待すべし。
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ワンダラー「死ぬかと思った」
ワンダラー・KYOU記者、入院していた事が判明
カドモン ((代役)斉藤多夏史記者)【1998年05月29日(金) 02時06分】

 カドモン番記者で、現在とある事情で身辺が危ないと噂されているワンダラー・KYOU記者が、一週間ほど前から入院していた事が判明しました。
 ワンダラー記者は3nd興行の取材を終えた後、とある事情で入院し、記事入稿が不可能になっていました。
 ……ちなみに、この中継は……ワンダラーの代わりにこの僕、斉藤多夏史がやっています。
 今日はこの某病院に、加藤驚さんとともにお見舞いに来ました。

驚「オラーッ!! ワンコソバのパープリンはどこじゃーい!!」
K「……ここだよ」
驚「よぉ、見舞いに来たぜ」
K「……ありがと」
驚「どーした。元気ねーぞ」
K「……いゃぁ、死ぬかと思ったよ」
驚「ホンマに死にかけたらしいちゅーなっ」
K「まぁね」
驚「うーん。やはり持つべき者は無害な友人だなぁ」
K「それを言うなって」
驚「ワシなんてホラ、友人は多いぞ」
K「嘘つけ。お前ほど同業者ウケの悪い奴は見た事ないぞ」
驚「いいよ、武骨がいれば。ワシは嫌われモンだもん」
K「そんな事言ってるからヒドいメに合うんだよ」
驚「うるせーっ、アイツらが来なきゃ俺の勝ちだったんだよぉ」

 ……あの試合、つまり3ndのメイン。ワンダラー記者が入院して入稿していない3試合の事です。ここは、病室で大人げなく口喧嘩している2人に代わって、僕が軽く報告します。

▼第17試合
 【ゴンサロ・デル・アルヴァレス vs 金韓宇(HFA)】

 注目のテコンドーvsカポエラ戦。両者共に蹴り技を多用する選手でしたが、金選手のロープ技とコーナーポスト攻撃に、受け身を取るのが精一杯のアルヴァレス選手が苦戦を強いられました。逆に金選手も寝技に持ち込まれると分が悪かったようです。
 試合は互角のまま、最後はアルヴァレス選手の逆片エビ固めに金選手の指が僅かに届かず、ギブアップの意志がないままレフェリーストップになりました。両者ともに限界まで達していたようで、その直前の金選手の片羽絞めが、もう僅か中央で決まっていれば、金選手の勝利だったでしょう。

 ○ アルヴァレス (4分58秒 逆エビ固め) 金 ×

▼第18試合・グルーサム戦
 【ウイリアム・レミングストンvsブンブン丸・ガーディアン(R.R.R)】

 実はカドモン初のグルーサム戦となる一戦。ウイリアム選手は欧州レスリングの達人ではあるが、無論場数ではブンブン丸選手の方が上回っています。このブンブン丸選手、長身ながら打・投・極全てに秀でたトータル・ファイターで、ウイリアム選手も大苦戦でした。
 試合は両者ともに日頃培った技術を存分に見せつけ合いました。特にブンブン丸選手のヘソで投げるバックドロップやフルネルソンは、あの身長だけに荒削りでしたが迫力がありました。負けてはいられないと、ウイリアム選手も効果的なスープレックスを乱発していきました。
 最後は、ウイリアム選手が地道に大外刈りからのSTFで勝ちはしましたけど、そろそろ攻撃パターンにムラが出てきており、もしリベンジが組まれるとしたら、このままではと感じられる一戦でした。

 ○ ウイリアム (5分28秒 STF) ブンブン丸 ×

▼第19試合
 【加藤驚 vs Giant Demon Arugak(WWWWA)】

 実はこの試合、加藤さんが一度はやってみたい相手と嘆願して実現した試合のようです。本人は勝ち負け度外視と言ってはいましたけど、いきなり試合前に、
 「みんなっ、予定では20試合なんだけど、19試合目でメインになっちまった。そこでだ……この試合、3本勝負にして21連発ってのはどーだぁ!!」
 なんて事を言いだし、ゴリ押しで3本勝負にしてしまいました。
 ……それが裏目に出ました。
 第1本目取られました。
 この試合に向けて特訓していた加藤さんでしたが、Arugak選手の魔人的な攻撃にどうも攻めあぐねていました。序盤からコブラクローを連発する加藤さんに対して、Arugak選手は南蛮のほぼブラジルに似た肉体を駆使したパワーファイトを展開。3分過ぎにArugak選手の繰り出した高角度なパワーボムで、ダウンを取られてそのまま1本を先取されてしまいました。
 第2本目、このままArugak選手の勝利かと思いましたが、ニーリフトで怯んだArugak選手の延髄に、加藤さんの裏拳がクリーンヒットし、奇跡的に加藤さんが2本目を取りました。
 両者が1本ずつ取った所で、いよいよ決着の第3ラウンドでしたが……ここから先は……。
 2人に聞いて下さい。

驚「なんなんだよぉ、アイツらは」
K「知らねーよ。お前も2度目なんだし、少しは警戒してろよ」
驚「できるかってーの!! あんなバケモンと死闘してる最中なんだから」
K「俺だってとばっちり喰らっているんだ。文句はLoonyの連中に言ってくれ」

 そうなのです。
 前回、2.5nd興行のメインに乱入してきたバイカー軍団・Loony Goonがまたしても照明破壊と乱入をしてきたのです。しかも今度は狭い地下アリーナですので、お客さんがパニックを起こすわ、お互い暴れるわで収拾がつきませんでした。
 ようやく予備照明がついた時、リング内にはLoony Goonのメンバーが勢揃いしていました。前回と違うのは、Arugak選手や加藤さんも、リング外で僕含めた何人みもの選手に取り押さえられていた事です。
 リング内で無惨に転がっていたのは、レフェリーとワンダラー記者でした。2人とも襲撃を喰らって気絶しているようでした。
 
K「結局、レフェリーが病院送りになってノーコンテストなワケね」
驚「いや、寧ろお前が重傷だった事でノーコンになったんだよ」
K「しかし受難だったなぁ」
驚「アイツらも増殖してたし」
K「えっ!? そーなん!?」
驚「そうなの。5人いたぞ」
K「うげっ!!」
驚「お陰で観客は騒ぎ出すわ、Arugakには謝ったわで散々だったぜ」
K「ははは」

