ONLニュース(98年07月前半分)
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ドイツコンビ野望を語る
横プロ ヒロト記者【1998年07月15日(水) 09時10分】→記事にジャンプ

『ヘイル・トゥ・イングランド』開幕間近! 『ヘイル・トゥ・イングランド』概要発表第2弾・カード発表
M.O.W 大スポ 谷町一徳記者【1998年07月15日(水) 06時49分】→記事にジャンプ

始まりの終わり マスターズ主催興業「極」
R.R.R 週刊F?プロ記者【1998年07月14日(火) 01時23分】→記事にジャンプ

A.L.6月大会詳報(後編)
アスリーツリーグ 舞田 憲作記者【1998年07月13日(月) 00時45分】→記事にジャンプ

WSC世界タッグ戦前にスパイダース惜敗! WSCプロレス「1998スーパーサマーシリーズ」開幕戦速報
WSCプロレス 林内 合助記者【1998年07月12日(日) 22時25分】→記事にジャンプ

理想境を目指し… 新生NEO次期大会カード発表
プロフェッショナル・レスリングNEO 川崎勉造記者【1998年07月09日(木) 14時56分】→記事にジャンプ

タッグトーナメント組み合せ決定! 『ヘイル・トゥ・イングランド』シリーズ概要発表第1弾
M.O.W 大スポ 谷町一徳記者【1998年07月09日(木) 12時33分】→記事にジャンプ

『終結』 そして去りゆくゴッド…
HFA ぴろき記者【1998年07月08日(水) 23時44分】→記事にジャンプ

刻み込め! 第4回NEOトーナメント決勝戦
プロフェッショナルレスリングNEO 川崎勉造記者【1998年07月08日(水) 21時38分】→記事にジャンプ

オーガ VS 白虎!衝撃の結末! そしてすべてが明かされる…
HFA ぴろき記者【1998年07月07日(火) 23時52分】→記事にジャンプ

A.L.6月大会、チャンドルのコメント
ヒロト記者【1998年07月06日(月) 01時36分】→記事にジャンプ

A.L.6月大会詳報(前編)
アスリーツリーグ 舞田 憲作記者【1998年07月06日(月) 01時05分】→記事にジャンプ

目指すもの 第4回NEOトーナメント準決勝戦第二試合・圭司vs中田
プロフェッショナルレスリングNEO 川崎勉造記者【1998年07月05日(日) 19時38分】→記事にジャンプ

時代・奪い合い 第4回NEOトーナメント準決勝戦第一試合・流星vs鶴波
プロフェッショナルレスリングNEO 川崎勉造記者【1998年07月05日(日) 19時36分】→記事にジャンプ

ダブル弘樹、そろって敗北! ゴッドは快勝!そしてオーガの相手はなんと…!?
HFA ぴろき記者【1998年07月05日(日) 11時40分】→記事にジャンプ

ここにも“神”はいた! ヘルの殺人技炸裂!田所VSシュテイン決着!他
HFA ぴろき記者【1998年07月04日(土) 23時31分】→記事にジャンプ

MWAの超新星、7度目の防衛に成功! 6.29 MWA世界ヘヴィ級選手権 and More
MWA 大スポ 谷町一徳記者【1998年07月03日(金) 02時19分】→記事にジャンプ

ダンスバーティにて… 第一話「始動の刻」
異空間格闘技連盟 川崎勉造記者【1998年07月02日(木) 16時52分】→記事にジャンプ

え? 夢我  ONL新規参戦の意気込み(夢我旗揚げ記者会見)
夢我 ダー記者【1998年07月02日(木) 15時45分】→記事にジャンプ

スパイダースがWSC世界タッグ挑戦! WSCプロレス次期シリーズ、タイトル戦カード発表!
WSCプロレス 林内 合助記者【1998年07月01日(水) 13時48分】→記事にジャンプ


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ドイツコンビ野望を語る
横プロ (ヒロト記者)【1998年07月15日(水) 09時10分】

M.O.W興行『ヘイル・トゥ・イングランド』において、英連邦タッグ選手権トーナメントに出場する横プロドイツコンビの二人にインタビュー。

ヒロト「トーナメントも一週間後に迫りシリーズのカードも発表されました。調子はどうですか。」
ガンマ「こっちはいつも通りだよ。悪くない。」
ヒロト「良くもない?」
ガンマ「大切なのはシリーズ始まってからのコンディションの維持だからね。」
ヒロト「そういう意味でも一回戦シードはベルトにぐっと近づいたことになりますね。」
シュト「どっちにしても俺達が優勝するんだよ。1チーム血を見なくて済んだ。それだけのことだろ、ヒヒヒヒヒ。」
ヒロト「どこと当たっても明らかに二人は悪役ですね。」
シュト「当然だ。どこと当たっても相手はただじゃ帰さねえぞ、オイ。」
ガンマ「まあそれは横プロでも同じようなものだし。ブーイングにはもう慣れたよ。」
シュト「こいつ(ガンマー)はホントは俺より悪者なんだぞ。猫かぶってんだぞ。」
ヒロト「(そうは見えないけど・・。)では二人が優勝するために最もマークしてるチームは。」
シュト「ないねー。俺達をマークしろ。」
ガンマ「はっきり言ってどのチームもよく知らないから。一回戦をじっくり見させてもらうよ。個人的にはヨーロッパスタイルのプロレスには興味があるけど。」
ヒロト「MWAのラムゼイ、スミス組ですね。」
シュト「なんにしても俺は俺のプロレスで勝つだけだ。しっかり勉強させてやるよ、ケヘヘヘヘ。」
ヒロト「では最後に意気込みなど」
ガンマ「M.O.Wのベルトに挑戦なんて機会そうはないからね。チャンスを逃すつもりはない。厳しいとは思うけど必ず優勝する。」
シュト「横プロのフロントはバカばっかりだけどよー、ベルト見せれば俺達の強さわかるだろ、オイ。いいか、オイ。しっかり見とけよ!!」
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『ヘイル・トゥ・イングランド』開幕間近!
『ヘイル・トゥ・イングランド』概要発表第2弾・カード発表
M.O.W (大スポ 谷町一徳記者)【1998年07月15日(水) 06時49分】

先日、『ヘイル・トゥ・イングランド』シリーズ概要の第1弾が発表されたが、この日、シリーゾの具体的なカードが発表された。何故、具体的と言うと、タッグトーナメントの結果次第で第3戦、最終戦のカードが若干変化する理由からである。
また、カード発表に合わせて、MWA系列からさらに“熱血大砲”ラルフ・ヴァン・ヘルデンの参戦も決まった。2mの大型選手で、パワーファイターには間違いないようだが、キックやサブミッションも取り入れたファイトスタイルだという話だ。そのスタイルのさらなる実践のために欧州にて「EX-Fight」を主催しているが、そこには3.4武闘館大会に出場したボブ・アラヤも顔を出しているそうだ。
さて、以下が予定カードである。

◆7月20日・開幕戦 遊楽園ホール------------------------------------
▽第1試合 シングルマッチ・10分1本勝負 ※藤岡デビュー戦
 鹿嶋 嘉晃 VS 藤岡 剛

▽第2試合 6人タッグマッチ・30分1本勝負
 石本 五十六 & ダン・スミス & 小峰 広志
         VS
 門仲 伝奇 & ガンマー・レイン & 藤堂 景時

▽第3試合 6人タッグマッチ・30分1本勝負
 左近 番斎 & 魚頭 玉三朗 & 氷野 将也
         VS
 スティーブ・ラムゼイ & シュトゥルム・ウント・ドランク & 源 静夫

▽第4試合 タッグマッチ・45分1本勝負
 トニィ・リトゥル & ペイトリ・ザ・ナイスガイ
         VS
 東京ZIN & ジェシー・ペイガンJr

▽第5試合 タッグマッチ・60分1本勝負
 海崎 礼爾 & ソウルフライ
        VS
 エドワード・ポートノイ & ラルフ・ヴァン・ヘルデン

◆7月22日・第2戦 太田区民体育館----------------------------------
▽第1試合 シングルマッチ・10分1本勝負
 鹿嶋 嘉晃 VS 藤岡 剛
 
▽第2試合 6人タッグマッチ・30分1本勝負
 スティーブ・ラムゼイ & ダン・スミス & ソウルフライ
            VS
 シュトゥルム・ウント・ドランク & ガンマー・レイン & 東京ZIN

▽第3試合 ◎B.O.H.T.I Aグループ一回戦・時間無制限1本勝負
 石本 五十六 & 魚頭 玉三朗
      VS
 小峰 広志 & 氷野 将也 

▽第4試合 ◎B.O.H.T.I Bグループ一回戦・時間無制限1本勝負
 左近 番斎 & 門仲 伝奇
      VS
 源 静夫 & 藤堂 景時

▽第5試合 タッグマッチ・45分1本勝負
 トニィ・リトゥル & ペイトリ・ザ・ナイスガイ
        VS
 エドワード・ポートノイ & ラルフ・ヴァン・ヘルデン

▽第6試合 シングルマッチ・60分1本勝負
 海崎 礼爾 VS ジェシー・ペイガンJr

◆7月24日・第3戦 千葉市民記念ホール-------------------------------
▽第1試合 シングルマッチ・10分1本勝負
 鹿嶋 嘉晃 VS 藤岡 剛

▽第2試合 6人タッグマッチ・30分1本勝負(変更の可能性有り)
 ソウルフライ&(Aグループ一回戦脱落組)
        VS 
 東京ZIN&(Bグループ一回戦脱落組)

▽第3試合 ◎B.O.H.T.I Bグループ二回戦・時間無制限1本勝負
 シュトゥルム・ウント・ドランク & ガンマー・レイン
          VS
 (Bグループ二回戦進出組)

▽第4試合 ◎B.O.H.T.I Aグループ二回戦・時間無制限1本勝負
 スティーブ・ラムゼイ & ダン・スミス
          VS
 (Aグループ二回戦進出組)

