ONLニュース(98年10月分)
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飛翔せよ!Jr戦士達! 「飛翔・1」正式発表会見
飛翔の会 なかとん記者【1998年10月31日(土) 13時00分】→記事にジャンプ

10.4武闘館 M.O.W vs 元BJP。勝つのはどっちだ? 10.1 海崎礼爾帰国会見/國重龍紫復帰会見
M.O.W 大スポ 谷町一徳記者【1998年10月30日(金) 03時21分】→記事にジャンプ

“良心”は残った! ECVV認定タッグ王座決定リーグ戦、全日程終了
ECVV機構 潮崎_春樹オーナー not 記者【1998年10月29日(木) 22時14分】→記事にジャンプ

明日に向かって走れ! 10.24 X-Day 第1試合「”挑戦”夢の6メンタッグマッチ」
『X-day』 ヒロト記者【1998年10月25日(日) 03時20分】→記事にジャンプ

プライド・トゥ・ウィン X-Day 第2試合「The First!!!!」1回戦α
『X-Day』 大スポ 谷町一徳記者【1998年10月25日(日) 03時18分】→記事にジャンプ

百聞は一見にしかず X-Day 第3試合「The First!!!!」1回戦β
『X-Day』 大スポ 大石昭二記者【1998年10月25日(日) 03時13分】→記事にジャンプ

初遭遇 X-Day 第4試合 「First Access A.L.vs ICBM」
『X-Day』 舞田 憲作記者【1998年10月25日(日) 03時09分】→記事にジャンプ

ドーピングマンまたしても! X-Day 第5試合 「The Light(?) Staff」
『X-Day』 赤羽記者【1998年10月25日(日) 03時08分】→記事にジャンプ

大江戸ファイト? 大仏VS侍 X-Day 第6試合 「Japan Bashing !?」
『×−Day』 赤場記者【1998年10月25日(日) 03時04分】→記事にジャンプ

そして完全決着?西の鉄砲玉、見事務めを果たす X-Day 第7試合「仁義なき戦い−激突!大阪死闘編−」
『X-Day』 ヒロト記者【1998年10月25日(日) 02時59分】→記事にジャンプ

ファーストポイント X-Day 第8試合「The First!!!!」決勝戦
『X-Day』 大スポ 谷町一徳記者【1998年10月25日(日) 02時58分】→記事にジャンプ

怒る大巨人 X-Day 第9試合 「Crack? or Crush!」
『X-Day』 舞田 憲作記者【1998年10月25日(日) 02時51分】→記事にジャンプ

晩餐会は肉弾戦 10.24 X-Day 第10試合「クロス・オブ・クライマックス」
『X-Day』 大スポ 谷町一徳記者【1998年10月25日(日) 02時46分】→記事にジャンプ

俺は「悪の首脳部」になる! 初代ECVV認定タッグ王者チーム、最終戦を待たずに決定
ECVV機構 潮崎_春樹オーナー not記者【1998年10月24日(土) 16時40分】→記事にジャンプ

10.24へスタンバイ! ×−dayに向けてICBMにインタビュー
ICBM クレア・赤場記者【1998年10月23日(金) 00時33分】→記事にジャンプ

海崎勝利!二冠王者として凱旋帰国! 海崎礼爾 MWA遠征情報 part4 9.18二冠戦
MWA 大スポ 谷町一徳記者【1998年10月22日(木) 07時26分】→記事にジャンプ

ONLジュニアの祭典!?開催決定! 「飛翔・1」開催発表会見!
飛翔の会 なかとん記者【1998年10月21日(水) 16時01分】→記事にジャンプ

10.24『X-Day』直前! 10.24『X-Day』へのM.O.W勢の意気込み
M.O.W 大スポ 大石昭二記者【1998年10月20日(火) 00時41分】→記事にジャンプ

X-Dayに向けて 新たな交流への道しるべ
アスリーツリーグ 舞田 憲作記者【1998年10月19日(月) 01時11分】→記事にジャンプ

次期挑戦者は“水の青龍”ブルー・ストリーク!! 『ヒーローズ』後半戦!闘神四天王の時代到来!?
HFA ぴろき記者【1998年10月17日(土) 10時07分】→記事にジャンプ

10.4、伝統の綱引き対抗戦! 10.4『サイン・オヴ・ザ・ハンマー』武闘館大会 全カード発表会見
M.O.W 大スポ 大石昭二記者【1998年10月16日(金) 04時14分】→記事にジャンプ

望む、もう一波乱! 「ECVV認定タッグ王座決定リーグ戦」中盤戦まで終了
ECVV機構 Pooga記者【1998年10月15日(木) 23時32分】→記事にジャンプ

そして新たな闘志に燃える横プロナイン(X-Dayにむけて)
横プロ ヒロト記者【1998年10月13日(火) 14時07分】→記事にジャンプ

ビバ横浜! 横プロ興行『君達がいて僕がいる』結果詳細
横プロ ヒロト記者【1998年10月13日(火) 13時58分】→記事にジャンプ

あらたなる、戦いの道 ”空雅”試合結果速報(後半)
TWC なかとん記者【1998年10月12日(月) 23時27分】→記事にジャンプ

海崎、AOA奪還!二冠戦へ/猛鬼退団の真実 海崎礼爾 MWA遠征情報 part3 and more
MWA 大スポ 谷町一徳記者【1998年10月12日(月) 07時23分】→記事にジャンプ

10.24、ミニオールスター戦開催! 秋の夜長の一大イベント 発表記者会見
『X-Day』実行委員会 記者【1998年10月12日(月) 02時51分】→記事にジャンプ

TWC興行”空雅”試合結果速報(前半)
TWC なかとん記者【1998年10月11日(日) 21時07分】→記事にジャンプ

田所ランク入り!! 旗揚げ戦『ヒーローズ』第1〜3試合速報!
HFA ぴろき記者【1998年10月11日(日) 13時07分】→記事にジャンプ

トミーJr.はプロレスラーだった! 横プロトミー会長に緊急インタビュー
横プロ ヒロト記者【1998年10月11日(日) 07時13分】→記事にジャンプ

“J”苦渋の防衛 MWA世界ヘヴィ戦&海崎礼爾 MWA海外遠征情報 part2
MWA 大スポ 谷町一徳記者【1998年10月10日(土) 13時10分】→記事にジャンプ

ECVVタッグ王座決定リーグ戦序盤戦終了 中盤戦第3節メイン速報:長島&□武狸太(10'26"RO)バルコ■&ジャガー
ECVV機構 Pooga記者【1998年10月09日(金) 22時46分】→記事にジャンプ

おめでたいということで
横プロ ヒロト記者【1998年10月09日(金) 06時39分】→記事にジャンプ

告知コーナー(横浜ベイスターズセ・リーグ優勝記念増刊号)
横プロ ローカル新聞『はまがぜ』記者【1998年10月09日(金) 06時33分】→記事にジャンプ

海崎、MWA上陸!! 海崎礼爾 MWA遠征情報 part1
MWA 大スポ 谷町一徳記者【1998年10月08日(木) 05時54分】→記事にジャンプ

あぁ!なんてこったい 9月5日R.R.R興業「もののけPRESENT」試合結果
R.R.R 週間Fプロ記者【1998年10月07日(水) 02時06分】→記事にジャンプ

A.L.10月大会カード発表
アスリーツリーグ 舞田 憲作記者【1998年10月07日(水) 01時50分】→記事にジャンプ

目指せ5勝2敗ライン 新設・ECVV認定タッグ王者決定リーグ戦開幕迫る!
ECVV機構 Pooga記者【1998年10月05日(月) 20時38分】→記事にジャンプ

A.L.9月興行詳報(後編)
アスリーツリーグ 舞田 憲作記者【1998年10月04日(日) 01時58分】→記事にジャンプ

帰ってきたHFA! 旗揚げ戦『ヒーローズ』、カード発表!
HFA ぴろき記者【1998年10月03日(土) 11時56分】→記事にジャンプ

Nの波動 NEO10・17大会カード発表! そして…
プロフェッショナル・レスリングNEO 川崎勉造記者【1998年10月02日(金) 17時32分】→記事にジャンプ

イラつく王者、サンガルシア戦延期 MWA世界ヘヴィ防衛戦 and more +大和復帰戦
MWA 大スポ 谷町一徳記者【1998年10月02日(金) 11時47分】→記事にジャンプ

英雄達は新たなる闘いの場へ!! ヒーローズ・ファイティング・アソシエーション旗揚げ!!
HFA ぴろき記者【1998年10月01日(木) 23時15分】→記事にジャンプ

空おおいに荒れる?! TWC第二回特別興行”空雅”開催決定会見!
TWC なかとん記者【1998年10月01日(木) 16時35分】→記事にジャンプ


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飛翔せよ!Jr戦士達!
「飛翔・1」正式発表会見
飛翔の会 (なかとん記者)【1998年10月31日(土) 13時00分】

10/31大阪の某ホテルの桐の間にて行われた、飛翔の会主催「飛翔・1」の詳細発表会見の模様をお伝えします。
最初に、開催場所と日時、参加選手の発表が行なわれた。詳細は、下記の通り。

開催場所   HUMANドーム
開催日時   11/14 PM5:30開始

参加選手(五十音順)
  オペラ・ザ・カシーン(ECVV機構)
  神城潤一(新生NEO)
  キングレオ(TWC)
  サブラディ・コージ(ECVV機構)
  ザ・サイバープロセッサー(ICBM)
  タイガーマン影(TWC)  
  タイガーマン零(TWC)
  デフ・レオパルド(横浜プロレス)
  東京ZIN(M.O.W)
  ブンブン丸・ドラグーン(R.R.R)
  山小屋勇一(新生NEO)
  リチャード・オガタ(WWWWA)
                 (敬称略)
以上12名

その後、ルール、トーナメントの組み合わせ等の発表がTATUYA氏から行われた。
T「試合形式は、30分一本勝負、TWC公式ルールで行ないます。」
T「トーナメントのシステムとしては、6名ずつ2ブロックに分け、各ブロックで2名を一回戦シードとします。」
T「組み合わせは、後日、公開で抽選し決定します。」

この後も、会見は続いたが、興味深いのは、当日行われる、エキシビジョンマッチの内容だ。
TATUYA氏の言葉を借りれば、「幻の英雄」が、安西と対戦するとの事。
私としては「幻」と言う言葉から、ある程度の予想はついているのだが・・。
トーナメントの覇者と同じぐらい、個人的に気になるところだ。

正式な会見終了後、TATUYA氏を追ってTWC事務所に出向き、話を聞いた。
な「いよいよ、迫ってきましたね。」
T「えぇ、多くの選手、団体関係者のご協力のお陰で、いいイベントに出来そうです。」
な「なるほど、ところで、TWCからも3名参加するそうですが?」
T「はい、ですが、飛翔はあくまでも個人の戦いですから、選手ではない私からはコメントできないですね。」
な「なにか、お願いしますよ。」
T「団体対抗戦なら、フロントとしてコメントできますがねぇ。」
T「今なら、下のジムに3人のうち誰か居ると思いますから直接聞いて下さいよ。」
な「わかりました。それでは早速、失礼して。」

ジムには、タイガーマン零、タイガーマン影選手が練習中であったため、すぐさま、コメントをもらった。

Q.「飛翔・1」への参戦が決まった事について
零「光栄ですね。Jrへ再転向して、すぐに、こういう場に出れるというのは、TWC内でのリーグ戦に勝ち残れたって言うのもあるし」
影「・・・・別に、感想は無い。・・出れると思ってたからね。」

Q.他団体の選手について
零「うん、復帰前はね、プロレスから完全に離れてたから。あんまり知らないんだよね。」
零「でも、知らない選手と戦うって言うのは、スリルが合っていいよ。」
零「明日も、R.R.Rさんのところの興行で試合させてもらうけど、楽しみだよね。」
影「・・・・別に、他団体と言う意識はない・・同じレスラーだろ」

Q.「飛翔・1」への意気込み
零「まぁ、自分にとって本当に飛翔のきっかけになるように、がんばりたいね。」
影「・・・・特別なものは無い・・いつもと同じさ・・・・」
 
以上のような、コメントをもらったが、実際には、零も影もやる気は十分と言ったところだろう。
特にこの二人は、明日、11/1にR.R.Rへの参戦が決定しており、ONL内で自らの存在を示すチャンスだ。

TWC専属記者の私としては、この二人の「飛翔・1」での活躍を期待したいところだ。
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10.4武闘館 M.O.W vs 元BJP。勝つのはどっちだ?
10.1 海崎礼爾帰国会見/國重龍紫復帰会見
M.O.W (大スポ 谷町一徳記者)【1998年10月30日(金) 03時21分】

9月30日、8月上旬からのMWA遠征を終えた海崎がふたつのベルトを持って日本に凱旋帰国した。8.28AOAヘヴィ戦(対E・ポートノイ)、9.19MWA認定インターナショナル・ヘヴィ、AOAヘヴィ二冠戦(対W・ブロンソン)を連破した海崎は、この一度の遠征で、MWA内での地位をトップクラス近くまでに確立してしまったのである。
遠征前の時点ではMWA側は海崎に対し、大きな評価はしていなかった。認可団体のトップ選手という事でしか知られていなかった海崎が、AOAヘヴィ陥落を機にMWAに実際に乗り込み、揺るぎない結果の出した事でその評価も激変した。AOAヘヴィ奪還を果たし、“人間風車王”ウィル・ブロンソンとの二冠戦も制覇した海崎はそれと同時にMWAの住人となったのである。当然、MWA側から二冠王者としてサーキットに残るように要求が出たが、海崎は断固として拒否。代りに次期『ファイティング・ザ・ワールド』で二冠戦、若しくはMWAインターヘヴィ戦を確約した事で帰国の途につく。

翌10月1日、海崎は都内M.O.W事務所にて帰国記者会見を開いた。話は遠征の成果、二冠王者としての今後、そしてMWA遠征でパートナーとなった太宰陸帝のM.O.W移籍問題などに加え、会見には何と渦中の國重龍紫(元BJPエース。BJP崩壊の責任を取る形で引退を表明していた)も同席というおまけもあり、今年下半期のM.O.W流れを左右する10.4
『サイン・オヴ・ザ・ハンマー』武闘館大会への期待を煽る会見となった。


●MWA遠征の成果、二冠王者となった心境について
−「海崎選手おかえりなさい。そして二冠王者おめでとうございます。AOA奪還に加え、ブロンソンのMWAインターヘヴィまでも奪取とは正直驚きました。二冠王者として帰国した現在の心境についてお願いします」
海崎「ああ、どうも。今回、AOAを取り戻す事しか考えてなかったんだけどな。インターヘヴィはまあ棚からぼたもち的なもんだろうな」
−「棚からぼたもちと言っても相手はあの人間風車王ですよ。これはまぐれや偶然で済むような話ではないでしょう」
海崎「まあそうかもしれんが、俺自身まだ実感はない。防衛戦をしてからじゃないと二冠云々ってのはわからんね。防衛して初めて王者になるんじゃねぇかな」
−「今回のMWA遠征は7.26『ヘイル・トゥ・イングランド』最終戦でのポートノイとのAOAヘヴィ戦でそのAOAヘヴィをMWAに流失させてしまった事から始まりました。そして、8.28AOAヘヴィ戦、続く9.19二冠戦と確固たる結果を残しました。海崎選手自身は、この結果をどう捉えていますか?」
海崎「どうってなぁ?やるだけやったとは思う。ほぼ毎回試合を組まれていたから、それなりに評価はあったんじゃないかな。選手層の厚さは凄かったね。俺が知ってるのも一部だけだったし、各大会の地区の選手なんかも加わるとよっぽどの選手じゃないと毎回試合なんて組まれないから」
−「しかし、海崎選手はほぼ毎晩カードに名前があった訳ですし、タッグでも太宰陸帝選手とのコンビでかなりの支持を受けていたと言います。途中デトロイト大会では同地区で武者修行中の横プロ鶴田会長の子息、ジュン・カクタともトリオを組みましたね」
海崎「太宰なんか、あっちじゃ俺より格は上だったけどな。デビュー以来ずっとあっちでやってるから、客の反応とかはあいつに任せてたよ。純坊の事は五十六さんから聞いてたけど、トラディショナルなスタイルを自分のものにしてて、今後が楽しみな人材だな。地元のせいか受けも良かったしな。まあ、後の方は俺もまともに見られるようにはなったと思うけど」

●猛鬼問題、そして太宰移籍問題は?
−「途中、猛鬼退団がMWAの引き抜きだったという事が明るみになりましたが?」
海崎「猛鬼に関してはなんもないよ。俺がMWAにそれで噛み付いたとかなんか書いてたらしいけど、別にそういう事じゃない。確かにあっちの上層部と話をした。だけどそれはウチとMWAの今後についてで猛鬼がどうこうってのじゃあないよ。ま、多少関係あるのは事実だがね」
−「その話と並行するように、M.O.W側の太宰選手獲得の会談もあったとの事ですが、獲得は成功したのでしょうか?帰国の際、太宰選手も一緒ではないかと思ったのですが?」
海崎「太宰の件は終わりだ。それ以上言う事はない」
−「というと、獲得は失敗したのですか?それとももう話は済んでいるという事なのでしょうか?」
海崎「今言った通りだ」
−「それではどうなったのかわかりませんよ。10.4武闘館のカードには太宰選手の名前はありません。これが答えなんでしょうか?それとも次期シリーズ『ファイティング・ザ・ワールド』からの合流となるのでしょうか?」
海崎「何度も言わせんで欲しいな。終わりと言ったら終わりだ。あと、次期シリーズ名なんだが、『ファイティング・ザ・ワールド』のシリーズ名は12月の次々期シリーズに冠する事になったのでここに訂正させて頂く。次期シリーズは『マスター・オヴ・リヴェンジ』となります。今資料をまわしてます。最終戦で二冠戦を予定しています。挑戦者はMWAから迎える事になります。おそらくブロンソンとの事です」

●10.4武闘館大会への抱負、國重復帰宣言
−「話題的に逆になってしまっていますが、3日後の武闘館大会には元BJP勢との全面対抗戦が迫っています。元木震助選手の対戦要求に対し改めてお聞かせ下さい」
海崎「俺はまったく問題ない。どういう試合になるかはわからんがこれだけは言える。勝つ。奴さん達に比べてウチのが劣っているとは思わん。全勝もあるんじゃないかな」
−「なるほどわかりました。ただ、以前元BJP勢の國重選手の問題がクリアになっていません。何か進展はあったのでしょうか?このままいくと5対4という形に成りかねないですよね?」
海崎「それなら本人に聞いてくれ。今来てるから」
(その言葉を聞いた記者団から驚きの声があがると同時に席上に國重が現れた)

國重「本日は皆様にお知らせしたい事がありましてここに参りました。わたくし國重龍紫は、BJP崩壊後プロレスから離れるつもりでした。最初のうちは清々していましたし、その時点ではもうプロレスに戻るつもりはありませんでした。ですが、微かな未練があったのも事実です。ハッキリと引退を口にしなかったのはその迷いがあったからでしょう。震助、西郷らが私に戻るように言ってきたりしたのもありましたが、自分自身プロレスに身を置いて来た人間です。簡単に断ち切れなかった。石本さんの言葉も聞きました。しかし、一番大きかったのはやり残した事があるという思いに刈られるようになった事です。色々考えて、M.O.Wからの要請は自分の可能性を引き出してくれるのではないかと自分なりに答えが出ました。元BJPとしてではなく、一レスラーとしてM.O.Wに籍を置く事に決めました」
−「あの、ええと國重選手よろしいですか?今の話だと10.4への参加はどのような形となるのでしょうか?元BJPとしてではないとするとですが」
國重「言葉が足りませんでしたね。武闘館ではケジメをつけるために震助らのチームに加わります。BJPとしての最後の気持ちを持って試合に臨みます。綱引きなので相手は誰になるかわかりませんが、キッチリ仕事はさせて貰いたいと思っております」
−「BJP崩壊後、トレーニングなどはされていたのですか?3日後には試合です。不安はありますか?」
國重「こういう仕事を長くしてると身体を動かす事は当然になってしまうものでしてね。7月19日以降、結局のところトレーニングをしなかった日は2日程ですかね。実戦から離れて約3ヶ月程経ってますが、身体に染み付いたものはそう崩れはしないと思っています。ベストを尽くします。本日はありがとうございました。わたくしの方がこれで」
−「復帰戦期待させて頂きますよ。では海崎選手、最後に再度お聞きします。M.O.Wは勝つ自信がありますか?」
海崎「あんたもしつこいね。勝つよ。ウチは日本人同士の抗争なんて続ける気はないから。まあ試合をする事自体は俺も異義はないがね。次期シリーズ名を変えたのも理由があっての事だ。相応しいものにするためにな。そのだめにもここで転ぶ訳にはいかん。だから勝つ。訳のわからん方向にいかないようにするためには勝しか無いだろ?わかったかな?じゃこれでお仕舞い」


二冠王者として未だ実感がないと語った海崎だったが、MWAサイドにその実力を認めざるを得ない状況したのも事実。二冠防衛戦は次期シリーズ『マスター・オヴ・リヴェンジ』。12月のシリーズに『ファイティング・ザ・ワールド』という名をずらしたのには、いくつかの理由があるがそれについてはまだ言及するつもりはない。
ただ、10.4は今後のM.O.Wの流れのためにどうしても制しておきたいという。全面対抗戦となればそううまくいくとは限らない。太宰問題が宙に浮いたままだが、懸念だった國重の出場も決まり、勝敗の行方も簡単には予想出来なくなった10.4武闘館。決戦は近い!!
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“良心”は残った!
ECVV認定タッグ王座決定リーグ戦、全日程終了
ECVV機構 (潮崎_春樹オーナー not 記者)【1998年10月29日(木) 22時14分】

 リーグ戦の最終結果がまとまったので、ここにご報告したい。
 結果としては非常につまらないものとなったリーグ戦ではあったが、
最後の最後で溜飲を下げることになったのはせめてもの救いである。

 さて、戦列を離れている猪 たか子からも面白い連絡が入ったし、
これからどのようにアングルを練ろうか、思案中である。くっくっく。

<リーグ戦最終結果>
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明日に向かって走れ!
10.24 X-Day 第1試合「”挑戦”夢の6メンタッグマッチ」
『X-day』 (ヒロト記者)【1998年10月25日(日) 03時20分】

▼第1試合 ”挑戦”夢の6メンタッグマッチ(30分1本勝負)

垂水 丞太郎(ICBM) & 石本 五十六(M.O.W) & レイモンド・ツェッペリン(横プロ)
       vs
サック万太郎(横プロ) & 高村 唯希(A.L.) & 鹿嶋 嘉晃(M.O.W)

 はい。ついにやってきましたクロス・デイ。まず第1試合は次代のプロレスを担うかもしれない3人が、団体のトップあるいはベテランと呼ばれる3人に挑む。チーム以前に個人の実力差は明らかであるがこんな機会でなければ組まれることのないこのカード。主役は当然青コーナーの若者3人である。

 M.O.Wの前座を元気に務める鹿嶋に対するは横プロの人気者ツェッペリン。激しく楽しいプロレス教室の始まりにふさわしい、ツェッペのエルボーバットからフライングメイヤーで試合開始。威勢のいい鹿嶋はSTK(大外刈り)からサッカーボールキックを思いっきり蹴り込む。どれだけ自分をアピールするかがベテランチームから与えられた課題なのだ。どれだけ目立てるか。しかし軽い打撃の応酬からすぐに若手チームはタッチ。2番手は半年ほど前に先輩レスラーを次々撃破しての鮮烈デビューを果たした高村。積極的に組み付いてツェッペに力比べを挑む。さすがに力では一回りもふたまわりも大きいツェッペにはかなわない。足をかけられ軽くいなされてしまうが倒されればすぐに起き上がりエルボーで反撃。気持ちでは負けない。と、ここで高村もすぐにタッチ。どうやら若手チームはクイックタッチで相手を揺さぶる作戦らしい。横プロの未熟者サックのファイヤーマンズキャリーに横プロのエースツェッペのフライングメイヤー。ここで一通り相手したツェッペが石本にタッチ。青コーナーは3人それぞれがガムシャラに攻めてくるのに対して、ベテランチームの方はその中では最も若いツェッペが前に出て技を受ける、石本と垂水が厳しく攻めるという役割分担ができていた。即席チームとはいえこのへんにも経験の差は出るのだ。

 試合は6メンならではの激しい乱戦へと突入。石本を捕まえた若手チームはお約束の太鼓たたき。お返しとばかりにベテランチームはサックを、立て続けに高村にも太鼓乱れ打ち。序盤こそ互角にみえたものの10分も経過すれば一つ一つの技の重みの差は歴然。ICBMの長老、垂水の河津掛け落しはただの河津掛けではないのだ。石本の卍固めしかり、ツェッペのスープレックスしかり。ただこの試合に限っては勝敗はどうでもいいのである。そんなことより気迫満々の若手チームとベテラン3人の充実した顔を見るだけで、この先しばらくプロレスが滅ぶことはないなあと、なんだか安心してしまうのである。たくさんの観客の前でいつもよりよけいに元気だったサック、高村、鹿嶋。プロレスの熟練者達を散々にてこずらせて見事に玉砕。

 いつかこの3人がそれぞれの団体を背負う日が、そしてこの日の彼らのように血気盛んな若者たちを赤コーナーで受けとめる時がきっと来るにちがいない。

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垂水 丞太郎 & ○石本 五十六 & レイモンド・ツェッペリン
       vs
×サック万太郎 & 高村 唯希 & 鹿嶋 嘉晃
(19分27秒,腕ひしぎ逆十字固め)
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五十六「鍛え直さねばならない奴がまた一人増えた。あのサックとかいう坊主、空回りもいいとこだな。後でウチ(MOW)の道場に顔出すように言っておけ!それと逃げると嫌な事になるとな!他の2人、ALの小僧は 荒削りだが、体格の不利を補う気概が気にいった。鹿嶋は元気だが大技に頼り過ぎだ。道場でそこら辺みっちりやらんとな。
横浜のツェッペリン?ああ良い選手だ。ただ、服が気に入らんな。それ以外は素晴らしい。日本食は好きなのか?好きならば問題ナシだな。垂水さんに関しては物言いをつける必要もない。素晴らしいコンディションだったな。あのジャーマンは文句ナシだ。一発の説得力。素晴らしいじゃないか!
この試合は興味深いものだった。ああいう若いモンが道を誤らんようにしてやるのが、我々年寄りの役目だからな」

鹿嶋「皆強かったス!石本さん、ツェッペリン選手、垂水さんの壁は想像以上でしたスよ。サック選手、高村選手も強かったス。でも、自分はもっと強くなるっスよ!けど、何だかんだ言ってバラバラでしたね。ウチら。それに石本さん、目立ち過ぎスよね」