 実は、観客も10人以上が巻き込まれて病院へかつぎ込まれてしまいました。

K「ともかく、お前もダメージ深いし、一緒に休もうぜ」
驚「うるせーっ!! よけいなお世話だ。俺はこれからバイトがあるんだ」
K「何のバイトさ」
驚「A.D。放送局のアシスタント・ディレクターだよ」
K「なんでまた」
驚「幼なじみがアイドルやってんだよ」
K「はい!?」
驚「んでさっ、そこで名前言えないけど、某著名音楽プロデューサーの妹さんがこれまたアイドルやってんだけど、彼女と親しくてね」
K「……!?」
驚「いゃー。彼女、一見わがままっぽかったんだけど、健気なんだよねー」
K「……そのアイドル、もしかして……11月26日生まれで、19歳で、誕生日にオルゴール買ってあげると喜んでた……」
驚「なんで分かるの!?」
K「たわけーっ、緒方理奈ちゃんの追っかけしてるヒマあったら、しっかり養生せんかーい!!」
驚「うるせーっ、お前こそ上原多香子ちゃんの追っかけしてるヒマあったら、身辺の整理して、きちっと記事書かんかーい!!」

 
 ……まぁ、色々ありますけど、またしてもバカな興行してしまいました事をここでお詫びして、占めとさせていただきます。
 2人とも、ちっとも大人気ないなぁ。

 ×○△加藤 (計7分26秒+? ノーコンテスト) Arugak ○×△

 
 追伸:
 ワンダラー記者は、28日をもって退院しました。
 
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たどりついたらいつも横浜!
サックのどうでもいいインタビューを添えて・・
横プロ (ヒロト記者)【1998年05月29日(金) 01時57分】

横プロシリーズ『たどり着いたらいつも横浜’98』初日終了後の横プロ事務所にて。

サック「子猫はかーいーよなあ。」
ヒロト「いきなり関係ないでしょ。それ。」
サック「テリーはいいやつだよ。」
ヒロト「それはピースさんの。」
サック「フッ。まーあの試合は俺がけっこう頑張ったから勝てたようなもんだ。直人も新人にしてはよくやったのん。」
ヒロト「カドモン3nd興行参戦のことですね。オヤジ部のしっかりしたレスリングはとてもためになったのでは?」
サック「もう忘れた。」
ヒロト「・・・。」

ヒロト「では第2回ONL大会出場について。」
サック「カドモンに続いてまたおっさん(源)相手とは、まるでオヤジ狩りみたいだよねえ。」
ヒロト「どこが」
サック「まあ俺は年寄り子供は容赦しないのだ。勝てるときに勝つ!」
ヒロト「はあ。ところで、なぜONL大会にサックさんが出場することになったんですか。」
サック「それには海より深いわけがあるので省略。簡単にゆうと俺ってオールラウンドプレイヤーだからなのさ。」
ヒロト「そうですか・・・。」

ヒロト「じゃあ最後に、友達のコーポ・ミヨシ選手の引退についてどう思います?」
サック「しょうがないったら、しょうがない。もう知らない人が住んでたし。時代は富士見荘。」
ヒロト「シリーズ最終日にフリー参戦の富士見選手のことですか?」
サック「まあ、富士見荘は長くても1年だからそんなもんさ。」
ヒロト「よくわからないですね、あいかわらず。」
サック「そしたら俺はバイトに行く。じゃあな、ヤマモト。」

ヒロト「以上。実りのないインタビューでした。」

<5/17興行詳細記事>
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A.L.5月大会詳報(前編)
驚異の新人か?高村 序盤2試合は荒れ模様
アスリーツリーグ (舞田 憲作記者)【1998年05月29日(金) 00時53分】

A.L.Narcissus 〜珀響〜  5月23日(土) 於・岡山遊楽園ホール


 試合開始前に、第2回ONL大会出場のため今大会を欠場したキース・ガードナーが挨拶を行った。

キース「みなさん、こんにちは。今日はたくさんのご来場、ありがとうございます。
 私も今日、みなさんの前で試合をしたかったのですが、1週間後の(筆者注:この時点では5月31日開催予定だった)ONL大会にベストコンディションで臨むべきだというA.L.の選手たちの総意があり、休むことになりました。今日来てくださったみなさんのためにも、ONL大会では良い試合をしてこようと思っています。
 試合の方は、カドモンのスポーツスター883選手と組んで、W.W.Oのシヴァルツ・ティーゲル選手、それからメルビィ・ニムガーレン選手と、メインイベントを務めることになりました(会場拍手)。いずれもトップクラスの選手たちで、まだ駆け出しの私がどこまでやれるか、それから面識のないスポーツスター選手と組むということで少し不安もありますが、A.L.代表として恥ずかしい思いをしないよう、全力を尽くします。みなさんもご声援をよろしくお願いします。
 今日は、私の素晴らしい仲間たちが、一生懸命試合をしてくれると思います。どうぞ最後まで楽しんでいってください。ありがとうございました。」


