TWC | なかとん記者【1998年08月13日(木) 18時13分】→記事にジャンプ |
TWC | なかとん記者【1998年08月13日(木) 02時04分】→記事にジャンプ |
カドモン | ワンダラー・KYOU記者【1998年08月12日(水) 00時51分】→記事にジャンプ |
横プロ | ヒロト記者【1998年08月11日(火) 20時54分】→記事にジャンプ |
M.O.W | 大スポ 谷町一徳記者【1998年08月11日(火) 11時30分】→記事にジャンプ |
HFA | ぴろき記者【1998年08月10日(月) 20時26分】→記事にジャンプ |
カドモン | ワンダラー・KYOU記者【1998年08月10日(月) 15時42分】→記事にジャンプ |
WSCプロレス | 林内 合助記者【1998年08月10日(月) 04時39分】→記事にジャンプ |
アスリーツリーグ | 舞田 憲作記者【1998年08月10日(月) 00時11分】→記事にジャンプ |
ECVV | 伊東豪記者【1998年08月09日(日) 22時55分】→記事にジャンプ |
プロフェッショナル・レスリングNEO | 川崎勉造記者【1998年08月09日(日) 21時48分】→記事にジャンプ |
なにわ@WWWWA | 八女記者【1998年08月09日(日) 04時01分】→記事にジャンプ |
横プロ | ヒロト記者【1998年08月08日(土) 03時43分】→記事にジャンプ |
プロフェッショナル・レスリングNEO | 川崎勉造記者【1998年08月07日(金) 20時13分】→記事にジャンプ |
WSCプロレス | 林内 合助記者【1998年08月07日(金) 05時22分】→記事にジャンプ |
横プロ | ヒロト記者【1998年08月05日(水) 08時21分】→記事にジャンプ |
R.R.R | 週刊Fプロ記者【1998年08月04日(火) 23時27分】→記事にジャンプ |
プロフェッショナル・レスリングNEO | 川崎勉造記者【1998年08月04日(火) 22時23分】→記事にジャンプ |
なにわ@WWWWA | 八女記者【1998年08月04日(火) 19時13分】→記事にジャンプ |
カドモン | ワンダラー・KYOU記者【1998年08月04日(火) 12時29分】→記事にジャンプ |
ECVV | 伊東豪記者【1998年08月03日(月) 21時17分】→記事にジャンプ |
アスリーツリーグ | 舞田 憲作記者【1998年08月02日(日) 16時15分】→記事にジャンプ |
M.O.W | 大スポ 谷町一徳記者【1998年08月02日(日) 08時49分】→記事にジャンプ |
R.R.R | 週刊Fプロ記者【1998年08月02日(日) 00時43分】→記事にジャンプ |
WWWWA&帝国プロレス | 突倉(帝国スポーツ)記者【1998年08月01日(土) 01時35分】→記事にジャンプ |
TWC | (なかとん記者)【1998年08月13日(木) 18時13分】 |
オーナーであるTATUYA氏がランキングトーナメントの詳細を発表した。←トップに戻る
今回のトーナメントは、通常のランキング戦ではなく、設立予定の”TWC認定ヘビー級タイトル”
の王者決定リーグの予選であり、通常のランキング戦は、当分行わないとのこと。
王者決定リーグ戦の詳細は、TWC公式サイトにて。
オーナーからの発表には、トーナメント一回戦のカードも含まれており、私なかとんの注目カード2つを紹介したい。
レイ嵐龍 VS 龍牙 注目度 4/5
騒龍軍では、レイが大将格であるが、実力の差がどれほど有るかは、不明であり、軍団内の頂上決定戦とも言える。
レスリングに関しては、圧倒的にレイ有利と見るが、カンフーの腕前=打撃では、龍牙有利である。
初対決だが、お互いの手の内は知り尽くしているため、両者の隠された力が勝敗を決めそうだ。
タイガーマン零 VS ヘルパワー 注目度 5/5
零の5年間のブランクが、どこまで埋まっているかが、勝敗の鍵を握ると思われる。
大型のヘルとの体格差はあるが、零のセンスならその差を埋められる可能性大である。
ヘルもフリーでのトップ取りを宣言しているため、両者ともに今後の行動に大きな意味を持つ試合になりそうだ。
他のカードについては、TWC公式サイト、TWC情報にて
<TWC公式サイト>
TWC | (なかとん記者)【1998年08月13日(木) 02時04分】 |
来たる8/16、17日に新団体TWCの初興行が行われることが決定した。←トップに戻る
地元の大阪で初の興行ということで、TWCの独自の色が出せるかどうかが、
注目の的になりそうだ。
メインのカードは、決定しており、ヘビー級8名が参加する、
ランキング決定特別トーナメントの一回戦が行われる予定。
その他、3試合が予定されているが、カードは未定。
翌17日には、トーナメントの残りの試合と、3位の決定戦が行われる予定。
その他、3試合が予定されているが、カードは未定。
いずれの興行でも、他団体の参戦OKとのことで、前日までカードを決めない
との事、この賭けは吉と出るか凶と出るか、16日を待ちたい。
<TWC公式サイト>
カドモン | (ワンダラー・KYOU記者)【1998年08月12日(水) 00時51分】 |
どうもこばんわ、ワンダラーです。←トップに戻る
カドモン・グルジア興行の後半戦の記事があがりましたので、フィナーレと共にお伝えします。まずは試合結果は以下の通りです。
【第4試合】
○Softail (4分15秒 TKO) アルヴァレス×
【第5試合】
○ウイリアム (3分55秒 TKO) ルスタベリ×
メインで見事、ルスタベリを下したウイリアムは、ドレッシングルームでSoftailと遭遇。好戦的なL・Gの事、このまま乱闘かと思いきや、Softailは相変わらずの茶化すような口調でこう言い放った。
S「プリースト(ウイリアムの事)……俺は回り道が好きでね。トョーキョーの道も回り道をしたら意外な発見ができそうなんだ。アンタの命、まずはお預けだ。俺はしばらくはナンバンやハンニャのクソどもを始末する事にした……。奴等のために祈りの言葉を用意しておくんだな」
そう言うとバイカーズジャケットをはおり、そのまま会場を後にしてしまった。
L・Gの目標は般若であり、南蛮である。そしてSoftailはカドモン最強の男の首を標的に定めた。
様々な意図が交差した今回の興行……。その思いは持続され、加熱されたまま彼らは帰国の途についた。
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横プロ | (ヒロト記者)【1998年08月11日(火) 20時54分】 |
横プロシリーズもいよいよ佳境に入ってきた興行3日め。思わぬ飛び入り参戦あり、強烈なK.O.シーンありと、すったもんだの本牧ふ頭第16倉庫でした。←トップに戻る
ヒロト「ここまでを振り返ってみると、ツェッペさんにとってかなり厳しいシリーズになっていると思いますが。」
ツェッペ「まあ、過ぎたことはしょうがない。ってことで、片付けたいところだけど・・・そうもいかないところもあるな。」
ヒロト「最終日の相手ゼキムは絶好調みたいですし、単純に考えてかなり不利な状況ですよね。」
ツェッペ「最悪の状況だよね。」
ヒロト「なにか対ゼキム戦の秘策のようなものは考えてますか?」
ツェッペ「あったとしてもここでは言えないよ。でも、正直言ってないね。どっちにしろ、その場しのぎのことをやっても通用しないだろうし。」
ヒロト「まっすぐぶつかるだけだと、」
ツェッペ「今大切なのは気持ちの切り替えだから。相手も調子がいいぶんそこに隙が生まれるかもしれないし。俺としてはそんなに切羽詰まってるわけじゃないよ。」
ヒロト「なるほど。個人的には短期戦でゼキム、長期戦になるほどツェッペさんが優勢だとみていますが。」
ツェッペ「普段ゼキムやボビは筋力トレーニング重視だろうし、俺はスタミナをつけるための走り込みなんかをするから。ただそれは向こうもわかってること。それに長引けば勝てるかと言ったらそれはわからない。ゼキムには特大の一発もあるしね。」
ヒロト「前節ではアニキとジョンボビが壮絶な試合をしました。次は二人の番ですね。好勝負を期待しています。」
ツェッペ「ありがとう。あんまりプレッシャーかけないでよね。」
<興行3日目詳細記事へ行く>
M.O.W | (大スポ 谷町一徳記者)【1998年08月11日(火) 11時30分】 |
この第2戦で遂に「バトル・オヴ・ヘイル・トゥ・イングランド」公式戦が開始。また開幕戦で「震撼」させたポートノイが現MWA世界タッグ王者組に挑んだ一戦で、再び「震撼」させ、海崎はそれに返答するように完勝劇を見せてくれた!それではいってみよう。←トップに戻る
◆7月22日・第2戦 太田区民体育館----------------------------------
▼第1試合 シングルマッチ・10分1本勝負
鹿嶋 嘉晃 VS 藤岡 剛
開幕戦、鹿嶋はデビュー初戦の相手に負けてしまった。それでも鹿嶋はいつもと同じように押しのプロレスを展開した。今の自分はこれ以外にない!とばかりに藤岡にキック、ジャーマンホイップと畳み込む。耐える藤岡は関節技で道を開こうとしたが鹿嶋はそれを押し切って、得意のジャンピングボム!その渾身の一撃で3カウントを奪い、鹿嶋は初戦の借りを返す事に成功!