垂水「この歳でこんなデカい舞台に立てたんは、ほんま嬉しいね。若い連中とやりあうと、こっちも若くなるねぇ。ジャーマンもこの日のために久々に練習してたんやけど、やっぱりこの歳になるとキッツイわ。石本もチェッペ(ツェッペ発音出来ず)もワシよりずっと動けてるしな。うらやましいわホンマ。ワシらもこんだけ動けるんやさかい、若い連中も、もうちっと頑張ってもらわなな。」

高村「いい試合だった?とんでもないです。このカードが決まった時から、俺は勝つつもりでしたから。そりゃ、実力ではまだ敵わないかも知れないけど、だからと言ってなめてくるようなら、足元すくってやろうと思ってたんです。でも、真面目に…と言うと変だけど…闘ってくれて、そのうえで叩きのめされましたからね。ツェッペリン、石本さん、垂水さんの懐の深さっていうのを痛感しました。
それから、試合前はチームとしてちゃんとまとまろうと思ってたんだけど、いざとなるとそれも出来なかったですね。サックさんや鹿嶋選手がいいところを見せると、おいしいところ持って行かれてたまるか、って対抗意識が出た。それが結果として良かったのか悪かったのかはわかりませんけど。ただ、この2人とはいずれ試合をしたいという気持ちになりました。
闘いたい相手がいっぱいいるんで、なんだか妙に嬉しい気分ですね。また明日から頑張ります。

ツェッペ「いや、俺は受けたというよりは思いっきりもらい過ぎた。パートナーは(二人とも)いい歳だからってのはあったけど別に気遣う必要もなかったよね。石本さんなんかははっきり言って格が違う。現役バリバリだね。」
サック「あの二人は当分くたばらないな。垂水のじじいは何歳なんだよ。そんなことよか若手チームはカットがなっとらんかったよね。」
ツェッペ「サックも若手チームだろ。まあ、そういうことをタッグマッチでは覚えていくんだよな。(若手チームは)チームというよりは一人一人がミサイルみたいに飛んでくる感じだったからね。でも今はそうやってまっすぐぶつかればいいんだと思う。」
サック「ツェッペはじじい二人の中で浮いてたぞ。」
ツェッペ「まあ、ベテランというには俺は若すぎだな。まだお兄さんで通用するでしょ?」
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プライド・トゥ・ウィン
X-Day 第2試合「The First!!!!」1回戦α
『X-Day』 (大スポ 谷町一徳記者)【1998年10月25日(日) 03時18分】

第2試合「The First!!!!」1回戦α(無制限1本勝負)

 永坂 悟(ICBM) vs ソウルフライ(M.O.W)

ジュニア戦士4人によるワンナイトトーナメント「The First!!!!」一回戦、まずはICBMジュニア王者永坂vsソウルフライという何かと縁のある2人の激突から始まった。2人の出会いは、MOW『グローリィ・イントゥ・ライド』5.17最終戦が最初で、ICBM『Birthday Fight 625 '98』6.29最終戦では今度は初タッグ結成を済ませている訳だが、ようやくこの「X-Day」という大一番でシングル戦が実現の運びとなったのである。

ゴング直後、牽制の掌打から永坂がソウルフライにがっぷり四つにロックアップ。ここから永坂はエルボーを叩き込むが、ソウルフライは怯まずに延髄踵落としから素早くサンセットフリップを華麗に決める。
永坂とソウルフライの違いは『重み』にある。永坂のほうがアトミックドロップなど幾分クラシックな技を使い、ソウルフライが現代的な大技を使うという違いもあるのだが、大きな相違点として「技」に込められる『気』の違いを感じるのだ。矢継ぎ早に技を仕掛けるソウルフライだが、テンポが速すぎてその技がいくら華麗であっても『軽い』印象を拭えない。それに対して、永坂の場合、グっと腰を落とした逆片エビ固めは基本的な技なのに『重み』を感じさせてくれる。こう言った重厚さは永坂自身が寡黙であるというだけが理由ではない。それが遅咲きの永坂が培って来たキャリアに裏打ちされた『自信』から来るモノなのだろう。

正直、現時点で言えば実力は永坂の方が一枚上手だ。それでも、ソウルフライはそのテンポを変えなかった。攻めても攻めても永坂から3カウントを奪えず、当然そんな調子では攻め疲れも見えて来る。
さらなる大技攻勢の中、高速ウラカン、ミステリオラナ、ハリウッドスタープレスとどれを取ってもフィニッシュ級の大技が続くが、永坂に返され流れを断ち切られてはまた大技の繰り返しでさながら会場はため息の連続となった。
手数の多さではソウルフライの方が上だったが、決して永坂の手数が少なかった訳ではない。ストレッチバスターなど力強い技の数々でソウルフライの体力を削ぎ取り、中盤には必殺の腕拉ぎ逆十字固めも繰り出しソウルフライをじわじわと追い込んでゆく。

だが、ソウルフライの『決める』という気持ちが爆発し、遂に終わりの無いトンネルに光りが差し込んだのである。永坂の背後に廻ったソウルフライは掛け声とともに必殺モアニ・モアナ(火の玉ボム)!!カウントが入る…。1、2…、3!ガッチリ固められた永坂が3カウントと同時に肩を上げたかと思われたが、レフリーは勝者としてソウルフライの腕をあげる。最後の最後に『決める』というソウルフライの思いが実を結んだのである。
選手が技に気持ちを込めるという事は見る側としては気持ちの良い事だ。過剰な入れ込みは興醒めするが、スポーツを観る場合、『一体』になれたという感覚がやはり重要なポイントなのだと感じられた。そして、ソウルフライもこの勝利でその意味を知った事だろう。

試合結果
 永坂×(7分28秒 モアニ・モアナ)◯ソウルフライ
 #結果により、ソウルフライが決勝進出

永坂のコメント
「レフェリング云々っていうのはね、まあ良いとしてね。そこまで追いつめられた自分が悪い訳でね、うん。でも彼の技は効いたね。試合運びも若いのに巧いしね。でもねー、悔しいね。勝てない試合でもなかったと思うし。実戦離れも響いたよ。早く興行やって欲しいね。
(ソウルフライ選手とは)何かと縁があるみたいだしね。またやりたいね。M.O.Wに行くのも面白いかもね。うん。今度フロントと話してみるよ」

ソウルフライのコメント
「何度やっても跳ね返されて、でも、これで決めるんだって最後思って…。もう一度お願いしたいですね。こんな試合じゃ永坂選手に勝ったなんて言えないですからね。次、がんばります」
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百聞は一見にしかず
X-Day 第3試合「The First!!!!」1回戦β
『X-Day』 (大スポ 大石昭二記者)【1998年10月25日(日) 03時13分】

第3試合「The First!!!!」1回戦β(時間無制限1本勝負)

 成田 順(A.L.) vs デフ・レオパルド(横浜プロレス)

成田vsレオパルド=A.L.対ルチャ。成田の所属するA.L.(厳密に言うとA.L.ジャパン)。世間一般ではU系にカテゴライズする向きもあるが、記者の眼から見ると格闘技色の濃いプロレスだと認識している。打撃と関節技の比重が大きいが、プロレスの良いエキスを取り入れている部分にA.L.という団体の柔軟性が垣間見えるだろう。
横浜プロレスに旗揚げ当時から関わってきたレオパルドは生粋のルチャドールで、横プロ鶴田“トミー”トモミ会長(貿易商で財を成し、マネーパワーで横プロを設立したとして有名。選手のほとんどが、買い付けのついでに獲得されてきたのも知る人ぞ知る事実である)に見初められる形で横プロと契約。現在は御存知の通り、この「X-day」のメイン出場を控えるグリン・ピースと共に横プロJr.戦線を熱くしているのは御存知の通りだ。

ある種、異種格闘技戦の香りもしないでもない一戦。正直言うと試合が成り立つのかと気を揉んでいたのだが、そんな邪推な考えを見事吹き飛ばす試合を2人は繰り広げたのである。

開始と同時に先手を取り、スパっとレオパルドをフライングメイヤーに切って取った成田だったが、逆に同じ技に取られると、あれよあれよとレオパルドの軽快な動きに翻弄されて足4の字固めに捕らわれてしまったではないか。それに加えて、ウラカン・ラナ、首固め等のクラッチ技というあまり免疫のないモノが出てくると、見ているこちらの方がヒヤっとさせられるのだが、成田自身はそんな事はつゆ知らず、意外にも楽しそうな表情を浮かべている。成田本人の性格はあまり争いごとを好むタイプではないというが、こうやって相手の動きを知ろうとする面を見ると、実は冷静なタイプなのかもしれない。
そして、掌打連打や肩を掴んでの後頭部キック、そして必殺トルネード(スクリューハイキック)と打撃レパートリーの裾野を徐々に広げていく成田だが、無類のドリフ好きたる所以か、その流れの中でマンハッタンドロップを織り交ぜるセンスはプロレス的に◯だろう。おまけにその後、レオパルドの釣り鐘ヘッドドロップで悶絶してくれるところも素敵という他ない。

後半に入ると成田の打撃でレオパルドはダウンを度々奪われるようになってきたが、そこはプロ。決して試合を捨てる事はない。シュミット式バックブリーカーをタイミング良く決めると、トップロープからセントーン!さらに勢いに乗り、「ビバメヒコォー!」の声と共にピースクラッシャーを放つと、エプロンからズバっとボディアタック!が、ここで成田はデンジャラスな一撃で一発逆転!フィッシャーマンDDTを爆発させると事実上のフィニッシュとなった。掌打を挟んでからレオパルドをリング中央に配置し直し止めの胴絞めスリーパーへ。完璧に決まったためこれは逃げられない。レオパルドは溜まらずタップアウト。

「百聞は一見にしかず」とは言ったものだ。終わって見れば試合は見事に成立していた。おまけにここまでスイングするとは予想だにしなかった。ルチャ・リブレには絞め技も当然重要な要素としてあるだけに、これもスイングした理由だったのだろう。
これで決勝はソウルフライvs成田に決定。第8試合までお預けとなったが、さあ決勝ではどちらが勝ち名乗りを受けるのか?

試合結果
 成田◯(6分39秒 胴絞めスリーパーホールド)×レオパルド
 #結果により、成田が決勝進出

成田のコメント
「おもしろかったですよ。ジュニアヘビー級の祭典ってことで、僕のようなスタイルでもいいのかなあと思ってたんだけど、試合になってしまえば関係なかったですね。ああいう奔放な闘い方を見てると、普段僕らがやってることっていうのは幾分堅苦しいのかな、と思わないでもないですね。学ぶべきところは学んで、今後の自分にも活かしていこうと思います。
 すいません、決勝戦もあるのでこの辺で…」

レオパルドのコメント
「(成田が)以前横プロに来たときから強い選手だなとは思ってたけど、実際やってみると思った以上だったというか。注意はしてたけど、やっぱりあの蹴り技を防げなかったからね。でもおかげでピースやチャンドルの打撃がかわいく見えるようになるかな。決勝戦はエプロンにへばりついて成田の応援をさせてもらいますよ」
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初遭遇
X-Day 第4試合 「First Access A.L.vs ICBM」
『X-Day』 (舞田 憲作記者)【1998年10月25日(日) 03時09分】

第4試合 「First Access A.L.vs ICBM」 タッグマッチ30分1本勝負

ザ・サイバー・コムリンク & ザ・サイバー・プロセッサー(ICBM・ベルリンウォール)
                  対
           小峰 広志 & 氷野 将也(A.L.)

 第4試合は、“First Access A.L.vs ICBM”と銘打って行われた。厳密に言えば、この日の第1試合で、ICBMにフリー参戦している垂水丞太郎選手とA.L.の高村唯希選手がタッグマッチながら対戦しているが、両団体の本格的な交流はまさにこの試合から始まると言っていいだろう。
 赤コーナーのICBM軍は、ザ・サイバー・コムリンクとザ・サイバー・プロセッサーの「極東ネットワーク」なるマスクマンコンビ。ヒール軍団ベルリンウォールからの出馬だ。ただしヒールとは言っても、反則やラフファイトに頼らない、今風の「強くてカッコイイ」ヒールと言えそうだ。
 一方青コーナーのA.L.代表は小峰広志と氷野将也。このチーム、3ヶ月前にM.O.Wで開催された英連邦タッグ選手権トーナメント「バトル・オヴ・ヘイル・トゥ・イングランド」で準優勝したのは記憶にも新しい。となれば、極東ネットワークとしてはこの試合に勝って自分たちの実力をアピールしておきたいところだろう。
 先発は小峰とコムリンク。いつもどおり掌打とローキックで様子を窺う小峰に対して、コムリンクも腰の入った本格的なキックと膝蹴りで応戦する。なかなかやるな、といった表情で唇を舐める小峰。
 1分早々にタッチを行ないリングインした氷野が、払い腰から裸絞めに入ったところで、プロセッサーがノータッチで乱入。この試合初めての乱闘が始まった。ダブルドロップキックで氷野をふっ飛ばす極東。その流れから今度は正式にタッチを行なうと、2人掛かりのパワーボムで叩きつける。さすがにこの辺りの息はピッタリだ。この後も、小峰をコーナーに張り付けにしておいてダブルでのドロップキックを叩き込むなど、タッグチームとしての魅力を存分に振りまいた。
 しかし、である。対するA.L.軍も、チームワークという点では決して負けていない。このチームの場合、合体攻撃などはさほど使わないものの、受けの氷野、攻めの小峰という分業体制がしっかりと出来上がっている。それぞれが勝手に動いているのに、いつの間にかお互いをフォローし合う結果になっているのだ。この試合でも氷野はプロセッサーの回転地獄蹴り、コムリンクのKドリラー、低空ジャーマンなど大技を喰らいまくった。だがそれは、極東の攻め疲れを誘うことに繋がっていく。
 ノータッチでの乱入が多かったこの試合だが、フィニッシュもまたそんな混戦の最中に訪れた。4人がリングに入り乱れての乱闘の中、一人スタミナを残していた小峰が大暴れ。試合権利がないにも関わらず、気力を振り絞って雄叫びをあげるコムリンクを背後から蹴り倒すと、プロセッサーに組み付いて動きを制し、氷野に勝負を託す。それを確認したところで、氷野はコムリンクの足を絡め取り、一気にSTFで絞り上げた。必死でカットに入ろうとするプロセッサーだったが、一番元気な小峰が相手ではそれも叶わなかった。


   ×コムリンク{8分27秒 STF}○氷野


氷野のコメント:
 誰とやっても負けないス。

小峰のコメント:
 相手がヒールだってことで、試合前は一体どんなことを仕掛けてくるんだろうと思ってたけど、極端に変わったことはされなかったですね。ちゃんとしたテクニックがあるから、反則とかに頼らなくても闘れるんだろうな。試合をやってみて、印象は良かったです。チームとしてのまとまりは向こうの方が上でしたね。タッグにはタッグの面白さがあるんだってことが最近わかってきたから、もし機会があればまたやってみたいですね。

コムリンクのコメント:
 今日はオレ達兄弟のチームワークを見せに来ただけだ。彼らのデータはオレ達の頭脳にインプットされた!ヒョーノ、コミネ待っていろ! URYYYYYYYY!!

プロセッサーのコメント:
 兄貴の言う通りだ!オレ達はロシア1、すなわち世界1だ!彼らはグッドファイターだったが、オレ達兄弟からは逃れられない!オレ達の頭脳は世界1ィィィ!
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ドーピングマンまたしても!
X-Day 第5試合 「The Light(?) Staff」
『X-Day』 (赤羽記者)【1998年10月25日(日) 03時08分】

▼第5試合  「The Light(?) Staff」 タッグマッチ 30分一本勝負

東京ZIN(M.O.W) &ブラザー・伊狩(ICBM) 
        VS
マハトマチャンドーラVII世(横浜プロレス) &アデミール・オズマ(アスリーツリーグ)


 休憩前最後となる第5試合。ZIN70kg、伊狩71kg、チャンドル
62kg、最も重いオズマでも91kgと軽量級4人の戦いとなった。

 登場した4人の中で最も注目を浴びたのはチャンドル。密かに修行を
重ねたのだろうか、彼は30代のはずだが眉もヒゲも真っ白に伸び放題。
パートナーのオズマも、対戦相手である大ファンの東京ZINを目の
当たりにして年上ながら少し緊張気味。しかしその目はじっとZINを
鋭く見つめていた。いい感じだ。

 4団体入り乱れての即席タッグ戦ということでチームプレイが課題の
1つだったが、ZIN、伊狩の色物(?)コンビは序盤にWドロップキック、
Wバックドロップを連続でチャンドルに叩き込み息の合うところをアピール。
一方のチャンドル、オズマ組は、オズマのZINへの意識がでチームワーク
より個人を先走らせてしまった様だった。

 オズマ待望のZINとのファーストコンタクトは3分過ぎ。オズマの猛攻を
受けた伊狩のタッチを受け登場したZINに襲いかかるオズマ。しかし意識
しすぎたのが裏目に出たか、いいようにあしらわれるオズマ。熱血ラリアート
こそ出なかったが、ステップ延髄、ジャーマン、オレンジクラッシュ、
必殺の裏DDTと「これが輝度の違いだヨ」と言わんばかりのZINの猛攻を
試合の最後まで喰らってしまった。

 一方チャンドルことマハトマチャンドーラVII世は、我関せずとばかりに
黙々と絞め技を中心にジャンピングネックブリーカー、スクリューハイキック、
CFD(念仏パワーボム)で伊狩、ZIN関係なしに手玉に取る。御歳34歳
にして早くも悟り全開か?これも修行の成果なのか!?その前に34でなんで
ヒゲ真っ白なんだ!?

 3人に押され気味だった伊狩だが彼は彼なりの持ち味全開。漁夫の利狙いで
ZINの攻撃の後にリバースパワーボム、ジャンピングDDTと要所で大技を
繰り出す。と、ここまでの狙いは良かったが、やはりフェイクマッチョの
悲しい性か。攻め疲れたところをチャンドルに捕まってしまう。彼の課題は
スタミナ不足の解消である。

 大きな流れは13分過ぎ。試合権を持つチャンドルと伊狩が場外乱闘に
入った時だった。リング上ではZINがカットに入ろうとしたオズマを阻み、
ピースクラッシャーからストラングルホールドα、そしてとどめは
元祖スイングDDT!オズマ轟沈!場外から復帰した伊狩もここがヤマ場と
判断したか得意のジャンピングDDTを繰り出しバテバテになりながらも
チャンドルをフォールに入る。しかし、ここでオズマがカット!でも目の色が
違うぞ。完全にイっちゃった状態である。おそらく試合の後に聞いても
覚えちゃいまい。伊狩に一撃見舞うとそのままZINへ突進。そのまま軽々と
ネックハンギングツリー!これが結果的に援護となり、カウント3を免れた
チャンドルが体制を入れ替え片羽絞めに移行。この時間帯では伊狩もたまらず、
力無くギブアップ。14分の熱戦に終止符が打たれた。

          14分9秒
× ブラザー・伊狩  片羽絞め   チャンドル ○

▼チャンドル:オー、そうじゃね、わたしは技を受けるのあまり好きじゃないから
勝利したのはタフなオズマのおかげじゃの。相手の二人、とくに伊狩は全然
知らなかったからあの筋肉はちょっと手強そうとか思ったけど途中でバテバテに
なってたしのう。オズマがZINに向かっていくのを見て今のうちに絞めちゃえ
って思ったのだよ。わたしが老けてるのは皆の想像どおりインドで修行した
からだよ。あれは辛かったホント。フォッフォッフォッ。

▼伊狩:(酸欠のためノーコメント)

▼オズマ: 今日はますたー・ちゃんどるニ好きなようにやりなさい言われてタ
ので、楽しくやれタ思ウ。久しぶりにZINとも闘えテ嬉しかっタです。
次はZINとは組みたイです。イカリサンは初めてでしタが、彼もいっしょけんめ
(なぜかここだけ日本語)やってテ、見ていて好感を持ちましタ。今日はホントに
楽しかッタ。ありがとございマした。

▼東京: 豪州の田舎モンは人殺す気かい。プロテインマッチョはまさに
プロテインマッチョだね。無駄にダイナミックな点もイチオシだネ!フハッ!
さて、この試合の俺様の評価はこうだ!まず苦行のしすぎで燃え尽きちゃって
たオッサンが中心だった!これ!ハッ?つまるとこ俺様は脇役って事か!
いささかまいったので輝度かち喰らわして、お寒く寒度に決めたいところだネ!
田舎モンに熱視線を浴びたのはまあ俺樣が寒いからさ!フハッ
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大江戸ファイト? 大仏VS侍
X-Day 第6試合 「Japan Bashing !?」
『×−Day』 (赤場記者)【1998年10月25日(日) 03時04分】

▼第6試合  「Japan Bashing !?」シングルマッチ 15分一本勝負

× マサムネ(ICBM) VS ボブ・アラヤ(M.O.W) ○


 30分の休憩後、最初の試合は第6試合。来日1回なのになぜかM.O.W主要外人に名を連ねるボブ・アラヤ。プロフィールや周囲の取材から、相当の日本かぶれらしいアラヤに対するのは、そんな彼に今一番ふさわしいかもしれないICBMのサムライ軍団、日之本四人衆のマサムネである。間違った日本を教えるのに格好の相手とあって軍団内で相当にもめたらしい。試合前からちょっかいを出すマサムネと仁王立ちで意にも介さないアラヤ。そんな2人を見て、マサムネのチクチクとした攻撃とそれを追い回すアラヤ・・・・。そんな試合展開を想像する観客もいたにいない。しかしそれは、「黒い大仏」ボブ・アラヤの実力を知らない愚かな想像であったことに、この後気付かされるのだ。

 ゴング直後。キックで間合いをはかるアラヤをまねて、おどけてキックで返すマサムネ。会場からも笑い声。たったここまでがマサムネのペースであった。
次の瞬間から圧倒的なまでのボブ・アラヤショーが展開された。突然組み付くと疾風のような大外刈り。そして流れるようにクルックヘッドシザース!ファイヤーマンズキャリーからアキレス腱固め、馬乗りパンチ!マサムネの頭を抱えDDTと見せかけて後転ネックロック。間合いを取ればキックの嵐。首尾良くバックを取っても前転裏膝十字で返される。アルティメット系な一面を見せたかと思えば、2分過ぎには突然ノーザンライトスープレックス、さらには、ミトクラッチ!これには観客も驚いた。でも1番驚いているのは対戦相手のマサムネだった事は想像に難くない。しかもアラヤの様なタイプはICBMには皆無と言って良い。
敢えてあげるとしてもパペットマン・ゼロくらいだ。
 
 戦い方を知らないマサムネに為す術などなく、時折反撃するも焼け石に水。全身の関節と
いう関節を痛めつけられ、最後はアキレス腱固めで5分27秒のショータイムは幕を閉じた。


5分27秒
× マサムネ アキレス腱固め アラヤ ○



▼マサムネ: Fuck! も1っぺん来い!俺が呼んでやる!テメェのゴザンス頭カチ割るまでやってやる!
奈良の大仏の隣に並べてやるぞ!

▼ボブ: 拙者がニンジャでマサムネ殿がサムライ。してこれはまさに戦国絵巻でゴザンス。日本語は年代ものの活劇のVTRで覚えましたでそうろう。日本語は非常に洗練された言葉でゴザンス。
2度目の入国で上方に来れて拙者はとても幸福の至りでゴザンス。本日、また試合に勝利致し、拙者感無量の念を交えませぬ。でゴザンス。また日本に入国出来る事を望んでおるでゴザンス」
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そして完全決着?西の鉄砲玉、見事務めを果たす
X-Day 第7試合「仁義なき戦い−激突!大阪死闘編−」
『X-Day』 (ヒロト記者)【1998年10月25日(日) 02時59分】

▼第7試合 仁義なき戦い−激突!大阪死闘編−(30分1本勝負)

アニキ & チンピラ(横プロ)
   vs
鹿賀 郷介 & 嵐 浩二郎(ICBM)

 似たもの同士のタッグマッチ。片や関西の、片や関東のその筋の人。まあぶっちゃけた話見たまんまヤクザ対ヤクザなのである。すでに6月、横プロ所属のチンピラは単身ICBMに乗り込んでまんまと返り討ちにあっている経過があるが、あれはあくまで挨拶(あっさり負けてるけど)にすぎない。横プロ極道コンビと言えばタッグ。ICBMの鹿賀にも嵐という舎弟がいる。ヤクザといえば集団抗争。そしてここ大阪を舞台に早くも全面戦争が勃発したのである。

 まずは西の二人が入場。両肩に見事な入れ墨を彫り込んだ鹿賀、その後ろから嵐が、館内は割れんばかりの大歓声である。そして関東からやってきた二人が入場。ここは大阪、ICBMのお膝元である。やはり横プロの極道コンビには大ブーイングが巻き起こる。この時点ですでに両チームの役割ははっきりしていた。

 そもそも殴る蹴る以外にあまり技を持っていないアニキ、チンピラに対して鹿賀も嵐も多彩な技を駆使する。とくに鹿賀はその恐そうな見た目に反してかなりのテクニシャンである。試合ではそんな両チームのスタイルがくっきり表れる。アニキが鉄拳一発で鹿賀を流血させればブーイングにはりきるチンピラが追い打ちの凶器攻撃。嵐がこだわりのエルボーを一心不乱に叩き込んで鹿賀が冷静にW.ドロップキックの指示を出す。鹿賀と嵐のプロレスはじつにさわやか。ホントの人気者なのである。試合前に多くの人が描いたであろう図式とは少し違う展開となったわけだが、それならそれで極道コンビも持ち味爆発。悪役となればますます本領を発揮できるというもの。頭突きにパンチに喧嘩屋ラッシュもひときわ輝きだす。そして大ブーイング。しかし最後に決めたのはおそらく極道コンビにとっては意外でありノーマークとも思えただろう嵐であった。アニキが試合権利のない鹿賀を踏みつけていたところへ割って入ると、俺にはこれしかないんだ!といわんばかりの渾身のトルネードエルボー(ローリングエルボー)。アニキ大の字。最後だけは東西ヤクザ対決にふさわしい壮絶な幕切れとなった。受け手にまわることの多かった鹿賀・嵐組であったが大歓声に後押しされての気迫の勝利と言えるだろう。極道コンビにとっては痛い敗戦となった。


−<試合経過詳細>−−−−−−−−−−−−

 嵐は各種エルボーの連打連打。チンピラは力比べを制しての頭突きを2発叩き込むとすぐにタッチ。アニキに対してもひたすらエルボーを打ち込む嵐。しかしアニキは前蹴りを契機にナックルアロー、ボディーニー、ストンピング、トーキック、バックレバーブロー、足掛け膝砕き、下段蹴りと怒濤の攻撃。嵐はなんとかパンチを返すが、逆に喧嘩屋ラッシュの10倍返しを喰らう。この間、乱闘でアニキのナックルアローにより鹿賀は流血。たまらずタッチした嵐はW,ドロップキックでお返し。

 軽い打撃の攻防を繰り返し、今度は鹿賀がスクリューハイキック、エルボースタンプ、ムエタイミドルキック、エルボースタンプ、ニースタンプとたたみかける。ここでアニキはチンピラにタッチ。

 チンピラがコーナーへホイップすると鹿賀はサルト・モルタルで綺麗に一回転着地して館内をわかす。チンピラはかまわずボディニー、ストンピング、顔面ニー、ジャンピングフィストドロップ、バックフリップと休まず攻め続けるが、今度は逆にコーナーへ振られて鹿賀の鮮やかな側転エルボー。ますます熱くなる館内にチンピラは怒りの凶器攻撃で傷口を拡げる。

 乱闘で再び鹿賀と嵐のW.ドロップキックがアニキにヒット。

・・5分経過・・

 チンピラが返しのボディブローから、スレッジハンマー、ショートパンチ、ストンピング、袈裟切りチョップ、パンチ、喧嘩屋ラッシュでさらに攻める。鹿賀はぶっこ抜きブレーンバスターで反撃するが、ここでまた凶器攻撃。ブーイングは最高潮。と、鹿賀はフランケンシュタイナー。アニキがカット。

 乱闘になると嵐はチンピラにジャーマンスープレックス。さらにブレーンバスターを狙うがこれは逆に投げられる。アニキは鹿賀にナックルアロー。ここでチンピラはアニキにタッチ。

 鹿賀はアニキにムエタイミドルキック、チンピラにボディブロー、バックに回り込むがチンピラが暴れて脱出。チンピラが鹿賀を引き起こす横でアニキは首斬りポーズ、そして裏拳、コブラクロー。カットに入った嵐はそのままチンピラにアステカスープレックス。アニキがカットしてバックレバーブロー、引き起こして裏拳。その時チンピラは鹿賀に喧嘩屋ラッシュ。さらにアニキのコブラクロー連発に試合は一気に荒れ始める。

 アニキはコマンドエルボー、下段蹴り、足掛け膝砕きからこの試合初めての両手押さえフォール。嵐がカット。しかしさらにコマンドエルボー、首斬りポーズから裏拳、コブラクロー。カットに入った嵐はチンピラにトルネードエルボー。すかさずポストに登ってダイビングエルボードロップを狙うもチンピラにかわされる。

 アニキは鹿賀にチョークスリパー、コブラクロー、コマンドエルボー、首斬りポーズをして片エビ固めはロープブレイク。カットに来た嵐に一本足頭突き連打。鹿賀はチンピラにバックをとられるとカンガルーキックで逃れ、アニキをぶっこ抜きブレーンバスターで場外へ叩き出す。場外ではアニキが追ってきた嵐に一本足頭突き連打から裏拳。リング上はチンピラが鹿賀に喧嘩屋ラッシュ、ジャンピングフィストドロップ、馬乗りパンチ。

 鹿賀はアニキに水車落としで反撃して嵐にタッチ。アニキが試合権利のない鹿賀に串刺しDDTからストンピングを浴びせていると、嵐が組み付いてきてトルネードエルボー。

**********************************
×アニキ & チンピラ
   vs
鹿賀 郷介 & ○嵐 浩二郎
(9分7秒,トルネードエルボーによるK.O.)
**********************************

嵐「鹿賀さんがでるまでも無くね、俺で十分だつうの。あぁ!? プロレスやってんだぞプロレス! 路地裏のケンカじゃねーぞコラ。」

鹿賀「まあ、あんなもんだろ。嵐も良く動いてくれたしな。さっき(嵐が)言ってたみたいにな、プロレスやってんだよ俺達は。俺が元極道でもよ。だれがこのカード組んだか知らねーけどな。奴らを潰すまでやってやるぞ、あぁ。乗り込んでやるからな。おとなしく待ってろよ。」

なお横プロ極道コンビは試合後そのままアニキの愛車ベンツに乗り込みとっとと帰ってしまったのでコメントはとれず。
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ファーストポイント
X-Day 第8試合「The First!!!!」決勝戦
『X-Day』 (大スポ 谷町一徳記者)【1998年10月25日(日) 02時58分】

第8試合「The First!!!!」決勝戦(時間無制限1本勝負)

 ソウルフライ(M.O.W) vs 成田 順(A.L.)