第1試合 有倉 雅史 対 高村 唯希

 アスリーツリーグ5月大会の第1試合。青コーナーからは高村、赤コーナーからは有倉が登場した。有倉のシングルマッチでの戦績は、これまで1勝3敗と奮っていない。ここで新人の高村にまで土をつけられたとなれば、進退を問われることにもなりかねない。崖っぷちで迎える一戦となった。一方の高村は、前回オズマに圧勝して絶好調。仮に負けたところで、失うものはない。心理的には俄然優位に立った。
 試合開始早々後ろ廻し蹴りをヒットさせた有倉は、やや距離をとりつつも、積極的にパンチ、キックを繰り出していく。肉体的なダメージはあまり与えていないようだが、まずは機先を制する格好になった。高村も負けじとエルボーを見舞っていく。開始1分半、エルボーの3連発から片エビに固めるが、これはカウント1で軽々と返された。
 後で判ったことだが、実は有倉はこの日風邪をひいており、38度5分の熱をおしての出場だった。その影響か、3分半ごろブラックカイザーボムで高村をマットに叩きつけたところで突然息切れ。これを敏感に察知した高村は4分すぎ、ユウキスペシャル1(タイガーネックチャンスリー)からSTFへ。顔面を絞めるはずの腕で有倉の鼻と口を塞ぐしたたかさも見せた。
 有倉は強靭な精神力だけで向かっていき、必殺のかかと落しを決めるなど意地を見せるが、これがかえって悪い結果を生むことになる。5分半、高村のユウキスペシャル2(マシーンスープレックス)で完全に受け身をとり損ね、危険な角度で落下。次の瞬間、会場中に有倉の骨の外れる音が響き渡った…。
 試合はここでレフェリーストップ。即刻リングに担架が運び込まれたが、有倉はこれを拒絶、肩を押さえながら自分の足で花道を引きあげた。
 高村はこれで2試合続けてのKO勝利。この快進撃がどこまで続くか、期待したい。

     ●有倉{5分33秒 レフェリーストップ}高村○

有倉のコメント:
 体調はたしかにベストやなかったけど、それは言い訳にもならん。完敗です、認めるしかないでしょ。まあ、(救急手当ての済んだ肩に目をやって)こういうことにもなってしまったし、当分動かれへんからね。今後のことも含めて、いろいろとゆっくり考えてみますわ。

高村のコメント:
 自分は自分のベストを尽くしただけ。結果としてまた怪我をさせたのは、申しわけないとは思っています。でも、だからと言って次から手を抜くとか加減をするとか、そういう気持ちはありません。勝つためには、そうするしかないですから。負けるのは嫌ですから。


第2試合 小峰 広志 対 ルティ・バロア

 続いては小峰とルティの一戦。ともに3月大会でデビューした高村が第1試合で強烈な印象を残しただけに、ルティは気合まんまんで入場してきた。4月大会では高村がオズマをKOで破ったのに対し、ルティはカドモンの吉田装甲車にいいところなく惨敗。その雪辱も、ここで晴らしておきたいところだろう。
 赤コーナーの小峰は3月のキース戦以来2か月ぶりのシングルマッチ。そのキース戦にしても変則タッグトーナメントの決勝戦で、疲労の極みにあった。久しぶりに思う存分暴れられる舞台に、嬉しそうな表情でリングイン。
 ゴングが鳴ると、まずはルティが距離をつめてチョップや廻し蹴りを盛んに打っていく。しかし、素早いフットワークと堅牢なブロックで有効打を許さない小峰。そして機を見ては鋭いステップインから細かい掌打やローキックを当て、打ち合いになる前にバックステップ。巧みなヒット&アウェイでルティを翻弄していった。
 地獄突き、トーキックから後頭部へのフットスタンプでそろそろ反撃に出るかと思われた1分20秒、攻めに気を奪われたルティに落とし穴が待っていた。頭を低くして懐にもぐり込んだ小峰は、ボディブローから一気に天空まで切り裂くかのような膝蹴り、さらにフォローの掌打がルティの顎を打ち抜いた(サイバーブロー)。もんどり打って倒れ込むルティ。
 レフェリーがダウンカウントをとり始めたが、5まで数えたところで両腕を交差し試合をストップ。小峰が鮮やかなKO劇を見せた。

     ○小峰{1分26秒 K.O.}ルティ●

ルティのコメント:
 これから…というところだったのに、残念だ。少し気を抜いてしまったようだ。これは私の重大なミスだ。済んだことは仕方がない、また同じ失敗を繰り返さないよう、今後はもっと厳しい気持ちでリングに上がることを心がけたい。

小峰のコメント:
 すっきりしたと言えばしたんだけど、ちょっと呆気なかったね。もうちょっと試合を楽しみたかった。なんて、勝ったから言えるんだけど。K.O.勝ちは初めてだから、嬉しかったですよ。まだ手に感触が残ってる。この感触を忘れないように、次もやれたらいいですね。

(後編へ続く)
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第2回ONL大会、1週間延期!
6月6日に「うふぉ」が、あっちいってこっちいって落っこち…
ONL (キロヒッチ・マッハー(日本人)記者)【1998年05月25日(月) 23時19分】

開催まで1週間を切った第2回ONL大会だが、なんとここにきて延期すると発表された。ONL実行委員の濱地氏に突撃インタビューした。

記者「突撃ぃー!(ドスッ!)」
濱地「イ、イテッ。な、なんだてめえ!」
記者「突然ですが、なんでまた延期なのさ!」
濱地「それはソフト面、ハード面で様々な障害が…」
記者「ソフト、ハードってわけ分からん!分かりやすく言えよ!」
濱地「えーと、まあいろいろと準備が滞ってまして…。」
記者「まあ理由はどうでもいいや。で、いつやるん?」
濱地「1週間後の6月6日(土)に延期します。」
記者「あ、たった1週間かい。ま、それなら許す!」
濱地「選手のみなさん、関係者のみなさん、そしてファンのみなさんには本当に申し訳…」
記者「あー、もういい。そういう固い挨拶はいいってば。」
濱地「…」
記者「そんじゃ、またな!」

というわけで、第2回ONL大会は1週間延期されることになった。
大会まであと12日。緊張感と期待感を持続すべし!

(インタビュアー:キロヒッチ・マッハー、記事:浜 千尋)
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ECVV連勝
蝶極&カシーン(@nVVo)ほえる!
ECVV (工藤豪記者)【1998年05月23日(土) 13時12分】

カドモン3rd大会をそれぞれ勝利で飾った蝶極、カシーン両選手からコメントが
取れた。

◆蝶極
「勝ちゃあいいんだよ勝ちゃあ。あれがプロレス、ってもんだ。ただ大技やりゃ
あいいってもんじゃない。物事にはタイミング、ってもんがある。オレらがこの
大会に輝きを持たせてるんだ。
 あの極上のSTFを相手はよ〜く味わうことだ。一瞬ですべてのポイントにタ
イミングよくハマるんだよ。相手は、せいぜい感謝しつつベッドに入ることだ
な。
 それはそうとだ、ECVVの他のボンクラ共、オレら以上に輝きを出せる奴がい
るってのか、オラエーッ!? 今度長島のネエチャンとシーノのジジイが出るよう
だけどな、オレらの輝きを曇らせるな、と言っておきたい。結果次第ではどこに
でも実力行使にでるぞ、オラエーッ!? ガッチャメラ!!」