これでイーブン。このまま名物カードになるまで凌ぎ合って欲しいものである。
■第1試合結果
鹿嶋◯(6分57秒 ジャンピングボム)×藤岡
▼第2試合 6人タッグマッチ・30分1本勝負
スティーブ・ラムゼイ & ダン・スミス & ソウルフライ
VS
シュトゥルム・ウント・ドランク & ガンマー・レイン & 東京ZIN
「バトル・オヴ・ヘイル・トゥ・イングランド」一回戦を前にシード権のあるMWA英コンビと横プロ独コンビが各々ソウルフライ、東京ZINを迎えて激突した。
先発は開幕戦第2試合と同じく、スミスとガンマー。脇固め合戦を初っ端から展開させ、お互い意地をぶつける。そこにソウルフライと東京が混ざって、アクロバチックな動きで試合に色をつける。序盤にして、東京の明後日ファイトも早くも全開だ。
だが、中盤以降は“確信犯”シュトゥルム一色となった。最初の内は周りに付合っていた感のあるシュツだったが、不意を突いた裏拳でラムゼイを流血させると、ヒールファイト解禁。凶器攻撃、マンハッタンドロップとラムゼイを悶絶させ、そこで涼しい顔で「どうだ?」とばかりに両手を広げると、待ってましたのブーイングの嵐。
的を絞ったシュツは念入りにラムゼイの股間を痛め付け、足4の字固めをいやらしく繰り返す。4度目の足4の字が決まると、遂にラムゼイは無念のギブアップ…。自分のレスリングも出来ずに散ったラムゼイは、自分の血で真っ赤に染まった顔で、心底口惜しそうな表情を浮かべてリングを降りた。
公式戦を前に明暗がくっきりと別れてしまったが、英コンビの巻き返しに期待したい。このまま終わっていいのか?MWAの意地を見せてほしい。
試合後、独コンビとタッグを組んだ東京は「悪だね、彼は。ああすこぶる悪さ!だが、俺樣はちびってなんかいねぇぜ!が、輝度は俺様のほうが高濃度だ!オララ!まったくもって問題ナーッシャ!!アハ?」と、嬉しそうに語っていた。
■第2試合結果
ラムゼイ×(22分4秒 足四の字固め)◯シュトゥルム
▼第3試合 ◎B.O.H.T.I Aグループ一回戦・時間無制限1本勝負
石本 五十六 & 魚頭 玉三朗
VS
小峰 広志 & 氷野 将也
あなたは石本五十六を御存じだろうか?おそらく余程の事がなければ御存じないと思う。五十六はBWPに所属し、海崎、番斎等を道場・試合問わずにシゴいた人物で、特に番斎は頭の上がらない存在だったと言う。
その五十六がMWAからMOWに入閣した経緯だが、実は5月まではフレデー・Mが新人を見ていたのものの、故郷イギリスで新人発掘をするために帰国していたのだ。困っていたその時、タイミング良く五十六からコンタクトがあり、五十六も腰を落ち着けて新人育成をしようと思っていた事で、すんなりとその進退が決まった訳である。
帰国当初、いきなりトーナメントへの出場に「勘弁してくれ」とぼやいていたが、若手勢も出場するという事で、いっちょ揉んでやろうと思い直したらしい。そして公式戦。先発を魚頭に任せるが、A.L.勢の手厳しい攻めに完全に捕まってしまう。何とか、魚頭のタッチを受けた五十六はいきなり小峰に「ダメだっ!」タックルでテイクダウンを取るとスリーパー。小峰の鋭い打撃を受けて、グラリとしたが隙を突いて原爆固め!これは氷野にカットされたが、「その隙が命取りだ」と言いたいのだろう。
氷野に対しても延髄斬り、バックドロップなどで昭和を体感させる。氷野の投げを喰らってフラフラになり、必殺の獄門攻め(ストラングルホールドγ)で追い込まれるが、それを凌いで頭付き連打でお返し。五十六組がペースを握ったように見えたが、替わった魚頭が小峰に捕まり、必殺スパーク・プラグ、ノーザンライトボムと喰らって止めのフェイスロックで痛恨のギブアップ負け。
これにより、二回戦はA.L.とMWA英コンビの対戦が決定。
肝心の二回戦進出は果たせなかったが、五十六自身は「シゴキ甲斐のある奴はまだまだいそうだな。ここに来て正解だった」とニンマリしていた。五十六教室は始まったばかり。次の生徒もしっかりシゴいてくれる事だろう。
■第3試合結果
魚頭×(11分30秒 ステップオーバーフェイスロック)◯小峰
▼第4試合 ◎B.O.H.T.I Bグループ一回戦・時間無制限1本勝負
左近 番斎 & 門仲 伝奇
VS
源 静夫 & 藤堂 景時
第3試合終了から数分後、ようやくR-Xが入場してくる。渡米中、MWAに飛び込み参戦した静夫に対し、MOWファンからもコールが起きている。今回R-XとしてMOWに参戦した訳だが、寧ろ弟子を引き連れての個人的参戦の色合いが強い。
次に番斎&門仲が入場してくると、やはり声援が大きくなる。当然、MOWの興行だからMOWファンの声が集中するのは番伝のほうになるだろう。期待は大きい。
試合が始まると、何と5分前後まで番斎、門仲は一方的に攻めまくり、いつ試合が決まってもおかしくない状態になってしまう。防戦一方のR-X組だったが、6分過ぎ辺りから“鋼鉄怪物”藤堂の怪腕スープレックスで事態は急変。同じアマレス出身の門仲に必殺ベリートゥバックで逆襲!番斎も藤堂の投げに身体も持っていかれるなどし、いつのまにか表情が固くなっていくのがわかった。
静夫も藤堂の頑張りに刺激されたか、バックドロップから必殺膝十字としっかりと見せる。ファンが静夫に期待してるのは、投げる、極めるというレスリングなのだろう。押し返されて来た番伝。その結果、番伝の焦りは本物になった。そして再び静夫から藤堂に替わったのを見計らって、一気に攻め落とすという方法を取らせるに至ったのだ。ドラゴンスリーパーを決めた番斎の表情には余裕などなかった…。
粘るR-X組を振り切った、番斎と門仲が二回戦進出を決め、横プロ独コンビとの対戦に望む!
試合後の番斎と門仲
番斎「キショーめぇ、はじめはすぐに終わると思ってたんだがぁ、アマレス馬鹿の投げで、思いっきり頭打ったぜぇ。伝の字のはあんま喰らった事ねぇけど、あんなん喰らいまくってたら勝てる試合も勝てねぇな。次はドイツ野郎?あ?屁のカッパよ誰だろうとなッ!アッ?ナァメンナッ、バロチキショイッ!」
門仲「面白かったですよ。藤堂選手のを喰らったら、足にきましたからね。同じバックボーンのせいもあるけど、投げられると悔しいですね。源さんはさすがでしたよ。なかなか関節取れなかったですし。もっとやりたかったすけど、会社のメンツもあるんで。次は横プロとですよね。ウチってヒールいないからそういう意味で楽しみですよ」
■第4試合結果
番斎◯(10分42秒 飛竜裸絞め)×藤堂
▼第5試合 タッグマッチ・45分1本勝負
トニィ・リトゥル & ペイトリ・ザ・ナイスガイ
VS
エドワード・ポートノイ & ラルフ・ヴァン・ヘルデン
ポートノイはまたも我々を驚かせてくれた。今度は現MWA世界タッグ王者であるトニィ&ペイトリを圧倒してしまったのである。試合時間は少し長くなったが、ヘルデンが王者組に攻め込まれるシーンがあっても、ポートノイが押されてるという印象はほとんどなかった。
ポートノイ自身、MWA世界タッグを実際に腰に巻いた事もあるが、これが選手権試合だったとしたらと考えると、トニィ&ペイトリは非常にハードな世界に踏み込んだのだと思い知らされる。米国ではまだ防衛戦が組まれていないが、MWAにはまだ見ぬ強豪がひしめいているのだ。生き地獄はまだ始まっていないという事だろう。
試合内容的に、トニィの技術もペイトリの試合勘も悪くはなかった。ランニン'USAも見せ、何度もフォールに持っていった。実際、ラルフは危なかった。だが、ポートノイのカットに阻まれ全て不発。トニィはベルトを巻いた事で、腕力だけに頼らず頭を使ったレスリングをするようになったのだが、ポートノイはガタイがある上にその頭を使ったレスリングにも長けているのである。弓矢固めや、ジャックナイフ固め等を披露し、次には得意の圧縮攻撃と決めるのだ。
ヘルデンも存在も開幕戦メインと同様に大きかった。力任せのジャーマンでトニィだけでなくペイトリも投げ飛ばしてしまうのだ。必殺ヴィクターボムで、トニィからニアフォールを取るなど勝利に貢献した。結果から考えると、ポートノイが試合を支配していたのは明白だろう。疲れの見えたペイトリに、ラッシュを仕掛け、最後は圧縮フィニッシュ。
先シリーズでもMWA勢は猛威を振るった訳だが、このポートノイは海崎の相手という条件下のお陰か、より脅威を感じる。開幕戦もこの第2戦もポートノイは「震撼」させたと言えるだろう。試合後、「I'm real thing!!」とポートノイは声高に観客に向けて叫んでいた。これは海崎に対する問いに他ならない。そして海崎の答えは…。
■第5試合結果
ペイトリ×(13分53秒 片エビ固め※アバランシュホールド)◯ポートノイ
▼第6試合 シングルマッチ・60分1本勝負
海崎 礼爾 VS ジェシー・ペイガンJr
メインになってもポートノイ効果というべき、ある種のヴァイブが会場に漂っていた。AOAヘヴィ防衛戦を前にペイガンJrとのシングル。この試合に多くの観客が望んでいるのはポートノイに対する海崎の返答だ。どんな試合を見せてくれるのか?その渦巻く期待が会場を支配するヴァイブの正体なのだろう。
先シリーズに引き続き参戦のペイガンJrからの入場だが、先程試合を終えたばかりのポートノイがセコンドとして入場してくるではないか。やはりというかどよめきが起きる。海崎の入場になると、観客のボルテージも格段に上がった。エース海崎というイメージもそろそろ定着して来た証拠だろう。リングに上がると、新しく付き人になった藤岡にジャケットを渡し、軽く屈伸運動を始める。しかし、視線はペイガンJrの後、コーナーに立つポートノイに向けられている!
試合のゴングが鳴ると、海崎の視線はリング上の相手・ペイガンJrに移った。牽制のローキックからミドルキックやフォームが独特なファントムバイツ(ハイマン蹴り)で、ペイガンJrの出ばなを挫く。キックに不馴れなペイガンJrはどうにも手が出ない。何とか組付きヘッドロックに捕らえるも、海崎はバックドロップでそれを阻止。
トーキックでダウンを奪い、ストンピング連打とどうにか攻め、得意の河津落としを見せたが、ペイガンJrがまともに攻めたシーンは後にも先にもこれが最後だった。加えて、セコンドに付いていたポートノイは別にペイガンJrにアドバイスを送る訳でもなければ、乱入もない。ただひたすら黙って海崎を眼で追っているだけである。
Wハイキック、フロントスープレックスホイップ、エクスプロイダー、ノーザンライトボム、ブレイクになったがノーザンライトスープレックスと、完全に一方的な内容。最後もジャンピングハイキックからテスタメント(フィッシュストレッチスリーパー)と、わずか3分39秒でペイガンJrを降した。
勝利の瞬間「オオォォ!」と歓声が上がった。ポートノイが無言でリングを離れると、ある観客が「今のでびびったのか?」と漏らしていた。海崎の強さを見せつけられたからか?いやそうではないだろう。賛否両論あるかもしれないが、記者の眼には海崎の試合に対する余裕の無さが映った。あれでは潰しである。ペイガンJr相手にあそこまでしなくても良かった筈である。
試合後のコメントにも、「ポートノイの奴、何がしたかったんだろうな。結構細かい奴だね。試合には集中してやったよ。内容?ああ、早く決め過ぎたかもな。力み過ぎたのかな。わからんね。今日はここまででいいかな?」と何らかの迷いを感じる内容。エースとしてのプレッシャー、王者としてのプレッシャーは計り知れないだろう。海崎は早くも正念場を迎えてしまった−
■試合結果
海崎◯(3分39秒 テスタメント)×ペイガンJr
第3戦はB.O.H.T.I二回戦!どのチームが優勝戦に駒を進めるか?そして、メインのタッグマッチの海崎vsポートノイは?第3戦詳細もこう御期待ダッツ!
HFA | (ぴろき記者)【1998年08月10日(月) 20時26分】 |
新生NEOに定期参戦が決定し、先日NEOの山小屋をくだしNEOランキング9位の座を勝ち取ったビクトル・キリアコフ(29)が、HFAとNEOの二冠を奪取することを宣言した。←トップに戻る
現在、キリアコフはHFAランキング2位、NEOランキング9位となっている。次回のNEO大会では、ランキング3位の鶴波との対戦も決まっており、それに勝つとタイトル挑戦の可能性もでてくるだろう。今回は、そんなキリアコフにインタビューを行った。
記者「えー、まずお聞きしたいのは、HFAギガファイティングトーナメントについてです。」
キリ「正直驚いている。今まで結盟軍を追いかけてきたのだが、まだまだ強い奴がいるものだな。」
記者「それは2回戦で闘った玄武選手、そして準決勝で敗れた白虎選手のことですか?」
キリ「ああ。特に玄武との試合は…、情けないが奴に恐怖したよ。」
記者「それではキリアコフ選手からみると、白虎選手よりも玄武選手の方が強かったと?」
キリ「ああ。白虎と闘っていても恐怖は感じなかったな。玄武に勝って安心して足をすくわれた感じだな。」
記者「ほお。これは頼もしい。それでは、白虎選手の持つ無差別級のベルトへの挑戦もありえますか?」
キリ「やれと言われればいつでもやる準備はできている。ベルトを取って、あいつらを出迎えるつもりだ。」
記者「あいつらとは、やはり、現在はHFAとの契約が切れている結盟軍ですか?」
キリ「ああ、やつらとはこれまで1勝1敗だ(キムに負け、あけぼのに勝ち)。とはいえ、実力者のバイソンやスコータイとはまだやってないからな。私がベルトを取ったなら、バイソンやスコータイをHFAに呼んでもらうよう会社に頼むつもりだ。」
記者「そのときを楽しみにしています。それでは次に、NEOについてお聞かせください。」
キリ「私がHFAエース決定リーグ戦で秒殺を繰り返した時、“あんなのプロレスじゃない”と言われたものだ。しかし、プロレスにはいろいろあることを知った。そしてNEOは私に合ったプロレス団体だと思う。そんなNEOでファイトできることを光栄に思う。だが、HFAの看板を背負ってNEOに参戦している以上、HFAの名を汚さぬようNEOで勝ち続けるつもりだ。」
記者「NEOでは現在ランキング9位ということですが?」
キリ「9位の若手(山小屋)との対戦ということで、最初はなめられていると思ったよ。だが、それに勝利したら次は3位の鶴波を当ててきたので、NEOはちゃんと評価してくれていると感じたな。」
記者「HFAとNEO。二つの団体のランキングに名を連ねているわけですが?」
キリ「目指すは二冠だな。私が二つのベルトをまく姿を楽しみに待っててくれ。」
お笑いマスクを脱ぎ捨て1年以上過ぎ、素顔に戻った当初は彼の妥協ないファイトを批判する声が多かったが、ここへきてようやく自分のやりたかった闘いができるようになった。今後、ビクトル・キリアコフに注目だ!