ジュニアヘビーの特徴を挙げるとすれば、スピード感溢れる展開であり、華麗な技が飛び交うという点が一般的な見方ではないだろうか?華麗な技というのはまあ省いても構わないとは思うが、その試合のテンポの『速さ』はやはりジュニアを語る上で無視する事の出来ないファクターだろう。ただ、それと同時に『重さ』があっても何も悪い事はない。それだけでなく、このクラスは多くの格闘技の要素がクロスオーバーしやすい場と言えるからだ。
4団体のJr選手によるワンナイトトーナメント「The First!!!!」にはICBMジュニアヘビー王者の永坂悟、横浜プロからデフ・レオパルド、MOWから登り調子にあるソウルフライ。そして、厳密に言うとジュニアヘビーではないがアクロバチックなその身のこなしが華麗なA.L.の成田順の4選手がエントリー。
このトーナメントには特にベルトも懸かっていなければ、「ジュニア最強決定戦」などというような叩き文句は謳ってはいない。ただ、「The First!!!!」というタイトルの意味する所はそのジュニアの「速さ」であり、これから始まる「最初の闘い」の意味であり、また大袈裟に言うと「最上級」という意味も含んでいる訳である。
これまでに各選手間で確かに接点はあったが、全体が関係を持つという様な事はなかった。先程ジュニアはクロスオーバーしやすい場と表現したが、それは同時に選手が交流しやすいという事も含んでいるのだ。だが、ヘビー級程、交流に神経を使う事がないという点があるにも関わらず、あまり大きな交流がないのが現状。この「The First!!!!」で再確認出来た事は、ジュニア選手だけのオールスター戦も可能だと言う事だ。W.W.Oのようにジュニアヘビーに視点を置いた団体も存在し、実に魅力的な選手もいるのにも拘わらず、どうにも埋もれてしまっているように思えるのだ。まったく勿体無い話である…。

決勝に勝ち上がった成田とソウルフライは、一回戦の疲れも癒えぬまま再びリングへと戻って来た。ソウルフライは一回戦で永坂相手にほぼ全ての力を出し切った状態で試合を終えたが、成田もレオパルドとの一戦を楽に通過して来た訳ではない。お互いスタミナも多くは残っていない筈。だからこそ、彼等を最初からフルスロットルの闘いを選んだのだろう。

ゴングと同時に牽制のローキックから、肩掴み延髄と成田が動くと、ソウルフライも延髄ニールキックなど負けじとダイナミックに立ち回る。ソウルフライはそこからエプロンに出ると、なんと高速ウラカン・ラナにトライ!しかし、フラフラだった成田はすんででそれをかわして、必殺トルネード一閃!!ソウルフライもそれに応えるように回転地獄蹴りとただの打撃戦ではなく、魅せた上での打撃戦を展開。この躍動感はまさにジュニア。これには観客もヒートアップ!

2分前後に成田のジャパニーズレッグロールクラッチがカウント2.9に終わったが、ここから成田の攻撃の精度が増して来たのがわかった。逆回し蹴りから後頭部への低空ドロップキック。そしてレオパルド戦でも効果的だった拷問コブラでソウルフライのねじ上げる。ポスト最上段からのエルボードロップ弾もロープ際でカウントには繋がらなかったが見事なフォームだった。
ソウルフライも絶妙なウラカン・ラナや、成田も見せるフィッシャーマンDDTから、その場でバクチュウすればムーンサルトフォール!カウントは2.9!永坂戦でもニアフォールの連続だったが、ソウルフライはそこで諦めずに攻め続けたからこそこの決勝のステージに上がれたのだ。

3度目の回転地獄蹴りを決めると、序盤に失敗した高速ウラカンへ!パーフェクトに決まったように見えたが成田の腕はサードロープに…。これにめげず成田の背後を取ったソウルフライだったが、次の瞬間成田は素早くレッグスピン!ここからレオパルドを破った胴絞めスリーパーへ行くのか?と思われたが、成田はソウルフライを引き起こすと、右腕をさっとロックした上でソウルフライの肩に飛び乗り、巻き込むように腕十字を極めてみせたのだ!リング中央でこれだけがっちり極められてはもはやこれまで。
レオパルド戦とは違う表情の試合だったが、A.L.の成田らしいフィニッシュと言えよう。3分30秒と短いながらもジュニアらしい『テンポの速い』展開が相乗して「また見たいな」と思わせてくれる試合となった。今回、成田が優勝したが、この「The First!!!!」では優劣をつける事は出来ないだろう。そう、ここから何かが始まればいいのだから…。

試合結果
 ソウルフライ×(3分30秒 ビクトル腕十字固め)◯成田

ソウルフライのコメント
「悔しいですね。今回、お祭り的なやつですけど、永坂選手、レオパルド選手は自分なんかより凄いんですよ。もっと大きな事になればいいと思いますね。成田選手は、A.L.っていうシビアな闘いの中に身を置いてる訳ですからね。強かったです。ウチはヘビー主流ですからね。もっとたくさんの人と闘いたいんですけどね。誰か音頭取ってくれませんかね?」

成田のコメント
「えっと、この大会のことが決まった時からすごく充実した毎日で。プレッシャーとかは別になかったんだけど、今終わってみて、さすがに少し気が抜けましたね。心地よい開放感があります。やるだけやったなあ、という充実感と。
 今回はICBMの永坂選手とは試合ができなかったんだけど、ぜひ一度やってみたいですね。
(※ここでソウルフライのコメントを伝え聞く)
 ああそうですか、大きな大会…いいですね。今回は4人だけだったけど、他の団体にもいい選手はいっぱいいると思いますんで、どんどん交流できるといいなと僕も思います」
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怒る大巨人
X-Day 第9試合 「Crack? or Crush!」
『X-Day』 (舞田 憲作記者)【1998年10月25日(日) 02時51分】

第9試合 「Crack? or Crush!」 タッグマッチ60分1本勝負

ゼキム・ゴーリキー(横浜プロレス) & 左近 番斎(M.O.W)
                対
    赤沢 ハヤト(ICBM) & 新田 英二(A.L.)

 4団体による一大イベントも、いよいよセミファイナルに突入。この試合の見所はなかなか複雑だ。まず第一に、207cmのゼキムと、198cmの赤沢によるヘビー級の大迫力バトル。第二に、それぞれをサポートする左近と新田が、スーパーヘビー級にどう立ち向かうのか。もちろん、その左近と新田の絡みにしても、今後どういう意味を持ってくるのか予想できない楽しみがある。
 試合は左近と新田の「小さい方」どうしが先発を買って出た。力比べを制した左近はエルボーバット。これにひるまず新田はミドルキックを返す。そして左近の掌打、新田のキックという打撃戦で幕を開ける。
 最初のタッチは青コーナーサイド。リングインするや左近を担ぎ上げた赤沢を、新田が抜け目なくフォローして合体パワーボム。まずは先制打を放った。体格に優る赤沢は攻撃の手を緩めず、延髄斬りからダブルニーを落としていく。いったん赤コーナー付近まで退がった左近は、タイミングのいいサイクロンホイップで赤沢を投げ飛ばし、ゼキムにタッチを行なった。そして今度はヘビー級の肉弾戦。
 ゼキムの額にナックルパートを3発打ち込んだ赤沢が、早くもブレーンバスターの体勢へ。しかしこれは無理だった。ゼキムに楽々と返されてしまった赤沢は場外へ転落。そこへ駆けつけた左近は、赤沢の喉輪落とし狙いをサイクロンホイップで切り返し、背後からラリアートを叩き込む。一方リング上では、ゼキムが新田を裏拳で吹き飛ばし、高い位置からのボディスラム、そしてストンピングで踏みにじっている。
 カウント17でリング内に戻った赤沢は、待ち構えていたゼキムに不意打ちの延髄斬りを放っておいて、新田と交替。体重が実に2倍近いゼキムに対し、新田は得意のキックを連発するが、さすがに今日は通用しない。逆にゼキムの掌打を何度も喰らい、体をのけぞらせる。まるで子供を相手にするように、ゼキムが新田を軽々と持ち上げ、カナディアンバックブリーカーの体勢に捕らえたところで赤沢が救援に入る。油断していたうえに背後から襲われ面食らったゼキムに対し、赤沢は強引に大技SSDを仕掛ける。力任せではあったが、この一発が見事に決まった!すかさず新田が続いてアキレス腱を極めにかかるが、これは左近がカット。
 赤沢の強襲に機嫌を損ねたのか、ゼキムの新田への攻撃がさらにシビアなものになっていく。マット上を引きずり回すようにブルドッキングヘッドロックで打ち据えた後左近にタッチを行なうが、そのままリング内に残り、2人掛かりでとんでもない落差のパワーボムまで繰り出した。
 新田のピンチはまだ続く。ギロチン式のピースクラッシャーからエプロンに出た左近は、新田が起き上がるのを待ってスワンダイブし、全体重を乗せたバンザイアタック(スワンダイブボディアタック)、さらにローリングエルボーで追い込む。イケイケの左近は、続けてコーナーからのエルボースイシーダまで決めてみせた。もはやこれまでかとも思われた新田だったが、続くラ・マヒストラルをロープに逃れ、九死に一生を得る。間一髪のところで青コーナーに戻り、赤沢とのタッチに成功。
 相手がまだ元気な赤沢に代わっても、左近の勢いは止まらない。赤沢の巨体を2度に渡って裏投げに斬ってとったところで、「さあ行け!」とばかりにゼキムにつないだ。
 そのゼキムが、赤沢を羽交い締めにして左近の攻撃を誘う。ところがいつの間にか背後に忍び寄っていた新田が、後頭部めがけてハイキック一閃!そして隙の生じたゼキムを2人で持ち上げ、バックドロップで投げきった。ここから試合は大乱戦。赤沢がゼキムを担ぎ上げ、ランニングパワーボム。これをロープに逃げられると、今度はジャンピングパワーボム。左近のカットに救われたゼキムが、お返しに剛腕ショートレンジラリアート。タッチを受けた左近が、まだフラフラの赤沢に必殺Hail and kill(ブラックカイザーボム)、バンザイ・トゥ・ダイ(ドラゴンスープレックスホイップ)、浴びせ蹴りと怒涛の波状攻撃。その左近のバックを取った新田の(高速)フルネルソンスープレックス。誰一人として息をつく暇がない。ようやくチェックに入ったバット若部レフェリーが、新田、そしてゼキムをそれぞれのコーナーに引き退がらせる。その一瞬のエアポケットに、気まぐれな勝利の女神は微笑んだのだ。
 バックを奪った左近に切り返しのココナッツクラッシュを炸裂させると、その喉元に腕をかけた赤沢は必殺の高角度喉輪落としを見舞った!これをモロに喰らい後頭部を押さえる左近に対し、赤沢は非情のアイアンクロー。打ちつけた直後に怪力で締めつけられては、左近の頭部もたまったものではなかっただろう。ゼキムも慌ててカットに入ろうとしたが、あと一歩のところで間に合わなかった。
 試合終了のゴングが鳴らされたが、納得のいかないゼキムが赤沢に突っかかっていく。新田が止めに入ろうとするも、腕の一振りで軽々と吹き飛ばされてしまった。リング上は収拾がつかなくなりかけたが、ここで我に帰った左近がなんとかゼキムをなだめ、控え室へ。すんでのところで事無きを得た。


     ○赤沢{12分23秒 アイアンクロー}×左近


左近のコメント:
 しゃらくせぇ!あんちくしょうどもァ、うろちょろしくさりやがってッ!だいたいだなぁ俺ァなぁ、デケー奴はいてすかねぇんだヨ!クソ猛鬼然りなぁ!ウチでも、あっち(ICBM)でもいいからな!かますぜ。にしてもロシア人、えれー頭来てたみてぇだったから、まぁた奴さんと組むのもヨシよ。A.L.の兄さんとは、初めて手ぇ合わせたけど、速いねぇ。まあ、体重がない分救われたよ。あれで重かったら洒落にならんぜぇ。ま!今日の負けはしっかり返させて貰うぜぇ。ナァメンナ!キショーめッ!

ゼキムのコメント:
 ウガー!(怒りのためコメントにならず)

新田のコメント:
 作戦って言うほどじゃないんだけど、ゼキムは小回りが利かないだろうから、引っ掻き回してやろうとは思ってた。その意味では狙いどおりだったかな。試合終わってからお釣りももらったけど、ただやられるよりはいいしね。
 赤沢選手とはほとんど初対面だったんだけど、その割りにはうまくいってたんじゃないかと思う。タッグとしてはちょっとぎこちなかったかも知れないけど、まあ今回はそういうのも楽しみの1つだし。番斎選手については、お互いお疲れ様でした、て感じですかね。彼の方はしょっちゅうでかい人とやってるんだろうから、大変ですよね。
 にしてもでかかったナァ。

赤沢のコメント:
 正直キツかったッス。ゼキムはデカイですしね。アイツ(ICBMのマサカド)よりデカイの見たの初めてですよ。左近さんは小柄だけど、速いしスパっと一番効くところに入れてくるしね。一発、一発重みがあったし。新田さんの戦い方は勉強になったッスよ。格闘寄りの人なんで最初どうかなって思ったんスけどね、要所、要所でスバリっていう指示をしてくれるし、自分の色もこの4人の中でもハッキリアピールしてたしね。野球の落合さんじゃないスけど「オレ流」っていいスね(笑い)。
 最後はエエトコ取りみたいになっちゃったけど、自分の一番いいパターンで勝てたのは嬉しいッス。最高でした。
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晩餐会は肉弾戦
10.24 X-Day 第10試合「クロス・オブ・クライマックス」
『X-Day』 (大スポ 谷町一徳記者)【1998年10月25日(日) 02時46分】

第10試合「クロス・オブ・クライマックス」(60分1本勝負)

 テリー・ダックス(ICBM)&グリン・ピース(横浜プロレス)
          vs
 門仲 伝奇(M.O.W)&八島 康彦(A.L.)

このビックイベント、4団体合同興行「X-Day」もこの試合で最後。フィナーレを飾る男達は、ICBMのテリー・ダックス(現ICBMヘビー王者)と横浜プロレスのグリン・ピースのエコロジーでヨシギューがフェイバリットでステディな関係が話題の平和環境保護コンビと、A.L.の八島康彦とM.O.Wの門仲伝奇の越境アマレスコンビの4人。
両チームとも定評のあるチームなのだが、特にテリー&ピースはICBM、横プロでも組んで来た事もあり、その実力は折り紙付きである。対するアマレスコンビはまだ一度しか組んでおらず、チームワークの面で懸念があるが、シングル対決から生まれた信頼・絆はお互いに強いという。門仲が先日のM.O.W『ヘイル・トゥ・イングランド』シリーズで英連邦タッグ初代王者になったのは記憶に新しいが、実はシリーズ開催前に門仲・八島組が噂された事がある。実際にA.L.の小峰&氷野も決勝に進んだ事を考えると、この門仲・八島がもしかしたら優勝していたのではないか?という仮定も出来なくもないのである。八島の実力を考えても、ヨタ話でもないとおわかりいただけるのではないだろうか?

選手入場となると、これはどう見積もってもテリー&ピース寄りの歓声。準地元ととも言えるICBMのテリーにはやはり大歓声だ。4者がリングに揃うとこれまた分り易い図式になっている事がわかる。第9試合も大きいの小さいのとのタッグ対決であり、この試合もテリー:大&ピース:小、門仲:大&八島:小という形となる。両チーム、各コーナーに詰めて相談していたが、まずはテリー、門仲が先発になったようだ。
両者とも第9試合の巨人達程ではないが、187cmのテリーと188cmの門仲が対峙するとかなりの迫力である。髪の毛の分かテリーのほうが大きく見えるが、日本人の門仲よりも身体の厚さが違うのだろう。門仲もパンパンに張ったの二の腕と太腿を見れば「脅威の新人」と呼ばれるのも不思議ではない。レスラーの場合見せる筋肉も必要だが、それ以上に実戦で利用出来ない筋肉など無用なのだ。テリーの身体の分厚さの理由に、受けるというプロレスラーならでは理由がある。衝撃を和らげるのには、キレイな筋肉ではなく、その上に肉がある方が理想なのだ。実際、マッチョマン系は打たれ弱いが理由はそこら辺にあるのだろう(まあ必ずしもそういう訳はないけどね)。

ゴングが鳴ると両者の間でフレンドリーに握手が交わされたが、最初に動いたのは門仲だった。大外刈りからキングコングニーというお馴染みのムーブ。テリーにバックドロップを喰らっても、即座に反撃をしていく門仲。こういったガムシャラさもまだ残っているのが彼の魅力だろう。これにはテリーもタジタジとなったか、ピースに交代。ピースも意識してか投げで挑む。テリーのフォローで門仲にバックドロップ!勢いに乗ってダブルのドロップキックまで飛び出した!
コーナーまで吹っ飛ばされた門仲だが、ピースがフォローに入って来た八島に気を取られたスキをついて赤コーナーに脱出。すると、そこにちょうど八島も戻って来てタッチに成功。ここで八島は指で頭を指すジェスチャー。なるほどさすがは元中学教師だ!

さて、八島が出てくるとピースも趣向を変えて来た。A.L.と言えば、打撃&関節技の世界。勿論それだけではないが得意の分野である事には変りない。A.L.内だと関節技では八島がトップレベルに位置する。その“太陽の関節技師”八島にピースが何を出したかと言えば何とビクトル膝十字!八島の得意技でもあるこの技が見事に極まると、観客がどっと湧き上がる!門仲が弾丸のように飛んで来てカットされてしまったが、この後もサンセットフリップを見せたかと思えば、サッと八島の腕を取ると腕拉ぎ逆十字と来たモンだ。
しかし、これはピースの普段通りの試合展開なのである。何も急にピースが関節技に目覚めた訳ではない。でなければ八島を簡単に極める事など出来ないからだ。八島もサイドスープレックスから三角絞めと本来の調子を取り戻したかのように見えたが、変幻自在のピースの技の前にどうも波に乗れない。6分前には、ピース得意の雪崩式フィッシャーマンバスターが炸裂!さらにタイガースープレックスホイップと喰らってしまったが、ちょうど赤コーナーまで吹っ飛ばされたので勢いに任せて門仲にタッチ。何とも奇妙な場面だったが、おそらくは元中学教師・八島先生の事だから計算の内だったのかもしれない。

門仲の強みはやはり爆発力だろう。ただでもやたらと速いベリートゥバックを連続でやるという事自体だけでも凄いが、そこまで至る技術も有しているのだから堪ったものではない。案の定、軽量のピースはビッタンビッタンと投げられてしまう。猛虎原爆が完璧に決まった時、観客席から悲鳴があがったがテリーが猛然とカット。ピンチを凌いだが、テリーの表情がやや険しい。やっとピースからタッチを受けると、門仲を強引にコーナーに叩き付け、最上段に座らせ何と雪崩式フランケン!!3メートル前後ふっと飛ばされた門仲。「なんだ今のは」と眼が点になっていた事からもこの衝撃が窺い知れる。
が、リミッターが外れたか、門仲も狂人の操るショベルカーのごとく暴れ出したのである!肩で息をしながらもテリーをぶん投げまくり、異常な壊れっぷりを発揮。しかし、受けの強さがあるテリーは、これらを受けながら、アースクエイク(ワイルドボム)という門仲以上に激しい技で2.9まで追い詰めると、表情にまた変化があった。受けの凄みという面で明らかにテリーのレスラーとしてのアイデンティーがある。が、受けだけではない。この表情…、このアグレッションがあるからこそ王者でいられるのだろう
攻めに転じたテリーはブリザードスープレックスで門仲をまた追い詰める。そこから食らい付くように門仲がジャーマンで決めようとする。その繰り返しの中、横ではピースと八島の関節技合戦が展開されていた。八島の飛びつきクロスヒール、ピースの飛びつき腕拉ぎと観客はどちらを見ていいのか分らなくなる程にリング上の男達は目紛しく動き廻る。
11分過ぎ、ここまで4人ともまだ必殺技を出していなかったのだが、門仲伝家の宝刀キリング・エッジが遂に爆発!この後は当然セオリー通りに三角絞めに持ち込んだ門仲。ほぼリングの中央で身動き出来ないテリー。しかし、ピースが脱兎のごとくリングに駆け込みこの危機を救うと、観客はほっと胸を撫で下ろした。

それでも、フォール合戦が終わった訳ではない。どちらかがフォールにいくとカットが入り、一時も気を許せない状況なのだ。後半は両チームともほとんど合体攻撃が決まらず、それらを未然に終わらせたテリーと門仲の精神力に驚かされた。
テリーも門仲もひたすら攻める中、14分30秒、ここでテリーのフェイバリット、オーバー・ザ・レインボウが門仲を捉えた!落差は十分!すかさずカウントが入るが、ここは赤コーナーの前。八島のカットで見事な虹も崩れ落ちてしまった。門仲のキャプチュードからラ・マヒストルという隠し技を返したテリーだったが、すでに意識は飛んでいたのかもしれない。それでも串刺しDDTからカバーにいくなどまだ死んではいなかった。が、それも八島に阻止されてしまうと、張り詰めたものが途切れたか門仲に背後を取られ、あっという間にベリートゥバックでマットに叩き付けられてしまう。
門仲がカバーに入った頃、ピースはこれに気付かずに八島の裏膝十字を極めていたが、技を解いて立ち上がった頃には時すでに遅し…。片エビをかけた門仲ももう気力のみでほとんど上に乗っているだけだったが、テリーも最後の抵抗と3カウント直前に脚を上げたもの、勢いが付かず肩までは上げる事は出来なかった…。3カウント。そして激戦は幕を綴じたのである。

7分過ぎ辺りから約9分前後、テリーvs門仲が続いた訳だが、その間はまったく目が離せない程の肉弾戦だった。両チームがフォールを狙った回数は約20回。ピースと八島は脇役に廻ってしまったが、この二人のフォローがあってこその結果だろう。正直のこの試合は疲れた。が、それは心地よい疲れと言える。プロレスが他のスポーツとは違うのは受けるというシステムがある点だ。そのシステムの善し悪しを今さら語るつもりはない。それは実際に見た人が感じた事が答えだからだ。合同興行ともあり、各試合メインでも通るカードもあったが、フィナーレを飾る試合として最適だったかという事もそれを見た観客が決める事だ。そしてこの興行が成功であったのかも…。

試合結果
 テリー×(15分5秒 片エビ固め)◯門仲

テリーのコメント
「本当にピースには申し訳ない。タッチが全然なってなかったよ。何度ヘルプしてもらったか分からな
いし。
メインをもらえたのには大変満足しているよ。カドナカもヤシマも、タフでクレバーな相手だった。結果は負けてしまったけど、このグレートなイベントの最後にふさわしいファイトだったと思うよ。
(ピースがヨシギューおごるとのコメントに)ノーノー。おごるのは私の方だよ。ミソシルとサラダも付けちゃうよ」