◆カシーン
「連勝だからな、なっ! nVVoがECVVとこのONLを引っ張っていくんだよ、
なっ! わかるか? あのくそバカ野郎が……あんなラフ攻撃、効かないんだ
よ! 相手に言っとけよ。なっ! あれがオレのプロレスだから、なっ!
 あとな、これを機会にオレ自身のマイナーチェンジを考えてる。よく見とけ
よ、なっ!
 いつ始めるか決めてないけど、世界に通用するこのオレを呼びたかったらいつ
でも呼べ。調整はその後まで待ってやるから、なっ! ホテルにレコードブック
があるから調べてこいよ、なっ!」

二人とも言いたい放題であった。
一方ECVVの次回大会は未定。オーナー潮崎_春樹が、副業のあまりの過酷さに帰
宅すると無気力症状に陥り身体も動かなくなるという。
噂は噂がちゃんとあって、数名のレスラーがカシーン同様マイナーチェンジに取
りかかるとか、nVVoがひょっとしたら自分らより強い「用心棒」を確保したと
か、武藤直属から一転、どこの軍団にも属さない強豪が密かにECVV入りしたとか
……。

とりあえずは「数名のマイナーチェンジ」だろう。

<「ホテルのレコードブック」>
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熱戦、続出!! ぶる、首チョンパ
カドモン・3nd興行第3夜 試合結果報告(前半)
カドモン (ワンダラー・KYOU記者)【1998年05月22日(金) 01時33分】

 カドモン3nd興行も今日が千秋楽。5日夜に行われた(ワンダラーが「とある」事情で書き遅れていた)試合の結果を報告します。

▼第13試合
 【“天軍”九鬼以蔵 vs 蝶極雅比呂(ECVV)】
 般若第3の戦士・天軍が、ECVVのトップレスラー・蝶極を迎え撃つ一戦。第1夜の興行で、同じECVVのオペラ・ザ・カシーンがnWo弘樹を秒殺した事から、にわかに緊張感がただようオープニングマッチである。
 序盤の攻防は、一直線に力技を叩き込む天軍の「動」と、地道にラフ技を駆使する蝶極の「静」……レスラーとしての雰囲気は似ている2人ではあるが、ファイトスタイルはまったく対照的であった。
 吉田装甲車の師である天軍は、もちろんラリアート技が主体。それに対して、蝶極は急所に打点を搾った攻撃を続けていく。
 試合は3分過ぎから天軍がトーチャラック(アルゼンチン・バックブリーカー)でリードしていき、デンジャラスDDT3連発で勝負をモノにした……かと思ったその瞬間……背後を取った天軍の股間に蝶極の右足が跳ね上がった。そこから膝を叩き込んで、一気にSTF!! 
 これが完全に入ってしまった。天軍はタップを拒否したが、レフェリーの判断であえなく敗北を喫した。カシーンの時と同じく、ECVV勢に「一発の技の重み」を教えられた結果となった。

 ×天軍 (4分33秒 STFによるレフェリーストップ) 蝶極 ◯

▼第14試合
 【ほぼブラジル vs ジル・コリント(ゼーレ)】

 カード変更により、ほぼブラジルの相手はストーカー戦にと依頼していたコリントに決定した。体臭レスラーと半魚人の一騎打ちである。
 ツ〜ンと酸味がある臭いを体中の汗腺から噴出させながら入場するコリント。
 下っぱが押す手押し水槽に大五郎みたいな感じで入場してくるブラジル。
 ……はっきりいって、なんか取材したくない一戦である。
 試合は、超巨漢であるブラジルが、コリントをはじき飛ばしながらペースを掴んでいった。いつものファイトであるが、やはり体臭が気になるようだ。しかし、臭いという点では、ブラジルだって魚臭い。それに、こいつは青汁(毒霧)を吹き付けるとんでもない奴である。案の定、コリントにも「マズイッ!!」と言わんばかりに青汁を吹き付ける。
 だが、ブラジルの弱点である中盤戦の甘さがモロに出てしまった。バカだから、一途にパワーボムを打とうとして返される事何遍……やはり陸地に長くいると乾いてきだし、動きが完全に止まってしまった。
 そうなるとコリントのペース。パワー技がダメなら殴るしかないと、正拳突きや袈裟斬りチョップなどを連打。最後も袈裟斬りから必殺技・ワキガDEポン(ドラゴンスリーパーwith脇の下の臭い)でブラジルを下した。
 リング清掃に消毒隊が出動したのは言うまでもない。

 × ブラジル (6分29秒 ワキガDEポン) コリント ◯

▼第15試合
 【“武骨”刑部 兆 vs 土門康平(M.O.W、サイレント・コア)】 

 第15試合は、知名度では般若に劣らぬ超実力派軍団、サイレント・コアが満を持して登場した。土門康平……サイレント・コアでは若手選手であるが、試合度胸も技量も兼ねそろえた一級の戦士である。それを迎え撃つならば、カドモンも変な戦士は出せない……土門と戦う資格のある男、それはカドモンの歴史に最も名を連ねるこの男――武骨をおいて他にはいるまい。
 この2人が、ゴングが鳴った直後からすさまじい打撃戦を展開する。土門の蹴りと武骨の殴打、2人の骨肉を打ち合う音が観客の理性を剥ぎ取っていった。このままどちらが倒れるか予想もつかなかった。
 土門のテクニックは確実である。効果的にキックを出して、武骨のスタミナを奪っていく。手数では完全に土門が上回っていた。
 だが、土門のスタイルは足殺しである。武骨は機敏なれど、足を利用した技はほとんど持っていない。機動力を削るには都合良かったが、これは相手が悪かったとしかいいようがないだろう。これをさっぴいても、2人は互角であった。
 試合は、展開のすさまじさと比べると、とてつもなく淡泊であった。武骨の必殺技、武骨絞め(RYUスペシャル)がスルリと決まったかと思ったら、土門はたまらずタップしていた。武骨は賊落とし(侍パワーポム)も起き上がり小法師チョップも1回も出さなかった。ただ、コーナーに追いつめてのストレート掌打連打によるダウンが目立っていた。
 土門の技の多彩さに目を奪われ、武骨の影からの刃に気付かなかった……観客も私(ワンダラー)も一本取られた試合だった。

