TWC | なかとん記者【1998年11月30日(月) 17時35分】→記事にジャンプ |
アスリーツリーグ | 舞田 憲作記者【1998年11月29日(日) 23時31分】→記事にジャンプ |
M.O.W | 谷町一徳/大石昭二記者【1998年11月28日(土) 06時48分】→記事にジャンプ |
VECTOR | (記事:狭山美由紀 / 取材:水野理梨亜)記者【1998年11月25日(水) 14時15分】→記事にジャンプ |
アスリーツリーグ | 舞田 憲作記者【1998年11月24日(火) 01時41分】→記事にジャンプ |
TWC | なかとん記者【1998年11月23日(月) 23時45分】→記事にジャンプ |
プロフェッショナル・レスリングNEO | 川崎勉造記者【1998年11月23日(月) 14時00分】→記事にジャンプ |
M.O.W | 谷町一徳記者【1998年11月23日(月) 10時01分】→記事にジャンプ |
WSCプロレス | 林内 合助記者【1998年11月23日(月) 02時48分】→記事にジャンプ |
飛翔の会 | なかとん記者【1998年11月21日(土) 17時38分】→記事にジャンプ |
VECTOR | 新田留美記者【1998年11月19日(木) 22時41分】→記事にジャンプ |
MWA | 谷町一徳記者【1998年11月19日(木) 01時17分】→記事にジャンプ |
横プロ | ローカル新聞『はまがぜ』記者【1998年11月17日(火) 18時49分】→記事にジャンプ |
M.O.W/DMLL | 古島克広記者【1998年11月15日(日) 14時15分】→記事にジャンプ |
なにわプロレス@WWWWA | 八女記者【1998年11月14日(土) 18時16分】→記事にジャンプ |
シュン山田記者【1998年11月14日(土) 07時51分】→記事にジャンプ |
WSCプロレス | 林内 合助記者【1998年11月13日(金) 19時51分】→記事にジャンプ |
WSCプロレス | 林内 合助記者【1998年11月11日(水) 14時13分】→記事にジャンプ |
M.O.W | 大スポ 谷町一徳記者【1998年11月11日(水) 10時33分】→記事にジャンプ |
○○○○○ | なかとん記者【1998年11月09日(月) 22時11分】→記事にジャンプ |
アスリーツリーグ | 舞田 憲作記者【1998年11月09日(月) 01時00分】→記事にジャンプ |
夢我 | ダー記者【1998年11月09日(月) 00時43分】→記事にジャンプ |
プロフェッショナル・レスリングNEO | 川崎勉造記者【1998年11月06日(金) 02時46分】→記事にジャンプ |
プロフェッショナル・レスリングNEO | 川崎勉造記者【1998年11月03日(火) 16時54分】→記事にジャンプ |
アスリーツリーグ | 舞田 憲作記者【1998年11月03日(火) 03時09分】→記事にジャンプ |
「飛翔の会」 | なかとん記者【1998年11月02日(月) 21時10分】→記事にジャンプ |
R.R.R | 週間Fプロ記者記者【1998年11月02日(月) 08時30分】→記事にジャンプ |
プロフェッショナル・レスリングNEO | 川崎勉造記者【1998年11月01日(日) 11時47分】→記事にジャンプ |
TWC | (なかとん記者)【1998年11月30日(月) 17時35分】 |
東大阪にあるTWC事務所にて次回興行の発表が行なわれた。←トップに戻る
発表によると、興行名は『聖夜』。
開催日時は、その名の通り12月25日とのこと。
名前はともかく、まさかこの日に興行を行なうとは、冒険というより無謀である。
オーナーのTATUYA氏曰く
「一度でいいからやってみたかった。今回は採算度外視です。」
とのこと、経営者としては無責任極まりない言葉といえよう。
しかし、カード的には魅力あるラインナップだ。
旗揚げ戦で行われた、TWCヘビー級王者決定リーグ戦予選トーナメントが再び行なわれ。
現在、リーグ戦に出場が決定している、へルパワーとレイ嵐龍の2名以外の3名を今回のトーナメントで決定する。
その他、TWC初の6人タッグマッチや、2カウントマッチ、オンリーギブアップマッチなどが予定されている。
詳細については、例によって後日発表となっているが、トーナメント参加者については既に発表されているので
紹介しておく。
参加選手
龍牙
NIGHT-R
破山 皇
荒岩 厳
雷神
J・ライアン
ジークフリント
GIRA
武神 洸翔
以上9名。
実際12/25に行われるのは、トーナメントの決勝と、3位決定戦の勝者と前回3位の武神との試合のみだが、
個性豊かな(クセのある)メンバーだけに面白くなりそうな予感はある。
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「飛翔・1」においてエキシビジョンに出場予定だったが怪我のため出場中止になった安西。
怪我の具合が心配されたが、今回経過報告がなされた。
新技の練習中に大腿骨を骨折したらしく、全治一ヶ月とのこと。
復帰戦は来年の予定。
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ミニ・ニュース
旗揚げ当初より、謎だらけのGIRA(フリー)に新たな謎が浮上した。
GIRAは、現在、TWC事務所に寝泊まりし、普段からリングコスチュームで生活している。
ところが、付近の住人の証言によると、通常の銀に青のラインのコスチュームだけでなく赤ラインや黄色のライン姿を
目撃したというのだ。
これだけなら、単に着替えただけといえるが、近くの公園で、赤と黄色のGIRAが話し込んでいたという証言もあり、
GIRAの兄弟?という噂も出ている。
最近では、「赤GIRAを見ると願いがかなう」や「曲がり角で緑GIRAに会うと不幸になる」などの噂がささやかれているそうだ。
アスリーツリーグ | (舞田 憲作記者)【1998年11月29日(日) 23時31分】 |
『A.L.Championship’98 1回戦』 ’98年11月22日(月) 於・岡山遊楽園ホール←トップに戻る
第1試合 ○門仲 伝奇(M.O.W){2分42秒 連続ベリートゥバック、KO}●成田 順[5勝3敗]
試合開始早々の連続ベリートゥバックを皮切りに、門仲の鬼気迫るスープレックス、実に12連発。まさかの秒殺で門仲の完勝、成田はほとんど試合をさせてもらえなかった。
第2試合 ●新田 英二[10勝3敗]{5分51秒 片エビ固め}○有倉 雅史[2勝6敗]
オープニングヒットで目尻を切り大流血の新田、不運も重なったがよもやの初戦敗退。これでシングル2連敗となる新田は無言のまま会場から姿を消した…。一方の有倉も不気味にノーコメント。
第3試合 ●ルティ・バロア[0勝5敗]{7分43秒 体固め}○デニス・ロイター[2勝1敗]
A.L.フランスの同門、正統派のデニスと邪道のルティ。狡猾な反則攻撃でルティが試合を有利にすすめるも、迫真会館仕込みの怒涛のラッシュの前にあえなく敗れる。打撃一本槍のデニスが2回戦に駒を進めた。
第4試合 ●ジョーイ・マクスウェル[0勝2敗]{5分55秒 ネックロック}○氷野 将也[6勝2敗]
今年後半の絶好調ぶりをキープした氷野が、危険極まりない場外戦を制して2回戦進出。センセーショナルにデビューしたジョーイだが、未だ勝ち星を挙げることができず。来年以降の闘いに期待したい。
第5試合 ●ビクトル・キリアコフ(HFA){4分57秒 足4の字固め}○小峰 広志[6勝3敗]
戦前の予想どおり、緻密かつ流麗な技術戦に会場はため息の連続となった。序盤キリアコフの関節技に押された小峰だが、試合中盤から返し技が抜群に冴え、相手の力をうまく逆用し劇的な逆転勝利を収めた。
第6試合 ○キース・ガードナー[1勝6敗]{6分31秒 脇固め}●高村 唯希[2勝2敗]
例によって物怖じしない高村が積極的に攻め、3つ目の金星も目前かと思われたが、一瞬の油断が命取りになった。ここしばらくパッとしなかったキースだが、そろそろ反撃の狼煙を上げるか?
第7試合 ○八島 康彦[8勝4敗]{4分16秒 胴絞めスリーパーホールド}●アデミール・オズマ[2勝5敗]
A.L.No2と言われつつも優勝候補に名前の挙がってこなかった八島が、静かに自己主張をしてみせた。オズマも内容は決して悪くなかった。今年もっとも伸びた選手の一人だろう。
第8試合 ○サリナ・マコーニー[1勝2敗]{10分42秒 テキサスクローバーホールド}●マハトマ・チャンドーラVII世(横浜)
意外なことに1回戦ではもっとも盛り上がった一戦となった。拝み攻撃をひととおり繰り出し観客を沸かせたチャンドルだったが、最後はサリナの体重に押しつぶされてしまった。
(後編に続く)
M.O.W | (谷町一徳/大石昭二記者)【1998年11月28日(土) 06時48分】 |
11月22日、元BJP勢を含んだ新しい布陣での初めてのシリーズとなる『マスター・オヴ・リヴェンジ』シリーズが開幕した。←トップに戻る
開幕戦はいつも通り東京・遊楽園ホール。新たな時代へと突入したM.O.Wだが、試合開始30分前にM.O.Wから次期『ファイティング・ザ・ワールド』シリーズの概要が発表された。今年最後のシリーズにM.O.Wが持ってきた切り札は“世界ストロンゲストタッグリーグ”なるもの。
MWAとの提携から今回のリーグ開催を決定した経緯があるようだが、エントリー選手はMWAのトップ勢を多く含む全8チームが参加。M.O.W側が2組で他6組はすべて外国人チームとなるとの事だ。
そして、その8チーム合計16名のエントリー選手の正式発表は、11.28最終戦武闘館にて行われると宮本営業部長の口から告げられた。
次期シリーズへ向けてまずは今シリーズが大きな一歩となるだろう!
