ONLニュース(99年03月分)
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10月24日興行「ザ・核投下」
なにわプロレス 八女記者【1999年03月27日(土) 02時40分】→記事にジャンプ

純TWCレスラー達の思〜若手4人へのインタビュー〜
TWC なかとん記者【1999年03月26日(金) 14時22分】→記事にジャンプ

Far Easter Day 観戦記1
WWWWA NY支部 シュン山田記者【1999年03月24日(水) 21時19分】→記事にジャンプ

日本人対決 エースが負けた日 98.12.23『ファイティング・ザ・ワールド』第六戦:福岡・博多スターゲイト
M.O.W 谷町一徳記者【1999年03月23日(火) 09時43分】→記事にジャンプ

気になるベクトル サックス(夢我)、横プロへ電撃参戦
夢我 ダー記者【1999年03月21日(日) 23時00分】→記事にジャンプ

TWC「発動」試合カード発表!
TWC なかとん記者【1999年03月21日(日) 15時03分】→記事にジャンプ

なにわプロレス10月興行記者会見
なにわプロレス 八女記者【1999年03月21日(日) 14時26分】→記事にジャンプ

告知コーナー
横プロ ローカル新聞『はまがぜ』記者【1999年03月21日(日) 12時26分】→記事にジャンプ

ベルトの名は 横プロのチャンピオンベルトが出来上がりました
横プロ ヒロト記者【1999年03月21日(日) 12時21分】→記事にジャンプ

なにわプロレス9月興行「決勝」(後編)
なにわプロレス 八女記者【1999年03月21日(日) 03時21分】→記事にジャンプ

WAR IS OUT LAW 3/1放送分6
WWWWA NY支部 シュン山田記者【1999年03月20日(土) 12時59分】→記事にジャンプ

種まきの季節です 横プロ興行『鶴田ジム興行・其の一』結果詳細
横プロ・鶴田ジム ヒロト記者【1999年03月19日(金) 07時26分】→記事にジャンプ

いざ豪州 A.L.2月大会詳報(前編)
アスリーツリーグ 舞田 憲作記者【1999年03月16日(火) 00時11分】→記事にジャンプ

98.12.22『ファイティング・ザ・ワールド』第五戦 岡山武闘館
M.O.W 谷町一徳記者【1999年03月15日(月) 22時24分】→記事にジャンプ

第5回NEOトーナメント決勝戦後 破山へのインタビュー
TWC なかとん記者【1999年03月15日(月) 15時04分】→記事にジャンプ

なにわプロレス9月興行「決勝」(前編)
なにわプロレス 八女記者【1999年03月14日(日) 16時35分】→記事にジャンプ

WAR IS OUT LAW 3/1放送分5
WWWWA NY支部 シュン山田記者【1999年03月13日(土) 15時06分】→記事にジャンプ

破山、快挙達成!!
TWC なかとん記者【1999年03月12日(金) 15時19分】→記事にジャンプ

第4回チャンピオンカップ開幕速報! WSC「1999スーパーチャンピオンシリーズ」開幕戦〜第3戦速報
WSCプロレス 林内合助記者【1999年03月11日(木) 01時08分】→記事にジャンプ

WAR IS OUT LAW 3/1放送分4
WWWWA NY支部 シュン山田記者【1999年03月08日(月) 03時12分】→記事にジャンプ

TWC『発動』!! TWC特別興行『発動』開催発表会見
TWC なかとん記者【1999年03月07日(日) 23時55分】→記事にジャンプ

ちょっと気になる事実発覚?!
NEO なかとん記者【1999年03月07日(日) 23時52分】→記事にジャンプ

WAR IS OUT LAW 3/1放送分3
WWWWA NY支部 シュン山田記者【1999年03月07日(日) 00時07分】→記事にジャンプ

A.L.2月大会カード発表
アスリーツリーグ 舞田 憲作記者【1999年03月06日(土) 21時49分】→記事にジャンプ

WAR IS OUT LAW 3/1放送分2
WWWWA NY支部 シュン山田記者【1999年03月06日(土) 03時15分】→記事にジャンプ

WAR IS OUT LAW 3/1放送分
WWWWA NY支部 シュン山田記者【1999年03月05日(金) 04時00分】→記事にジャンプ

あつくるおしいほどに横プロ 横プロ99年度興行第一弾『カルトマニアinクラブ24』結果詳細
横プロ ヒロト記者【1999年03月04日(木) 12時41分】→記事にジャンプ

鶴田ジム旗揚げ
横プロ ヒロト記者【1999年03月04日(木) 12時36分】→記事にジャンプ

98.12.21『ファイティング・ザ・ワールド』第四戦・大阪府立総合体育館 第二競技場
M.O.W 谷町一徳記者【1999年03月04日(木) 11時23分】→記事にジャンプ

なにわ緊急プロモーション会議
なにわプロレス 八女記者【1999年03月02日(火) 01時59分】→記事にジャンプ

チャンピオンシップ A.L.12月大会詳報(後編)
アスリーツリーグ 舞田 憲作記者【1999年03月01日(月) 01時22分】→記事にジャンプ

帝国プロレス復興興行開催へ!
帝国プロレス 突倉記者【1999年03月01日(月) 01時03分】→記事にジャンプ


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10月24日興行「ザ・核投下」
なにわプロレス (八女記者)【1999年03月27日(土) 02時40分】

ここはなにわプロレス10月興行「ザ・核投下」の会場、西神南バス停前広場だ。子供は無料にしたためか今日の客入りはまあまあ。600人といったところか。200m遠くのコープ前ステージではチャイドル姉妹で有名な冴刃亜季も来ているため、ほとんど客足がそちらに流れてしまったようだが、それにしては大健闘したと言えよう。

第一試合 10分一本勝負
大野孝志(6分34秒 ラ・マヒストラル)ミスターペッパー

ミスターペッパーのマイク
お客さん、ボクは助っ人のつもりで、この団体にやってきました。でも連敗続きで、ちっとも助けになっていません。ぜんぜん駄目です。でもでも、もう少しだけチャンスをください!


誰が勝ってもおかしくない。それがなにわのリングなのである。
山椒は小粒でピリリと辛い。ペッパーはどうなのだろう。彼の奮起に期待したい。

第二試合
陸王寿、安永晃一、シュガー永島 VS 土門、楊 維力、海ノ家由仁

試合開始前に、いつもの通り楊 維力の演武、そしてバット折りが披露された。演武自体は不思議な踊りに近いものであったが、圧巻だったのはバット折り。脚よ折れよとばかりの勢いで、水平になったバットに脛を当てる。静かになる会場。トムミッドアイランドばりに気合を入れる楊 維力。バットこそ折れなかったが、彼の気迫に観客は拍手を送った。「これぞ陸宇環だ!」と。

肝心の試合の方だが、ナニワ三兄弟が意外にも善戦。いや善戦というのはいささか失礼にあたるかもしれない。場外や客席になだれこんで、土門と楊 維力を三人がかりで攻撃するなど、獅子奮迅の活躍を見せる。なかでもフェンスギリギリで陸王が土門にしかけたサンダーファイヤーパワーボムは大歓声を呼んだ。しかし序盤の土門選手、海ノ家選手の執拗な脚攻撃が功を奏し、最後の最後でナニワ組がフォローに間に合わず。土門組は奥の深いところを見せつけ勝利した。

× 安永晃一(20分48秒 念仏パワーボム) 楊 維力 ○

山原のマイク
土門選手、わざわざ欧州からきてくれてありがとう。ギャラはもちろんはずみが、その前におみやげのジャワカレーだ。これで、がんばってくれたまえ。


陸王のコメント
いままでふがいなかったけど、今度の6人タッグで他の団体の選手や外人にタイトルをう1ばわれるわけにはいかないからね、合宿でコンビネーションとかを練習したんだ。優勝を狙うといっても、わかりにくい方法でやってもお客さんはわかんないわけでね。非常にわかりやすいプロレスでいろんな人を見返してやりたいと思っていますよ。TMRみたいな急所を狙うのもいいんだけど、そればっかりなのもトンチが足りない気がするしね。まあ、うちを馬鹿っぽいとか言う人がいるかもしれないですけど、それは違います。うちは馬鹿です。馬鹿で悪いか!馬鹿でなくてこんなことやってられるかあ!

安永のコメント
あ、お客さんが馬鹿だっていってるんじゃなくて、馬鹿になってみてほしいってことですからね(ニッコリ)


セミファイナル
右京 神威 VS 美咲 大和

帝国プロレス準エースの市来の膝を破壊し、帝国プロレスを休止状態に追い込んだ男、キラーこと美咲大和が入場してきた。伝説を作ってしまい、やや妙な信者が増えたという噂もきく。彼の学生時代の師匠(そう虎月入門前、大阪の空手道場に通っていたのだ)棚倉宗醐もセコンドについてきている。

観客の興味は、前回大会で突然現れた新ヒーローUこと右京を相手にキラーぶりを発揮するのか、そしてUが強敵を相手にどのような戦いを見せてくれるのかである。

Uにとってはデビュー戦以上にプレッシャーのかかる試合となった。デビュー戦の相手が無名なU自身の師匠であったため、実力を疑問視するファンが多数いる。この試合でUの実力を証明する必要があるのだ。

静かになった会場に高らかな鐘の音が響いた。試合開始。離れて掌打とローキックを狙うU。しかし美咲はいつものように積極的に組みに行き、背後からのネックスマッシュを狙いに行く。しかしUの研ぎ澄まされた肘が美咲の顔面を襲う。そして胴タックル風に美咲に潜り込んだUはファイヤーマンズキャリーで美咲を投げつける。

両者ややダメージが蓄積した5分過ぎ。やや呼吸が乱れたUに美咲は裏虎月投げ(捻り式バックドロップ)を使い、したたかにマットにたたきつけた。そしてヒールホールド。強い衝撃に苦しむU。しかし、これはロープブレイク。さらに裏虎月投げ!フラフラと起き上がったUをハイマン蹴り!そして虎月投げ(フロントスープレックスホイップ)でUを場外にたたき落とした。追いかける美咲。場外でも虎月投げ2連発。とどめとばかり組みつく美咲に一瞬の油断が生じたのをUは見逃さなかった。腰を持って、超巨体の美咲を持ち上げたUは頭から前方に落とした。元祖パワーボム。

Uが静かにリングに戻ったときにはレフェリーは19を数えていた。

○ 右京 神威(6分14秒 リングアウト勝ち) 楊 維力 ×

Uのコメント
ボクの勝ちを期待していた人にはリングアウトなんて恥ずかしい結果になってしまって、申し訳ないと思っています。でも美咲さんは師匠以上に強い人だった。今日はたまたま勝ったようなものです。はっきりいってリングアウトでなければ負けていたと思います。でもボクも成長しています。今度戦うときは絶対に快勝します!!

メインイベント
メインイベント:UHWFヘビー級タイトルマッチ
王者:メッコールキッド VS 挑戦者:メビウス堀原

× メッコールキッド(8分24秒 体固め)メビウス堀原 ○
(メビウス堀原が第58代UHWFヘビー級に)

メッコールキッドのマイク
おい、堀原!今日は時の運で負けてしまった。お前とはほんとうにいい勝負ができてうれしいよ。でな来月、さっそくリターンマッチってのはどうだ。前回お前の条件をのんでやったからいいだろう?

堀原のマイク
よーし。わかった。じゃあ、今度は俺から条件をつけさせてもらうよ。お前のマスクだ。今度の試合でお前が負けたら、そのマスクをぬいでもらう。いいな!

<これが右京 神威だ!>
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純TWCレスラー達の思〜若手4人へのインタビュー〜
TWC (なかとん記者)【1999年03月26日(金) 14時22分】

どうも、なかとんです。
今回は、「発動」を控えるTWCの若手レスラー達に「発動」に向ける意気込み等を聞いた。
集まってもらったのは、破山、雷神、グレートイーグル、武神の4人。
全員、TWC旗上げと同時にプロデビューした、純TWCレスラーだ。

な「どうも、今日は集まってもらってありがとう。今日は全員にきっちり話を聞くからね。」
雷「破山がメインっていうのは無いでしょうね。」
な「心配無し、みんな平等にスペースは予定してるから。」
な「もちろん、若干の差はありだよ。読者が興味をもつ紙面作りがモットーだからね。」
武「いいじゃないか、なかとんさんもプロなんだから、任せておけよ。」
な「ありがとう、じゃぁ全員に聞くけど、デビュー直後と今の違いってある?」
雷「俺は、変わらないな。スタイルも気持ちも、相手をぶっ潰す!って事だけを考えてるからね。」
武「私も差ほど変わってないと思います。というより、これから変わるとおもってます。」
破「自分は、力の抜き方っていうか、間っていうのが最近わかってきたっす。」
グ「僕はまだ、デビュー直後でしょ。変わるもなにもないですよ。」

な「質問が悪かったかな。じゃぁ、今、興味のあるレスラーか団体は?」
雷「俺はこいつ。」と、破山を指差す。
雷「実績の面じゃ、差ァついちまったけど、絶対、追い越して見せる。」
武「私も、破山です。同期なのに、ONLじゃ多少知られたレスラーになってしまって。正直悔しいですね。」
グ「僕は、先生(レイ嵐龍)です。目標はずっと変わりません。」
破「自分の前に立ちふさがる奴、全部っす。雷神も武(たけ)も、おなじっす。」

な「意識しまくりって感じだね。今回、全員が「発動」で、大一番が控えてるけど。」
雷「チャンスだね。ジョンボビっていったら、横プロでもトップクラスなんでしょ? ここで、結果を出せば、うちのトップ勢も俺のこと無視できないっしょ。」
破「自分は、リーグ戦で負けてるっすから、次は勝つっす。同じ相手に二度も続けて負けるわけにはいかないっす。
 確かにレイさんは、強いっス。けど、自分もNEO参戦で経験は積んできたつもりっすから・・。」
グ「相手は、鶴波さんですよ。怖いですね、はっきりいって。でも、やらないと、どうにもなりませんから。」
武「リーグ戦で結果を出せなかった分ここでアピールしとかないと、と言うことですね。」

