なにわ@WWWWA | 八女記者【1998年08月30日(日) 22時15分】→記事にジャンプ |
カドモン | ワンダラー・KYOU記者【1998年08月26日(水) 01時34分】→記事にジャンプ |
M.O.W | 大スポ 谷町一徳記者【1998年08月25日(火) 09時56分】→記事にジャンプ |
アスリーツリーグ | 舞田 憲作記者【1998年08月24日(月) 00時49分】→記事にジャンプ |
カドモン | ワンダラー・KYOU記者【1998年08月22日(土) 16時34分】→記事にジャンプ |
横プロ | ヒロト記者【1998年08月22日(土) 08時17分】→記事にジャンプ |
ECVV機構 | チャパリータITOH記者【1998年08月20日(木) 22時11分】→記事にジャンプ |
カドモン | ワンダラー・KYOU記者【1998年08月18日(火) 03時01分】→記事にジャンプ |
TWC | なかとん記者【1998年08月16日(日) 20時31分】→記事にジャンプ |
帝国プロレス@WWWWA | 突倉記者【1998年08月16日(日) 02時06分】→記事にジャンプ |
WWWWA | 海外特派員:スミス伊藤記者【1998年08月16日(日) 02時02分】→記事にジャンプ |
なにわ@WWWWA | (八女記者)【1998年08月30日(日) 22時15分】 |
ここは大阪。東大阪のお好み焼き屋「やまと」で、なにわプロレスの公開マッチメーク&記者会見が行われる。←トップに戻る
新京極「えーそれではさっそく公開マッチメークを行いたいと思います。最初になにわプロレス側の参加選手発表をお願いします。今回はすべてシングルということですので、試合順も発表をお願いします。」
海岡「えー、まずアマレスから移籍したばかりの藤 光選手、海外からなにわ側についてくれることになったダニエル=ハリス選手。そしてシュガー永島選手、安永 晃士選手、陸王寿選手。…以上です。今日は代表して、安永、シュガー選手に試合に向けての意気込みを語ってもらいます。」
山原「次はうちの番だな。その前にいいたいことがある。このお好み焼きはなんだ!!!!あるじをよべい!!!」
やまとの主「はあ、なんでっかいな」
山原「わしはブタ玉を頼んだのに、どうしてモダン焼きが出ているのだ!」
やまとの主「はあ、なんでっかいな」
山原「わしはブタ玉を頼んだのに、どうしてモダン焼きが出ている!と言っておるのだ!!!」
やまとの主「はあ、なんでっかいな」
主は耳が遠かった。
山原「もう、いい!!!話を続ける。ECVV機構からメンドー=マタサキ選手、Z、X、ミスチェーン長嶋選手、Y以上だ。」
海岡「待て。そのXとYとかZいうのはなんだ!!」
山原「不思議なことをいうな。XはX、YはYだ。」
海岡「卑怯だぞ!何のための公開マッチメークだ!公開してもわからないんじゃどうしようもないじゃないか!」
山原「ふっ。愚かな…お前らの選手は発表して宣伝になる選手なのか?貴様らの選手もF、D、Y、Rでじゅうぶんなくらいだ。」
海岡「なにを!」
新京極「まあまあ。山原はんのいうことももっともや。まあ、お客はんに夢を売るための一手段やと思って我慢しなはれ。」
海岡「…」
新京極「けど、どんな選手かわからんでは夢の売りようがないんやけど、何かヒントはおまへんのか?」
海岡「Xは後でお披露目をする。」
新京極「そうでっか。ほんじゃまず今日来ている安永選手に意気込みを語ってもらいまひょ。」
安永「えー、記者の皆様はじめまして。なにわプロレス旗揚げ戦の第四試合をつとめさせていただく安永と申します。ミスチェーン選手は、めちゃくちゃ強いし、人気があるらしいですが、全力ファイトで客の声援を奪いたいと思いま…」
その時、お好み焼き屋の有線放送の局が突然「トッカータとフーガ」に代わった。
そして真っ黒い覆面をかぶった男が安永の目の前に現れた。
その男が割りばしを折ったと思った瞬間、安永の額は流血に見舞われた。
安永「ぐあああああ!!!」
海岡「これはひどい。救急車を呼んでくれ…なんだ!お前は!山原、お前の仲間か!?」
山原「ほう。なかなか勘がいいようだな。その男がXだ。」
海岡「やっぱりそうか!こんなことをしてどういうつもりだ!」
山原「お披露目をしたまでのことだ。私の用事もこれで終わりだ。今日は帰る。いくぞ!X」
山原は帰ってしまった。安永も救急車で運ばれていった。
シュガー「安永があんなことになってしまいまして…Xはムカツクので自分が倒します。安永の仇は取ります。」
海岡「シュガーもこう言っているのでプロレスラーらしくリング上で決着をつけてもらうことにします。みなさんもシュガー選手の応援をお願いします。」
新京極「ほな今日はこの辺でお開きにしまひょ。記者のみなさん、おおきにな。」
やまとの主「はあ、なんでっかいな」
まもなく5月25日。なにわプロレスの旗揚げ戦の日はまもなくだ。
第一試合 藤 光 VS メンドー=マタサキ
第二試合 ダニエル=ハリス VS Z
第三試合 シュガー永島 VS X
第四試合 安永晃士 VS ミスチェーン長嶋
第五試合 陸王 寿 VS Y
[次回予告]