<開幕戦詳細記事へ>
VECTOR | ((記事:狭山美由紀 / 取材:水野理梨亜)記者)【1998年11月25日(水) 14時15分】 |
1998/12 Los-Angels Hyper-Dueling Hall 第4回特別大会「ISM」←トップに戻る
自我と技量とを示す事で「観客」と言う名の神々に選び出された闘士達が集い、
「闘技場」という自己表現の場における自己の価値を高めるべく、
鍛え上げたその肉体と精神を、神々が見守る舞台の中で躍動させる・・・。
<月刊「格闘界通信」特別発行『VECTOR 第4回トーナメント"ISM"』>
アスリーツリーグ | (舞田 憲作記者)【1998年11月24日(火) 01時41分】 |
11月13日金曜日。会場側の都合により延期されていたA.L.Championship’98について、アスリーツリーグから正式な発表があった。←トップに戻る
まず、1回戦の日程は11月23日(月・祝)と正式に決定した。これに伴い、12月8日(火)に予定されていた決勝戦も2週間延期され、12月22日(火)に開催となった。
そして肝心のトーナメント組み合わせであるが、以下のとおり発表された。
『A.L.Championship’98 1回戦』 11月23日(月) 於・岡山遊楽園ホール
<Aゾーン>
第1試合 門仲 伝奇(M.O.W) 対 成田 順
第2試合 新田 英二 対 有倉 雅史
<Bゾーン>
第3試合 ルティ・バロア 対 デニス・ロイター
第4試合 ジョーイ・マクスウェル 対 氷野 将也
<Cゾーン>
第5試合 ビクトル・キリアコフ(HFA) 対 小峰 広志
第6試合 キース・ガードナー 対 高村 唯希
<Dゾーン>
第7試合 八島 康彦 対 アデミール・オズマ
第8試合 マハトマ・チャンドーラVII世(横浜) 対 サリナ・マコーニー
第9試合 Aゾーン代表決定戦
第10試合 Bゾーン代表決定戦
第11試合 Cゾーン代表決定戦
第12試合 Dゾーン代表決定戦
なお大会名としては『1回戦』となっているが、実際には初日に2回戦までが行なわれ、一気にベスト4が出揃うことになる。
【記者展望】
まず、1回戦最大の注目カードはCゾーンのビクトル・キリアコフ(HFA)対小峰だ。半年前の新田戦において、A.L.の姿勢を理解し「必要以上に凄惨な試合をする場所ではない」として、あくまでスポーツライクな闘いを見せたキリアコフ。しかし、それはまだ余裕があったことの裏返しとも言える。小峰がキリアコフを慌てさせることが出来るか期待したい。この試合の勝者がCゾーンを制する可能性が高いだろう。
Aゾーンの第1試合はM.O.Wの門仲対成田。10月大会で暫定エース新田を下し、さらには10.24『X-Day』ジュニアトーナメントで優勝した成田。絶好調で今大会に臨むわけだが、相手は優勝候補の一人にも挙げられる門仲。この試合がひょっとするとトーナメント全体の鍵を握ることになるかも知れない。
そして新田と有倉の試合にも注目だ。裏話になってしまうが、実はこの2人犬猿の仲であるとの噂があり、事実A.L.の旗揚げ以来両者はタッグでも対戦したことがない。もしかすると今までのA.L.には無縁だったドロドロの遺恨が発生することも考えられる。
暫定エースとして優勝、ひいては2連破の期待がかかる新田だが、激戦区となったAゾーンを勝ち上がることができるか。
Bゾーンには外人勢が固まった感があるが、実力的に頭一つ抜けている氷野が有利か。ルティとデニスのフランス同門対決は隠し味と言えよう。
もっともわからないのがDゾーンだ。キャリアの面でサリナが若干劣ってはいるものの、誰が勝ち上がってもそう不思議ではない。横浜プロレスのチャンドルも外様の意地を出してくるだろうが、個人的には、A.L.10月大会でキースを下しオーストラリア勢のトップに立ったオズマを推したい。
TWC | (なかとん記者)【1998年11月23日(月) 23時45分】 |
「飛翔・1」終了後、久しぶりにTWC事務所で取材を行った。←トップに戻る
事務所に居たのは、TWC広報の伊嶋氏、一人だった。
な「どうもー。今日はオーナーはいらっしゃらないんですか?」
伊「はい、今日は12月の興行の会場を手配しにまわってて。」
な「えっ、興行があるんですか?」
伊「ありますよ。年末にやる予定です、詳細はまだ発表しませんけど。」
な「せっかく来たのに、何か教えてくださいよ。」
伊「そう言われても、具体的な事は何も決まってないですから。」
な「それじゃ、選手に取材させてもらえます?」
伊「でも、今日は完全にオフですから、下のジムに誰か来てればいいですけど・・」
そんな、伊嶋広報の言葉を聞いて不安になったもののとりあえず、地下のリングに言ってみた。
リングでは、NEOのトーナメントにエントリーされている破山と飛翔で優勝した零が練習をしていた。
練習終了後、早速取材を申し込んだ。
な「練習中に申し訳ない。」
零「いいですよ、自分はもうあがろうかと思ってたし。」
な「それじゃ、早速なんだけど、飛翔終了後、今後の希望としてNEOの名前を挙げてたよね。」
零「えぇ、そうですね。」
な「あの時の会見じゃ、興味があるって事だけだったんだけど。」
零「実は、6年前に怪我して飛べなくなった時、今までのルチャのスタイルを変えようと思って様々な格闘技を
研究したんですよね。で、その時にキックとか、関節技とかを中心にした、格闘技色の強いスタイルっていう
のにたどり着いたんだけど、でも、ファンが自分に望んでたのってやっぱり空中技だったんですよね。」
な「当時は、天才飛行士とかいわれてたもんね。」
零「うん、それで結局は引退しちゃったんだけど、あの時に目指したスタイルって今のスタイルの元になってる
と思うし、そのスタイルでどこまでいけるだろうって気持ちがね。すごく強くて。」
な「個人の力を知りたいというわけ?」
零「うん、NEOって団体なら、そういう事が出来そうかなって。」
な「なるほど、じゃ破山のNEO参戦も、そのため?」
零「そういうわけじゃないですよ。皇の希望が一番です。」
零「おい!皇」
練習中の破山に声をかける。
破「なんすか、零さん。」
零「取材に答えてやってくれよ。」
破「いいすけど、なんすか?」
な「いや、今度のNEO参戦なんだけど、破山が希望したって聞いたんでね」
破「あぁ、なんかJrばっかり注目されて面白くなかったし、他でやってみたいって思ってたんで。
ちょうど向こうからうちに『どうですか?』みたいなオファーがあったっていうんで零さんに
出してくれって頼んだだけですよ。」
な「自信ありってとこかな?」
破「自信は有りますよ。っていうか無かったら出ません。」
な「相手は、ランキング2位の中田選手だけど?」
破「いつも言ってますけど、キャリアとか過去の栄光とか関係ないっす。やるからには勝つだけっす。」
破「それじゃ、まだ練習がのこってるんで。」
破山が練習に戻っていく
な「相変わらず気が強いねぇ。」
零「それが、売りですよ。まぁがんばってくれるでしょ。」
な「それより、NEOの鶴波選手の会見は知ってるかな。」
零「聞きましたよ、マスクをとれば話は早いんでしょうけど、自分はこのマスクに誇り持ってますからね。」
な「マスクを取る気はないということだね。」
零「別にNEOだけを視野に入れてるわけでもないんでね。」
な「あくまでも、目標の一つであると。」
零「うん、TWCでもやらなきゃいけない事は有るし、飛翔王の価値を上げるていうのもね。」
な「鶴波選手個人としては零の参戦の意思表示に対して好意的な意見だったんだけど。」
零「うん、ありがたいです、自分としてもファンの望まない試合はしたくないんで。実績を積んでからね
あらためて挑戦させてもらいますという事で。」
な「まずは、破山でTWCを知ってもらうという所かな。」
零「えぇ、気長にいきますよ。」
いい意味で余裕の出てきた零。これからの動きに注目だ。
プロフェッショナル・レスリングNEO | (川崎勉造記者)【1998年11月23日(月) 14時00分】 |
「ふっざけんな、コラァ!」←トップに戻る
二回戦で敗れ、控え室に戻ってきた神城を出迎えたのは、憤怒の形相の圭司、そしてその手から投げつけられたパイプ椅子であった。
TWC主催のJrドリームイベント『飛翔・1』、NEOからは神城潤一と山小屋勇一が出場。セコンドには雨宮雷と法月武人の雨宮道場勢が付き、圭司はNEO責任者として控え室で待機していた。
一回戦第二試合、シーソーゲームの末、キングレオにTWCのホームリングで勝利した神城。デビューから約一年、苦節の末に掴んだ初勝利に控え室も沸きあがった。
「やりゃできるじゃねーか、ジュン! このまま行け、このまま!」
「へへ、当たり前でしょ」
神城の肩をバンバン叩いて祝福する圭司、照れ笑いを浮かべながらカメラにVサインする神城。
申し分のないスタートだった。
続く一回戦第三試合、神城と同じく初のNEO以外のリングにあがった山小屋。緊張は隠せず、動きも堅かったが次第に持ち味である小細工を披露。敗れはしたが、自らの存在とNEOの価値をアピールした。
「今の俺なりに、精一杯やりました。ICBMのJr王者と戦えて、光栄でした。俺なんか、デビューしたばかりの若造ですけど、俺の名前を他の団体の人に覚えてもらえれば、俺としては満足です。欲を言えばもっともっとこういう大会に出てみたいです」
実際、NEOでも二番目にキャリアのない山小屋は善戦した。
「うちのトーナメントにエントリーしなかったのを後悔した」
とは、圭司の後日談である。
しかし、なんとなくいいムードの控え室の隅で、神城は座ったままボンヤリとしている。一日一試合というのがNEOの原則。一年に渡りNEOの外に出る機会のなかった神城は、集中力の維持がまったくできなかったのである。
その結果が…
「この『なんちゃってレスラー』が!」
「貴様はNEOの恥さらしだ!」
完敗・惨敗。いや、無気力試合とも言える内容で敗北した神城に対する、圭司の怒りの私刑であった。
容赦なく椅子を何度も打ちつけ、顔面に拳を叩き込む圭司。慣れない二試合で意識朦朧の神城は言い返す事もやり返す事もできずに、されるがまま。
「落ち着かんかい、圭司!」
「ここはTWCの会場なんですよ!」
雷雨と法月の制止も、圭司の耳には入らない。
「新生NEOってのはなぁ…神聖NEOってのでもあるんだよ! プロとして恥ずべき試合をした貴様に、トーナメントに出る資格など…いや、NEOのリングに上がる資格などないっ!」
だが、振り上げられた六度目の椅子は、神城に振り下ろされる事なく、第三者に取り上げられた。
「止めんじゃねぇ! 誰だ、オラァ!」
「まま、その辺にしといて下さいな」
「!…五月雨、か…」
圭司からあっさり椅子を奪い取ったのは、ここ半年ばかり音信不通だった雨宮道場師範代・雨宮五月。
新生NEO旗揚げ戦で中田に折られた鼻骨の回復が思わしくなかったが、第5回NEOトーナメントにはエントリーされていた。それがこの日、しばらくぶりに公の場に姿を見せたのである。
五月雨はにこりと微笑むと、
「ジュンさんも一生懸命やりました。一日二試合ってのに戸惑っただけでしょ。圭司クンも、連戦の厳しさは知ってますでしょ?」
「だけどな、こいつは、こいつは…」
「圭司クン、許してやってくれって、言うとります」
一瞬だけ、五月雨の視線が鋭く圭司を突き刺す。
「…ちっ…わかった、わかったよ」
「さすが圭司クンですわ」
そう言った五月雨の表情は、先ほどのにこりとした笑顔だった。
数日後、NEO事務所で選手会長の鶴波が騒動についての会見を行った。
「ええ、今回、TWCの会場内という場所を弁えず、ウチの加藤圭司がご迷惑をおかけしたことを深くお詫びいたします。
圭司が壊したのは…まず椅子が二つ、ロッカーが一つ。巻き添えになったカメラマンのカメラが一つに、雷雨の水筒。これらは全て本人が弁償します。また、圭司には減棒処分として冬のボーナスは全面カットします」
と言うわけで、圭司に金銭的処分が下された事を発表した。
以下は、会見が終了してからの鶴波へのインタビュー。
「鶴さんはあの大会をどう見られました?」
「ウチの選手について? まあ、よくやった方だと思うよ。あのメンツの中じゃ異色だっただろうけど。
でもまあ、神城は二試合目になったらもう戦えるような状態じゃなくなったり、山小屋にしても相手が格上なんだから思い切って突っかかっていかなきゃいけないのに、それができなかったり、ね。若さっていうか、未熟さ、甘さを露呈したってのはあったけど、こういう経験は後で絶対に活きてくるから」
「大会そのものについては…?」
「ウン、色んな団体から選手が出たようだし、素晴らしいモノだったんじゃない。ウチのトーナメントはワンディじゃないけど、いい参考になったと言うか、勉強になったよ。ウチも負けないようにいいモノにしないとな」
「で、トーナメントを制覇して『飛翔王』となったTWCのタイガーマン零選手ですが、NEOに興味有りというコメントを残してます」
「ああ、そうらしいね。ウチに興味や関心を持ってくれたのは、素直に嬉しいしありがたいな。でも、うーん…マスクマンっていうのは、圭司の好み云々じゃなくて。ウチの、NEOのファンが納得するかなっていうのがあって。
俺個人の考えは、マスク被っていようがペイントしていようが、格闘家として素晴らしい選手は間違いなくいる。『だから、素顔で一緒に』っていうのが圭司の言い分なんだけど。『マスクは夢の集合体』だっていうのも俺はわかってるつもりだし。これについては、うーん、まだ何とも言えない。ひょっとしたらウチの永遠のテーマかも知れない。
でも、あちらが。本気で望むのだったら、ウチとしては前向きに検討するよ。ウン」
最後に、鶴波は神城が当初の予定通りNEOトーナメントに出場する事も明言した。
そして、華麗なるトーナメントの次は泥臭く、格好悪い連中が世界一の格好よさを求めるトーナメント。
TWCからもJr路線とは一味違う破山が出場する。神城、圭司、五月雨…『飛翔・1』を経た彼らは果たしてどのようなファイトを見せるのか。
NEOサバイバルロード、開幕直前!