この後、対戦相手について個別に話を聞いた。

破山〜タイトルとその先にあるもの〜

な「いよいよ、タイトルだね。」
破「そうっすね。やっぱり、TWCのタイトル戦っすから、気合が入るっす。」
な「対戦相手は、レイ嵐龍。リーグ戦では、負けているわけだけど。」
破「そうっすね。やっと本気を見せてくれたんじゃないすか。」
な「リーグ戦でもレイのシビアな攻めが目立ったね。」
破「でも、自分も、短かったすけど、NEOの第3代王者の名前を持ってたっすから。それなりに背負うものはあるし、
 強くもなってるつもりっす。それにレイさんの出方はわかったっすから。」
な「次は、勝てると言うことかな。」
破「自分もタイトルは、欲しいっすから。なにが何でも勝ちにいくっす。」
な「そう言えば、TWCのタイトルを取れば、次はNEOのタイトルに再挑戦できるかもしれないチャンスが来るね。」
破「『WINNERS』っすね。流星さんとの試合は、楽しみっす。前に会場で見たっすけど、あの人の打撃は本物っすから。
 でも、今は、レイ嵐龍戦に集中していくっす。」
な「そうだね、TWCのタイトルを獲れなきゃ二冠もなにもないもんね。」
破「TWCのタイトルを獲って、それから、その先にあるものを目指していくっす。」
な「タイトルの先にあるものか・・」
破「うっす、タイトルの先の強敵と名誉に向かってっす。」

雷神〜力の美学〜

雷「待ちくたびれたよ。なかとんさん。」
な「そんなに待ってないじゃない。気が短いなぁ。じゃぁ、ずばり、今度の試合のテーマは?」
雷「パワーで負けない事だな。やっぱ、俺の売りはパワーっしょ?だから、どんな相手にもパワーで負けないそれがテーマ。」
な「予想通りのパワー合戦になりそうだね。」
雷「それは、違うね。」
な「どうして?雷神もジョンボビ選手もパワーファイター同士じゃないか、しかもパワーじゃ負けないって言ってるし」
雷「なかとんさんの想像してるのは、力技の掛け合いになるような試合だろ?」
な「うん、そういう雰囲気だね。」
雷「俺の言うパワーは、技じゃなくて、気迫なんだ。確かに俺は、力押しのスタイルだし、ボム系の技とかも得意だよ。
 でも、俺は、気持ちでも相手を圧倒してやるっていつも思ってるんだ。」
な「気持ちで圧倒する・・・」
雷「存在感とか、見てるだけでプレッシャーを感じる雰囲気、それが伴わなきゃパワーファイターじゃないんじゃないの?
 少なくとも、俺はそう思ってるから。そう言う面をファンにわかってもらえる試合をするよ。」
な「雷神のパワーの美学と言うところかな。」
雷「相手はどうだかわかんねぇけど、俺はそのつもりだよ。」

グレート・イーグル〜恐さの意味〜

な「いやぁ、カードが発表された時はびっくりしたよ。」
グ「僕もです。もっとも、前々日には、聞いてましたけど。」
な「さっきは、怖いとか言ってたけど、やっぱり相手が相手だからねぇ、無理も無いね。」
グ「言葉通りに取らないでくださいよ。別に戦うのが怖いわけじゃないんですから。」
な「えっ、じゃぁなにが怖いの?」
グ「平常心で試合が出来るかどうか、冷静に相手を見れるかどうか・・」
な「?」
グ「先生との試合もそうだったんですけど、試合の後半は、記憶が飛び飛びなんですよね。」
な「レスラーには良く聞くよね。そういう事。」
グ「後で、試合のビデオ見たら、そういう時に危ない技仕掛けてるんですよ。」
な「有り得るね。そういう時って闘争本能だけで動いてるって言うし。」
グ「けど、プロレスは喧嘩じゃないでしょう。相手を痛めつけて、K.Oすれば勝ちというものじゃない。僕は、プロレスを知力、
 体力、プライド、自分自身のすべてを懸けて、自分の限界ギリギリで勝負する格闘技であり、スポーツだと思ってます。」
な「うん。」
グ「冷静さをなくして、ただの喧嘩屋になっててしまうかもしれない、僕自身が恐いんです。相手が強いほど、今の僕の実力では
 対処できなくなるでしょう。それこそ、死にもの狂いで攻めるかもしれない、その時、僕は、たぶんプロレスラーじゃない。」
な「うーん。」
グ「プロのリングで喧嘩を見せるわけにはいきません。リングの上で喧嘩屋になってしまったら、僕はプロレスラー失格です。
 僕はその時、レスラーを辞める覚悟です。だから、試合が恐いんです。僕にとっては一試合一試合に引退がかかってるんですから」
な「そんな、決意をしてたんだね。」
グ「僕は、先生にスカウトされるまで、プロレスを知りませんでしたけど、今は、一日でも長くプロレスがしていたいと思うんです。
 プロレスって素晴らしいと思いますから、しっかりと取り組んでいきたいと思ってるんで、そのための自分への戒めが試合の怖さなんです。」

武神〜技〜

な「武神は、龍牙との試合だね。」
武「そうです。」
な「龍牙の打撃対策とかはどうなの。」
武「してますよ。やっぱり、序盤から蹴られると一気に持っていかれると思うので、ガードの練習を中心に。」
な「長期戦に持ち込むってとこかな。」
武「はい、仕掛けるときに、龍牙さんのカウンターに気をつけて、大技のラッシュで決めたいですね。」
な「大技といえば、フィニッシュのファイヤーサンダーだけど、やっぱり、これで決めようと思ってる?」
武「やはり、こだわりはあります。今回は結果が重要ですけど、FSは狙っていきますよ。」
な「武神は結構器用だけど、FS以外にこだわってる技ってあるの?」
武「そうですね。逆水平は、こだわってます。素人だった頃から一番好きな技ですし。」
な「逆水平か、確かに強さを感じれる技だね。シンプルで難しいだろうけど。」
武「そうなんですよ。私は、技マニアだったですから、200とか300は技が使えるんですよ。」
な「試合では、そんなに使わないよね。」
武「もちろん、一試合で20も使えないですけど、技って形だけならいくらでも真似できるんですよね。普通の体力があれば。
 特に、ロックの複雑なスープレックスとかは、真似だけでもそれなりのダメージもありますし。」
な「受け身が取り難い分、形が崩れてもいけるよね。」
武「でも、私が、一番あこがれたのは、会場中に響くような音をさせた逆水平チョップなんです。これだけは、真似だけではだめです。
 ちゃんとパワーと気迫がこもらないと。」
な「武神もいい音させてるじゃない。」
武「まだまだです。私のは、気合だけですから。でも、きっといつか逆水平一発で会場を沸かせるレスラーになりたいですね。」
な「今度の龍牙戦で、そのチョップが見られるかな。」
武「期待しててください。技へのこだわり見せてみせますよ。」

こうして、長かったインタビューは、終りました。
TWCにとって、これからが正念場。若手4人もそれぞれにしっかりとした考えを持っているようです。
どの考えが正しいのか、それは今後の彼らの活躍次第ではっきりしていくでしょう。
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Far Easter Day 観戦記1
WWWWA NY支部 (シュン山田記者)【1999年03月24日(水) 21時19分】

J:満員のメッコール・スコール・ガーデンにようこそ!l今夜も最高のアクションをお届けします。実況はジョニー・ゴールと解説キンクスです!会場は大盛況です!
K:まあまあだな!
J:今日はWWWWAインタージュニアチャンピオンシップ、インターチャンピオンシップがあります。まず最初にTMRとポール=ロバーツ&ロディ=セントクレバーをお送りしましょう。K:既に2チームとも入場しているぞ!

リング上
ホリハ:試合前に賭ける金を見せるとかいう話になっていたが、やめだ。どうせ俺たちが勝つんだしな。まあ、ありえないことだが負けたらNY支部でタダ働きしてやるよ。まあ、今日はどちらにしろ、勝つしかないだろう!!!!

K:大口を叩いているな!
J:ポール=ロバーツ&ロディ=セントクレバーもベテランです。そう簡単に勝てる相手ではありません。さあ試合が開始されました。
(5分後)
J:PRRS攻勢です。ロディがスイング式のネックブリーカーに続いてジャンピングパイルドライバー。そしてドロップキックこれはホリハが巧みにかわした。
K:おい、また急所攻撃だぞ!
J:ああ、しかも2連発です。そしてジャーマンスープレックスホイップだ。
K:TMRはオーノに代わったぞ。
J:オーノ肩掴みエンズイギリを連発し、片羽締め!ロディがギブアップ!!!
K:これでTMRはチャラだな!
J:あ、誰か入場してきました。えーとジョーブロンソンです。

ブロンソン:おい、ロディ、ポール、正直言って君達にTMRを倒してほしかったよ。俺も先週はひどい目にあったからな。残念だがしようがない。車代に5万ドル必要だといったよな。俺がその代金を払おう。いや、同情とかじゃないんだ。俺自身の良心が、この金の受け取りを許さないんだ。最初から説明しよう。

10年前、俺はあるテリトリーの期待の新人としてデビューした。同様にジャパンから修行にやってきたグリーンボーイが一人いた。そいつと俺は毎日のように闘い、タッグを組んだりした。そして俺は彼の正直なところが好きだった。彼がなにかを伝えなければならないときは彼が私にそれを伝え、私が何か伝えなければならないときは私が彼に伝えた。トラストというか心地よい関係といったらいいのかな。しかし先日あることで、その関係が裏切られてしまった。そう、その彼が再び私の前に現れたのは2週前の月曜日。そのときは彼が彼であることに気がつかなかった。別の名前を名乗っていたからだ。そして先週彼は私を救出に来てくれた。そのとき、彼とタッグを組んでいたときのことを思い出したんだ、ああ、彼は別の名を名乗っているが彼なんだと。でも彼は自分のことを名乗ってくれなかった。なぜ?わからない。俺は心地よい関係にあった友人を失ってしまった気分になった。俺はあくまでも彼が名乗っていた別の男と闘って引き分けたからこそ、10万ドルをもらったのであって、彼と戦ってもらったのではない。名目上はそうでなくとも、俺の中ではだましとったことなってしまった。そう、オーナーに金を返すか、それを必要としている人に渡すか、そうすれば私のこころは晴れる。繰り返すが同情じゃない。それを必要としているのがロディ&ポール君たちだからだ。そして残りの5万ドルは、過去心地よい関係にあった私の友人にさしあげよう。借金に追われてるんだろう?リコいやリコの偽物「く〜り〜ST」!
(CM)
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日本人対決 エースが負けた日
98.12.23『ファイティング・ザ・ワールド』第六戦:福岡・博多スターゲイト
M.O.W (谷町一徳記者)【1999年03月23日(火) 09時43分】

南の聖地と言える博多スターゲイトで、初の博多大会を行ったM.O.W。今回のシリーズで、最南端地となるのはこの福岡・博多である。懸念だった観客の入りは8割強と上々。プロレス人気がしっかり根付いている九州地区でも特にプロレス興行の多いこの会場を選んだのは間違っていなかったという事だろう。
M.O.Wでは“熱すぎる剛腕”元木震助が博多出身。震助がプロレスラーになる事を決意したキッカケも、大和がエースだったとあるプロレス団体の博多興行だったという。錦を飾る震助に、地元の応援団も大声援を送ったようだった。

その熱き男・震助に何と今、M.O.W離脱の噂が立ちのぼっている。10月の加入から3ヶ月にも満たないこの時期に謎そんな噂が出て来たのか。その出所は、M.O.W入団から今シリーズまでの震助の不振の中で出た『ここに俺の居場所はない』というコメントにあった。そのコメントの真意は、まだ震助の口から詳しく語られていない。
震助と西郷の日本Bチームは混迷のストロンゲストタッグで現在上位をキープしている。フランスがダントツ首位だが、カナダ、アメリカ、日本Aの強豪がひしめき合うなかで、日本Bの状況は比較的優勝戦進出を狙い易い位置に付けているのだ。震助もここ迄の不振を一掃する絶好のチャンス。だというのに、震助はすっかり曇ってしまったようだ。

震助問題が浮上したばかりのM.O.Wに、さらに衝撃が走った。左近番斎の復帰の目処が白紙になってしまったのだ。この博多大会での発表によると、番斎の首の負傷は、これ以上無理に試合をすれば選手生命が絶たれるという程深刻な症状だという事が判明したのだいう。
場所が場所なだけに、手術に失敗すると選手生命は疎か、番斎自身の命を縮めかねない。
手術か、引退か。沈痛な面もちの宮本営業部長はこの会見の中で、次のステートメントを出している。

宮本「今回の左近番斎の首の負傷が深刻な症状にあるという事を受け、現在、左近番斎、門仲伝奇が保持する英連邦タッグ選手権の処遇を検討した結果、返上の形を取る事となりました。返上後は選手権管理団体M.O.Wが、挑戦者組を指名し、決定戦を施行する事になります。指名選手候補は、現段階では未定。ただ、我こそはという申し出があればそれも考慮したいと思っております。左近の手術に関してですが、本人の意志に任せるという事で、話が済んでいます。尚、左近は24日、京都大会から出場したいという本人の希望がありましたので、発表のカードの通りに試合をさせるつもりです。あとは本人が話します」

番斎「武闘館で防衛戦がしたかった…。それが今の心境です。せっかく巻いたベルトだったのにな。代りに、最終戦で門仲伝奇とのシングルをフロントに進言しました。門仲には、海外遠征の話も上がってるんで、俺に気を使わないでチャンスをものにして欲しいと話してあります。手術か、引退か。俺の答えは決まっています。俺はここで終わるつもりはねぇし、可能性があるなら、それに賭けたい。医者の話じゃそう心配する事もないって言われたんで、やるだけやってみます。武闘館の門仲戦は引退戦じゃないんで。簡単に引退なんて口にするもんじゃねぇし、そのつもりもない。この試合は、あいつを海外に送りだす試合なんでね。早くて三ケ月、最悪5月には復帰する考えです。勿論ここ(M.O.W)で復帰する」

いつも口の悪い番斎がかしこまった喋り方をしていたが、それも当然の事だろう。しかし、番斎は俺は戻ってくると宣言した。このまま終われないと。震助問題に関しての発表はなかった。だが、番斎の言葉の中には震助へのメッセージがあったような気がしてならない。


番斎の会見の後に追加カードの発表会見が行われた。

まず、12.27第九戦札幌大会にICBM永坂悟の参戦が決定。カードは未定との事だ。
次に12.30最終戦日本武闘館大会に、東都アウトロースターズから凶原彰、緑川浩二郎、星崎勇吾の3選手が初出場。

凶原、緑川は石本、五十嵐組とタッグ。星崎はJr6メンに組み込まれるとの事。

 ◎98.12.27 第九戦:札幌中島総合体育センター
  永坂 悟(ICBM)=Jr.6メンタッグマッチ(予定)

 ◎98.12.30 最終戦:日本武闘館
 ▼タッグマッチ・45分1本勝負
  石本 五十六 & 五十嵐 拓磨 vs 凶原彰(TOS) & 緑川浩二郎(TOS)

  星崎 勇吾(TOS)=Jr.6メンタッグマッチ


さあ、後は博多大会の詳細を知るしかないだろう!!