旗揚げ会場の鶴見緑地は超満員だった。
栗尾ゆう子「すごい…きっと山原さんはこうなることを予想して…」
海岡「そんなことあるもんか!あいつはやりたいことをやっているだけだ!」
カドモン | (ワンダラー・KYOU記者)【1998年08月26日(水) 01時34分】 |
ドモドモ、ワンダラーです。いやー、ギックリ腰ってイヤですよね。驚も最近、コミケでのハードワーク(お遊びだけど)がたたって腰痛で痛い痛いってうるさいんですよ。今回の興行では、それで腰に負担のかからない対戦相手選んだっていう噂もあるくらいだ。←トップに戻る
さて、カドモン2回目となるPPV興行『WHO’S FRACKED OFF?』が1日遅れの25日に行われた。今回の目玉は、南蛮帝国が生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされたのだが、結果を言えば彼らは死んだ。
結果は以下の通りだ。これで南蛮は加藤驚のウチの地下にある地下職安から撤退を余儀なくされる事になった。めでたいね。明日には流浪の民となった南蛮レスラーが君たちの街にも来るかもしれないよ。
ではではー。
☆試合結果速報
【第1試合:オヤジ部】
O・津軽 (18分12秒 満州絞め)C・向山 ○
× P・ミヤジ M・グェン
【第2試合:タッグマッチ】
○ S・越前 (15分7秒 ドルフィン・クラッチ)F・ガーディアン ×
M・アギーレ R・フー
【第3試合:6人マッチ、南蛮サバイバルマッチ・パート1】
吉田(4分0秒 ラ・マヒストラル)nWo弘樹
○ 朝羽 ストッキングマン1号 ×
日下 C・サンダーソン
【第4試合:ファーストチルドレン・デビュー戦】
○ レイ(3分29秒 チョークスリーパー)多夏史 ×
【第5試合:6人マッチ、南蛮サバイバルマッチ・パート2】
アスカ(4分2秒 金剛万力)I・ストーカー ×
武骨 C・W・ニコルズ
○ 天軍 ストッキングマン2号
【第6試合:シングルマッチ、南蛮サバイバルマッチ・パート3】
○ 驚 (4分16秒 機矢滅留・苦落血) 卓 ×
※卓の要請により、3本勝負に変更
[2本目]
○ 驚 (1分58秒 T.K.O) 卓 ×
【第7試合:6人マッチ、南蛮サバイバルマッチ・パート4】
※南蛮の要請により、3本勝負に変更
[1本目]
ブラジル (4分29秒 アブドミナル・ストレッチ)Softail
ぶるうたす Heritage
× 変熊 883 ○
[2本目]
ブラジル (2分38秒 ヒールホールド) Softail ○
× ぶるうたす Heritage
変熊 883
<試合の詳報も見てくださいね>
M.O.W | (大スポ 谷町一徳記者)【1998年08月25日(火) 09時56分】 |
この日「バトル・オヴ・ヘイル・トゥ・イングランド」二回戦で、番伝とAL小峰&氷野が共に決勝進出。メインではこの第3戦で最後のトニィが海崎に熱いエールを送った。だが、試合後の海崎の口から不意に出た「重圧と言う名のベルト」と言う下りは防衛戦を前に、海崎の「陽」がすでに「陰」に飲み込まれていた事を暗に示していたのである…。←トップに戻る
◆7月24日・第3戦 千葉市民記念ホール-------------------------------
▼第1試合 シングルマッチ・10分1本勝負
鹿嶋 嘉晃 VS 藤岡剛
1勝1敗で迎えた第3戦は藤岡がキレのある関節技で鹿嶋の勢いを削ぎ、終始ペースを握る。鹿嶋のジャンピングボムを凌ぐと最後は原爆固めで二勝目を先取。今の2人にまったく差はない。差が生じれば、それを埋める。その繰り返しで彼等は成長しいくのだ。
■第1試合結果
鹿嶋×(5分38秒 原爆固め)◯藤岡
▼第2試合 6人タッグマッチ・30分1本勝負
石本 五十六&魚頭玉三朗&ソウルフライ
VS
源 静夫&藤堂景時&東京ZIN
共にB.O.H.T.I一回戦敗退という結果、五十六と静夫の再会は意外に早く訪れた。その2人がいきなり先発を買って出れば、にわかに期待の声があがる。3分過ぎまでお互いの骨の部分であるグラウンドの攻防をじっくりと展開。五十六がボディスラムからスリーパーと決めれば、静夫は言葉を返すようにフライングメイヤーから両腿で五十六の首を極めクルックヘッドシザース。この彼等のレスリング会話に引き込まれ、基本的な技の攻防だけで会場が沸きかえる。第2試合にしては異様な沸き方だ。2度目のコンタクトは10分過ぎ。今度は五十六優勢。ロープに振り、カウンターでバックを取るとバックドロップ!また静夫がヘッドロックに来たところをもう一度。この2発が効いたのか、東京にクイックタッチ。
そんな東京だがこの試合では明後日ファイトを封印。五十六先生に真正面から挑んでいく。しかし、挑んだはいいがまったく手が出ない。が、ステップ延髄ニールキックで道を開くとフィッシャーマンバスター連発。そこで五十六先生は昭和バックドロップ一発「連発はダメだッ!」と叱りつけ、魚頭に試合を託した。
静夫はフォロー時に五十六に対し、流れを無視して熱くなっていたが、この翌日に最終戦第4試合の五十六vs静夫というカードも発表されたのも、2人の絡みを見せられれば納得の次第である。結局最後は魚頭がハイアングルアトミックドロップから超肉弾固めで藤堂をピンフォール、五十六組の勝利となった。