M.O.W | (谷町一徳記者)【1998年11月23日(月) 10時01分】 |
10.4『サイン・オヴ・ザ・ハンマー』武闘館大会で、団体設立至上最高の観客動員を記録したM.O.W。M.O.W対元BJPの全面対抗戦となったがそれが吉を出たようだ。となると、その後が気になる訳だが10.24『X-DAy』を挟んで、11月シリーズとなる『マスター・オヴ・リヴェンジ』(22、24、26、28日)の全カードが11月17日に発表された。元BJP勢もM.O.W所属選手となり、大所帯となった事でカードも充実する結果となった−←トップに戻る
今シリーズ、メインとなる話題は当然“人間風車王”ウィル・ブロンソンの来日であろう。海崎のMWA遠征での終盤、ダブルタイトルマッチを行いその結果、MWAインターナショナルヘヴィを失ったのがブロンソンだったが、M.O.W武闘館大会の翌日10月5日、ブロンソンはオースト・カウフマンをパートナーに、M.O.Wでもお馴染みのトニィ・リトゥル、ペイトリ・ザ・ナイスガイの持つMWA世界タッグに挑戦し奪取しているのである。二冠戦のリターンマッチを望んでいるブロンソンは、その勢いを持って、MWAインターだけでなくAOAヘヴィも奪取すると豪語しているという。
また今回の外国人選手はほぼ新顔で、ペイガンJr以外はまったく未知数と言え、それらの選手も見所と言える。
“鋼鉄蛮人”アル・ハッサン・ハキムは元MWA世界タッグ王者の肩書きを持つ、アラブ系ヒールだ。必殺技はキャメルクラッチだが、凶器も使えば、火も噴くという話で、かなりの危険人物と言えるだろう。ちなみに海崎のMWA遠征第2戦の相手がハキムだった。次はジョニー・キング。そう、トニィとのタッグを解消したあの男である。すでに元相棒との抗争を開始しており、最近では新パートナーを確保しムーヴメントを作ると吠えている。レスリング自体はペイトリ時代よりも荒々しくなっており、パワーで定評があっただけに侮れない選手である。
ポール・ロウンムーグは最近MWA本部に上がりはじめた中堅選手で、堅実な試合運びが売りという。“黒いハゲ鷹”シドニー・ブーマーは、テキサスを根城にするMWA系列のTWAがホームリングの黒人選手で、パワー&ラフが売りのヒールとのこと。そしてペイガンJrは3度目の来日だ。
ヘヴィ外人は、MWAからだがJr外人はDMLLからの招聘となる。先日の東京ZINのメキシコでのインタビューにある通り、“J”桑平が二度目の参戦。今ではDMLLを拠点にし、ナショナルミドルを巻いて王者となって戻ってきた。もう1人はダーク・アベンジャーというルチャドーラ。スタイル的には近代ルチャで、日本のJrにも精通しているという事だ。
さらに横浜プロレスからデフ・レオパルドが参戦。10.24『X-Day』、11.14『飛翔・1』準決勝での東京ZINとの絡み後もあり注目の参戦となった。第3戦では早くも東京とのリターンマッチとなり、ハンデなしの今度は東京不利との声が多い。
そして、今回のもうひとつの大きな見所が大和鉄之助のM.O.W復帰戦だろう。持病の腰痛(ヘルニア)が悪化して戦線を離脱した大和だが、8月にアメリカ・NYで復帰戦を済ませており、そのまま調整に入った。一度10.4武闘館大会を目指して帰国するとの事だったが、大和は10.4には戻らず、さらに約二ケ月の時間を調整当てたのである。そうして、ようやくM.O.W復帰戦に漕ぎ着けたのだが、カードを見て驚かされた。何と全戦まな弟子、元木震助との対戦が組まれていたのだ。しかも、最終戦武闘館では一騎討ちである。脅かされたのはそれだけではない。それらのカード自体が大和からの要請だというのだ。
この件に関して、すでに帰国している大和にコメントを貰おうと試みたがノーコメントだった。ある筋によれば、震助らのM.O.W移籍はBJP崩壊以前からあったと言われており、それを手引きしていたのが師匠の大和だったのだと言う。真実かは定かではないが、すでに落ち目に入っていたBJPにいた震助らを心配していたのも事実で、そうなるとやはり今回のカードは『?』となる。どちらかと言えば外国人サイドともとれるカードで、大和は何をしようというのか…?
□参加外国人選手−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
◎MWA
“人間風車王”ウィル・ブロンソン
“鋼鉄蛮人”アル・ハッサン・ハキム
“ハングリーウルフ”ジョニー・キング
“ザ・ワンダフルマン”ポール・ロウンムーグ
“黒いハゲ鷹”シドニー・ブーマー
“猛牛オレアイダ二世”ジェシー・ペイガンJr
◎DMLL
“アジアンタイフーン”J・桑平
“暗黒の復讐者”ダーク・アベンジャー
◎横浜プロレス
“太陽のルチャドール”デフ・レオパルド
◆11月22日・開幕戦 遊楽園ホール−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
▼第1試合 タッグマッチ・15分1本勝負
近藤 勝利 & 魚頭 玉三朗
VS
鹿嶋 嘉晃 & 藤岡 剛
▼第2試合 Jr.6人タッグマッチ・30分1本勝負
ソウルフライ & 東京ZIN & 峯川 保
VS
J・桑平 & デフ・レオパルド(横浜プロレス) & ダーク・アベンジャー
▼第3試合 シングルマッチ・30分1本勝負
マンモス西郷 VS 左近 番斎
▼第4試合 タッグマッチ・30分1本勝負
石本 五十六 & 門仲 伝奇
VS
ジョニー・キング & ジェシー・ペイガンJr
▼第5試合 タッグマッチ・45分1本勝負
國重 龍紫 & 元木 震助
VS
大和 鉄之助 & シドニー・ブーマー
▼第6試合 シングルマッチ・45分1本勝負
ウィル・ブロンソン VS 五十嵐 拓磨
▼第7試合 タッグマッチ・45分1本勝負
海崎 礼爾 & 太宰 陸帝
VS
アル・ハッサン・ハキム & ポール・ロウンムーグ
◆11月24日・第2戦 群馬県民体育館−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
▼第1試合 シングルマッチ・10分1本勝負
鹿嶋 嘉晃 VS 藤岡 剛
▼第2試合 Jr.タッグマッチ・30分1本勝負
東京ZIN & 峯川 保
VS
デフ・レオパルド(横浜プロレス) & ダーク・アベンジャー
▼第3試合 Jr.シングルマッチ・30分1本勝負
ソウルフライ VS J・桑平
▼第4試合 タッグマッチ・30分1本勝負
左近 番斎 & 門仲 伝奇
VS
ジョニー・キング & シドニー・ブーマー
▼第5試合 シングルマッチ・30分1本勝負
國重 龍紫 VS アル・ハッサン・ハキム
▼第6試合 タッグマッチ・45分1本勝負
大和 鉄之助 & 石本 五十六
VS
元木 震助 & マンモス西郷
▼第7試合 6人タッグマッチ・45分1本勝負
海崎 礼爾 & 太宰 陸帝 & 五十嵐 拓磨
VS
ウィル・ブロンソン & ポール・ロウンムーグ & ジェシー・ペイガンJr
◆11月26日・第3戦 千葉文化体育館−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
▼第1試合 シングルマッチ・10分1本勝負
鹿嶋 嘉晃 VS 藤岡 剛
▼第2試合 Jr.タッグマッチ・30分1本勝負
ソウルフライ & 峯川 保
VS
J・桑平 & ダーク・アベンジャー
▼第3試合 Jr.シングルマッチ・30分1本勝負
東京ZIN VS デフ・レオパルド(横浜プロレス)
▼第4試合 タッグマッチ・30分1本勝負
石本 五十六 & 魚頭 玉三朗
VS
マンモス西郷 & 近藤 勝利
▼第5試合 タッグマッチ・30分1本勝負
太宰 陸帝 & 門仲 伝奇
VS
ポール・ロウンムーグ & ジェシー・ペイガンJr
▼第6試合 6人タッグマッチ・60分1本勝負
元木 震助 & 左近 番斎 & 五十嵐 拓磨
VS
大和 鉄之助 & アル・ハッサン・ハキム & シドニー・ブーマー
▼第7試合 タッグマッチ・60分1本勝負
海崎 礼爾 & 國重 龍紫
VS
ウィル・ブロンソン & ジョニー・キング
◆11月28日・最終戦 武闘館−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
▼第1試合 シングルマッチ・15分1本勝負
鹿嶋 嘉晃 VS 藤岡 剛
▼第2試合 Jr.6人タッグマッチ・30分1本勝負
ソウルフライ & 東京ZIN & 峯川 保
VS
J・桑平 & デフ・レオパルド(横浜プロレス) & ダーク・アベンジャー
▼第3試合 タッグマッチ・30分1本勝負
左近 番斎 & 門仲 伝奇
VS
五十嵐 拓磨 & 近藤 勝利
▼第4試合 タッグマッチ・30分1本勝負
國重 龍紫 & 石本 五十六
VS
ジョニー・キング & ポール・ロウンムーグ
▼第5試合 6人タッグマッチ・45分1本勝負
太宰 陸帝 & マンモス西郷 & 魚頭 玉三朗
VS
アル・ハッサン・ハキム & シドニー・ブーマー & ジェシー・ペイガンJr
▼第6試合 特別試合・時間無制限1本勝負
大和 鉄之助 VS 元木 震助
▼第7試合 MWAインターヘヴィ、AOAヘヴィ級選手権試合・60分1本勝負
海崎 礼爾(王者) VS ウィル・ブロンソン(挑戦者)
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開幕戦では、今年最後のシリーズの発表も行われるというが、それも注目だ。10.4以降のM.O.W新世紀はこのシリーズから始まる!
WSCプロレス | (林内 合助記者)【1998年11月23日(月) 02時48分】 |
◎開幕戦・・・11月19日横浜文化体育館←トップに戻る
_____________________________________▽15分1本勝負
○ラ・ニラック(エビ固め、13分38秒)半田信次●
_____________________________________
▽タッグマッチ30分1本勝負
加山 靖|15分10秒|秋光 龍
○峰 真伸|体固め |網岡 徹●
ベテランのバックドロップが爆笑商会に炸裂!
_____________________________________
▽1998世界最強グレードタッグ公式戦30分1本勝負
B・ナイトロウ|18分50秒|古賀基靖
○B・マスター |体固め |村田隆男●
連係がジャイアンツの方が一枚上手、最後はギロチンでKO!
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○B・ジャイアント|14分21秒|小西健太郎
中 村 富 男|体固め |田中 広光●
エルボードロップで火の玉爆弾を圧殺。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
○ダークレイザー|9分24秒|ピースフィールド●
ザ・ベルガー |エビ固め|ルチャマシーン
必殺技を食っても元気な暗黒戦士、最後はドクターボムでとどめ!
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○小島健次|15分41秒|J・キ ン グ
塚田政男|体固め |ブラックジャガー●
WSC世界タッグ王者の横綱相撲!フィニッシュは伝家の宝刀岩石落とし!!
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○西川慎二| 10分3秒 |S・ハッセン
沖 秀憲|リングアウト|プロレスマスク●
危険仮面の場外暴走が命取りとなった。
_____________________________________
◎第2戦・・・11月20日・後楽園ホール
_____________________________________
▽15分1本勝負
○峰 真伸(体固め、6分18秒)前田幸信●
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
○ピースフィールド(北斗原爆固め、6分29秒)ラ・ニラック●
前夜のフォール負けのうっぷんを晴らした!?
_____________________________________
▽1998世界最強グレードタッグ公式戦30分1本勝負
J・キ ン グ |13分11秒|B・ナイトロウ
○ブラックジャガー|エビ固め|B・マスター ●
211cmの巨漢を持ち上げてのパワーボム敢行!
_____________________________________
▽タッグマッチ30分1本勝負
○中村富男|11分6秒|B・ジャイアント
加山 靖|エビ固め|網 岡 徹●
中村が久々に見せたタイガードラーバーで曲者を一蹴!
_____________________________________
▽1998世界最強グレードタッグ公式戦30分1本勝負
ダークレイザー|15分16秒 |古賀基靖●
○ザ・ベルガー |片エビ固め|村田隆男
(4点) (0点)
脳天から落ちるブレーンバスターに期待の新鋭も砕け散る!