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気になるベクトル
サックス(夢我)、横プロへ電撃参戦
夢我 (ダー記者)【1999年03月21日(日) 23時00分】

横プロ「参戦依頼です。前回インタビュー記事の通り、サックス万太朗を次回興行に招待したいのですがどうですか。」

ジャッキー「私としては、うれしい限りです。横プロさんから声がかかるなんて・・・・・・というわけで、どうよ?サックス」

サックス「なんやぁ、横プロかいな。・・・・・・横プロ。サックかぁ?早う、サックと戦らせぇ。夢我が興行ストップしよってからに、しばらくなまっとったんや。なにぃ?シリーズ参戦んっ?まあ、それもよかろうに。で、しょっぱなはマハZ(しち)かぁ。もっぺん、いてこましたらぁ。・・・・・・その後は、サックやな?・・・・・・・・・・・・え?違うんかい。まあ、ええわ。いつか当たるんやろ。ギャラは、いくらやぁ?シリーズやからのぉ。ぎょうさん貰わな合わんわ」

ジャッキー「・・・・・・ということで、本人も望んでいることですから、そちらに送りましょう。ダイヤモンドフェリーで大阪に着いて、そこから新幹線で行かせます」

という事情で、サックス万太朗(夢我)が横プロへのシリーズ参戦を表明。狙うは、サック万太郎。互いのエゴを賭けて闘う機会が、具体的なものとなった。
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TWC「発動」試合カード発表!
TWC (なかとん記者)【1999年03月21日(日) 15時03分】

どうも、なかとんです。

今日は、長かった地方巡業から帰ってきたばかりのTWCが行った「発動」の会見の模様をお伝えします。
会見に参加したのは、オーナーのTATUYA氏とレイ嵐龍の二人。
まずは、「発動」の試合カードが発表されました。

TA「えー、それでは、試合カードの発表をさせていただきます。」

第一試合
 エルウィンド VS 安西
第二試合
 龍牙 VS 武神
第三試合
 CCO&風神 VS キングレオ&ガムゥ
第四試合
 ボン・ジョンボビ VS 雷神
 (横浜プロレス)
第五試合
 鶴波力一郎 VS グレート・イーグル
 (新生NEO)
第六試合
 BB丸ドラグーン&BB丸ワイルド VS タイガーマン零&獅真王
 (RRR)    (RRR)
第七試合〜初代TWCヘビー級王者決定戦〜
 レイ嵐龍 VS 破山皇

TA「以上です。既に発表していますように、TWCヘビー級王者決定戦には、リーグ戦全勝で一位のレイ嵐龍
 そして、同点2位のヘルパワーとの決定戦を勝った破山皇が、出場します。」
TA「あと、会場のほうが変更になりました。舞洲アリーナということになっていましたが、大阪府立体育館となります。」
TA「それでは、なにかご質問は?」
な「今回、他団体の選手の参加も多いのですが、その経緯を、特に鶴波選手は予想もしてなかったので」
レ「その件は、私が答えさせてもらいます。」
レ「ドラグーン選手、ワイルド選手については、うちの零の強い要請でRRRさんに参加を交渉しました。」
な「それは、『虎・衣』の再戦ということですか?」
レ「どうでしょうか、そのあたりは零に聞いてみないと何ともいえませんね。」
レ「次に、鶴波選手なんですが・・」
な「つい先日、引退発表がありましたが、その事との関連はあるんですか?」
レ「いや、うちの破山がNEOさんのトーナメントに出させていただいてましたので、この前のトーナメント
 決勝の時にですね、挨拶にさせてもらいまして、鶴波さんの方から機会があったら出てみたいですね。
 みたいなお話がありまして、もう、その場でお願いしますということで今回の参戦となりました。」
な「対戦相手はイーグル選手ということですが?」
レ「本当は、私自身がお相手したいんですが、タイトル戦もありますんで、今回はイーグルにレスラー魂
 を叩き込んでもらおうかと。」
な「レイ嵐龍選手は今後の対戦は希望されないんですか?」
レ「無論、戦ってみたい相手であることは間違いありませんし、引退と言ってもまだ時間はあると思いますんで
 NEOさんと、交渉していきたいとは思っています。」
な「では、ジョンボビ選手は・・」
レ「横プロさんとは、ジュニアの交流はあったんですが、ヘビー級の選手もぜひ参戦してもらいたいと思いまして
 横プロさんに打診しましたところ、急な話にも関わらず、ジョンボビ選手を派遣してくださることになりました。」
な「なるほど、それはそうと、レイ選手自身は、王者決定戦ですね」
レ「そうですね。今回の興行は、決定戦がメインですから、参加してくれる他団体の選手に負けない試合がしたいですね。」

と、以上のように会見は終了した。
会見でも、触れられているように、今回の興行には他団体のビッグネームが参戦している。
本来なら、王者決定戦のために純血のメンバーでカードを組んでもおかしくないはずなのにだ。
このTWCの仕掛けには、どんな意図が隠されているのか、「発動」開催まで後少し、何とか解明したいものだ。
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なにわプロレス10月興行記者会見
なにわプロレス (八女記者)【1999年03月21日(日) 14時26分】

次回10月興行の記者会見が東大阪のお好み焼き屋「やまと」で行われた。

海岡:まず最初に旗揚げから参加していただいたメンドーマタサキ殿には感謝したいと思っています。それなりにみんな得るものがあったと思います。約束の五ヶ月になったので、いったん間をおいてから、また対戦したいと選手一同考えております。ありがとうございました。

山原:うむ。まず2,3話題を提供しておこう。まず先日の帝国プロレス活動休止に伴い、10月より私が日本のWWWWA総代として正式提携することになった。なにわを中心にブッキングすることになるのでよろしくお願いしたい。手始めに11月よりWWWWA認定6人タッグ選手権者決定リーグ戦を行いたいと考えている。さて本題に戻るが、マタサキ氏の代わりと言ってはなんだが大物を招へいした。プロフィールは記者のみなさんの方が詳しいだろう。まあ、配布した資料を見てくれ。

なにわプロレス10月興行
メインイベント:UHWFヘビー級タイトルマッチ
王者:メッコールキッド VS 挑戦者:メビウス堀原

右京 神威 VS X
陸王寿、安永晃一、シュガー永島 VS 土門、楊 維力、海ノ家由仁
大野孝志(TMR) VS ミスターペッパー(フリー)

記者席がざわめいた。どうして土門だけフルネーム書かれていないんだ?あやしい。

山原:さて、説明しておこう。前回大会の通り、メインイベントは、UHWFヘビー級タイトルマッチだ。
堀原:前回は負けたが、今度は勝つ自信がある。
メッコールキッド:ほう、大口を叩いてくれるねぇ。
堀原:なんだと!なんなら俺の髪の毛をかけてもいいぞ。
メッコーリ:ほうほう、おもしろいね。じゃあ、かけてもらおうじゃないか。コミッショナー、この試合は俺のタイトルと堀原の髪切りマッチをかけた試合ということでよろしいでしょうか。
山原:認めよう。
メッコーリ:ということだ。覚悟はいいな。
堀原:当たり前だ。勝つしかないだろう!!!

山原:次に前回デビューのUこと右京神威の相手は現在募集中だ。U戦士の申し込みを募集しているので、ドシドシ応募してほしい。そして、6人タッグマッチは、なにわ三兄弟と混成チームの対戦だ。土門選手は海外にいたのだが、私が直接出向いて交渉を行い来日することとなった。
海岡:それと新しく練習生が入りましたので紹介します。まずスピード欽次です。
欽次:キンキンと呼んでください。気合ダーの溝口さんのジムでトレーニングしてきました。ようやくプロの団体に入ることができました、これからがんばってメインイベンターになりたいと思います。
海岡:それと女子の近江加代クンと秋沢美保クンです。しばらくは練習生としてがんばって、オーディションを行う予定です。彼女たちのためにある選手2人をコーチ兼選手としておよびしておりまして、二人の指導にあたってほしいと考えています。
秋沢&近江:よろしくお願いします。
海岡:それとフリーで海外で活躍している某選手が11月にうちの団体に移籍することになりました。まだ名前は明かせませんが、期待してください。

記者:すいません。この土門のフルネームを教えていただけますか?
山原:おい、この店の主をだせい!このお好み焼きはなんだ。ダシが効いていないではないか!
やまとの主:はあ、なんでっかいな。
山原:ダシが効いていないと言っておるんだ。

そのとき、カウンターにいた大男が山原の前にあらわれた。長針の山原の頭が影になって大男の顔がよく見えない。

大男:おいおい、いいがかりはよしてくれよ。じっちゃんの味に文句あるなら出てってくれよ。
山原:話の通じる奴が出てきたか。ダシが全くきいておらん。こんなものは食するに値せん!
大男:いいながら全部食ってるじゃないかよ。馬鹿野郎。

大男が山原を殴った。ややよろめく山原。その瞬間大男の顔があらわれた。

山原:この代償は高いぞ!お前は、裏虎月道場の美咲大和だな!プロレスラーのようだし、リングで決着ということでどうだ!
美咲:おお、ちょうど一人レスラーを壊してしまって(コンコルド市来のことらしい)、帝国を追い出されたところで暇してたんだ。相手になってやるぜ!
山原:それでは我が団体の右京 神威との対戦でどうだ!
美咲:どこの誰だかしらねーがオーケーだ。誰の挑戦でも俺は受ける!

10月興行「ザ・核投下」
メインイベント:UHWFヘビー級タイトルマッチ
王者:メッコールキッド VS 挑戦者:メビウス堀原

右京 神威 VS 美咲 大和
陸王寿、安永晃一、シュガー永島 VS 土門、楊 維力、海ノ家由仁
大野孝志(TMR) VS ミスターペッパー(フリー)
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告知コーナー
横プロ (ローカル新聞『はまがぜ』記者)【1999年03月21日(日) 12時26分】

=ここは、『はまかぜ』告知コーナーです。一行200円から。=

■フロアレディー募集 時給3.000円〜
    パブ あじさい   (桜木町)045-*▲○♯

■ステッキ、健康・介護用品のお店『陽だまり』
  相談無料  043-×△■$

■横プロ興行『99'英雄にあこがれてツアー』今週シリーズ開幕。

 開催日予定 3/22,25,28,31,4/3,4
 会場    横浜文花体育館他

******他団体特別参戦予定選手********************
"アストラルシーカー"ソウルフライ(M.O.W)
"明後日ファイター"東京ZIN(M.O.W)
"飛燕怪人"成田 順 (A.L.)
"田吾作ウノ"ブレード小島 (帝国プロレス)
"田吾作ドス"大倉 元(帝国プロレス)
"戦闘機"リチャード=オガタ(WWWWA)
"蒼き旋風"エルウインド(TWC)
"ジュニアの純真"永坂 悟(ICBM)
"ロンリー・トラベラー"サックス 万太朗(夢我)
"さすらいのU戦士"富士見 壮(フリー)
************************************************
なお、カードその他詳細に関するお問い合わせは横プロ事務所まで(広報部)

■譲ります!
2そう式洗濯機、ベンチ、ナベ、フライパン。まあまあ安く。全てレアモノ。 −サック万太郎−

<興行パンフレットはこちらです>
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ベルトの名は
横プロのチャンピオンベルトが出来上がりました
横プロ (ヒロト記者)【1999年03月21日(日) 12時21分】

ずいぶん前から噂されていた横プロのタイトル、選手権がようやくできあがりました。

トミー「やあやあ、どーも。そういうわけでベルトができました。タイトル名は、

 【 横浜プロレス認定・横浜ヘビー級選手権 】
 【 同ジュニア・ヘビー級選手権 】

、通称"Y(ワイ)チャンプ"。以上。質問どーぞ。」
ヒロト「まんまですね。」
トミー「ホントは東京湾選手権にするつもりだったんだけど、やっぱりまだ基本的にしばらくは横浜で興行してくつもりだから縮小しました。」
ヒロト「外人天国の横プロなら"世界"とか"ワールド"とか、」
トミー「まあなんというか横プロ認定なわけだしそれほど大きな権威はないんだから。結局横プロでは誰がチャンピオンか、とりあえずそれだけが目的なんだし。だいたい僕はまだ横プロにベルトは必要ないと思ってたんだよ。けど選手やフロント、あとファンも騒ぎ出したので要望に応えたのです。」
ヒロト「選手達もまたやる気が出ますね。」
トミー「うちではそれがベルトの一番大きな貢献かもね。」
ヒロト「最初のタイトルマッチはいつ、どんな形で行われるのですか、」
トミー「うん、誰と誰がやってってわけにはいかないので次の興行でトーナメントで。」
ヒロト「『英雄にあこがれてツアー』ですね。」
トミー「そうです。お楽しみにー。」
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なにわプロレス9月興行「決勝」(後編)
なにわプロレス (八女記者)【1999年03月21日(日) 03時21分】

少年はフロリダに到着した。しかし目的のカルロス・クラウザーはいなかった。カルロスは少し前に住居を売却して引っ越してしまったのだ。
片道切符でやってきたアメリカでいきなり目的を失ってしまった少年は途方にくれた。
強い陽射しが照りつけるこの町で、目の前がまっくらになりそうになるのを少年は必死にこらえた。肩を落として、旧カルロス邸を離れようとしたとき、ドイツ系のオヤジが少年に声をかけた。

オヤジ:ヘイ、少年!この家に何か用事かい!
少年:え、プロレスリングの修行のために日本から来たのですが…
オヤジ:ほう。なかなかいい体格をしてるな。どうだ、俺のところで練習しないか?
少年:え(明らかにいやそうな顔)
オヤジ:大丈夫だ。人身売買とかの怪しい人間じゃないよ。まあ、いやならしようがない。歩いてちょっとのところに俺のドージョーがあるんだ。地図を渡しておくから、興味があったら来てみろよ。

少年は一日野宿しながら考えた。「ドージョーっていう表現をしてたな、ひょっとしたら修行になるかもしれない」そう思った少年は地図と格闘しながらドージョーを訪ねた。

オヤジの名前はカルロス・クルーザー。JXWという関節、打撃、投げ中心のインディー団体の主宰でもある。カルロスクラウザーを尊敬するあまり、リングネームまでそっくりのを使っているというカルロスクラウザーマニアだ。
「これはいいかもしれない」
少年はそう思い、このドージョーに入門することになった。
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第五試合 U VS U
リングアナ:それではいよいよ今日のセミファイナルU系対決を行います!それでは青コーナーより山原氏推薦のU選手の入場です!

青コーナーから黒いレガース、黒いショートスパッツ、黒いオープンフィンガーグローブの男があらわれた。年齢は20代後半といったところか。

リングアナ:青コーナー、186cm89kg1981年生まれ〜右京 神威!本日がデビュー戦です。

17歳とアナウンスされている、がっちりとした体格だ。外見といい、体格といい、人並み以上の苦労をして鍛えたのであろう。威風堂々、そんな言葉が頭の中をかけめぐった。

リングアナ:続きまして赤コーナー、178cm110kg1961年生まれ元UWHインディペンド所属〜海王由仁!