試合後、五十六は「ゴリさん(静夫)は元気だな。良い弟子を育てている。ぐぁ、東京はダメだッ!奴に言っとけ!今日の夜は長いぞとな!」との事なので、それを東京に伝えると、「俺様を誰だと思ってんネーン!だいたい夜が長いってどー長いネン!つまるとこ、あれだ!俺は似ても焼いても、く、喰えないヨ!アハウ?」とやや動揺気味。ちなみに「夜は長い」というのは道場での補習の事だったようである。
■第2試合結果
魚頭◯(17分33秒 超肉弾固め)×藤堂
▼第3試合 ◎B.O.H.T.I Bグループ二回戦・時間無制限1本勝負
シュトゥルム・ウント・ドランク&ガンマー・レイン
VS
左近 番斎&門仲伝奇
この日の門仲はとにかく凄かったという言葉に尽きる。ゴング直後、ガンマーから大外刈りでテイクダウンを奪い、キングコングニーを連発。シュトゥルムにも同様に重いニーを連発し、得意の三角絞めで主導権を握らせない。
替わった番斎に対しシュトゥルムはしたり顔で凶器攻撃。ブーイングを貰い御満悦だったが、番斎を場外に叩き落とし、さあこれからという時に自らも門仲の手によって場外に叩き落とされてしまう。シュトゥルムは焦らずに追って来た門仲をブレーンバスターでマットの無い場所に投げ観客の悲鳴を誘ったが、喰らった門仲は高速キャプチュードで逆襲!勿論ノーマット!リング上で番斎がガンマーの股間に膝を落としていた頃、さらに門仲は揉み合っていたシュトゥルムのバックを取ると必殺キリングエッジ・ON・ザ・フロア!!! 実は最近、門仲が米留学時代にプロレスラーのアルバイトをしていたという話を聞いたのだが、その時、ある著名なレスラーにスカウトされたと言うのだ。この場外での攻防での肝っ玉の座り具合といい、すでにそのレスラーとしての資質を持っていたという事だろう。
フラフラのシュトルゥムからタッチを受けたガンマーは、その悪い流れを変えんとフランケンシュタイナー、高角度ジャーマンで番伝の勢いを断とうとする。番斎から門仲に替わってもガンマーはさっとバックを奪うや、ミステリオラナ!この高等な技は惜しくも2.9カウント。
風向きは横プロドイツコンビにある!そんな期待が高まったが、門仲がその期待をなぎ払ってしまった。凄まじい速さのフルネルソンスープレックスでガンマーを投げ捨てると、フォローに入ってきたシュトゥルムにも連続ベリートゥバック!こうなるともはやこの男を止める手立てはない。最後はカニ挟みからフィッシュストレッチでガンマーからギブアップを奪い、決勝の切符を手中に納めた。
試合後の番斎と門仲
番斎「今日は俺は別に何もやっちゃいねぇから伝の字に聞いてくれ、この人間凶器に!ま、きっちり股間の恨みは返しておいたけどな!目には目をって奴だ!次で最後だろ?目にもの見せてやるヨ!ハッ!」
門仲「シュトゥルム選手もガンマー選手も素晴らしい選手でした。ガンマー選手は掛け値なしに凄かったですね。今日は呑まれないようにって強気でいってみました。なんせ相手はヒールでしょ?色々経験してみたかったので、場外戦を挑んでみました。他の選手とやる時とは違うので勉強になりましたね。最終戦の前にRRRでの試合(7.26 対九重戦)がありますけど、そっちも楽しみですんでなんとかコンディションを整えて望みたいですね」
■第3試合結果
ガンマー×(11分57秒 カニ挟み→フィッシュストレッチスリーパー)◯門仲
▼第4試合 ◎B.O.H.T.I Aグループ二回戦・時間無制限1本勝負
スティーブ・ラムゼイ&ダン・スミス
VS
小峰 広志&氷野将也
本命の番斎&門仲が決勝に進んだとなると、こちらの本命も黙っていなかった。遥々岡山からやってきたA.L.の小峰と氷野。このシリーズでMOW初参戦の2人なのだが、門仲がA.L.の常連と言う事も手伝ってか、予想以上に受け入れられている。が、それは彼等自身の実力によるものところが大きいのだ。
試合になるとスミスがカニ挟みから脇固め等得意の腕殺し、2分過ぎに替わったラムゼイもグラウンドコブラ、鎌固めと渋い攻め。その間、氷野はただ受けていた訳ではない。柔道仕込みの投げと絞め技で、着々と英コンビのスタミナを削っていたのだ。この小峰&氷野というチームの役割分担は、氷野が壁となり相手をじわじわと攻め、怯んだところを小峰の打撃で一気に攻め落とすというイメージがある。この試合でも、そんな役割分担制が功を成したと言える。ラムゼイに場外に連れ出され、ペースが狂ったように見えた小峰だったが、ラムゼイからスミスに替わるやその刀を抜いたのである。
7分過ぎの段階ではスミスにミドルキックをキャッチされ、ドラゴンスクリューを喰らったり、脇固めで動きを止められてしまったが、直後にスパーク・プラグという一連のコンビネーションを叩き込むや形成逆転。関節技では英コンビもAL勢にも劣らぬもの持っているのだが、やはり打撃ではA.L.に軍配が上がるのは紛れも無い事実。スミスもあまり打撃、特にキックに免疫がないらしく、このラッシュで動きもガクンと落ちてしまった。小峰はここが決め時と睨んだのか、事実上のフィニッシュとなったハイマン蹴りを側頭部に入れ、ダメ押しの足4の字!