▽第5試合 シングルマッチ・45分1本勝負
 ペイトリ・ザ・ナイスガイ VS ラルフ・ヴァン・ヘルデン

▽第6試合 タッグマッチ・60分1本勝負
 海崎 礼爾 & トニィ・リトゥル
        VS
 エドワード・ポートノイ & ジェシー・ペイガンJr

◆7月26日・最終戦 武闘館-----------------------------------------
▽第1試合 シングルマッチ・10分1本勝負
 鹿嶋 嘉晃 VS 藤岡 剛

▽第2試合 未定

▽第3試合 未定

▽第4試合 未定

▽第5試合 ダザイ凱旋記念試合・60分1本勝負
 ダザイ VS ペイトリ・ザ・ナイスガイ

▽第6試合 B.O.H.T.I 決勝戦・時間無制限1本勝負
 (Aグループ決勝進出組) VS (Bグループ決勝進出組)
 ※勝者組はMWA認可M.O.W認定英連邦タッグ選手権初代王者となる

▽第7試合 AOAヘヴィ級選手権試合・60分1本勝負
 海崎 礼爾 VS エドワード・ポートノイ
 (王者)  (挑戦者)
-----------------------------------------------------------------
開幕戦で、藤岡剛(21)のデビュー戦があるが、6チームの12選手をバラバラに配した第2・3試合の6人タッグマッチは「バトル・オブ・ヘイル・トゥ・イングランド」の顔合わせマッチ的な向きがある。第2戦から公式戦が始まるが、各選手ともそれを前に幸先の良いスタートを切りたいところだろう。
海崎もポートノイとの前哨戦が中心だが、第2戦ではペイガンJrとのシングルがあり、4度目の防衛戦を踏まえ、まずここでその強さを証明して欲しい。おそらくはMWAからの第1の刺客がポートノイになるだろう。果てはMWA世界ヘヴィ王者を迎える可能性もある。それを現実にするためにも防衛を成功させて貰いたい。
トニィ&ペイトリのMWA世界タッグチームは初戦の東京&ペイガンJrはいいとして、MWAでもトップクラスのポートノイが絡む第2戦セミが興味深い。ヘルデンに関してはポートノイのサポート的なポジションだが、実力はまったくの未知数だ。
最終戦のみに特別参戦するダザイだが、ペイトリとの凱旋記念試合が決定した。どんな試合になるか楽しみである。

という事で『ヘイル・トゥ・イングランド』シリーズは7月20日から開幕!!

<シリーズ概要>
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始まりの終わり
マスターズ主催興業「極」
R.R.R (週刊F?プロ記者)【1998年07月14日(火) 01時23分】

6月28日(日)マスターズ主催興業「極」
東京都葛飾橋病院体育館 観客数355人

ハイ!週刊(?)ファイプロです、今日はホントに久々となるR.R.Rの自主興業のリポートにやって参りました。

第一試合(10分3本勝負)
ブンブン丸・マスター VS スパイディ卯月
前回の対戦では10分フルタイムドローとゆう結果だったのだが、
今回はなぜかマスターが序盤から卯月を関節地獄に誘い込み、脇固めでギブアップ勝ち。
続く2本目、こんどは我に返ったのかいつも道りの展開になった、
スパイディ卯月とのホール合戦を繰り返し、6分8秒高角度ジャーマンSHでピン!客席をわかせていた・・・。

第二試合(10分1本勝負)
ブンブン丸・レディ VS ミスチェーン長島
今回がデビュー戦となるブンブン丸・レディ選手、150センチの小さな体が何処まで通用するかが見所であったが・・・結果としては惨敗であった、スパイディ卯月からは(プロの厳しさを最初に知ることが出来ればそれでいい)
とのコメントが出されていたが、まさにその通りであった。
長島選手は大きな体を生かし、レディの攻撃をすべて受けて、そして跳ね返していった。誰もがもうダメだと思ったとき・・・抜群のタイミングでラ・マヒストラル、おぉ!これは・・・しかし奇跡は起きなかった、長島選手は冷静にロープに手をのばしブレイク、そして戦意の喪失したレディにチェーンを持っての連打!そしてとどめの蹴り!4分1秒KO、レディのデビュー戦はこうして終わった。

第三試合(15分1本勝負)タッグタイトルマッチ
ブンブン丸・パワード VS なんだこりゃ馬の助
ブンブン丸・G(ギガ)   熊殺しウエリー
前回のタイトルマッチ没収騒ぎから2ヶ月以上が経過しての今回の再試合、またまたやってくれました・・・この四名・・・実力はあっても知性がない、ブッカーであるスパイディ卯月はカンカンに怒っていた、(こんなの記事にしないで下さい)熊殺しウエリーが9分54秒パワードをエルボードロップホールドでピン。

第四試合(10分1本勝負)ジュニアタイトルマッチ
ブンブン丸・ドラグーン VS 愛狂王・零
実力があって、知性があっても運が無い・・・。
すべてにおいてトータルバランスのとれたドラグーン、優勢に試合を進めていたがフォールのタイミングをつかみそこねたようだ。
5分13秒・・・たった一回のチョークスリーパーでギブアップ負け、試合を有利に進めていただけに悔やまれる結果だった。

メインイベント(10分1本勝負)
ブンブン丸・グレート VS 加藤圭司(新生NEO)
グレートのたっての希望で実現したこの試合、水をえた魚のように飛び込んで行ったグレート・・・鮮やかな投げ技を次々と披露し、癖のあるマスターズの選手同士では出来ない試合を披露していた。しかしその時コーナーでセコンドについていたマスターがつぶやいた・・・。「ダメだよ勇次・・・それでは勝てない・・・」
マスターの言葉通り、なぜかグレートはピンは取れなかった。
それどころか一気に圭司選手のスパートが始まるやいなや防戦一方、全く反撃できないまま数々の技を食らいそしてついにはギブアップ・・・。
観客もあまりのあっけなさにざわついていた。
圭司選手が引き上げた後リング上で呆然とするグレートにマスターがつぶやく、「君はまっすぐ過ぎる、強さとうまさは別だ」。
それを聞いたグレートは、「俺はあなたのようにはなれない!俺は俺のやり方でやらせてもらう!」そう言うとグレートはマスクに手をかけた。「俺は何処にでも行くぞ!誰とでもやるぞ!」そしてマスクを客席に投げるとリングを駆け下りそのまま控え室に消えていった。
一部始終を見ていたスパイディ卯月がマスターの元に来て言った、「今は好きにやらせてやろう・・・」
マスターは一言だけ言葉を返した、「若いな・・・」

以上がR.R.R自主興業の結果、リポートです
なお、R.R.Rサイドからは今回のグレート選手のことについて後日コメントが出される模様です




<今週の週刊F?プロ>
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A.L.6月大会詳報(後編)
アスリーツリーグ (舞田 憲作記者)【1998年07月13日(月) 00時45分】

A.L.Pegasus〜碧雫〜  6月24日(水) 於・岡山遊楽園ホール

第4試合 吉田 装甲車(カドモン) 対 小峰 広志

 赤コーナーに陣を構えたカドモンの吉田は、これが2度目のA.L.参戦。前回はルティを相手に、何もさせずに完勝を収めた。まだ若いようで(覆面をつけているため実際のところはわからないが)、粗削りに感じられる部分はあるが、それが逆に魅力となっているパワーファイターだ。
 試合は、開始直後から剛腕と肘鉄砲を振り回してあっという間にペースを奪った吉田が、大車輪のど輪落とし、投げっ放しパワーボムなどの大技で中盤までを支配した。5分を過ぎて、すでに虫の息だった小峰がスパーク・プラグ(サイバーブロー)からサッカーボールキック2発、さらにノーザンライトボムを決め一瞬盛り返したが、不用意にバックに廻ったところをココナッツクラッシュに切り返され、そのまま上から押さえ込まれた。これでルティ、新田、小峰とA.L.勢は吉田1人に3連敗。「ストップ・ザ・吉田」が急務として課された。

   ○吉田{5分26秒 エビ固め}●小峰

小峰のコメント:
 先手を取られたのが、最大の敗因。最後まで自分の思う動きに持っていけなかったね。最後の方で少し反撃したんだけど、力が残ってなかった。またやりたいね。次はこっちが完封してみせるよ。


第5試合 門仲 伝奇(M.O.W)・高村 唯希 組 対 新田 英二・八島 康彦 組

 ちょっとしたお色直しの感がある、今回の大会。そのメインイベントには、見所の多い一戦が組まれた。まずはなんと言っても、A.L.の常連、アマレス仕込みの危険なスープレックスが毎回猛威を奮っている、M.O.Wの門仲と、A.L.暫定エース新田が初の対戦(タッグを組んだことは、M.O.Wマットにおいて1度だけある)。新田と組むのは門仲を好敵手として追う八島。半年ぶりにエースコンビが復活だ。もちろん今回も門仲とは好勝負を見せてくれるだろう。そして一方門仲のパートナーには、オズマ・有倉を立て続けに血祭りにあげた高村。驚異の新人の力は、どこまでトップに通用するか。
 序盤は比較的静かな展開。お互いに出方を窺って、慎重な出だしとなった。始めに仕掛けたのは高村。4分直前、新田の膝を目がけての低空ドロップキックを2発打ったあと、「このヤローッ!」と叫びながらアキレス腱固め。替わって出てきた八島に対してはエルボーの乱れ撃ちからチキンウィング・フェイスロックを極めていく。戦前の期待通り、先輩に対して遠慮も気後れもなく攻め込んだ。
 続いての山場は7分から9分にかけて。八島のビクトル膝十字をロープに逃れた門仲は、唐突にキャプチュードを見舞ったあと、続けざまに連続ベリートゥバック、そして必殺キリング・エッジ(元祖バックドロップ)を炸裂させた!さらに八島を引きずり起こして何かを狙うが、ここで八島は不意打ちのメイルストーム・クラッチ(飛びつき腕ひしぎ逆十字)で逆襲。きわどいところで難を逃れ、新田につなぐ。
 コーナーから飛び出した新田は、フラフラと起き上がった門仲の背後から、バネの利いたフライングニールキック。そして門仲に触発されたように高速フルネルソン、フロント、ジャーマンとスープレックス3連発。さしもの門仲も、ここで慌てて高村にスイッチ。流れの中でとは言え、初遭遇では新田が一歩リードした。
 A.L.では長期戦となる13分、再びこの2人の局面に。門仲はさっきのお返しとばかりに、連続ベリートゥバックから新田を高々と持ち上げ、新兵器のファイナル・ジャッジメント(カイザーボム)。これをカウント2で返した新田は青コーナーに戻り、八島と交替。
 満を持して出てきた八島に、門仲はいきなりキリング・エッジ、さらに2発目となるファイナル・ジャッジメントからジャーマン。これはガッチリとホールドに持ち込むが、まだ極まらない。八島は逆にバックスピンラッシュでダウンを奪うと、門仲のバックを奪ってもの凄い速さの低空バックドロップ!勢いで一回転した門仲の体をリング中央まで引きずり戻し、渾身のフィッシュストレッチスリーパーでついに決着をつけた。
 最初から最後まで息をつかせないハイスパートバトル。旗揚げ半年の締めくくりを飾るにふさわしく、またA.L.の今後についてあらためて期待を感じさせる一戦だった。