海王由仁は元UWHインディペンドの社長をやっていた男。プロレス入りする前は大相撲でそれなりに活躍していたことがあるらしい。相撲出身ながら柔軟な筋肉を持ち、関節技の奥義を極めたと言われている。会社倒産後は、いろんなインディーのヘルプとして出場していると聞く。ファンからもユウさんと呼ばれ親しまれている心やさしき人だ。

右京と入場した海王がかなり驚愕した表情でお互いを見ている。どうしたというのだろう。記者章つけてリングサイドにいた私は聞き耳をたてた。

右京:ユウさん…どうしてここに。
海王:お前こそ、どうして…

客の歓声でここまでしか聞き取れなかった。彼らの関係は一体…

ゴングが鳴り試合が開始された。
海王は、慎重に距離を取りながら胸張り手で右京を攻めていく。右京はそれをしっかり見ながら受けていく。どう見てもわざとうけているようにしか思えない。どうしてだ?それは数分後にわかった。

2分が経過したところで、右京が海王の張り手をかわし、一気に掌打を連発。ロープにつめられて動けなくなった海王は為す術なく掌を顔面に何度も何度もたたきつけられた。そして膝から崩れ落ちた。ダウン。右京は海王の打撃を見切るために張り手をみつめていたのだ。
ダウンした海王にアキレス腱固めを仕掛ける右京。しかしロープが近くこれは決まらなかった。ブレイクしたが打撃はもう通用しないと感じた海王、今度は組み合ってユウキャプチャー(飛び付き膝十字)。自力で脱出する右京はハイキックを決めた後、膝十字固め。しかしこれもロープブレイク。お互いの技術と技術がぶつかり合う好勝負となった。
観客席が驚愕したのは、レフェリーによってブレイクした二人が組み合った瞬間である。
元祖パワーボム。海王が頭から落ちていった。フラフラと起き上がった海王の後ろに回り込んだ右京はベリートゥバックを決めて、そのままチキンウィングフェイスロック。必死に解除しようとする海王。力が入る一瞬だ。技術を駆使して、なんとか脱出。海王はグロッギー気味だ。

起き上がって組み合ったその刹那、右京がパンチ、顔面への膝蹴り2発を決めた!後ろにのけぞった海王はゆっくりと両手を天に向けながら倒れていった。
大歓声の中、ゴングの高らかな音が鳴り響いた。

× 海王由仁(4分47秒 K.O.)右京 神威 ○

担架で運ばれる海王に右京が近づいてきた。
「ジン、強くなったな。これからはお前がUWHインディペンドの後継者だ。Uiの象徴であるUというニックネームはお前に預けた」
「ユウさん…」
「その呼び方はよしてくれよ。これからはそれがお前の呼び名だ。俺はこれから相撲時代のシコ名でがんばっていくつもりだ。ただ気をつけろ、Uを名乗る以上、お前を狙う人間があらわれるのは確実だ。覚悟しておくんだ」
「そいつらの正体は誰なんですか!」
医者「申し訳ありません。非常に危険な状態にありますので、これ以上のお話はご遠慮ください」

雨が降りしきる闇の中を救急車の赤いランプが悲鳴をあげながら走っていく。
海王の言葉通り、右京はこれから孤高の道を歩いていくことになる。
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メインイベント 第一回ザキングオブ NANIWA トーナメント決勝
  トム=ミッドアイランド VS メッコールキッド

メッコーリがトーキックなどを駆使し、元祖スープレックスを連発。しかし決まらず。
ファイヤーバードでも決まらず。トムが起死回生のアトミックドロップ&叫びを見せたが、メッコーリーはストレッチ地獄で攻め立て、ギブアップを奪う。UHWFヘビー級のベルトをメッコールキッドが手にした。

  × トム=ミッドアイランド (7分57秒 拷問ロメロ) メッコールキッド ○

試合後、堀原がマイクを持った。
おめでとう。なあ、さっそくで申し訳ないけど、次回興行で俺とタイトルマッチをしないか?このトーナメントでお前と一番いい勝負をしたのは俺だろ?挑戦権はあると思うんだが。

メッコールキッドは堀原の申し出を受けた。次回10月興行のメインイベントはUHWFヘビー級タイトルマッチに決定した。
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WAR IS OUT LAW 3/1放送分6
WWWWA NY支部 (シュン山田記者)【1999年03月20日(土) 12時59分】

会場の巨大スクリーンに、うどん屋の屋台が映し出される。日本の風景のようだ。
人が駆け込んでいくのが映った。そして映像は消えた。

J:またです。いったい何でしょう。さあ、リコ、リッキーガルシア、トム=ミッドアイランドの戦いがいよいよ始まります。ゴング!
K:こういう試合は立ち回りが大切だな!
J:まずはトムとリックが合体ブレーンバスター、そしてリックがストンピングを繰り返す。またトムとリックが合体ブレーンバスター。今度はトムがリコにチキンウイングフェイスロック。
K:リッキーがマイクを持ったぞ!

RG:ヘイ!聞かなくてもわかっていることだが、世界一かっこいい奴は誰だ、リコ?

K:リッキー様と答えるのが嫌なんだ!
J:チキンウイングフエイスロックで締められているから答えることができないだけですよ。

(7分後)
J:トムやリック、リコそれぞれ一時的に協力しあいながらの合体ブレーンバスターが何発も登場しました。リックとリコのコンビネーションが出たのには驚きです。
K:トムも弱らせておかないと、タイトルが奪えないからな!
。ああ、またトムがチキンウイングフェイスロック。
K:またリッキーがマイクを持ったぞ!

RG:ヘイ!お前がこんなに照れ屋だなんて思わなかったよ。俺様を前にして緊張しているんだろう。無理もない、わかった。もうこれで聞くのはやめだ。リコ、YESなら答えなくていいぞ。世界一かっこいい奴は俺様だよな。
R:…(もがく)
RG:やはりそうだな。
R:せ、世界一かっこいいのはお前じゃない!レッドマントだ!

J:リコがチキンウイングフエイスロックを必死で振りほどいて、リックの問いに答えました。
K:レッドマントって誰だ?
J:ここでリコの卑劣なオープンハンドジャブがトムの顔面にヒット!
K:相変わらず卑怯な技だぜ!
J:ダウンしたトムにリックがカバー!1,2,リコがカット。
K:かなりやることが姑息だな。
J:トムがリコにタックル。起き上がったリコにリックがボディースラム!そして腕をクロスさせてアピールだ!そして…
K:リックの妙技が飛び出すぜ。ヘーイ、現代スポーツ界至高の必殺技パブリックエルボー!1,2,3
J:いえ、ぎりぎりでキックアウトです。すっくと立ち上がったリコ、リックを起こして、抱え式バックドロップホールド!1,2,3!It's over!大逆転です。
K:なんてこった。
J:トムがリコをトーキックで攻撃する!そしてアトミックドロップ!
K:WOWWOW!
J:チキンウイングフェイスロック!レフェリーゴングを要請した!

アナウンス:Ladys and gentlemen,the winner of this match is Tom MdIsland!

J:というわけで来週、ボーイング羽賀に挑戦するのはトムとなりました。その他にもリチャードオガタとサブラディコージのインタージュニアタイトルマッチは実現されるのでしょうか?
K:TMRとポール=ロバーツ&ロディ=セントクレバーの賞金マッチも楽しみだぞ!
J:ということで来週のFar Easter Dayをお楽しみに!
K:そういえば襲われたブロンソンはどうなったんだ?


バックステージが巨大スクリーンに映し出される。ジョーブロンソンが二人組に襲われている。

JB:ホリハ!てめえ何するんだ!
H:とりあえず来週の試合の金を準備するんだよ!俺たちが負けることはないが、試合前に見せる必要があるからな!

一人の男が突然やってきて、ホリハに延髄斬り!

R:ミスターブロンソン助けに来たぜ!
JB:おお、リコじゃないか!助かるぜ!

実況席
J:どうしたことでしょう。リコは今トムとお互いの実力を認めあうかのようにリング上で握手をしています。どうして、バックステージにもいるのでしょうか!
(See you next week!)
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種まきの季節です
横プロ興行『鶴田ジム興行・其の一』結果詳細
横プロ・鶴田ジム (ヒロト記者)【1999年03月19日(金) 07時26分】

横プロの新勢力、鶴田ジムが旗揚げ興行を行いました。派手派手な外人レスラー達を見飽きた人にはお勧めです。これも横プロ。

『鶴田ジム興行・其の一』

2/27(土) 中区本牧ふ頭第16倉庫

▼第一試合(30分一本)
クニ・タナカ&トシオー小林
   vs
グリンピース&デフ・レオパルド

▼第二試合(15分一本)
半沢友吾 vs 山内司

▼第三試合(15分一本)
石本五十六(M.O.W) vs 浜田健一

▼第四試合(15分一本)
鶴田純之助 vs ジョニー・ルッテン

<結果詳細記事へ>
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いざ豪州
A.L.2月大会詳報(前編)
アスリーツリーグ (舞田 憲作記者)【1999年03月16日(火) 00時11分】

 2月の南半球は、真夏である。何を今さら、と思われるかも知れないし、私自身頭の中では理解しているつもりだった。しかしいざオーストラリアの地に降り立つと、日本との気候の違いにはやはり驚いてしまう。何しろA.L.の本拠地岡山では、ほんの数日前に雪が積もったばかりなのだ。念のためにとスーツケースに入れてきた長袖は、どうやらまったく無駄な荷物となってしまったようだ。

 メルボルンはオーストラリア東南部の都市である。キースの出身地であり、A.L.オーストラリア支部はこの地に軒を構えている。99年のA.L.は、ここ異国において最初の大会の幕を開けることとなった。近代的で美しい体育館には、日曜日の午後ということも幸いしてか、最初にしてはまずまずと言ってよい観衆が詰め掛けた。

 キースによる挨拶、オズマとジョーイをモデルにしてのルール説明の後、特別イベントとして有倉がリングに上がり、空手の型を披露した。久しぶりに空手着に腕を通したと言って若干緊張気味の有倉だったが、堂々の演武を見せヤンヤの拍手喝采を浴びた。実を言えばA.L.の試合内容自体にはあまり関係がないのだが、異国の人々の興味をひくには良いイベントだったようだ。
 そしていよいよ試合が始まった。


『A.L. Fast Try’99 第一戦』 2月7日(日) 於・メルボルンスポーツ会館[1164人]

第1試合 高村 唯希 対 ルティ・バロア

 第1試合は、A.L.ジャパンの若武者高村と、昨年3月のデビュー以来シングルマッチでは連敗街道にはまってしまっているルティの対戦が組まれた。赤コーナーの高村は昨年4月にオズマ、5月に有倉を連破したところまでは快調な滑り出しだったが、その後目覚ましい活躍がない。そろそろ調子を上向きに持っていきたいところだ。一方青コーナーのルティも、いつまでも白星配給役に甘んじてはいられない。第1試合にふさわしい、意地の張り合いが期待された。

 両者の身長差は約20cm、そのうえ独特の構えから予想以上に伸びてくるサイドキックがルティの売り物。小兵の高村は必死に動いて的を外そうと試みるが、それでもルティの蹴りを時々もらってしまう。このままでは埒が明かないとばかりに強引に距離を詰めると、今度は上から首を抱え込まれ、落差のあるDDTや、首と腕を複雑に絡める首極め腕卍。ルティはいつになく伸び伸びと闘い、自分のペースで試合を進める。

 中盤から高村は胸板や膝へのドロップキックで反撃。これはルティの勢いを瞬間的に断ち切りはするものの、試合全体の流れを変えるには至らず。最後はルティの強烈なロングフック(テキサスジャブ)がヒットし、そのままフォールの体勢で3カウントが数えられた。ルティがデビュー1年を目前にして、ようやく嬉しい初勝利を挙げた。

     ●高村{6分19秒 片エビ固め}○ルティ

高村のコメント:
 口惜しいですね。ルティさんとは前にタッグで一度やってるんですけど、あれ、こんなにでかかったかな、と。もう少し身長の差がなければ…というのは思いますけど、それは言い訳にならない、最初からわかってるんだから。小さいからあぁ駄目だった、って言ってればこれは楽なんですけどね。小さいなら小さいで、じゃあどうするのか考えないと。

ルティのコメント:
 ようやく1勝できて、とても嬉しい。ここしばらく、勝ちたい気持ちばかりで焦ってしまっていたのだが、今日は開き直って、負けて元々のつもりで挑んだのが良かったようだ。今日は嬉しくて眠れそうにもないな。


第2試合 有倉 雅史 対 サリナ・マコーニー

 第2試合には、地元勢の1番手としてサリナが登場し、ひときわ大きな歓声を浴びる。その歓声の中、赤コーナーからは有倉がリングイン。軽く客席を見回すが、やがて一声気合を入れたところでゴングが鳴った。

 声援に乗せられる格好で、まずはサリナが張り手、突っ張り(ストレート掌打)とお馴染みの相撲殺法で攻めに出るが、1分と経たないうちに落ち着きを取り戻した有倉が冷静に対処。不用意に組んでくるサリナの隙をついてエルボーを叩き込み、得意のフィストドロップを落としていく。サリナも時折、タックルで倒しておいて、全体重を乗せてセントーンで反撃。しかし有倉優勢の印象は拭えない。

 4分を過ぎたところで戦場はリング下へ。目の前で繰り広げられる乱闘に、オージーたちもビックリ顔だ。ここでサバ折り(ベアハッグ)により戦況を立て直したサリナが先にリングに戻る。一気に逆転を狙いたいサリナだったが、有倉が巧みなフェイントから後ろ廻し蹴り(ボディソバット)、さらに馬乗りになって掌打を1ダースほどまとめ撃ち。これで勝機を手中にした有倉は、すかさず逆片エビに固め、着実に勝利をものにした。

     ○有倉{5分19秒 逆片エビ固め}●サリナ

サリナのコメント:
 今日は家族も見に来てくれてて、どうしても勝ちたかったんだけどネ。ちょっとそれがプレッシャーになったのかナ。最初から大技を狙いすぎたかも知れない。有倉サンも、そう簡単にはボクの思うようにさせてくれなかったネ。

有倉のコメント:
 どうでもええけど、暑いなァ。試合は見てのとおり。型はなんかウケとったみたいやし、試合にも勝って、気分は上々やね。去年はいろいろあったけど、今年は気分一新でがんがんいきますわ。
 ところで、新田の阿呆は会場に姿も見せんちうのはどういうことやねん。

(後編に続く)
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98.12.22『ファイティング・ザ・ワールド』第五戦 岡山武闘館
M.O.W (谷町一徳記者)【1999年03月15日(月) 22時24分】

A.L.の御当地、岡山にやってきたM.O.W。今岡山武闘館大会は、A.L.興行が翌日に控えるせいもあるが、A.L.ファンの動員を狙って当然選手を招聘している。うがった見方をすれば、日程が近いため興行戦争ともとれる。だが、M.O.WとA.L.の関係は不適切な関係でもなければ、いがみ合っている訳でもない。

とは言うもの、二日続きでプロレス興行があるとなれば、観客の食い合いになるのはまた事実だ。当然、地元岡山で地道に活動を続けて来たA.L.には確固たる固定ファンが付いている。しかも22日は平日だが、A.L.興行のある23日は祝日だ。そのせいか岡山大会は会場の入りが約6割弱と芳しくなかった。せめて日程が離れていればもう少し入ったかもしれないが、今回は良い経験になっただろう。

そのA.L.勢との試合は次に繋がるだろう試合になった。特に今後、カツトシと有倉のシングルマッチまでも実現するかもしれない。
岡山大会の注目と言えばやはりストロンゲストタッグ公式戦のアメリカvsフランスだ。そしてその試合だが、なんとあの怪物ジューダスが一方的にやらるという展開。元MWA世界ヘヴィ王者ギャラガーの面目躍如となるところだったが…。詳しくは詳細記事を読んで知るのデス!