MWA英コンビは第2戦に続き、またも足4の字で敗北となってしまった。だが、打撃と共に関節技も得意とするAL勢の顔を歪めさせたスミス、ラムゼイの関節技はしっかりと観客の心に届いた筈である。足4の字固めというプロレス技の王道をフィニッシュに選んだのもプロレスラー・スミスへの小峰なりの返礼かもしれない…。
■第4試合結果
スミス×(9分10秒 足四の字固め)◯小峰
▼第5試合 シングルマッチ・45分1本勝負
ペイトリ・ザ・ナイスガイ VS ラルフ・ヴァン・ヘルデン
2m級の巨人がリングに揃うとさすがにド迫力だ。が、こういうシチュエーション下では、得てして内容は大味になるものである。まあデカイ外人に日本人のような試合をしろという方が間違っているのであって、彼等に非はない。なのだが、この試合は良い意味で大味具合が出たものとなった。
“熱血大砲”ラルフがニーリフトから腕拉ぎと見せると、A.L.に興味があると口にしていたせいか、素直に歓声が起きる。さて、とにもかくにもペンタゴン殺法は強引である。2分前にはキャプチュードでマットに叩き付け、ポスト最上段からサマーソルトドロップ!!形はやや崩れているが193cm、122kgという体格で空中戦とは度胆を抜かれる。この後も次々と持ち技を放出、場外戦に雪崩れ込んでも通路に沿ってランニン'USAと、かなりエクストリームな展開。
ここまで突っ走ったおかげで案の定、攻守が入れ代る。グラウンドの引き出しを見せていた前半とは打って変って、地のパワーで勝負に出たラルフ。必殺ヴィクターボムが決まり、もうダメだなという空気が流れたが、ペイトリはこれを返し、強引に延髄斬り!そのままフラフラのラルフの肩に肩車の要領で飛び乗ると、何とミステリオ・ラナ!!いくらペンタゴン殺法がW.W.Oのハイパータイガーのそれをを基にしているとは言え、この技まで使うなどとは思いもしなかった。暴れるラルフをしっかり押さえ付け、3カウントを奪取したペイトリは「イッチィブァーン」とゴキゲンだった。
■第5試合結果
ペイトリ◯(7分0秒 ミステリオ・ラナ)×ラルフ
▼第6試合 タッグマッチ・60分1本勝負
海崎 礼爾&トニィ・リトゥル
VS
エドワード・ポートノイ &ジェシー・ペイガンJr
メイン終了後、海崎は控室に戻ってくるなりこう切り出した。「ベルトを巻いて無くても、気持ちの中で重さを感じるよ。あいつの抜けた穴ってのは、俺には埋められないんじゃないかな?皆の期待が余計にさ。期待ってのは怖いよ。まるで重圧という名のベルトを巻いてるようだよ」メインの内容が悪くなかったため、この発言には正直驚かされた。トニィのエールも何だったのか?何故ここに来て?つまり答えはこうだ。猛鬼の抜けた穴が腫瘍となり、海崎自身の心に転移してしまっていたのだろう。そして多くの期待が海崎にのしかかる。「絶対のエース」は「絶対の期待」を受けなくてはならないのである…。
開始早々、海崎vsポートノイ。ボディスラムからセントーンとポートノイが決めれば、挑発するように海崎も膝突き蹴りからセントーンと決めてみせ、拷問キャメルを決められれば、海崎はテスタメント(フィッシュストレッチスリーパー)とお互い譲らない攻防。これには観客もどよめっきぱなしになった。
ペイガンJrのフォローに入っても狙うのは海崎。得意の圧縮殺法を惜しげも無く繰り出し、無表情のままコーナーに戻っていく。ポートノイの怖さはこのポーカーフェイスにもあるのかもしれない。
ポートノイのフォローでペイガンJrも前節のメインでの屈辱を晴らすように、ノビノビと攻める。必殺のブルドッキンヘッドロック、ジャンピングパイルと決めると幾度もカバーに持って行き海崎の牙城を崩そうとする。その激しい攻めを受け、パールリヴァープランジ、連続ジャーマンなどの技で応えて行く海崎。やはり、こうなるとペイガンJrにはキツイ。トニィとの合体パワーボムが決まるとペイガンJrは完全に肩で息をする状況に。替わったトニィはダイビングギロチン、起き上がり小法師チョップと元気一杯に攻める。ペイガンJrは何とかブルドッキンヘッドロックで活路を見い出そうとするが、その後がまったく続かない。ポートノイのフォローもトニィと海崎の合体パワーボムに阻止され、最後は大車輪ジャーマンからのSTFでペイガンJr、ギブアップ。
この第3戦で、帰国するトニィがマイクを握り、海崎に言葉を送った。
「海崎サン!ボクはMOWに来たおかげでMWAでベルトを巻く事が出来ました!ここに来なければ、今のはボクは無かった!いつか海崎サンに挑戦させてください!だから、防衛は必ずしてくださイ!イェスッ!(言いたいだけ言うとナイスポーズ)」
海崎はトニィと握手を交わし、期待の視線、声援が注がれる中リングを降りた。その時、海崎は冒頭の言葉を脳裏に巡らせていたのだ。そして、事態は最悪のシナリオに向かっていた…。
■第6試合結果
トニィ◯(9分3秒 大車輪ジャーマン→STF)×ペイガンJr
すべての流れが帰着する最終戦。何かが終わり、何かが始まる。振って湧いたひとつの流れ。最終戦もこう御期待ダッツ!!