   ●門仲{14分1秒 フィッシュストレッチスリーパー}○八島

高村のコメント:
 結果としては自分が足を引っ張ったのかも知れないけど、総合力で劣っていたとは思いません。今回はたまたま向こうに運が転んだだけ。それよりも、ここのトップの力っていうのがどの程度なのか、それが分かってきたのが収穫ですね。後は、とりあえずそこを目指して上がっていけばいいんですから。

八島のコメント:
 ぶはあー。今日もきつかったね。次はもういいよ、門仲とは。あいつと闘ると絶対しんどいもん。たまには楽な試合もさせてよ(笑)。唯希?ああ、いい感じだねえ。もっともっと歯向かっていらっしゃい。こっちもそう簡単には負けてあげられないけどね。

新田のコメント:
 久しぶりに間近で見た…見たっていうか食らったんだけど、やっぱり門仲選手の投げは凄いね。特に中盤の、八島が食らったのは危なかったね。見てて、「あ〜終わっちゃう」と思ったもの。もうね、あの投げだけは、八島に任せますから。(シャワー室の八島に向かって)信頼してるヨ!

 (シャワー室の八島…「もういいってば!」)
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WSC世界タッグ戦前にスパイダース惜敗!
WSCプロレス「1998スーパーサマーシリーズ」開幕戦速報
WSCプロレス (林内 合助記者)【1998年07月12日(日) 22時25分】

「1998スーパーサマーシリーズ」開幕戦
7月10日・広島サンプラザ 観衆4800人(満員)
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>30分1本勝負
 ○スーパートルネード(回転足折り固め、8分16秒)半田信次●
・WSCジュニア挑戦に弾みをかけた!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ○田中広光(体固め、9分1秒)中尾浩介●
 *ニールキックからフォール。
・先輩の意地で新星を撃破。
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>タッグマッチ30分1本勝負
 ○秋光龍&ラ・ニラック(1−0)加山靖&峰真伸●
 ◎秋光(エビ固め、11分21秒)峰
 *ドクターボムからフォール
・昇竜爆弾小僧の十八番でジャパンタッグ挑戦歴チームを料理。
___________________________________
>6人タッグ30分1本勝負
 ○塚田政男&岡村修志&網岡徹(1−0)古賀基靖&村田隆男&高野章一●
 ◎塚田(体固め、13分7秒)高野
 *ブレーンバスターからフォール。
・最後は垂直気味のブレーンバスターで。
___________________________________
>タッグマッチ30分1本勝負
 ○B・ジャイアント&中村富男(1−0)ピースフィールド&ルチャマシー
 ン●
 ◎ジャイアント(体固め、7分44秒)ピース
 *エルボードロップからフォール。
・巨人&無欠ギャグコンビがジャパン王者をよせつけず。
___________________________________
>30分1本勝負
 ○沖秀憲(片エビ固め、13分21秒)プロレスマスク●
 *顔面蹴りからフォール。
・反則のオンパレードのデンジャラス仮面を軽くあしらった。
___________________________________
>タッグマッチ45分1本勝負
 ○S・ハッセン&B・フルディ(1−0)スパイダーズ●
 ◎ハッセン(片エビ固め、21分52秒)ゴールド
 *エルボーアタックからフォール。
・毒クモコンビの健闘むなしく。
___________________________________
>タッグマッチ60分1本勝負
 ○小島健次&沖孝澄(1−0)西川慎二&小西健太郎●
 ◎小島(片エビ固め、17分40秒)小西
 *バックドロップからフォール。
・エースの貫禄で最後は岩石落とし!
___________________________________
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理想境を目指し…
新生NEO次期大会カード発表
プロフェッショナル・レスリングNEO (川崎勉造記者)【1998年07月09日(木) 14時56分】

 第4回トーナメントは流星が優勝して幕を閉じた。
 新生NEOの真のスタートとなる次回横浜大会。カードは以下のように発表された。
 ここで注目なのは他団体から参戦される3人の選手…いずれもランキング戦の為、緊迫した闘いが期待できるだろう。
 初来日となるジョージ・サイレンスは雨宮道場所属の総合格闘家とのことだが…実力の程が注目される。
 なお、流星は右足首負傷、圭司は左膝負傷、五月雨は鼻骨骨折で欠場となる。いきなり3人もの欠場を出してしまったということも、新生NEOの課題といえよう。

「ARCADIA!」
■1998年7月XX日=神奈川・横浜文花体育館
▽ランキング戦15分一本勝負
鶴波力一郎 vs ジョージ・サイレンス<雨宮道場>
中田慎吾 vs 鹿嶋嘉晃<M.O.W>
雨宮雷 vs 斎藤多夏史<カドモン>
神城潤一 vs ジェット・ユミーデ
山小屋勇一 vs ビクトル・キリアコフ<HFA>

 以下は、それぞれの対戦相手への印象を語ったもの。
中田「若手だよね。上り調子っていうから、楽しみにはしてるよ。僕自身他団体の選手とは久しぶりなんで…まあ、思いっきりぶつかって来て欲しいね」
雷雨「威勢のいい奴やろ? 蹴られるのはイヤだから、その前に投げればいいんとちゃうか?」
山小屋「ファイプラー選手に秒殺したときから、憧れてました。カッコいいなって…だからこそ、新田選手(AL)に負けた時は残念で…僕なんか歯が立たないとは思いますけど、本気にさせたいです」

 旧NEO時代のエース・五月雨、新生NEOのエース・流星と圭司を欠く興行となるが、これをチャンスにしなければならない。
 ARCADIAとは理想境。理想境となるべく、熱き闘いを見せ付けよ!

<NEOランキング98/7/5>
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タッグトーナメント組み合せ決定!
『ヘイル・トゥ・イングランド』シリーズ概要発表第1弾
M.O.W (大スポ 谷町一徳記者)【1998年07月09日(木) 12時33分】

7月8日、品川ダ・プリンス・ホテル、鳳凰の間に於いて、M.O.W3度目のシリーズ『ヘイル・トゥ・イングランド』の概要発表とその目玉である、「バトル・オヴ・ヘイル・トゥ・イングランド」英連邦タッグ選手権初代王者決定トーナメントの組み合せ抽選が行われた。

また、海崎のAOAヘヴィ防衛第3戦の挑戦者が東京が触れていた通り、MWAの“人間圧縮機”E・ポートノイに正式に決定した。
そのMWAでフリーとして活躍していた石本五十六が何とM.O.Wの所属選手契約を結んだ事も発表され、MWA世界タッグ王者トニィ&ペイトリとあのダザイが特別参戦するという内容に、今シリーズの充実振りを感じずにはいられなかった。


カードは未定のままだが、正式のプレスリリースを基に概要詳細も別項にあるので、詳しくはそちらで確認されたし。

<シリーズ概要詳細>
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『終結』
そして去りゆくゴッド…
HFA (ぴろき記者)【1998年07月08日(水) 23時44分】

リング上に横たわるオーガ。その仮面の下からのぞいた顔は、ゴッドの父、リカルド・ガルーシアだった。

青龍がマイクを取る。
青龍「もういいでしょう…。これですべて終わりました。今からすべてをお話します。」

−−−−−−(以下、青龍のマイク)−−−−−−
ここに倒れているのは、まぎれもなくリカルド・ガルーシアです。飛行機事故で死んだというのはカモフラージュでした。我々OGREは、オーガの魂を宿すべき肉体を探していました。強烈な悪の魂であるオーガですが、実体を持たない魂を消滅させる手段をOGREは持っていませんでした。よって、誰かの肉体にオーガを宿し、制御しようと考えました。しかし、強烈な魂であるオーガを受け入れるだけの肉体を持つ者はそうそういませんでした。そしてなにより、オーガを制御できるだけの強い正義の精神力を持った人となると…。オーガが弱い精神力を持つ者に乗り移ったとなると、悪の魂に完全に肉体を奪われ、何をしでかすか分かったもんじゃありません。そこでOGREは何人となくオーガの魂を宿らせようと試みました…。これは世間からは「第1期・格闘家狩り」と呼ばれました。そして、ついにオーガを制御できる人を見つけ出しました。それがここにいるリカルドさんでした…。