ピースのコメント
「これほどの大きな興行のメインをできたことがまずなにより嬉しいです。とても楽しかったし負けたことをのぞけば大満足。テリーは今日もいつも通り頼りになる素晴らしいパートナーだった。敗因の一つは俺が少し調子に乗りすぎたところですかねー。門仲選手のスープレックスは強引だけどそれが彼の持ち味だし若さだよね。小さく型にはまらずにもっとプロレスを吸収していけば将来とんでもない選手になると思うよ。それから今まで世界中で関節技の名人といわれる連中とやってきたけど八島選手の技術は間違いなくトップクラスだった。極めようと思えばいつでも極められていたと思うけど。まあこの試合に対する俺と八島さんの認識は一致してたみたいだから。勝負がテリーと門仲選手にゆだねられた時点でフォローの差が出てしまった。テリーには申し訳ないことをしたからあとでヨシギューをおごらないとね。」


門仲のコメント
「ちょっと酸欠気味なんで酸素吸わせてください…。フハァ。試合ですか?自分、パワーボム(9分過ぎのアースクエイク)喰らった辺りで、ちょっと記憶飛んでましたからあんまり覚えてないんですよ。八島さんがいなきゃもっと早く自分の方がくたばってたと思いますよ。ウチ(MOW)でもテリー選手レベルの外人さんとはまだやった事なかったですしね。
 面白かったと言いたいところですけど、記憶飛んでてそんな事言うのはあれですから。ピンしたけど『勝ったぞ』っていう意識はないですね。記憶飛んでましたし。二度目にしてはチームワーク良かったですかね。さすがですよ。八島さん。元教師は違いますね。ピース選手はつかみどころがなかったですね。上手いですよ。受け身もしっかりしてましたし。でなけりゃあんなに投げませんよ。投げ甲斐があったかって?そらもうありましたね。ああ、もういいすか?八島さんに後は聞いて下さい。倒れますので」 八島のコメント
「元教師は違うってなんなんだ?門仲。まあそれは置いといて、今日は組むのが2回目ってことで、前よりも良かったのかな。相手も他団体どうしなのに時々組んでるそうだから、似た者どうしでおもしろかったのかも知れないね。
 しかしあのテリーって選手は、さり気ないようでいて、とんでもなく受け身がうまいね。内心、舌を巻いたよ。門仲の遠慮知らずな技をあれだけ食らって、あんなにまともに動けるもんじゃないよ、普通。それから、ピースって選手もなかなか凄いね。もっとチャラチャラしてるのかと思ってたけど、基礎がしっかりした上でのことだってのがよくわかった。うちに来てもおもしろいかも知れない。
 それにしても今日は、会場もでかいしいろんな選手は見れるしで、俺自身かなり楽しかったね。おっと、打ち上げは何時からだっけ? 」
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俺は「悪の首脳部」になる!
初代ECVV認定タッグ王者チーム、最終戦を待たずに決定
ECVV機構 (潮崎_春樹オーナー not記者)【1998年10月24日(土) 16時40分】

 ……ということになってしまった。
 まったくもって腹立たしい。奴等があんな姑息な手段を考えていたとは……
あいつの意見を受け入れた私が馬鹿だった。こんなつまらぬリーグ戦になって
しまって断腸の思いだ。
 奴等からベルトを奪うことが当ECVV機構の沈滞を防ぎ、活性化をもたらすと
信ずる。そのためには強権発動も辞さない。どこかと結託するなど当然のこ
と。
 まだリーグ戦は終わっていないので、一応そこまでは手を出さないでおこ
う。誰と組むか、どこと組むかは終了後考えたい。

<優勝はこのチームだ>
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10.24へスタンバイ!
×−dayに向けてICBMにインタビュー
ICBM (クレア・赤場記者)【1998年10月23日(金) 00時33分】

 10月24日と目前に迫った一大イベント「×−day」。
横浜プロレス、アスリーツリーグ、M.O.Wに続く4つ目の参加団体ICBM
の谷村会長と出場選手たちにインタビューを試みた。

谷村「いやー、本当にいよいよだね。もう間近。準備の期間が長かったから
嬉しさも倍々ですね。ろくに興行してないのに実行委員会の方からオファーが
あったのは、嬉しい反面、自分もプレッシャーでしたよ。実際ウチが一番
ご迷惑かけてしまったからね。
 まあでも、これを期に選手達にもどんどん動いていって欲しいし、そのため
の援助は惜しまないつもりです。ウチも関西以外の所でもがんばっていきたい
ですね。とりあえずその前にこのイベントを大成功で終わらせたいです。
そして、2回、3回と重ねて行ければ嬉しいですね。」

第1試合出場 垂水丞太郎
「こんなデカい試合に出させてもらうんは、ホンマレスラー冥利に尽きるな。
いままで現役続けてて良かったわ。まぁ、こんな老いぼれやけど恥ずかしない
試合だけはするつもりですわ。」

ジュニアトーナメント出場 永坂悟
「嬉しいね、うん。出るからにはウチにトロフィー持って帰るよ。」

第4試合出場 コムリンク&プロセッサー
「ロシアNo1すなわち世界No1!ヒョーノもコミネもノしてやる!!」

「俺達の頭脳は世界一ィ!」

第5試合出場 ブラザー・伊狩
「オレが目立つ!以上!」

第6試合出場 マサムネ
「大仏は見慣れてるしな。まぁバチ当たらん様に気ィつけるだけ。」

第7試合出場 鹿賀郷介&嵐浩二郎
「ケンカっ早い奴らとはやりなれとるから、特にこれっちゅう点はないね。
自分らの強さ見せつけるだけだね。」

「鹿賀さんが出るまでもないッスよ。オレが2人とも殺っちゃいますから。」

第9試合出場 赤沢ハヤト
「とにかく自分を見失わない様に頑張るだけッス。」

第10試合出場 テリー・ダックス
「メインでピースと共に戦えるのは非常に光栄だよ。完成された私達のタッグ
お見せできればと思っているよ。」
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海崎勝利!二冠王者として凱旋帰国!
海崎礼爾 MWA遠征情報 part4 9.18二冠戦
MWA (大スポ 谷町一徳記者)【1998年10月22日(木) 07時26分】

□二冠戦決定へのいきさつ−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
8月28日、ローチェスター大会で“人間圧縮機”エドワード・ポートノイからAOAヘヴィを奪還した海崎だったが、その試合後、あの第38代MWA認定インターナショナル・ヘヴィ級王者“人間風車王”ウィル・ブロンソンに、ダブルタイトルマッチを迫られるというハプニングが起こった。先日報じた通りブロンソンは二冠へ向けて動き出した訳である。その翌日には正式にブロンソンvsレイジ・カイザキが決定し、9.19アラモ・ドームで決戦とアナウンスされ、今回のMWA遠征でもっとも大きな収穫となる二冠戦のチャンスを得る事になったのである。
9.19までの間、海崎はダザイとのコンビでタッグマッチ中心に試合を消化している。9.14、キール・オーデトリアムでは前哨戦としてブロンソン、M・スチーブンスvsレイジ、ダザイ戦が組まれたのだが、何とここでブロンソンは海崎を必殺人間風車でKOに葬っており、二冠戦を前に絶対的ブロンソン有利という下馬評がくだってしまい、決戦を前に海崎は崖っ淵へと追い込まれてしまう。

□インターヘヴィ&AOAヘヴィ二冠戦、人間風車vsレイジ・カイザキ−−−−−−−
そして迎えた9月19日、テキサス州サンアントニオのアラモ・ドーム。AOAヘヴィ戦から20日後、遂にこの日がやってきた。が、海崎にとって状況は最悪。プレスは8対2でブロンソンが二冠王者、海崎は負けるために試合をすると報じている。
記者が実際にMWAに取材に来る以前、海崎に対する評価は決して高いものではなかった。ポートノイとのAOAヘヴィリターンマッチも当然大きく見られていなかったのだが、登り調子にあったポートノイをチェインドヘヴンプランジ(猛虎原爆固め'85)で降し、AOAヘヴィを奪還(第3代となる)した事でようやく海崎への評価が上がったのである。ダザイとのコンビもMWAが思った以上に観客に受け入れられ、ブロンソンとの二冠戦も決定した事で海崎の名がさらに大きく広がる事になる(大人しく見えるが、攻撃時は非常に攻撃的かつ正確だというイメージから、イースタン・シーウルフ、東洋の鯱とあだなされる)。
しかし、いきなり日本から来てちやほやされれば周りがそれを受け入れる訳がない。ここはアメリカMWAなのだ。二冠戦が決定し、14日にブロンソンに完膚なきまでに叩きのめされた事でプレスも関係者も一斉に海崎をコキ下ろす方向へと動いた。そして観客はあんな日本人がブロンソンに勝てる訳がないと口を揃え、結果的に今迄で一番大きなブーイングが海崎に降り注ぐ中で試合開始のゴングが鳴らされた。

試合前、海崎は記者に「実際に俺は外敵なんだよ。MWAの名が付くベルトに挑戦する訳だからね。ブロンソンに比べたら俺は小物になるのは当然だろ。俺をとやかく言う人間の見方を変えるには実際に出来るのを見せて勝つ以外にない。それだけださ」と語っている。
アメリカのプロレスビジネスというのは強い弱いではなく、客が呼べるレスラーがスターになるのである。実のところブロンソンの技術主義のレスリングスタイルはアメリカでは受け難いという難点があり、MWAでもどうにか売り込もうと思案していたのだという。ちょうど外敵である海崎が登場した事でうってつけの踏み台として起用されたのだ。

60分3本勝負で行われる事になった二冠戦だが、これもブロンソンを有利にするためのものだった。だが、一本目が決まった時、誰もが目を疑う事になった。
序盤はカイザキがキックを中心に立体的な攻めを見せ、ブロンソンが受けに回るというものだったが、徐々にブロンソンも自慢の技術でカイザキをあしらっていく展開になる。カイザキもパールリヴァープランジ、ノーザンライトなど持ち技をフル回転で繰り出していくがブロンソンはその度に切り返し、幾度もキックアウトしていくのである。“フォールを取られた事のない男”という逸話はやはり伊達ではないのだ。
当然そうなると、ブロンソンな強力なスープレックスでダメージが蓄積されてくる。ここで、ブロンソンが綺麗な試合にしようとするからか観客から「虫の息だ!早く決めろ」とヤジが飛ぶのだが、確かにカイザキは目に見える程追い込まれていた。
得意のワンハンドバックブリーカーから再度ブロンソンがカイザキの背後を取ったその時、カイザキのひらめきが爆発した。一瞬のうちにブロンソンの背後に廻り込み、ここまで幾多の敵を沈めてきたあのチェインドヘヴンプランジを繰り出す。完全に虚を突かれたブロンソンはこれで3カウント許してしまったのである!
3本勝負でなければこれで終わっていた。カイザキ側のセコンドに付いていたダザイがエプロンに上がり勝利の雄叫びをあげたが、レフェリーが下に降りろと注意した事で、まだ試合は終わってないのだと記者も実感する。

やはり、2本目はブロンソンも一切余裕をを見せる事はなかった。カイザキの猛攻を受けても、その倍を返し必殺人間風車であっという間にイーブンにしてしまったのである。カイザキも1本目でのダメージの蓄積は相当なものだという事だろう。
2本目を圧倒的ペースで返し、3本目もブロンソンが圧倒すれば1本目の結果は「まぐれだった」で終わってしまった筈だった。
3本目になると、両者とも大技攻勢を選択した。最初にカイザキのチェインドヘヴンプランジが決まるがブロンソンの足がセカンドロープに掛かりブレイク。するとブロンソンは惜しげも無く人間風車を連発しカイザキを潰しにかかり、そこからカイザキも死に物狂いで反撃に転じていく。
ブロンソンの原爆固めがマットの中央で決まったが、カイザキはこれを返した。この時点でブロンソンとカイザキの対比は1対1となったのである。どちらかミスをしたほうが負ける。一線が越えた時、ミスを犯したのはブロンソンの方だった。1本目と同じように再びカイザキの背後を取ったのである。原爆固めを狙ったが、カイザキはそれをエルボーで阻止。もんどり打ってダウンしたブロンソンをすかさずカイザキは飛竜裸絞めを決め、渾身の力で振り絞った…。

ブロンソン、ギブアップ。今度こそカイザキの勝ちだとダザイがリング内に踊り込んで来る。カイザキは圧倒的不利な状況で打ち勝ったのである。この試合を見ていた“金髪狼王”リック・ロックブリンクルは「ブロンソンは馬鹿なヤツだな。わざわざ気取って自分のインターヘヴィを賭けて負けてるんだからな。お笑い種だ。俺なら、あの日本人のベルトにだけ挑戦するがね」と漏らしていた。ブロンソンの失策、いやMWAの失策だろう。まぐれではない。カイザキはブロンソンに勝ったのだから。

会場がブーイングと「シーウルフ!シーウルフ!」といった好意的な歓声がごちゃ混ぜになる中、2本のベルトを手にしたカイザキは一瞬、眼を閉じて天を仰いだ。海崎礼爾は二冠王者になったのだ!

□二冠王者・海崎とMWAの関係−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
二冠王者になった事で、海崎に対しMWAはサーキットに残って防衛戦をしろと命じたが海崎はこれを突っ撥ね帰国する構えを崩さなかった。というのも、10.4には帰国しなければならないからだ。
ただし、次期シリーズ『ファイティング・ザ・ワールド』での二冠防衛戦を行うとMWAフロントに進言し、実際にMWAもそれを了承したとの事である。今回の遠征で海崎はMWA上層部から高い評価を得たというが、ブッキングの面で影響力のある人物とも友好的な関係を築いたらしく、今後のM.O.W来日外人リストに大物が含まれる事になると推測される。加えて猛鬼引き抜き問題の容認条件がダザイ移籍のみを対象としているのかも重要な点である。どんなオプションがあったのか?それはまだ靄の中である。

結局、海崎は9月28日までMWAサーキットに残る事に同意し、30日未明には日本に戻るという。8月10日から始まったMWA遠征も約二ケ月で終え、二冠王者となった海崎が次にやる事は10.4武闘館での大一番。元BJP勢との全面対抗戦は、二冠王者海崎の存在をアピールするに申し分ないものとなるだろう。

□主な試合結果−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
◎9.14 キール・オーデトリアム
▼シングルマッチ・15分1本勝負
 J・ローゼンバーグ◯(5分44秒 DWD)×P・ロウンムーグ
 R・ロックブリンクル×(6分52秒 リングアウト勝ち)◯K・K・クラック

▼タッグマッチ・30分1本勝負
 W・ブロンソン◯&M・スチーブンス
 (18分1秒 人間風車→K.O.)
 ダザイ&レイジ・カイザキ×

◎9.19 アラモ・ドーム
▼MWAインターナショナル・ヘヴィ級、AOAヘヴィ級選手権・60分3本勝負
 W・ブロンソン(2-1)レイジ・カイザキ
  一本目=ブロンソン×(10分30秒 猛虎原爆固め'85)◯カイザキ
  二本目=ブロンソン◯(3分44秒 人間風車から片エビ固め)×カイザキ
  三本目=ブロンソン×(3分1秒 飛竜裸絞め)◯カイザキ
   ☆MWAインターナショナル・ヘヴィ級王者ブロンソンが初防衛に失敗
   ☆勝者カイザキが第39代王者となる
   ☆AOAヘヴィ級王者カイザキが初防衛に成功

▼シングルマッチ・30分1本勝負
 J・ローゼンバーグ◯(5分45秒 フィギュア4レッグロック)×A・A・ハキム
 K・ムラサコ◯(4分26秒 片エビ固め)×A・ウォリヤー
 J・ペイガンJr◯(7分52秒 体固め)×GB三世

▼タッグマッチ・30分1本勝負
 D・ギャラガー◯&S・ブーマー
 (5分29秒 リングアウト勝ち)
 S・ラムゼイ&M・スチーブンス×

 T・リトゥル◯&ペイトリ・T・ナイスガイ
 (6分14秒 ラ・マヒストラル)
 M・グラマラス&P・ロウンムーグ×
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という事で、わたくし谷町の海外取材も完了し、海崎と共に帰途につく訳ですが、帰国会見も控えているとの事で、そちらも近くお伝えしたいと思います。
(取材協力:本紙通信員ロニィ・ジェイムズ・リオ/デイブ・ゲイブル)
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ONLジュニアの祭典!?開催決定!
「飛翔・1」開催発表会見!
飛翔の会 (なかとん記者)【1998年10月21日(水) 16時01分】

第二回興行「空雅」を、それなりに成功させ、勢いに乗るTWCが、新たな企画を発表した。

会見は、オーナーのTATUYA氏の自宅で開かれた。

T「この度は、お忙しい中、ありがとうございます。」
T「今回の会見では、11月に開催を予定している「飛翔・1」の発表をさせて頂きます。」
T「先に申し上げておきますが、この「飛翔・1」はTWCの興行ではありません。」
T「実際の運営は、今回のために設立した、「飛翔の会」という、会で行ない。TWCは一切の利権がありません。」
な「いわゆる、格闘技イベントというわけですか?。」
T「そうです。まぁ、プロレスイベントと言うべきですかね。私は、プロデューサーという立場で参加させてもらいます。」

な「具体的な内容をお願いします。」
T「簡単に言ってしまうと、Jrのみのトーナメントを行ないます。」
T「他団体からも参加して頂き、Jrの交流を深めると同時に、Jr全体の活性化を目標にしています。」

な「Jr最強決定戦と言うところですか?」
T「まだまだ、そこまではいかないでしょう。ですが、いずれは、Jrのステータスになるようなものにしたいですね。」

な「参加選手は、決定しているのでしょうか?」
T「現在も募集中ですが、何名かは決定しています。」
T「ECVV機構さんから、オペラ・ザ・カシーン選手、サブラディ・コージ選手の2名、M.O.Wさんから、東京ZIN選手。」
T「R.R.Rさんからも、参加して頂ける事になっています。TWCでは、現在、参加選手を選考中です。予定では、3名参加します。」
な「最終的には、何名ほどの参加を見込まれていますか?」
T「人数的には、考えていません。多ければ、トーナメントを2回に分けてもよいと考えています。」
な「この、イベントは今回限りなのでしょうか?」
T「私としては、定期的に続けていきたいと、思っています。そのために1という番号をつけましたし。」
な「最終的な、発表はどうなりますか?」
T「10月の末まで、参加を受け付けます。それ以後に、参加選手の発表と詳細を発表します。」

以上のような、会見内容であったが、一プロレスファンとして、どのような、イベントになるか楽しみである。
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10.24『X-Day』直前!
10.24『X-Day』へのM.O.W勢の意気込み
M.O.W (大スポ 大石昭二記者)【1998年10月20日(火) 00時41分】

『X-Day』実行委員会の正式発表に伴い、参加団体のひとつであるM.O.Wからコメントを拾ってみた。団体サイドとしての声も聞きたかったので、M.O.W営業部長の宮下氏にもコメントを頂いた。ちなみに“黒い大仏”ことボブ・アラヤはこの大会のためにひと月も早く来日し、M.O.W道場でみっちりトレーニングを行っており、本番には万全の体制で臨むと言う。

M.O.W宮下営業部長
「ええ、本日はお日柄も良く、私、宮下が思うに〜長いので中略〜であります。さて、『X-Day』への参加の経緯ですが、7月下旬に実行委員会のほうから打診がありまして、ウチとしては今後の全国展開への足掛かりとしてもこの機会は逃せまいと判断し、喜んで参加させて頂く事になりました。ええ、参加選手ですが実行委員会からの発表にある通り、我がM.O.Wからは石本、左近、門仲、ソウルフライ、東京ZIN、鹿嶋の6人。プラス、名義上EX-Fight所属のボブ・アラヤの計7名が出場します。今回、アラヤ選手に関してはM.O.W代表選手として扱わせて頂きます。各々、この大会を成功に導く試合をしてくれれば言う事はありません。最初が肝心ですからね。この大会が恒例化するのも。私も一観客として楽しみにしております」

石本
「第一試合という事だが、一切手を抜く気はない。特に相手が若造3人とあってはな。だがな、生かすも殺すも己次第なんだよ。楽しみだよ。大阪も久しぶりだしな。何から喰うか迷うじゃないか、なぁおい?まったく楽しみだ!」

左近
「俺ぁ、会社からで言われただけだからあんま言う事ねぇなぁ。けどこんだけデカイ大会に出れるのは悪いこっちゃねぇぜ。ただな、俺はデカイ図体してるヤツはいてすかねぇんだよ。身体がデカイだけで俺より上に扱われるんだからなぁ。糞面白くねぇ。まあ味方のデカイのも相手のデカイのもどっちよりも目立ってやらぁ。見てろよ。アッ!」

門仲
「自分がメインとは正直驚きましたよ。実績っていう実績なんてまだないですしね。この前取った英連邦くらいすからね。でもほんと光栄です。八島さんとはまだ一度しか組んだ事ないですけど、信頼出来る人なんで心配はしてません。頑張ります」

ソウルフライ
「お祭り的なムードの中でのトーナメント(The First!!!!)ですが、M.O.Wを代表して出場するからには情けないカッコは見せられないでしょ。現にZINが何で俺じゃないって言ってますし。一回戦は永坂選手なんで全力で挑みます。もう時間を無駄にしたくないですから」

東京
「ハ〜イ!メヒコでビバって来た東京ダヨ!フハッ!さて、とりあえず言わせて貰う事はあれだな。なんで俺樣がトーナメントじゃないネーン!!蚊トンボ(ソウルフライ)が俺様より適任ってか?そらはもうカンパツいれずにああその通りだね!だいたい最高2試合やるスタミナねぇしさ。ありていに言うと土台無理な話だね!メヒコ行ったからってすぐに変わる訳ないからネ!無駄!とは言えなんだかとってもスキャムなカードに突っ込まれちゃったわよね。だってプロテインマッチョよ。相棒。相手は田舎モンに苦行者と来たモンだ!まあ輝度にしても寒度に関しても俺様が眩しくてお寒いのは確実!フハッ」

鹿嶋
「なんか凄いメンバーの中にはいっちゃった気がするスけど、スーパーヘビー級のツッペェリン選手とやれるなんて滅多な事じゃないスからね。石本さんとも実際にリングでやるのは始めてスから目にもの見せてやるッスよ!パートナーにも負けたくないスから。成り上がるッスよ!こっから!」

アラヤ
「この大会のために一ケ月も早く来日したでゴザンスよ。拙者は日本をリスペクトしており、今回拙者を指名していただいた事にはもはや口ではあらわせぬ思いでゴザンス。試合には心・技・体のバランスを崩す事なく臨む覚悟でゴザンス。よろしくでそうろう」

元BJP勢の参戦など、団体内は騒がしいが各々この『X-Day』への参加は良いリフレッシュとなりそうだ。そして、その結果を期待して待ちたい。(ちなみに10.4武闘館は当然事後の事です。海崎も帰国しており、ちと話が飛んだ事なりますが、X-Dayのまえに済んだ事になってます。あしからず)
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X-Dayに向けて
新たな交流への道しるべ
アスリーツリーグ (舞田 憲作記者)【1998年10月19日(月) 01時11分】

 先日突然発表された、ミニオールスター戦「X-Day(クロス・デイ)」。この大会に参戦することが決まっているアスリーツリーグの本拠地、A.L.ジャパンジムへ出向いた。小磯会長の談話、そして選手たちのコメントを聞くことができた。

−「この話は、いつごろ決まったんですか?」
小磯「最初に持ちかけられたのは、6月頃でしたかな。うちとしてはお断りする理由もないし、できることは協力させてもらいますよと、返事をしました」
−「けっこう前だったんですね。ちぇ、少しぐらい教えてくれてもよかったじゃないですか」
小「ほっほっほ。まあ、そう言わんでください。話がまとまるまでは秘密にしといてくれと頼まれたのでね」
−「選手のみんなも、全然そういう感じじゃなかったしなぁ。騙されましたよ」
小「騙してなどおらんではないですか」
−「それはそうなんですけどね。さて、正式に発表された以上は、色々と話してもらえると思うんですが」
小「そうですなあ。まあ、M.O.Wさんや横プロさんとうちの親交は今更説明することもないでしょうが、今回はICBMさんと初めて同じテーブルにつきましてね」
−「そう言えばそうですね。どんな印象ですか?」
小「まじめに取り組んでおられるようだし、うちとしては問題なくおつきあいさせていただけると思っております」
−「闘いの輪も広がるということですか」
小「むろん、そうなればベストでしょうな。うちの連中には、もっといろんな経験をさせる必要がありますからな」
−「会長ご自身は、このカードがお勧め、とかありますか?」
小「お勧めと言うわけではないんだが、新田が体の大きな選手とやりますのでね、勝てとは言わんがなんらかの可能性を見せて来いと発破をかけておきました。それから、高村も一流どころのベテラン勢との対戦ですから、盗めるものは全部盗んでくるのを期待しとります」


続いて、選手たちのコメントを紹介する。

有倉「なんで俺の試合はないねん」
高村「がんばります。大きなチャンスですから」
小峰「今回はタッグマッチですが、A.L.の代表として恥ずかしくない試合をします」
氷野「やるッス」
成田「僕はトーナメントに出るんですが、変に勝負にはこだわらず、自然体で楽しめればいいなと思ってます」
新田「相手が相手なので、挑戦者というか胸を借りるようなつもりで、初心に帰ってぶつかってみます」
八島「なんでか知らないけどメインってことなんで、今から少し緊張してますね。M.O.Wの門仲とは組むのは2回目ですが、まああいつなら問題ないでしょう。相手もなかなか面白そうなメンバーだし、俺ひとりが格下に見られないように、ひとつ頑張ります」
新田「誰が緊張してるってぇ?」
八島「俺だよ俺。ほらもう、ドキドキしてるよ。触ってみる?」
新田「いらない」
小峰「そういうの似合わんなあ、やっしー」
八島「…なんで?」


 X-Dayは1週間後の10月24日(土)、大阪府民体育会館にて開催される。この大掛かりな交流戦でA.L.の面々が何かをつかむことができるか。楽しみに待ちたい。
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次期挑戦者は“水の青龍”ブルー・ストリーク!!
『ヒーローズ』後半戦!闘神四天王の時代到来!?
HFA (ぴろき記者)【1998年10月17日(土) 10時07分】

旗揚げ戦『ヒーローズ』10月10日(土)後楽園ホール 2300人

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▼第四試合「ランキング戦」15分1本勝負
ビクトル・キリアコフ【2位】 VS ファイヤー・フェニックス(朱雀)【7位】

最近のHFAの選手の中では、もっとも多く他団体に参戦しているキリアコフ。NEOのトップ取りからは遠のいたが、HFAのトップを取るためにもランキング2位を死守したいところ。一方の朱雀は、なんとこれまで闘った相手がすべて正規軍(4人掛け乱入時のVS金は除く)。フウマに負け、ファイプラーに勝ち、ヤンキーに負け、そして今宵キリアコフと対戦する。

試合は予想どおりの関節の取り合い。足狙いの朱雀に対して、今日はキリアコフも足関節にこだわっていく。6分過ぎ、壮絶な足の殺し合いの末にキリアコフが足を痛める。そこで朱雀が出した技はビクトル膝十字。ビクトルの名の付く技で勝負をつけようとしたがキリアコフはなんとかロープエスケープ。それまで足取りの応酬だったが、ここで朱雀がスープレックスやトップロープからの攻撃で流れを変える。キリアコフはその流れについていけず、最後はニークラッシャーからヒールホールドで朱雀が勝利した。

×キリアコフ(8分04秒、ヒールホールド)○朱雀
※ランキング移動

キリアコフ(ノーコメント)
朱雀「これで白虎に近づけたな。四天王は白虎だけじゃねえ。OGRE時代はあいつにいいように威張りちらかされたが、奴の首をとるのは俺だ!」

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▼第五試合「無差別級王座次期挑戦者決定戦(ランキング戦)」15分1本勝負
ヤンキー・スミス【3位】 VS ブルー・ストリーク(青龍)【5位】

次期無差別級王座挑戦権を勝ち取り、白虎に挑戦できるのはどっちだ?
序盤はヤンキーペース。体格差とDDTでペースをつかむ。特に首に衝撃が集中する串刺しDDTで青龍の動きを幾たびも止める。ヤンキーの王座挑戦なんぞ数ヶ月前までは考えられなかったことだが、それが現実のものになりつつもあった。

しかし、若く小柄とはいえ、青龍はOGRE闘神四天王の一人で実力は一級品だ。ムーンサルトやフランケンシュタイナーで華麗に舞いまくる。そんな青龍の動きに振り回されるヤンキー。しかし隙あらばDDTを仕掛けていく。意外にも長期戦となったが、最後は青龍が渾身のカイザーボムで次期王座決定権を手に入れた。

×ヤンキー(9分12秒、カイザーボム)○青龍
※ランキング移動。青龍が次期王座挑戦権獲得

これで次回のタイトル戦は白虎VS青龍の四天王対決となった。この対戦は3月10日にも行われており、その時は大方の予想に反して青龍が勝利している。

ヤンキー「オー、グレート!ストリークは熱いファイヤーなスピリッツ持ってるプロレスラーね。ファイヤーなプロレスラーはグレートね!タイガーを倒すかも知れないよ。期待してるよ。ファイプロ・グレートに期待ね!」

青龍「前回の白虎さんとの闘いで、ボクの気持ちは白虎さんに通じましたから…。その証拠に、白虎さんがオーガ…、いえ、リカルドさんを救ってくれたでしょ。だからもう闘う理由はないんです。ただ…、プロとしてリングにあがってるからには…。タイトル戦までには気持ちの整理をつけたいと思います。」

--------------------
▼第六試合「闘神四天王 VS 正規軍」30分1本勝負
タイガー・ストライカー(白虎) & ブラック・ロック(玄武)
         VS
フウマ & チキンタイガー

なんとなく組まれた感のあるタッグマッチだが、正規軍コンビはあまりにも無力…。この試合の見所としては、二人のタイガーの絡みや、正規軍トップのフウマと四天王の絡みだったのだが、チキンがフウマの足を引っ張りまくった。玄武のパワーを持ってしたらチキンなど赤子の手をひねるようなもの。途中、チキンはチキンクラッチβ(逆さ押さえ込み)や馬乗りパンチを白虎に放つが、効き目はゼロ。闘神四天王コンビの圧勝に終わった。

○白虎(7分59秒 腕ひしぎ逆十字固め)×チキン

白虎「つまらん時を過ごした。フウマとのシングルだったらもっと楽しめただろうに。」
玄武「我々がタッグを組めば負ける要素は一切ない!タッグのベルトを作ってもらおう!」
フウマ「今日は疲れたな…。拙者一人でなんとかなる相手ではなかった。」
チキン「ごめんなさい…、フウマさん。

今年の5月に覆面を被ってからあまり進歩の見られないチキン。もはやその覆面も意味なしか?それにしても闘神四天王は全勝である。HFAに四天王の時代が到来か?