またこの日は、12.29第十戦千葉大会にTWCから龍牙、GIRAの二選手の参戦が発表され、それに伴い追加カードがリリースされた。第四戦大阪にも安西に続いて TWC参戦第ニ陣という事になる。
そしてM.O.W側からは、五十嵐と魚頭のコンビが迎え撃つ事が決定。魚頭とGIRAの異色対決が見所と言えよう。

追加カード
◎98.12.22 第十戦 千葉県立公園体育館
 ■タッグマッチ・30分1本勝負
  五十嵐 拓磨 & 魚頭 玉三郎 vs 龍牙 & GIRA(両・TWC)


では、岡山大会の詳細を見て読んで脳味噌に叩き込もう!

<98.12.22 第五戦・岡山武闘館大会詳細記事へ>
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第5回NEOトーナメント決勝戦後 破山へのインタビュー
TWC (なかとん記者)【1999年03月15日(月) 15時04分】

やはり、壁は高かった。
勢いだけでは越えられない、経験という壁に破山は初めてぶつかったのかもしれない。
破山は言う
「リングに上がれば、先輩、後輩は関係ない。」
「キャリア=(イコール)強さというのは違うと思う。」
と、その通りだと私は思う。
ただ、キャリアからくる経験というものは強さと密接に関係しているとも思う。
破山と雨宮の差、それこそ経験の差が大きかったのではないだろうか。

第5回NEOトーナメント決勝戦、勝敗は、6分1秒、破山のクラッシュラリアートを上手くかわした雨宮が
そのままチキンウィングフェイスロックをがっちりと極めて勝利している。

そして、破山自身も試合後のインタビューでの、ある事件によって雨宮との差を思い知らされることになる。
破山へのインタビューは、会場のインタビュースペースを使って行った。

な「残念な結果になったけれど、試合の感想なんか聞かせてもらえるかな。」
破「やっぱり、強かったっすよ。雨宮さんは・・」
な「中田選手や鶴波選手、NEOの実力者を破っての決勝進出だったわけだけど。」
破「そうっすね。中田さんとか鶴波さんは、一レスラーとして戦ってくれたっていうか、自分と同じ
 土俵できてくれたんで、勢いで行けたと思うんす。」
な「雨宮選手は、そうはいかなかった?」
破「えぇ、やっぱり、独自の世界があるっすね。気迫の部分でもNEOを背負ってるだけに一発一発に気持ちが
 入っていたというか。やっぱり、団体のエースといわれる人は違うっすね。」
な「そう言う意味では、破山もTWCを背負ってたんじゃないの?」
破「そうっすね。でも、自分はそれほどTWCを意識してないっすから。その部分が自分と雨宮さんの差だった
 のかもしれないっすね。」
な「団体を背負う覚悟の違い?」
破「そうっすね。」

その時、横合いから一人の男が現れた。
 「皇、五月さんとの仕合で、お前が得たものは、それだけなのか?」
破「!!、兄貴・・・!」
その男は、以前、その存在について紹介した、破山の実兄、破山彰であった。
彰「本当に、お前は五月さんとの差は、背負うものの違いだと思っているのか?」
破「いや、くやしいけど、経験の差も大きい。」
彰「愚かな、お前と五月さんの決定的な違いは、戦う心の在り方の差だ!」
破「!?」
彰「お前が、破山(ハザン)流を離れて5年。その間に破山流の心も忘れたのか?」
破「俺は、破山流の人間じゃない!」
彰「お前が、そう言っても破山流体術の技を使う限り、破山の心を正しく知る義務がある!
 こい!皇。ここで破山の心を教えてやる!」
零「そこまでだ!」
今にも、飛び掛ろうとする破山を止める零。
同じく、破山(兄)の前に立ちふさがるレイ嵐龍。
レ「ここでの揉め事は、一切許さん!兄弟喧嘩なら外でやれ!」
彰「・・場所柄もわきまえず、失礼しました。」
レ「身内の中で何があるかは、知らないが、あなたも格闘家なら、こんな喧嘩まがいの戦いは不本意でしょう
 公開、非公開どちらにしても、正式な戦いの場で決着を付けた方がいい。」
彰「ご忠告、感謝します。それでは、この場はこれで失礼します。」
破「兄貴!兄貴の言う『破山の心』いつでも教えてもらうぜ!いつでも来い!!」
彰「皇!次に会うまで、『破山の心』についてしっかりと思い出しておけ。」

と、不意の乱入者によって、インタビューは続けられず中断してしまった。
しかし、私も漠然と経験の差が破山と雨宮選手の差だと思っていただけに、破山(兄)の指摘。
『戦う心の在り方の差』という表現に非常に興味をそそられるのも確かだ。
現在、破山(兄)にインタビューをする交渉を行っており、近いうちにお届けできればと思っている。
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なにわプロレス9月興行「決勝」(前編)
なにわプロレス (八女記者)【1999年03月14日(日) 16時35分】

プロローグ
ここは九州南部の某所。地元以外の人には誰にも知られていない、小さなプレハブ小屋に事務所を構える小さな小さなプロレス団体があった。その名は「UWHインディペンド」

社長はUWHインターナショナルに出場した経験がある。しかし中堅選手にものすごいシャチホコ固めをかけられて無残に敗北。失意のうちに、数ヶ月後自分の団体を旗揚げ(今から6年前)。しかしあまりにも知名度がなく低迷を続けてきた。そして勝負をかけた98年6月の興行に大失敗、多額の借金を抱えてしまい、給料未払いが原因で、5人いた所属選手(社長を含めると6人だが)全員退社。11歳から社長を慕っていた練習生だけが残った。
98年6月末、社長は事務所をたたむことを決心する。練習生にそのことを話すため、事務所に呼び出した。

社長:なあ、相談なんだが。そろそろこの会社をたたもうと思っているんだ。俺はフリーとして参加できる団体を探して生活していく。今日でお別れだ。
練:…自分もついていきます。まだまだ教えてもらいたいことが…
社:いや。俺が教えることはもう何もない。お前はすばらしい素質を持っている上に猛練習をつんできた。いろいろ事情があってデビューさせなかっただけで、17歳という若さにしてはお前は実力がある。はっきりいって世界に通用するレベルだ。俺についていくとその素質が死んでしまう。
練:そんなこと言われても自分には実戦の経験がないし、自信なんてわきませんよ。それに親もなく廃バスで住んでいた自分を拾ってくれた社長を見捨てるわけにはいきませんよ。
社:だめだ。もう俺にはお前をつれていく自信がない。何故デビューさせなかったか教えてやろう。クラウザー教室を知っているか?俺は、昔カール=クラウザーと言う人の家を訪ねて、そこで数ヶ月練習してデビューした。同じように、お前にもクラウザー教室を卒業してほしかった。それからデビューさせるつもりだった。でも今まで金の余裕がなくて準備できなかった。
練:ユウさん…
社:とうとうチャンスはやってこなかった。が、心残りにならないように用意しておいた。アメリカへの航空チケットとクラウザー教室への紹介状だ。クラウザー先生にみっちり教えてもらえ。片道切符だけどな。
練:え、こんな金どこから?
社:会社をたたむとなればいくらでも金はひねり出せるよ。黙って俺のことを聞いて、クラウザーのところに行ってくれ。

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ところかわって、ここはなにわプロレス9月興行「決勝」が開催される大阪鶴見緑地公園駅前広場。客入りは3600人というところか。なんとか倒産はまぬがれたようだ。

第一試合 3 WAYダンス 堀原VS大野VSマタサキ

TMR二人がかりでまずマタサキに襲いかかる。しかしことごとくなぎ倒すマサタキ。大木のようだ。お互い観念したのか、マタサキと協力し、TMRの相棒をそれぞれ狙うようになる。しかし5分過ぎ、ややマタサキに疲れが見えてきた。ここで再びTMRが合体攻撃でマサタキを攻撃。キレたマタサキは大野にジャンピングパイルドライバー、続けて堀原にもジャンピングパイルドライバー、フラフラ起き上がった大野にトラースキック、同じく堀原にもトラースキック。独壇場だ。完全にキレ上がったマタサキは技の重さを見せつけながら、一気にTMRの二人を片づけていった。

7分6秒 ○ マタサキ 片エビ固め 大野 ×
7分36秒 ○ マタサキ 胴締めスリーパー 堀原 ×
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第二試合 ザキングオブなにわ三兄弟
   陸王寿 VS 安永 VS シュガー永島

実力では一番と思われる陸王を、残り二人が集中攻撃。陸王がまず脱落。その後、うまく立ち回ったヤスが勝利。

6分58秒 ○ 安永 片エビ固め 陸王 ×
8分18秒 ○ 安永 逆さ押さえ込み 永島 ×
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第三試合 味覚糖探偵団ボトラーズ対決
  ミスターペッパー VS 楊 維力

レスリングで勝負していったペッパーだったが、ウィリーの蹴りがおもしろいように命中してしまい、その後、陸宇環奥義の念仏パワーボムでペッパーは沈んでいった。

× ミスターペッパー (8分24秒 念仏パワーボム) 楊 維力 ○
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(続く)
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WAR IS OUT LAW 3/1放送分5
WWWWA NY支部 (シュン山田記者)【1999年03月13日(土) 15時06分】

J:いよいよNY市王者タイトルマッチです!まずは青コーナーよりリコが入場してきます。
K:このテーマ曲もいい加減聞き飽きたぜ!毎週二回ずつ流れているんじゃないか?
J:そして、威風堂々!トム=ミッドアイランドの入場です。
K:彼は頑固で頭のカタい人間だと馬鹿にされるが、本当はきっといいやつなんだ!
J:他にほめるところはないのでしょうか。
K:……
J:両選手の入場が終わり、いよいよタイトルマッチ宣言がドン=マックによって読み上げられます。


「ちょっと待った!」


K:なんだ?今の声は?
J:あっ、リッキーガルシアがやってきました。そうです。本来ならば、今日彼がNY市王者に挑戦予定でした。


RG:おい、ミスターマック!いったいどういうことだ。俺様が今日トムに挑戦する予定だったのに、こんな東洋のガキが挑戦するとはどういうことだ。
RICO:そ、それは
RG:クソチビ、俺のスピーチ中だ、黙れ。ヘイ、マック、このクソチビ野郎がアンたをだまして、こんなことになったことは俺様も知っている。俺様がいいたいのはそんなことではない。この俺様が挑戦できなくなるというのはどういうことだと言っているんだ。
M:言っていることが理解できないが?
RG:俺様が「今日、NY市王者に挑戦する」という契約書がここにある。これがある限り、俺様はこの試合に参加する権利がある。
M:ちょっと内容を見せてくれ。
RG:アメリカは待っているんだ、スーパーヒーローの登場を。そしていよいよ、現れる……そうだ、いまキミたちの目の前にいる!
M:確かにそういう内容だ。いいたいことはわかった。
RG:これからの試合が終わるとき…それは唯一、アメリカが一つになる瞬間だ!ダウン・キッズもバッド・ボーイもスラッカーもヤンキーもイタリアンもスパニッシュもプエルトリカンも今日という日を支えに、ハードワークに耐えている。
M:認めよう。今日のこれからの試合はトム、リック、リコの三つ巴戦とする。勝者がNY市王者となることを宣言する。以上がタイトルマッチ宣言だ。
R:なんだって。
M:リコ、これも契約なんだ。悪く思わないでくれ(ニヤリ)トムもな。
RG:深呼吸をして、そう、心を落ち着けるんだ。爆発の準備はできたかい!スーパーヒーローの俺様が名実共に王者となる瞬間を見逃すな!

客席
(Rick S*ckコールがこだまする)

J:なんということでしょう。スゴイ罵声です。
K:前代未聞だ!しかし大歓迎だぜ!現代スポーツ界の至宝であるリッキーガルシアが王者になれば、NY市王者のタイトルも輝くことになるだろうからな!
J:果たして、このタイトルマッチどうなるのでしょうか?60秒後にゴングです!
K:おい、アレを見ろよ!


バックステージが巨大スクリーンに映し出される。ジョーブロンソンが黒いトランクを持ちながら電話をしている。

JB:おお、かあちゃんか?今日まとまった金が手にはいったんだよ。ああ、テレビを見てたか。そういうわけで分厚いステーキでも食いに行かないか?おお、行くかい。じゃあ、支度をしてまっていな。すぐに帰るぜ。じゃあな。

謎の二人組がブロンソンに襲いかかる!