しかし、我々はオーガを甘く見ていました…。そのあまりに強大な魂を、リカルドさんは次第に制御しきれなくなっていきました。そしてOGREも、もはやオーガに支配され、悪の地下組織へと変貌していきました。しかしOGREの中でも、最初の志を忘れていない者たちがいました。リカルドさんの友人でもあったスコータイの父も、そのうちの一人でした。彼らはオーガをリカルドさんごと消滅させるべく、オーガを倒す戦士を生み出すことにしました。そして、わずかに残っていたリカルドさんの意識もそれに賛成したそうです。強い戦士の発掘・育成、それこそが「第2期・格闘家狩り」の真の目的でした。スコータイの父もオーガに挑みましたが残念ながら…。そして…、カルロス(ゴッド)ならばきっとオーガを倒せるだろうと思い、父・リカルドの仇がオーガであると吹き込み、カルロスをオーガに仕向けることにしたわけです。

父の仇であるオーガを倒すためにカルロスは力を付けてきました。もうカルロスの力はオーガを上回っている。そう判断した我々は、最後の戦いの場を設けようとしたわけですが…。もしカルロスがオーガと肌を合わせ闘っている最中に、その肉体が父・リカルドのものだと気付いてしまったら、カルロスは思い切った攻撃ができなくなるかもしれません。また、オーガにとってみればカルロスの肉体は乗り移るのに理想的でした。復讐心に満ち溢れるカルロスの魂を支配することはオーガにとってはたやすいことだったでしょう。そうなるともはや手が付けられません…。「カルロスをオーガと戦わせてはいけない!」もはや我々には手はありませんでした。
−−−−−−(ここまで青龍のマイク)−−−−−−

玄武「ここから先は我がお話いたそう。」

激闘の末に気を失っている白虎を肩にかついだ状態で、玄武が話しだす。

−−−−−−(以下、玄武のマイク)−−−−−−
白虎様は私めにこうおっしゃった。「カルロスはダメか…。よし、私がオーガ様と闘おう。勝てないまでも、必ずや大きなダメージを与えてみせる。あとは、父と気付かぬうちに、弱ったオーガをカルロスがさっさと倒せばいい。魂が乗り移る隙を与えずにな。」

白虎様は「自分が最強であることを証明するために闘うだけだ」とおっしゃっていたが、実は心のお優しい方だ。だから本当は、カルロスに実父を倒させるような真似もお出来にならなかったに違いない。そして自ら死力を尽くし見事にオーガの魂を葬ったのだ。肉体と共に滅びた魂はもはや復活しない。オーガはここに消滅した!
−−−−−−(ここまで玄武のマイク)−−−−−−

フウマ「カルロスよ…。黙っていてすまぬ。」
ゴッド「フンッ…。我が父・リカルドは、私が幼き頃に飛行機事故で死んだのだ…。」

ゴッドはそういうと、倒れて動かないオーガ…いや父・リカルドを抱きかかえる。

ゴッド「他人(白虎)の力を借りたことになったが、私の復讐は終わった…。この者(オーガ、というかリカルド)の最後の始末は私にまかせてもらうぞ…。」

そういうと、オーガを抱えたまま静かにリングを降りる。そして静かに花道を下がっていく。誰も声をかける者もいなく、着いて行く者もいない。

ゴッドはもう再びここには戻って来ない、そう感じた………。


フウマ「朱雀よ、おぬしにも黙っていて悪かったな。」
朱雀「チッ、勝手にしやがれ。どうせOGREは終わったんだ。もう闘神もなにも関係ないさ。だが、最後に一つだけお前に言っておく。あのモンスターども(魔神衆)は俺の手には負えんからお前にまかせる!」
フウマ「承知いたす。いや…、やつらはリルガミンに帰そう。人と交わることによって以前のような殺戮モンスターではなくなっているからな。町の心強い守護兵になってくれることだろう。」
朱雀「貴様はどうするんだ?」
フウマ「拙者はここに残る。この団体を守り続ける約束だからな。」
朱雀「そうか、それなら俺もここに残らせてもらうぜ。貴様には試合の借りがあるかなら。」

ここでようやくファイプラーが口を開く。

ファイプラー「おーい!てめえら何勝手に話を進めとるんじゃい。オーガいなくなり、魔神衆も帰っちゃい、朱雀はここに残るって? まあ、それぞれの今後は後でまとめるとして、最後にお約束のセリフを言っとこうかな。」

ファイプラー「HFAは俺が守るっ!!」

(完)
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刻み込め!
第4回NEOトーナメント決勝戦
プロフェッショナルレスリングNEO (川崎勉造記者)【1998年07月08日(水) 21時38分】

忘れることのできない試合がある。記録より、記憶に残る試合がある。
 97年10月19日、福岡国際センター。ONL記念大会オープニングマッチで流星とスコータイは屈指の格闘技を展開、ファンの心を掴んだ。
 98年3月1日、横浜文花体育館。様々な葛藤を断ち切るべく、首を絞める中田は圭司を絞め殺さんばかりに力を込め、人間の弱さと怖さを見せ付けた。
 だが、内容的にはいい試合であっても、NEOには釈然としないものが常に残ってきた。旧NEO最後の試合もそうだった。雨宮vsゴーストマン、強く記憶に残っているのは、試合が終わったにもかかわらず腕をへし折った雨宮の姿。
 過去を振り返れば振り返るほど、NEOは苦い思い出として語られてきた。
 しかし、もうそんな歴史を断ち切り、新しい時代の流れを刻まなければならない。

 照明が一つ、また一つと消える。闇がホールを包んでいく。いつしか、暗闇が会場を支配する。
 体中が痛い。軋(きし)む体とはよく言ったものだ。そして、それを上回るように恐怖が痛みを越えていく。
 義務、責任。背負うものの大きさが、心を満たしていく。
 勇気、闘志、鼓動。今まで流した血の涙が蘇る。
 今、新しいものを見せなければならない。そして、自分がNEOだと叫ばなければならない。
 一筋の光明がリングを照らす。
 もう、感情の時は終わりだ。後は自分を解き放つのみ。試合が、始まる…

「DASH!」
■1998年7月5日=東京・遊楽園ホール
▽第四回NEOトーナメント決勝戦15分一本勝負
流星満潮 vs 加藤圭司

「過ぎて行く時を越え…駆け抜ける光になれ! 流星満潮入場!」
「自分を信じて勝つ為に…ここで生きていく! 加藤圭司入場!」

 両者入場。お互いにガウンのようなオーバーコスチュームは着ていない。流星の目がうつろに潤んでいる。左足を引き摺って歩く圭司には悲壮感すら感じられた。
 圭司が顔を歪めながら軽く屈伸したのみで、両者ほとんど身動きせず。国歌吹奏を経て、ゴングは鳴った。

 軽いフットワークからジャブ気味のフェイントパンチを繰り出す流星。わずかに間合いをとっていた圭司はいきなりのニールキック! ヒットはしなかったが、二人の表情が一変した。試合は、始まった。
 圭司がキックにいこうとするが、流星の方が早い。ローキックから離れ際にパンチを打ち込み、圭司をぐらつかせる。
「ディヤァー!」だが、その瞬間だった。圭司は体勢を崩したかのように見せかけて、流星をキャッチ…ブレーンバスターのように持ち上げる。更に空中で流星の体をターン。SSDだ!
 だが、ここで異変が起きる。SSDの体勢を支えきれずに、圭司は左膝から崩れ落ちてしまったのだ。流星は更なる角度でまっさかさまに脳天から落ちる。圭司は左膝を押さえて細かく痙攣している。
 しかし、ロープを掴んで立ち上がった圭司は見計らっての左足ハイキック!
 そして、フィギュア・フォー・レッグロック…足4の字固め。これがエスケープになるとすかさずクロスヒールホールド。流星もグランドで暴れまくって、これもエスケープだ。
 流星の魂のローが圭司の左膝を狙う。ここで圭司は耐えに耐え、ならばと繰り出されたミドルキックを鮮やかにキャッチ。一気にアキレス腱固めへと移行し、絞りまくる。
 ロープに近かったが、「バキッという音がした」と両者は振り返る。
 ここで圭司が渾身の咆哮。なんと流星をロープに振ったのである。
 足を気にして、流星は上手く走れない…もたつく流星に、圭司は走り込んでのエルボーラリアート、アックスボンバー!
 だが、勝負はまだ終わらない。圭司に待っていたのはカウンターのハイキックだった。これでチャンスを掴んだ流星はローキックとパンチ、ソバットで猛攻。カウント8、9と必死に立ち上がる圭司。ここで5分が経過。
 流星の左足首は青を通り越してドス黒く変色していたが…圭司の低空ドロップキックは膝ではなく、ここ、足首を狙ったえげつないものだった。
 ふらつく両者。圭司の掌打をかわした流星はローキック二連発。そして、普段と比べればスローなハイキック。これが圭司の首に巻きつくように決まった瞬間、NEOに新たな歴史が刻まれた。

流星満潮<E6>(7分7秒 KO)加藤圭司<E5>

「今日は、ありがとうございました……勝ちました。自分、いつも悩みながらやってきましけど、ここまで来れました! 皆さんのおかげで、ベルトを取れました! 自分、NEOが好きです…愛してます。皆さんにも、NEOが好きになってもらうように、全力でやっていきます! よろしくお願いします! 押忍!」

 流星の腰に黄金のベルトが巻かれる…それは、新たな一歩へとようやく踏み出した瞬間。
 NEO戦士全員の思いは、流星満潮が結実させた…。
 祝福の声よ、世界へ届け。小さくて大きな産声をあげた新生NEO。おめでとう。新たな強豪が、ONLの大海という舞台で君たちを待っている。
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オーガ VS 白虎!衝撃の結末!
そしてすべてが明かされる…
HFA (ぴろき記者)【1998年07月07日(火) 23時52分】

(7月4日(土)『Gods』in 大阪府立体育会館:7520人)

『Gods』のメインエベントで“闘神”オーガの対戦相手としてリング上に現れたのは、闘神四天王の“風の白虎”タイガー・ストライカーだった。闘神四天王一の実力者である白虎が、青龍に賛同してオーガを倒すために立ち上がったのである。白虎、青龍、玄武と、3人の四天王が青コーナーに立つ。そして赤コーナーからは、残る四天王の朱雀を引き連れて“闘神”オーガが入場してくる。なんとも言えないオーラをまとった姿は正に“闘神”。

リングサイドの本部席に陣取ってリング上を見つめるゴッド。いつのまにか結盟軍のメンバーも全員揃っていて、ファイプラーやフウマなども集まってきている。「オーガがどれほどのものなのか…。タイガー・ストライカーよ、せいぜい奴(オーガ)の力の分析ができるだけの試合はしてほしいものだな。」ゴッドがそう呟く。オーガの情報を何も持たないゴッドにしてみれば、この試合は情報を得るいい機会ということか。そして青コーナーサイドでは、

青龍「白虎さん…、ありがとうございます。」
白虎「貴様に礼を言われる筋合いはない。これは私が最強であることを証明するためにやってることだっ。」
青龍「……、本当にありがとうございます。」

そして、もはや待ったなし。OGRE頂上対決開始!