<ビクトル・キリアコフ、プロフィール>
カドモン | (ワンダラー・KYOU記者)【1998年08月10日(月) 15時42分】 |
カドモン・グルジア興行「フリーファイト・フェスティバル」が7月の22日、グルジアの首都・トベリシ市国際スポーツセンターで行われた。地元企業のバックアップもあって、会場はほぼ満席状態となった。←トップに戻る
実は、ここに来るまでが一番大変だったのだ。何しろグルジアは日本外務省から「渡航自粛勧告」の出されている国。どのくらい危険かというと、お隣がチェチェンである。ちょっと前まで戦場(今も紛争地帯)だった国の隣の国である。当然ながら直行便などない。モスクワからバスで軍用道路を通っての到着である。ホテルで東京の加藤驚に連絡したら……。
加「なんなら、若手衆にユーラシア格闘ヒッチハイクさせてみよーか」
なんていう話まで出てきた。やれやれ。
とりあえず、記事は第3試合まで完成している。第3試合までの結果は以下の通りである。
【第1試合】
×日下 (7分40秒 胴締めスリーパー) マヌエル○
【第2試合】
×朝羽 (5分8秒 満州絞め) 向山○
【第3試合】
×多夏史 (3分58秒 腕拉ぎ逆十字固め) 津軽○
見ての通り、若手vsオヤジ部の一戦は両戦ともオヤジ部の勝ちであった。特に多夏史は何もできずに、津軽のガチンコに潰された。
詳しくはPPVで。一応、第4と第5の結果も出てます。
<PPVはこちらから>
WSCプロレス | (林内 合助記者)【1998年08月10日(月) 04時39分】 |
「1998スーパーサマーシリーズU」日程←トップに戻る
8/22・東京体育館 =ジャパンTV=
8/23・前橋市体育館
8/27・群馬総合スポーツセンター
8/30・両国国技館 =ジャパンTV=
9/2 ・宮城県スポーツセンター =ジャパンTV=
9/5 ・秋田市立体育館
9/7 ・山形県体育館
9/10・後楽園ホール =ジャパンTV=
来日外国人選手
スターン・ハッセン
ダークレイザー
ザ・ベルガー
ピースフィールド
ルチャマシーン
ブラックジャガー
団体外の参加選手
プロレスマスク(フリー)
主なカード
8/22・東京体育館
>インターナショナルヘビー級選手権試合
ダークレイザー VS ピースフィールド
西川慎二&沖秀憲&田中広光 VS 小島健次&塚田政男&加山靖
S・ハッセン&ブラックジャガー VS 沖孝澄&古賀基靖
ザ・ベルガー VS 中尾浩介
9/2・宮城県スポーツセンター
>WSCヘビー級選手権試合
S・ハッセン VS 小島健次
以下は後日発表
アスリーツリーグ | (舞田 憲作記者)【1998年08月10日(月) 00時11分】 |
長かった梅雨がようやく明け、一気に夏本番を迎えた岡山地方。猛暑にもめげず、アスリーツリーグ8月大会が開催された。←トップに戻る
A.L.Apolon〜日輪〜 8月6日(木) 於・岡山市営体育館サブアリーナ
第1試合 有倉 雅史[1勝4敗] 対 ルティ・バロア[0勝3敗]
5月の高村戦で左上腕部を骨折、前回6月大会を欠場した有倉の復帰戦。
ゴングが鳴るや掌打、キック、さらには後ろ廻し蹴りと積極的に手を出す有倉。対するルティも果敢に反撃するが、有倉は構わずに前へ出る。組み技をほとんど持たない両者だけに、見た目にもわかりやすいシバキ合いが展開された。
開始6分、実に3度目の場外戦においてDDT、ストンピングと有利にすすめたルティだったが、リング復帰後には有倉の空手殺法が全開。文字どおり人間サンドバッグと化し、息も絶え絶えになったルティを、最後は裏アキレスで容赦なく仕留めた。
○有倉{7分42秒 裏アキレス腱固め}●ルティ
ルティのコメント:
今までで一番ハードヒッティングな試合だった。今日のアリクラには鬼気迫るものを感じた。
有倉のコメント:
怪我?まだ完治はしてへん。今日は痛み止めを打ってる状態。途中で薬が切れたら困るし、速攻に出たのがいい結果に結びついたと思う。次の試合までには完全に治して、もっと強いところを見せたい。
第2試合 アデミール・オズマ[1勝3敗] 対 デニス・ロイター[0勝0敗]
青コーナーのデニス・ロイターは、迫真空手全欧大会ベスト8の経歴を引っ提げ、鳴り物入りで参戦してきた。今日のデビュー戦ではA.L.マット随一のパワーを誇るオズマと激突。
デニスは序盤からボディブロー、膝蹴りなどを有効に使いオズマを倒すが、そこからの攻め手がないため仕方なくフォールの体勢に。これは当然のように早いカウントでクリアされた。このあたりの技術の習得が、まず最初の課題と言えるだろう。
ぎこちないながらもデニスのペースで進んだ試合だったが、オズマの方は5分直前のリバースブレーンバスターを皮切りに、投げっぱなしのドラゴンスープレックス2連発、さらにジャンピングDDTでデニスの頭部をマットに打ち据える。ところが、この猛攻をしのいだデニスが、直後に顔面への膝蹴り3連発からあっさりとオズマをフォール。今一つ盛り上がりには欠ける一戦となってしまった。
●オズマ{5分36秒 片エビ固め}○デニス
オズマのコメント:
やっぱリ、ぱんちやきっくはすごイ破壊力ありまシタ。前半にいっぱいもらい過ぎタ。強かッタ。
デニスのコメント:
こういったスタイルでの試合は初めてで、少し緊張した。最初にしてはまあまあの出来だったと思う。頭を打つというのは今まで経験がないので、効いた。グラウンドの技術も磨いて、早くこのスタイルに馴染みたいと思う。
第3試合 高村 唯希[2勝0敗] 対 サリナ・マコーニー[0勝0敗]
第2試合に引き続き、この試合にも新顔が登場。A.L.オーストラリア支部から、若干18歳のサリナ・マコーニー、相撲のキャリアがあるようだ。対戦相手は3月のデビュー以来シングルでは2連勝無敗の高村。
開始早々、サリナはいきなりのサイクロンホイップ、ファイヤーマンズキャリーで観客を驚かせた。この体格からは想像できなかった鋭い身のこなしだ。しかし試合が進むにつれ、我々はさらに度肝を抜かれることになる。特に、高村のブレーンバスター狙いを空中で切り返す動きなどは、ちょっと目を疑いたくなるほどだった。もちろん、相撲出身らしい重量感あふれる張り手(ストレート掌打)やぶちかまし(フットボールタックル)も披露し、高村を苦しめる。
最初はさすがに面食らっていた高村だが、徐々にペースを取り戻していった。いつも通り思い切りのいい膝狙いのドロップキックを中心に、この日はアキレス腱固めやチキンウィング・フェイスロックなど、関節技の多用が目立った。圧巻は8分半、垂直落下式の(デンジャラス)DDTでサリナの巨体を見事マットに叩きつけた。さらに必殺のユウキ・スペシャルII(マシーン・スープレックス)もきれいな弧を描いたが、惜しいところでロープブレイク。
この直後、不意打ちのドロップキックで高村を吹っ飛ばしたサリナは、ダブルアームスープレックスからテキサスクローバーホールドへ。どっしりと腰を落とされては、もはや返しようがない。高村必死の反撃もここまでだった。
●高村{9分34秒 テキサスクローバーホールド}○サリナ
高村のコメント:
口惜しいですね。自分の力なんて、まだこんなものだったのかと…。あの体であれだけ動けるのは、たしかに凄いと思います。こう言っちゃなんだけど、化け物じみてますね。最後まで戸惑いを拭えませんでした。
サリナのコメント:
デビュー戦を勝てたので嬉しいよ。とにかく無我夢中で闘った。次の試合ももちろん勝つよ。久しぶりの日本はやっぱりいいね。しばらくこっちでのんびりする予定だ。
(後編へ続く)
ECVV | (伊東豪記者)【1998年08月09日(日) 22時55分】 |
……というわけで、「YATTE!」は短期シリーズとします。←トップに戻る
当初はワンマッチの予定だったのですが、オーナーによると、
「タッグ王座決定リーグ戦の準備が整うまでは、もしくは進行中の
ネタが尽きるまでは、一応続ける」とのことです。(苦笑)
【第1試合/10分1本勝負】
オティーブ・スースチン vs ジャガー横澤
【第2試合/タッグマッチ30分1本勝負】
下田 英津子 1-2-3 武狸太
猪 たか子 vs メンドー・マタサキ
【第3試合/10分1本勝負】
武藤剃辞 vs 猪 今日子
【第4試合/ストリートファイトタッグマッチ45分1本勝負
※反則カウント、場外カウントなし】
ジャスティン・バインダム ミスチェーン長島
キラー・ブルクラ vs ザ・シーノ
【第5試合/メインイベント/タッグマッチ60分3本勝負】
蝶極 雅比呂 ザ・ランカシャー
オペラ・ザ・カシーン vs カルガリー・スミス
<結果はこちらから>
プロフェッショナル・レスリングNEO | (川崎勉造記者)【1998年08月09日(日) 21時48分】 |
「八月は夢花火」←トップに戻る
■1998年8月25日=愛知・名古屋イリスホール
▽ランキング&NEO無差別級次期挑戦者決定戦15分一本勝負
加藤圭司<1位> vs 斎藤多夏史<5位・カドモン>
▽ランキング戦15分一本勝負
D・オーウェル<2位・VECTOR> vs 中田慎吾<4位>
鶴波力一郎<3位> vs ビクトル・キリアコフ<9位・HFA>
雨宮雷<6位> vs グレッグ・ラッセル<VECTOR>
九重勇次<7位・RRR> vs 神城潤一<8位>
メインは加藤圭司がRRR参戦を経て復活。カドモン・斎藤とNEO無差別級王座への次期挑戦を賭けて激突する。
過去の対戦は斎藤の1勝。これは圭司デビュー戦だった。あれから7ヶ月…より多くを学んできた両者が再び激突!