アスリーツリーグ | (舞田 憲作記者)【1998年08月24日(月) 00時49分】 |
A.L.Apolon〜日輪〜 8月6日(木) 於・岡山市営体育館サブアリーナ←トップに戻る
第4試合 新田 英二[9勝2敗]&成田 順[3勝3敗]組 対 氷野 将也[4勝2敗]&キース・ガードナー[1勝5敗]組
今大会のセミファイナルはタッグマッチ。青コーナーから登場は、氷野とキースの日豪越境コンビだ。キースは6月上旬の第2回ONL大会、そして氷野は7月末のM.O.W「バトル・オヴ・ヘイル・トゥ・イングランド」タッグトーナメントと、外の空気を吸ってきた2人が、どんなファイトを見せるか注目された。
対する赤コーナーは新田と成田。これまであまりタッグの経験がない成田を、暫定エースの新田がどうリードしていくかが焦点となる。
試合は成田とキースの打撃戦でスタートしたが、1分を超えたところで両コーナーともタッチを行ない、新田と氷野の局面となった。この2人は4月にシングルで闘っているが、その時は新田の勝利。今回は研究をしてきたのか、新田の打撃をきっちりとガードした氷野が優位に立った。時折ラフなパンチを繰り出しつつ、大外刈りや得意の一本背負いで新田をいいようにマットに転がす。
かなり押されていることも手伝ってか、赤コーナーサイドはクイックタッチ。しかし体格に優る氷野とキースのペースを崩すには至らず、不利な展開が続く。6分過ぎにキースのオーバー・ザ・レインボー(ノーザンライトスープレックス)をこらえた成田がDDTからマンハッタンドロップ、さらに替わって出てきた氷野をロープに飛ばして(稲妻)レッグラリアートを叩き込み一瞬反撃の体勢を作るも、コーナーへの低空ドロップキックをすかされ失速。
結局ピンチらしいピンチを迎えることもなく、最期はキースが成田をランニングパワーボムで沈めた。その瞬間、コーナーにしゃがみ込んだ新田の無念そうな表情が、この試合のすべてを物語っていた。
●成田{10分58秒 ランニングパワーボム}○キース
キースのコメント:
どうしたんだ、今日の2人は?まるで攻めてくる勢いを感じなかった。これでは勝って当たり前だ。我々はプロなのだから、こんな試合をしていてはいけないはずだ。試合には勝ったが、嬉しさはいつもの半分ぐらいだ。
氷野のコメント:
キースと同じッス。
成田のコメント:
2人とも、何か自信がついてきたみたいでしたね。大きく見えました。勢いに飲まれた…言い訳になっていないけど、そういう気がします。
新田のコメント:
なんかやりにくかったね。俺も成田も、動きが固かった。仲間の成長は嬉しいけど、このまま突っ走らせるつもりはない。追い上げてくるんなら、もう一度突き離さないとね。まあ、今日のところは何を言っても敗け。次、また頑張ります。
第5試合 八島 康彦[6勝3敗] 対 小峰 広志[3勝3敗]
7月下旬、M.O.Wで開催された英連邦タッグ選手権トーナメント「バトル・オヴ・ヘイル・トゥ・イングランド」に、氷野と共に参加した小峰。結果は、決勝戦まで進出したものの、本命とみられていた左近番斎・門仲伝奇組に敗退。あと一歩のところでタイトルには手が届かなかった。
その疲れも癒えないうちに、今大会では初のメインイベントを務めることになった。相手は、今のところA.L.のナンバー2と評価されている八島。ここで勝っておけば、小峰の株もかなり上がってくることだろう。
立ち上がりは八島のペース。得意の投げ技がテンポ良く決まり、グラウンドではすかさず小峰の腕を取りにいく。しかしこれは計算済みか、小峰はロープに近い位置で戦い、余裕を持ってエスケープ。そしてローキックや軽めのパンチで牽制しつつ、八島の隙をうかがう。1分30秒を過ぎたところで、早くも八島はビクトル膝十字、飛びつきクロスヒールとアクロバティックな関節技を披露する。今度はリング中央のいいポジションだったが、まだまだ元気な小峰を捕らえきることはできない。
小峰は打撃、八島は投げ中心で試合が進むなか、5分直前にローキックでダウンを奪った小峰が、トップロープに駆け上がっての急降下エルボー。リングの半分近い距離を跳んだこの一発は、見事八島の腰に命中。小峰の運動能力の高さを感じさせるムーブメントだった。
さらに八島のバックに廻った小峰は、勢いをつけて投げっぱなしのタイガースープレックスへ。これが強烈な角度で決まり、八島はフラフラになった。それでもアンクルホールド、ビクトル膝十字と必死に食い下がるが、これがまたしてもロープに近く、決定打とはならず。
逆に小峰がバックスピンコンビネーションからストラングルホールドを極めると、八島はたまらずギブアップ。着実にダメージを与え続けた小峰の手が挙げられた。
●八島{6分34秒 ストラングルホールドα}○小峰
八島のコメント:
あーあ、負けちまったなぁ。実はここんところ、ちょっと体重が増えてきてしまって…スタミナが途中で切れた。勝負の前に、調整でしくじってたね。お恥ずかしい限りです。次はちょっと減量しなきゃなあ…。
小峰のコメント:
今日はなんか良かったですね。特に何が、ということはないんだけど、なんとなくこっちのペースで進んだ。あまりダメージもないし、絶好調って感じです。ハイ。
【M.O.W参戦について】初めて他団体に出たわけだけど、想像以上に、コンディションの維持ってのが難しかったです。うちで闘ってる限りは月一なんで、今まであまり気にしたこともなかったけど。毎日のように試合してるんだから、やっぱりプロレスラーってのは大したもんですね。
【決勝戦で敗退したが?】結果は考えずに、とにかく出るだけ出てみようという感じだったんで、それについてはある程度満足してますね。さっきも言ったように、連戦のアレで集中力が続かなかったです。それは、条件は相手も同じことなんだから、やっぱり向こうが一枚上だったってことでしょうね。
【特に印象に残ったことは?】1回戦で当たった、石本選手ですかね。ああいう頑固なオヤジは嫌いじゃないですよ。いや、頑固かどうかよく知らないですけどね。うちはああいったベテランの選手がいないんで、なんか新鮮でしたね。教わることも多いだろうし、その点ではM.O.Wの若手の選手たちが、ちょっと羨ましいかな。
カドモン | (ワンダラー・KYOU記者)【1998年08月22日(土) 16時34分】 |
グルジア興行が一段落したカドモンだが、スケジュールはさらに加速する。ストーリーが風化しないうちに、PPV興行第2弾が8月24日に行われる。その対戦カードが発表された。←トップに戻る
今回の興行名は、『WHO’S FRACKED OFF?』である。「誰が怒っている?」のネーミングに相応しく、今回の興行では南蛮帝国はメインの地位&地下職業安定所がお召し上げの危機にさらされている。
さらに、ファーストチルドレン・綾浪レイのデビュー戦もあり、話題も盛り沢山だ。
8月はまだ終わっていないぞ!