JB:うあ、お前らなにもんだ!
(CM)
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破山、快挙達成!!
TWC (なかとん記者)【1999年03月12日(金) 15時19分】

どうも、なかとんです。
1999/3/1、ここ横浜アレナで行われた第5回NEOトーナメント準決勝。
ここでTWCにとって大きな出来事があった。

「いっくぞーっ!!」
会場中に響くような大声を張り上げ、相手をコーナーに乗せると一気に雪崩式のDDT!
すぐさま、相手の上に覆い被さるとレフリーの手がマットを3つ叩いた。

新王者誕生の瞬間だった。

そう破山はやってしまったのだ。TWCレスラー初の戴冠しかも他団体のベルトである。
なによりも、対戦相手が鶴波選手だったことが大きい。
勝敗は紙一重、いやそれ以下だったかもしれないが、実力者に勝ってベルトを獲ったというのが一番だ。
この記事を書いている時点では決勝が残っているため破山がベルトを本当に保持できるかはわからないが
とにかく、NEOの歴史に名を刻んだのは事実だ。

TA「おめでとう。良くやってくれた!!ありがとう」
伊「すごいです。感激です!TWCで仕事しててよかったです!」
荒「おめでとう。だが、このまま引き離されないぞ。絶対、追いつくからな。」

控え室には、オーナーのTATUYA氏とTWCスタッフ、驚虎軍の荒岩がまっていた。
破「ありがとうございます。」

リング上では「次がある」とばかりにベルトを巻くことを拒否し、笑顔など見せなかった破山。
しかし、控え室では、少しうれしそうな表情を見せている。
そして、先ほどまでの激戦のダメージを少しでも癒すため、マッサージを受けながら静かに集中力を上げる。
周りの人間もそれをわかっているから、話し掛ける事無く見守っている。
しかし、私は、セコンドに付いていたはずの零の姿が見えないことに気が付いた。
零を探して、控え室を出ると、通路の奥の自動販売機の前に一人で立っていた。

な「破山、やってくれたね。」
零「んっ、あぁ、なかとんさんか。皇?うん、やっちゃったね。」
な「?なんか、うれしそうじゃないね。やっぱり先輩として先を越されたって感じなの?」
零「いや、そういうことじゃないんだ。」
な「歯切れ悪いなぁ。キャリア1年でベルトを獲るなんてすごい事だよ。」
な「これで、TWCのベルトの最有力候補になっちゃったんじゃないかなぁ。面白くなりそうだなぁ」
零「(ボソッ)・・やっぱり、トーナメント参加は失敗だったか・・・」
私はその呟きを聞き逃さなかった。
な「えっ!それどう言うこと?失敗ってなんだい?」
?「早過ぎるベルトは、レスラーの成長をゆがめる事がある。」
予想していない所から答えが返ってきた。振り向くとそこにはレイ嵐龍がいた。
レ「零、お前らしいな。心配しすぎるのは悪い癖だ。」
零「そうかもな。」
レ「それに、皇の奴もお前が心配するほど坊やじゃないとおもうがな。」
零「・・確かに、坊やじゃないな。・・悪い癖か。」
零はそういうと控え室に歩いていった。残った私はレイに話を聞いた。
な「さっきのレスラーの成長をゆがめるってどういう事?」
レ「ベルトのプレッシャーに負けて、自分を見失ってしまい、超えてはいけない線を越えてしまう。」
レ「まぁ、簡単に言えば頑張り過ぎるって事だね。例えば、関節技を限界を超えてもギブアップせず怪我をする。」
な「結果、短いレスラー生命をさらに短くしてしまう。」
レ「そう、零はそれでこの世界を去った男を、よーく知ってるのさ。その男の気持ちもね。」
な「そういえば、零も昔、メキシコでチャンプだったね。」
レ「皇は、零が一から打撃を仕込んだ弟子みたいなもんだから心配なんだよ。」
な「親心みたいなものか・・」
レ「まぁ、次の試合で、皇が零の心配を吹き飛ばすような試合をしてくれれば問題無いけどね。」
な「そうだね。」

そして、私達は決勝を見るために客席に向かった。
破山、いい試合を期待しているぞ!
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第4回チャンピオンカップ開幕速報!
WSC「1999スーパーチャンピオンシリーズ」開幕戦〜第3戦速報
WSCプロレス (林内合助記者)【1999年03月11日(木) 01時08分】

第4回チャンピオンカップ参加選手
■Aブロック
 小島健次、沖 秀憲、沖 孝澄、古賀基靖、秋光 龍、プロレスマスク、ザ・
ベルガー、ピースフィールド
■Bブロック
 西川慎二、塚田政男、小西健太郎、村田隆男、中尾浩介、S・ハッセン、ダー
クレイザー、G・テイラー

 各ブロック1位の選手が最終戦(4/3広島)で優勝戦を行なう。得点形式は
あらゆる勝ち=2点、時間切れ引き分け=1点、あらゆる負け、両者リングアウ
ト=0点。30分1本勝負でオンリーフォールとする。



== 開幕戦3/6横浜文化体育館 ==
(結果はチャンピオンカップ公式戦のみ)
▽Aブロック
 ○ザ・ベルガー(片エビ固め、6分44秒)古賀基靖●
※バックドロップ
 ○小島健次(片エビ固め、12分3秒)秋光 龍●
※ラリアート
 ○沖 秀憲(片エビ固め、20分0秒)プロレスマスク●
※サンダーファイヤーを沖秀が返した後覆い被さる
▽Bブロック
 ○西川慎二(体固め、11分17秒)村田隆男●
※投げ捨てジャーマンから
 ○G・テイラー(KO、20分6秒)塚田政男●
※ダイビングヘッドバットにより
 ○S・ハッセン(エビ固め、16分24秒)小西健太郎●
※パワーボム

== 第2戦3/7厚木市体育館 ==
▽Aブロック
 ○沖 孝澄(北斗原爆固め、14分45秒)古賀基靖●
▽Bブロック
 ○西川慎二(体固め、15分8秒)G・テイラー●
※ローリングエルボーから

== 第3戦3/8甲府市体育館 ==
▽Aブロック
 ○秋光 龍(レフェリーストップ、5分8秒)沖 孝澄●
※ドクターボムで
▽Bブロック
 ○塚田政男(体固め、11分18秒)村田隆男●
※フロントスープレックス

 注目は第3戦の秋光が沖孝を食った試合。沖孝が完全にペースを掴んだ試合だ
ったが、不意を突いた秋光のドクターボムが沖孝を失神させた。流石の沖孝は試
合後ノーコメント。秋光は「結果が出せました。このリーグ戦なんとか結果が残
したかった。今後も頑張ります」と、更に金星獲得に意欲を見せる秋光であった。


今後のWSC興行日程
「1999スーパーチャンピオンシリーズ」
=3月=
 11日・後楽園ホール(第4戦)
 12日・後楽園ホール
 13日・前橋市体育館
 14日・郡山市体育館
 18日・いわき市文化センター
 20日・宮城県スポーツセンター
 21日・酒田市体育館
 24日・高知県体育館
 25日・徳島県体育館
 26日・高松市民文化センター
 27日・日本武道館
 29日・後楽園ホール
=4月=
 1日・岡山武道館
 2日・福山市体育館
 3日・広島サンプラザ(最終戦)

「1999スプリングファイトシリーズ」
=4月=
 24日・岐阜産業会館(開幕戦)
=5月=
 15日・福岡国際センター(最終戦)
※全10戦を予定
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WAR IS OUT LAW 3/1放送分4
WWWWA NY支部 (シュン山田記者)【1999年03月08日(月) 03時12分】

J:さあ、次の試合は、ホリハ、オーノのTMRと山橋ブラザーズの試合です。
K:見るからにつまらなさそうだな!
J:TMRが駆け込んで青コーナーにリングイン!山橋ブラザーズも…おや…
K:さっきの二人組か?
J:大変です。山橋ブラザーズが何者かに椅子で殴られて、担架でかつがれていきます。
K:やつらはいったい何者なんだ?観客で、よく顔が見えないぞ!

リング上
ホリハ:おい!お前ら、そんなとこでこそこそしてねえで、こっちにこいよ。

二人組がリングにやってくる。

放送席:
J:あっ彼らはポール=ロバーツ。そしてロディ=セントクレバー!
K:どうして彼らがTMRを?

リング上:
H:おい、ポール。俺がお前達に襲われる理由はないはずなんだがどういうことだ?
PR:しらばっくれるな!先週の放送の最後にお前がやったことを憶えているか?あれを見ろ!

巨大スクリーンに先週の放送の最後が流される。
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J:バックステージを通り過ぎて駐車場までやってきました。
K:すっかり逃げ腰だな。おおホリハがジャックを捕まえたぞ!
J:ああ、駐車してある車、ウィンダムのボンネットの上でジャンピングパイルドライバー!大丈夫でしょうか!
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H:まったくわからないが、どういうことだ?
PR:あの車は、俺のだ!お前らのせいで先週家に帰るのに苦労したんだぞ!

放送席:
K:なんだって!
J:ようやく謎がとけました。車を破壊された恨みをはらすべく、TMRに攻撃を仕掛けていたわけです。
K:ポール達の心境は察するよ。
J:しかし暴行はよくありません。

リング上:
H:やれやれ、事情はわかったぜ。で、どうすればいいのかな。
PR:車を買い直すその代金がまずひとつ。そして先週俺達は帰宅に非常に苦労した。それらをあわせて、5万ドルで手を打とうじゃないか。
H:ふっ、あいにく俺達はそんなに金を持っていない。しかし、善良な俺としてはこのままおいておくのは非常に心苦しい。
RS:ならば、払うための工夫をしてもらおうか。
H:勘違いするなよ!払うつもりはまったくない!俺のプロフェショナルとしての良心が許さないんだ。こういう因縁ができたのに利用しないことをな!なあ、こういうのでどうだ?来週のFar Easter Dayで俺達とお前たちが勝負をする。勝ったものが5万ドル分を捻出する。
PR:何をいっているんだ。お前たちが払うのが当然の義務だ!
H:ああ、そうか。さては俺達に負けるのがこわいんだな。
PR:何ぃ!わかった!そこまでいうなら受けてやるよ。ただし条件を変えよう。俺達が勝ったら、当然の義務として俺達に5万ドル、プラス追加で5万ドル。そして俺達が負けた場合は、金はあきらめるぜ。これでどうだ!
H:ああ、いいだろう。まあ、俺達がかつのは目に見えているがな。来週までみっちり練習しておけよ。じゃあな。

放送席:
J:ご覧の通り、来週のFar Easter Dayにおいて、賞金マッチが行われます。人情的にはポールロバーツ側にあるのですが、TMRの口車にのせられて、損をする結果になる可能性ができてきました。
K:ポール達が無事に車の購入代金を手にいれることを祈るぜ!
J:さあ、CMの後はNY市王者タイトルマッチです!
(CM)
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TWC『発動』!!
TWC特別興行『発動』開催発表会見
TWC (なかとん記者)【1999年03月07日(日) 23時55分】

どうも、なかとんです。

本日は、3/6に行われた、TWC特別興行の開催決定会見の模様をおつたえします。
会見は、例のごとく東大阪にあるTWC事務所にて行われました。
会見に参加しているのは、オーナーのTATUYA氏と広報の伊嶋氏の2名だった。

伊「えーっそれでは、3月末に行われるTWC特別興行の開催発表会見をはじめさせていただきます。」
伊「まずは、開催日時と会場について発表させていただきます。」
伊「開催日は3/29。会場は、舞洲アリーナとなります。」
伊「次に、興行名とメインのカードについてオーナーのTATUYAから発表させていただきます。」
TA「まず、メインのカードから発表します。」
TA「今回のメインカードはTWC認定ヘビー級王者決定戦です。」
TA「まず、3月中に旗揚げ興行の『鼓動』、前回の『聖夜』で決定した5名によるリーグ戦をおこない、その1位と2位で、3/29の試合を行います。」
TA「次に今回の興行名を発表させていただきます。」
TA「興行名は『発動』です。これは、我がTWCがベルトの設立によって、更なる飛躍を目指す第一歩にしたいという願いからこの名前にしました。」
TA「それでは、リーグ戦に出場する。5名を紹介させていただきます。」
会見場にヘルパワー、破山皇、レイ嵐龍、ジーク・フリント、武神洸翔の順で入場するとオーナーの横に着席する。
TA「本日の会見で発表できるのは以上ですが、選手に質問のある方は?」
な「代表して質問させていただきます。リーグ戦に向けての意気込みをお一人ずつお願いします。」
TA「わかりました。それではヘルパワーから。順に。」

ヘ「ベルトハ、一番強イレスラーガ持ツモノダ。TWCデハ、コノヘルパワーヨリ強イ男ハイナイ。ダカラベルトハオレノモノダ!」
破「とにかく、勝つだけっす。リングの上で反対のコーナーに立つ奴は倒す。それだけっす。ベルトとかはその後で考えます。」
レ「TWCのトップは、自分だという証が欲しいね。ベルトはその最たるものだし、勝つ試合をしていきたいね。」
ジ「私は過去のレスラーだ。今のベルトは似合わないかもしれない。だが、現役である以上、チャンピオンという言葉に引かれるのも事実だ。」
 「今は、この気持ちを持続して、リーグ戦を戦いたいと思っているよ。」
武「がんばるだけですね。うん、毎日の練習を生かして、一試合でも多く勝ちたいですね。」

以上のようなコメントで会見は終了しました。
その他の試合などの詳細は後日発表となりました。
しかし、ついに、TWCにベルトが設立、これによりTWCが更に活発になるかどうか期待していきたいと思います。
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ちょっと気になる事実発覚?!
NEO (なかとん記者)【1999年03月07日(日) 23時52分】

どうも、なかとんです。
実は今回、面白い情報を入手したのでお伝えします。

事の発端は1/31の第5回NEOトーナメント2回戦が行われた領国国士館。
ONL記者としてはもちろんだが、個人的にも興味のある興行だったため観戦に訪れた。
当初、この観戦には、TWCの破山を誘ったのだが、2/9の試合に集中したいとの事で断られてしまった。
その代わりに、タイガーマン零が同行してくれることとなり、面白い観戦になりそうだと期待していた。

試合の結果などは、NEO番記者の方に任せるとして、やはり本物のレスラーの解説を聞きながらの
試合観戦は、実に面白い、私の目からは、余裕のある切り返しに見えても、零の目で見ればギリギリ。
技だけではなく、そこに至る過程の説明は、本職ならではでおおいに参考になった。
と、観戦記だけでも十分いい記事が書けるのだが、字数も無いことなので、そろそろ本題にはいろう。

それは、全試合終了後のことだった。
今回の勝者達から、2/9の春一番戦の前に破山に対するコメントなどを貰おうと思っていた私は、
選手の控え室前で誰か出てくるのを待っていた。

零も、私の取材が終わるのを隣で待っていてくれている。(今回、零は素顔)
試合も終わったため、控え室のドアは開いており、中の様子は見えるものの、関係者ではない私は
中に入ることは出来ない。(今回は個人的な観戦のため)
その時、背後から
?「すいません。ちょっと通していただけますか?」と、声をかけられた。
どうやら、私と零が、ちょうど、入り口を塞ぐような位置に立っていたらしい。
な「あっ、すいません。どうぞ」と、少しドアから離れると
?「ありがとうございます。」そう言って、中に入っていった。
その人物は雨宮五月選手の知人らしく、にこやかに談笑している。