セミは鶴波を撃破したオーウェル。次なる相手は中田慎吾。「新人殺し」である彼のモットーは「ONLをオーナーの思惑通りに彩らせない」こと。狙うはひとつ、オーウェルの首のみ!
そのオーウェルに敗れた鶴波はキリアコフと対戦。典型的なパワーvsサブミッション。壊すか、潰すか…。より高く羽ばたく為に、NEOのリングを総合格闘技色に染め上げる。
第一試合は前回の再戦、神城vs九重。前回は10エスケープでTKO負けとなったが、ほとんど互角の好勝負。両者とも完全決着を希望しているだけに、熱戦が期待される。
そして、第二試合…VECTORから「第二の刺客」が登場。
それは、「ARCADIA!」でドノヴァンのセコンドとして来日していたグレッグ・ラッセル。彼もドノヴァンと同じく「VECTOR」のDUELISTである。
「俺にもやらせてくれよ。な、いいだろ?」
試合直後、NEOコミッショナーに突然訴えたグレッグは、アメリカ・ボクシング界に謎を残したまま消えていった男である。
「Mercinesss Boy」の渾名は、一部のボクシングファンの間では、今でさえ語り種になっているらしい。
「バイソンに勝てるんじゃねぇかヤツなら…」と…。
普段・温和な瞳は、試合やマスコミの前で豹変する。
「ココなら"マトモな俺"でヤレそうなんだよ。頼むよ。」
対戦選手を病院送りにしてしまうほど「キレる」彼だが、VECTORの中では「キレた」事は一度もない。その時に使う言葉が「マトモな俺」である。
グルーサムに参戦し、惜しくも準準決勝で破れて4位となった際、マスコミに見せた「獣のように荒れ狂う青年」の姿はない。
ただそこに熱意溢れるは温厚そうな青年が立っていた。
対戦相手は雨宮雷。ボクサータイプのグレッグにアマレスの投げと寝業で挑みたいところだが、グレッグはサブミッションの方もVECTORで修練済みとのこと。
オーウェルに続くVECTOR旋風を起こせるのか? 期待は高い。
ONL設立から一年…進化したNEOの真価を問う!
なにわ@WWWWA | (八女記者)【1998年08月09日(日) 04時01分】 |
ここは大阪。なにわプロレスの道場。なにわプロレスのスタイルを決定すべく、企画部の面々(副部長、海岡)と広告代理店の山原雄海の各案に対するコンペが行われている。海岡のアマレスライクなルールが終わった。社主とスポンサーの新京極氏は感心したが、山原は…←トップに戻る
山原 「うわっはっはっはっはっはっは!!四郎。これが究極のプロレスとは、片腹痛いわ。郷愁を思い起こさせるルールという着眼点は認めてやろう。しかしまたもやおまえは技巧に走り、見る気持ちにたって考えることを怠った。このルールが、万人にとって感動を与えるといえるか?いまからおまえが、いかにあさはかかを思い知らせてやろう」
海岡 「能書きはたくさんだ。はやく、おまえのプロレスをみせてみろ!」
山原 「よかろう。審査員の皆さん。さあ、どうぞ、ご鑑賞あれ」
新京極 「こ、これは…なんと!」
海岡 「…おのれ雄海!」
金網がはられた。タイマーがセットされた。金髪の男、シアトル本田といかにも若手風の男、桜井四郎がリングにはいった。試合が始まった。さっきとはうってかわって、殴る蹴るの攻防が始まった。
海岡「ははは。これのどこが万人にとって感動を与えるんだ!ただの金網デスマッチじゃないか!」
新京極「いや、ちょっと待ちなはれ。何かただならぬ必死さが漂うのはなんでや?」
社長「そういえば、何か勝負を急いでいるような…」
海岡「ま、まさか!」
山原 「ふふん、お前でも気がつきおったか。お前が思った通り、爆破時刻を5分に設定している。」
シアトル本田のファイヤーサンダーパワーボムが決まり、桜井がKOされた。ゴングがなった。
新京極「じっくりとしたレスリングもよろしいが、この試合は必死さがうかがえてよろしいなあ。確かに大技が連発する試合は見た目におもしろいですからなあ。」
山原「短い時間での決着を強要することで必死さが生まれる。変にややこしいルールをつけても見ているお客はわからない。これぞもてなしのこころだ!お前のアイデアは懐かしさを追い求めているだけの自己満足にすぎない!!!」
海岡「うっ」
社主が前に出ていきた。どうやら判定のようだ。
社主「それでは、検討結果をいう。山原氏のアイデアがまさっているのは明白!」
副部長「あああ、だからもっと派手なアイデアにしとけばいいといっていたのにぃ!」
社主「しかし山原氏のアイデアは金がかかり過ぎる。毎試合こんなことをやっていては、すぐにつぶれてしまう。ということで、今回のコンペは引き分け。当分、普通のルールまたは毎回アイデアを出し合って、興行をしのいでいく!」
山原「うぬぬ。理解力する脳のない愚鈍な連中め。ようしわかった。次回からこの団体の愚かさを知らしめるために、私がいろんな選手を送り込んでやる。ありがたく思うのだな(ニヤリ)」
というわけで、どっちも自己満足のように見えたが勝負の決着がついた。ただ一つ明らかなことは、山原が「なにわプロレス」をつぶすためにいろんな選手を送り込むということだ。
今日は一回も登場しなかったが、なにわ三兄弟の陸王 寿、シュガー永島、安永晃士にはやくも試練のときがやってきた。
[次回予告]
山原の送り込んだ刺客が安永を流血に追い込む!
栗尾ゆう子「山原さんは、ああいうことをいいながら、実は団体を盛り上げるために悪役を買ってくれてるんだわ!」
海岡「あの男にそんな控えめなところがあるもんか!見ろ、あのヤスの姿を!」
(つづく)
横プロ | (ヒロト記者)【1998年08月08日(土) 03時43分】 |
好勝負続出の興行2日目。とくにメインのアニキとボビの激しいプロレスは早くも今年度、横プロシングルベストバウト最有力候補です。。また、M.O.Wから帰ってきたドイツコンビはどんな変化を見せたのか?←トップに戻る
レオパルド「あのさ、興行最終日にあたるストッキングマン1号ってどんな選手なんだろう。」
ピース「さあ、雑誌では見たことあるけど実際の試合は見たことないな。」
レオパルド「なんか気持ち悪いんだけど。あの見た目、あのしゃべり。」
ピース「そうだね。」
レオパルド「カード交換し」
ピース「断る(ズビシッ)。」
レオパルド「マイブーマーってのは、ようするにオタクなひと?」
ピース「さあ、そうなの?別にいいんじゃないの。オタクなひと。」
レオパルド「もうすでに俺のことを調べまくってるのかな?」
ピース「もうすでに横浜に来てるって噂もあるぞ。」
レオパルド「カード交」
ピース「断る(ズビシッ)。」
レオパルド「あのさ」
ピース「断る(ズビシッ)。」
レオパルド「カード・・」
ピース「断る(ズビシッ)。」
レオパルド「・・交換するのやめたって、言おうと思ったのに交換して欲しいんだ。そー。」
ピース「・・・。」
−怪しい怪しいストッキングマン1号の登場はもう少し先のお話です。
<横プロ興行2日目詳細記事へゴー!>
プロフェッショナル・レスリングNEO | (川崎勉造記者)【1998年08月07日(金) 20時13分】 |
「Mr.TURUNAMIは、IAI−DOU(居合道)…。普段は眠らせているKATANAを瞬間的に展開させるTYPEだ。試合? KATANAを抜き放つ前に折ればいいのさ。ただ彼はKARATEの心を理解している。簡単には砕けないね」←トップに戻る
空手の心とは、耐えて打ち勝つ“押忍”の事だと思われるが…オーウェルは紳士的な表情でコメントを残してくれた。一方の鶴波は試合までマスコミの前に姿を見せなかった。
「引退したら、NEOの博物館みたいなのを作りたいね。で、ランキング入りした選手の肖像画を並べるの。戦績や戦い振りで額縁が豪華になったりしてね(笑)」
いつだったか、記者との雑談の中で鶴波が言ったセリフである。
今大会から、久しぶりにNEOが開国。他団体から様々な選手が未来を期待させる熱戦を展開した。では、オーウェルは、VECTORはどんな額縁が似合うのだろうか…真価が問われる時が遂に来た。
「ARCADIA!」
■1998年8月4日=神奈川・横浜文花体育館
▽ランキング戦15分一本勝負
鶴波力一郎<2位> vs ドノヴァン・オーウェル<VECTOR>
先に入場してきたのはオーウェル。スパッツにレガースのみというシンプルな姿で、ややうつむき気味でリングに上がった。オーウェルが手首に力を込めると、筋骨隆々の上半身が浮き彫りとなり、客席から大きなどよめきが湧き上がった。
一方の鶴波も、冷静というよりは自然体。普段と違っていたのは背中に「鶴波」と大書きされたTシャツで入場したくらいで、他はいつも通りだった。
試合開始と同時にオーウェルが仕掛けた。巨体から想像もできないスピーディなミドルキックを繰り出すと、バックを取ってスリーパーへ。なんとか離れようとする鶴波をテイクダウンさせて今度はアキレス腱固め。開始20秒でエスケープを奪い、オーウェルが先制した。
その後も、スタンドでパワフルな掌打、グランドでねちっこい試合を優位に進めるオーウェル。ポイントでも3エスケープを奪ったが…
「どうした、コラ!」カウンター気味の鶴波のハンマーパンチでダウンしてしまう。ここから、鶴波の猛反撃が始まった。
「オーウェルゥ!」と叫びながらラリアートを延髄に。そして、休む間もなく一気に元祖バックドロップ! 130キロのオーウェルをまっ逆さまに落としてみせた。
オーウェルもフロントスープレックスで投げ返すが、何となく単発だ。鶴波は大技構成で勝利を狙っていく。
ボディスラムかと思えば、延髄斬り。フラッと起きあがってきたところに渾身のラリアートを炸裂させ、観客の大声援に応えるようにアピールを見せる。2発目のバックドロップは阻止されたが、すかさず…まさかの首固めも披露した。
ここで、オーウェルも大技を仕掛けていく。鶴波を軽々と抱え上げるとアバランシュプレス! 更に、そのまま持ち上げてキャプチュードを2連発! 鶴波も、浴びせ蹴り、、ヘッドバット、サソリ固めで対抗…理屈抜きの体力勝負である。これぞ、スーパーヘビー級ならではのぶつかり合い。
最後は、オーウェルがラッシュ。バックブローでぐらつかせ、掌打をフェイントにしておいてバックを取ると無理矢理投げ捨てのフルネルソンスープレックス。すかさずスリーパーで絞め上げてギブアップ勝ち。NEOデビューを白星で飾ると同時に、ランキング2位を手中にした。
勝利の咆哮を上げるオーウェル。今まで張り詰めていたものが爆発した瞬間である。
しかし、鶴波はオーウェルを無視するかのように右腕を突き上げてリングを後にした。
これには、オーウェルも憮然として鶴波の後ろ姿を見つめていたが…視線を横にやるとリング上には中田がいた。一言二言何やら話し掛ける二人。やがて、握手。オーウェルは不敵な笑みを浮かべていた…。
ドノヴァン・オーウェル<E1>(6分2秒 スリーパーホールド)鶴波力一郎<E9>
鶴波「ん…印象? いいんじゃないか? 再戦は…まだ無いな。無いよ。ただ…次にやったら、俺は負けない。ウン」
中田「(オーウェル選手と話していましたが)おめでとう、と。次は僕がやるから。だから…覚悟してくれってね。くす…」
オーウェル「BULL−FIGHT。勢いだね。予想していた老獪さは、ない。それが彼、TURUNAMIなんだろう。試合をしてて心地いいよ。小細工を打たずに自分を信じて戦う。彼はSAMURAIだ」
いずれにしても、文句無しのNEO登場を果たしたオーウェル。だが、彼の肖像画はまだ完成していない…次は「新人殺し」中田慎吾が相手だ!