【PPV情報】
8月24日、18:00開始予定
場所:東京練馬、クラブダンスハウス「THE AFTER LIMIT’s」地 下特設アリーナ、通称「アリーナ・カドモン」内リング
【第1試合:オヤジ部】
オーシャン・津軽 v キャメル・向山
パット・ミヤジ s マーク・グェン
【第2試合:タッグマッチ】
セルジオ越前 v フライング・ガーディアン
マヌエル・アギーレ s リッキー・フー
【第3試合:6人マッチ、南蛮サバイバルマッチ・パート1】
吉田装甲車 nWo弘樹
朝羽直人 vs ストッキングマン1号
日下 晶 カーネル・サンダーソン
【第4試合:ファーストチルドレン・デビュー戦】
綾浪レイ vs 斎藤多夏史
【第5試合:6人マッチ、南蛮サバイバルマッチ・パート2】
アスカ・ラングレー インビジブル・ストーカー
“武骨”刑部 兆 vs C・W・ニコルズ
“天軍”九鬼以蔵 ストッキングマン2号
【第6試合:シングルマッチ、南蛮サバイバルマッチ・パート3】
加藤驚 vs 卓八郎
【第7試合:6人マッチ、南蛮サバイバルマッチ・パート4】
[南蛮帝国] [Loony Goon]
ほぼブラジル “FXSTS”Springer Softail
ぶるうたす vs“FLSTS”Heritage Classic
どすこい熊吾郎 “XLH”Sportster883
<対戦カードはこちら>
横プロ | (ヒロト記者)【1998年08月22日(土) 08時17分】 |
残暑お見舞い申し上げます。興行最終日は横浜の空を真っ赤な夕焼け色にそめました。明日も必ず日は昇る!そんな当たり前のことを強く思わずにはいられない、そんな横浜文花体育館でした。←トップに戻る
ヒロト「M.O.W興行から帰ってきてますますチームに磨きがかかったともっぱらの評判ですが」
ガンマー「トーナメントではいいとこ見せられなかったけど得るものは大きかったかな。色々な選手と戦えて勉強にもなった。M.O.W興行全体を通して言えば俺はかなり満足してる。出してくれたM.O.Wとトミー会長にも感謝してるよ。でも暴れたのは俺よりむしろ相棒の方だな。」
ヒロト「シュトゥルムさんは、ずいぶんブーイングを浴びてきたみたいですね。」
シュツ「俺はプロレスとはなんたるかを教えてやっただけだよ。ブーイングはこいつ(ガンマー)だろ。ヒヒヒヒ。」
ヒロト「まあ、コンビなわけだし二人にってことでしょうね。」
ガンマー「だからそれは始めっからわかってたことだし。実際シュトゥルムの動きは良かったからいいんじゃないの。良い意味でも悪い意味でもだけど。」
シュツ「まあ、俺ほどプロレスをわかってるやつもいないからな。俺みたいなタイプは他にいなかっただろ、だから対戦したヤツらはみんな血を流して喜んでたぞ。ヒヒャヒャヒャヒャー。」
ヒロト「ちまたでは横浜プロレスはなぜ浜プロでなく横プロなのかということが静かに騒がれていますが。」
トミー「うーむ、そこにたどり着くまでにはけっこう大変な道のりだった。でも簡単にゆうと浜プロより横プロの方が響きが好きだから。」
ヒロト「簡単ですね。」
サック「俺が決めた。俺のセンス。俺は浜っ子じゃないし。」
トミー「えーい、お前は黙ってろ。シッシッ。」
ヒロト「スパイディとの試合はとても見応えありましたよ。」
サック「ふん。ウッチャンは渋すぎるからあれじゃ俺があんまりやられてないのにギブしたみたいに見えちゃうじゃないかー。」
ヒロト「フフフ。地味だけど一つ一つの技には重みがあったわけですね。良かったですね。」
サック「何だとー、ヤマモト喧嘩うってんのかー!」
トミー「いやー、うづき選手といい1号選手といい素晴らしいレスラーだったね。基礎ができてるレスラーはどんな風になっても生き残っていくんだよね。お前もうづき選手からたくさん学ぶことがあったはずだ。彼にはぜひまた横プロのリングへ上がってもらいたいのう。まだまだこいつは未熟者だしなー、ハッハッハッ。」
サック「何だとー。ま、まあウッチャンとの決着はまだついてないから次ではっきりさせないとな。ウム。」
ヒロト「まだそんなこと言ってるんですか。」
トミー「うづき選手に人間的にも鍛え直してもらったほうがいいな、お前は。」
サック「何だとー、おやじも人間的に全然なっとらんやんけーゴリラーッ」
グイ、バコーンッ!!(会長のショートレンジ・ジャンボラリアートがサックに炸裂)
サック「お・の・・れ、・・・それ・が・・会・長・の・・やる・こ・と・・か・・・(ガクリ)。」
トミー「ハッハッハッ、次回もお楽しみにー。」
<興行最終日詳細記事へゆく>
ECVV機構 | (チャパリータITOH記者)【1998年08月20日(木) 22時11分】 |
ECVVがついに江戸川を越えた。マニアの総本山・後楽園ホールでマニア向けの企←トップに戻る
画で勝負する。
【第1試合】カルガリー・スミス 1/10 ザ・ランカシャー
【第2試合】オペラ・ザ・カシーン 1/10 メンドー・マタサキ
【第3試合】ザ・シーノ ジャガー横澤
1-2-3 武狸太 1/30 猪 たか子
【第4試合:特別試合】
武藤剃辞 1/15 猪 今日子
【第5試合:特別デビュー戦】
ミスチェーン長島 1/10 サブラディ・コージ
【第6試合:特別デビュー戦】
下田 英津子 1/10 バルコ・ニス