零「なかとんさん。あの男、誰か知ってる?」
な「雨宮五月選手だよ。」
零「違うよ、あの隣の男。」
な「さぁ、知らないなぁ。雨宮選手の知り合いなんじゃないの。でも、なぜ?」
零「声をかけられるまで、全く気配が無かった。あんな人間そうそういるものじゃないよ。」
零「それに、どこかで見たことがあるような気がするんだよね。」
な「そう言われると、誰かに似てるような。」
身長は180に満たないぐらい、背の割にがっちりとした体、顔はちょっと丸顔という感じだ。
零「顔とかじゃなくて、雰囲気がねぇ。どっかで感じたんだよね。」
な「今度、NEOに参戦するレスラーじゃないかな?」
零「うーん、レスラーという匂いはしないね。どちらかといえば格闘家?いや、武道家という感じだね」
な「武道家なら、わかるよ。確か雨宮選手は、柔術出身のはずだよ。そういう知合いがいてもおかしくない」
と以上のようなやり取りがあったのだが、結局、この日はコメントを貰えず、会場を後にした。

後日、ふとあの時のやり取りが思い出され、あの人物の正体調べるべく資料を漁り始めた。
その結果、あの人物の正体がわかったのだ。
名前は、『破山 彰』かつて、オリンピックの代表候補にも選ばれたこともある柔道家である。
現在は、地元の長野県にて『破山流体術』と柔道を教えている。

そう、名前からもわかるように、破山の実兄だったのだ。
この事について、破山本人に確認したところ、間違いないとの答えだった。
破「兄貴がNEOの会場に?プロレス嫌いの兄貴がっすか。」 
な「うん、雨宮選手と知り合いらしいね。」
破「聞いたことないっすよ。まぁ、兄貴とはここ数年あってないっすけど。」
な「そうなの?」
破「一番、自分がプロレスラーになる事に反対してたっすからね。多分今でも・・・・」
な「ふーん。(まだ、深く聞かないほうがよさそうだ)」

突然、登場した破山の兄。単に知り合いの試合を見ていただけかもしれないし、また他の意味があるのかもしれない
とにかく、気になる存在なのは確かだ。
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WAR IS OUT LAW 3/1放送分3
WWWWA NY支部 (シュン山田記者)【1999年03月07日(日) 00時07分】

(CM)
プロレスリングでの技は特別な訓練を行ったレスラーだからこそできることであり、本来危険なものです。視聴者のみなさんはレスラーの真似を行わないでください。

(CM)
ブロンソン:ヤツは倒しても倒しても起き上がってくる。
マリオ:勝つためにやつは手段を選ばない。
トム:生きている限り自分との戦いは続く。その通過点として彼がいるに過ぎない。彼には負けても構わない。でも自分に負けたくはない。

破壊、そして復活。
Next Pay per View...Far Easter Day on March 8.
Check your local listing...

J:10万ドルを受け取るためにジョーブロンソンが入場してきました。

リング上:
M:ミスターブロンソン、約束の10万ドルだ。
B:本物だろうな。
M:心配するな。私が常に約束を守る男だってことは君だって十分わかっているはずだ。
B:確認したぜ。確かに本物のようだな。じゃあ、もらっていくぜ。
M:大事にもって変えるんだぞ。

放送席:
J:さあ、10万ドルを受け取ったブロンソンに代わって、ロードジャックの入場です。リコも一緒に入場してきます。

RJ:Stop the music! Let's pget ready to rumble and party crazy tonight! Ladys,gentlemen,boys and girls,This is the WWWWA tag team champion of the woooooolllllllllddd!!!! the Road Jack!!!!!!!
and Bad Boooooooyyyyyy as Rikuooooooooooooo!!!!!

K:いいかげん聞き飽きたぜ!

RC:文句のあるやつにはいつもの合言葉(two words)をお見舞いするぜ。

観客:S*ck it!!!!!!!

J:さあ、キンコンカーンも入場してきました。いよいよ試合が始まります。
M:まあ、キンコンの圧勝だろうな!
J:さて番組開始時点での予定が今ではすっかり変わってしまいました。整理しますと今日の放送でリコがトムのNY市王者に挑戦。NY市王者が来週ボーイングハガのWWWWAインターナショナルヘビー級王者に挑戦します。
K:まあ、トムがハガに挑戦するのは目に見えているな!
J:それと来週のリチャードオガタの相手が変わります。決定ではありませんがジャパンのザブラディコージが候補としてあがっています。キンクスは彼をご存じですか?
K:ちょっとだけ知ってるぜ!なかなかいい選手らしいな!シーノと縁があるらしいしな!
J:さあ、そうこうしている間にロードジャックの必殺ロードジャックナイフが決まった!1,2,3!!It's over!!!!
K:ずいぶんはやいな!キンコンは手を抜き過ぎだ!
J:そんなことはないと思います。ロードジャックが強くなっているのだと思いますが…
K:そういえば、オリハはどうなったんだ?

バックステージが巨大スクリーンに映し出される。メビウス堀原がパートナーの大野と一緒に細い廊下を走っている。

H:大野!もう試合がはじまるぞ!急いでリングの方に向かうんだ!
G:リーダー、やつらはどうして…なんでこんなボコボコにされなきゃいけないんですか?
H:わからん!とにかく試合が出来る出来ないはおいといて、出ようとしたという誠意だけでも見せるんだ!!!!

走り去るTMR。追いかける2人分の足音が聞こえてくる。

PR:ちくしょう!これだけじゃ気がおさまらない!
RS:よし陰でこそこそ痛めつけてもしようがない。大観衆の前で問い詰めようぜ!!
PR:それもそうだな、覚悟してろよぉ、TMR。いくぜ!
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A.L.2月大会カード発表
アスリーツリーグ (舞田 憲作記者)【1999年03月06日(土) 21時49分】

 1月下旬の某日。A.L.次回大会の日程およびカードが発表された。

 A.L.C’98を終え、無事1周年を迎えたA.L.。その活動は今まで地元である岡山に限定されていた(昨秋の4団体合同興行『X-Day』では大阪に登場したが、これは例外と言っていいだろう)が、この2月大会ではいよいよ岡山以外の地で興行を行なう。それもいきなりの海外だ。
 …と言っても、今回はオーストラリアジムが主催で大会を開くということ。これをもって海外進出というほど大仰なものではないが、はたして異国の地でA.L.のファイトは受け入れられるのか、動向に注目したいところだ。

『A.L. Fast Try 第一戦』 2月7日(日) 於・オーストラリア メルボルンスポーツ会館

 第1試合 高村 唯希 対 ルティ・バロア
 第2試合 有倉 雅史 対 サリナ・マコーニー
 第3試合 成田 順 対 デニス・ロイター
 第4試合 小峰 広志 & 八島 康彦 対 キース・ガードナー & ジョーイ・マクスウェル
 第5試合 氷野 将也 対 アデミール・オズマ
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WAR IS OUT LAW 3/1放送分2
WWWWA NY支部 (シュン山田記者)【1999年03月06日(土) 03時15分】

J:さて今日はニューヨーク市チャンピオンのトム=ミッドアイランドがリッキー=ガルシアの挑戦を受けます。これに勝利すれば、いよいよインターナショナルヘビー級チャンピオンに挑戦です。来週の3/8です!
K:今日の勝負は楽しみだな!二人ともいいセンスを持った選手だからな!
J:おっしゃる通り、リッキーの実力、表現力はすばらしいものがあります。またトムも確実なレスリングでお客をうならせることでしょう。
K:リッキーは現代スポーツ界の至宝だからな!
J:さあリチャード=オガタのインタビューです。インタビュアはドン・マックです。
リング上:
テーマ曲に乗って、リチャード=オガタ入場。

M:Ladys,gentlemen,boys and girls,WWWWAインターナショナルジュニアヘビー級チャンピオンのオガタです。彼は来週の3月8日にインターナショナルジュニアヘビー級チャンピオンシップで、リコとの防衛戦を予定しています。二人が対戦するのは、去年の11月以来です。前に戦ったときは、リコが王者でした。さてオガタに意気込みを語ってもらいます。

ここで、リコこと陸王聡のテーマ曲Offspringの「Nitro」が流れる。

R:Hey.マック。どういうことだ。
M:なんのことだ?
R:どうして俺がオガタと来週勝負なんだ?今日トムに勝てば俺は3/8のFar Easterでボーイングハガと勝負することになるんだぜ!ジュニアのチャンピオンシップは一週間遅らせてくれ!
M:ちょっと待ってくれ、リコ。先週の放送で君はブロンソンに勝てなかった。今週のトムとの勝負はなくなったはずだ。そういう約束のはずだ。
R:HA!笑わせるぜ!ちょうどいい、先週の契約の確認をしよう。Come here!ミスターブロンソン!

ブロンソンがあらわれる。

B:俺の約束も忘れているようだな!先週約束の10万ドルを早くよこしてくれないか!
M:二人とも何を言っているんだ?二人して何を勘違いしているんだ?

放送席:
K:二人とも先週の試合で頭を打ち過ぎたのか!

リング上:
R:まあ前回の放送の約束をよくみてみな。どんな約束をしたのか、よぉーく確認して見るんだな。

先週のシーンが巨大スクリーンに映し出される。

リコ用誓約書
 今日2月22日のセミファイナルでジョー=ブロンソンが勝てなかった場合、トム=ミッドアイランドのNY市王者に3月1日、陸王聡を挑戦させます。

ジョー=ブロンソン用の誓約書
 陸王聡、ロードジャック組が今日2月22日のタッグタイトルマッチで負けたら、私ことドン=マックは10万ドルをジョーブロンソンに支払います。

R:どうだい、マック。わかったかな?そう、先週のセミファイナルで引き分けた場合は、トム=ミッドアイランドに挑戦できるんだよ!俺は勝たなくてもよかったんだよ!
B:俺もそうだ!リコ、ロードジャック組は反則負けだ!どんな負け方をしたらとは書いていないからな!
R:さあ、誓約書ももらっている。出るところに出てもいいんだぜ!
M:うう、わかった…言うことを聞こう。しかし来週のジュニアチャンピオンシップは延期できない。Because,なぜならば他のテリトリーにまた出かけるからだ。来週が今年前半最後のチャンスなのだ。まあ、WWWWAからスケジュールの指示はあるもののどこのテリトリーを回るとか決めるのは王者自身の権利だ。防衛期限も三ヶ月と長い。休もうと延期しようとそれはオガタ次第だがな!どうするオガタ。
O:リコ、もしも今週君が負けても来週は君と戦う気はない。今、トムと勝負する、その時点で、君は来週のチャンピオンシップの権利を失うことになる。そう思ってくれ。
M:ということだ。まったく残念だ。トムとの試合、10万ドルは用意しておくから両方とも30分後に再びリングに登場してくれないか
R:よし。わかった。今回のところはあきらめよう。秋に対戦できることを楽しみにしているぜ、それまで負けるなよ、オガタ!
J:俺もでっかいトランクを用意しなきゃな!ちょっとだけおごってやるぜ、リコ。

ブロンソン、陸王退場。

M:ミスターオガタ、じゃあ、来週は誰をチャレンジャーとするんだ。
O:去年ボクはジャパンの大会に出場した。そして一回戦でナイスファイターと戦った。彼とは緊迫した試合をエンジョイできた。彼とは別の機会に戦うとして、彼と同じ団体に出ていた選手にボクは興味を持った。彼は負けはしたもののセンスのいい選手だった。あのときの負けをバネにさらに成長したと聞く。唐突で申し訳ないが、ここニューヨーク支部でザブラディコージ選手とタイトルマッチを開催させてくれないか!
M:そのザブラディコージに話はしてあるのか?
O:いや。突然のことだったから当然話せるわけはないよな。彼が了承してくれるかわからないが、登場してくれないかとお願いしてみたいと思っているんだ。君も了承してくれないか、マック。
M:いいだろう。君の言うザブラディコージが来週の放送でお目見えすることを祈るよ。
O:ありがとう、マック。君の期待を裏切らないようにがんばるよ。

放送席:
J:急な展開になりました。さあCMの後はロードジャックとキンコンカーンの対戦です!
K:そういえば、椅子で殴られたホリハはどうしたんだろう。

バックステージが巨大スクリーンに映し出される。メビウス堀原がパートナーの大野と一緒に細い廊下を走っている。

G:リーダー、どうして俺たちは逃げているんですか?
H:もうちょっとしたら試合があるんだぞ!何者かが襲ってきたんだから、ケガをしないように逃げた方が安全だろう!それがプロフェッショナルとしての義務だ!

TMRの背後から足音が聞こえる。そして前からも何者かがやってくる。明かりがついていないため、顔がはっきり見えないがおいこまれてしまったようだ。

G:あっおまえたちは!
(CM)
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WAR IS OUT LAW 3/1放送分
WWWWA NY支部 (シュン山田記者)【1999年03月05日(金) 04時00分】

J:満員のタブクリア・アリーナにようこそ!l今夜も最高のアクションをお届けします。実況はジョニー・ゴールと解説キンクスです!会場は大盛況です!
K:当たり前だ!
J:今日はWWWWAインタージュニアチャンピオンのリチャード・オガタがインタビューに登場します。その後、先週の放送分について、リコが語ります。さあ第一試合をお送りします。マリオ=ジャンマッサーロ&マーチンデービスJrのコンビにメキシコからやってきたインディゴ&パシフィコが挑みます。

ゴング!(カーン)

K:しかしいまさらリコは何をいうつもりなんだ?先週の放送ではブロンソンに勝てなかったくせに。
J:彼は3/8のPPV Far Easter Dayでインタージュニアの王者に挑戦する予定になっています。おそらくこれの意気込みを話すのではないでしょうか。
K:オガタも来ていることだし、舌戦がおもしろくなりそうだな!
J:先週のオーナーの挑発にのった結果、大変な目にあってしまいました。これに関して、リコはどう思っているのでしょうか。
K:HAHA!オーナーの偉大さに驚愕して何にも言えないよ。チキン野郎だからな!
J:惜しくも悲願のインターヘビー挑戦のチャンスを逃したリコ、ジュニアタイトルに再度輝くことで再度チャンスを作ってもらいたいものです。
K:奴の実力では無理だな!
J:あっリング上、パシフィコがマーチンデービスにウラカンラナ!1,2,3!It's over!パシフィコ、インディゴ組の勝利です。さあ、CMの後は、リチャードオガタのインタビューです。
K:おい!あれを見ろ!