--------------------
★★ 次回予告! ★★

▼『HFA無差別級王座選手権試合』30分1本勝負

【王者】“風の白虎”タイガー・ストライカー
            VS
【挑戦者】“水の青龍”ブルー・ストリーク(4位)

▼他数試合

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10.4、伝統の綱引き対抗戦!
10.4『サイン・オヴ・ザ・ハンマー』武闘館大会 全カード発表会見
M.O.W (大スポ 大石昭二記者)【1998年10月16日(金) 04時14分】

8月28日、MWAに乗り込んだ海崎がAOAヘヴィを奪還し、M.O.Wファンに明るい話題を届けた訳だがその間に、ここ日本でも動きがあった。8月2日の海崎MWA遠征発表会見の席で、元BJP勢との対抗戦となる10.4『サイン・オヴ・ザ・ハンマー』武闘館大会も併せて発表されているが、その時点ではまだメーンイベントの海崎礼爾vs元木震助のカード以外決まっておらず、合計何試合という事さえも決まっていない段階での発表だった。
大会までに二ケ月猶予あるという事で後日正式発表を待つ事となったが、対抗戦というテーマがあるせいか、なかなか本決まりにならなかったようである。
そんな折、大会発表から約一ケ月後の9月7日。海崎不在のままではあるが、10.4武闘館大会の全カードと参加選手の発表記者会見が都内大井町のM.O.W事務所で行われた。尚、会見にはM.O.W代表として石本五十六、元BJP代表として元木震助を同席し、M.O.W営業部長の宮下氏が説明する形となった。

まずはメーン(海崎礼爾vs元木震助)だけ決まっていた大会カードについてから説明があったのだが、そのカードが以下の通りである。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
◎10月4日・武闘館 開場=18時00分、試合開始=18時30分
▼第1試合 シングルマッチ・10分1本勝負
 鹿嶋 嘉晃 VS 藤岡 剛

▼第2試合 Jr.シングルマッチ・60分1本勝負
 ソウルフライ VS 峯川 保(ex.BJP)

▼第3〜7試合 5対5綱引きイリミネーションマッチ・時間無制限1本勝負
 ※綱引きにより対戦カードを決定し、試合順はコミッションが決定する。

 □M.O.W側参加選手
  ・海崎礼爾
  ・石本 五十六
  ・左近 番斎
  ・門仲 伝奇
  ・魚頭 玉三朗

 □元BJP側参加選手
  ・元木震助
  ・國重 龍紫
  ・マンモス西郷
  ・五十嵐 拓磨
  ・近藤 勝利
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何と、綱引きイリミネーションマッチ!見ればわかる通り、第1試合の鹿嶋vs藤岡以外は全面対抗戦というカード編成である。Jrヘヴィクラスだけは通常のシングルとして組まれたが、M.O.WJrの顔であるソウルフライと元BJPの峯川保となれば間違いなく対抗戦の枠にあると言える。

綱引きイリミネーションマッチといえばM.O.Wは旗揚げ前に行っているが、今回はどうやらM.O.Wのプランではなく、震助ら元BJP側からの強い要望から決定したという。当初、M.O.Wサイドはメーンに海崎vs震助を据えた上でタッグマッチを含めた対抗戦として考えていたようだが、それに対して元BJP勢がクレームをつける形で5対5の綱引きイリミネーションマッチを提案したのだそうだ。
しかし、綱引きイリミネーションではせっかく海崎vs震助という大将対決が無くなってしまうではないかと思いたくなるのだが、会見に同席した震助はそれなら心配ないと言うではないか。
会見はここから質疑応答の形で進めていかれたので、直接その声を聞いてみよう。

●大会の概要
−「元木選手にお聞きします。何故、綱引きイリミネーションマッチを提案されたのですか?」

震助「綱引きマッチに関してはな!BWPからの伝統だからな!俺達もそれを踏襲するだけだ!いいか!糞くだらんタッグマッチなんぞで茶を濁そうなんざ許さん!!やるなら徹底的にやるのが男だ!それが本当の男なんだよ!」

宮下営業部長「まあ、そういう訳で第3試合から第7試合を5対5の綱引きイリミネーションマッチを大会のメインとし、ささやかながら対抗戦という事になりました。このカード決定に際してはMWAに遠征中の海崎とも連絡をとり知らせてあります」

−「ただ、綱引きで対戦相手が決まるとなると元木選手が望んでいた海崎選手との一騎討ちの確率が当然5分の1となってしまうのですがそれでも構わないのですか?」

震助「心配はない!!ヤツは必ずこの元木震助と闘う事になる!ヤツが男ならばな!そういう事だ!アッ!俺は海崎礼爾の『男』が欲しいんだよッ!それがわかっているならヤツは俺と闘う筈だ!」

●國重問題と海崎の帰国のタイミングについて
−「はぁそうなんですか。納得いきませんがそうしておきましょう。参加選手の中に國重龍紫選手の名前がありますが、國重選手は本当に参加するんですか?現段階では國重選手が引退宣言を撤回したという話は伝わってないので」

震助「國重さんには俺の気持ち、そして西郷や勝利の気持ちも伝えてある!あの人も本当の男だ!必ず戻ってくる!いいかぁ!このまま終わる國重龍紫じゃあないぞ!」

石本「俺からも言わせて貰おうか。國重が来なければ俺も出んよ。まあ綱引きとなっちゃ國重と必ずしも出来る訳じゃないがな。まあ、師匠を超えるのが弟子の役目というもんだ。身を引くのはまだ早いだろう。俺は、弟子よりも長く続ける気はないからな」

宮下営業部長「まあ、そういう訳で國重選手に関しては現在も交渉中という事です。尚、同大会で日本での復帰戦を予定しておりました大和鉄之助ですが、本人の希望でそのまま米国で調整を続けるとの事です。よって、次期シリーズ『ファイティング・ザ・ワールド』に復帰戦をずらす事となりました」

石本「フン、鉄さんの事だ。まだ調整を続けるってのもどうだかな。二ケ月以上も調整に時間が掛かる人じゃないよ。まあ、どういう魂胆だか知らんが勝手にやってりゃいいさ(と言うと、震助を一瞬睨み付ける)」

−「海崎選手の帰国がもう少し延びたようですが、MWAでの二冠戦(“人間風車王”ウィル・ブロンソンの持つMWA認定インターナショナル・ヘヴィと海崎のAOAヘヴィのダブルタイトルマッチが9.19に行われる)の結果によってはさらに延びる可能性はあるのでしょうか?」

宮下営業部長「こちらとしては大会前に帰国と考えておりますので、どのような結果になろうと海崎は帰国させます。それまでに間に合うならばMWA側の要請を受けますが、リミットとしては9月一杯かと思われます」

震助「本当の男なら2本のベルトを持って帰ってくる筈だ。大和さんが巻いたベルト(MWAインター・ヘヴィ)だからな!男なら勝って帰ってこい!」

●最近M.O.Wの噂になっている事柄について
−「単刀直入にお聞きしますが海崎選手のMWA遠征はダザイこと太宰陸帝選手の獲得への最後の調整も兼ねているとの噂があがっています。今大会のカードに名前が無いという事は交渉は失敗したという事なんでしょうか?又、猛鬼退団がMWAの引き抜きだったという報道が出ておりましたがそれに関してもお願いします」

宮下営業部長「太宰選手獲得に関してはこちらからしゃべる事はありません。想像にお任せします。猛鬼退団の件ですが、私どももつい最近聞かされた事なので非常に遺憾な思いです。しかし、その件はMWA側とも話がついておりますのでもうこちらがどうするというような事はありません」

−「話によれば猛鬼引き抜きを容認する見返りに太宰選手の移籍を認めさせる事を交換条件としたそうですが、それは事実ですか?」

宮下営業部長「今申したように、こちらからお答えする事は出来ません。ただ、MWAとの関係は今回の海崎の遠征でさらに強固となった事は確かです。次期シリーズにも、大物選手の招聘を取り付けられると思いますので、どうぞ宜しくお願い致します」

●10.4武闘館大会への意気込み
−「では、最後に元BJP代表元木選手、M.O.W代表石本選手に武闘館への意気込みをお願いします」

震助「元BJPか。確かに俺達はBJPにいた。だがな!いいか!BJPは俺達の心の中にあるんだ!BJP魂見せてやるよ!いいか!オイ!男を見せてみろ!ブッ潰してやるゾ!アッ!腑抜けどもとは違うって事をわからしてやるからなッ!」

石本「貴様の頭には脳味噌の変わりに明太子でもつまってんのか?やかましいわアホンダラ。俺からどうこうはない。こいつら(震助ら)が乗り込んで来た。ただそれだけだ。が、かかってくるもんには手加減はせんよ。俺が教えた事を忘れてるようなら地獄を見せてやるよ。武闘館以降もな。番斎、門仲、魚頭は良い機会だから大いに暴れて貰いたい。それくらいだな。震助、格下だと思って気を抜けばそれでお仕舞いだぞ。他のにも伝えておけよ。特に(五十嵐)拓磨にな」

10.4の全容も明らかになり、ようやく形になってきた。だが。國重の復帰問題も決着しておらず、大会概要を聞かされてもどうも何か咽につっかえたような印象を受けた事が気になった。石本、震助の意気込みを聞く限りでは、確かにこれが対抗戦なのだと思わせてくれたが、何かが引っ掛かる。海崎の二冠戦が差し迫る中、刻々と10.4へと時間は進んゆく。疑問を残したまま…。

□あの東京ZINが本場メヒコに留学していた!?−−−−−−−−−−−−−−−−
10.4のカードから漏れていた東京ZINだが、姿が見えないと思ったら何やら海崎のMWA遠征と時を同じくして、メキシコ・ルチャ留学に出ているというではないか。すでに師・ピッコロのメヒコでのテリトリーであるDMLLに出場しているという。初めはピッコロJrのリングネームを使うように言われたがそんな名前は勘弁してくれとリングネームもそのままらしい。メヒコでの初戦は、MWAにも顔を出している“原色貴公子”ミル・グラマラスと“イヴィルボッツ”シデルヘリノとの抗争に巻き込まれ無駄に痛い思いをし、本場は凄いねとポツリと語ったという。

さて、そのグラマラス。最近二代目に入れ代わったらしいと噂があったが、東京ZINの報告によるとそれは事実だったようだ。先代のグラマラスの身長は175cm前後でそれほどナイスバディではなかったのに、今のグラマラスは185cmくらいの大型選手でしかも見事な逆三角系のナイスバディだったそうだ。
東京ZINのメヒコ留学については約三ケ月を見ているとの事。メヒコで何を学んでくるのか?期待して待ってみよう。
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海崎MWA遠征に合わせて海外出張中の谷町に替わり、今回の記事は私、大石昭二が今回M.O.Wの取材を担当しました。

<噂のはぐれBJP軍団情報>
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望む、もう一波乱!
「ECVV認定タッグ王座決定リーグ戦」中盤戦まで終了
ECVV機構 (Pooga記者)【1998年10月15日(木) 23時32分】

 全7節中4節までリーグ戦はその日程を消化、早くも優勝は「2強」に
絞られたという印象が強い。
 チーム力にそれほど差はないと思う。ただ、ファイトスタイル(攻撃の
的の絞り方)、今回のレフェリー、等々、ゲーム差が開きすぎた要員は
多々あるのではないだろうか。
 このままだと最悪最終戦を待たずに優勝が決まってしまう恐れがある。
 下位チームの奮起を望まずにはいられない。

<結果はここから>
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そして新たな闘志に燃える横プロナイン(X-Dayにむけて)
横プロ (ヒロト記者)【1998年10月13日(火) 14時07分】

この秋の一大イベント『X-Day』に参戦する横プロのトミー会長と出場選手たちにそれぞれの抱負を伺いました。

トミー「やあやあ、再びどーも。そうゆうわけでONLに活気をもたらすべく、西日本の人達にももっと横プロを知ってもらうべく『X-Day』に参加します。3ヶ月くらい前だったかな、実行委員会のほうからうちに企画のオファーが来たのは。かなり大がかりな興行だけど、団体の枠を越えたプロジェクトチームを発足させて入念な準備をしてくれたみたいでね。今はもう安心してうちの選手達を参加させるだけ。横プロからはツェッペリン、ゼキム、アニキ、チンピラ、ピース、レオパルド、チャンドル、サックの総勢8人が出場します。すごいね、こんなにたくさん。」

ツェッペ「他団体の選手と組むのは楽しみだね。若手の連中も遠慮無しにぶつかってきて欲しい。俺もしっかりと第1試合の務めを果たすよ。」

ゼキム「ウォーッ、どこへ行っても俺のパワーが一番だぜ!(試合をする)他の3人ともよく知らないが左近は俺のパートナーでラッキーだったな。」

アニキ「お祭りだかなんだか知らなねーけど、つまらなかったらさっさと片づけるだけ。俺達のチームワークは今さら話すまでもないだろ。」

チンピラ「オラ、テメエ鹿賀コラ聞いてるか!この前みたいにはいかねーぞ。ヒヒャヒャ、ボッコボコーのボッコボコーだ!」

ピース「(テリー&ピースは)もうコンビとしてほぼ出来上がってると思ってる。メインに恥じない試合をしますよ。」

レオパルド「ワンナイトトーナメントはジュニアならでは。横プロジュニアのレベルの高さをみなさんにお見せしましょう。」

チャンドル「おー、そうですね、オズマはパワフルだってことは戦った私が一番よく知ってるよ。頼もしいパートナーじゃ。がんばります。」

サック「このコメントの並び順はなんなんだヤマモト。お前はまだ俺の恐ろしさがわかってないようだなあ。本番ではツェッペの顔の黒いかさぶたみたいの剥がしてやるっ!ワッハッハ。」


以上、おもいは様々だがみんなとても楽しみにしているようです。大阪での彼らの活躍を期待したい。それではX-Dayをお楽しみに!
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ビバ横浜!
横プロ興行『君達がいて僕がいる』結果詳細
横プロ (ヒロト記者)【1998年10月13日(火) 13時58分】

 横浜ベイスターズリーグ優勝に思わず、発作的に興行を発表した横プロでしたが、ONLには浜ファンがたくさんいました。神奈川出身のソウルフライ(M.O.W)、氷野 将也(A.L.)、ケン・ジェネレイツ(ICBM)、ベイスターズとは何かと縁のある蝶極 雅比呂(ECVV)、地元の富士見 壮(フリー)。蝶極はECVVでタッグリーグ戦真っ最中にも関わらず、氷野は前日にA.L.興行を行ったあとすぐに、優勝を祝いに横浜へ駆けつけました。この他にも今回は参戦はないものの、カドモンの加藤、NEOの流星なども大のベイスターズファンということ。いろいろなところから喜びの声があがっています。

 会場では各種催し物が開かれ、そんな中イベントのメインとして横プロ興行は始まりました。いつもと違って観客はプロレスファンばかりじゃなかったけれど、終わってみれば大盛況だったのではないでしょうか。

トミー会長挨拶
「やあやあ、みなさんよーこそ。世の中不景気、悪いニュースばかりでしたが、ベイスターズ優勝はファンばかりでなく日本中を明るく照らしてくれたような気もします。今日は楽しんでいって下さい。そして日本シリーズも優勝するようみんなで応援しましょー!」

なお、忙しい中突然の参戦要請にも快くやってきてくれた他団体の選手の方々にはホントにありがとうございました。
       
                − 横プロ一同 −

<詳細記事へゆく>
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あらたなる、戦いの道
”空雅”試合結果速報(後半)
TWC (なかとん記者)【1998年10月12日(月) 23時27分】

遅筆記者、なかtです。
10/10のTWC興行”空雅”後半の結果速報をお届けします。


第五試合
 ×伊達 VS NIGHT−R○ (2分41秒 片羽締めによりレフリーストップ)
試合前のインタビューでNIGHTはマッチメークに対する不満を語っていた。
「パワーだけの奴との試合は楽だけど面白くないからね。もっと考えてもらいたいね。フロントにはさ」
そして、試合は、NIGHTのいらつきを表現したものになる。
NIGHTは速く的確な攻撃で、伊達を圧倒、ろくに反撃も出来ず戦意を喪失しかけた伊達に片羽締めをがっちりと決める。
あまりに強烈な締めに、伊達は一瞬で落ちてしまった。

試合後のコメント
NIGHT「今日は、客を意識してなかった。伊達が相手じゃプロレスをやる気にもならない。それだけ。」
伊達「・・・・・」(試合のダメージによりコメントできず。)


特別試合(時間無制限一本勝負)
○タイガーマン零 VS タイガーマン空×(4分29秒 ストラングルホールドγ)
空の強い要求によって実現した。特別試合。
試合全体の感想を述べるなら、とにかく、速い。この一言に尽きた。
序盤から攻守がめまぐるしく入れ替わる好勝負、技を次々とくりだし、お互いに休まず動き続ける。
最後も紙一重、空が2発目のタイガーSホイップを狙ってバックを取ると、零がカンガルーキックで返す。
逆に、バックを取った零が、素顔時代に隠し技にしていた、後頭部を叩きつける感じの高速ミステリオ・ラナを決める。
これで、首にダメージを受けた空から渾身のストラングルホールドγでギブアップを奪った。

試合後のコメント
零「俺のやりたいプロレスはこれなんだって思ったよね。今日の結果も紙一重だったと思うし、こういう試合なら何度でもやりたい。」
零「ヘビーへの転向は中止、これからはJrでやっていくよ。あいつ(空)もそれが狙いだったと思うし。」

空「ちゃんと体を作ってきたね、昔の動きだった。今日は、私の油断が招いた結果だ。でも、これで終わりじゃない。あいつもそう言ったでしょ?」
な「本格的にJrでやっていくそうです。」
空「そうこなければ、わざわざ、メキシコから帰ってきた意味がない。今日はスタート。次は勝ちますよ。」


第六試合
 ×CCO & エルウィンド vs ○デフレオパルド(横プロ)& 獅真王 (12分00秒 レフリーストップ)
この試合、私、なかとんは、TWC初参戦のデフ・レオパルド(横プロ)に注目していた。
先発は、エルとレオパルド。レオパルドは試合前、同じルチャをベースにしているエルに興味があるとかたっていたが、早くもルチャ対決が実現した。
しかし、そこにCCOが割って入る、序盤から積極的にカットに入ると、二人がかりでレオパルドを攻める。
レオパルドは、その猛攻を耐え、切れのある動きで反撃、その実力を見せ付ける。特に終盤にエルに放ったウラカンラナは、高さといい速さと言い
完璧だった。獅真王も得意の投げで、CCOを叩き付け、存在感を見せる。
そんな、乱戦の中、CCOがエルを上手く使い、主導権を握って攻勢に出ようとしたその時時。
レオパルドに正対し敵コーナーに背を向けた瞬間!獅真王の危険な角度のバックドロップが炸裂!
その一撃で、CCOが半失神状態となり、レフリーが試合を止めた。

第七試合
 キングレオ VS 安西 VS ガムゥ
初参戦の謎のレスラー、ガムゥやはりこいつは曲者だった。
序盤は、三者入り乱れての攻防、しかし、徐々にガムゥが他の二人から距離を取り出す。
当然、レオと安西のシングルマッチの様相を呈してくる、お互いに激しく技を掛け合い、ダメージが蓄積されていく。
最初の脱落者は、レオ。安西のAロックボム等の大技攻勢を何とかしのいで反撃した直後にガムゥのサンダーファイヤーPB一発で3カウントを奪われた。
そうなると、ガムゥは安西にも一気に攻勢にでる、凶器攻撃で額を割り、反撃を急所蹴りで止める。
最後も、安西がダウンしたところに、下腹部に膝を落とし、引きずり起こして、ジャーマンで3カウント。
結果的には、レオ、安西の両選手から3カウントを奪い完勝といえるが、今後に遺恨を残しそうだ。

試合後のコメント
レオ「ノーコメントだ!ふざけやがって!あの野郎!」
安西「額の傷は、それほど深くないです。確かに作戦勝ちかもしれないけど、納得できないですね。」
ガムゥ「頭のいい奴が最後に笑うと言う事だ。くっくっくっ、あんな、お坊ちゃんばかりなら、TWC制覇も簡単だな。くっくっく。」

以上が、”空雅”の後半の試合の結果だが、徐々に選手間の遺恨、不満が出てきたようで、今後のTWCの動向に注目したい。

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尚、試合の詳細は、TWC公式ページで後日発表します。
予定ではある選手のロングインタビュー記事も・・
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海崎、AOA奪還!二冠戦へ/猛鬼退団の真実
海崎礼爾 MWA遠征情報 part3 and more
MWA (大スポ 谷町一徳記者)【1998年10月12日(月) 07時23分】

□AOAヘヴィ戦・海崎リターンマッチ−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
8月28日、ニューヨーク州ローチェスター、ウォー・メモリアル・オーデトリアム。現地時間20:30分過ぎ、“人間圧縮機”エドワード・ポートノイとレイジ・カイザキの両者が対峙し、ゴングが鳴るのを待っている…。遂に海崎はAOAヘヴィリターンマッチのリングへと立ったのである。

あの悪夢の7.26武闘館から約一ケ月。下馬評では海崎有利とも言われていた3度目の防衛戦に大敗し、ファンの期待を著しく裏切ってしまった。
だが、海崎は試合後に吹っ切れた。実際に負けた事が理由だったのかもしれないが、その発言をする前に控室に現れた元木震助の言葉への返答でもあったのだろう。直ぐさまにMWAに乗り込んでAOAヘヴィを奪い返してくるとタンカを切った事から、このMWA遠征が始まった。MWA入りする前までリターンマッチの日程は決まっておらず、事によってはそのリターンマッチ自体も組まれる事はなかったかもしれないという最悪の状況から、海崎は自らの手でチャンスを掴んだ。

MWAデビュー戦の8.10からこのAOAヘヴィ戦の8.28まで二週間ばかりだが、異例のスピードでレイジ・カイザキの名は浸透して来ているようだ。
が、再び彼等がこのベルトを掛けて闘うという事実はあまり知られていない。AOAヘヴィ自体、日本の団体からポートノイが持って来たベルト程度の知識しかないのだ。多くの観客はレイジ・カイザキが“元AOAヘヴィ王者”だというアナウンスを聞いて初めて知る筈で、ここまでレイジ・カイザキの所信表明たるインタビューは一度しか行われておらず、観客もそれを知らずに会場に足を運んでいるという事になる。
とは言うものの現在のポートノイはAOAヘヴィを奪取後は中堅の枠組みから抜け出しつつあり、そういう勢いに敏感なファンはポートノイに熱狂的な声援を送るのだ。