【第7試合:メイン(レフェリーはミスター水中)】
蝶極 雅比呂 ジャスティン・バインダム
オティーブ・スースチン 3/60 キラー・ブルクラ
まず始めに断っておくが、第一試合にしかマッチメイクされないオティーブ・
スースチンとオーナー潮崎_春樹との確執はしばらく休戦。nVVoの一員として初
めて本格的に闘いの最前線に躍り出る。
スースチン「nVVoは今のところはベストのビジネスパートナーといったところ
だ。決してファミリーではないことをチョーゴクたちには覚えておいてほしい」
蝶極「レスラーっていうのは本来はみんな一匹狼で、それがポリシーでもって
つながっているに過ぎない。だからスースチンのそういう意見は別に気にしてな
い。オレらのレベルについていけないようなら叩き潰す、それだけ」
第1、2試合は通好みのテクニシャン対決2連発。第3試合はおそらくシーノ
翁あたりがホールに血の雨を降らせ、前半戦終了となる。
武藤vs今日子は今シリーズの「決着戦」。今日子が勝てばなんと彼女が次期
ECVVシングル挑戦者。フロントへの陳情が成功してしまったようだ。一方の武藤
は「今はまだ機が熟してない。おれが乗り込むほどの蝶極じゃない。それよりも
蝶極とタッグのベルトを獲ることが目下の目標なんだ。そのうちやるんだろ、決
定リーグ。まあ、それに関しての要求はさせてもらおうかな」と、政治力を懸け
た試合となる。
そんな重要な試合を押しのけて「ダブル・セミファイナル」が敢行される。
“シーノの息子”コージと“怪女”バルコ。八木淳子、浜田文子ばりの衝撃を与
えられるか?
メインは、第2戦@松戸で惨敗を喫したランカシャー&スミスの敗因はカット
プレーに厳格でない鳥取レフェリーにあったと、リーダーのバインダムがレフェ
リー変更を要請、受理された結果、水中が裁くことに。
<結果はここから>
カドモン | (ワンダラー・KYOU記者)【1998年08月18日(火) 03時01分】 |
カドモン・グルジア興行も無事終了し、ここ数日は興行は夏休みのシーズン。そんな中でも練習に余念がないのがカドモンの若手衆。その中でも、斎藤多夏史は新生NEOの次期挑戦者決定戦というビックマッチまで舞い込んできた。今日はこの果報者にインタビューをしてみます。←トップに戻る
K「どうだい、傷は」
多「はい。大分良くなりましたよ。津軽さん、あれで筋は傷めてないんですよ」
K「顔はひどいけどね」
多夏史の顔にはまだ絆創膏が貼られていた。グルジア興行の際に、オヤジ部の重鎮・オーシャン津軽選手に殴られ、すっかり顔が腫れ上がっていたのだ。試合は勿論惨敗だった。
K「まずは津軽さんから聞こうか」
多「……加藤さんが考えてる戦いの意味を知りました」
K「そりゃ、津軽さんは驚の師匠でんがな」
多「さっき道場で聞いた時には驚きましたよ」
K「あの男が、ちゃんとレスラーに習ってたとはね」
多「はい。意外でした」
K「んで、津軽さん自身はどうだったかい」
多「腕取りの異名はダテではありませんでしたね。思い切りやられました」
K「オヤジ部とNEO、どっちが手強いと思う?」
多「いきなりなんですか。まぁ、津軽さんがあんな試合できるのは年に1度あるかないかというらしいんですよ。やっぱり更年期障害がどうたらこうたららしくて……。年齢的だと鶴波さんより一世代前の人ですから」
K「続いてはNEOだ。ランク5位とはいい位置にいるね」
多「はい。ありがとうございます」
K「そんでもって、圭司選手との再戦が待っているね。お前がメインなんて、一体何があったんだ?」
多「何って、試合続けてた結果ですよ」
K「まぁいいや。試合の抱負を聞かせてくれ」
多「圭司選手も立派な選手になりましたけど、やるからには彼は標的ではありません。流星選手への踏み台になってもらいます」
K「ほぉ。強気だね」
多「流星選手の事はとやかく言いません。まずは圭司選手に勝ちます。それから……」
K「そこら辺でやめとけ。君の場合、ボロが出ると高くつく」
多「そんなー」
K「とりあえず、圭司選手にメッセージでも」
多「えっと……、お手柔らかに」
K「はいはい」
多「他には何かありますか?」
K「最近のカドモンの状況について聞こう。新顔たちはどうだい?」
多「……助けて」
K「はい?」
多「……寮生活になって、加藤さんの下働きが済んだと思ったら、今度は……」
道場にいたアスカ「タカシィー、何か冷たいモノ持ってきてくんなーい」
多「はーい」
K「……」
多「……お待たせしました」
K「女の子たちの世話は大変だね」
多「加藤さんからの厳命なんです」
K「試合に女の子が混ざる可能性は考えた事あるかな?」
多「ないです。僕、U系ですし。アスカは南蛮とやりあってもらえれば」
K「そうそう。もう1人女の子がいたねぇ」
多「レイさんですか? 静かな人ですけど」
K「彼女のデビュー戦、君だってね」
多「へっ!?」
K「頑張ってくれ」
多「ちょっ、ちょっとぉ。なんなんですか一体」
K「詳しい情報はないんだ。我慢してくれ。じゃーな」
多「あっ、あっ、あーっ!! ……どーしよ」
アスカ「何がどーしよよ。あんたそれでもレスラーなの?」
多「なっ、なんだアスカかよ」
ア「何よぉ。いちゃ悪いの?」
多「そんな事ないよぉ」
ア「んじゃ、なんであたしだけ呼び捨てなのよぉ」