バックステージが巨大スクリーンに映し出される。メビウス堀原がパートナーの大野と一緒に控室に入っていく姿が…

H:先週はタイトルを取り損ねたが、やつらは勝てそうにないから引き分けで逃げたんだ。勝機はあるぞ。
O:わかっています、リーダー。

(控室のドアをあける)

H&O:あっ。

控室の中にいた二人組が椅子で堀原と大野を殴りつける。
(つづく)
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あつくるおしいほどに横プロ
横プロ99年度興行第一弾『カルトマニアinクラブ24』結果詳細
横プロ (ヒロト記者)【1999年03月04日(木) 12時41分】

 年も明けてもうずいぶんたった2月13日。今年最初の横プロ興行が行われた。主要外人選手達はみんな里帰り中のため(ジュニアヘビーの面々は来日してたけど)、今年も第一弾興行は寄せ集めのメンバーで、狭く重く暑苦しく小さなライブハウスに押し込んで行われたのだった。こういう興行を見に来るファンというのもかなりコアな、あるいは物好きな、とにかく普通のレベルではない人達ばかりなのだろう。

<カルトマニア記事詳細へ>
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鶴田ジム旗揚げ
横プロ (ヒロト記者)【1999年03月04日(木) 12時36分】

横プロ・トミー会長の息子、鶴田(かくた)純之助選手(26)がメンバーとともに軍団の旗揚げを発表しました。

鶴田「えっと、僕以下ここにいる6人は今年から横浜プロレス所属となりました。みんないままでアメリカでやってた連中です。興行は主に”鶴田ジム”としてこのメンバーで独自に行っていきます。以上、これからどうぞよろしくお願いします。そしたらメンバーから、」

半沢 友吾(はんざわ ゆうご)(35)
「よろしくお願いします。」

山内 司(やまうち つかさ)(24)
「まず鶴田ジムでトップを目指します。他団体の選手とも戦っていきたいです。」

浜田 健一(はまだ けんいち)(22)
「俺は今までアメリカでアメプロやってきたけど、石本さん(M.O.W)から教わったプロレスをするために横プロ・鶴田ジムに入りました。気合い入れてがんばります。」

クニ・タナカ(26)「ONLのジュニア戦線は活発だとレオパルドに聞いていたから鶴田さんの誘いに飛びつきました。早く修行の成果を試したいです。」

トシオー小林(25)「アメリカで学ぶことはだいたい学んだから横プロに来ました。同じように暴れるだけす。」

ヒロト「鶴田ジムとしての具体的な活動予定は。」
鶴田「まだはっきりしてないけど、基本的には本隊の興行が休みの時に単発興行をやってく形で。少しずつ。本隊の予定に合わせてゆっくりやってきます。」
ヒロト「本隊の興行には。」
鶴田「当然参加しますが全員でというのは規模的に今は厳しいと思います。横プロの方針として積極的な他団体との交流というのがありますからその枠を優先してもらって。鶴田ジムでもその考えに従って多くの選手と交流してやってくつもりです。他団体の関係者の皆さんにはぜひよろしくと。」
ヒロト「旗揚げ興行はいつ?」
鶴田「それもまだはっきりとは。なにしろ今横プロ自体が落ち着かないので。あわてずに準備していきます。」

そういうわけで、横プロ新勢力の今後に注目。

<鶴田ジム紹介ページへ>
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98.12.21『ファイティング・ザ・ワールド』第四戦・大阪府立総合体育館 第二競技場
M.O.W (谷町一徳記者)【1999年03月04日(木) 11時23分】

遂に“トライアウト(お試し)ヴァージョン”のM.O.Wではなく、“フルパッケージヴァージョン”のM.O.Wが関西初上陸を果たした。
当然、初の大阪大会。加えて不馴れな関西エリアという事でこの大阪府立総合体育館大会には、おそらく関西でのネームヴァリューの低さを考慮してだろう、大阪に拠点を置くTWC、同様に関西地区をホームグラウンドにするICBMという、ふたつの上方(かみがた)団体から選手が招かれている。これは地盤作りを狙うM.O.Wらしい対策である...

MWA外人パワーの勢いはまだまだ衰えない。そしてメインの日本A・海崎、太宰組はフランスの怪物ジューダスにまんまとしてやられてしまった。

そんな大阪大会をともかく詳細記事を読んで知るのダッツ!!

<98.12.21 ルド』第四戦・大阪府立総合体育館大会詳細記事へ>
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なにわ緊急プロモーション会議
なにわプロレス (八女記者)【1999年03月02日(火) 01時59分】

7月,8月と不入りだったなにわプロレス。はっきり言って7月,8月で一人分の給料さえも支払えない状態である。そんな経営状況が、なにわプロレスでも問題となっており、8月末日に対策会議が開かれた。

栗尾:今月末は名古屋でN、8/16,17大阪でTが旗揚げ興行を行っています。どちらもかなりの入りだったようです。特に大阪でのTの初興行が2日連続でいい入りだったため、これがなにわの八尾興行に直接打撃を与えた模様です。

副部長:ううむぅ。どこの団体かよく知らぬがそのあたりを研究する必要があるなあ。

海岡:ちょっと待てよ、栗尾さん。Tとなにわはファン層が違うんじゃないか?それを直接打撃というのもちょっと変な気がするんだが。

栗尾:調査を分析したところ、なにわ一回目の興行で満員となったのは、初物を様子見に全国からマニアが終結したことが最大の要因です。そしてそのごく一部が定着しました。一方、Tは、なにわと同じくマニア層がまずよくきた。ここからが違います。旗揚げ戦を見に来た人が次の日も来た。この差が我々とTの違いでしょう。

海岡:リピーターということか…

副部長:内容的にはどう違うんだろう。

海岡:栗尾のいうマニア以外にもNやYの代表格の人が客席にも見えたりしたらしくて、それなりにメジャー団体だということなのだと思います。団体の格からして違います。うちにはそんな人ひとりもいませんでしたからね。

副部長:(シュン)

栗尾:次にNですが、U系ということでシリアスかつドラマティックなファイトという売りでウケている団体です。U系というと団体自体の規模はインディー、観客動員と強さはメジャーという傾向が強いのですが、この団体がそれに該当するのかどうかはわかりません。なにか強力なタニマチがいないと道場とかそのあたりが普通はなりたたないダッツ!

海岡:何か道場を経営しているのかもしれないね。高めの月謝で。

副部長:よーしうちもそれで行こう!

海岡:うちが何を教えるっていうんですか!火の吹き方ですか?!

副部長:(シュン)

海岡:それもいいな。

一同:おい!

栗尾:ただ岡山で興行しているAなどは、いろんなプロレス団体との交流が行われており知名度も上がってきています。そんなに月謝も高くないと聞いておりますし、そういう敷居を高くしすぎず、格闘技のすそ野をひろげるというのも意義があっておもしろいのではないかと思います。

海岡:それはいい話だね。でもうちの弱いところは、所属選手の基本がなってないというところだからどうにもできないね。

副部長:客が入るってのは別の理由じゃないのか?NにいそうなU系の選手をどこかに探せばいいんじゃないか?探してみないか?海岡。

海岡:わかりました。探してみます。ただし中身も外見も備わった男でないと駄目でしょうね。そんな男は日本にいるのだろうか?

栗尾:さて、なにわの問題点を挙げますと、旗揚げにくらべ、前売りがいまいち売れていない。まあ、もっとも入場者数が20倍以上違うので比較するのが変かもしれませんが。少なくとも旗揚げの時は、東西スポーツにカード発表が載ったその日に前売りが何枚か出ました。しかしその後は…

海岡:ということはカードにインパクトがなかった…

栗尾:次に人気投票を会場でやっているのですが、過去3回の興行での結果は、1位スーパー銀河パワー、2位メンドーマタサキ、3位ミスチェーン長島、4位メビウス(ダーティ)堀原です。

副部長:よしスーパー銀河パワーを呼ぼう!U系のシリアスなファイトだし!あ、山原さん、さっきから全然会議に参加していないじゃないか。

山原:ふん。黙って聞いていたが、当たり前のことをグダグダとはなしおって。時間の無駄だ。

副部長:ぜひスーパー銀河パワーを呼んでくれないか?

山原:断る。スーパー銀河パワーは勝手に来ただけで私は呼んでいない。宇宙から来たのだからな!かわりに私のルートで一人選手を招へいしよう。そちらから一名対戦相手を用意してくれ。そうだな、テーマはU系ということでどうだ!こっちの選手名はUとしておこう。

海岡:次回興行までに用意すればいいんだな!こっちもUとしておこう!

副部長:よし、キングオブNANIWA決定戦とTMRリーダー決定戦withマタサキ教育マッチとU対戦とで次回興行のプロモーションをしよう!決定!

山原:まあ、こざかしいことをしても無駄だからな。一回よくても次に来るとは限らないしな。まあ無駄とは思うが、がんばってさがすんだな。海岡君
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チャンピオンシップ
A.L.12月大会詳報(後編)
アスリーツリーグ (舞田 憲作記者)【1999年03月01日(月) 01時22分】

『A.L.Championship’98 決勝戦』 12月23日(水) 於・岡山遊楽園ホール[2487人:超満員札止め]

第5試合 ラルフ・ヴァン・ヘルデン & ボブ・アラヤ(EX-Fight) 対 有倉 雅史 & デニス・ロイター

 セミファイナルのタッグマッチは、ドイツを本拠地とするEX-Fightの2選手を迎えて行なわれた。ラルフ・ヴァン・ヘルデン。ボブ・アラヤ。威風堂々の入場を終えてリングイン。
 今回がA.L.初登場となるアラヤは182cm、95kgとさして目立つ体格ではないが、ヘルデンの方は2m、128kgの巨漢。どちらかと言えば小柄な選手が多いA.L.を見慣れたファンからすれば、もはやその体格だけで驚異に値する。現に前回の参戦では、A.L.では重量級であるサリナと対戦し、ほとんど子供扱いしたうえで圧勝を収めている。
 対する青コーナーは有倉とデニスの打撃派コンビ。単純に考えて、アラヤはともかくヘルデンほどの巨体にこの2人の打撃がどこまで通じるかはかなり心もとないところだった。

 試合は、互いに申し合わせてでもあったかのように、ディフェンス度外視の打ち合いになった。緻密な技術戦というのももちろん面白いが、こういったどつき合いにはまた違った面白さがある。見ている側としても細かいことを考えずに楽しめた。
 そんな中で自分なりの主張を見せたのがアラヤ。時々ふっと思い出したかのようにグラウンドに持ち込んでいく器用さを披露し、特にデニスに背後を取られたところを前転して膝十字固めに持っていく動きなどは目を見張るものがあった。

 さて、もっとも厳しい攻めにさらされたのは、意外なことにヘルデン。A.L.軍が動き回って撹乱したこともあるが、体格の有利さを過信したか、不用意に打撃をもらいすぎた。試合後半になってローキック、逆片エビなどで下半身を狙われ、最後は有倉の裏アキレスにギブアップを奪われた。正直なところ意外な結果となったが、今日のところはA.L.軍の奮闘を称えておこう。

     ●ヘルデン{10分12秒 裏アキレス腱固め}○有倉

デニスのコメント:
 彼らのことは、少し噂で聞いたことがあるよ。ドイツで活動しているらしいな。もし機会があれば、そっちの試合にも出てみたいと思う。

有倉のコメント:
 コーナーで控えとるときに、ふっと気がつくと、回りがみんな外人やねん。空手やっとる頃からしたら、なんやえらい遠いとこに来たなぁ思った。今日は勝てたけど、あのでかいのんは俺らのことなめとったみたいやしな。なめとる言うたらアレやけど、油断しとるとこもあったんやろう。また来ることがあったら次は最初から本気出させんとあかんわ。
 ところで今日は新田は何しとんねん。


第6試合 A.L.C’98 決勝戦 小峰 広志 対 氷野 将也

 A.L.C’98も残すところこの一試合のみ。いよいよ1年の締め括りとなる決勝戦は、今年後半タッグを組む機会の多かった2人の対戦という、皮肉な展開となった。ジョーイ、デニス、門仲(M.O.W)を降して勝ち上がった氷野と、キリアコフ(HFA)、キース、八島を退けて生き残った小峰。いずれ劣らぬ強者たちの頂点に立たんとする両者がリング上に揃ったところで、試合開始を告げるゴングが鳴った。

 まずは氷野が払い腰からの裸絞め(スリーパーホールド)というお馴染みのムーブを見せると、小峰が返す刀でステップオーバー・フェイスロック。さらに氷野がグラウンド卍固めを見せれば、小峰は蜘蛛絡み(ストラングルホールドα)で対抗。小峰といえば、相手との距離を取りつつ攻めどころで一気にたたみかける、ボクシングで言えばアウトボクサー型という印象が強いが、この試合に限っては勝負を急いだか、積極的に組みついての攻防に終始した。

 だがこれは氷野にとっては願ってもないところ。すぐさま自分のペースに持ち込むと、開始40秒で早くも必殺の獄門絞め(ストラングルホールドγ)を極めてみせた。これは辛くもロープに逃れた小峰だったが、その小峰が体勢を立て直そうとする隙を与えず、氷野が一気にラッシュに出た。手四つの状態から小峰のバックに回り込んだ氷野は急角度の裏投げ(元祖バックドロップ)。その仕掛けの素早さは、満員の観衆からも思わず「あっ」と声があがるほどだった。続けざまに小峰を立たせておいてパンチでダウンさせると、背後から腕を回して片羽絞めが完成。まさかの短期決戦で決着をつけた。

     ●小峰{1分27秒 片羽絞め}○氷野 将也

小峰のコメント:
 あー…裏目に出ましたね。やりづらい相手だからこそ、さっさと倒してしまおうという作戦…作戦と言うか、気持ちだった。まあ、結果は結果です。俺はまだナンバー2ですね。

氷野のコメント:
 感無量っス。


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〜A.L.Championship’98〜

  優勝:氷野 将也
  準優勝:小峰 広志
  3位:門仲 伝奇(M.O.W)、八島 康彦
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帝国プロレス復興興行開催へ!
帝国プロレス (突倉記者)【1999年03月01日(月) 01時03分】

10月からエース不在のため休止中だった帝国プロレスが1999年4月4日に東生ドームにて興行を行うことになった。参加メンバーの紹介(越村社長代行が記者会見にて発表)にあわせて、休止からの彼らの消息を追ってみよう(外人選手およびカードについては後日発表)。

ボーイング羽賀
インター王者として世界を転戦中。年間300試合ペースで防衛戦を戦っている。
越村 道明
羽賀のマネージャーとして帯同。
ブレード小島、大倉 元
テネシーを中心に各地を転戦。世界タッグ決定の予選にも参加
山尾 鉄心、山尾 鉄心
ダラスを中心に各地を転戦。世界タッグ決定の予選にも参加
ジャンプ取手
アマリロの某道場で修行中。
川田上 明
ミネアポリスで中堅クラスに成長中。
秋沢 利朗、桜井士郎
ともにDMLLへ修行へ。

なお、コンコルド市来については消息不明である。脚のケガ以降の彼に何があったのだろう?インディー団体に姿をあらわしたとの噂もあり、彼が何を考えているのかまったく不明である。彼は今回の興行に登場するのか?それとも…

コンコルド市来の消息をご存じの方は本誌までご一報願いたい。
4.4 東生ドーム、市来はどこへ…
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