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○S・ハッセン |16分30秒|小西健太郎
プロレスマスク|エビ固め|田中 広光●
(2点) (0点)
パワーボムとサンダーファイヤーの集中砲火を食って撃沈。
_____________________________________
▽6人タッグ60分1本勝負
○小島健次|14分25秒 |西川慎二
塚田政男| |沖 秀憲
秋光 龍|片エビ固め|半田信次●
デビュー1年で遂にメインイベントに登場!・・・が、伝家の宝刀に沈む。
_____________________________________
飛翔の会 | (なかとん記者)【1998年11月21日(土) 17時38分】 |
11/14←トップに戻る
飛翔の会主催「飛翔・1」が開催された。
会場のHUMANドームには、大勢のJrファンが訪れイベントとしては大成功だ。
ただ一つ残念なのは、エキシビジョンマッチが安西選手の怪我によって中止になった事。
個人的に期待が大きかっただけに残念でならない。
しかしトーナメントの方は好試合が続出。
かなり、面白いものとなった。
<詳細はこちら>
VECTOR | (新田留美記者)【1998年11月19日(木) 22時41分】 |
1998年11月20日、北海道は日熱レッドドームにて、←トップに戻る
第5回NEOトーナメントの開催する事が決定した。
そこで今回、第5回NEOトーナメントに3人の選手を送り込んだ VECTOR に、
取材 (先月はK−1特集のため休止) と同時に、優勝者を予想をしてもらう事にした・・・。
<記事詳細はこちら>
MWA | (谷町一徳記者)【1998年11月19日(木) 01時17分】 |
□10.5アナハイム大会:MWA二大タイトルマッチ−−−−−−−−−−−−−−−←トップに戻る
10月5日(現地時間)カリフォリニア州アナハイム、アロウヘッズ・ポンドで、MWA世界ヘヴィ級選手権、MWA世界タッグ選手権という、MWAの誇る二大タイトルマッチが行われた。
世界ヘヴィ王者“J”は8.24の挑戦者B・サンガルシアに続く大物、“金髪狼王”リック・ロックブリンクルを迎え打ち、タッグ王者トニィ&ペイトリは“人間風車王”W・ブロンソンと“ドイツの帝王”オースト・カウフマンの欧州コンビの挑戦を受ける事となった。今回は両選手権共に強力なチャレンジャーが顔を揃え、どちらも移動劇があると予想され、加えて欧州の怪物“ラ・モンストレ”ダイノ・ジューダスの米マットデビュー戦も行われるという事で注目の大会となった。
□MWA世界ヘヴィ戦−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
8.24 B・サンガルシア戦。9度目の防衛戦にして、ようやくビッグネームとの選手権試合だったが“人間発電所王”サンガルシア相手にうまくペースを握れず、怪力に押されてアップアップになり、最後は首固めで勝てたもののそこには“J”の描く強い王者の姿はなかった。
王者として既に10ヶ月を過ごし、チャレンジャーもそろそろ一巡するところに差し掛かって来たが、10度目の防衛戦の相手は何と元王者リック・ロックブリンクルに決定。リックはMWA世界ヘヴィ王者として前第39代王者D・ギャラガーに破れるまで4年近くも同王座に君臨した『本物』の王者で、近くタイトル戦線から離れていたが、ここに来てその重い腰をあげる事となった。というのもサンガルシアも破り、“J”が王者らしくなった所でベルトを奪取した方がタイミング的にも好都合と踏んでの挑戦らしい。
試合は3本勝負。大物続きの挑戦者に“J”今度こそは強い王者の試合をしようと意気込んで1本目からリックを自慢の投げ技で追い詰める。リックは逃げ腰になって“J”の攻めにタジタジだったと思えば、手のひらを返したようにラフな一面を見せ、『らしさ』を出し、逆に“J”をいたぶったが、序盤に受け過ぎが祟り、エルボーから押さえ込まれ1本目を失ってしまう。
2本目になるとリックはのらりくらり戦法を使わなかった。“J”に攻める隙を与える暇なくジャンピングパイル2連発であっという間に取り返しイーブンに持ち込んでしまったのである。
3本目は“J”の攻めのスタイルと、リックの守りのスタイルという対称的な闘いが展開された。“J”のグレコローマンバックドロップを喰らってリックは場外に逃げるが、逆に誘い出し通路でジャンピングパイル。これで“J”がピンチに追い込まれてしまっが、ここまでの防衛戦で見せてきた強い王者の姿を見せてきた“J”は再びその姿を見せる。超滞空のブレーンバスターから、エグイ角度のスタンプホールド(元祖パワーボム)でリックの息の根を止め、10度目の防衛に成功。
サンガルシアに続く大物リックをも退けた“J”。試合内容でもリック相手に堂々たるもので、強い王者像にさらに泊をつける結果になった。二人の大物からベルトを防衛し、いよいよ本当に長期政権を築いていく事になる訳だが、猛鬼やこの日MWAデビューを飾った欧州の怪物D・ジューダスとの防衛戦も噂されており、“J”防衛ロードはさらに厳しいものとなるだろう。いみじくもこの日対戦したリックは言った。「強いだけじゃチャンピオンは勤まらん。そういう相手と試合をするようになればわかる。奴もそろそろその事を知る筈さ。サンガルシアの時に奴は俺から見れば見事な内容だった。そういう事だ」長期政権樹立へ向けて“J”は何を知るのか…。
□MWA世界タッグ戦:トニィ&ペイトリ空中分解−−−−−−−−−−−−−−−−
ギャラガー、ペイガンJrを破り突如スターダムにあがったトニィ・リトゥルとペイトリ・ザ・ナイスガイが3度目の防衛に失敗し、W・ブロンソンとH・カウフマンの欧州コンビにベルトを奪われてしまった上にチームも空中分解という悲しい結末を迎える事となった。
事の発端は、一本目の連携ミスにあった。ブロンソンの厳しい攻めにペイトリが窮地に立たされ、トニィの救援が遅れたために一本目を落としてしまったのだが、これでペイトリが「何故助けに来ない?」とトニィを胸を突いて責めたのである。実はこのシーンは前回の防衛戦以降に見られるようになって来ていた事で、さしていつもと変わらない事だろうと思われていたのだが、そうではなかったのである。
ペイトリに責められたトニィは2本目でそのミスを取り返す仕事をし、何とブロンソンからフォールを奪取し、会場から大歓声を浴びる。だが、これにケチをつけたのがパートナーのペイトリだった。「なんでお前がそんな事をするんだ!」と何とも理不尽な言い掛かりをつけたのである。
この王者組の乱れを利用したのがカウフマン。3本目の序盤からペイトリを焚き付けるようにトニィのフォローを阻止し、さらに険悪にさせる作戦に出たのだ。そして、その作戦は見事に成功した。カウフマンがペイトリを場外に連れ込み、リング上ではブロンソンがトニィに人間風車と完全に分断。カウフマンは場外でペイトリをぶん投げるとさっさとリングに帰還。ペイトリは場外に倒れたまま20カウントを聞く事になったのだった。それと同時に3本勝負のルール上、王座は移動。新王者はブロンソンとカウフマンの欧州コンビになってしまったのだった。
今回の王座陥落はどちらかと言えばペイトリに非があった。ブロンソンの人間風車のダメージで起き上がれないトニィを引き起こしてやったと思った瞬間、ペイトリはトニィに対してラリアットを放つとランニン'USAまで繰り出し、パートナーをノックアウトしてしまったのである。その上、自らマスクに手を掛けると、トニィに向かって投げ付け、両手の中指を突き立て罵声を浴びせたのである。
マイクを握ったペイトリは「このカス野郎!貴様のせいでベルトを失ったんだ!もうお前とはやってられないぜ!これからは俺はジョニー・キングとしてハングリーに生きる!お前の下と思われるのはもううんざりだ!FxxkYou!!!!!!」と吠え決別を宣言。M.O.Wファンに嬉しい知らせを運んだ初奪取から、約4ヶ月後のこの日、トニィとペイトリのコンビは空中分解という最悪の形で消滅してしまった。当然今後はジョニー・キングとなったペイトリとトニィの抗争も予想され、M.O.Wファンにとってはなんともやるせない結果となってしまったと言えるだろう。
□欧州の怪物、戦慄のデビュー!!!−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
去年の暮れから今年まで、欧州マットを揺るがした男がこの日、米マット初登場した。その男の名は、ダイノ・ジューダス。フランス出身のこの男がドイツを中心に各トーナメントで優勝をさらい、無類の強さで無敗記録を作ったのだが、MWAと契約を交わした後もその無敗記録を欧州で100勝にしてからMWAに登場。
MWAデビュー戦の相手はJC=ヴェイン。最初は殴るばかりだったが、豪快なスープレックスが飛び出すと試合が決まるまであっという間だった。フィニッシュは必殺技というブレーンバスターで担ぎ上げたところから頭から垂直に叩き落とす、エンジェルホロコーストという殺人技で試合を決め、戦慄のデビューを飾ったジューダス。今後の動きに注目したい。
□主な試合結果−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
◎10.5 アロウヘッズ・ポンド(17000人)
▼MWA世界ヘヴィ級選手権・60分3本勝負
ジェイムズ・ローゼンバーグ◯(2-1)×リック・ロックブリンクル(挑戦者)
一本目=ローゼンバーグ◯(9分5秒 エルボードロップ→体固め)×リック
二本目=ローゼンバーグ×(1分51秒 Jパイル→片エビ固め)◯リック
三本目=ローゼンバーグ◯(7分4秒 体固め)×リック
☆王者ローゼンバーグが10度目の防衛に成功
▼MWA世界タッグ選手権・60分3本勝負
T・リトゥル&ペイトリ・T・ナイスガイ
王者組×(1-2)◯挑戦者組
W・ブロンソン&H・カウフマン(挑戦者組)
一本目=ペイトリ×(13分29秒 人間風車→片エビ固め)◯ブロンソン
二本目=トニィ◯(8分33秒 体固め)×ブロンソン
三本目=ペイトリ×(10分48秒 リングアウト)◯カウフマン
☆王者トニィ組が3度目の防衛に失敗
☆挑戦者ブロンソン組が第99代王者となる
▼シングルマッチ・15分1本勝負
B・サンガルシア◯(5分3秒 ベアハッグ)×M・スチーブンス
E・ポートノイ◯(6分25秒 ウィンディゴ・アバランチ)×P・ロウンムーグ
D・ジューダス◯(3分41秒 片エビ固め)×JC=ヴェイン
▼タッグマッチ・30分1本勝負
D・ギャラガー◯&J・ペイガンJr
(19分23秒 R・G→K.O.)
A・A・ハキム×&K・ムラサコ
(取材協力:本紙通信員ロニィ・ジェイムズ・リオ/デイブ・ゲイブル)
横プロ | (ローカル新聞『はまがぜ』記者)【1998年11月17日(火) 18時49分】 |
=ここは、『はまかぜ』告知コーナーです。一行200円から。=←トップに戻る
■フロアレディー募集 時給2.900円〜
パブ あじさい (桜木町)045-*▲○♯
■横プロ興行『横浜ぶらり旅、98冬』来週シリーズ開幕。
開催日予定 11/23,29,12/6
会場 横浜文花体育館他
******他団体特別参戦予定選手********************
"田吾作ウノ"ブレード小島(太平洋)
"田吾作ドス"大倉 元(太平洋)
"海神の怪人"ザ・シーノ(ECVV)
"エコロジカルマインド"テリー・ダックス(ICBM)
"1人破防法"鹿賀 郷介(ICBM)
"エルボートルネード"嵐 浩二郎(ICBM)
"永遠の第一試合"スパイディうづき(R.R.R)
"蒼き旋風"エルウインド(TWC)
"マン・オヴ・ザ・USA"トニィ・リトゥル(MWA)
"さすらいのU戦士"富士見 壮(フリー)
************************************************
なお、カードその他詳細に関するお問い合わせは横プロ事務所まで(広報部)
■興信・探偵 結果を出します!
相談無料、秘密厳守。浮気・素行・行方・結婚・盗聴等。
ヒライ探偵事務所 0120-○▼×%
■「よしひろ!元気でやってるか。」父.房夫
<興行パンフレットはこちらです>
M.O.W/DMLL | (古島克広記者)【1998年11月15日(日) 14時15分】 |
11月14日に開催される「飛翔・1」Jrトーナメントに参加が決定しているM.O.W東京ZINが何故か、またもメヒコの地にいた!←トップに戻る
10.24「X-Day」大坂府立体育館大会の第4試合に出場した東京ZINだったが、11月に入ると大会直前まで留学していたメヒコにトンボ帰りしていた事が判明した。何故この時期にまたメヒコの地に戻っていったのかは今の所不明だが、メキシコシティに入った東京ZINと接触し、インタビューを取る事に成功。
10.4『サイン・オヴ・ザ・ハンマー』武闘館大会未参加の理由、メヒコ留学の成果、「X-Day」への出場、そして「飛翔・1」への意気込みと色々聞いてみたが…。
◎11月7日メキシコシティにて収録 聞き手:古島克広
古島「今日はインタビューを受けて貰ってありがとう。この前日本に戻ったと思ったばっかりだったのに、何でまたメヒコにきてんの?」
東京「ハ〜イ!ビバってる古島さん?俺はビバってないけどさ。来たくて来てる訳じゃないやい。アホンダラ。宮本のオッサン(M.O.W営業部長)にちょいと頼まれてね。DMLLにいってこいってさ。ほんとは知ってるくせに〜、こいつゥウウ!なんてな」
古島「いや聞いてないよ。今さっきグラマラスに聞いたんだよ。ZINがメヒコに来てるってさ。何してたのほんとに?」
東京「だからちょっと宮本のボケナスに頼まれただけって言ってるじゃないか!コジコジったらしょっちゅうこっちに来てるから高山病でやられちゃったんじゃないの?フハッ」
古島「いやぁそんな事ないよ。ウワハハハ」
東京「普通に答えないでくださいよ」
●10.4武闘館大会未参加、10.24「X-Day」出場の感想
古島「ああ、ごめんごめん。じゃあ、話題を変えてみよう。M.O.W10.4武闘館大会に出て無かったけど、なんか政治的なアレ?」
東京「何ふざけた言ってんですか!いっしょにメヒコにいたじゃないかよう!しらじらしいなコンチクショウめ。メヒコで俺樣は輝度&寒度のパウワをあげていたじゃないか!」
古島「そういやDMLLでグラマラスとシデルヘリノの抗争に巻き込まれて連日痛い思いしてたな。何かその様が印象的だったね」
東京「それだけじゃなかったんだーぜー。しかし、会社から戻って来なくて良いって言われてたし〜。でもね、後から聞いたら全面対抗戦で結構客入ったって言うじゃないの!スターの俺がいないのにだよ。どういう事だよ。蚊トンボの奴、かなりおいしい試合したみたいだしさ。さすがにいささかまいるよね。フハッ!まあ、本物はそんな抗争とは関係ないのさ。次期シリーズはいっちゃうよ!バブっとさ」
古島「かなり負け惜しみっぽいよ、それ。ところで、メヒコ留学の成果は10.24「X-Day」ではだせた?」
東京「パートナーがストロングすぎてさぁ、プロテインマッチョミスターイカリ(ICBM)ね。彼はキテたね。だがね、オーストラリアン(A.L.アデミール・オズマ)と苦行やりすぎのヤングプリンス(マハトマ・チャンドルIV世)がノリノリでおいしとこ持ってかれたよ。見かけで騙されたよ。ピッコロのオッサンが120kgで馬鹿みたいに飛び回るのと同じだ」
●メヒコ再入国の理由。次期シリーズにメヒコ勢参戦か!?