<NEOランキング98/8/4>
WSCプロレス | (林内 合助記者)【1998年08月07日(金) 05時22分】 |
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「1998スーパーサマーシリーズ」第8戦
7月29日・岡山県営体育館 観衆3200人
主な結果
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>WSCジュニアヘビー級選手権試合60分1本勝負(第4試合)
○加山靖(片エビ固め、7分14秒)スーパートルネード●
*ノーザンライトボムからフォール。
※加山が3度目の王座防衛。
・・・加山のコメント
(今日は楽勝ですね?)
どうでしょう。トルネードみたいにキック主体の選手は投げたらおとなしく
なっちゃいますね(笑)・・・ましてや今回はおれの必殺技出さずに勝ったで
しょ?そういうところがおれの余裕とでも言っておこうかな。
(今後防衛戦の相手は誰がいいですか?)
田中とか岡村なんかがいいんじゃない?あとは外国人ではニラックとかね。
ブラックジャガーとも久々にやりたいけど、あいつとはジュニアリーグ戦で当
たるだけで充分だよ。
___________________________________
>ジャパン・タッグ選手権試合60分1本勝負(第5試合)
○ピースフィールド&ルチャマシーン(1−0)岡村修志&網岡徹●
◎マシーン(エビ固め、11分43秒)網岡
*ウラカン・ラナ。
※ピース組が6度目の王座防衛。
・ジャパンタッグ最強王者が爆笑商会を寄せ付けず。
___________________________________
>WSC世界タッグ挑戦者決定リーグ戦30分1本勝負(第7試合)
○S・ハッセン&B・フルディ(1−0)プロレスマスク&K・レス●
(8点) (0点)
◎フルディ(体固め、13分20秒)レス
*ギロチンドロップからフォール。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(第8試合・メインイベント)
○スパイダーズ(1−0)西川慎二&沖秀憲●
(2点) (4点)
◎ゴールド(体固め、12分59秒)沖秀
*シルバーのスパイダースパイクからフォール
・・・・・・西川のコメント
前当たったとき(6/30)より、連係がいい感じに見えたね。もう俺達の前
の試合で決って(爆獣コンビの挑戦決定)いたから、彼らがこの間よりどんな
感じで攻めてくるか、それを見たかったね。
秀憲個人が悪いんじゃなくて、完全に彼らのペースに飲まれた俺達が悪いんだと
思うね。実際俺達の仕掛けた技も全部単発な感じしたからね。ま、今後も世界
タッグ獲り目指して頑張ります。
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1998スーパーサマーシリーズ」第9戦
8月2日・和歌山市体育館 観衆2650人
主な結果
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>WSC世界タッグ挑戦者決定リーグ戦30分1本勝負(第6試合)
○スパイダーズ(0−0)プロレスマスク&K・レス●
(3点) (1点)
◎(時間切れ引き分け)
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>タッグマッチ45分1本勝負(第7試合)
○西川慎二&沖秀憲(1−0)中村富男&網岡徹●
◎西川(ラ・マヒストラル、13分4秒)網岡
・格下の爆笑商会を一蹴。
___________________________________
>60分1本勝負(第8試合・メインイベント)
○B・フルディ(片エビ固め、13分3秒)小島健次●
*ブレーンバスターからフォール。
・・・・・・小島のコメント
こんなところで負けてはいられないんだけど、今日は完全にフルディを甘く
見ていましたね。それが敗因です。以上です。
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「1998スーパーサマーシリーズ」最終戦(第10戦)
8月6日・大阪府立体育会館 観衆7500人(超満員)
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>30分1本勝負
○K・レス(片エビ固め、4分55秒)前田幸信●
*ハイキックからフォール。
・WSC期待の新人を寄せ付けなかった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
○秋光龍(片エビ固め、4分40秒)中尾浩介●
*垂直落下式バックドロップからフォール。
・意気揚々の中尾を先輩の意地で一蹴。
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>タッグマッチ30分1本勝負
○古賀基靖&村田隆男(1−0)岡村修志&高野章一●
◎村田(体固め、14分56秒)高野
*フランケンシュタイナーから。
・ジャパンタッグ獲りに意欲満点の古賀&村田。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
○加山靖&峰真伸(1−0)小西健太郎&田中広光●
◎加山(片エビ固め、16分45秒)田中
*バックドロップからフォール。
・こちらもジャパンタッグ戦線過熱の予感!
___________________________________
>30分1本勝負
○ラ・ニラック(逆さ押え込み、9分42秒)中村富男●
・・・・・・中村のコメント
俺返し技に弱いな。またジュニアの選手に負けちゃったよ(苦笑)ウエイト
落としてジュニア戦線に名乗りを挙げようにも30キロ以上落とさなきゃいけな
いのか・・・(笑)・・・ま、今回も相手の方が一歩上だった・・・それだけ
ですね。まだ現役続けますので頑張ります。
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>タッグマッチ30分1本勝負
○ピースフィールド&ルチャマシーン(1−0)B・ジャイアント&網岡徹
●
◎マシーン(エビ固め、18分56秒)網岡
*ミステリオ・ラナからフォール。
・さすがのジャパンタッグ王者、貫禄勝ち。
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>45分1本勝負
○S・スパイダー(体固め、16分59秒)プロレスマスク●
*フライングボディプレスからフォール。
・銀蜘蛛男がデンジャラス仮面を空中料理!
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○G・スパイダー(体固め、14分52秒)沖秀憲●
*スパイダースパイクからフォール。
・金蜘蛛男もチャンピオンカップ優勝者をあしらった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
〇西川慎二(エビ固め、16分25秒)沖孝澄●
*タイガードライバーからフォール。
・インターヘビー戦から続いた因縁に一応のピリオド。
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>WSC世界タッグ選手権試合60分1本勝負
○小島健次&塚田政男(1−0)S・ハッセン&B・フルディ●
◎塚田(エビ固め、20分36秒)フルディ
*ジャンピングパワーボムからフォール。
※小島組が2度目の防衛に成功。
___________________________________
横プロ | (ヒロト記者)【1998年08月05日(水) 08時21分】 |
暑い夏には熱いプロレスということで、←トップに戻る
本格的夏に突入し、横プロ興行もスタート。
サック「うちの猫どもはみんな巣立っていったよ。」
ヒロト「なんか寂しそうですね。」
サック「俺の財布からは万札がヒラヒラと出ていったよ。」
ヒロト「それは知らないけど・・。何買ったんですか。」
サック「MOドライブ。」
ヒロト「はあ。ところでスパイディうづきとの再戦について。ずばりリベンジの意気込みを。」
サック「あー、何言ってるのだヤマモト。前のは引き分けでいいのだよ。そういうことになってるんだよ。」
ヒロト「そんなこと誰が決めたんです?」
サック「俺が決めたんです。」
ヒロト「はあ。せめて意気込みを。」
サック「やいウッチャン!バンブの大切さは俺のほうが大切だってところを見せてやる。」
ヒロト「言ってる意味がよく解らないですけど、」
サック「バンブって何?」
ヒロト「そんなことだろうと思った。」
<横プロ興行初日の詳細記事へどーぞ。>
R.R.R | (週刊Fプロ記者)【1998年08月04日(火) 23時27分】 |
はい!週刊Fプロです。今日は「古祭り」が終了したR.R.Rに来ています。←トップに戻る
(卯月)こんにちは。
(記者)どうも、試合は残念でしたね。
(卯月)まぁ、勝負は時の運ということもあるし・・・しょうがないよ。
それよりもアイアン選手と良い試合が出来たことの方がうれしいよ
(記者)試合といえば今回の興業は、各試合ごとにテーマがあるんでしたよね?
(卯月)えぇ、第一試合が「過去」。
過去というか・・・みんなが見た瞬間プロレスと分かるというか、プロレスの動きそのものを純粋に楽しんでもらおうと思って組みました。
(記者)それでアイアン選手ですか・・・。
(卯月)えぇ、そうです。
(記者)では第二試合は?
(卯月)第二試合は「未来」若い選手が自分の力をフルに出せる試合を想定しました。予想どうり勇次と門仲選手は、自分のもてる技術を総動員してたかってくれました。
(記者)第一試合の後だったから、なおさらスピーディでスポーツ的な格闘技?に見えましたね。
(卯月)そう見てもらえればうれしいです。
(記者)最後に第三試合・・・。
(卯月)第三試合は「現代」、若い圭司選手とクラシカルなマスターの試合を組むことにより、世代の交代、移り変わりを表しています。もちろん、マスターは負けるつもりは無かったと思いますが、彼のテンポとパワーでは勝つのは難しかったでしょうね。でも、老かいな試合運びは体験できたと思います。
(記者)なるほど・・・なんか今回ずいぶんまじめですね・・・。
(卯月)いつもまじめですってば!
(記者)はいはい。
では続いて勇次選手にお話を聞いてみましょう。
(勇次)決着はまだついていない!
(記者)確かに・・・。
(勇次)俺が好きな試合は、技術を持ったもの同士が、技術とスピードとパワーで相手を封じ込める・・・そんな試合だ。
門仲選手とはそんな試合が出来たと思う。相手を壊すような試合はしていない。この間はただの事故だ!きっと門仲選手もまだ満足していないと思うし、俺もあれで決着が付いたと思っていない。いずれ双方日をあらためてきっと再戦する。
(記者)では、次の対戦相手は・・・また門仲選手ですか?
(勇次)いや、違う。まだ分からない。
だいたいうちのフロントの台所事情では、いつ呼んでもらえるか全く分からない・・・
だから俺は自分で他団体に乗り込んで行きたいと思う。
(記者)何処に・・・ですか?
(勇次)・・・俺がマスクを取るきっかけとなった、加藤圭司選手がいる団体・・・。新生NEOだ・・・。
もう向こうのフロントには文書を送ってある。対戦相手も一任すると・・・。
オーナーには次の次の興業にマスクをかぶって出場するからとゆうことでOKはもらっている、なにも問題はない。
(記者)はぁ・・・ずいぶん思い切りましたね・・・。
(勇次)俺はまだやりたいことがいっぱいある!ただそれだけだ。
(記者)は、はい・・・、分かりました。
では最後にマスター選手
(マスター)・・・。
(記者)あの・・・(参ったな・・・無口なんだよ、この人)
(マスター)・・・楽しかったよ。
(記者)は?
(マスター)勇次がうらやましいよ・・・。
(記者)どうしてですか?
(マスター)・・・私が若い頃はああいうスタイルは無かったし、もちろん相手もいなかった・・・。
(記者)・・・。
(マスター)私のデビュー当時の得意技を知っているかい?
(記者)いいえ。
(マスター)・・・毒霧・・・凶器攻撃・・・等々・・・。
(記者)え?
(マスター)本当さ・・・関節技は使っていたが、プロレス的な使い方をしていても受け入れられることは少なかった・・・。
(記者)確かに昔はそうですね・・・。
(マスター)だが、悪いことばかりじゃない・・・「間」というものを勉強できた。
(記者)だから勇次選手のことを(まっすぐ)だと・・・?
(マスター)・・・年寄りの仕事は若者への説教じゃない・・・若者が今なにを学べば良いか、なにを学ばせれば人間的に成長できるかを自分の経験から導いてやることだ・・・。
・・・勇次は今その時だと思う・・・。
(記者)・・・。
(マスター)言うことはそれだけだ・・・。
(記者)圭司選手に対しては、何かありますか?