 ◯武骨 (6分6秒 武骨絞め) 土門 ×

▼第16試合
 【ぶるうたす vs ストロング猛鬼(M.O.W)】

 第16試合は、M.O.W勢が続いて登場する。絶好調のぶるうたすの相手として選出されたのは、ONL屈指のパワーファイター、猛鬼である。この興行の時点ではまだM.O.W脱退を宣言していないので、M.O.W所属として取材する。
 試合は、パワーとパワーの一騎打ち。何しろ250kgもあるぶるうたすが上がっているのである。リングは板張りではなく、特殊スプリング加工の特注品になっている。
 パワーで相手を倒すのに最も合理的な試合をして、なおかつ空中戦も打撃もこなす猛鬼は当代きっての強豪レスラーであろう。ぶるが試合前に、猛鬼の試合ビデオを見て、「なんでこの人は、キックを出す時コンバンワー言うのですかー!?」とぬかしていた。ぶるは自分がシャウトマンである事をまったく自覚していないようだ。
 試合最大の見せ場は、ぶるうたすが得意のスーパーパワーボムを見事に決めてきた所である。惜しくもカウントは2.7ぐらいだったが、あの巨体が宙を舞う光景は見た物のド肝を抜いただろう。だが、その後、恐ろしい事が起こった。
 猛鬼がぶるを大きく持ち上げたかと思えば……恐怖のSSD!! まっさかさまに落ちたぶるは、自らの体重が支えきれず……頸部が完全に折れてしまった!!
 熱帯地獄の処刑人は、過去に般若相手に苦い敗北を喫している。本人が般若を今どう思っているかはさだかではないが、彼を呼んだツケはあまりにも大きかった。
勝ち名乗りを上げる猛鬼の足下に、ぶるうたすの首が無惨にも転がっていた……。
 ぶるうたすは試合後……。

1号「いいネ!? このエキポシパテはA剤とB剤を同量混ぜると硬化できるネ。その時、手にはパテ防止用にメンソレータムを塗ると、パテが手につかずにいいネ。
んで、まずはピンバイスで穴を開け、アルミ線で芯を通す。それをパテで止めてサンドペーパーで磨いて、サーフェイサーを吹き付けて白く塗って出来上がりネ」
オノー「おお、さすがは1号ネ」
ワンダラー「おめーら、ぶるはガレージキットかー!!」

 ONL記念大会には、何の問題もないのでご安心を。

 × ぶるうたす (7分50秒 SSDによる破損) 猛鬼 ◯


 ここで休憩となる。
 残り3戦は、休憩時に設置されるグルーサム戦を含んでいる。その3戦をここでもう1度告知しておこう。

▼ゴンサロ・デル・アルヴァレス vs 金韓宇(HFA・ゴッド結盟軍)
▼ウイリアム・レミングストン  vs ブンブン丸・ガーディアン(R.R.R)
▼加藤驚            vs Giant Demon Arugak(WWWWA)

 この3戦の中継は、休憩終了後にお届けする。みんな欠乏したドーパミンを補給しておいてくれ!!  
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それぞれの確認
『グローリィ・イントゥ・ライド』5.12第3戦結果
M.O.W (大スポ 谷町一徳記者)【1998年05月21日(木) 05時50分】

開幕戦に立ち篭めた重い空気がやや抜けた第2戦だったが、4人の失神者が出るという異常な事態も手伝い、全面的に明るい展望が開けた訳ではなかった。

◆5月12日・第3戦 曾我市民体育館---------------------------------
▼第1試合 タッグマッチ・15分1本勝負
 門仲 伝奇 & 鹿嶋 嘉晃
      VS
 東京ZIN & 魚頭 玉三朗

デビューから10ヶ月。初の新人のみによるタッグマッチ。

最初は良かった魚頭玉三朗。鹿嶋の攻撃を受けつつも、オツユをまき散らし「どうしたひよっこォ」と、いったような表情で鹿嶋をたしなめていたが、門仲の登場に合わせるようにに東京にスイッチ。びびったのか?

「ヤングハゲコノヤロー!」と奇声をあげて必殺裏DDTをいきなりかますが、門仲の連続ベリートゥバックを喰らうと一気にトーンダウン。門仲が最近多用する、雪崩式フロントスープレックスで空中遊泳を楽しんだ東京は「もう結構ヨッ!」とばかりに魚頭にタッチ。そしてエプロンで寝ている(ダウン)。
が、同時に門仲も鹿嶋に試合を任せるではないか。それを見た魚頭はニヤリと邪悪な笑みを浮かべつつオツユを飛ばす。が!鹿嶋と東京が場外で暴れてる間に魚頭に降り掛かった悲運。それは門仲の必殺!キリング・エッジ3連発だった。そして記憶、フライアウェイ。

だが、さすがはオツユ戦士。本能で闘っているではないかッ!その座ってる眼と、したたるオツユだけでも狂気だ。いや、凶器だ!
しかし、受け身もままならない状態では押せ押せの鹿嶋の技を耐える事は出来なかった。かくかくしかじか、ジャーマンホイップからサソリ!ガッチリ決められサヨウナラッ!!