古島「何か違わないか?それは。でも体重的にはJrクラスの選手同士だったよね。そういや最近、ソウルフライの評価が高まってるんだけどZINはどう思ってる?」
東京「蚊トンボなんぞ、眼中にないね。だいたいウチはJr自体があってないようなもんだしさ。もっと形にならないとダメでしょ。今回来たくもないのにこっちに来たのはそれも含めてだし」
古島「じゃあ、次期シリーズ辺りはメヒコから誰か呼ぶって事?」
東京「グヘヘ。さあどうかなぁ。でも、大物とちょっと交渉したのは事実だね。まあ可能性は有る。次期シリーズってちょうど谷間になるからさ。秘密だけどネ!テヘヘ」
古島「大物って?」
東京「ヒントは“J”だ!これ以上は言えないよう。王者なんだぜ〜」
古島「“J”で王者つったらあの“J”?MWAに出てる?」
東京「イエ〜ス。でも秘密さ。ただ、それだけじゃないよ。年末にかけてね。色々あるだろ?」
古島「なるほどねぇ。谷町さんのほうが詳しそうだな。今度聞いておくよ」
東京「その内わかるって」
古島「あ、あの“J”かぁ。MWAに出てた。過去形じゃないかよ。今はこっちにいる“J”だな?」
東京「もう秘密だよう。プンプン!」
●11.14飛翔・1への意気込み
古島「これから日本に戻るとTWC主催飛翔の会によるJrトーナメント「飛翔・1」への出場が決まってるよね?意気込み辺りはどうなの?」
東京「チリバツだね。まったくもって。だいたいシードだよ。まあ負けた場合は高山病のせいにするよ。意外に病弱なんだ。ボク。とってもデリケートなの」
古島「身も蓋もないこと相変わらず言ってるなぁ。ずばり優勝する確率は?」
東京「いいかいコジコジ。人生ってのは何が起こるかわからないのさ。つうことで為せば成るけど、ならんときはならん。そんだけ。取りあえず蚊トンボに馬鹿にされないようにするよ。しかし、きっと俺様の輝度&寒度はハルマゲドン級だろうよ。眼に浮かぶね。うわ、眼がしばしばしてきたよォ!しかも寒すぎて死にそうだ!フハッ」
古島「いつ日本に帰るの?」
東京「今から帰るわい。でもその前にメリケンにいかねばならないらしい。大和のオッサンに会って来いとの指令を受けてるんでね。かなり行きたく無いけどいってきます。じゃあバイバイキンでしるhぷれ」
古島「使い方間違ってんぞ!」
と緊張感のないインタビューをこなし東京ZINはニューヨークへと旅立っていった。戻った頃には「飛翔・1」という事でどうも時差ぼけを言い訳にしそうなフシもある。明後日を見ている男・東京ZIN。弾けてしまうのか?結果を待ちたい。
(取材:古島克広=フリーライター)
なにわプロレス@WWWWA | (八女記者)【1998年11月14日(土) 18時16分】 |
塩野アナ「いやー先ほどの試合、マンモス選手はすごかったですねぇ」←トップに戻る
海岡「そうですね。イメージチェンジをはかったとかで、これからに期待したいと思います。」
塩野「さて、次は第三試合ですが、どういったところが見どころなんでしょうか?」
海岡「うーん、シュガー永島は安永の復しゅうに燃えていますからね〜。どうやっつけるかというところじゃないでしょうか。」
塩野「そうですか。朝霞さんはどういったところに注目していますか?」
塩野「あれ?朝霞さん?どこに行ってしまったんでしょう。ああ、そうこうしているうちにシュガー選手の入場であります!」
第三試合 シュガー永島 VS X
<試合結果を見るにはAcrobatが必要です。4ページ目から見てね>
(シュン山田記者)【1998年11月14日(土) 07時51分】 |
「飛翔・1」に出場するリチャード=オガタを取材すべく私は、WWWWAの総本山シアトルに向かった。まだ霧が深い朝7時、ワシントンのホテルを後にして、会場に車を走らせている途中、ヒッチハイカー二人組が目に入り車を止めた。←トップに戻る
「あれ?オガタじゃないか」
「日本人ですか?俺のことを知っているんですか?どちらに行かれますか?WWWWAアリーナまで行きたいのですが、乗せていただけないでしょうか?」
「ああ、ちょうどそこに君を取材に行くところだったんだ。もう一人は誰だい?」
「相棒のクリス=スカイパーフェクトっていうやつです。最近組みはじめたんですよ。」
我々は再び車を走らせた。聞くところによると、今日陸王のインタージュニア王者に挑戦するとのことだ。夏から14回挑戦しているが、引き分けやリングアウトなどでなかなか奪取できないとボヤいていた。日本に行く前になるが今日こそはと気合を語ってくれた。
クリスはいわゆるエクストリームファイター。神風精神を持つ日本びいきのナイスガイだ。
午後2時。会場に着いた。
「ありがとうございます。取材でしたよね。」
「試合が終わったら、お願いするよ。」
「そうですね。すいませんがそれでお願いします。」
リング組み立ての準備などを眺めていると、彼はホットドッグを売り始めた。小腹がすいていた私はさっそく彼のところに走っていった。
「こんなこともやっているのかい?」
「ええ、自分の生活費のほとんどはこれですね。売った分は自分のフトコロに入りますから」
「メインイベンターなのに?」
「ああ、試合のお金の方は全部日本の家族に送金しているんですよ。突然アメリカに飛び出したりして、苦労かけましたから。まあ、そんなに人気ないですし。」
「え、日本人なの?日系人と聞いていたけど」
「ああ、そういうことになっていますね。」
横でクリスはスペア=リブを焼いて売っていた。苦労しているんだなあと思うとホットドッグがしょっぱくなってしまった。
会場入りが始まった。第一試合は日本からやってきた田吾作コンビとフィーバー、ロディセントクレバーの試合だった。熱の入った試合で、観客を盛り上げていった。第二試合はヨーロッパ系のテクニック系選手のうなる試合、第三試合は日系悪役と地元のアイドル系選手のわかりやすい試合と楽しんでいるうちにメインの第六試合を迎えた。
ミカエル=バッハの“Are you RRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRReady?”に歓声がわく。挑戦者のオガタが入場してきた。本人は人気がないと言っていたが、とんでもない。一方の陸王も大きな歓声で迎えられた。ヒール人気というやつなのだろうか。
試合がはじまった。一本目1分36秒をジャパニーズレッグクラッチホールドでオガタが先取。二本目は20分46秒オガタとの戦いで会得した抱え式バックドロップホールドで陸王雪辱。
三本目が始まった。陸王はエルボー連打、卑劣な掌底でオガタを追いつめる。オガタはボディスラムで陸王を場外に落とす。追いかけたオガタはテキサスジャブ風のパンチ、脚を持って倒した。ここでガクンと陸王がなった。チャンスと見たオガタはリング内に押し込み、逆さ押さえ込み!1,2,3!30分を超える死闘は幕を終えた。
試合後の取材は短く切り上げることにした。彼は「飛翔・1」に対する抱負を語ってくれた。
「秒殺されるかもしれない。でもチャンピオンだからと言って負けられないってことは考えていません。いつも通り自分の仕事、ヒキョウな自分を見せれば、それでいいと思っています。あ、秒殺ならそんなの見せるヒマないですね。うーん、そのときは短い時間でギャラがかせげたとでもいっておきますか(苦笑)。」
WSCプロレス | (林内 合助記者)【1998年11月13日(金) 19時51分】 |
日程&公式戦カード←トップに戻る
11/19・横浜文化体育館
西川&沖秀 対 ハッセン&プロレスマスク
小島&塚田 対 キング&ジャガー
ダーク&ベルガー 対 ピース&ルチャ
ジャイアント&中村 対 小西&田中
ナイトロウ&マスター 対 古賀&村田
11/20・後楽園ホール
ハッセン&プロレスマスク 対 小西&田中
ダーク&ベルガー 対 古賀&村田
ナイトロウ&マスター 対 キング&ジャガー
11/23・鳥取産業会館
小島&塚田 対 ピース&ルチャ
西川&沖秀 対 小西&田中
ジャイアント&中村 対 キング&ジャガー
11/24・出雲ドーム
ダーク&ベルガー 対 キング&ジャガー
小西&田中 対 ナイトロウ&マスター
11/25・広島グリーンアリーナ
小島&塚田 対 ダーク&ベルガー
ジャイアント&中村 対 西川&沖秀
ピース&ルチャ 対 古賀&村田
11/27・海峡メッセ下関
西川&沖秀 対 ナイトロウ&マスター
ダーク&ベルガー 対 小西&田中
ジャイアント&中村 対 古賀&村田
11/29・後楽園ホール
小島&塚田 対 古賀&村田
ハッセン&プロレスマスク 対 キング&ジャガー
12/3・旭川市体育館
西川&沖秀 対 古賀&村田
ハッセン&プロレスマスク 対 ピース&ルチャ
12/4・札幌中島体育センター
西川&沖秀 対 ダーク&ベルガー
小島&塚田 対 ハッセン&プロレスマスク
小西&田中 対 古賀&村田
12/5・札幌中島体育センター
ジャイアント&中村 対 ダーク&ベルガー
小島&塚田 対 ナイトロウ&マスター
ピース&ルチャ 対 キング&ジャガー
12/8・福井県体育館
ダーク&ベルガー 対 ナイトロウ&マスター
小島&塚田 対 小西&田中
12/10・大阪府立体育会館
小島&塚田 対 ジャイアント&中村
西川&沖秀 対 ピース&ルチャ
小西&田中 対 キング&ジャガー
12/12・愛知県体育館
ジャイアント&中村 対 ハッセン&プロレスマスク
ナイトロウ&マスター 対 ピース&ルチャ
古賀&村田 対 キング&ジャガー
12/13・岐阜産業会館
ジャイアント&中村 対 ピース&ルチャ
ハッセン&プロレスマスク 対 古賀&村田
12/16・後楽園ホール
ハッセン&プロレスマスク 対 ナイトロウ&マスター
西川&沖秀 対 キング&ジャガー
12/17・両国国技館
小島&塚田 対 西川&沖秀
ダーク&ベルガー 対 ハッセン&プロレスマスク
ジャイアント&中村 対 ナイトロウ&マスター
小西&田中 対 ピース&ルチャ
※あらゆる勝ち=2点、時間切れ引き分け=1点、あらゆる負け=0点、両者リングアウト、反則など=0点。公式戦で一番得点の高かったチームが優勝となる。
WSCプロレス | (林内 合助記者)【1998年11月11日(水) 14時13分】 |
WSCプロレス「1998世界最強グレードタッグ決定リーグ戦」参加チーム←トップに戻る
小島健次&塚田政男(WSC世界タッグ王者)
西川慎二&沖 秀憲
B・ジャイアント&中村富男
ダークレイザー&ザ・ベルガー
S・ハッセン&プロレスマスク
B・ナイトロウ&B・マスター
ピースフィールド&ルチャマシーン
J・キング&ブラックジャガー
小西健太郎&田中広光(ジャパンタッグ王者)
古賀基靖&村田隆男
以上の10チーム
詳細は後日
M.O.W | (大スポ 谷町一徳記者)【1998年11月11日(水) 10時33分】 |
10月4日、M.O.W『サイン・オヴ・ザ・ハンマー』武闘館大会が行われた。メインテーマはM.O.Wvs元BJPの全面対抗戦。←トップに戻る
二冠王者として帰還した海崎への期待は開場の時点で明らかだった。そして、あの晴れない何かも遂に晴れる事となった。
この武闘館大会は対抗戦というだけがポイントではない。猛鬼のいない新しいM.O.Wの姿がここにあるのだ…。
M.O.W新世紀が今幕を開ける。
<10.4武闘館大会詳細記へ事>
○○○○○ | (なかとん記者)【1998年11月09日(月) 22時11分】 |
どうも、遅筆記者なかとんです。←トップに戻る
前回の予告通り、「あのレスラー」のインタビューをお伝えしたい。
とは言うものの、いつまでも「あの」とか「幻の」というのも、芸が無いし、おそらく解っている人も
多いと思うので正体を発表しておこう。
正体は「タイガーマン」である、やっぱり!と思った人も多いであろう、そう「元祖(初代)タイガーマン」である。
しかし、その経歴については、知らない人も多いと思うので紹介しておきたい。
タイガーマンは7年ほど前、メキシコを主戦場に活躍していたマスクマンである。
当時から、切れのいい動きと、華麗な空中殺法で地元メキシコで人気を集めた。
来日回数は2回で国内で計5試合を行なっている。
日本での評価も高く、活躍が期待されたが、6年前に突然の引退。
以後は、消息不明となっていた。
それが、今回の復活である。正直な話、本物なのかどうか疑問はあるが、インタビューの内容を見てもらいたい。
タイガーマンは、スーツにマスクという正装?でやってきた。
な「はじめまして、タイガーマン選手。」
タイガーマン「どうも、しかし、Mrなかとんに合うのは、初めてではなかったと思うが?」
な「覚えていてもらえましたか、そうです。8年ほど前にもインタビューさせて頂きました。」
タ「これは、早速、試されたのかな。」
な「いえ、そんな事はないですよ。気を悪くなさらないで下さい。タイガーマン選手。」
タ「そんなに気取らなくてもいいだろう。それに、タイガーと呼んでもらってかまわないよ。」
な「そうですか、それじゃタイガー。インタビューの方に移らせてもらいたいんだけど」
タ「どうぞ」
Q.今回の出場の経緯は?