(マスター)ありがとう・・・と、楽しかったと伝えておいてくれ。
(記者)・・・分かりました。
なぜマスターがS・卯月と試合をしているのか、なぜマスターズのメンバーから師事されるのか、分かったような気がします。
R.R.Rの次の興業はドリームチーム主催のためマスターズには出番がありませんが、次のマスターズ主催興業にて、マスター、及び勇次選手の行動に注目したいと思います。
プロフェッショナル・レスリングNEO | (川崎勉造記者)【1998年08月04日(火) 22時23分】 |
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■1998年8月4日=神奈川・横浜文花体育館
▽ランキング戦15分一本勝負
山小屋勇一<6位> vs ビクトル・キリアコフ<HFA>
HFAから久々の参戦であり、初参戦となるキリアコフ。今回はNEOでもっともキャリアのない若手・山小屋との対戦となる。
キリアコフは序盤から鋭い蹴り技と多彩な関節技を矢継ぎ早に繰り出し、試合を先制。場内を沸かせた。だが、耐えまくった山小屋は4分過ぎにスパート。アキレス、コブラツイストと次々にエスケープを奪い、金星奪取を予感させる猛攻。
しかし、キリアコフの表情が一瞬変わった時には、山小屋はチョークスリーパーでダウン。続くアキレス腱固めが完璧に決まり、試合終了。
最後のアキレス腱固めで山小屋は右足首を負傷。キリアコフが怖さを見せ付けた一戦となった。
キリアコフ<E4>(6分9秒 アキレスホールド)山小屋<E2>
▽ランキング戦15分一本勝負
神城潤一<5位> vs 九重勇次<R.R.R>
今大会、一番の波乱となったのはこの試合であった。
先のRRR「極」大会で圭司に敗れ、「どうってことない」とまで言われたブンブン丸・グレート。その言葉に答えと落とし前をつけるべく、素顔の九重勇次としてRRRから初のNEO参戦を果たした。
一方の神城も第4回NEOトーナメント一回戦で圭司に敗北。その若手扱いに完全にキレた神城は、「ふざけんなよ! 次は顔の形が変わるまでブン殴ってやる!」と過激な発言を残し、低迷脱出が期待されている。
試合は序盤からヒートアップ。神城はいきなりブレーンバスター2連発で九重を場外に叩き落とし、「上がれ!」と叫びつける。しかし、三度目のブレーンバスターを切り返した九重は一気にジャーマン。
意地の張り合いとなった両者は持ち味と持ち技をいかんなく発揮していく。好勝負の気配がしてきた5分過ぎ…九重のスタンディング・スリーパーが神城にがっちりと決まる。脱出すべく慌ててもがく神城だが、ここでレフェリーがストップ。試合は唐突に終わってしまった。唖然とする両者と観客…。理由は、神城の10エスケープによるTKO負けだった。
「ふざけんな…コラァ! エスケープじゃねーよ! ロープに触れちまっただけだよ! 九重…九重勇次ィ! これで満足か!? もう一回だ!」
九重<E5>(6分1秒 TKO)神城<E10>
▽ランキング戦15分一本勝負
雨宮雷<4位> vs 斎藤多夏史<カドモン>
3月以来、約半年ぶりの参戦となったカドモンの若武者・斎藤多夏史。若さの勢いとともに、いくらか貫禄も漂ってきたように見える。
試合は予想通り斎藤が終始蹴りで攻め込み、キャッチした雷雨がダブルアームのスープレックスで叩き付けるという展開。
垂直落下式のタイガードライバーを食らってしまいヒヤリとする場面もあったが、結局は斎藤がフライングニールキックで雷雨の眉間を叩き割り、裏投げへと一気につなぎ、フィッシュストレッチスリーパーでギブアップを奪った。
斎藤<E3>(6分36秒 レッグアンドネックロック)雷雨<E5>
▽ランキング戦15分一本勝負
中田慎吾<3位> vs 鹿嶋嘉晃<M.O.W>
流星・圭司・雨宮が欠場の今大会。すなわち、もっともNEOらしい選手は中田となる。今回はM.O.Wの元気印・鹿嶋が対戦相手となった。
まず、鹿嶋がローキック。中田はすかさずハイキックをヒット。続いて鹿嶋のタックルを潰すと片羽絞めへ。試合開始5秒で早くも高度な展開を見せる両者。しかし、その後は中田が一方的に攻める。キックとサブミッションで厳しく攻め上げ、鹿嶋からエスケープを次々と奪取。
鹿嶋も渾身の咆哮とともにSTK(大外刈り)で叩き付け、中田の背中を蹴り飛ばすあたりの「気迫」は目についたが、そこまで。
中田がいわゆる「新人殺し」の本領を発揮させ、鹿嶋を完封。最後は左右の顔面パンチ連打からダブルリストロックで勝利した。
「そろそろ、上を目指しても…ね?」
中田<E0>(3分53秒 アームロック)鹿嶋<E5>
全試合が他団体との対抗戦であったが、NEOが3連敗。なんとか中田が1勝を手にしたが、ランキングの大変動は確実だろう。
そして、メインはVECTOR戦士・オーウェルの登場である。
いったん照明が消され、数瞬後にリングがライトアップされる。鬼が出るか蛇が出るか。
闘いが始まる…!
なにわ@WWWWA | (八女記者)【1998年08月04日(火) 19時13分】 |
ここは大阪。なにわプロレスの道場。なにわプロレスのスタイルを決定すべく、企画部の面々(副部長、海岡)、社主、企画部となにかと意見の対立する広告代理店の男(山原雄海)、スポンサー(新京極氏)が集結した。今日は、この道場で、山原と企画部両者の企画に対して、コンペが行われることになっている。←トップに戻る
あ、失礼私は帝国スポーツを退職した八女です。これからはフリーのライターとして東西スポーツで活動していく予定です。
海岡「それでは私たちの目指すプロレスを紹介します。選手は、青コーナー藤 光、赤コーナーダニエル=ハリスです!」
試合が始まった。両者タックル狙いで間合いを取る。藤がタックル。これをすかすダニエル。藤が起き上がったところをダニエルがタックル。しかしすばやく両者立ち上がる。組み合って、ダニエルが俵返し。エビ固め、藤があわてて返す。
社主 「な、なんだ、これは。どこにでもある普通のプロレスじゃないか。」
副部長 「海岡ぁ!!これが、究極のプロレスだっていうのか!!あああ!だから海岡なんかに任せるんじゃなかった!」
新京極 「いや、まちなはれ。これは、ただのプロレスとちがいまっせ…ほら…」
2分経過
ダニエル後ろに回り込んで、サイドバスター。続いて大外刈り。エビ固め。
レフェリーカウント1。ゴングがなった!
社主「このスタイル…昔のプロレスは、みな、こんな試合だったんだ!!」
新京極 「いや、昔のプロレスとはすこしちがうようですな。これは何やら細工がしてあるようですわ。ほら、何ともいえん懐かしい雰囲気が…これはなんやったかいなあ。」
海岡 「関節技、締め技、当て身技を排除することで徹底した押さえ込み勝負ワンカウントフォールルールを実現させてみました。」
新京極 「なんと!押さえ込みワンカウントかいな。道理であわてて跳ね返すはずですわ。ほほ、こんなところに、強引な押さえ込みにあわててキックアウトする選手…ありましたなぁ。オリンピックでしかみられへんこんなシーン。ほんまに、なけてくるような心遣いですわ。」
海岡 「今回のテーマについてご説明します。幼いとき、活躍していたクラウザーが目指したものは、Wrestle-outする技術であり、喧嘩の技術ではないのではないかとと思ったのです。プロレスもレスリングであるとの結論に達したのです。そこで、アマレスのルールを無理のないように取り入れて、今回のスタイルが完成したのです。そしてアマレス界の選りすぐりの選手をみっちり練習させて、3年寝かせた選手の技術を見せています。」
新京極 「一見地味。その実、選手は豪勢。技術は最高。その出来栄えは、見る人にやすらぎだけでなくほのかな感動すら与える…海岡はん。ええ仕事しましたな。まさに究極ですわ」
パチパチパチパチ(拍手)
山原 「うわっはっはっはっはっはっは!!四郎。これが究極のプロレスとは、片腹痛いわ。郷愁を思い起こさせるルールという着眼点は認めてやろう。しかしまたもやおまえは技巧に走り、見る気持ちにたって考えることを怠った。このルールが、万人にとって感動を与えるといえるか?いまからおまえが、いかにあさはかかを思い知らせてやろう」
海岡 「能書きはたくさんだ。はやく、おまえのプロレスをみせてみろ!」
山原 「よかろう。審査員の皆さん。さあ、どうぞ、ご鑑賞あれ」
新京極 「こ、これは…なんと!」
海岡 「…おのれ雄海!」
(思いっきりパクリ)
カドモン | (ワンダラー・KYOU記者)【1998年08月04日(火) 12時29分】 |
カドモン・グルジア興行に出場するルスタベリ選手のデータが入ったのでここで紹介する。←トップに戻る
■イゴール・ルスタベリ:Igol Rustaveli
1966年、グルジア共和国(当時ソ連)トベリシ市出身。190cm、128kg
レスリング選手の父と、陸軍サンボ教官だった叔父といった格闘技一家に生まれ、幼少の頃から格闘技の英才教育を受けてきた。フリースタイル・レスリングでは86年世界ジュニア選手権優勝、87年ソ連カップ準優勝、90年ワールド・カップ優勝と十分な実績を残している。ソ連解体後は空手にも着手し、今大会より総合格闘家としてデビューする。
カドモン・アミューズメント社は兼ねてから東欧圏の人材抜擢に向けて調査活動をしていたが、ルスタベリ選手はその中でも折り紙付きの逸品らしい。今大会で、トップであるウイリアム選手と当たる事からも、カドモン側の期待がいかに大きいかが分かる。
西欧最強の男ウイリアムと、東欧きっての強者ルスタベリの一戦は、アミューズメントの最大手・カドモンのリングで決められる……!!
ECVV | (伊東豪記者)【1998年08月03日(月) 21時17分】 |
……ということで、開催されました。以下が全カード並びにポイント。←トップに戻る
【第5試合/ECVV認定シングル王座選手権/15分1本勝負】
《王者》蝶極 雅比呂 vs 猪 たか子《挑戦者》
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王者蝶極にとって、決定リーグ戦で唯一土をつけたのがたか子であった。まずそのリベンジを狙う。
【第4試合/6人タッグマッチ60分3本勝負】
ミスチェーン長島 ジャスティン・バインダム
1-2-3 武狸太 vs キラー・ブルクラ
メンドー・マタサキ ザ・ランカシャー
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ブルクラ&ランカシャーのニューカマーが乱戦が予想される中、いかにしてアピールするか? Ind'のラフバウトにも注目。軍団抗争勃発の予感?
【第3試合/タッグマッチ30分1本勝負】
武藤剃辞 猪 今日子
オペラ・ザ・カシーン vs ジャガー横澤
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唯一のパワーファイター・今日子の動きが試合全体の鍵。つまらなくなりませんように。
【第2試合/10分1本勝負】
ザ・シーノ vs 下田 英津子
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改名・下田は「“猛武盗賊”──ラ・カチョ──だと読みにくくてアピールsしていくのに支障をきたす。もう潮時だと思い、辞めた」とその理由を明かした。しかし最大のアピールというのは「勝利」。相手は手強いぞ。
【第1試合/10分1本勝負】
カルガリー・スミス vs オティーブ・スースチン
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ニューカマー“ストーンゴールド”スースチンが、ハードヒッティングなカルガリーレスリングの継承者・スミスにどう接するか? スミスは意地を見せるか? スースチンが「食わせ者」になるかも……?