・試合後の各人の(てんでバラバラな)コメント
門仲「第4戦のメーンの後、言いたい事があります。今は言えません」
鹿嶋「やったス。でもまだまだッス。門仲さんがほとんどやってくれたスから」

東京「このシット野郎魚頭ゥゥ、オンドウリャなにさらしているのかなッ?ほんとにヘポコじゃねぇかコノヤーロウ!輝度、かち喰らわすぞ!アハ?」
魚頭「シットってウンモの事ですね。だからしてボク、もっと頑張りマッスル!ナハ?」

□試合結果
 鹿嶋◯(9分15秒 サソリ固め)×魚頭

▼第2試合 シングルマッチ・30分1本勝負
 ペイトリ・ザ・ナイスガイ VS ジェシー・ペイガンJr

「トニィのおまけ」それがペイトリの第一印象ではないだろうか?しかし、怪し気なペンタゴン殺法はただの付け焼き刃などではなかった。
終始、ペイガンJrを圧倒。ペンタゴン殺法の要であるキックをドタバタと繰り出し、キャプチュード2連発から遂に爆発した噂の必殺ランニン'USA!激勝ペイトリ。
ペイガンJrがこの一発で失神してしまう程のパワーだけは本物だ。たまたまベルトが取れたという訳ではないと証明する一戦になった訳だが、トニィの調子が上がれば防衛もあり得るのではないか?そう期待させる一戦だった。

□試合結果
 ペイトリ◯(4分8秒 ランニン'USA→K.O.)×ペイガンJr

▼第3試合 タッグマッチ・30分1本勝負
 稲葉 開山 & 土門 康平
      VS
 ジンク・チャンドラー & ゴウジャス・ベンジャミン三世

テーマはサイレント・コア対MWA。そして、もうひとつこの試合にはテーマがある。AOAヘヴィ挑戦者決定戦の前哨戦である。

まずは稲葉とチャンドラーの絡みになった。牽制の掌打で間合いを取り、なかなか稲葉に組付かせなかった。暫くして、土門に変わってもチャンドラーは自分の間合いをキープし、土門にペースを握らせない。
しかし、強引に間合いを詰めた土門はいきなり必殺のラグナロック(デンジャラスDDT)で強襲。それと同時に主導権を握ることに成功。見る限りでは土門とチャンドラーに大きな差はないようであるが、爆発力では土門が上か。
さて、第2戦の猛鬼戦で何も出来ずに終わった稲葉はその鬱憤を晴らすようにGB三世を料理した。マシンガンチョーパンに始まり、裏投げ、フライングラリアット、ジャイアントスイング5回転、パイルドライバーと来て、仕上げはもちろん必殺ガイエスブルグ(高角度P.B.H)でゴウツウヘヴン!

決定戦を控える土門は「14日の試合ですか?この前(開幕戦)も言いましたけど、無駄なステップですが、ベルトは貰っていきますよ」とチャンドラーを眼中に入れていないような発言だが、油断は禁物。現にチャンドラーは「彼の弱点を見つけた。それが何かはノーコメントだ」とコメントしており、下手な過信が勝機を逸す事に成りかねない。果たして勝者=挑戦者はどちらに?

□試合結果
 稲葉◯(8分58秒 ガイエスブルグ→K.O.)×GB三世

▼第4試合 タッグマッチ・30分1本勝負
 トニィ・リトゥル & ソウルフライ
          VS
 ドン・ギャラガー & フレデー・M

なかなか調子に戻らないトニィ。自らの黒星を2度続けてスコアしてしまった訳だが、2度ある事は3度あるという諺に従うならば、今回も黒星となってしまう。確かに、またしてもトニィは負けてしまった。実際には、ソウルフライがギャラガーに仕留められたのだが。
試合中、トニィが繰り出した技はチョップぐらいのものだったが、チョップを打ち込む樣はいまにも熱血が溢れ出そうな程漲っていた。何か調子を掴んだのだろう。

Jrのソウルフライにとってはこの試合は不運なものとなってしまった。フレデーに対しては、己の持つ技をどんどんぶつけていったが、巨漢のギャラガーにはまったく通じず。唯一、サマーソルトキックだけは決めたが、投げ捨てパワーボム、高速ブレンバスター、合体パワーボムと波状攻撃をもろに喰らっては、もはやソウルフライに耐える力は残されていない。腿キックでいなされダウンしたところをエビ固めで3カウント。

試合後、トニィの口から「今日は残念だったネ!彼にはあのファットガイが重すぎて返す事が出来なかったのサ。ベルトは渡さないヨ!ボビとヤンキーと闘うまではネ!」とベルトを死守し、B.O.Sの盟友の2人との防衛戦をブチ上げた。
一方のギャラガーは「イージーマッチ。もちろん次も次もイージー。ハッ、あくび出ちまうぜ。まったく」とかなり余裕しゃくしゃく。トニィ、ほんとに大丈夫なのか?

□試合結果
 ソウルフライ×(10分53秒 エビ固め)

▼第5試合 シングルマッチ・時間無制限1本勝負
 左近 番斎 VS 音無 誠次

AOAヘヴィ初代王者決定トーナメントの会見の席上で音無に対して「黒服オヤジに(トーナメントに出る)資格はねぇ、俺が相手にしてやる」とタンカを切った番斎。音無もそれを受けるような発言をしていた。が、結局は籤引きの結果、番斎は海崎と当たり、音無は猛鬼と闘う事になる。番斎は海崎に負け、音無は猛鬼に勝つ事で、この一戦は実現する事はなかった。
しかし、サイレント・コアが今シリーズを最後にM.O.Wから離脱すると解っていたのかは定かではないが、番斎vs音無戦が組まれる事になったのだ!

序盤、音無は裏拳、ストレート掌打と打撃で試合を組み立てる。負けじと番斎も大外刈りでダウンを奪い、顔面にキンコングニーを落とす。
が、音無のヒールハンマーコンビネーションが火を噴くと番斎の動きがガクンと落ちる。マウントパンチ連打、不意を付くビクトル膝十字、唸る裏拳。音無の攻勢は止まらない。
フィニッシュ前、番斎は起死回生の"Hail and Kill"を狙うが音無は無情にもそれをリーバス。DDT、マウントパンチと来て、最後はきっちり必殺メコンデルタ(首極め腕卍)で、ケリを着けた。

期待の一戦は、音無の強さを再確認させる結果となった。猛鬼戦に続く完敗が番斎に重くのしかかってくるのではないかと控室へ向かったが、番斎のコメントには重さは無かった。
番斎「クソッ!あのオヤジつえぇなぁ。猛鬼とは違う強さだった。タッグでしか当たった事なかったけど、あそこまでとはね。まいったわ。ほんとに。だがよぉ、もおあのオヤジは伸びねぇだろ。今度当たったら、俺の勝ちじゃあねぇか?」
一度どん底まで落ちた番斎はもはやそこから這い上がるだけだ。落ちればまた這い上がる。勝った音無は「特に話す事はない。もう一度?さあね」と多くは語らなかった。今度こそを期待し、この一戦が再び行われる事を願おう。