タ「Mr.TATUYAが、私の事を探していると、ある人物から聞いたのが最初だったね。」
タ「それで、ある人物を通して、一度、直接会ってみてね、その熱意に負けたという感じだね。」
Q.引退後は、なにをしていた?
タ「ジムを開いて、レスリングを教えていた。人数は少なかったけれど。」
Q.7年ぶりのリング復帰ですが?
タ「ブランクは気にしていない、というより無いに等しい。引退後も現役時と同じ練習を続けていたしね。」
タ「小さな団体だけれど。ゲストで試合もしていたしね。無論、タイガーマンとしてではないが。」
Q.今後の参戦予定は?
タ「Mr.TATUYAの要請があればいつでも。すでに、次期シリーズ参戦の要請も受けているしね。」
タ「それに、あいつらの成長も肌で感じてみたいし。」
な「あいつら?」
タ「タイガーマンの名を持つ、我が弟達だよ。」
タ「復帰を決めたのも、彼らがいたからだしね。」
Q.今後の抱負
タ「とりあえず、若い力の壁になりたいと思っている。プロの厳しさを教えられるような。」
タ「無論、レスラーとしての野望も捨てたわけではないから、TWCでのトップを狙う。」
タ「まずは、「飛翔・1」で私の存在を印象づける事だね。」
以上のような内容だったが、イベント的な一時的な参戦ではなく、これを機に本格復帰を果たす、タイガーマン。
「飛翔・1」後のTWCのJr戦線をさらに面白くしそうだ。
アスリーツリーグ | (舞田 憲作記者)【1998年11月09日(月) 01時00分】 |
A.L.Poseidon〜水神〜 10月9日(金) 於・岡山市営体育館メインアリーナ(2,670人・満員)←トップに戻る
第4試合 ラルフ・ヴァン・ヘルデン(MWA・Ex-Fight) 対 サリナ・マコーニー[1勝1敗]
当初未発表だった第4試合に出場の他団体選手だが、一部で噂になっていたとおり、MWA傘下Ex-Fight所属のラルフ・ヴァン・ヘルデンが登場してきた。7月のM.O.W参戦直後A.L.に興味を示し、なんと岡山のA.L.ジャパンジムに、単身、直接交渉にやって来たという。
初参加における対戦相手は、A.L.では異端児とも言えるサリナ。抽選の結果で仕方ないことではあるが、ここは迫真空手出身のデニスの方が適任だったのではないだろうか…。
試合は、体格に優るラルフの独壇場となった。掌打やキックの威力もさることながら、高角度喉輪落としや必殺のウィプラッシュ(カミカゼボム)などがおもしろいように決まる。そのウィプラッシュを一度はフランケンシュタイナーに切り返したサリナにも驚かされたが、相手の意表をつくだけではダメージを与えることができない。最後はナタを振り回すようなバックスピンキックからの片エビ固めで、ラルフがピンフォールを奪った。
○ラルフ{5分16秒 片エビ固め}●サリナ
サリナのコメント:
大きな選手でやりにくかったね。力が凄かった。ボクもA.L.では体重がある方だけど、ラルフにとっては全然関係なかったみたいだ。何回も投げられて、少し頭が痛いね。
第5試合 小峰 広志[5勝3敗] 対 ルティ・バロア[0勝4敗]
今大会全7試合のうち、意外なことに唯一の再戦となったこの第5試合。両者は5月大会でシングルマッチを行ない、この時はわずか1分26秒、小峰がK.O.勝ちを収めている。ルティとしては雪辱を晴らしたいところだ。
ゴングが鳴ると、両者リング中央に進み出ていきなりの打撃戦。パンチ、キックの技術に関してはA.L.でも一番かと言われる小峰に対し、ルティも必死の形相で対抗していく。小峰のローキックをブロックしてハイキックを返していくが、小峰もこれを両腕でブロック。両者手数は多いが、なかなか有効打とならない。
試合が動き出したのは2分過ぎ。タイガースピン、ギロチンピースクラッシャーなどトリッキーな動きで小峰を翻弄したルティだったが、小峰は焦らず反撃開始。序盤こそ精度を欠いていたミドル、ハイキックが、このあたりから変幻自在にヒットし始めた。何度も膝から崩れ落ちるルティに対して、変形のカベルナリアなどで容赦なく追い討ちをかける。フィニッシュは掌打でダウンさせておいての裏アキレス。今回も小峰の完勝となった。
○小峰{4分42秒 裏アキレス腱固め}●ルティ
ルティのコメント:
前回よりは良かったと思うが、コミネはやはり強かった。彼のキックは、速いのももちろんだが、非常に見にくい角度で入ってくるから、受けるのが間に合わないんだ。まずはあのキックをなんとかしなければね。
小峰のコメント:
今日はK.O.できなかったけど、まあ狙ってできることじゃないからね。それはしょうがない。次はいよいよトーナメントだけど、このまま良いコンディションで臨んで、優勝を狙いたいね。
第6試合 高村 唯希[2勝1敗] 対 八島 康彦[7勝4敗]
半年前、オズマ・有倉を連破し衝撃的にデビューしたものの、その後今一つパッとした活躍のない高村。所詮新人だから、と言ってしまえばそれまでだが、見ていて歯痒い思いがあることも確か。今日はセミファイナルでA.L.No2の八島との対戦という、自分をアピールするにはもってこいの舞台となった。
結果を先に書くと、この日も高村は勝てなかった。前半、気迫漲るエルボーを叩き込み、得意技の1つであるユウキ・スペシャルI(タイガーネックチャンスリー)で投げ捨て、高角度のジャーマンで華麗な人間橋を描いてみせた。これといって不満をぶつけたくなるような点は見当たらない。デビュー半年というキャリアだけを考えれば、むしろよくやったと誉めてもいいだろう。
しかし八島は、まったく押されているという印象さえ与えず、ビクトル膝十字、飛びつきクロスヒール、必殺のメイルストロームクラッチ(飛びつき腕ひしぎ逆十字)と完全に自分のペースで試合を進めた。
持てる力のほとんどすべてをぶつけた高村だったが、ことごとくその上をいった八島。キャリアとはかくも残酷なものなのだ。
●高村{5分49秒 アンクルホールド}○八島
高村のコメント:
なんと言うか、攻めれば攻めるほど相手のペースに引きずり込まれるような感じでしたね。焦ると言うより、どうすればいいのか混乱してしまって、不甲斐ない試合になったかも知れません。八島さんも普段はノホホンとしてるけど、底力あるんだなあと改めて思いました。口惜しいです。
八島のコメント:
まあねぇ、あんなもんじゃないの。半年やそこらの半素人に、あまり調子に乗られてもアレだしね。まあ、これに懲りずにちゃんと練習して、強くなったらまた向かってきたらいいと思うよ。
第7試合 新田 英二[10勝2敗] 対 成田 順[4勝3敗]
A.L.史上初の全7試合となった今大会の最後を締めくくるのは、A.L.暫定エース新田と、その新田とはA.L.の前身であるグローブ空手「龍虎塾」時代からの盟友である成田。いつにも増して緊張した面持ちで入場した新田が、試合前の握手に背を向けるというハプニングのあと試合が開始された。
両者の中で時が過去に戻ったのか、序盤は打撃戦、というよりも打撃格闘技そのもの。掌打とキックだけが激しく交錯する。最初にペースの転換を図ったのは新田、2分直前にフロントスープレックスを見せると、続いてグラウンドで腕ひしぎ逆十字に移行。さらには意表をついてその場飛びのフランケンシュタイナーを繰り出す。
一方の成田は打撃にこだわった。時折スピニングレッグロックやマンハッタンドロップの体勢に入るものの、逆廻し蹴り、トルネード(スクリューハイキック)などのスピーディーな蹴り技を中心に試合を組み立てる。
5分を経過したところで、成田は不意打ちのフィッシャーマンDDT。これを受けて焦ったか、新田が不用意に放ったキックをキャッチした成田はドラゴンスクリュー、さらには密着してのドラゴンスリーパーと一気に勝負に出た。明らかに焦りが浮かんだ新田の顔面に、ひときわ冷静に成田が放ったトルネードがクリーンヒット。新田の意識を断ち切った。もう一発フィッシャーマンDDTを挟んで、最後は逆片エビ。ロープは近かったが、新田には力が残っていなかった。
●新田{7分23秒 逆片エビ固め}○成田
新田のコメント:
負けてしまいましたね。成田って、身近にいすぎて、逆に意識に入ってこなかったんですね、今まで。そういう意味での油断があったと思うし、甘かったですね。身近にこそ強敵がいるってことですかね。まあ、今日は勉強になりました。
成田のコメント:
勝ったけど、だからと言って特に何もないです。僕が新田と闘れば、たぶん5回勝って5回負けるでしょう。そのうち、今日は勝つ方の1回だっただけですから。浮かれてペラペラ喋ってられないです。それより、早く次のX-Dayに気持ちを切り替えなきゃ。
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新田が、ついにA.L.所属の選手に敗れた。これを以って即エース交替とは言えないだろうが(そもそも新田がエースなのかどうかもよくわからない状態である)、客出しの時点で早くも今までのA.L.とは違った景色が見えていたのも事実だ。タイミングのいいことに、11月からはA.L.Championship'98が開催される。新田には悪いが、今日の結果でトーナメントはますます興味深いものになったと言える。
そしてその前に、成田のコメントにあるとおり、物語はこの後4団体合同興行『X-Day』へと進んでいく─。
夢我 | (ダー記者)【1998年11月09日(月) 00時43分】 |
第5回NEOトーナメント春一番電撃参戦!←トップに戻る
春一番語る。
(ダー:参戦の理由は何ですか?)
「よいよい。。。随分とストレートだな。まだ,ここ(夢我)が旗揚げもしていないのに,参戦とはどういうことかだろう?理由はね,第一に,旗揚げ前にフリーの立場として気楽にやってみたいということ。形としては,夢我からの参戦ということになってはいますがね。第二には,単純にプロレスを楽しみたいということ。まあ,楽しみたいなんて,まだデビューすらもしていない者が言う台詞じゃないかもしれないけどな。」
(ダー:そういえば,今度の11月20日のNEOトーナメントがデビュー戦になるんですよね。)
「そうだな。春一番の記念すべきデビューの相手は,VECTORのグレッグ・ラッセルさんだな。正直言って怖いな。バリバリの喧嘩ファイトだろ?僕が,大学時代にいくら拳法をかじってたからって,彼の筋金入りの喧嘩ファイトには負けるだろうな。」
(ダー:どんなファイトプランを立てていますか?)
「うーん・・・。ファイトプランって言うほどのモノではないな。そもそも,夢我はNEOともVECTORとも全く違うプロレスだからね。あちらさんは,U系のファイトだし,Nの力(パワー)なんて並大抵のモノじゃないことは十分わかってるつもりだよ。むしろ,うち(夢我)のスタイルと咬み合う方がおかしいからね。だから,相手に合わせるつもりなんてサラサラないし,自分が目指す『夢我』っていうモノが広い世間一般にどこまで通用するのかを知りたいというのが本音だね。」
(ダー:つまり,夢我とは何でしょうか?)