<結果はここから!>
アスリーツリーグ | (舞田 憲作記者)【1998年08月02日(日) 16時15分】 |
7月は主催興行を行わなかったアスリーツリーグだが、8月早々に大会を開くことが発表された。今回は交流戦なしの純血興行の模様。なお、この大会から新たに2名の選手がアスリーツリーグに参加する。←トップに戻る
A.L.Apolon〜日輪〜 8月6日(木) 於・岡山市営体育館サブアリーナ
第1試合 有倉 雅史 対 ルティ・バロア
第2試合 アデミール・オズマ 対 デニス・ロイター(A.L.フランス)
第3試合 高村 唯希 対 サリナ・マコーニー(A.L.オーストラリア)
第4試合 新田 英二 & 成田 順 対 氷野 将也 & キース・ガードナー
第5試合 八島 康彦 対 小峰 広志
第1試合は、5月大会(対高村)で負傷した有倉の復帰戦。相手はA.L.フランスのルティ。ハッキリ言ってここまで結果を残せていない両者だけに、意地でも負けられない一戦となるだろう。
第2試合には、フランスからデニス・ロイターが初出場。資料によると、フルコンタクト空手で世界的規模を誇る、あの迫真会館の全ヨーロッパ大会でベスト8に入ったことがあるという猛者。前回(対チャンドル=横浜)シングル初勝利を収めたオズマが迎え撃つ。
第3試合にも新顔、オーストラリアからサリナ・マコーニーが登場。相撲のキャリアがあり、身長172cmに対して体重が89kgと、小型だが今までA.L.では見られなかったタイプの選手だけに、興味をひかれる。対戦相手は期待の新人高村。
セミファイナルはタッグマッチ。新田、成田の軽量級コンビと、氷野、キースの日豪越境コンビが対戦する。暫定エースに据えられている新田は2月の対戦時に「氷野は一番苦手なタイプ」と発言しており、それを克服できたかどうかが試合の鍵を握りそうだ。
メインイベントは、八島と小峰の両者が務める。小峰は7月下旬、氷野とのコンビでM.O.Wの英連邦タッグ選手権争奪トーナメント(バトル・オヴ・ヘイル・トゥ・イングランド)に参加しており、その修行の成果が試されることになる。
M.O.W | (大スポ 谷町一徳記者)【1998年08月02日(日) 08時49分】 |
猛鬼離脱後初のシリーズ、『ヘイル・トゥ・イングランド』がついに開幕した。それぞれ見どころのあるシリーズだが、この開幕戦はその流れの開始点である。何ごとも「最初が肝心」である。←トップに戻る
◆7月20日 開幕戦・遊楽園ホール------------------------------------
▼第1試合 シングルマッチ・10分1本勝負 ※藤岡デビュー戦
鹿嶋 嘉晃 VS 藤岡 剛
第5の新人、藤岡剛(ふじおか・たけし)がようやくそのベールを脱いだ。
パワーとスピードで押す鹿嶋の攻めを受け流すように、序盤は腕狙い、そして中盤は首狙いという流れで試合を進める藤岡。試合が進むにつれ、その資質が徐々に露になる。
フィニッシュは見事だった。鹿嶋はジャンピングボムを返され、焦ってハイキックを放つが、難なくそれをブロックする藤岡。そこから絡み付く様に飛び付き腕拉ぎ逆十字を極め、一瞬の内にギブアップを奪ったのである。
デビュー戦を白星に飾った藤岡。その藤岡に負けて悔しがる鹿嶋。この2人の凌ぎ合いがこれからの前座の光景になるだろう。
■試合結果
鹿嶋×(6分8秒 飛びつき腕拉ぎ逆十字固め)◯藤岡
▼第2試合 6人タッグマッチ・30分1本勝負
石本 五十六 & ダン・スミス & 小峰 広志
VS
門仲 伝奇 & ガンマー・レイン & 藤堂 景時
「バトル・オヴ・ヘイル・トゥ・イングランド」に参加する6チーム12選手をそれぞれに分けた第2・3試合の6人タッグ。それぞれのチームの顔を知るという意味のカードだが、各人どのようなスタートを切るのか?注目である。
試合は五十六と藤堂の2人の静かなレスリング勝負から始まったが、序盤に目立ったのはMWAのダン・スミスと横浜プロのガンマー・レインの絡みだった。ガンマーは見た目が少々ケバケバしいが、プロレスのセンス・テクニックは一級品だ。一方、スミスはJrヘヴィに籍を置く身だが、ラリアットでなぎ倒したと思えば、カニ挟みから脇固めと緩急自在に攻め立てる。
中盤は門仲の独壇場だった。すでに肌を合わせている小峰と門仲だが、小峰本来の調子が出ず押され気味。小峰から再び五十六に変ると、門仲はさらにエンジンが掛って来た。キャプチュードを皮切りに怒涛のスープレックス5連発と飛ばす飛ばす。
しかし、試合はまだまだ終わらない。人間風車で借りを返した五十六はスミスにスイッチ。門仲もガンマーに替わり、10分を越えたところで混戦状態に突入する。
小峰もやっと調子が出て来たか、藤堂にスパーク・プラグ(サイバーブロー)を叩き込み、関節技で絞め上げる。だが、藤堂も伊達に「怪物」をニックネームにつけていない。得意の水車落とし、ベリートゥバックとアマレス仕込みの投げで存在感を示す。公式戦での門仲との対戦が楽しみだ。
21分過ぎ、遂にフィニッシュが訪れる。物量で攻める門仲(物量だけではないのは明らかだが)に対し、下手に大技を使わない五十六は劣勢を強いられる。が、バックを取られ万事休すかと思った矢先、五十六はさっと身体を入れ替え、逆に一気に原爆固め!スミスと小峰の好フォローもあったのだが、五十六はこの一発で門仲から完全に3カウントを奪ったのである。
白熱の6人タッグはただの顔見せ試合などではなかった。公式戦が楽しみである。
■試合結果
五十六◯(21分47秒 原爆固め)×門仲
▼第3試合 6人タッグマッチ・30分1本勝負
左近 番斎 & 魚頭 玉三朗 & 氷野 将也
VS
スティーブ・ラムゼイ & シュトゥルム・ウント・ドランク & 源 静夫
第2試合の熱気を引き摺るように観客もすでに出来上がっている。この試合、番斎&魚頭&氷野がパワー&ラッシュ系、ラムゼイ&シュトゥルム(以後、シュツ)&静夫をテクニシャン系という捉え方をしてみたのだが、試合開始直後から静夫から、シュツ、次はラムゼイにとクイックタッチを見せ、初っ端かららしい行動に出た。それに混乱した魚頭に変った氷野も、なかなか的が絞れず中途半端な攻めになってしまう。
5分を過ぎると、テクニシャンサイドも腰を据えてくる。番斎を捕まえたシュツは低空ドロップキックニ連発と来てマンハッタンドロップとエグイ攻め。何とか逃れた番斎は氷野へスイッチ。氷野は柔道仕込みの投げと絞め技で攻め込むが、シュツはのらりくらり。静夫とラムゼイのフォローを有効に利用し、逆に氷野をじわりと攻めるのが印象的だ。
中盤から終盤に掛けて、静夫が流れの中心になる。腕拉ぎ逆十字など得意の技で氷野を極めまくる静夫だったが、勿論やられっぷりも静夫ならではだった。一本背負い、柔道式裏投げと次々にマットに叩き付けられフラフラに。
替わった魚頭はオツユを飛ばしつつ静夫に挑むが、どうも空回り。咽笛チョップ連打からクルックヘッドシザースとあしらわれ、フォローに入った番斎もラムゼイの必殺ジ・ウディシン・ジグで身動き取れず。
13分を過ぎた頃、パワー&スピードサイドもようやく静夫に狙いをつけ、番斎がギロチンピースクラッシャー、そこから魚頭が初公開の拝みダイビングヘッド連携!しかし、すんでで静夫に躱され自爆。さらに場外で痛ぶられた魚頭から氷野、静夫からシュツにと選手が入れ代わる。
そして最後はまさに共謀と言える結末。シュツが氷野をジャンピングDDTで悶絶させ、リングに残っていた静夫が必殺膝十字!一瞬氷野の表情が歪むが、静夫はすぐにブレイク。そこからシュツの足4の字固めで氷野は堪らずタップアウト。その時、魚頭はシュツの裏拳で大の字、番斎は静夫に組み掛っていてたのである。パワー&ラッシュサイドはまんまとしてやられた形となった。
氷野の足の具合が気になるが、22日からの公式戦は激しいものになるだろう。
■試合結果
氷野×(15分26秒 足四の字固め)◯シュトゥルム
▼第4試合 タッグマッチ・45分1本勝負
トニィ・リトゥル & ペイトリ・ザ・ナイスガイ
VS
東京ZIN & ジェシー・ペイガンJr
MWA世界タッグ初防衛を果たしたトニィ&ペイトリ。今回は特別参戦の形でM.O.Wに戻って来た。トニィは第3戦までだが、ペイトリは全戦に参加する。
さて、この日の相手は東京ZINとジェシー・ペイガンJrというデコボココンビ。Jrヘヴィの東京が、どこまで掻き回せるかというのがこの試合のポイントだったがまさにそんな結果になった。
ゴング早々から、W.ドロップキック、W.ブレーンバスターと東京オレアイダはノリノリだったが、数分後には東京撤退。前王者のペイガンJrは力任せに現王者トニィを一瞬圧倒するが、4分過ぎにトニィのアメイジング・D(フィッシャーマンDDT)を喰らうと、続くペイトリのキャリフォルニア・サンライズ(DKボム)で完全失速。その上、さらにペイトリ必殺のランニン'USAが爆発し、もはや開始前後の勢いはない。まったく。
そろそろ終わりかと思っていたが、明後日野郎・東京の予想外の奮闘がここから始まった。DDTからダイビングヘッドを狙い、まんまと自爆するも奴は止まらない。ダイビングギロチンを決め、熱血ラリアート'97と勢い付くも、トニィに場外に吹っ飛ばされ大の字。が、まだ止まらない。ペイトリをフィッシャーマンバスターでダウンさせれば、狙うはあれしかない!明後日ウルトラ・ウラカン・ラナ!!明後日というくらいだから勿論自爆だが、スーパーヘヴィのペイトリに対しても、いつもと変らぬ明後日ファイトを貫く東京は早くもそのスタイルを完成させたという証拠だ。
9分過ぎ以後はペイトリのペンタゴン殺法を喰らい続け、もうグッタリな東京。次第に観客も「死んじまうぞ」と囁き出したが、ペイトリからトニィになってもやられまくる事には変りない。が!どっこい東京は生きていた。必殺裏DDTで果敢に反撃。しかし、相手はMWA世界タッグ王者。それを受けた上で、トニィは得意のメルトダウナーでピシャリと東京の息の根を止めたのである。
王者組の掌の上での結果とも言えなくないが、活きの良さだけは及第点だろう。トニィもペイトリも調子は上々。第2戦のポートノイ&ヘルデン戦も心配なさそうだ。
試合後、疲労困ぱいの東京はこう語った
「あの腐れヤンキー共、俺樣を何だと思ってんネーン!俺樣はドサ袋じゃねぇぞッっつの!アハ?今日はもう終わりッ!輝度は俺樣の勝ちだったから問題ナーッシャ!!アハ?」
■試合結果
トニィ◯(14分49秒 メルトダウナー)×東京
▼第5試合 タッグマッチ・60分1本勝負
海崎 礼爾 & ソウルフライ
VS
エドワード・ポートノイ & ラルフ・ヴァン・ヘルデン
猛鬼とサイレント・コアを送り出した先シリーズ、海崎は様々な意味でのプレッシャーをうまく乗り切った。今回、さらに完全なエースとして、そして王者としてのプレッシャーを背負いながら試合に臨む事になる。3度目の防衛戦の相手がポートノイに決まった時、海崎はインタビューで「やってみないとわからない」と漏らしていたが、これはもしかすると不安のほうが大きかった故に出た言葉なのかもしれない…。
メーン抜てきに意気込むソウルフライが、2mの巨人ラルフに立ち向かうところで試合開始。ラルフはソウルフライを軽々と抱え上げボディスラム。そこからギロチンドロップと見せる。動きは悪くない。ソウルフライも意地を見せ、その巨体をロメロ・チン・ロックで絞め上げる。
海崎も流れを継ぎ、グラウンドを中心にラルフを味見するように攻める。しばらくするとヘルデンは自ら下がってポートノイにタッチ。いよいよポートノイとのファーストコンタクト。どちらから攻めるのかと観客が息を呑むが、先手を取ったのはポートノイだった。強引にコブラツイストに持ち込み、グイグイ絞める。海崎はそれに対抗するように卍固めで絡み付く。海崎のコンデションは悪く無い。
だが、ポートノイにはまだ未知の部分がある。初めは押しのレスリングを展開していたが、弓矢固めを出してきた5分過ぎ辺りから、遂にテクニシャンの顔を覗かせて来たのだ。特に驚かせたのが7分過ぎ。海崎が雪崩れ式の技を狙い、ポートノイをブレーンバスターの要領でポストに乗せようとしたのだが、何とポートノイはそれを空中で切り返し海崎の背後に着地した上に、拷問コブラツイストを仕掛けたのである!