□試合結果
 番斎×(4分10秒 メコン・デルタ)◯音無

▼第6試合 タッグマッチ・60分1本勝負
 海崎 礼爾 & ピッコロ・ザ・スーパースター
        VS
 ストロング猛鬼 & J・桑平

この日、海崎対猛鬼というカードはひとまずここで幕を降ろす事になった。M.O.Wではシングルマッチは2度しか闘うことがなかったが、BWP時代を含めれば幾多もの闘いを織り成して来た関係にある両者。実のところ、勝敗では猛鬼が勝ち越しているが、先シリーズにおけるAOAヘヴィ戦敗北を機に退団を決意したのではないかと言われているが…。

先発は、メヒコでの因縁の関係を持つらしいピッコロと桑平からだった。因縁の原因・発端は謎だが、最近滅多に見せなくなっていた大鎌攻撃が出る所を見ると、相当に深いもののようだ。かんぱつ入れずにドルクラで自らのケツを桑平の顔面に押し付ける!
が、開始5分も経たずでは簡単に返されてしまう。桑平はバックスピンラッシュで、ピッコロの魔の手(ケツ)から脱出。

さて、ピッコロと猛鬼はタッグを組む事があっても今まで対戦する事はなかった。そう、実は初対決なのである。いきなり、リバースツームストンから超肉弾プレスと喰らいピッコロ撤退。
いよいよ海崎対猛鬼だ。ハイキックを立て続けに放ち、膝突き蹴りでダウンを奪い、裏をかくようにジャパニーズレッグロックへ。これをカウントする前に猛鬼が返すのだが、数秒後、アクシデントが発生する。
フォローに入ったピッコロが強引にドラゴンスクリューで猛鬼の脚を破壊!喰らった猛鬼はのた打ち廻る!動きの鈍った猛鬼は苦渋の表情で桑平にタッチ。だが、それは桑平のロンリーバトルの始まりであり、猛鬼の最後のタッチワークだった。

海崎相手に引く事なくラフ&ラッシュで攻め込むが、海崎はその上をいくラッシュ。Wハイキック、ノーザンライトボム、ノーザンライトスープレックス!これはカウント2でキックアウト。
続く連続ジャーマンは猛鬼のカットで救われる。猛鬼はそのまま、フォローに入ってきたピッコロを高角度P.B.Hでお仕置きするが、海崎にバックを取られタイガースープレックスホイップで脳天からまっ逆さまに。その上さっきのお返しと、ピッコロがピッコリーナで絞めまくる。邪魔な猛鬼が動けなくなったところで海崎は一気に決めにいった。
ジャンピングハイキックからエクスプロイダーで事実上フィニッシュ。両手押さえフォールの状態に入り、余裕の表情で3カウントを聞く海崎。
試合が決まり、海崎とピッコロの勝ち名乗りが終わると、猛鬼は海崎の前へと進んだ。目の前に立つ。何も言葉は出ない。暫くすると背を向けリングを降りようとするが、海崎の「またな」という言葉で一瞬歩みを止めたがその言葉を背に受け、リングを後にした。

第2戦全試合終了後、海崎はこう言った「〜猛鬼には借りを作らせておくよ。そっちのほうが後々、ね」と。結局、アクシデントのおかげで処刑パワー全開とはいかなった猛鬼。海崎の言葉通り、借りを作る結果になってしまった。しかし、「またな」という言葉には俺達の闘いはまだ終わっていないんだという海崎からのメッセージなのだ。今後の猛鬼の動きはまだ未定のようだが、いずれ再び海崎の前に立ち塞がるだろう。それが早い時期なのか、もっと後年の事なのかは我々には知る由もない。

試合後の海崎、猛鬼のコメント
海崎「なんでまたなかって?さあね。なんとなくさ。多分、俺とあいつはどっちかがポンコツになるまでやり合うんじゃねぇかな?ま、どうだかわからんがね。とりあえず一区切り。で、またな。ってとこだ」

猛鬼「ピッコロは味方にしてた方がいい。あんなに巧いとは思いませんでした。喰らった瞬間は激痛が走りましたがなんとか大丈夫みたいです。あと2試合。戻って来るかって?何とも言えません。時期が来れば。ですかね」

□試合結果
 海崎◯(7分54秒 体固め)×桑平

はてさて、ピッコロと桑平の因縁も聞こうと思ったが何かかなりどうでもいい理由がその原因ではないかと記者の勘ピウタがはじき出していた!聞くだけ無駄だと!!
という事で、第3戦はやや淡白な試合が占めてしたが、残る第4戦、最終戦に繋ぐ何かを掴んだとう感じがする。『確認』この第3戦を言葉に表すならばこうなるのではないだろうか?確認が終わったのなら次は動きだすのみだ。
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いよいよONL大会へ −魅惑のテンカウント−
ベルトを、友を、ONL大会をテリーが語る
ICBM (赤場クレア記者)【1998年05月21日(木) 03時21分】

 3月にマサムネから見事ベルトを奪取したテリー・ダックス。間近に第2回ONL大会を控えて
いるが、今彼の姿は横浜プロレスの選手達と共あった。ICBMから初の他団体参戦。何故この時期
の参戦なのか。そして、ONL大会を目前にした彼の心境に迫ってみた。尚、このインタビューは、
横プロでの試合前日に収録したものである。