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▼第7試合・メインエベント:「闘神来襲」15分1本勝負
“闘神”オーガ(OGRE) VS “風の白虎”タイガー・ストライカー(OGRE闘神四天王)

しょっぱなから白虎はすさまじい連打をオーガに叩き込んでいき、オーガがひるんだところで飛びつき腕十字!さらにダブルリストロックと繋ぎ、早くもオーガの腕に攻めの重点を置き始めた。ハイペースに攻める白虎に対して、オーガは不気味なほどに落ち着いている。ゆっくりとしたモーションから高角度のボディスラムで白虎をマットに叩き付けていく。単なるボディスラムでも、オーガがすると一味違う。見た目の迫力、そして破壊力、どれをとっても最強のボディスラムだ。

じっくりと攻めるオーガに対し白虎はハイスパートに攻めるのだが、気付かないうちにオーガのペースにはまり出していく…。3分過ぎ、オーガの殺人技の数々が一挙放出!片手で軽々と白虎を持ち上げると、そのまま豪快にマットに叩き付ける!そしてゆっくりとコーナーポストに登って、白虎の後頭部めがけてラリアート!前方にうな垂れる白虎を引きずり起こして、フロントから組み付いて後方へホイップ!さらに急角度のパワーボムから、再びダイビングラリアート!強い、強すぎる!

しかし白虎とて闘神四天王最強と言われる男。必殺の白虎四連撃(バックスピンキックラッシュ)やスクリューハイキックでダウンを奪うと、すかさず腕をとりにいく。白虎の蹴り技と腕ひしぎ、オーガの強烈なパワーボムやチョークスラムで、双方ともに大きなダメージが蓄積されていく…。もはやオーガにも余裕は感じられなくなってきた。ここで、オーガがダブルアームの態勢。朱雀が「オーガドライバーッ!」と叫ぶが、白虎はこれをリバースで返して、アームブリーカーでオーガの右腕を折ったか!?

腕が使えなくなったオーガだが、ここで足技が炸裂。延髄斬りや変則ハイキックが白虎の頭を捕らえる!そしてダイビングギロチン!もはや白虎は意識モーロー。ゴッドが「ふん、ここまでか…。」と言った瞬間、白虎の渾身の中段蹴りがオーガのどてっ腹をぶち抜く!そして、残った左腕をとって腕ひしぎ!!!その瞬間、オーガの体から何かがスゥーッと抜けていったような気がした。

○白虎(7分09秒、腕ひしぎ逆十字固め)×オーガ

オーガは動かない…。OGREの総帥“闘神”オーガが負けたのである!ゴッドが倒すことを誓ったオーガを、風の白虎が倒してしまったのである!あっ、オーガの仮面が外れかけている!その仮面の下の素顔は…あっ、えっ!?

ゴッド「なっ…、まさか!」
バイソン「あ、あれは…、リ、リカルド?リカルド・ガルーシア!」

なんとオーガの正体は、ゴッドの亡き父、リカルド・ガルーシアなのか!?

朱雀「なにっ!?」
白虎「ハァ…ハァ……。帰るぞ…、玄武よ…。」
玄武「白虎様っ!大丈夫でございましょうか?さあ、私の肩につかまってくださいませ。」
ファイプラー「なんだなんだ?ゴッドの父ってどういうこっちゃ?死んだんじゃなかったん?」

青龍とフウマだけでなく、白虎と玄武もオーガの正体を知っていたのか?驚く様子は見せない。本部席にいたフウマが、セコンドの青龍の元へと近づいていく。

フウマ「話す時が来たようだな、青龍よ。」
青龍「はい…。それではすべてを話しましょう…。これで、すべて終わりです…。」

(続く)

★次号予告!★
オーガの正体はゴッドの父だった!?
フウマと青龍は、なぜ今まで黙っていたんだ?
白虎がオーガと闘った本当の理由は?
地下組織OGREの真の目的とはなんだったのか?

すべての謎が明かされる!

そして、ゴッドは…。

<これが“闘神”オーガだっ!>
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A.L.6月大会、チャンドルのコメント
(ヒロト記者)【1998年07月06日(月) 01時36分】

A.L.Pegasus〜碧雫〜  6月24日(水) 
会場・岡山遊楽園ホール

第2試合に出場した横プロ、チャンドル選手のコメント:

「横プロでも自分より軽いのはサックとグレイだけだからオズマの重さには耐えられたけど、でもやっぱりパワフルだった。A.L.はU系な団体なのにいろいろやらせてくれてまったくいつもどうりに試合できたなあ。ロープ渡りも反則じゃないし歓声も気持ちよかったのー。」
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A.L.6月大会詳報(前編)
アスリーツリーグ (舞田 憲作記者)【1998年07月06日(月) 01時05分】

A.L.Pegasus〜碧雫〜  6月24日(水) 於・岡山遊楽園ホール

第1試合 成田 順 対 ルティ・バロア

 旗揚げから半年が経過し、新調された真っ白なマットでの最初の試合は、成田とルティのシングルマッチ。成田の方はコスチュームも新調して、この試合に臨んできた。
 今回が4試合めとなり、そろそろA.L.での闘いにも慣れてきたルティは、序盤から例によってトーキックや地獄突きなどのラフファイト(本人はそう思っていないらしいのだが…)を織り交ぜつつ、積極的に攻撃に出る。前半はペースを握ったが、その攻め疲れを待っていた成田は3分20秒、フィッシャーマンDDTからバックドロップホールドで一気に形勢逆転。必死に食い下がるルティだったが、最後は成田お得意の丸め込みに苦杯をなめた。

   ○成田{5分25秒 ジャパニーズレッグロールクラッチ}●ルティ

ルティのコメント:
 ふう…。今日こそは、初勝利を掴めると思ったのですが。またいいところでミスをしてしまいました。成田は思っていたよりスピードがあって、少し戸惑った。次の試合では、もっと慎重に闘って、まずミスをなくしていきたい。

成田のコメント:
 リングが新しくなって、気持ち良く闘えましたね。試合にも勝てて、言うことなしです。心機一転というか、まあそんな感じで、これからまた頑張ります。


第2試合 マハトマ・チャンドーラVII世(横浜) 対 アデミール・オズマ

 横浜プロレスから登場したのは、高僧を思わせるたたずまいのマハトマ・チャンドーラVII世。A.L.への参戦は今回が初めてとなるが、旗揚げ以前には新田ともシングルで闘ったことがある。これを迎え撃つのは、今回が復帰戦となるオズマ。4月大会での怪我による欠場明けとなったが、以前にも増して逞しい体つきになったようだ。
 試合は、手の内をまったく知らない者どうしの対戦だけに、一進一退の探り合いが続いた。パワーではオズマの方が一枚上手だが、アクロバティックな空中殺法、はたまた蹴り足を取ってのアキレス腱固めなど、マハトマのオールラウンドなテクニックが随所に光る。
 8分が経過する直前、オズマをコーナーに押し込んだマハトマはトップロープにひらりと飛び乗ると、なんと拝み渡りを敢行。A.L.では極めて珍しいこの光景に、観客はヤンヤの大歓声だ。これに気をよくしたか、マハトマはスクリューハイキックからの三角絞めで勝負に出たが、これを耐えたオズマは、背後からストレッチプラムの体勢に。力いっぱい締め上げ、マハトマから強引にギブアップを奪った。

   ●マハトマ{8分29秒 ストレッチプラム}○オズマ

オズマのコメント:
 やっぱリ、試合が出来ルは嬉しいデス。ズットうずうずしてマしたカラ。今日の相手のマスターチャンドルは、トテモ器用な選手でシタ。いろんな選手がいテおもしろイ。もっともっと、たくさん試合をしていきたいデス。


第3試合 氷野 将也 対 キース・ガードナー

 6月6日に行なわれた、第2回ONL大会。結果は既報のとおりだが、そのメインイベントに出場し、堂々とした闘いぶりを見せたキースが、A.L.マットに帰ってきた。花道に姿を現すと、観客からも大きな拍手が起こる。ブロンドの髪を短く刈り込み、長髪だった以前より精悍さが増していた。
 しかし、肝心の試合の方は、どうしたことか一方的に氷野のペース。柔道式のパワフルな投げ技でキースをマットに叩きつけ、密着してのグラウンド攻撃が冴え渡る。決して寝技が苦手ではないキースも、クルックヘッドシザースや脇固めで抗戦するが、やはり専門家には一歩及ばないという印象を残した。
 結局、かわず落としからの卍固めで氷野の勝利。最後まで地味な一戦ではあったが、これはこれで氷野の持ち味が出た試合だったのかも知れない。