そんなポートノイコールの中、いよいよゴングが鳴らされる。序盤はお互い小技で相手の出方を窺っていたが、レイジがスピードのあるキックでポートノイからダウンを奪うと場内が大きくどよめく。それも当然だ。ここで初めてレイジ・カイザキを見る観客のほうが多いと言ってもいいくらいで、海から渡って来たその見知らぬ男に驚かされるのは無理もない。
レイジがスープレックスを繰り出せば、ポートノイも圧縮攻撃で返しいく。5分過ぎにポートノイの攻撃がさらに濃度を増してくる。必殺のウィンディゴ・アバランチ2連発という殺人ムーブでレイジに引導を渡さんとするが、それを切り抜けノーザンライトボムやエクスプロイダーでラッシュに出るレイジ。両者はさらに激しく動き続けた。オクラホマスタンピートで勝負に出たポートノイだったが、今回は勝手が違うようだ。得意のカナディアンバックブリーカーも完璧に決まったにも拘わらずレイジに耐え切られてしまう。

序盤に謎の東洋人・レイジに対してブーイングがあったのだが、そのブーイングもすでに消えていた。リングの男達はひたすら動き廻り回転体となる。そして、ニアフォールや、スコーピオンデスロックなどの絞め技の攻防が観客の心を掴んだのか、レイジのスープレックスに大きな反応が起こるようになってきたのである。フィニッシュはそれを証明するに申し分ないものだった。
スッと、レイジがポートノイに組み掛かかり瞬時に背後に廻り込むとMWA第2戦目でアル・ハッサン・ハキムを流血しながらも破った猛虎原爆'85へ!見事なブリッジが決まると会場がワーンと唸りを上げる中で、3カウントが刻まれたのである。

日本のファンはそんな海崎を見たかったのだろう。あの防衛戦とは打って変って海崎は耐えて、そして攻めた。再び自らの腰にAOAを巻いた海崎に大きな歓声が降り注いでいる。この遠征の目的だったAOA奪還を成し遂げた海崎だったが、まだ事は終わっていなかった。
この試合を見ていたMWAインターナショナル・ヘヴィ王者“人間風車王”ウィル・ブロンソンが噂通り、AOAヘヴィに挑戦すると宣言したのである。二冠王へなるためにAOAを奪い取ろうというのだ。「勝った方とやるつもりだったのだが、やはり君だったか、Mr.カイザキ。私のベルトに挑戦させてやるから、そのベルトを賭けろ。ダブルタイトルマッチだ」と海崎に言い放つとバックステージに消えていった。
ブロンソンはMWAでもトップのスター選手。そのブロンソンに目を付けられ、その上わざわざ指名されたという事は一大事である。それと同時にレイジ・カイザキはMWAの住人になったのだ。

翌日には9月19日のアラモ・ドームでMWAインターナショナル・ヘヴィ、AOAヘヴィのダブルタイトルマッチ行われる事に正式にアナウンスされた。勝てば二冠王、負ければ無冠で帰国となるが、こんなチャンスをみすみす逃す手はない。レイジ・カイザキの名がワールドワイドになる日は遠くないのだ。

□猛鬼M.O.W離脱の真実−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
M.O.W退団後、まったく音沙汰の無いストロング猛鬼だが、今回の海崎MWA遠征で明らかになった事実がある。
猛鬼の退団は、MWAからのオファーに応えての事だった。何を言わんとしているかはお判り頂けるだろう。そう、あの退団の真実は紛れも無い引き抜きだったのである。M.O.WがMWAへの加盟認可申請を行った際、MWA側が猛鬼に興味を持ったのが事の発端だった。申請自体は3月の終わりに出しており、MWAは5月の『イントゥ・グローリィ・ライド』シリーズ前から秘密裏に猛鬼にラヴコールを送っていたのである。当初は拒否の姿勢を見せていたが結局、猛鬼はその話を受け入れて退団に至っている。加盟認可申請から二ケ月近くかかっていたこの時期、猛鬼が退団を決めた直後に認可がようやく通達された(5.17に通達があった)のにはおそらくそこら辺の駆け引きが猛鬼とMWAの間であったとも推測される。
が、どうにせよ「束縛される事無く、闘える場所へ」「すでに、ここは私のいるべき場所ではありません」という猛鬼の発言の意味がこれだったのである。

この話を大和を通じて知り憤慨した海崎は、MWAにある条件を提示しそれで猛鬼の件に目をつむると迫ったのだという。ある条件とは勿論、ダザイ移籍の容認だ。認可に絡んでいたとしても秘密裏に猛鬼に接触していたのは事実で、この条件は当然とも言える。実際、この条件をMWAは飲んだという。あとはダザイ本人次第という事だ。

猛鬼本人はといえば、未確認情報だがすでにある地区で身体を慣らしていると噂されている。MWAでのリングネームなど未定だが、MWAはこれであの怪物を表にだせると実のところほっとしているのかもしれない。デビュー戦は近いか?注目である。

□欧州の怪物も近日登場か?−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
猛鬼という怪物を手に入れたMWAだが、実はもうひとり怪物級のレスラーの獲得に成功したという。欧州と言えば現在、M.O.Wに参戦していたサイレント・コアの一座もドイツを拠点に格闘技トーナメントに参加したりキャッチのCWFに参戦したりしているようだが、そういったトーナメントで軒並み優勝をさらい、登場以来無敗を続ける恐ろしく強い男がいるという。
その男の名はダイノ・ジューダス。自らを“ラ・モンストレ(怪物)”と名乗り、無類の強さで他を圧倒するそのフランスの大男は「プロレスが格闘技のキングなら、俺はキングの中のキングだ。俺は本物のプロレスラーなのさ」と豪語している。あるトーナメントでサイレント・コアの稲葉が対戦したが、あの稲葉を子供扱いし、あっという間に試合を決めてしまったらしい。

最近では、暴れるだけでは無くなって来ているというがどうやら影の人物の存在があるとかないとかで、その人物の指導でさらに統制の取れた強さを得たとも言われている。
そんな欧州の怪物をMWAは猛鬼同様に眼をつけて獲得に動いたのだ。話によるとすでに契約は済んでおり、後は本人の米国入りを待つだけらしい。怪物を二人も手に入れたMWAだが、現行のトップグループはある意味怪物揃い。さらに手駒が増えただけに過ぎないのかもしれないが、このふたつのカードは強力である!

□主な試合結果−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
◎8.28 ウォー・メモリアル・オーデトリアム
▼AOAヘヴィ級選手権・60分1本勝負
 E・ポートノイ×(10分19秒 猛虎原爆'85)◯レイジ・カイザキ
  ☆王者ポートノイが初防衛に失敗
  ☆挑戦者レイジ・カイザキが第3代王者となる

▼タッグマッチ・30分1本勝負
 J・ローゼンバーグ&S・ラムゼイ×
 (21分1秒 フィギュア4レッグロック)
 R・ロックブリンクル◯&H・カウフマン

▼シングルマッチ・15分1本勝負
 W・ブロンソン◯(4分32秒 人間風車→体固め)×P・ロウンムーグ
 A・ウォリヤー◯(8分5秒 ウォリヤースプラッシュ)×M・スチーブンス
 D・ロッジ◯(10分30秒 フライングボディアタック→体固め)×D・スミス

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AOA奪取を達成した海崎に、“人間風車王”との二冠戦というまたとないチャンスが降り掛かった。また、退団の真実がクリアになった事で、いよいよその猛鬼もMWA登場も秒読みという。ダザイ問題もそろそろ収まるところに収まるか?M.O.W10.4武闘館大会へ向け全てがひとつへ…。次回は二冠戦を中心にMWA情報をお届けしたい。
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10.24、ミニオールスター戦開催!
秋の夜長の一大イベント 発表記者会見
(『X-Day』実行委員会 記者)【1998年10月12日(月) 02時51分】

ONL各団体および関係者、マスコミ関連各位 殿

 私共 X-Day実行委員会 では、かねてより進めてまいりました企画、ミニオールスター戦 『X-Day(クロス・デイ)』 を、来る10月24日土曜日、大阪府民体育会館において開催するはこびとなりました。ここにご報告申し上げ、また皆様よりご支援・ご協力賜りたい所存でございます。
 今回私共の呼びかけにご賛同頂き、このミニオールスター戦に参加されるのは、M.O.W様、ICBM様、横浜プロレス様、アスリーツリーグ様、以上の4団体でございます。各団体の関係者様、特に選手の皆様には、この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。
 経験の無さからくる私共の不手際もあり、開催まであまり日がない段階での発表となってしまいましたが、何とぞご容赦いただき、また多数の取材陣、そして多数のお客様に足をお運びいただきたいと願っております。
 本日はお忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございました。

【X-Day カード発表】

 第1試合 “挑戦” 夢の6メンタッグマッチ 30分1本勝負

    垂水 丞太郎(ICBM) & 石本 五十六(M.O.W) & レイモンド・ツェッペリン(横浜プロレス)
                        対
    サック万太郎(横浜プロレス) & 高村 唯希(A.L.) & 鹿嶋 嘉晃(M.O.W)

 第2試合 “The First!!!!” ジュニアヘビー級トーナメント1回戦 時間無制限1本勝負

    永坂 悟(ICBM) 対 ソウルフライ(M.O.W)

 第3試合 “The First!!!!” ジュニアヘビー級トーナメント1回戦 時間無制限1本勝負

    成田 順(A.L.) 対 デフ・レオパルド(横浜プロレス)

 第4試合 “First Access A.L. vs ICBM” タッグマッチ 30分1本勝負

    ザ・サイバー・コムリンク & ザ・サイバー・プロセッサー(ICBM)
               対
    小峰 広志 & 氷野 将也(A.L.)

 第5試合 “ライトスタッフ” タッグマッチ 30分1本勝負

    東京ZIN(M.O.W) & ブラザー・伊狩(ICBM)
                対
    マハトマ・チャンドーラVII世(横浜プロレス) & アデミール・オズマ(A.L.)

 第6試合 “ジャパンバッシング!?” シングルマッチ 15分1本勝負

    マサムネ(ICBM) 対 ボブ・アラヤ(M.O.W)

 第7試合 “仁義なき戦い−激突!大阪死闘編−” タッグマッチ 30分1本勝負

    アニキ & チンピラ(横浜プロレス)
            対
    鹿賀 郷介 & 嵐 浩二郎(ICBM)

 第8試合 “The First!!!!” ジュニアヘビー級トーナメント決勝戦 時間無制限1本勝負

    (第2試合の勝者) 対 (第3試合の勝者)

 第9試合 “Crack? or Crush!” タッグマッチ 60分1本勝負

    ゼキム・ゴーリキー(横浜プロレス) & 左近 番斎(M.O.W)
                 対
    赤沢 ハヤト(ICBM) & 新田 英二(A.L.)

 第10試合 “クロス・オブ・クライマックス” タッグマッチ 60分1本勝負

    テリー・ダックス(ICBM) & グリン・ピース(横浜プロレス)
                 対
    門仲 伝奇(M.O.W) & 八島 康彦(A.L.)
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TWC興行”空雅”試合結果速報(前半)
TWC (なかとん記者)【1998年10月11日(日) 21時07分】

10/10に行われた、TWCの”空雅”の第一〜第四試合までの結果をお知らせします。

会場の入りは6割程度、TWCの知名度はまだまだ低いようだ。
今こそ各選手の奮闘が望まれるのだが・・
それでは各試合の結果を以下に

第一試合
 ×武神洸翔 VS 荒岩厳○ (7分58秒 飛龍裸締め)
TWC公式戦初出場になる荒岩、プレ興行にてレイ嵐龍に完敗しているだけに、どうしても負けられない一戦。
対する武神も、帝正館空手日本一の看板を背負った荒岩を倒せば、レスラーとしての株は上がる。
両者共に勝敗にこだわり接戦になると予想されたが、結果は、荒岩の完勝となった。
荒岩は、前回の打撃中心のスタイルを変え、積極的に投げを加えたスタイルで武神を翻弄。要所要所で効果的に打撃技を使い。
武神に、反撃らしい反撃もさせず、変形のSSDから、ドラゴンスリーパーでギブアップを奪った。

試合後のコメント
荒岩「いい感じだったんじゃないかな。レイ嵐龍にきっちりと借りを返すまでは、もう負けないから。」

第二試合
 龍牙 & レイ嵐龍○ VS ×破山皇 & ジークフリント (9分28秒 DD”ドラゴニックドライブ”)
レイの「もう一つの顔」発言で注目された試合だったが、残念ながらフリントのスタイルに変化はなかった。
しかし、試合は、フリントの懐の深さが証明された興味深い内容になった。
レイとフリントが先発で始まったのだが、フリントは5分過ぎまで、一人で二人を相手に、試合をコントロールしてみせたのだ。
試合こそ、代わった破山が、フリントに出られては面倒と一気に攻勢に出たレイ、龍牙組に大技を乱発され強引に3カウントを
奪われたが、試合中に、レイや龍牙がやりにくそうに顔を歪めるシーンが印象に残った。
フリントの老獪さが二人の技術を食ってしまったようだ。恐るべきはキャリアと言うべきか?

試合後のコメント
レイ「苦しかった、あんまりいい気分じゃない。勝つには勝ったけど、試合内容は納得できないね。次だよ、次。」
フリント「2連敗だね。やはり勝つのは難しい、でもおかげで、昔の自分に戻れそうな気がしているよ。」

第三試合
 ×風神 VS タイガーマン影○ (5分04秒 裏影虎 ”ストラングルホールドα”)
プロフィールが謎に包まれた影の初陣となった。対戦相手の風神は、相手のスタイルにはほとんど付き合わないので影の真価が問われる。
序盤から、影が非凡なところを見せる。風神の間合いを潰すようにプレッシャーを与えて、グラウンドで風神のスタミナを削る。
風神は、ブレーンバスター等に活路をみいだそうとするが、スタンドから一気にグラウンドに引き込まれリズムに乗れない。
後半に、ハイキックの連打で勝負に出るも、チンクラッシャーで動きを止められ、最後も影にグラウンドに引き込まれると
序盤から苦しめられていた裏影虎に無念のギブアップ。

試合後のコメント
影「・・・・・こんなもんです。」
風神「悔しいけど、上手いよ。あの間合いの詰め方は・・くそっ、今日はここまで!」

第四試合
 ×雷神 VS J・ライアン○ (6分33秒 タイガーSホイップから体固め)
今大会から参戦するJ・ライアン、母国アメリカでの知名度はそれほど高くないが、レスラーとしての評価は高く、好試合が期待された。
試合は、雷神がいつも通り、序盤からパワー全開でねじ伏せにいく、3分過ぎにはコーナー最上段からのパワーボムを繰り出す。
このまま、雷神の勝利かと思わせるほどの衝撃だったが、ライアンはここから猛反撃。
垂直落下式ブレーンバスター、カウンターのフランケンシュタイナー等でダメージを与えると、一気に必殺のフリーフォール(SSD)から 
背後に回って、タイガーSホイップでリング中央に雷神を放り投げると、すかさず押え込んで3カウント奪取。

試合後のコメント
ライアン「ハジメテノ試合ニカツコトガデキテHappyダ。ライジンハGoodWrestlerダ。モウイチドFightシタイネ。」
雷神「むちゃくちゃ、くやしいっす。動きが速いんですよ。奴(ライアン)。くそーあれが効いたんだよ、SSDみたいだけどちょっと違うんすよ。」
雷神「あれ、フリーフォールっていうんですか?あれさえ喰らわなきゃいけたんだけど。次は絶対負けませんよ。くそっ!」
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田所ランク入り!!
旗揚げ戦『ヒーローズ』第1〜3試合速報!
HFA (ぴろき記者)【1998年10月11日(日) 13時07分】

旗揚げ戦『ヒーローズ』10月10日(土)後楽園ホール 2300人

倒産から新規旗揚げしたHFA。その旗揚げ戦『ヒーローズ』の模様をお伝えする。ファイプラー弘樹を欠いての興行だが客の入りはまずまずだ。全6試合中、ランキング絡みの試合が3試合となっており、HFAがランキング制度の確立を目指しているのが分かる。

また、今大会の第3試合「マウント富士 VS 田所大介」に関して、HFA事務所から訂正があった。ランキング10位のファイプラーがいなくなったため、ノーランカーの富士と田所でランキング入りを争うというふれこみだったが、富士はすでにランキング9位。「いろいろごたごたがあったんで忘れてました」とはマッチ近藤氏の弁。よって、田所が勝った場合のみ田所がランキング10位にランクインし、富士が勝った場合は10位は空位のままというふうに変更された。

それでは、前半戦、第一試合から第三試合までをお届けする。

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▼第一試合「女子シングルマッチ」10分1本勝負
○ピンクパンサー(2分37秒、ミステリオ・ラナ)×相川こずえ

パンサーのことを「チャラチャラした格好でファンに媚びているだけ」と評した相川だが、パンサーの実力を知らされる結果となった。序盤からパンサーがスピードで相川を翻弄。クロスチョップ、サイクロンホイップなど、ルチャらしい技を繰り広げる。開始2分経ったところでパンサーのウラカン・ラナが完璧に決まったが、これはロープ際で、相川はなんとかその場をしのいだ。しかし、その後の背後からのミステリオ・ラナを返すことはできなかった。

相川「くそ〜。くやしいなあ。次はこうはいきませんから!」

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▼第二試合「女子シングルマッチ」10分1本勝負
○マダム有明(6分59秒、スプラッシュマウンテン)×海野幸

2度目の対決の両者。やはりマダムの壁は厚かった。前回の初対決時と比べると幾分技もでていた海野だが、マダムの牙城をゆるがすところまではいかなかった。中盤、海野はスプラッシュマウンテン(BTボム)を2連発で食らったが、それを返す。そのことに驚いた様子のマダムが一変。捻り式バックドロップ、裏拳、ラリアートで海野をつぶしにかかる。結局、最後はこだわりのスプラッシュでカウント3。

海野「こうまで差があると、ちょっと自信なくしちゃいますね…」
マダム「前回から何も変わってなかったわ。少しタフになったくらいで、攻めがまだまだダメね。」

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▼第三試合「ランキング10位決定戦」15分1本勝負
×マウント富士(5分55秒、タドコロ・ボンバーによるK.O.)○田所大介

前述のような経緯があったが、田所が富士を破り念願のランキング入りを果たした。序盤から富士のギブス殺法に苦しめられる田所。しかし、中盤から反撃。ビックバディボム3連発から一気にタドコロボンバー2連発で、壮絶に富士をK.O.した。富士はギブスのギミックに頼って、本来のファイトスタイルを見失ってしまっている。エースだったころを思い出して欲しいものである。

※田所がランキング10位にランクイン。

富士「なんやえらいはりきりようやったな、大介のやつ。こりゃエースとしてうかうかしとれんなぁ。」
田所「くそやろー!見たか!俺がエースだっ!次はキリアコフか?白虎か?誰でもかかってきやがれ!」

とんでもない勘違いな二人である。
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▼▼次号予告
『ヒーローズ』後半戦!

キリアコフ VS 朱雀!
ヤンキー VS 青龍!
白虎&玄武 VS フウマ&チキン!

乞うご期待!
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トミーJr.はプロレスラーだった!
横プロトミー会長に緊急インタビュー
横プロ (ヒロト記者)【1998年10月11日(日) 07時13分】

MWA記事【1998年10月10日(土) 】によるとMWAにジュン・カクタという選手が参戦、彼は横プロトミー会長の息子という事実が判明!真相の程を会長にうかがいました。

トミー「やあやあ、どーも。最近出番が多いのう。」
ヒロト「会長の御子息、プロレスラーだったんですね。」
トミー「別に隠してたわけじゃないけど。あいつはあいつでやってたんだよ。順を追って話すと、鶴田 純之助というのは僕の息子、五男坊なんだけど、プロレスラーになりたいと言うから知り合いのフェイズさんとこに留学させたんだよ。」
ヒロト「フェイズさんてあのフェイズさんですか?」
トミー「うん、あのフェイズさん。で、向こう(アメリカ)でみっちり鍛えられてそれじゃあ横プロに来たらって言ったんだけど、俺は俺でやっていきたいとか生意気言ってずっと向こうでプロレスしてたんだよ。」
ヒロト「どれくらいですか?」
トミー「10年くらいかなあ。でもいつかは日本にと思ってたみたいで、そのきっかけに来年には横プロに来ることになってるよ。あいつもその辺ひねくれてるな。今のところ立場的には横プロ所属で団体内半独立集団ってところで契約した。」
ヒロト「集団ってことは他にもメンバーがいるわけですね、」
トミー「うん、詳しいことはまだ聞いてないけど、どうやらフェイズさんとこで体を作ったあとはその手を放れて数人の日本人レスラーといっしょにアメリカのマイナー団体で活躍してたらしい。MWA傘下ミシガン地区と言ってた。まあ親としては目のとどくところでやっててくれてたほうが安心するってのはあるから。」
ヒロト「みんなまとめて受け入れるんですね。」
トミー「まーね。もうすぐ、年明けには日本に帰ってくるからあとは本人達に聞いてみて。」

ということで、まだ少し先のことですがじき横プロに参戦するとのこと。来年は新しい風によって横プロの勢力地図もずいぶんと変わっていきそうです。
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“J”苦渋の防衛
MWA世界ヘヴィ戦&海崎礼爾 MWA海外遠征情報 part2
MWA (大スポ 谷町一徳記者)【1998年10月10日(土) 13時10分】

□MWA世界ヘヴィ戦−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
先の7月15日に続き、8月24日ミシガン州デトロイトはジョー・ルイス・アリーナで、MWA世界ヘヴィ戦が行われた。そしてようやくこの日、元MWA世界ヘヴィ王者でもあるあの“人間発電所王”ブルーノ・サンガルシアを迎え撃つ事になった若き王者“J”ことジェイムズ・ローゼンバーグの一戦を目当てに多くの人々(約16500人)がジョー・ルイス・アリーナに詰め掛けて来た。前39代王者ドン・ギャラガーを降し、史上最年少で至宝を手に入れた“J”。今年の1月にチャンピオンになってすでに8ヶ月近いが、未だに中堅を相手の防衛戦で、もっと強い相手を当てて欲しいと自らが発言していた。6.29では現AOAヘヴィ王者のポートノイの挑戦を受け、60分3本勝負で防衛戦を行っているが一本目を落としたものの後はストレートで快勝し7度目の防衛に成功している。その後、次期挑戦者として“人間発電所王”B・サンガルシアの名が挙がり、7.15サンノゼアリーナで選手権が組まれる事が決定されたが、直前にサンガルシアの腰の故障で挑戦者が変更。そのアクシデントへの怒りをぶちまける様に“J”はJC=ヴェインをグレコローマンバックドロップで失神KOし、8人目の敵を撃破した。
8月になるとサンガルシアのコンディションも戻り、腰の具合も復調したと情報が入ると再び次期挑戦者にその名が浮上。すでに8回の防衛をしている“J”にとっては初の大物チャレンジャーであり、このサンガルシアに勝たない事には本当の王者としてのスタート地点に立った事にはならない。この機は逃せない、取り逃しは許されないのだ。

選手権試合は静かな立ち上がりから一転、中盤には組んずほぐれつの場外戦と進み、後半は若き王者のグレコローマン・バックドロップが火を吹けば、発電所王の強力無比なベアハッグが唸りを上げ、一進一退の試合展開に進展。これぞまさにチャンピオンシップの試合という状態に観客達は大熱狂。そして、試合がサンガルシアに傾いた時、“J”はアバランシュに捉えようとサンガルシアが不用意に組付いたところを首を丸め込んで捕らえ、何とそのまま3カウントを奪取。

あっけない幕切れとなったが、試合内容は“J”がサンガルシアの猛攻に押されていたのは確かで、両者の必殺技も出ずに決着が着いてしまったのも大きくミソを付けた点とも言える。勝負に勝ったが試合に負けたというヤツだろう。
実際、憔悴しきった顔でバックステージに消えた王者とは対称的に、敗れた“人間発電所王”サンガルシアは堂々と退場している。“J”はリック・ロックブリンクルのような守りの王者ではなく攻めの王者で、この内容には納得いかないのだろう。これがキャリアの差と言ってしまえばそれまでだが、結果的に勝った王者が崖っ淵に立たされてしまうとは何とも不憫な話である…。9度目の防衛を果たした“J”の次の刺客は一体誰になるのか?10度目の防衛は有るのか?

□海崎MWA遠征中盤戦−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
いよいよ8月28日ニューヨーク州ローチェスター、ウォー・メモリアル・オーデトリアムにてポートノイの持つAOAヘヴィに挑戦する事が決まったM.O.Wのエース海崎。御承知の通り、海崎はM.O.W『ヘイル・トゥ・イングランド』最終戦で3度目の防衛に失敗してAOAヘヴィを“人間圧縮機”ポートノイに奪われ、強いてはMWAに流失させてしまった。海崎は、自らの失態は自らの手で拭うとMWAに乗り込む事を決意し、実際にMWA上陸を成し遂げた。
8.10のオーシャン・センターでのデビュー戦で果たした海崎は、その後も好調に試合をこなし、MWAサイドからリターンマッチの確約を取り付ける事に成功する。また、ダザイとのジャパニーズコンビは、登場当時ブーイングを浴びていた海崎のイメージを変える要素を含んでいたようで、AOA戦を前にしてベビー的扱いを受けるようになっていた。が、それは相手がヒールや、地元以外の選手の場合にだけに限られていた。その会場の地元選手が相手となれば、当然その対戦相手にはブーイングが起きるのが常。それを差し引いてもレイジ・カイザキの名はこの数日で随分と知れて来たようである。もっぱらレイジと呼ばれてるようだが(カイザキよりもレイジ、Rageという馴染み易いらしい)。

14日からさらに数戦こなしたレイジもこの24日のデトロイト大会にラインナップされている。日本対米国という図式の6メンタッグに出場したのだが、米国サイドは物凄い顔触れ。元MWA世界ヘヴィ王者“金髪狼王”リック・ロックブリンクル、同じく“マッドブル44”ドン・ギャラガー、そして今売り出し中の“超鋼金戦士”アルマゲドン・ウォリヤーというスター選手のトリオ。
対する日本チームは勿論レイジ、ダザイ、と来てもうひとりはここミシガンを拠点に活躍する紺のショートパンツに黒シューズという何やらストロングなイデタチの日本人レスラーで、その名をジュン・カクタという。このカクタどこかで聞いた事のある名だが、そう、実はあの横プロの鶴田“トミー”トモミ会長の子息(五男坊)、鶴田純之助なのである。武者修行の地、ミシガン州を中心に活躍するカクタだが、デトロイト大会は地元ととあってMWAからお呼びが掛った訳だ。勿論、その実力を買われたのも事実である。ちなみにカクタは石本五十六(M.O.W)のMWA時代の弟子でもあり、そのラインでも今回、参戦を決定付けたようだ。

ゴング前は当然、米国チームには大歓声で日本チームには大ブーイング。試合が始まると米国チームの流れのまま、リック、ギャラガーの元MWA世界王者コンビが中心になり、日本チームにまったく舵を取らせない試合運びで展開。
が、中盤、レイジがキレのあるエクスプロイダーを炸裂させると、ダザイもジャンピングDDTなど日本人離れした体格を利して反撃を開始。カクタもゴツゴツとしたレスリングでギャラガーに立ち向かっていく。
途中、ギャラガーが馬乗りパンチでレイジが流血させたるもしたが、標的をカクタに据えた米国チームはクイックタッチで逃さずにダメージを与えていき、そのままリックが伝家の宝刀“フィギュア4レッグロック”でフィニッシュ。

やはり相手がこれでは負け役になってしまうのは致し方ないが、リックとの遭遇はまさにMWA遠征の副産物でもある。リターンマッチが本題だが、海崎は存分にMWAでプロレスをしている事も大切な事になる筈である。8.28を間近に海崎は何を思う…?