−−まずは、タイトル奪取おめでとう。チャンピオンになった感想は?
テリー ありがとう。あんまり前と変わらないね。変わったといったら
家がNASAになった事くらいかな?(笑)。(ICBMのトロフィーはミサイルの形を模している)
−−なるほど(笑)。早速だけど、なぜこの時期に横プロへ? シュテイン選手は、若手達と合宿を
張っている様だけど。
テリー 別にヨコハマへバカンスに来た訳じゃないからね。この時期に
なってしまったのは、ヨコプロの日程との関係だよ。まぁでも、ウチは最近ゲームがないからね。
残念だけど。やはり体を動かせるというのが第一かな。試合のカンを鈍らせたくないからね。それに
グリン(ピース)との約束もあったし。
−−ピース選手とはずいぶん仲が良いみたいだね。
テリー 彼とは会ってまだ2ヶ月もたたないのだけれど、彼の方から熱心に
会いたいと言ってきてくれてね。わざわざ道場にまで足を運んでくれたんだ。目を見た瞬間、同じビジョン
を持ってるな、と思ったね。
−−それは、環境保護に熱心てこと?
テリー そうだね。実際、先日もインド大使館へ抗議文を一緒に渡しに行ったんだ。
それだけじゃないんだけどね。まぁ、気が合ったというのが一番かな?また一緒にヨシギューを食べに行きたいね。
あと、彼と是非ウチのリングに上がりたいね。今回限りではなく、これをきっかけに互いの選手の交流が盛んになれば
とも思っているよ。それが我々だけでなくONLのためにも良い事だと思うしね。
−−ONLが出てきたところでONL大会の方に行ってみようか。各方面で結構話題になってるんだけど、
相手の1人が同じICBMって事でやりにくくはない?
テリー それはYESでもあるし、NOでもある。まだ数える程しか彼(シュテイン)
とは試合をしていないけど、ある程度はお互い手の内が分かっているからね。ただその知識をどう生かすかでYESにも
NOにもなるんだ。
−−パートナーのシーノ選手については?
テリー 実はまだ会ったことがないんだ、これは本当に申し訳ないと思っているんだ。
ヨコプロでの試合が終わったら。短い期間だけど一緒にミニキャンプでも張れたら、と思ってるよ。
THIS IS ICBMっていう試合が出来ればいいね。ヴァン(シュテイン)もそう願ってるはずだよ。
−−その勢いでインドになぐり込みに行ってみる?
テリー 今、私達(ICBM)が行ったらホントに戦争になるから遠慮しておくよ(笑)

厳しい状況の中でも常にポジティブシンキングなテリー。全カード唯一の同門対決で、テリーだけでなく、シュテイン、
さらにはICBMの持ち味を発揮しきれるか?その答えは少しずつ確実に私たちファンの目の前に迫って来ているのだ。
その答えが得られる日まで、あと10日!!!
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A.L.5月大会カード発表
門仲と八島、再び激突。新田の相手は「X」
アスリーツリーグ (舞田 憲作記者)【1998年05月19日(火) 23時58分】

アスリーツリーグ5月興行の日程およびカードが発表された。

A.L.Narcissus〜珀響〜  5月23日(土) 於・岡山遊楽園ホール

第1試合 有倉 雅史 対 ルティ・バロア
第2試合 小峰 広志 対 高村 唯希
第3試合 氷野 将也 対 成田 順
第4試合 八島 康彦 対 門仲 伝奇(M.O.W)
第5試合 新田 英二 対 X(?)

 第1・2試合は、3月にデビューしたルティ、高村の2人が、それぞれ有倉、小峰に挑む。4月大会では高村がオズマに勝利、ルティはカドモンの吉田装甲車に惨敗と、明暗をくっきり分けた。今大会でも上位陣との対戦となるが、高村には連勝を、ルティには巻き返しを期待したい。
 第3試合は、A.L.ジャパン最重量級の氷野と最軽量級の成田がぶつかる。体重とパワーの差を考えれば氷野が有利だが、前回の新田戦で露呈した打たれ弱さが克服されていなければ、成田にも勝機はある。
 セミファイナルは、M.O.Wの門仲と八島の再戦。前回は年頭のM.O.W年越し興行で、慎重になりすぎた門仲が調子を出し切れないうちに、八島が速攻勝利を収めている。今回は両者が実力を出しきったうえでの好勝負を見せてもらいたい。
 そして目を引くのがメインイベント。A.L.暫定エースの新田の対戦相手が未発表となっているが、既に内定はしているようだ。以下に新田のコメントを紹介する。

「あのー、今、ちょっと気になっている選手がいまして、できれば闘ってみたいということで、ひと月ほど前から小磯会長にお願いしていました。幸い、先方からも快い返事をいただけたようで、今回、早々に実現のはこびとなりました。その選手や所属団体、それから小磯会長には、この場を借りてお礼を言いたいと思います。
 正直なところ、今の自分ではちょっと勝てない相手かも知れません。しかし、今闘っておくことが大きな自分の財産になると考え、敢えて今回挑戦させてもらいます。
 とは言うものの、当たり前ですが最初から敗けるつもりで試合には出ません。やるからには、自分の実力を、いや、それ以上のものをもってぶつかりたいと思っています。どうぞご期待ください。」
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黒龍会の第2のボス、大阪吉邦の過去
黒龍会 (緋色記者)【1998年05月16日(土) 09時30分】

ここは黒龍会のジム
タケ・ム「でやぁぁ〜!!」
阿修羅「むん!甘いわ!!!」
タケ・ム「やるな・・・・」

そのとき
SE「ガラガラガラ」
大阪「みんな、がんばっとるか?」
阿修羅「お、大阪さん!おはようございます。」
タケ・ム「今日もよろしくお願いいたしまーす!!」
大阪「よし、では阿修羅、この前言ってた技をやってみせな」
阿修羅「は、はい!タケ・ム手伝ってくれ」
タケ・ム「ああ、わかった。」

・・・・・・
阿修羅「よし、では行くぞタケ・ム」
タケ・ム「おう!」
阿修羅「阿修羅キングタートルボム!!」
阿修羅はタケ・ムを持ち上げた!だがしかし日夜練習のおかげで
腕の方がついていかなかったので失敗してしまった!

タケ・ム「失敗・・・・か」
大阪「おんどりゃあ!てめえ、何かましてんじゃコラァ!!」
阿修羅「す...すいません!!」
大阪「指つめろ!!」
阿修羅「ひぃ〜、すいません!!!」

そう、大阪吉邦はむかし、ヤ○ザだったのである。黒龍会という名も大阪吉邦が勝手に名づけたものであった。

阿修羅「次は・・・必ず」
大阪「まぁええ、次失敗したらわかってるだろうな!!」
阿修羅「はぃぃーーーー」
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