   ○氷野{7分41秒 グランド卍固め}●キース

氷野のコメント:
 そろそろ、本気出していくス。

キースのコメント:
 せっかくONL大会という貴重な体験をしたのだが、それを今回活かすことができなかった。残念だ。
 ONL大会で組んだカドモンのスポーツスター選手は、我々とは毛色が違うが、強いことは間違いないという印象を受けた。相手のティーゲル、メルビイ選手も同様だ。あの試合で学んだことを、このリングで活かしていかなければならない。もちろん、他の試合に出ていた選手たちにも、それぞれ学ぶことがあった。代表という形で送り出してくれたA.L.の選手たちにも、お礼の意味を込めて、今後それを伝えていくつもりだ。

(後編に続く)
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目指すもの
第4回NEOトーナメント準決勝戦第二試合・圭司vs中田
プロフェッショナルレスリングNEO (川崎勉造記者)【1998年07月05日(日) 19時38分】

「DASH!」
■1998年7月5日=東京・遊楽園ホール
▽第四回NEOトーナメント準決勝戦15分一本勝負
加藤圭司 vs 中田慎吾

 10分24秒、レフェリーストップで中田。
 5分48秒、クロスヒールホールドで圭司。
 一勝一敗。圭司と中田の闘争は、今やNEOの看板カードでもある。
 しかし、進化しなければNEOではない。
 様々な思惑とジェラシーで始まった両者の因縁…試合は、握手で始まった。

 中田は賭けに出た試合だった。圭司の爆弾個所・左膝を狙う。
 だが、これは完全に裏目に出た。圭司にとっては、まさに中田の攻めが単調になったことが勝利の大きな要因だったといえよう。

 3月の初対戦の時には、中田はオールラウンドに圭司と闘い、勝利を得た。しかし、この日の中田はスタンドでの打撃も中途半端になってしまった。両者異常な緊張状態だったのは言うまでもないが、わずか開始一分でSSDを食らってしまい、試合を先制されると、そこから後手に回ってしまった。
 中田はリズムを掴めないままエスケープを重ねた。裏アキレス等で盛り返す場面もあったが、どうしても中田のペースにできない。
 圭司は試合の主導権を取った後、いかに自分の技を出すかがポイントだったが、要所要所でハイキックをクリーンヒット、ダウンを奪い、精神的にも優位に立つ。試合終盤に中田のバックスピンコンビネーションでダウンしたが、最後まで集中力を保った。
 過去、圭司は試合で硬くなり過ぎて勝機を逃すことが幾つかあったが、今回はプレッシャーを気負いではなく、いい方向へつなげられたと言えるだろう。試合で細かい事を考えずに、臨機応変に闘った。
 もう、自分の思いを邪魔する物は何も無い…純粋に試合がしたい。圭司の願いは、かつて最も憎しみあった中田からの勝利という形で、かなえられた。

 だが、代償もあった。控え室に辿り着く前に、圭司は崩れ落ちてしまったのだ。左膝の激痛。
圭司「膝、痛い……痛い…。こんなに大事な時なのに…でも、でも…俺、プロレスラー、続けられますよね…? これで、プロレス、まだできますよね…?」

加藤圭司<E4>(7分33秒 サイドアームロック)中田慎吾<E4>

 新生NEOのエースを決めるべく行われたトーナメント。優勝決定戦進出者は、流星と圭司。
 いずれも、挫折と敗北とを繰り返しながらここまで来た。
 基本的に、記者(私)は神を信じない無神論者。
 だが、ここまで来てしまった今、記者はあえて祈る。
 流星満潮の目指すもの、高き目標への執念と野心の結実を。
 加藤圭司の目指すもの、愛と誇りを胸に闘うという誓いを。
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時代・奪い合い
第4回NEOトーナメント準決勝戦第一試合・流星vs鶴波
プロフェッショナルレスリングNEO (川崎勉造記者)【1998年07月05日(日) 19時36分】

「DASH!」
■1998年7月5日=東京・遊楽園ホール
▽第四回NEOトーナメント準決勝戦15分一本勝負
流星満潮 vs 鶴波力一郎

 この大会前、控え室その他で選手に対するコメントは完全にシャットアウトされた。これはNEOでは異例中の異例…かつて一度もなかったことである。最初に会場入りした圭司は黙々とリング上で山小屋とスパーリング。続いて会場入りした中田、鶴波は無言のまま控え室に。そのまま、試合まで出てはこなかった。
 予定時間を約5分過ぎたところで流星が。全身汗だくになっていた。どうやら、会場の外で随分走り込んできたようだ。記者と目が合ったのだが…プイ、と視線を外されてしまった。
 誰もが、神経質になっている。新生NEOの頂点に立つという自信と、不安。勝利への執念と、敗北への恐怖。何か言葉を発すれば、そういったものが浮き彫りになってしまう…言葉にすることで、自分の弱さが露呈されてしまうかもしれない。NEOサイドはそれを考慮したのかもしれない。

 青いガウン、青いグローブ、青いトランクス。蒼き流星と化した“シューティングスター”流星満潮。
 いつも通りに何の飾りもない入場だった鶴波力一郎。旧NEO時代に果たせなかった“俺の時代”を今、ここで実現できるか。

 まずは流星がフットワークを使いながらパンチ、ローキックを打ち込んでいく。以前はローキックにこだわりを持っていた流星ではあるが、それは自らのファイトスタイルをせばめていた。すなわち、型にはまると強いが、応用がまったくきかないのである。パンチを使い出したのは前回の新生NEO旗揚げ戦から…スコータイとのリマッチに敗れてからである。「ローのディフェンスはできたけど不用意にパンチをもらいすぎた」とコメントした流星だったが、それは自分の攻めにも同様ではないのか…元々、パンチの特訓は昨年にスミットのジムで経験済み。新生NEOになるのと同時に、ついに解禁したわけである。
 鶴波は流星の打撃を受けながらも体の大きさ、打たれ強さを活かして前進していく。タイミングもまったく無視してのボディスラムにストンピング、ブレーンバスター。なにしろ、流星の体重は鶴波の半分程度である。木の葉の様に投げられてしまう。
「顎を狙います」と言っていた流星のハイキックもガッチリとガードされ、逆に渾身のベアナックルパンチ! 首斬りポーズを見せた鶴波は流星を軽々と抱え上げてパワーボム。あまりの勢いで後ろに投げられてしまうのではないか…と思わせるほどの超高角度で叩き付ける。そして、もう一発。流星の体がリング上でバウンド。
 そして、サソリ固め。しかし流星は体重をかけられる前にスルスルとエスケープ。
 これは、明らかに鶴波のミス。これほどの体重差があれば、リング中央に引きずっていくこともできたはず…。
 しかし、鶴波はすかさずラリアート。壊れた人形のようにガクガクになる流星…。すかさず、バックドロップへ。
 ここで流星が土壇場での力を見せた。がら空きとなった鶴波の顔面に肘を叩き込むと、バックブロー。懐に飛び込んだ形となった流星はローを連発してミドルと、射程距離を整えていって、右足を跳ね上げてのハイキック一閃!
 予告通り、これが鶴波の顎にヒット。ゆっくりと後方に沈んだ鶴波。
 エイト、ナイン…テン! 会場のコールが10を数えても、鶴波は起き上がらなかった。

流星満潮<E4>(3分55秒 KO)鶴波力一郎<E2>

 勝鬨もそこそこに控え室に引き上げた流星。スコータイの「少なくとも決勝まで上がってこい」という発言に見事に応えてみせた。しかし、ダメージは大きい…いや、誰もが体にも心にも傷を負いながら闘っている。
 次の対戦相手は圭司か、中田か…どちらにしても初対戦。
“シューティングスター”流星。今、新生NEOの時代で超新星“スーパーノヴァ”となれるか!?
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ダブル弘樹、そろって敗北!
ゴッドは快勝!そしてオーガの相手はなんと…!?
HFA (ぴろき記者)【1998年07月05日(日) 11時40分】

(7月4日(土)『Gods』in 大阪府立体育会館:7520人)

『Gods』の第4〜6試合の模様をお届けする。そしてメインエベントの“闘神”オーガの相手はなんと…!?

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▼『もう“弘樹”は名乗れない!』
▼第4試合:「弘樹の名をかけて〜第1弾〜」15分1本勝負
ポイズン・ジャイアント(OGRE魔神衆) VS nWo弘樹(カドモン・南蛮帝国)

nWo弘樹の目立たなさに本家ファイプラー弘樹が立腹。「ポイズンに勝たないと“弘樹”を名乗る資格なし!」ということでこの試合が実現した。まあ、以前ファイプラーもポイズンには負けているのだが…。ちなみに、南蛮の怪人どもは入場規制され、nWo弘樹のセコンドには数名の怪人のみ付いていた。

HFA初登場のnWo弘樹だが、HFAファンからは意外と声援を受けていた。というか、ポイズンが不人気なだけだが。しかし試合は終始ポイズンペース。首絞めや頭突きといったあいかわらずのラフ殺法でnWo弘樹をいたぶる。nWo弘樹もタイガースピンなどの回転技で反撃するが単発で終わってしまう。ポイズンの体重ののったランニングネックブリーカーはなんとかカウント2で返すが、最後はキャメルクラッチでギブアップ。試合中は温存していたポイズンブレスも、試合が終わって3連発。nWo弘樹の顔が緑黒く染まった。

○ポイズン(3分46秒、キャメルクラッチ)×nWo弘樹

「これでnWo弘樹選手は“弘樹”を名乗れなくなりました」とのアナウンスで締めくくられた。今後nWo弘樹、いや南蛮帝国がどう出るかが注目である。

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▼『エースっていったい…』
▼第5試合:「新旧エース対決」15分1本勝負
ファイプラー弘樹(正規軍) VS マウント富士(正規軍)

内蔵疾患と交通事故から奇跡の復帰をとげた元・エースのマウント富士が、現行エースの一人のファイプラー弘樹との復帰戦を行う。とはいっても、富士の体はいまだにボロボロで、とても回復しているようには見えない。ファイプラーとしては、難なく葬り去りたい相手であったのだが…。

試合は富士のインチキ殺法にファイプラーが苦しめられる。両手、両足につけたギブスによる打撃攻撃!はっきりいって凶器攻撃である。反則である。石膏(せっこう)バックブローや石膏踵落しなど、とても元・エースの戦いっぷりではない。富士は元々ストロングスタイルだったのだが…。ギブスの使い道は打撃技だけではない。コブラツイストやSTF、フェイスロックなどでファイプラーの顔面をギブスでグリグリと絞め付けていく。そもそも、足にギブスをしていて立てるのか?という疑問がある。ギブスは実はフェイクか?