「グサグサとクるね,キミは。夢我はね,じっくり闘る(やる)プロレスです。格闘技ではなく,リアルファイトでもない,プロレスというプロレス。じゃあ,プロレスって何?原点って何?ということですな。それから,僕の夢を追求します。夢我は僕の趣味なんです。」
(ありがとうございました。デビューに向けて頑張って下さいね。)
「ありがとう。僕は僕のファイトをします。チャンスがあれば飛びますよ。デビューも旗揚げもしていませんが,一選手として全力で闘います。よろしくね,ラッセルさん。」
プロフェッショナル・レスリングNEO | (川崎勉造記者)【1998年11月06日(金) 02時46分】 |
NEO冬の陣…第5回NEOトーナメントの枠組みがNEO事務所にて発表された。←トップに戻る
<第5回NEOトーナメント>
プロフェッショナル・レスリングNEO | (川崎勉造記者)【1998年11月03日(火) 16時54分】 |
どれほど残酷だろうと、冷厳であろうと、一国に王者は只一人である。空に太陽は二つ存在しない。←トップに戻る
その生きざまと戦いへの姿勢・情熱でNEOの方向性を決定づけ、体現してきた若き王者・流星満潮。
その方向性を言葉にし、明確にする事でNEOという団体のポリシーをアピールしてきた加藤圭司。
最もNEOの看板を背負うに相応しい男はどちらなのか…新生NEO旗揚げとなった第4回NEOトーナメント決勝と同じカードが今回のメインに、タイトルマッチになった。
圭司が「あんな小僧に負けるわけにはいかないでしょ」と言い放てば、
流星は「練習サボってたら選手として終わり。認められません」と発言。
試合が決定した瞬間から、お互いに辛辣と言えるほどのやり取りがあった。あいつには絶対に負けたくない。絶対にあいつの上に立ってやる…それが彼らのプライド。NEOという三文字の重さを高める為、二人の意地はここまでエスカレートした。
ただ、圭司には不安材料が一つあった。この大会の一週間前の公開練習で山小屋のタックルを受け止めた際、踏ん張った左足首を捻ってしまったのだ。
苦痛による大量の汗を流しながら「大丈夫だから」と苦笑いを浮かべる圭司を、遠くから流星が腕組みしたままじっと見ていた…
「Natural」
■1998年10月17日=大阪・大阪府体育館
▽ランキング&NEO無差別級選手権試合15分1本勝負
流星満潮<王者> vs 加藤圭司<1位>
試合序盤は静かな立ち上がりが予想されたが、圭司が体格差を利用したタックルを連発した事で一変。カウンター狙いのパンチを流星が狙うが、圭司は軽くさばいて投げでグラウンドへ持ち込むとマウントポジションから張り手の雨。これを嫌った流星が離れ際のミドルキックを繰り出すと圭司はキャッチし、アキレス腱固め。ならばとパンチを出すと掴んでの腕ひしぎ。完全に流星の攻撃は読まれていた。
それでもスタンドでのパンチにいく流星に対して、圭司は額で受け止めた上で強烈な頭突き一発。グラつく流星に飛びつきのクロスヒールホールドを仕掛け、ポイントがずれたと見るや足4の字。流星がこれをなんとか引っくり返したところですかさず脇固め、スリーパーホールド。流れるようなサブミッションで流星を完全に翻弄する。
圭司の攻めは前回の斎藤多夏史戦とは違い、流星に攻めさせないものだった。流星の間合いを巧みに外し、自分の攻め時となると的確に狙っていく。ドライビングエルボー、低空ドロップキックも小柄な流星にえげつなく決まっていく。
流星の肘を受け、朦朧としたところでハイキックを打ち込まれる場面が象徴的であった。それまで完全に視点がぼやけていたように見えた圭司はハイを直前で軽やかにかわしてみせたのだ。
そして、クロスヒールにスリーパー。圭司のフィニッシュ狙いの技が連発されていく。流星のボディブローやソバットを受けてもすぐに立ち上がり、ニヤリと笑って構えていく。今までの圭司ではない、何かが違う。幽鬼のような気を纏って迫っていく圭司。その笑みが何を示すものか知る由はないが、新しい圭司の姿がそこにあったと断言できよう。
「シッ!」
その笑みが消える一瞬が恐怖の瞬間でもある。ロープ際で突然放ったフライングニールキックは流星の顔面を直撃。流星は場外まで吹っ飛ばされる。
リングに戻った流星を圭司はネックロック。これはリング中央でガッチリ決まったが、流星は必死の形相でクリア。
ここで、流星は「躊躇いはいつもあった」という左のハイキック。圭司は崩れるがまたすぐに立ち上がる。笑みを浮かべて、だ。
驚愕の表情を隠せない流星は、左の膝蹴りを圭司のボディに狂ったかのように叩き込む。再び圭司は片膝をつくようにダウン。誰もが立ち上がってくると思ったが…圭司は片膝をつけたまま、ファイティングポーズをとることなく10カウントを聞いた。
まさか…と言える試合内容であった。理詰めの攻めで99%勝利を手にしかけた圭司は、最後の1%で大逆転負けを喫してしまった。
圭司はしばらく脇腹を押さえたまま蹲(うずくま)っていたが、立ち上がるとあっという間にリングを降りた。圭司の気性から考えて信じられないほどの晴れ晴れとした表情で…。
そして、最後に西北の方角に深々と一礼すると、インタビュースペースに入らずに会場を後にした。
西北の方角に対する圭司の思いは…斎藤多夏史のいるグルジアに向かってのものだったのだろうか。
一方の流星は沈痛な面持(おもも)ち。ベルトを腰に巻く事も、リングアナからマイクを受け取る事も拒否し、四方の観客に手を合わせ、タオルを頭から被ってリングを後にした。
−「初防衛、おめでとうございます」
流星「(黙ったまま首を振って)まず…圭司選手は自分の考えていた以上に懐が深くて、やりにくい選手でした。怪我のせいかも知れないんですけど、ハイ(キック)を出してこなかったっていうのがあって。だから、こっちから攻めていくしかなくて。それは、一見こっちのペースに見えるかも知れないんですけど、完全に向こうのリズムなんです。
でも、そんなことより…自分、途中で駄目なんじゃないかって、負けるんじゃないかって思ったんです。自分の、(キックを)ことごとくディフェンスされて…自分の心の弱さが見えてしまったのが、凄く悔しいんです。
試合内容には…満足してます。勝負なんですから。勝負には必ず勝者と敗者がいて、勝者が全てなんです。特に、自分はチャンピオンですから。勝ててよかったと…ほっとしてます」
−「これで王者としてトーナメントに臨むことになりました」
流星「トーナメントにベルトを賭けるのはおかしいとか、賭けるなら一度返上するべきとか…色々言われていますけど。王者は勝つのが当然なんです。当たり前なんです。優勝です。
そしてその時は…あの時の約束を果たしてもらいます。スコータイ・サムットワット。自分に挑戦してこい、と。
今日はどうもありがとうございました。押忍」
沈痛に王者としての自信を語った流星。
笑みを浮かべてノーコメントだった圭司。
NEOという宇宙に存在する戦士という名の星々。今、最も輝く太陽・流星満潮。
第5回NEOトーナメント…それは、現状を破壊するビッグバンかもしれない。
その時、流星は太陽としてベルトを巻いているのだろうか…王者に大試練の冬、到来!
流星<P4>(7分44秒 KO)加藤<P0>
※初代王者流星が初防衛に成功
<NEOランキング98/10/17>
アスリーツリーグ | (舞田 憲作記者)【1998年11月03日(火) 03時09分】 |
A.L.Poseidon〜水神〜 10月9日(金) 於・岡山市営体育館メインアリーナ(2,670人・満員)←トップに戻る
A.L.今大会は、事前に発表されたとおり、試合当日に抽選によってカードが決定される特別興行。シングルマッチでの勝率順1位の新田、3位の高村、5位の小峰、9位の有倉、11位のキース、13位のジョーイが赤コーナーサイドとなり、下位の選手から順に出場することが、まず始めに説明された。そして青コーナーサイドとなる残りの7選手がリングに上がり、抽選が開始された。
最初にカードを引いたのは2位の氷野。カードには「3」と書かれていた。したがって第3試合で有倉との対戦が決定。続いて4位の八島が引いたカードは「6」。これにより第6試合で高村との対戦と決定。以下カードを引いた順に、成田が第7試合で対新田、オズマが第2試合で対キース、ルティが第5試合で対小峰と、それぞれ決まった。そして残った同率7位のデニスとサリナがカードを引き、この結果デニスが第1試合で対ジョーイと決定、最後に残ったサリナが第4試合でX(未発表)との対戦となった。
第1試合 ジョーイ・マクスウェル[0勝1敗] 対 デニス・ロイター[1勝1敗]
8月大会から参加のデニスと、9月大会から参加のジョーイ。第1試合はフレッシュな顔合わせとなった。デニスは前回の氷野に続き、苦手と思われる組み技系選手との対戦。
序盤からパンチ、キックの猛攻でデニスが一気にペースを掴んだ。ジョーイもダブルリストアームソルト、エクスプロイダーなどパワフルかつ的確なスープレックスで対抗するも、バックを取ったところをことごとく潰され、とうとう最後まで攻め切れず。鎖骨打ちからのエビ固めで、デニスがジョーイをガッチリと押え込んだ。
勝利を収めたもののデニスのグラウンド技術は未だゼロに等しく、打撃以外のテクニックを覚えることは急務であると言えそうだ。
●ジョーイ{7分11秒 エビ固め}○デニス
ジョーイのコメント:
うーむ。まだスタミナが、ちとな…。まあ、ぼちぼちやっていくとするさ。
デニスのコメント:
先月ヒノに負けてから、組み技のディフェンスを中心に練習してきた。まだ自分から組むのには自信がないが、少しずつ慣れていけばいいと思う。だが、そろそろ久しぶりに打撃系の選手とも試合がしたいな。
第2試合 キース・ガードナー[1勝5敗] 対 アデミール・オズマ[1勝5敗]
旗揚げ以来A.L.オーストラリアを支えてきた両者が、皮肉なことにここへ来ての初対戦。キースは支部長として負けるわけにはいかないであろうし、オズマとしては師匠とも言えるキースに勝って恩返しをしたいところ。
やや気後れした感のあるオズマを尻目に、開始直後からキースは掌打とミドルキックを軸に攻め込む。3分台には珍しくコーナーポストに登ってフットスタンプ、フライングボディプレスと立て続けに大技を繰り出した。ところがこのあたりから本来の調子を取り戻したオズマは、ココナッツクラッシュから体重差を活かしたお返しのダブルフットスタンプ。これにはキースもたまらず悶絶。
中盤からはジャンピングDDT、オズマクラッシュ(ダブルアームホイップ)など豪快な技を連発したオズマにつられるように、キースもランニングパワーボムやカウンターの(元祖)フランケンシュタイナーなどプロレス寄りのダイナミックな大技を披露。ある意味A.L.らしくない試合展開となったが、それもまた新鮮に思われた。
友情、あるいは師弟愛、そういったものさえ忘れさせる熱闘となったこの試合、フィニッシュはジャンピングDDTからのスリーパーホールドで、オズマが師匠超えを果たした。試合終了後、複雑な表情をしているオズマと、悪びれることなくその右腕を上げてやるキースとに、温かい拍手が贈られた。
●キース{7分47秒 スリーパーホールド}○オズマ
オズマのコメント:
嬉しイでス。試合すル前はキースとはしたくなイと思って少し落ち込んデしまいまシタが、でも試合ハいっしょけんめ(ここだけ日本語)やっタ。キースが「よくやっタ」言ってくれたので、とても嬉しイ。
キースのコメント:
オズマは本当に強くなった。日本には「好きこそものの上手なれ」という言葉があるそうだが、彼にはその言葉がぴったりだ。彼の練習を見ていると、本当に好きなんだな、というのが伝わってくる。そろそろ、私の役目も終わりにしていいだろう。
第3試合 有倉 雅史[2勝5敗] 対 氷野 将也[5勝2敗]
第1試合に続き、打撃系対組み技系のわかりやすい対戦となったこの第3試合。有倉は9月大会の小峰戦後、「自分に足りないものがわかった」と発言し、スタイルの改革を仄めかした。たった1か月でそのすべてを克服できたとは思えないが、どのあたりに変化が見られるかが焦点となった。
試合前半は予想どおり、有倉が掌打と蹴りを果敢に繰り出し、攻勢に出る。しかしA.L.日本人勢でもっとも恵まれた体格を誇る氷野は、これを受けきったうえで自分のペースに持ち込んでいく。以前課題とされていた打たれ強さを、少しずつではあるが確実に手に入れてきているようだ。一方の有倉は、試合中盤からぎこちないながらも逆エビ固めなどオーソドックスな固め技を見せる。正直なところ、まだつけ焼き刃の感は否めないが、新しいものを取り入れようという姿勢は伝わってきた。
試合を決めたのは5分経過直後、氷野の迫力満点の柔道式裏投げ(元祖バックドロップ)。後半、鎌固めなどで腰にダメージを抱えていた有倉は、続くサソリ固めに無念のギブアップ。スタイル改革の道はまだ続く。
●有倉{5分23秒 サソリ固め}○氷野
氷野のコメント:
今日も好調ス。
有倉のコメント:
あかんかったね。今日は固め技を使ってみようと思ってたけど、いざとなるとタイミングと言うか、呼吸が合わんかった。まあ、固め技だけやなくて、今後いろんなものを試していこかなと。あくまでも俺のベースは空手やけど、A.L.での試合に勝つためにはね。当面は結果をあまり気にせずに、自分に合ったものを探していきたい。
(後編へ続く)