□人間風車王がポートノイに挑戦!?−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
8.28を前にある噂話が出ているという。噂の出どこがいまいち不明で確証がないのだが、どうも“人間風車王”ウィル・ブロンソンがポートノイのAOAヘヴィに挑戦するという話が持ち上がっているのだと言う。すでに決まっている海崎のリターンマッチの先に行われるというのかそれともポートノイが防衛したとするその後なのかはわからないが、どうやらMWAサイドがAOAを海崎に取り返させる気がないという解釈も出来る噂だ。というのもブロンソンは二冠王者になるという野望を持っているとかいないとかで、今保有するMWAインターナショル・ヘヴィともう一本のベルトとしてAOAヘヴィに眼を付けたのだとも言われている。
つまり、最悪海崎が奪取に失敗するとなるとAOAヘヴィさらに手の届き難い物になってしまう事になるのだ。

しかし、この日の試合を見る限りその二冠王者になるのはブロンソンではなくポートノイなのかもしれない。ジュニアヘヴィーのロッジ、スミスを配したタッグマッチで激突した両者だったが、どっちも引かず。高度な駆け引きとダイナミックな内容で両者のコンディションの良さ示す事になった。その壮絶な試合を制したのは“人間圧縮機”の異名を取るポートノイだった。海崎からAOAを奪った技でもあるオクラホマスタンピートをブロンソンに決め、両手でガッチリ固めると堂々の3カウントをあげてしまったのである。格で言うとブロンソンが断然上にあったのだが、いち中堅でしかなかったポートノイがAOAヘヴィ王者となったのを契機に一気にトップグループに上がらんとするという事か。しかもそれは現実になるのも時間の問題と言えるだろう。なんせブロンソンはピンフォールを取られた事がないという逸話を持つ男。その男からタッグながら3カウントを取ってしまったのだからこれは確実だろう。

が、ブロンソンもそれで終わる男ではない。この敗北でより二冠王者への想いを強固にしたとすると海崎が奪取すれば標的を海崎に替える可能性もある。ブロンソン自身、海崎に興味を持ってるのは事実で、それは今回の遠征でのリターンマッチ以上の収穫となる。しかし、それだけハイリスクハイリターンという事だ。無冠で帰国という最悪の事態も有り得る。勝てば二冠王者。すべては8.28を待つしかない…。

□主な試合結果−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
◎8.24 ジョー・ルイス・アリーナ
▼MWA世界ヘヴィ級選手権・60分1本勝負
 J・ローゼンバーグ◯(8分17秒 首固め)×B・サンガルシア
  ☆王者ローゼンバーグが9度目の防衛に成功

▼6メンタッグマッチ・30分1本勝負
 R・ロックブリンクル◯&D・ギャラガー&A・ウォリヤー
 (14分0秒 足四の字固め)
 ダザイ&レイジ・カイザキ&J・カクタ×

▼タッグマッチ・30分1本勝負
 W・ブロンソン×&D・ロッジ
 (21分9秒 体固め)
 E・ポートノイ◯&D・スミス

▼シングルマッチ・15分1本勝負
 S・ラムゼイ◯(6分45秒 グランドコブラツイスト)×K・ムラサコ
 J・チャンドラー◯(5分22秒 裏腕十字固め)×ミル・グラマラス

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いよいよ次回は、AOAヘヴィリターンマッチ。いよいよ遠征も終盤へ差し掛かる。太宰獲得などの情報を織り交ぜて次回は報告したいと思う。余談だが、海崎遠征で新たに明らかになった事があるという。それに関しては確実に裏が取れてからリポートしたいと思う。
(情報提供:本紙通信員 ロニィ・ジェイムズ・リオ/デイブ・ゲイブル)
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ECVVタッグ王座決定リーグ戦序盤戦終了
中盤戦第3節メイン速報:長島&□武狸太(10'26"RO)バルコ■&ジャガー
ECVV機構 (Pooga記者)【1998年10月09日(金) 22時46分】

 序盤戦の2節消化時点で、早くも明暗くっきり、の感があり。
 どうやら優勝は蝶極組、長島組、バルコ組の「3強」に絞られた模様です。
 まだ7分の2しか消化されていないのに他のチームの体たらくときたら……
今後の奮起を期待したいところです。

 横浜ベイスターズ、優勝おめでとうございます。
 我がECVVも、東京bayの対岸から喜んでおります。(^^)
(手前のとこのマリーンズはどうなってるんだと言われそうですが^^;))

<結果はここから閲覧されたし>
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おめでたいということで
横プロ (ヒロト記者)【1998年10月09日(金) 06時39分】

横浜ベイスターズのセ・リーグ優勝にともない急遽単発興行を発表した横プロトミー会長のコメントです。

トミー「やあやあ、どーも。めでたいなったらめでたいな。そう言うわけで興行します。今度の日曜。」
ヒロト「ずいぶん急ですね。」
トミー「今興奮してるんだから今やらないと意味がないでしょー。ホントは明日でもよかったけどちと選手が全然集まらないので。うちは外国人選手ばっかりでしょ。オフの時はみんなあんまり日本にいないんだよ。急いで日本人連中だけでも召集かけて、」
ヒロト「地味な興行になりそうですね。」
サック「心配すんなヤマモト。俺がいる。ヤッホッホー(←嬉しくておどっている)」
トミー「他団体にもきっと隠れハマファンはいるだろうし、そういう人にはぜひ出てもらいたいとこだけど、なにしろ急だから。やっぱり参戦依頼はしっかり団体を通して手続きしないといけないからね。ただ、ちょっと直接声かけられるとこにはさっき電話したから試合できる数は集まるでしょ。」
ヒロト「そんなに慌てなければもっと出場選手も充実できると思いますが、」
サック「だから俺がいればなんとかなるだろっての。ヨコハマバンザ〜イ!」
トミー「そうだけどそれだと、時間がたつとそれは名ばかりのただの興行になっちゃうから。やっぱりやる方もみる方も横浜優勝うれしーなあって思いながらじゃなきゃ意味がないもの。今うれしいなーて思ってる人だけでする興行なのだよ。だから横プロ外人勢は無理矢理に呼ぶつもりはないよ。」
ヒロト「電話って誰にかけたんですか?誰が参戦するんですか?」
トミー「フフフ。出るのはもちろんヨコハマファンです。」
サック「ちょっと待ておい、ムシすんなよなミスターヨコハマを。」
トミー「試合といっても今回は純粋にお祭りです。だから縁日とかも出してみんなで一緒に楽しみたいですね。」
ヒロト「当日は僕も遊びに行きます。」
トミー「うん、家族でおいでー。」

・・・・・・・・・・

サック「ねえねえ、もうわかったからこれだけ見てよ。この写真。いいでしょー。」
ヒロト「R.R.Rの「もののけPRESENT」ですか。見に行ったんだ。」
サック「わっはっは。ムッケとガチョピンと写真とっちゃったよ。あとスパイディ(J)と握手した。なんか向こうから近づいて来て握手してくれたんだぜー。あいつは俺を見抜いたな。ヤマモトとは違うな。ウム。」
ヒロト「あー、それはだってスパイディは」
サック「ん?なに?きみもわかったらこの俺ミスターヨコハマを表紙に持ってくようにがんばれよ。」
ヒロト「まあいいけど。」

 *)サックはスパイディ(J)の正体を知らない数少ない
   バカプロレスファンなのであった。
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告知コーナー(横浜ベイスターズセ・リーグ優勝記念増刊号)
横プロ (ローカル新聞『はまがぜ』記者)【1998年10月09日(金) 06時33分】

=ここは、『はまかぜ』告知コーナーです。一行200円から。=

■やったね横浜!(祝)横浜ベイスターズリーグ優勝セール開催
本日から3日間「いいから全部持ってけ!」  スーパー・ハマキン

■フロアレディー募集 時給2.700円〜
    パブ あじさい   (桜木町)045-*▲○♯
  
■集えハマっ子!!緊急告知
ベイスターズ優勝記念横プロ特別興行『君達がいて僕がいる』開催決定

 開催日予定 10/11(日)
 会場    市大総合体育館

なお、カードその他詳細に関するお問い合わせは横プロ事務所まで(広報部)

■始めからわかってたさ!
だって俺は浜っ子。 −サック万太郎−
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海崎、MWA上陸!!
海崎礼爾 MWA遠征情報 part1
MWA (大スポ 谷町一徳記者)【1998年10月08日(木) 05時54分】

□海崎MWA遠征・序盤戦−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
M.O.Wのエース、海崎礼爾がAOA奪還の命題を背負って米国MWAに上陸を果たした。8月10日、現地入りした海崎はフロリダ州デイトナ・ビーチのオーシャン・センターに於いて初戦を迎えたが、試合を重ねて行く中で好評価を得られた事から早くも8月28日にAOAリターンマッチが行われる事が決定。MWAでのさらなる地位向上のという副題も付き、ただのリターンマッチという意味あいでは済まなくなったようである…。

「レイジ・カイザキ」としてのMWAでの第一戦目の相手は先日の7月15日に“J”ことMWA世界ヘヴィ王者ジェイムズ・ローゼンバーグに挑戦した黒人レスラー、JC=ヴェイン。元バスケット選手という経歴を持つヴェインは自慢のバネを利したキックを得意としているが、いみじくも海崎自身もキックを得意とする選手。
同タイプを当てられてしまうという事で、海崎の持ち味が半減してしまいかねなかったが、海崎の洗練されたスタイルはやはり2流レスラーとは違った。謎の日本人海崎に対し、試合前にはブーイングを送っていた観客もその見方を変えるまでにそう時間はかからなかったのである。シャープなキックから流れるようにスープレックスを放つと、最後は必殺パールリヴァープランジで完勝を挙げた。多少反撃を許したようだが、感触を窺う意味を考えればこれで十分だろう。

その試合をバックステージで見ていたレスラーも目を丸くしていたと言う。中でも現MWA認定インターナショナルヘヴィ級王者である“人間風車王”ウィル・ブロンソンは「彼は凄いね。強いというかキレイだ。ほとんど無駄が見えない。興味?ああ、ちょっとやってみたい気もするよ。勿論、その時はボクが勝つ事は間違いないけどね」と語ったともいう。

翌11日には2戦目として中堅ヒールのアル・ハッサン・ハキムとのシングルマッチに臨んだ海崎。ハキムの執拗な凶器攻撃で流血するという状況下から何と猛虎原爆'85でピンフォール勝ちを挙げると大歓声の嵐。ヒールのハキムとやった事もあるのかこれで海崎のイメージが決定したと言ってもいいだろう。
14日の3戦目からはすでにブーイングは小さくなり、好意的な歓声の方が大きくなっている。試合はタッグマッチで、あのダザイのパートナーに抜擢(現状で言うとダザイの方がMWAでは格が上となる)されている。ちなみに結果はダザイ&レイジ組のリングアウト勝ちに終わっているが、こう言ったリングアウト裁定から抗争が始まっていくのがセオリーとも言え、MWAでの基盤作りにはもってこいのシチュエーションとなったのかもしれない。

出だしはこれ以上にないものとなった海崎MWA遠征。だが、先はまだ見えない。AOAリターンマッチが決まったとは言え、ここは天下のMWA。日本でのサーキットとは違うのだ。好評価を受けた事が逆に海崎のスケジュール表を埋めていくのも間違い無い。
さて、ダザイと言えばM.O.Wが獲得を狙っているという選手。ここで海崎と組んだ事から事の成りゆきが注目されるが、凱旋試合後には「日本で闘う理由がない」と暗にM.O.W移籍を否定していたのも事実で予断を許さない。しかし、繰り返しになるがダザイ&レイジ・カイザキの定着次第で変化が生じる可能性も大いにあり得る訳である。
そして、やはり4戦目以降からダザイ&レイジのジャパニーズコンビが次々に組まれていく事になったのである!

その海崎の腰からAOAを奪った“人間圧縮機”ポートノイはと言えばM.O.Wシリーズから戻った後も当然MWAサーキットに合流している。しかも、ポートノイのコンディションは完璧という他なく、連戦連勝も当然とばかりの勢い。死角ナシの状態で8月28日を迎えそうだ。

□海崎、ポートノイの試合結果−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
◎8.10 オーシャン・センター
▼シングルマッチ・15分1本勝負
 レイジ・カイザキ◯(5分44秒 パールリヴァープランジ)×JC=ヴェイン
 E・ポートノイ◯(9分7秒 弓矢固め)×H・カウフマン

◎8.11 ベイフロント・センター
▼シングルマッチ・15分1本勝負
 レイジ・カイザキ◯(4分47秒 猛虎原爆固め'85)×H・H・ハキム

▼タッグマッチ・45分1本勝負
 E・ポートノイ◯&S・ラムゼイ
 (7分0秒 ウィンディゴ・アバランチ)
 D・ギャラガー&J・ペイガンJr×

◎8.14 バルチモア・アリーナ
▼タッグマッチ・30分1本勝負
 ダザイ◯&レイジ・カイザキ
 (9分26秒 リングアウト勝ち)
 H・H・ハキム×&K・K・クラック

▼シングルマッチ・15分1本勝負
 E・ポートノイ◯(8分26秒 カナダ式背骨折り)×D・ロッジ

□MWA世界タッグ戦−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
MWA世界タッグ新王者のトニィ・リトゥル、ペイトリ・ザ・ナイスガイの防衛戦が14日に行われた。王者チームには未だに空っ風が吹いている。戦前の予想は防衛失敗とプレスから叩かれており、M.O.W『ヘイル・トゥ・イングランド』でポートノイ組(パートナーはラルフ・ヴァン・ヘルデン)にまったく歯が立たず大敗を喫するという失態を犯しており、やはり一抹の不安は捨て切れなかった。
案の定、挑戦者のジンク・チャンドラー、スティーブ・ラムゼイ(現Iコンチ王者)を相手に大苦戦を強いられるが、トニィが粘りを見せ、得意のアメイジング・Dから体固めでなんとか日本での初防衛に続いて2度目の防衛を果たしている。
薄氷の防衛戦はいつまで続くのか?王座陥落も時間の問題と言われるがそんなバッシングを切り抜ける方法は勝ち続けるしかない。地獄の防衛ロードはまだ始まったばかりと言えよう。

◎8.14 バルチモア・アリーナ
▼MWA世界タッグ選手権・60分1本勝負
 T・リトゥル◯&ペイトリ・ザ・ナイスガイ
 (12分8秒 体固め)
 J・チャンドラー&S・ラムゼイ×
  ☆王者組が2度目の防衛に成功

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
次回はいよいよAOAリターンマッチ。遠征中盤戦にはある日本人選手とタッグを組むなど見どころもあり、それも含めてMWAの状況もお届けしたいと思う。
(情報提供:本紙通信員 ロニィ・ジェイムズ・リオ/デイブ・ゲイブル)

<MWA Office>
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あぁ!なんてこったい
9月5日R.R.R興業「もののけPRESENT」試合結果
R.R.R (週間Fプロ記者)【1998年10月07日(水) 02時06分】

9月5日R.R.R興業「もののけPRESENT」
東京都葛飾橋病院体育館 観衆782人

はい!週間Fプロです。ここのところ全然週間じゃないですががんばって行きたいと思います。今日はちびっ子をたくさん集めた「もののけPRESENT」のリポートにやってまいりました。

第一試合(10分一本勝負)
ムッケ VS イエティ
第一試合は正体不明の生物同士の戦い、子供たちには圧倒的に人気のムッケだが会場の女性客には白くてずんぐりむっくりのイエティが受けている。
試合は全体的にイエティがリード、ガチョピンがセコンドに付いているのにムッケは攻め込まれた感が強く、単発的な大技ばかりで試合としてはやや単調・・・
結局スピード、小技で攻めたイエティをムッケが捕まえきれず10分間フルタイムのドロー。
試合後のムッケ選手は控え室で一言、「この衣装は熱いんじゃ!」・・・もっともですね。

第二試合(15分1本勝負)
スパイディ(J)&ザ・デビル
      VS
どすこい熊吾郎&インビジブル・ストーカー
続いて第二試合、会場中がストーカー選手の入場とともに大笑い!
透明人間というふれこみであるが会場入りする姿は丸見えだ、子供たちの笑い声がこだまする。そしてその笑いは試合が始まるとさらに大きくなった。
スパイディ、ザ・デビル、両者ともストーカーが全く見えないようだ(そんなわけはないのだが、そこはご愛敬)熊吾郎選手を得意のスパイだーネット(グランド卍)で捕まえるスパイディだが後ろから忍び寄るストーカー選手に全くきずかない。子供たちは「あー!後ろ」と一斉に声をかけるがスパイディには全く見えないようで無防備にカットに入られてしまう。
そして試合終盤、熊吾郎選手がつっこんで来てスバイディ側のコーナーで大乱闘。
スパイディとザ・デビルが二人がかりで倒そうとするとなぜかザ・デビルが動けない、それもそのはず後ろからストーカー選手が忍びよりザ・デビルにスリーパー。
何とか1人でがんばろうと熊吾郎選手のバックをとったスパイディに熊吾郎選手がどんぴしゃりのタイミングで金的攻撃!そして腰ふりダンス。変態扱いされた恨みかなぜかスパイディには容赦がない熊吾郎選手であった。
結局疲れ果てたザ・デビルをストーカー選手がロメロで切って捕り、楽しかった試合は大盛況のうちに幕を閉じた。

第三試合(10分一本勝負)
ザ・デビル VS スカル・ゲレーラ
楽しかった第二試合とはうって変わった雰囲気で第三試合は始められた。
薄暗い通路の奥からザ・デビル(原)が巨体を揺すって現れた。通路側のちびっ子が思わず引く・・・そして反対側の通路からは薄暗い明かりに照らされた骸骨が・・・。
ちびっ子はみな考えていたようだ・・・(どっちも悪役っぽい)
しかしその考えは試合が始まるとすぐに消えてしまった。巨体でありながら殴る蹴るの攻撃しかしないデビルに対して、美しいドロップキックやルチャ系の技で試合を組み立てるゲレーラ選手はまさに正義の味方だったようだ。
試合は序盤戦こそデビルが体格を利用した返し技で勝っていたが、時間がたつにつれ飛び技でスピーディーに責め立てるゲレーラ選手に対して付いていけなくなったようだ。そして4分過ぎついにゲレーラ選手のボーンダンスが炸裂!巨体を持ち上げた荒技にちびっ子が大声援。
コレにデビルがぷっつん、ゲレーラ選手を場外に放り投げたが逆に場外でもボーンダンスを仕掛けられついに逆上!場外で渾身の力を込めてパワーボムを仕掛けた。
・・・「あっ、あのバカ」・・・通路裏で見ていたスパイディが止めに入ろうとしたときはもう遅かった。
ちびっ子の目に映ったのは今の時代には絶対に見られない悪役が善玉を意味もなくリングアウトにした光景であった。

第二試合の盛り上がりとゲレーラ選手への声援を全部チャラにされた観客たちは口ぐちに文句を言い始めた・・・。
「やばい・・・」危険を感じ取ったスパイディは素早く場内アナウンスで特別試合の発表をした。「15分の休憩の後にバトルロイヤルを行います、楽しみにお待ちください」この発表とガチョピン、ムッケ、イエティによる(握手会)によりちびっ子たちも何とかおさまり、大人の観客たちも和やかなムードに戻ったようだ。

そして15分の後・・・スパイディがギャラのUPと頭を下げたことによりバトルロイヤルが開始された(もちろんザ・デビル(原)は控え室で大目玉を食らったことは言うまでもない)

特別試合バトルロイヤル(オーバー・ザ・ロープルール)
そして始まった特別試合、出場選手は熊吾郎、ストーカー、スパイディ、デビル(TV)、デビル(原)、ゲレーラ、計6選手。
選手の疲労を考慮してオーバー・ザ・ロープルールで試合は始まった。
まず熊吾郎選手がストーカー選手の元に近ずく、誰もがチームを組むのだろうと思った瞬間、熊吾郎選手は場外に放り投げられる。わずか試合開始6秒のことであった。たっぐ戦でサポート役だったストーカー選手に出番を譲ったのだろうか?
さて、リング上は序盤は圧倒的にデビル(原)の独壇場。体格を生かして投げを耐え抜き相手をぶん殴る。これにスパイディが怒り「まだわからんのか!」とでも言うように場外に向かってブレーンバスターでデビル(原)を放り投げた。
スーパーヘビーをぶん投げたことによりちびっ子たちから驚きの声が上がりスパイディはヒーローになったがあくまで一瞬だった、その直後にストーカー選手にただのボディスラムで場外に落とされたのである(またまた後ろから忍び寄るストーカー選手にきずかなかったようである)
さて、気が付いてみればドリームチームが自分一人、ザ・デビル(TV)がダイハッスルするが、妙にゲレーラ、ストーカー両選手のチームワークがいい、粘りに粘ったがW・バックドロップ、W・ブレーンバスターを立て続けにくらい場外に転落していった。
最後に残ったのは他団体選手の二人、誰もがなかなかみれない対戦をよく見ようとした瞬間・・・デビル(TV)を投げて立ち上がったゲレーラ選手を同じく立ち上がってすぐのストーカー選手がフロント・S・ホイップで場外にぶん投げる。
終わってみればデビル(原)をのぞいて全員がストーカー選手に落とされる結果となった。恐るべし、透明人間である(笑)。
そして試合終了時にレフェリーがストーカー選手を見つけられない(見えないふり)という落ちをつけて、「もののけPRESENT」は無事終了したのであった。

<週間Fプロ>
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A.L.10月大会カード発表
アスリーツリーグ (舞田 憲作記者)【1998年10月07日(水) 01時50分】

 アスリーツリーグ10月大会の要綱が発表された。

 今回の興行では、変則的なカードが組まれた。A.L.所属全13選手を、シングルマッチでの勝率順により2グループに分け、各グループから1名ずつが登場して対戦(シングルマッチ)する。誰と誰が闘うかは、試合当日くじ引きによって決められる。グループ分けは以下のとおり。
 各選手ともにこの大会では勝利を収め、いいイメージで11月からの A.L.Championship '98 に臨みたいところ。前もって対戦相手を研究することができないため、より実力が問われることになり、トーナメントへの試金石としては申し分ないと言えるだろう。
 なお、ちょうど中間にあたる7位はデニスとマコーニーが同率であるため、当日のくじ引きによりどちらかが8位としてBグループに入る。あぶれた者は、他団体選手との特別試合を行なうとのこと。この他団体選手については未発表。こちらも誰が登場するのか楽しみにしたい。

 【Aグループ…赤コーナー】
   新田 英二(10勝2敗、勝率.833、勝率順1位)
   高村 唯希(2勝1敗、勝率.667、勝率順3位)
   小峰 広志(5勝3敗、勝率.625、勝率順5位)
   有倉 雅史(2勝5敗、勝率.286、勝率順9位)
   アデミール・オズマ(1勝5敗、勝率.167、勝率順11位)
   ルティ・バロア(0勝4敗、勝率.000、勝率順13位)

 【Bグループ…青コーナー】
   氷野 将也(5勝2敗、勝率.714、勝率順2位)
   八島 康彦(7勝4敗、勝率.636、勝率順4位)
   成田 順(4勝3敗、勝率.571、勝率順6位)
   キース・ガードナー(1勝5敗、勝率.167、勝率順10位)
   ジョーイ・マクスウェル(0勝1敗、勝率.000、勝率順12位)

 デニス・ロイター(1勝1敗、勝率.500、勝率順7位)
 サリナ・マコーニー(1勝1敗、勝率.500、勝率順7位)

※A.L.によると、順位は現時点での勝率を単純に比較したものであり、ランキング等公式の効力をもつものではないとのこと。
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目指せ5勝2敗ライン
新設・ECVV認定タッグ王者決定リーグ戦開幕迫る!
ECVV機構 (Pooga記者)【1998年10月05日(月) 20時38分】

 ECVVではついにタッグ王座を新設、初代王座争奪タッグリーグ戦
が、機構傘下の4グループからの各2チーム、計8チームの間で総
当たりで争われることとなった。

オーナー潮崎_春樹の話
「8月シリーズの『YATTE!』が後楽園進出を最後に自然閉幕
してしまって……まあいろいろあったんですが、これからリーグ戦
やります。
 どのチームが優勝するか、はっきりいってまったく予想がつきま
せん。一応格的には蝶極&武藤組なんですが、参考になりません。
ついては、『伝言板』のコーナーにて優勝チーム、すなわち初代王
者組を予想していただければ面白いかと思います。賞品など出せま
せんが。^^;) ちなみにいにしえの『最強タッグ』方式で、優勝戦
はありません。最高得点組が優勝となりますので! また、参加選
手はすべて画像を公開しました」

<参加チーム&日程はここから>
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A.L.9月興行詳報(後編)
アスリーツリーグ (舞田 憲作記者)【1998年10月04日(日) 01時58分】

A.L.Hades〜祈冥〜  9月7日(月) 於・岡山遊楽園ホール

第4試合 氷野 将也 対 デニス・ロイター

 休憩明けの第4試合は、空手対柔道。迫真空手出身、8月大会で見事オズマを破って華々しくデビューしたデニスと、7月にM.O.Wで開催された英連邦タッグトーナメント「バトル・オヴ・ヘイル・トゥ・イングランド」での準優勝などここ数か月好調を維持している氷野の対戦に期待が集まった。
 ゴングが鳴ると、デニスは積極的にパンチとキックを打っていく。だが、前へ前へと押し進むデニスのスタイルでは、どうしても氷野の懐に入り込んでいく格好になってしまう。これは組みにいきたい氷野としても望むところだった。
 序盤こそ膝蹴りを合わせるなど超接近戦対策を披露するデニスだったが、氷野の投げ技、寝技が決まるたびにみるみるスタミナを奪われてしまった。氷野は終始余裕のある闘いぶりで、安定感のある勝利。試合タイムは短かったものの、デニスとしてはいい勉強になったのではないだろうか。

     ○氷野{3分45秒 STF}●デニス

デニスのコメント:
 打撃と組み技では、使うスタミナの種類が違うね。知識として知ってはいたが、今日はそれを実戦で学ぶことができた。試合に負けたのはもちろん口惜しいが、今はこうして1つ1つステップアップしていけばいいと思っている。