ファイプラーも富士の足を中心に攻めたてる。水面蹴りやスピニングレッグロックで富士の足をギブスごと破壊しようとするが、富士は平気な顔。やはり怪我はうそっぽい。石膏ボンバー(ドゥガンハンマー)2連発でファイプラーを追い込んでいく。しかし、富士がキックを出そうとしたところにファイプラーのローリングバックブローがカウンターで炸裂!そしてフロントホイップで富士を場外に投げ飛ばすと、出ました!ハヤテスペシャル2号!さらに得意のブリザードスープレックスを出すが、これはカウント2で返される。残念ながらファイプラーの反撃もここまでで、富士の元祖ブレーンバスターからのSTFでファイプラーはギブアップ。

○富士(6分42秒)×ファイプラー

ストロングスタイルを捨てて反則殺法に活路を見出した元・エースに、現行エースが負けるという結果に終わった。どうもファイプラーは肝心なところで負けるくせがあるようだ。しかし、今回の負けはファイプラーだけに影響するものではない。トリプルエースとして同列で評価されているフウマやキリアコフの評価にも影響してくる。ファイプラーはこの汚名を早く挽回して、エースとしての威厳を取り戻して欲しい。そして富士は、元のストロングスタイルを取り戻して欲しい。

試合後、ファイプラーは「やっぱ2試合連続はつらいって。ポイズンとの試合で体力使い果たして…、あ、いや、ゲ、ゲフッ…。今のなしね。」と、訳の分からない負け惜しみを言っていた。

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▼『“神”、黄金魔人を相手にせず!』
▼第6試合・セミファイナル:「神VS黄金」15分1本勝負
ゴッド(結盟軍) VS ゴールド・スタチュー(OGRE魔神衆)

半年ぶりの参戦となったゴッド。相手はそのときの4人掛けで苦戦したスタチューだ。しかし今日はゴッドの強さを再認識させられる展開。スタチューの力技をことごとく返して、自分のペースに持って行く。スタチューのゴールデンプレス(超肉弾プレス)を軽く受けきり、最後は定番のチョークスリーパーで締めくくった。

○ゴッド(3分39秒、チョークスリーパー)×スタチュー

この試合はゴッドにとっては単なるデモンストレーションとなった。

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さあ、残すはメインエベントのみ!ゴッドもリングサイドに残り、“闘神”オーガの登場を待つ。そして「第7試合、メインエベントを行います。青コーナーより“風の白虎”タイガー・ストライカー選手の入場です!」とのアナウンスとともに闘神四天王のテーマ・Pathosが鳴り響く。白虎を先頭に、玄武、そして青龍が入場してくる。騒然とする場内。“闘神”オーガの対戦相手は白虎だった!
 そして赤コーナーから猛々しいテーマにのって登場してくるのが闘神オーガ!その堂々としたたたずまいから実力がうかがい知れる。そしてこちらは朱雀を引き連れている。

我々見る側にとって多くの疑問・謎を残しつつ、試合開始のゴングが打ち鳴らされた。

(続く)

<闘神四天王、それぞれの思惑>
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ここにも“神”はいた!
ヘルの殺人技炸裂!田所VSシュテイン決着!他
HFA (ぴろき記者)【1998年07月04日(土) 23時31分】

(7月4日(土)『Gods』in 大阪府立体育会館:7520人)

福岡を拠点に、4月には広島へと進出し、今回は大阪と、密かに北上を続けるHFA。今回の見所は、なんといっても“闘神”オーガの初参戦!そして半年ぶりのゴッドの参戦、久々のマウント富士の復活、ピンクパンサーの初参戦など、新鮮味たっぷりでお届けする。
 また、nWo弘樹(南蛮帝国)、ヴァンドルング・シュテイン(ICBM)が参戦し、久々に他団体の選手がHFAのリングに上がることになった。

今大会は全7試合。まずは第1試合〜第3試合までをお届けしよう。

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▼『貫禄のマダム!ピンクパンサーを一蹴!』
▼第1試合:「ピンクパンサーHFAデビュー戦」15分1本勝負
マダム有明 & 相川 こずえ
     VS
ピンクパンサー & 海野 幸

メキシコの人気者ピンクパンサーのHFA初登場となるこの試合。海野とのタッチワークのよさもあり、序盤から中盤にかけてはパンサーチームペース。開始4分にはジャパニーズレッグロールクラッチでマダムを完全に押え込む(テクニカルクリティカル)が、相川のカットにはばまれる。その後、徐々に回復してきたマダムがペースを取り戻して行く。最後は、ピンクパンサーがマダムを丸め込むがマダムが跳ね返し、逆にパンサーをすぐさま両手で押え込んで3カウントを奪った。
 マダムの“相手のフォールを跳ね返して、すぐさま両手で押え込む”という勝ちパターンは今回が2回目(最初は昨年12月24日の相川のデビュー戦)。マダムが貫禄を見せつけた試合だった。

○マダム(11分20秒、両手押えフォール)×パンサー

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▼『ここにも神はいた!ヘルの殺人技炸裂!』
▼第2試合:「鬼神衆 VS 正規軍」30分1本勝負
ヘル・リーダー & ポーカーフェイス(鬼神衆)
        VS
ヤンキー・スミス & チキンタイガー(正規軍)

最近たいしたカードも組んでもらえず脇役になった感のある鬼神衆だが、今日はそのうっぷんをはらしまくった。
 ヘルはヤンキー&チキンに対して惜しげもなく必殺の殺人バックドロップを連発。かつてこれほどヘルの投げ技が決まった試合はあっただろうか?ポーカーのうまいサポートもあり、ヘルが思いっきり暴れまくる。しかし正規軍も負けていない。今日のヤンキーは一味違った。ヘルの殺人バックドロップに対抗してか、殺人DDTを連発。これまたかつてないほどのシリアスなヤンキーだった。しかし最後は、ヤンキーがヘルのバックに回った所をヘルがバックを取り返し、とどめの殺人バックドロップから締めくくった。
 “神”と呼ばれるのはオーガやゴッドだけではない。“鬼神”と呼ばれたヘルの久々の活躍だった。

○ヘル(10分53秒、胴絞めスリーパーホールド)×ヤンキー

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▼『田所 VS シュテイン決着!』
▼第3試合:「因縁対決、シングル決着!」15分1本勝負
田所 大介 VS ヴァンドルング・シュテイン(ICBM)

6月6日の第2回ONL大会でタッグを組んでテリー&シーノ組に勝利を収めながらも、リングアウト勝ちという判定に不服の田所がシュテインにつっかかっていった。その完全決着をつけるべく、6月30日にICBMで同一のタッグマッチが行われたが、今度はシュテインがシーノのキャメルクラッチにギブアップするという結果。田所とシュテインの仲は、そこでさらにこじれてしまった。そして今日、田所とシュテインがシングルで激突する。

序盤はどちらのペースともいえない展開。シュテインの一本背負いや田所の首投げなど、お互いに投げ技を繰り出して行く。試合が動いたのは2分過ぎ。シュテインがローリングソバットラッシュからラウンディングプレス、そしてタイガードライバーで田所をカウント2まで追い込む。その後、シュテインが田所を押え込むが、不運にもレフェリーが倒れており、幻の3カウントに終わった。
 シュテインの攻撃を凌いだ田所は、得意のラリアートからタドコロボンバー(喉輪落し)で反撃。ミステリオラナによるフィニッシュにこだわるシュテインだが、田所はことごとくエルボーで返す。そして、計5回目のタドコロボンバーから、エルボードロップホールドで田所が勝利を収めた。

○田所(7分43秒、エルボードロップホールド)×シュテイン

調子にのった田所は試合後のリング上でシュテインを罵倒。これに対しHFAのファンからも大ブーイング。最後はなぜかシュテインコールで試合は締めくくられた。

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【次号予告】

第4、5試合では、nWo、ファイプラーのダブル弘樹がそろって敗北するという事態が起こった。第6試合では、ゴッドがゴールド・スタチューを難なく葬り去った。そしてメインでは…。

(続く)

<HFA選手紹介>
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MWAの超新星、7度目の防衛に成功!
6.29 MWA世界ヘヴィ級選手権 and More
MWA (大スポ 谷町一徳記者)【1998年07月03日(金) 02時19分】

去る6月29日、キャリフォルニア州サンフランシスコのオリンピック・オーデトリアムにてMWA世界ヘヴィ級選手権試合が行われた。
現王者ジェイムズ・ゴルドバーグは昨年の暮れから急激に力をつけ、若干26歳にして前王者ドン・ギャラガーからベルトを奪取した超新星。現在、防衛記録を6回と伸ばし続けているが、この日は実力者エドワード・ポートノイを迎えての防衛戦となった。

試合は60分3本勝負で行われた。このため、リングアウト裁定でもベルトが移動する事が1本目のポイントとなる。ゴルドバーグが強烈な水平チョップと得意の足四の字で押し気味に試合を進めるが、“人間圧縮機”と呼ばれるポートノイの反撃が始まり、場外戦にもつれ込んだところで、ポートノイはアバランシュプレス。この一撃で王者リングに戻れず、一本目はポートノイの作戦勝ち。
しかし、二本目からはゴルドバーグの本領発揮。ここまでの快進撃の鍵でもあるグレコローマン・バックドロップを爆発させ、得意のデッドウィンターデッド(タイガードライバー)につなぎ圧勝。
イーブンになった三本目、ポートノイもオクラホマ・スタンピートや、必殺ウィンディゴアバランチ(TFPB)で勝負に出たが、王者は落ち着いてそれを返し必殺の元祖原爆固めで貫禄の勝利。
一本目を落とすも、二、三本目と連取し、見事7度目の防衛を果たしたゴルドバーグ。次期挑戦者には、あの“人間発電所王”ボルノ・サンガルシアの名が挙がっている。