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11月4日(水)に予定されていたA.L.11月大会「A.L.Championship’98 1回戦」は、10月中旬の台風の被害により会場の岡山遊楽園ホールが使用不能の状態であるため、延期となった。正式な発表はまだだが11月の中旬から下旬の開催となるもよう。12月大会の日程がずれ込むかどうかは今のところ不明。
「飛翔の会」 | (なかとん記者)【1998年11月02日(月) 21時10分】 |
どうも、最近速筆の遅筆記者なかとんです。今回は「飛翔・1」のJrトーナメント組み合わせの公開抽選の結果と←トップに戻る
「飛翔・1」で登場が予告されている、レスラーについての情報をお伝えします。
まず、トーナメントの組み合わせは以下の通り。
*Aブロック*
デフ・レオパルド(横浜プロレス)━━━━━┓
┃
┣━━┓
オペラ・ザ・カシーン(ECVV)━━━┓ ┃ ┃
┣━┛ ┃
リチャード・オガタ (WWWA)━━━┛ ┃
┣━━━┓
キング・レオ (TWC)━━━┓ ┃ ┃
┣━┓ ┃ ┃
神城 潤一 (新生NEO)━━━┛ ┃ ┃ ┃
┣━━┛ ┃
┃ ┃
東京ZIN (M.O.W)━━━━━┛ ┃
┃
*Bブロック* ┣
┃
タイガーマン零 (TWC)━━━━━┓ ┃
┃ ┃
┣━━┓ ┃
山小屋 勇一 (新生NEO)━━━┓ ┃ ┃ ┃
┣━┛ ┃ ┃
ザ・サイバープロセッサー(ICBM)━┛ ┃ ┃
┣━━━┛
ブンブン丸ドラグーン(R.R.R)━━┓ ┃
┣━┓ ┃
タイガーマン影 (TWC)━━━┛ ┃ ┃
┣━━┛
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サブラディ コージ (ECVV)━━━━━┛
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抽選終了後、私自身が一番気になっている、エキシビジョンに登場する「幻」のレスラーについて、
プロデューサーのTATUYA氏に私の予想をぶつけてみた。
な「エキシビジョンに出場する、安西の対戦相手って○○○○○○なんじゃないですか?」
T「いやぁー、良く調べましたね。正解です○○○○○○選手です。」
な「ほんとに、あのレスラーですか?マスコミにも消息は伝わってなかったんですよ。」
T「えぇ、が苦労しました。実は、団体旗揚げ前から、消息を追っていたんです。TWCのJrのエースとして迎えたいと思って。」
な「しかし、一部関係者でなければ知らないんじゃないですか?」
T「そうですね。すごく、マニアックかもしれません。しかし、賢明な方なら予測はついたと思いますけど。」
な「確かに、3人いたら4人いても不思議ではないですね。」
T「あの3人と一緒にするのは失礼でしょ。元祖なんだから。」
な「そうですね。それより、この事、記事にさせてもらってもいいですよね。」
T「かまいませんよ。なんなら、本人にインタビューでもしますか?」
な「いいんですか?」
T「元々、試合前に発表するつもりだったんですよ。私にとっては「幻の英雄」でも、ONLでは、無名の新人ですからね。」
T「お膳立てはさせて頂きますから、いい記事にして下さい。」
な「あまりに言い放しなんで、いいように利用されている気がしますが・・。」
T「そんな事はありませんよ。いやだなぁ。人聞きの悪い。」
以上のような経緯から、あのレスラーに、インタビューできる事になったのだが・・。
この記事を読まれている、賢明な読者なら、その正体が解っているかもしれない。
しかし、意外な事実が判明するかもしれないので、インタビュー記事に期待して欲しい。
R.R.R | (週間Fプロ記者記者)【1998年11月02日(月) 08時30分】 |
10月25日、一週間後に控えた次興業の興業名、対戦カードがR.R.R事務所←トップに戻る
にて発表された。
(記者)ずいぶん華やかな選手を揃えましたね
(卯月)えぇ、もう今年最後の企画興業ですから。年末にもう一回興業をやりますが、それは今年のラスト興業ですからなるべく純血メンバーでいきますんで。
11月1日「虎衣に恋した男たち」
第一試合(10分一本勝負)
虎仮面・SU VS 対戦者X
第二試合(15分1本勝負)
B・B・ドラグーン&B・B・ブラック
VS
タイガーマン零&影(TWC)
第三試合(10分一本勝負)
愛狂王・白龍 VS B・B・ワイルド
第四試合(10分一本勝負)
九重零士 VS タイガーファントム(ICBM)
メインイベント(10分一本勝負)
B・B・グレート VS 寺尾正義
(記者)Xって誰ですか?
(卯月)有名なタイガーです。おそらくONL内ではかなりの知名度を持っているでしょう。
(記者)はぁ・・・(そんな知名度の選手を呼べるギャラを払えるんだろうか?)
(卯月)第二試合はドラグーンがTWCさんに出場しますからね、その前哨戦として考えてください。
(記者)第三試合は純血メンバーとして・・・第四試合が・・・あれ?
(卯月)はい、マスターが素顔で出場します。タイガーファントム選手の公式データを見て自分から名乗り出てきました。私自身も隠れた名試合になると思っています。
(記者)そしてメイン・・・グレート選手はこれが約束の最終試合ですね。対戦相手は聞かない名前ですが?
(卯月)はい、グレートはこれを最後に九重勇次としてリングにあがります。そして対戦相手は、ドリームチームのある選手の素の姿です。
(記者)なるほど・・・不透明な部分も多いですが、興業自体は成功することを願っています。
では、がんばってください。
プロフェッショナル・レスリングNEO | (川崎勉造記者)【1998年11月01日(日) 11時47分】 |
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■1998年10月17日=大阪・大阪府体育館
▽10分一本勝負
法月武人<雨宮道場> vs 朝羽直人<カドモン>
これがNEOデビューとなる両者。グルジア遠征中の斎藤多夏史の代役として、カドモンが抜擢したのは若手衆の一番手・朝羽。カンフースタイルのコスチュームでいつものようにリングでトンボを切ると、NEOファンからもヤンヤの歓声である。
一方の雨宮道場・法月は赤いスパッツにニーサポーターのみ。首斬りポーズで若手らしからぬ気迫を見せる。
ロー、ミドルから入っていく朝羽に対して、掌打を中心に攻めていく法月。先手を取ったのは法月だった。
素早くバックを取った法月はフェイスクラッシャーで叩き付け、低空の後ろ回し蹴り…水面蹴りでグラつかせると、一気にバックを取り、飛びつく。更に前方回転して、ビクトル腕十字。エスケープポイントを奪う。更に裏膝十字で再びエスケープを奪取。
しかし、朝羽もバックを奪うと逆襲のフェイスクラッシャー。フットスタンプを連発しての裏アキレス腱固めでポイントを奪い返す。
その後も、法月は弓矢固めやTNシザース(いわゆる魔童クラッチ)を、朝羽は卍固めやサソリ固めで一進一退の白熱した攻防となった。
最後は、朝羽得意のティオトルリョ・チャギ(スクリューハイキック)からのサソリ固めをガッチリと極めて勝利をものにした。
朝羽<P6>(8分44秒 スコーピオンデスロック)法月<P8>
▽10分一本勝負
山小屋勇一 vs エリック・マクワイルド<VECTOR>
第二試合もNEO初登場の選手絡みの試合である。VECTOR三人目の男・エリック・マクワイルド。218cmの巨体が登場すると、リングがまったく狭く見える。対する山小屋が179cmの小兵の為、余計にその大きさは強調された。まさに、大人と子供、である。
マクワイルドはフロントネックロックからマットに叩き落とす攻撃で先手を取る。いわゆるDDTだ。あまりの身長差で、ほぼ垂直にマットに落ちる山小屋。しかし、スタンドでの掌打の打ち合いからクルリとバックに廻ると、まさかのバックドロップ。さすがに受け身の上手くないマクワイルドだが、心理的ダメージの方が大きいようだ。怒りか焦りか、山小屋を一気にリフトアップから叩き付け、三角絞めへ。
だが、山小屋はこれを抜け、スタンドに戻った瞬間に飛びつき、鮮やかな反り投げ・フロントスープレックス。次の瞬間、ざわめきが大歓声へと変わった…間髪入れずにノーザンライトスープレックスで投げ切ってみせたのである。
これで試合の流れは山小屋寄りに。マクワイルドも、山小屋が後ろにいってしまうのではないかというほどの超高角度パワーボムや喉輪落しを連発しダウンを奪ったが、一度傾いた流れは戻らず。山小屋が得意のスタンディングレッグロックからグランド卍固めへ移行し、大金星を手にした。
山小屋<P2>(7分73秒 グラウンドオクトパスホールド)マクワイルド<P6>
山小屋「嬉しいです。でも、正直強かったです。頭とか打ち過ぎて…(マクワイルドは)これからNEOの雰囲気やルールに慣れれば、怖い存在になると思います。今日勝てたのは彼がペース配分を間違えたからじゃないかと。途中で息が上がってましたし」
−「次はNEOトーナメント。さらに、『飛翔・1』へも参加が決定しています」
山小屋「単純に楽しみです。僕自身、他流試合って初めてなんで、すごく緊張してます。優勝とかおこがましいことは言えませんけど、全力で頑張ります」
▽ランキング戦15分一本勝負
雨宮雷<7位・雨宮道場> vs 神城潤一<9位>
「未勝利同士のランキングマッチ」という皮肉な組み合わせとなってしまった第三試合はNEO選手同士の一戦である。プロとしてのキャリアは神城が先輩であるが、格闘家としての選手生活は雷雨の方がずっと長い。両者の意地の張り合いによる熱戦が期待されたのだが…正直、大いに盛り上がった第二試合に食われた形となってしまった。
両者共に動きは悪くないのだが、観客はつい先程熱狂した直後である。選手の攻防と観客のテンションが噛み合わず、妙な雰囲気。
雷のダブルアームドライバー(タイガードライバー)や、神城のギロチンドライバー(足掛けピースクラッシャー)が飛び交い、いわゆるカウント2.9の応酬になのだが、観客の反応は鈍く、ワンテンポ遅れている。これは両者不運だったとしか言いようがない。
結局、雷がダブルアームドライバーでダウンを奪った上でのスタンディングフロントネックロックで勝利をものにした。
雨宮雷<P4>(7分22秒 ネックロック)神城<P3>
雷雨「ま、こんなもんやろ。とりあえず勝ったからヨシ、と」
神城「だってさ。お客さん、前の試合で盛り上がり過ぎて疲れちゃってるんだもん。こっちもやりにくくて。でも、試合そのものは悪くなかったでしょ?」
−「次は山小屋選手と『飛翔・1』に出場が決まっています」
神城「ああ。面白そうだから、俺からオッサン(鶴波)に頼んだの。圭司は乗り気じゃなかったみたいだけど、あいつの好みに合わせる義理はこっちにはないでしょ。俺は他団体に出るの初めてだし、他団体の選手とやるの、燃えるしね。最近、フツフツ燃えて来てるんだよ、俺。見てわかるでしょ?(笑)」
▽ランキング戦15分一本勝負
グレッグ・ラッセル<6位・VECTOR> vs 九重勇次<RRR・8位>
「キレちまった…」
その圧倒的な潜在能力をいかんなく発揮し、雷雨を完全に潰してみせたVECTOR第2の男・ラッセル。NEO二戦目は前回大会で神城に完勝、NEOでのステータスを着実に上げている九重が相手となる。
VECTOR勢がNEO以外の団体の選手と戦うのはこれが初となる。図式的にはVECTOR対RRRではあるが、圭司の言葉を借りれば「NEOで戦うという事は個人闘争だから。その選手の価値がどれだけあるのかをアピールするわけであって。NEOに上がる選手がいいから団体が素晴らしいなんてことはない。あくまで、素晴らしいのはその選手」ということになる。それは確かに理想なのだが、現実はどうしても団体として見てしまうのが実状だ。
さて、試合は序盤から九重が多彩に投げていく。フライングメイヤーにサイドスープレックス。そしてバックを取ってのスープレックスを狙うが、これはラッセルが潰し、逆に裏アキレス、スリーパーへと持ち込んでいく。投げの九重に対し、ラッセルは打撃から絞めていく展開である。
ラッセルは膝を連発していくと掌打の嵐。しかし、一瞬の隙があった。九重はその場でローリングしながらのエルボーをヒットさせ、バックを取る。投げ捨てのフルネルソンスープレックス! 更に追撃とばかりにジャーマン2連発、フィッシャーマンズスープレックス。ダウンを奪った。
勢いづいた九重は一気呵成に攻める。パイルドライバーからアマレス式の超高速低空タックルでテイクダウン。片羽絞めでランキング上位のラッセルから鮮やかにギブアップを奪ってみせた。
九重<P0>(4分4秒 アームアンドスリーパーホールド)ラッセル<P3>
今までアルティメットが主戦場だったラッセルは、投げに対する基本・受け身が上手くはないようだった。特に、終盤に受けたパイルドライバーのダメージは相当なものだったようで、控え室でずっと首を冷やしていたのが印象的だった。
逆に九重はこれでランキングがアップ。圭司にホームリングで屈辱のギブアップ負けを喫してNEOに参戦するようになったわけだが、そのレベルは確実にアップしていると言えるであろう。
ここでメインを前にして休憩時間。次の大会からNEOは第5回NEOトーナメントという長いシリーズに突入する。最後にベルトと共に勝鬨を上げるのは、シューティングスターか、風雲児か…。運命闘争第2章が、幕を開ける。