氷野のコメント:
 絶好調ス。次も勝つッス。


第5試合 小峰 広志 対 有倉 雅史

 青コーナー、有倉雅史。現在のところシングルマッチでは2勝4敗と、やや低迷している。5月大会で新人・高村のユウキスペシャルII(マシーンスープレックス)により、左肩を脱臼。2か月間の欠場から明けた8月大会では、フランスのルティに乱打戦から激勝。
 浮上のチャンス…記者にはそう思えてならなかった。深く沈めば沈むほど、浮力は大きくなるものだ。今なら勢いよく水面から飛び上がることができるのではないだろうか。舞台はセミファイナル。相手は虎視耽々とエースの座を狙う小峰。状況としては申し分ない。
 握手の後両コーナーに別れた両者は、ゴングと同時に再びリング中央へ。まずはローキックを一発ずつ打ち合い、距離感をつかむ。そして積極的に手を出していったのは小峰。掌打、ミドルキック、もう一発ミドルキックと見せかけ空中で高さを変えてのハイキックと、変幻自在の攻撃を繰り広げる。
 一方の有倉に焦る様子はなく、むしろ不気味と言っていいほど落ち着いていた。フェイントにも惑わされることなく、冷静に小峰の攻撃を捌き、そして機を見ては力強い掌打や鋭い正拳突きを返していく。
 ほぼ一進一退の展開が続いたが、打撃一本槍の有倉に対して、小峰は中盤からローキック、足4の字、蹴り足をキャッチしてのドラゴンスクリューなど、立体的な戦法で有倉の脚に照準を絞った。これが功を奏し、4分を過ぎたあたりから有倉の動きが鈍くなっていく。4分40秒、ボディブローからのフォールを返した有倉は正拳突き連打から馬乗りになっての掌打を叩き込むが、これが惜しくもロープブレイク。これで有倉の集中力が切れた。
 スタンドに戻った小峰は素早い動きで有倉の背後に廻ると、首を極めつつ仰け反らせた有倉の胸板にエルボーを落とす。そしてサッカーボールキックを一発放っておいてから、電光石火の早業でフェイスロックを完成。有倉はたちどころにギブアップした。

     ○小峰{5分13秒 ステップオーバーフェイスロック}●有倉

有倉のコメント:
 負けたけど、今日はある意味満足してるわ。ここへ来てようやく、自分に一番足りんものが何か、いうのがわかった気がする。目からウロコいうやっちゃな。だいぶ出遅れてもうたけど、ほんまの俺はまだこれからや。ちょっとだけ、期待しとってください。

小峰のコメント:
 今日も勝ったね。ここしばらく調子がよくて、どんどん自分に自信が付いてきている。今A.L.のエースは新田ということになってて、俺もまあそれは認めてるんだけど、どうだろう、そろそろ対戦もしてみたいかな。今年中には1度やってみたいね。


第6試合 新田 英二 対 アデミール・オズマ

 今大会のファイナルマッチは、新田とオズマの一戦となった。オズマは勝率こそまだ低いが、試合数を重ねるたびに内容が良くなってきており、そろそろブレイク間近との声が聞かれるようになってきた。シングルでのメインイベント初体験のオズマは、入場時からさすがにやや緊張気味。
 一方赤コーナーから入場した暫定エース・新田は、久しぶりに気合充分の表情。ここ数試合の評価があまり芳しくなかっただけに、そろそろいい試合を見せてほしいところだ。
 まず先手を取ったのはオズマだった。ハンマーパンチ、ハンマーブローを立て続けに見舞うと、新田もこれに応戦。いつもに比べてキックを控えめに、掌打とパンチを多用する。新田の方が基本に忠実であるのに対し、オズマのそれはどちらかと言えば力まかせ。序盤はほぼ互角の展開になった。
 2分を数えるあたりから、オズマは早くも大技を狙う。最初のうちは冷静に切り返していた新田だが、リバースツームストンを防ぎきれず、ついにキツい一発を食らってしまう。さらに立ち上がったところへ背後から猛烈なタックルを浴びる。ここで焦りが生じたか、新田は奇襲のニールキックを放つが、自爆。オズマのペースに傾いていった。
 リバースブレーンバスター、ゴッチ式パイルドライバー、ジャンピングDDTと大技の3連発からスリーパーホールドでギブアップを迫るオズマだったが、これは自力で返す新田。ならばとオズマは必殺のオズマ・クラッシュ(ダブルアームホイップ)を炸裂させ、勝負に出た。新田を引きずり起こしてバックを取るが、新田はこれを間一髪で切り返し、脇固めへ。これをロープに逃げられると、ミドルキック連打からラベンダー・スプラッシュ(ハイキックラッシュ)で一気に形勢を逆転。キャプチュード、裏投げ、フロントスープレックスと投げ技を矢継ぎ早に決めたあと、グラウンドのアキレス腱で試合を決めた。オズマも実力を十分に出したが、最後は新田の瞬間的な爆発力が物を言った。

     ○新田{5分27秒 アキレス腱固め}●オズマ

オズマのコメント:
 残念でス。自惚レかも知れなイけど、惜しいトコロまでいけてタと思ウ。まだボク、経験が足りなイね。勝てル思っテ油断しタような気がすル。最後まで気を抜いチャだめと思っタ。

新田のコメント:
 強くなったですね、オズマ。今日もお世辞抜きでヤバイと思ったし。1年ほど前はまだド素人だったのにね。彼は、ほんとにこういうのが好きだから、まじめに練習にも取り組んでる。努力したぶんの結果はちゃんと出てきますよね。まだまだ強くなれると思います。


 この日の興行で、A.L.は岡山遊楽園ホールを初めて満員(2,500人)にした。少しずつではあるが、着実に前へ前へと歩を進めてきたA.L.。次回の興行は10月9日、金曜日の予定だ。
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帰ってきたHFA!
旗揚げ戦『ヒーローズ』、カード発表!
HFA (ぴろき記者)【1998年10月03日(土) 11時56分】

倒産後、新規旗揚げしたばかりのHFA(Heroes Fighting Association)だが、10月10日の体育の日に早速旗揚げ戦が行われることになった。大会名は『ヒーローズ』。約80日ぶりの興行ということだが、各選手ともにいい動きを見せてくれることを期待したい。

今回は久しぶりに所属全選手(鬼神衆は除く)が参加する。

第一試合は、パンサーと相川のシングル初対決。パンサーは参戦2戦目。お互いにまだ勝利がないので、ここで初勝利をつかみたいところだ。パンサーのことを「実力ないくせにちゃらちゃらしてるだけ」(5月4日記事参照)と言い切った相川がそれを試合で証明することができるか!?

第二試合はマダムと海野の2度目のシングルマッチ。初対決時はマダムの完勝だったが、海野が成長の証を見せることができるか!?

第三試合は、ノーランカーの富士、田所によるランキング10位決定戦。元ランキング10位だったファイプラー弘樹が、現在消息不明で新・HFAの選手リストからは洩れていることから組まれた試合だ。元・エースの富士か?それとも意外に人気がでてきたダイスキーか?

第四試合はキリアコフ(2位)と朱雀(7位)のランキング戦。HFAとNEOの二冠をとると宣言したキリアコフだが、NEOの鶴波には敗北し王者挑戦の道が遠のいた。HFA制覇のためにもここは2位を死守しておきたいところだ。

第五試合は無差別級次期挑戦者決定戦で、ヤンキーと青龍が激突する。この両者は、ランキング上位選手から順に、先のギガファイティングトーナメントで現王者の白虎と対戦していない選手が選ばれたもの。ヤンキーが体格を活かして王者挑戦権を得てしまうのか?
第六試合はHFA最強タッグの白虎&玄武の師弟コンビにフウマとチキンが挑む。この中では明らかに実力が劣るチキンが、フウマの足を引っ張らずにがんばることができるかがポイントである。


〜〜『ヒーローズ』10月10日(土)後楽園ホール〜〜

▼第一試合「女子シングルマッチ」10分1本勝負
ピンクパンサー VS 相川こずえ

▼第二試合「女子シングルマッチ」10分1本勝負
マダム有明 VS 海野幸

▼第三試合「ランキング10位決定戦」15分1本勝負
マウント富士 VS 田所大介

▼第四試合「ランキング戦」15分1本勝負
ビクトル・キリアコフ【2位】 VS ファイヤー・フェニックス(朱雀)【7位】

▼第五試合「無差別級王座次期挑戦者決定戦(ランキング戦)」15分1本勝負
ヤンキー・スミス【3位】 VS ブルー・ストリーク(青龍)【5位】

▼第六試合「闘神四天王 VS 正規軍」30分1本勝負
タイガー・ストライカー(白虎) & ブラック・ロック(玄武)
                VS
          フウマ & チキンタイガー


乞うご期待!!
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Nの波動
NEO10・17大会カード発表! そして…
プロフェッショナル・レスリングNEO (川崎勉造記者)【1998年10月02日(金) 17時32分】

 10月1日、某所で次回NEO大会カード発表、並びにNEO無差別級選手権の調印式が行われた。
 まず、カードだが…

「Natural」
■1998年10月17日=大阪・大阪府体育館
▽15分一本勝負
法月武人<雨宮道場> vs 朝羽直人<カドモン>
 前回大会で圭司に敗れたカドモンの斎藤多夏史が長期のグルジア遠征となった為、カドモン若手衆から新たな刺客として、朝羽が抜擢された。対する法月は、これがデビュー戦。雨宮道場三人目の男である。雨宮五月の復帰のメドがたたない現在、彼に対する期待は高い。

▽15分一本勝負
山小屋勇一 vs エリック・マクワイルド<VECTOR>
 オーウェル、ラッセルに続くVECTOR第3の男は、エリック・マクワイルド。これは2mを超す大男との情報が入っている。非常に穏やかな性格で、格闘家に向いているのかどうか疑問はあるが…。山小屋はこれが復帰戦。キリアコフ戦で痛めた足首も、順調に回復したとのこと。彼の小細工かどこまで通用するのか、じっくりと見てみたい。

▽ランキング戦15分一本勝負
雨宮雷<雨宮道場・7位> vs 神城潤一<9位>
 皮肉な事に、デビュー以来未勝利の二人によるランキングマッチ。雨宮五月の留守を任されている雷としては、雨宮道場独立の意義を問われる事になりかねない。神城に到ってはデビューからそろそろ一年が経とうとしている。もうのんびりはできない。長い滑走路は終わりを告げるのか…?

▽ランキング戦15分一本勝負
グレッグ・ラッセル<VECTOR・6位> vs 九重勇次<RRR・8位>
 セミファイナルはVECTORvsRRR。VECTOR勢にとってはNEO以外との初の交流戦になる。「切れちまった…俺はここでやっていけるのか…?」と意気消沈のラッセルに、「本当に見極める場所はリングしかない」と、選手会長の鶴波の一声で決まったこのカード。九重にとっては神城相手にNEO初勝利をもたらした直後だけに、ここでVECTORも食って一気にスッテプアップしたいところだ。

▽ランキング&NEO無差別級選手権試合15分1本勝負
流星満潮<王者> vs 加藤圭司<1位>
「勝ちます。押忍」
「いい試合しようとか、全然思ってないです。誰だってこの世界で生きていくからには、ベルトを巻きたいと思うから…勝ちにいきます。僕が勝って、NEOに加藤圭司ありっていうのを見せます」
 流星はピリピリした面持ちで短くコメントしたのに対し、圭司はにこやかに厳しい事を言ってのけた。
 第4回NEOトーナメント決勝…初代NEO無差別級王者決定戦。あの時と同じカードで、再び王者に相応しい男を問う。そして…

鶴波「えー、前々からの予定だっんだけど、11月からのシリーズは『第5回NEOトーナメント』になるから。参加選手は全部で16人を予定」
 圭司や中田が言っていた「年末の大勝負」の概要が発表された。
鶴波「11月上旬に北海道でAブロック一回戦の4試合、中旬に山形で同じくBブロックの4試合。12月に都内で2回戦を行い、来年1月に準決勝と決勝を横浜アレナで行う予定」
−「参加選手は?」
鶴波「NEOランキングを保持している選手は全員参加して欲しい…というのが本音なんだけど、カドモンの斎藤選手は遠征中という事で、今回は見送り。代わりにカドモンから誰か参加してもらうつもり」
−「となると、11人はほぼ確定、と。後は?」
鶴波「現在交渉中。まあ、基本的にはVECTORとのラインがあるから、VECTORサイドの推薦選手数人が入る。それと、ランキング持ってないうちの若手にも、トライしてもらおうとは思っている。後はまだ交渉中」
−「現在のランキングはどうなりますか?」
鶴波「トーナメントといっても、NEOの試合であることには変わりがない。全試合ランキング戦になる。ベルトも、全試合賭けてもらう」
−「ということは…次の流星選手か圭司選手、どちらが王者であるにしろ、優勝しない限りは王者でなくなる、と」
鶴波「そういうこと。強い選手がベルトを持つのは当たり前の話しだし、うちのスタイルからいって王者は一人いれば十分。カードは、次の大阪大会が終わる頃には発表できると思うから」

 NEOはやはり一筋縄の団体ではない…勝者=王者。あまりにも当然で残酷なサバイバルレースがこの冬、到来。1999年、銀のベルトを腰に巻き最後の勝ち名乗りを上げる者は、誰だ!?
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イラつく王者、サンガルシア戦延期
MWA世界ヘヴィ防衛戦 and more +大和復帰戦
MWA (大スポ 谷町一徳記者)【1998年10月02日(金) 11時47分】

この度、海崎が乗り込む事が決まった米国大手団体MWA。6.30オリンピック・オーデトリアム戦からリポートがなかったが、ここで7月15日のMWA世界ヘヴィ戦などを中心に海崎参戦以前までの現在のMWAの状況をまとめてみたいと思う。

まずはMWA世界ヘヴィ戦だ。現在のチャンプは超新星、通称“J”ジェイムズ・ゴールドバーグ。若干26歳にして至宝を手にした訳だが、実の所まだ“人間発電所王”サンガルシア、“金髪狼王”ロックブリンクルといった大物の挑戦を受けておらず、ポートノイをはじめとする中堅クラスを中心に防衛戦をこなしてきているのだ。それでも7防衛という記録は大物らに匹敵する実力を有している証拠に他ならないだろう。
7月15日、キャリフォルニア州サンノゼ、サンノゼ・アリーナでの8度目の防衛戦は遂に大物サンガルシアを迎える事になっていたのだが、サンガルシアの腰の具合が芳しくないため見送られてしまったのである。結局、挑戦者はJC=ヴェインという黒人レスラーに変更。このビッグカードの変更で、ゴールドバーグの本当の実力を知る事はまたも先送りとなってしまった。

この防衛戦を機に『ゴールドバーグ』から本名の『ローゼンバーグ』に改名した“J”だったが、サンガルシアに勝つ事でより改名にインパクトを与えたる筈だった予定が、今伸び盛りのJC=ヴェインとはいえまだまだ小物でそうもいかない。試合は黒人ならではの全身のバネを使ったニールキックなどで王者ににじり寄るが、最初は付合っていたものの、イラつく王者はグレコローマン・バックドロップ一発で何とヴェインをKO葬!!わずか2分5秒で8度目の防衛を成功させ、『ローゼンバーグ』として初めて白星を飾った。
8月の防衛戦には、今度こそサンガルシアを迎え撃つ事になる。第40代MWA世界ヘヴィ王者ジェイムズ・ローゼンバーグの本当のスタート地点となる。


MWA世界ヘヴィ戦の他にMWAインターナショナル・ヘヴィも7月24日、フロリダ州タンパ、ダ・アイス・パレスで“毒まむし”ケンドー・ムラサコを挑戦者に防衛戦が行われた。王者“人間風車王”ウィル・ブロンソンは、ムラサコのラフ殺法に苦戦したものの最後は必殺人間風車からハーフボストンクラブで快勝。4度目の防衛に成功した。
MWA世界タッグも第97代現王者組であるトニィ・リトゥル&ペイトリ・ザ・ナイスガイがM.O.Wの『ヘイル・トゥ・イングランド』シリーズに参加もあり防衛戦はまだ行われていないが、帰国後の8月にはジンク・チャンドラー&スティーブ・ラムゼイ組を相手に防衛戦が予定されている。
さらに未確認情報だが、あのストロング猛鬼がMWAと契約を交わしたという情報もあがっている。これに関しては裏を取り次第詳しくお届けしたいと思うが、M.O.W退団後、音沙汰が無かった猛鬼も遂に動き出した事は間違いないだろう。

■おもな試合結果−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
◎7.15 サンノゼ・アリーナ
▼MWA世界ヘヴィ級選手権・60分1本勝負
 ジェイムズ・ローゼンバーグ◯(2分5秒 K.O.*)×JC=ヴェイン
  *グレコローマンバックドロップ
  ☆王者ローゼンバーグが8度目の防衛に成功

▼シングルマッチ・30分1本勝負
 R・ロックブリンクル◯(9分41秒 首固め)×H・カウフマン
 J・チャンドラー(3分51秒 両者リングアウト)K・K・クラック
 H・H・ハキム◯(6分57秒 ベアハッグ)×GB三世

▼タッグマッチ・30分1本勝負
 W・ブロンソン◯&D・ロッジ
 (11分45秒 フロントネックロック)
 D・ギャラガー&J・ペイガンJr×

◎7.24 ダ・アイス・パレス
▼MWA認定インターナショナル・ヘヴィ級選手権・60分1本勝負
 ウィル・ブロンソン◯(7分54秒 逆片エビ固め)×ケンドー・ムラサコ
  ☆王者ブロンソンが4度目の防衛に成功

▼タッグマッチ・45分1本勝負
 J・ローゼンバーグ◯&J・チャンドラー
 (5分1秒 K.O.*)*グレコローマンバックドロップ
 H・H・ハキム&K・K・クラック×

▼タッグマッチ・30分1本勝負
 R・ロックブリンクル◯&D・ロッジ
 (10分17秒 足4の字固め)
 H・カウフマン&ミル・グラマラス×

▼シングルマッチ・30分1本勝負
 D・ギャラガー◯(3分31秒 K.O.*)×JC=ヴェイン
  *ラッシング・ジャギュレイター
 A・ウォリヤー◯(5分54秒 ウォリヤースプラッシュ)×GB三世

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
また、今回の海崎MWA参戦に一役買った大和鉄之助が折からの腰痛に療養を終え、8月1日、MWA傘下のNEWFで復帰戦を行ったと情報が入った。東部を中心に活動するNEWFだが、ここはある意味MWA本部直轄のファームの役割も担っており次代のスター候補が多く顔を並べている。あの“J”ことジェイムズ・ローゼンバーグもここからMWA本部に這い上がっていった口なのだ。最近では“超鋼金戦士”アルマゲドン・ウォリヤーがNEWFからMWA本部へと昇格している。NEWFのボスは“人間発電所王”サンガルシアで、その親交が深い大和が調整のためにNEWFに足を運んだという訳である。
大和復帰戦の相手は売り出し中の“ポルノ野郎”ヴァズ・ヴァイラスという粘着性の強いイメージの選手。しかし、中身は実に保守的なスタイルで相当な実力者という不思議な選手だそうだ。そういった地のある選手を相手に復帰戦を行うという事は、本格的にM.O.Wへの参戦を考えての事とも考えられる。試合は、自分の身体を確かめるように基本的な技を出していき、最後は足4の字固めで復帰戦を終えたという。このまま大和は調整を続け、10月をメドに日本に帰国するというが10月といえばM.O.W10.4の『サイン・オヴ・ザ・ハンマー』武闘館大会が予定されている訳で、今後の大和の動きも注目だ。

8.1 NEWFアリーナ 大和鉄之助復帰戦・30分1本勝負
 アイアン・ヤマト◯(4分50秒 足4の字固め)×ヴァズ・ヴァイラス

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
次回は海崎遠征を中心にAOAヘヴィリターンマッチ、MWA世界タッグ戦なども併せてMWA情報をお届けしたいと思う。
(情報提供:本紙通信員 ロニィ・ジェイムズ・リオ/デイブ・ゲイブル)
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英雄達は新たなる闘いの場へ!!
ヒーローズ・ファイティング・アソシエーション旗揚げ!!
HFA (ぴろき記者)【1998年10月01日(木) 23時15分】

去る9月30日、先日倒産していたことが明らかになったHFA(Hiroki Fighting Association)が記者会見を行った。記者会見には、フロント代表として現・マッチメーク担当のマッチ近藤氏(54)、選手代表としてフウマ(29)、マダム有明(29)の両選手が出席した。まずは近藤氏の方から、先日お伝えしたような倒産に至るまでの経緯が説明された。気になる今後のことを聞こうとしたところ、近藤氏の口から新団体旗揚げの話が出てきた!

---------近藤氏いわく(ここから)----------
「えー、今お話したようにHFA…、いや、ヒロキ・ファイティング・アソシエーションは倒産しました。この全責任はファイプラー弘樹・元社長に負っていただきたいと思います。しかし!このまま団体が消滅したんでは選手がかわいそうです。そこで!私が新団体を起こそうと思います!幸い、大手の通信会社がスポンサーになってくれることになりまして、順調に旗揚げできそうな気配です。もちろん、元HFAの選手は全員引き取るつもりです。

もう団体名の方も考えています。やはり、HFAという名はすでに親しまれているのでその名を引き継いでいこうと思いました。しかし、もはや“Hiroki”氏の名をかぶせるわけにはいきません。そこで考えた団体名は…、“ヒーローズ・ファイティング・アソシエーション”(Heroes Fighting Association)です!その名の通り、英雄達が集い!激闘を繰り広げ!旧・HFAを越える団体にしたいと思います!」
---------------(ここまで)---------------

なんとなんと、新・HFA誕生である!旧・HFA所属選手は、ファイプラーを除いて全員居残り。男子の選手会長にはフウマ、女子部の選手会長にはマダムが選ばれることになった。フウマは「拙者たち選手は、いままで通り精一杯闘うだけだ」と語り、マダムは「軽視されがちだった女子部を、新団体ではもっと認めてもらいたいわね」と語った。


----- 新・HFA体制 -----
【社長】
マッチ近藤

【所属選手】
正規軍:フウマ、富士、キリアコフ、田所、ヤンキー、チキン
女子部:マダム、パンサー、海野、相川
四天王:白虎、玄武、朱雀、青龍

【外人扱い選手】
鬼神衆:ヘル、ブラッディ、ポーカー、カラテマン、ヒューマン次郎
-----------------------

ところで、「HFAは俺が守る!」と言いつつ倒産させた、ファイプラー弘樹はいずこ…。

<Heroes Fighting Association>
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空おおいに荒れる?!
TWC第二回特別興行”空雅”開催決定会見!
TWC (なかとん記者)【1998年10月01日(木) 16時35分】

こんにちわ、遅筆記者、なかとんです。

今回は、TWC本部にて、行われた第二回特別興行”空雅”の会見の模様をお伝えします。

会見に同席したのは、オーナーのTATUYA氏、フリント氏、レイ嵐龍、タイガーマン零、キングレオの5名
まずは、興行の詳細と試合カードが下記のように発表された。

日時  10月10日(土)PM 3:00
場所  なみはやドーム

第一試合
 武神 VS 荒岩
第二試合
 龍牙 & レイ嵐龍 VS タイガーマン零 & 破山
第三試合
 風神 VS タイガーマン影
第四試合
 雷神 VS J・ライアン
第五試合
 伊達 VS NIGHT−R
第六試合
 CCO & エルウィンド vs デフレオパルド & 獅真王
第七試合
 タイガーマン空 & キングレオ VS 安西 & ガムゥ

次に、同席していた出場選手へ質問が行なわれた。
な「レイ嵐龍選手に伺います。今回は、セミ、メイン共にJrの試合というかなり実験的なカードが組まれましたが?」
レ「確かに、ヘビー級のある団体では、メインがJrというのは珍しいね。でもそれは、単なる慣例だからね。」
キ「俺がメインでやれば、問題ないさ、他の試合がどんな出来でも客を満足させてみせるよ。」
な「なるほど、すごい自信ですね。」
レ「当たり前さ、俺の試合は芸術だよ。まぁ、タッグマッチだから足を引っ張られるかもしれないけどね。俺からいわせれば・・」
零「少し、黙ってた方がいいな。芸術家モドキ。」
キ「何!?」
レ「おい、ガキ見たいな喧嘩をするなよ。」
キ「・・・・・・」
(キングレオの同席する会見は、いつも遺恨を生みそうな会見になる)
な「えっえーとタイガーマン零選手はレイ選手との同期対決ですよね。」
な「ヘビー級転向も順調というところですか?。」
零「まぁ、とりあえずは順調と言えるのではないかと。」
*「はっ!どこが順調だって。」

突然、会見場に、タイガーマン空、GIRAの2選手が現れるとオーナーに向かって要求を突き付けた。
空「Mr.TATUYA!今回のカードは納得できない。俺がここ(TWC)に来たのは零と戦うためだといったはずだ。」
空「初興行では、我慢したが、これ以上は待てん!シングルだ!シングルで零と戦わせろ!。」

(一瞬、騒然となった会見場で、オーナーのTATUYA氏だけは冷静だった。)
T「要求は解った、空はいいとして、GIRA、君も何かあるのか。」
(GIRAは、空がアピールをしている間、無言でじっとレイ嵐龍を見ていたが、オーナーの方を振り向くと)
G「アッウ、ハングォリー!!!」(どうやら、腹が減ったという意味らしい)
T「もういい・・・。」
G「ウア?」

T「零、君の意見は?。」
零「売られた喧嘩は、買うものでしょう。」
T「わかった、それなら、試合カードを変更しよう。」
な「それは、タイガーマン零選手とタイガーマン空選手のシングル決定ということですか?」
T「そうです。それに伴い、メインは、3選手による、バトルロイヤルに変更します。第二試合は・・」
(その時、事態を静観していたフリント氏が静かに立ちあがった。)
フ「私では、どうかな。」
T「出て頂けますか、Mr.フリント。」
レ「それなら、もう一つの顔で出てもらいたいですね。」
フ「フッ考えておくとしよう。」

な「あの、すいません、少し、決定した事を整理してもらえませんか?」
T「わかりました、えーまず、T零選手とT空選手のシングルが決定しました。」
T「メインのカードは、バトルロイヤルに、第二試合は、零の代わりにジークフリント選手に出ていもらいます。」
T「試合の順序に関しましては、後日、発表させて頂きます。」
このように、タイガーマン空選手の乱入によって、突然のカード変更が行なわれたわけだが、参戦当初から
謎の多かった空選手と零選手のつながりについては、現在も取材を続けている。

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会見終了後、同席した選手、及び、空選手にコメントをもらった。

レイ嵐龍「面白くなってきたね。なかとんさん。Mr.フリントの本当の顔を見れるかもよ。」
フリント「レイの言葉は意外だったね。久々に燃えられそうだよ。」
キングレオ「試合が始まれば、誰が主役か、あの2流レスラーたちにもわかるだろう。」
T零 「あいつ(空)は、どこかで見た事がある気はしてた、でも喧嘩を売る相手を間違えたね。」
T空 「初興行のような体でリングに立つな。ベストで来い!と零に伝えておいてくれ!」
GIRA 「FIGHT!FIGHT!アゥ!」(あいかわらず、リングコスチュームで生活しているようだ。)
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