▼MWA世界ヘヴィ級選手権・60分3本勝負
 ジェイムズ・ゴルドバーグ(2-1)エドワード・ポートノイ
 (第40代王者)
  一本目=ゴルドバーグ×(8分41秒 リングアウト勝ち)◯ポートノイ
  二本目=ゴルドバーグ◯(2分33秒 エビ固め※DWD)×ポートノイ
  三本目=ゴルドバーグ◯(3分10秒 元祖原爆固め)×ポートノイ
   ※ゴルドバーグが7度目の防衛に成功


余談だが、R-X(ゼーレ)の源静夫がサーキットに飛び入り参戦した。シングル3戦をこなし、最後の試合ではフリーの石本五十六と両者のルーツを探るような一戦に行ったとの事。

 6月27日:源静夫◯(5分34秒 膝十字固め)×テッド・ネルソン
 6月28日:源静夫×(6分54秒 アキレス腱固め)◯ラルフ・V・ヘルデン
 6月29日:源静夫◯(7分52秒 裸絞め)×石本五十六

(情報提供:本紙通信員 ロニィ・ジェイムズ・リオ)
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ダンスバーティにて…
第一話「始動の刻」
異空間格闘技連盟 (川崎勉造記者)【1998年07月02日(木) 16時52分】

 ●何処からか電子音が聞こえる。無機質な音に混ざって、毅然とした声。
メルビィ「準備、整いました」
男「そうか…頼むぞ。すべてはお前と…あの若者達に委ねられている」
メルビィ「はい。お任せ下さい、父上…銀河の平和は、我らが守ります…!」


 ●ニムガーレン家・ダンスパーティ会場。
 3階を吹き抜ける広いフロア。賑やかな来賓達のざわめきと笑いの声。
 礼装に身を包んだアスカが、シンジに難癖。
アスカ「シンジ、もうちょっと元気出して、ビシッとしなさいよ! ああ、もう! その自信なさげな態度をやめて、胸張りなさいって言ってるの!」
シンジ「う…うん…でも、こんな服、慣れてないし…」
アスカ「あんた、バカァ!? 礼服ぐらい一人前に着こなせなくてどうするのよ! まったく…やっと引っ張り出せたと思ったら、オレンジジュースばっかり飲んでるし…そんなんだからアイツになめられるのよ!」
シンジ「だって…まだ未成年だから、しょうがないじゃないか…アスカみたいにシャンパンばっかり飲んでるよりマシだろ…」
アスカ「なんか言った!?」
シンジ「いや…何も…」
アスカ「それにしても、めるびーってのもなかなか狸ね。こんなにお偉方集めて、『貴族様で〜す』とか言いたいのかしら?」
シンジ「うん…さっきから、TVで見た事ある人がいっぱいいるね…」
アスカ「あんたねぇ…なにビクついてんのよ! 横に誰がいると思ってんの!? 惣流・アスカ・ラングレー様よ! あんな連中、目じゃないわよ!」
シンジ「ア、アスカ…声が大きいよ…」

 アスカ、溜め息。
 そんな二人の前に、グラスを片手にメルビィが現れる。
メルビィ「アスカ嬢に、シンジ君だな。お初にお目にかかる…と言っておこう。メルビィ・ニムガーレンだ」
シンジ「どうも…こんばんわ…」
アスカ「(小声で)シンジ、卑屈になってどうすんのよ! 私達、コイツにコケにされてんのよ!」
シンジ「で、でも…」
アスカ「お黙り! ちょっと引っ込んでなさい!」
メルビィ「ふふ、仲のいいことだな。だが、痴話喧嘩も場所をわきまえて欲しいものだ」
アスカ「そのぐらいわきまえてるわ。ま、あんたは話をする仲間もいないんでしょうけど」
メルビィ「ふ、噂に違わず威勢のいいことだな。健闘を祈らせてもらうぞ」
アスカ「あんたも体を大事にすることね。せいぜい病院送りにする程度にしておいてあげるわ」
シンジ「ア、アスカ…まずいよ…」
アスカ「引っ込んでてって言ってるの!」
メルビィ「まあ、痴話喧嘩は後でやってもらう事にして…ついでと言ってはなんだが、紹介しよう」

 緑のマスクを被った男が現れる。
 服の上からでも見て取れる、体操選手のように引き締まった肉体。
メルビィ「横浜プロレス所属選手、グリン・ピースだ。知っての通り、今回の試合では私のパートナーを務める事になる」
ピース「よろしく(と、手を差し出す)」
アスカ「(無言で握り返す)」
メルビィ「まあ、試合までまだ時間はある。のんびりして構わないぞ。ただ…」
アスカ「何よ!?」
メルビィ「お子様は、オレンジジュースにしておくのだな。ふふ…」
アスカ「くっ…この…!」
シンジ「ア、アスカ!」
アスカ「シンジ、離しなさい!」
メルビィ「では、我々はミーティングがあるのでこの辺で失礼しよう。試合時間に遅れぬようにな」

 踵を返すメルビィとピース。
アスカ「シンジ、なんで止めるのよ!」
シンジ「だって…ここじゃまずいって…」
アスカ「あんたねぇ、それでも男!? 悔しくないの!?」
シンジ「そりゃ、悔しいよ…本でも色々言われたし…でも、試合でやるしかないじゃないか…」
アスカ「シンジ…?」

 ●何処からか電子音が聞こえる。グラスを傾ける、メルビィ。
メルビィ「ふふ。手応え上々、かな…?」

 時に、6月20日。
 やがて、パーティ会場が移動となり、地下闘技場へと舞台は変わる。時代の流れも変わる…くるくる、くるくる…


 第一話「始動の刻」(おわり)
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え? 夢我 
ONL新規参戦の意気込み(夢我旗揚げ記者会見)
夢我 (ダー記者)【1998年07月02日(木) 15時45分】

「プロレスと夢のそれから」
春一番(以下、春)は、こう語った。
春「プロレスって、エンターテイメントだよね。やってる側だけじゃダメだし、観ている側だけでもダメだし。やってる側もやってるだけじゃ(観ている側は)わからないよ。観てる側だって、ただ観ているだけじゃつまらないでしょ。」
プロレス=エンターテイメント これが、春のいうプロレス論なのだろう。春は、イベントとしてのプロレス像についても語ってくれた。
春「野球場に行ったら、野球を観るでしょ。サッカー場に行ったら、サッカーを観るでしょ。プロレスだって同じなんだよね。だったら、魅せるだけのモノがないとね。(春一番が)思うにお客さんは、選手に、プロレスラーに会いに行くんだろうね。身近にいるっていうのかな。『目と鼻の先に、あの春一番が。』ってな具合でね。(笑)」
春の熱いプロレス論は、1時間にも及んだ。
春「生きるってことと一緒なんだろうけど、プロレスって(先が)読めないよね。こうだっていう、普遍の確立したモノがないでしょ。別に、それが必要だって言っているのではないよ。ここ、誤解して欲しくないんだけどね。でもね、一つだけ(誰にとっても)変わらないモノがあるんだ。何だと思う。」
その言葉を聞いたとき、春の背後にある夢我の旗が眼に飛び込んだ。
春「そう。気付いたようだね。変わらないモノ。それは、夢なんだよ。プロレスにとっての夢。プロレスラーにとっての夢。いろんなカタチで夢があるんだね。そりゃそうだろうね。ないはずないだろ。何か求めたいモノ、カタチにしたいモノがあるからこそ、動くんだろうね。」
夢我の旗を見つめながら、春は照れくさそうに言った。
「以前、夢一番プロレスっていう名前で記者会見したよね。率直に言うと、今の夢我のことなんだ。あの時は単なる告知で、まだ旗揚げはしていなかったし、(春一番という)リングネームと混同しそうだったから、ならいっそのこと変えちゃえってなもんでね。憧れの藤波さんの団体の無我をもじって(?)、夢とひっかけて夢我にしちゃおうってね。読みは同じで『むが』だけどね。サックスマンもいいんじゃないって。」
変わらないモノ。夢。それを再確認するというのだろう。夢我は動きだそうとしている。だが、それはある意味最も厳しい、困難な道のりを歩みだしたのかも知れない。我に夢あり。夢に我あり。
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スパイダースがWSC世界タッグ挑戦!
WSCプロレス次期シリーズ、タイトル戦カード発表!
WSCプロレス (林内 合助記者)【1998年07月01日(水) 13時48分】

>WSCヘビー級選手権試合(開催会場未定)
 S・ハッセン 対 塚田政男
>WSC世界タッグ選手権試合(7/14)
 小島健次&塚田政男 対 ゴールドスパイダー&シルバースパイダー
>ジャパンタッグ選手権試合(開催会場未定)
 ピースフィールド&ルチャマシーン 対 岡村修志&網岡徹
>WSCジュニアヘビー級選手権試合(開催会場未定)
 加山靖 対 スーパートルネード
※最終戦にてWSC世界タッグ戦が行われる。その挑戦者決定リーグを行う
参加チームは次の通り・・・
・西川慎二&沖秀憲
・S・ハッセン&B・フルディ
・中村富男&沖孝澄
・プロレスマスク&K・レス
・7/14の敗者
以上の5チームによって争われる。ルールはWSCルール。あらゆる勝ちが2点、時間切れ引き分けが1点、あらゆる負け、両者リングアウトが0点。
リーグ戦終了時に最高得点チームが挑戦権を得ることとなる。もし、同点の場合には決定戦が行われる。
追加参加外国人選手
・ケリー・レス(190a 105`)=初来日
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