多「えっ、えーっと」
ア「もうこれだからバカタカシはぁ。アタシもファーストも、仮にも選ばれたチルドレンなのよ。アンタごどきじゃ相手にもならないわよ。アタシは南蛮帝国をとっちめるから、タカシはNEOのベルトでも取ってきなさいよ」
多「なんだとぉ!!」
ア「やるってーの!?」
……その時、多夏史の携帯が鳴った。
加藤驚「あー、多夏史。今有明なんだけど、ちょっとキリリと冷えたコーラが飲みたいなぁ。今すぐ持ってこい」
多「はーい!!」
……。
ア「……ほんっとに、タカシのバカーッ!!」
レイ「……多夏史さん、嬉しそう……」
ア「ファースト、デビュー戦あんなヤツでいいの?」
レ「……いいの、仕事だから」
TWC | (なかとん記者)【1998年08月16日(日) 20時31分】 |
8/16日大阪でのTWC旗揚げ興行が無事終了した。←トップに戻る
試合会場は超満員とはいかないまでも、まずまずの入場者数、地元の人気はまずまずといったところか。
本部席には、新生NEOのオーナー加藤 圭司氏や横浜プロレス会長のトミー氏の姿も見え他団体の注目度もまずまずである。
試合前にTWCのTATUYA氏に話しを伺ったところ、
”横プロさんからは、参戦の希望をいただきまして、次回興行で、ぜひお願いします。と言うことになりました。”
と、早くも次回興行のプランニングに意欲的だ。
試合の結果は以下の通り(全試合TWC公式ルール)
第一試合
○NIGHT−R (7分38秒 膝十字固め) ×雷神
第二試合
○CCO (10分21秒 ジャックナイフ固め) ×エルウィンド
第三試合
×風神 (7分31秒 飛びつき前方回転エビ固め) ○安西哲斗
トーナメント一回戦
○破山皇 (5分51秒 クラッシュボム) ×伊達光将
×タイガーマン零 (6分10秒 体固め) ○ヘルパワー
○レイ嵐龍 (5分34秒 ドラゴニック・ドライブ) ×龍牙
×ジーク・フリント (6分23秒 両手押えフォール) ○武神洸翔
試合の詳細については、TWC公式サイトにて
<試合詳細>
帝国プロレス@WWWWA | (突倉記者)【1998年08月16日(日) 02時06分】 |
市来選手の羽賀選手への8月挑戦について、WWWWAから見解が送られてきたそうだ。経過を説明すると、帝国プロレスの山尾選手、市来選手は記者会見をもって、WWWWAへの8月挑戦を申し込んだつもりだったそうだが、正式な申し込みと受け取られなかった。結局、8月実現はご破算となり、あわてて8月3日に申請を出した結果、9月15日のタイトルマッチが決定したそうだ。WWWWAがプロモータに支払う違約金1000万ドルは、山尾選手が既に立て替えたそうだ。いやWWWWAに支払ったというのが正解か?←トップに戻る
市来選手は、かなりごきげんでテーマのない8月シリーズも快調。月末に裏虎月道場の美咲大和選手との再戦をクリアして、万全のコンディションで決戦に挑んで欲しいものだ。
ところで先月書いた、弊社がWWWWA/帝国プロレスを取材できるようになった理由だが、ちょっとした事情で今は書けない。「あんたは知らないけど、俺は知っているぞとでもイバリたいのか!馬鹿にしやがって」という方もいらっしゃると思うので、ちょっとだけ…帝国プロレスの山尾選手にヒントがある。
WWWWA | (海外特派員:スミス伊藤記者)【1998年08月16日(日) 02時02分】 |
羽賀さんはチャンピオンになって3カ月になっていた。気がついたら7回も防衛して、すっかりチャンピオンらしくなっている。ストリートを歩いていても、気軽にそして尊敬のまなざしで声をかけてくる。元来シャイな羽賀さんは、照れくそうに返事をする。すると気がついた他の人達も集まってきて、ちょっとしたファンの集まりになってしまう。←トップに戻る
羽賀さんと東大阪ドームで戦ったバーン!マニアさんはこう言った。
「チャンピオンには三つの義務がある。防衛の旅はつらいがベストコンディションを常に保つこと、油断しないこと、そしてお客さんを満足させる試合をすること。私はいつもそれを心がけてきたが、完璧にできたという自信はない。しかしハガは完璧だ。きっと歴史に残るチャンピオンになるだろう。」なるほど今の防衛記録を見てもなかなかのものだ。同じようにサーキットをまわっている陸王聡に比べ、抜群に成績もいい。そしてなによりも人気という「お客さんを満足させている証拠」が目の前にある。
そんな彼に世界地図のハシにある場所に住んでいる男が名乗りをあげてきた。その男、羽賀さんの盟友コンコルド市来は、羽賀さんに差をつけられたジェラシーもあるのだろう、8月に勝負しようと提案している。しかし羽賀さんというソフトウェア(選手と試合)をハードウェア(プロモータやお客)が必要としており、1週間もアメリカを留守にするわけにはいかない。対戦しないのではなく対戦できない状況なのである。市来が羽賀さんに対戦するためにアメリカに来るか、違約金を支払うか、いずれにしろ大きな代償を犠牲にする必要があるだろう。
「大きな心を持つ大きな日本人」がWWWWAの防衛戦を行うテリトリーはいつも満員だ。ヒールでもベビーフェースなんて関係ない。羽賀さんは姿をあらわしただけで歓声がわく、そしてプロモータからもファンからも愛されているプロレスラーなのである。