柔の部分を見せたと思えば、急にオクラホマスタンピートなど、剛の部分でもある自慢のプレス攻撃を繰り出すのである。予想以上に強い。
海崎もエクスプロイダーで活路を見い出そうとするが、後が続かなかった。
それに加えラルフの存在が海崎のリズムを狂わせた。キックや関節技など、日本式ではあるがやはり2mの巨体にはナチュラルなパワーがある。投げ捨てジャーマンで海崎を軽々吹っ飛ばしてしまうのだ。さすがにこれで海崎もソウルフライにスイッチ。
ソウルフライもラルフに雪崩れ式フィッシャーマンバスターを炸裂させ、ポートノイに対してもミステリオ・ラナ等、持てる技と力を出して攻め続けるが、やはり体格差はいかんともし難い。海崎のパールリヴァープランジというフォローを受けたが、ケロリと起き上がったポートノイはソウルフライを肩まで担ぎ上げ、必殺ウィンディゴアバランチ!海崎が必死にカットに入り難を逃れたが、ソウルフライには次のカナディアンバックブリーカーを耐える力は残っていなかった。
試合後、海崎は「面白いね。奴さん、MWAの中堅って聞いてたけど、あれだけ動けて中堅てのは脅威だな。MWA興味あるよ。まずはやる事やってからだよな。今日は面白かった。ヘルデンもデカイだけあるね。それが感想だな。これでいいかい?」と語った。
「面白い」とポートノイを評したが、記者にとっては「震撼」と評したい。勿論これはポートノイだけでなく、その背景にあるMWAに対するものだ。ある意味初めての外様を迎えての防衛戦は読み合いとなるだろう。まだ決戦には時間がある。“エース”海崎の闘いは始まったばかりだ…。
■試合結果
ソウルフライ×(12分34秒 カナダ式背骨折り)ポートノイ
いよいよ第2戦から「バトル・オヴ・ヘイル・トゥ・イングランド」公式戦が開始!ポートノイの震撼はMWA世界タッグ王者も飲み込む!海崎の憂鬱!そんな第2戦諜報もこう御期待ダッツ!
R.R.R | (週刊Fプロ記者)【1998年08月02日(日) 00時43分】 |
古祭り「R.R.R主催」興業←トップに戻る
7月26日 観衆428人 葛飾橋病院体育館
あわただしい準備期間をおいて開催された古祭り・・・
今日はたった3試合であるが内容が良くなることを願いつつ取材をしていきたいと思います。
第一試合・「過去」(10分3本勝負)
スパイディ卯月 VS アイアン剛志
試合開始と同時にがっぷり組み合った両者、おたがいに定番の投げ技とロープワークで体力を減らしあう・・・4分過ぎ、両者ともコブラと卍を爆発させる、ほとんど意地の張り合いのようだ。
さすがに両者ともへろへろになったところでアイアン選手のプレーンバスターを切り返した卯月がバックをとってバックドロップ一閃!すかさずたたせてジャーマン!完全に決まったと思われたが、アイアン選手ぎりぎりでこれを跳ね返す。
最後は力つきた卯月を待ってましたとばかりに延髄蹴り一閃!とどめの腕ひしぎがぴたりと決まり、アイアン選手1本目先取。
(6分6秒、腕ひしぎ逆十字固め)アイアン剛志
続く2本目・・・おたがいにヒートアップした両者、卯月は珍しく(初めてか?)雪崩式の投げ技を炸裂!お返しとばかりにアイアン選手トップロープからエルボー弾!もうお互いの体力は残っていない・・・どちらがとってもおかしくない状態で、アイアン選手がロープから帰ってきた卯月をカニ挟み!そして頭上で手をたたきお客さんの反応を誘ってからリング中央でボーアンドアロー!
見せ場も、技も、そして自分の体力もぴたりととられた卯月はギブアップしか残された道はなかった。
(4分4秒、ボーアンドアローバックブリーカー)アイアン剛志
第二試合・「未来」(10分1本勝負)
九重勇次 VS 門仲伝奇(MOW)
さて、自らマスクを捨てたグレート、いや勇次。師とオーナーの命令に逆らってまでも自分の試合を貫けるのか・・・すべてはこの一戦にかかっている。
試合は序盤からハイスパート!お互いの首を万力のような腕で締め上げて見る見るうちに体力を減らし、後は投げる投げる。
第一試合の純プロレスを見た後にこの一戦はかなりインパクトがあるだろう。事実観客はかなり沸いている、いや驚いている。狭い会場で投げの衝撃と音が直に耳に目に入ってくるのだから・・・。
そうしているうちに時間は5分を過ぎた・・・もう、試合は投げ技の品評会だ。いったいこの二人の背筋はどうなっているんだろう?
そして6分過ぎ、ロープ際で勇次のキャプチュードを受けた伝奇選手が立ち上がれない・・・?レフェリーが素早く試合を止め、勇次の勝利を宣告、しかし勇次は状況が飲み込め無いようだ。
無理矢理リングをおろされた勇次は一言、(最後までやらせてくれ!彼だってまだ終わってほしくないだろう!)と言ったが判定が覆るはずもなくそのまま控え室に消えていった。
(6分31秒 KO勝ち)九重勇次
メインイベント・「現在」(10分1本勝負)
ぷんぷん丸・マスター VS 加藤圭司
物静かなマスターがいきなり希望した圭司戦・・・圭司選手の脚の具合も良くないと聞いているがはたして・・・?
試合は序盤からあわないと言われていたが、二人の試合はぴたりとあった。いや、どちらかというと圭司選手が合わせているようにも見える。そして5分を過ぎた頃、徐々に押されていくマスター、しかし不思議なことになかなか試合は終了しない。6分、7分、8分、そして9分・・・受け身のうまさと、関節のうまさがここに来て現れたようだ。9分30秒過ぎ、ロープから帰ってきたマスターを圭司選手がものすごい裏投げでマットに叩き付けた。
試合中は呼吸音しか聞こえないマスターが「ぐっ!」っと短い声を発し、ばたりと倒れた。とどめの胴締めスリーパーが入るがその前に勝負は決まっていたようだ。
(9分46秒 胴締めスリーパーホールド)加藤圭司
マスターはふらふらとリングを降りて記者にぽつりとつぶやいた。
(おもしろかったよ、ホントに・・・勇次がうらやましい・・・。)
「過去」「未来」「現在」とテーマを持って行われた古祭り、後日3人の選手よりコメントが発せられる模様です。
<週刊Fプロ>
WWWWA&帝国プロレス | (突倉(帝国スポーツ)記者)【1998年08月01日(土) 01時35分】 |
帝国プロレスの当紙に対する取材拒否から3カ月のときが過ぎた。←トップに戻る
結局マスコミには扱われなかったが、5/1の東大阪ドームでボーイング羽賀がバーン!マニアからインターヘビーチャンピオンを奪取。そしてジャンプ水流添は陸王聡に敗れ、インタージュニアチャンピオンを失った。
その後の動きを読みにくいとは思うが、簡単に追ってみよう。
5/7 成田:陸王、ボーイング羽賀。防衛のためにWWWWA連戦に旅立つ。
コンコルド市来が帝国プロレスの臨時エースとなり、日本を守る立場に。
5/11 セントルイス:○ 陸王(2-1)ロジャー=オースチン ×
5/13 ミネアポリス:○ ボーイング羽賀(2-1)バーン!マニア ×
5/16 知立市:市来率いる日本人軍B、裏虎月道場と抗争開始。
5/17 メキシコシティ:○ 陸王(2-0)ホセ=リーベラ ×
5/19 ニューヨーク:○ B.羽賀(2-0)キンコンカーン ×
5/23 アトランタ:△ 陸王(1-1)マーチン=デービスJr. △
5/24 名古屋市:市来,山尾&橋野組が裏虎月の美咲,ヴー&光本に勝利。
5/29 ミネアポリス:○ B.羽賀(2-1)ヘル=タイラー ×
6/3 ミネアポリス:△ 陸王(1-1)ニコライ=カジンスキー △
6/7 ロサンゼルス:○ B.羽賀(2-1)ボニー=ヴェレンタイン ×
6/11 タンパ:○ 陸王(2-0)パシフィコ ×
6/13 金沢:○ 市来(元祖原爆固め)ヴー×
6/17 ダラス:○ B.羽賀(2-1)ワルドー ×
6/23 マンチェスター:○ 陸王(2-1)ロディ=セントクレバー ×
6/29 アマリロ:○ B.羽賀(2-1)ワフウ ×
7/1 岐阜:○ 市来(リングアウト)美咲 ×(裏虎月道場との抗争に一応の決着)
7/2 市来、B.羽賀への挑戦を表明。帝国プロレス社長越村、WWWWAに挑戦申請することを表明。
7/3 モントリオール:△ 陸王(1-1)ジャンプ水流添 △
7/7 アルステルダム:○ B.羽賀(2-0)ハインリッヒ=ローゼンベルグ
羽賀、市来の挑戦問題にWWWWAがOKならばとコメント
7/11 市来の挑戦表明についてWWWWA回答。
「インターヘビーチャンピオンのスケジュールは6カ月先まで決まっている。来年2月なら来日可能。」としながらも条件として500万ドルの上納金を要求。同時に陸王の8月来日を発表。挑戦者はジャンプ水流添か?
7/17 シャーロッテ:△ 陸王(1-1)リチャード=オガタ △
7/19 サクラメント:○ B.羽賀(2-1)川田上明
7/23 帝国プロレスの山尾、市来さんのためなら」と200万ドル用意。「8月に対戦できるのならば、もう100万ドル支払う用意がある!」
7/29 シアトル:× 陸王(1-2)リチャード=オガタ ○
(リングアウト決着のため王座移動なし)
といった具合である。順調に防衛を続けるB.羽賀。格闘系との戦いに区切りをつけ帝国プロレスのエースの座を奪うため、日本人頂上決戦を挑もうとするC.市来、すい星のごとく登場したリチャード=オガタ、ジャンプ水流添を相手に綱渡り防衛を続ける陸王。起死回生をはかる裏虎月道場…さまざまな思惑が交錯した状態で迎える8月…アツくなる予感がする。
え、何故取材が可能になったのかって?
それは…
(来月につづく)